JPH06215219A - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

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JPH06215219A
JPH06215219A JP5003637A JP363793A JPH06215219A JP H06215219 A JPH06215219 A JP H06215219A JP 5003637 A JP5003637 A JP 5003637A JP 363793 A JP363793 A JP 363793A JP H06215219 A JPH06215219 A JP H06215219A
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Takashi Shinozaki
隆 篠崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨を分類して選別する硬貨選別装置におい
て、誤選別された硬貨が、正常に選別された硬貨と混ざ
らないようにする。 【構成】 本発明の硬貨選別装は、各種硬貨の直径に対
応した選別孔1が形成された搬送路4を有する。該搬送
路4上には、硬貨の搬送経路を案内する基準レール13
が設けられている。また、前記選別孔1は、基準レール
13から僅かに離れて設けられている。そして、選別孔
1の基準レール13から離れた方の側縁から基準レール
13までの距離が硬貨の径より僅かに長くなっている。
そして、選別孔1内には、選別孔1を搬送方向に沿って
二分する仕切り部材15が設けられている。そして、基
準レール13に沿って正常に選別孔1に落下する硬貨
は、仕切り部材15より基準レール13から離れた側に
落下し、基準レール13から離れることで誤選別された
硬貨は、基準レール13側に落下するようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、混合状態の多種の硬貨
を種類毎に選別する硬貨選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多金種の硬貨を金種毎に選別する
硬貨選別分類機としては、例えば、混合された状態の多
金種の硬貨を遠心力を用いて一枚ずつ送り出すための回
転盤部と、該回転盤部から一枚ずつ送り出された硬貨を
搬送させると共に、金種ごとに分類する搬送部とからな
るものがある。上記搬送部は、硬貨を搬送させる搬送路
と、該搬送路上に設けられ、かつ、硬貨の搬送経路を規
制するレールもしくはローラのような規制部材と、該規
制部材に沿って硬貨を搬送させる搬送手段と、上記規制
部材に沿って搬送路に小径順に設けられた複数の選別孔
とからなっている。
【0003】そして、規制部材に沿って搬送された選別
すべき硬貨は、対応する選別孔上に至ると、選別孔内に
落下するようになっている。すなわち、各金種の硬貨
は、それらの径に対応する大きさの選別孔内にそれぞれ
落下することで金種毎に分類される。以上のような、硬
貨選別分類機としては、例えば特開昭59−20868
4号公報に提案されたようなものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記硬貨選
別分類機においては、硬貨の外周に傷やゴミが付着し
て、硬貨が上記規制部材に沿うことができなかった場
合、その硬貨に対応する選別孔内に落下せずに、誤って
他の金種の硬貨に対応した選別孔内に落下してしまうこ
とがあった。
【0005】そして、硬貨選別分類機は、多量の硬貨を
受け入れて、選別処理するようになっているため、前述
のように硬貨が誤って他の金種の選別孔内に落下してし
まった場合、多量の硬貨の中から一枚の誤選別硬貨を見
つけだすのは非常に困難であると共に、誤選別が発生し
たか否かを検知すること自体も非常に困難であった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、硬貨が規制部材から離れてしまったことによ
り、誤った選別孔に落下してしまった際に、誤って選別
孔に落下した硬貨を、正常に選別された硬貨と混ざらな
いようにすることができる硬貨選別装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の硬貨選別装置
は、直径の異なる2種以上の硬貨を搬送させる搬送路
と、該搬送路上に搬送方向に沿って設けられて上記硬貨
を案内する規制部材と、上記搬送経路に形成され、か
つ、選別すべき硬貨の径に対応した大きさを有する選別
孔とを具備してなり、上記硬貨は規制部材に案内された
状態で選別孔上に搬送させられ、選別すべき硬貨を選別
孔に落下させることにより硬貨を選別するものであり、
上記選別孔は、上記搬送路の規制部材の近傍から選別す
べき硬貨の径に対応する距離まで開口して形成され、上
記選別孔の内部には、該選別孔を上記硬貨の搬送方向に
沿ってほぼ二分する仕切り部材が設けられ、該仕切り部
材により選別孔が、上記規制部材側の誤選別孔と、上記
規制部材から離間した側の正常選別孔とに分離され、上
記選別孔に落下する硬貨が、上記誤選別孔に落下する硬
貨と上記正常選別孔に落下する硬貨とに分離されること
を上記課題の解決手段とした。
【0008】また、本発明の硬貨選別装置は、直径の異
なる複数種の硬貨を回転盤上に供給し、上記回転盤の遠
心力を利用して供給された硬貨を一枚ずつ取り出してこ
れを搬送路上に送りだし、該搬送路上に送り出された硬
貨を、上記搬送路上に搬送方向に沿って設けられた規制
部材に沿わせた状態で搬送することが可能な硬貨選別分
類機に組み込まれるものであり、上記搬送路に形成さ
れ、かつ、選別すべき硬貨の径に対応した大きさを有す
る選別孔と、該選別孔内に設けられ、該選別孔を上記硬
貨の搬送方向に沿ってほぼ二分する仕切り部材とを具備
してなり、上記選別孔は、上記搬送路の規制部材の近傍
から選別すべき硬貨の径に対応する距離まで開口して形
成され、上記仕切り部材により上記選別孔が、上記仕切
り部材を挟んで、上記規制部材側の誤選別孔と、上記規
制部材から離間した側の正常選別孔とに分離され、上記
選別孔に落下する硬貨が、上記誤選別孔に落下する硬貨
と上記正常選別孔に落下する硬貨とに分離されることを
上記課題の解決手段とした。さらに、本発明の硬貨選別
装置は、上記誤選別孔に硬貨が落下したことを検知する
検知手段が備えられていることが好ましい。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、搬送路上を
規制部材に沿って移動する硬貨は、搬送路の選別孔上を
移動することになる。この際に選別孔が規制部材の近傍
から硬貨の直径より短い距離までしか開口していない場
合に、硬貨の左右の外周縁部が規制部材の側面直下の搬
送路と選別孔の開口の越えた搬送路とにそれぞれ支持さ
れた状態、すなわち、硬貨が開口部をまたいだ状態とな
り、選別孔上を通過する。
【0010】一方、選別孔が規制部材の近傍から硬貨の
直径より長い距離まで開口してる場合に、硬貨が選別孔
上を通過した際には、硬貨の規制部材側の外周縁部が規
制部材直下の搬送路に支持された状態となり、硬貨の規
制部材から離間した側の外周縁部は、選別孔内に入った
状態となる。
【0011】したがって、硬貨は、規制部材から離間し
た側の外周縁部が下になるように傾いた状態で、上記外
周縁部から選別孔内に落下することになる。この際に、
選別孔内には、搬送方向、すなわち規制部材の側面とほ
ぼ平行に、仕切り部材が設けられ、選別孔が規制部材側
の誤選別孔と、規制部材から離間した側の正常選別孔と
に分離していることにより、規制部材から離間した側の
外周縁部から落下する硬貨が、正常選別孔側に落下す
る。
【0012】また、硬貨の外周面に傷やゴミの付着によ
り突起ができていることなどにより、硬貨の外周面が、
選別孔上で規制部材から離れてしまった場合には、硬貨
の規制部材側の外周縁部が、規制部材の近傍から開口す
る選別孔内に落ち込んでしまうことになる。したがっ
て、硬貨は、選別孔の大きさに無関係に、規制部材側の
外周縁部から選別孔内に落下することなる。
【0013】この際には、選別孔に上述のように仕切り
部材が設けられていることにより、規制部材側の外周縁
部から落下する硬貨が、仕切り部材の規制部材側の誤選
別孔に落下することになる。以上のように、請求項1記
載の本発明によれば、規制部材から離れて搬送されてし
まったことにより、誤った選別孔に落下した硬貨は、誤
選別孔に落下するので、正常に選別された硬貨から分離
させることができる。
【0014】また、請求項2記載の本発明によれば、一
般に用いられている回転盤の遠心力により、多量の硬貨
を一枚ずつ送りだす機構がついた一般的な硬貨分類選別
機においても、規制部材から離れることにより、誤って
選別孔に落ちた硬貨を正常に選別された硬貨から分離さ
せることができる。
【0015】また、請求孔3記載の本発明によれば、誤
選別孔側に落下した硬貨を検知手段により検知すること
ができるので、硬貨の誤選別が発生した際に、警告を出
したり、硬貨の選別を停止して点検を行ったり、誤選別
された硬貨の枚数をチェックしたりすることが可能とな
る。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1は本発明を適用した硬貨選別装置の概略
を説明するための図面であり、図2および図3は本発明
に係わる硬貨選別装置の選別孔1を示すものである。こ
の実施例の硬貨選別装置は、図1に示すように、図示し
ないモータにより時計方向および反時計方向に回転可能
な回転盤2と、硬貨a…の材質および直径を検知して硬
貨a…と硬貨a…でないものとを判別する判別部3と、
硬貨a…をその直径により金種毎に分類する分類搬送路
4とを基本的構成とするものである。
【0017】上記回転盤2は、該回転盤2上に多数の硬
貨a…を載置した状態で回転することにより、硬貨a…
を遠心力により回転盤2の縁に沿って回動させ、判別部
3に一枚ずつ連続して送り出す周知のものである。
【0018】上記判別部3には、回転盤2から送り出さ
れる硬貨a…の取り入れ口5が設けられている。そし
て、この取り入れ口5に続いて判別路6が形成され、判
別路6の左右両側縁には、それぞれガイド板7、8が設
けられている。また、判別路6上には、無端状の送りベ
ルト9が搬送方向に沿って垂直面内で周回可能に配置さ
れている。そして、硬貨a…は、その上面を搬送方向に
移動する送りベルト9に当接させられ、送りベルト9に
より判別路6上のガイド板7、8間を搬送させられるよ
うになっている。
【0019】そして、判別部3には、例えば、磁気検
知、導電性検知等による周知の材質判別器10と、例え
ば、ホトアレイ、CCD、イメージラインセンサー等に
よる周知の直径判別器11とが判別路6をまたぐ如く設
けられている。さらに、判別路6には、詳しく図示しな
いが、予め登録された硬貨以外のものを排出するための
周知の排出機構12が設けられている。
【0020】以上のような判別部3においては、回転盤
2から取り入れ口5において硬貨a…が一枚ずつ搬入さ
れ、これら硬貨a…が送りベルト9により搬送路6上を
搬送させられるようになっている。そして、硬貨a…の
搬送中において、材質判別器10および直径判別器11
により検知が行われ、材質および直径を示す検出値が材
質判別器10および直径判別器11から図示しない演算
処理装置に出力されるようになっている。
【0021】そして、演算処理装置において、予め登録
された硬貨a…の検出値と、材質判別器10および直径
判別器11から入力された検出値とが比較参照され、規
定範囲外の検出値を有する硬貨a…が判別路6を通過し
ようとした場合に、硬貨搬出機構12により、硬貨a…
を判別部3外に排出するようになっている。
【0022】上記分類搬送路4は、判別路6に対してほ
ぼ直角に設けられた、長尺な板体である。そして、分類
搬送路4は、硬貨a…の搬送方向に沿って設けられ、硬
貨a…の搬送経路を規制する規制部材となる基準レール
13と、硬貨a…を搬送する搬送手段となる送りベルト
14、14と、搬送方向に沿って、小径から大径となる
複数の選別孔1…とが設けられている。
【0023】上記基準レール13は、搬送路4上の一側
縁側に設けられた長尺な板体であり、搬送路4の中心側
に面した側面13a(図3に図示)に、硬貨a…の外周
面を当接させることにより、硬貨a…を案内するもので
ある。上記送りベルト14、14は、基準レール13の
側面に沿った硬貨a…の搬送方向に対して、基準レール
13側に向かって斜めに配置されている。そして、送り
ベルト14、14は、垂直面内で周回すると共に、送り
ベルト14の下側が、硬貨a…の上面に当接し、硬貨a
…を基準レール13の側面13aに押し付けながら、基
準レール13に沿って搬送するようになっている。
【0024】上記選別孔1は、図2に示すように、搬送
路4に搬送方向に沿って設けられた矩形状の開口であ
る。選別孔1の開口は、その断面を図3に示すように、
その一方の側縁1aが基準レール13から僅かに間隔を
あけて設けられている。すなわち、搬送路4は、選別孔
1の位置において、基準レール13の側面13aから僅
かに突出した突出部4aを有する形状となっている。
【0025】また、選別孔1の開口は、その他方の側縁
1bが、基準レール13から選別すべき硬貨a…の直径
より僅かに長い距離の位置とされている。すなわち、各
選別孔1…の他方の側縁1b…の位置は、それぞれ基準
レール13からそれら選別孔1…が選別すべき硬貨a…
の直径より僅かに大きな距離とされ、硬貨a…毎に選別
孔1…が設けられ、さらに、硬貨a…の搬送方向に沿っ
て、基準レール13から他方の側縁までの距離が短い順
に並べられている。
【0026】上記選別孔1…の内部には、仕切り部材1
5が設けられている。該仕切り部材15は、ほぼ三角柱
状に形成されると共に、硬貨a…の搬送方向に沿って、
すなわち基準レール13の側面と平行に配置されてい
る。そして、断面がほぼ三角形状に形成された仕切り部
材15は、その頂点15aが真上を向くようになってい
ると共に、頂点15aの位置が、選別孔1の幅のほぼ中
央に配置されている。
【0027】そして、選別孔1内に落下した硬貨a…
は、仕切り部材15にぶつかって、仕切り部材15の二
つの斜面15b、15cのどちらかを滑って、選別孔1
の基準レール13側、もしくは、基準レール13から離
間した側に落下するようになっている。また、搬送路4
の選別孔1の下方には、選別孔1内に落下した硬貨a…
を収納するための2つの選別ボックス16、17が設け
られている。該選別ボックス16、17には、仕切り部
材15から基準レール13側に設けられ、誤って選別さ
れた硬貨a…を収納する誤選別ボックス16と、仕切り
部材15から基準レール13の反対側に設けられ、正常
に選別された硬貨a…を収納する正常選別ボックス17
とがある。
【0028】そして、選別孔1と選別ボックス16、1
7との間は、それぞれ誤選別通路18、正常選別通路1
9によりつながれて連通した状態となっている。そし
て、仕切り部材15の斜面15b、15cは、通路1
8、19の一部となっており、基準レール13側の斜面
15bが、誤って選別された硬貨a…を誤選別ボックス
16に送る誤選別用通路18の一部となっており、基準
レール13の反対側の斜面15cが、正常に選別された
硬貨a…を正常選別ボックス17に送る正常選別用通路
19の一部となっている。
【0029】また、各通路18、19には、通路18、
19内を落下する硬貨a…を検知するセンサ20、20
がそれぞれ設けられている。該センサ20、20は、例
えば、光線や赤外線が遮断されるのを検知する光センサ
等からなっている。また、各センサ20、20からの出
力は、図示しない演算処理装置および制御装置に出力さ
れるようになっており、各センサ20、20を通過する
硬貨…の枚数をカウントするとともに、誤選別通路18
側のセンサ20から硬貨a…の通過を示す出力があった
際に、警告音を鳴らしたり、警告ランプを点灯したり、
硬貨選別装置を停止したりする設定にしておくことがで
きる。
【0030】次に、以上のような硬貨選別装置を用いて
硬貨a…を選別する方法について説明する。まず、多金
種が混合された通過が回転盤2上に投入される。そし
て、回転盤2から一枚ずつの硬貨a…が連続して判別部
3に送られる。判別部3においては、予め登録された硬
貨a…以外のもの、例えばゲーム用コインや外貨が排出
される。
【0031】次に、硬貨a…は分類搬送路4に送られ
る。分類搬送路4において、硬貨a…は、送りベルト1
4、14により基準レール13に押し付けられた状態
で、小径から大径順に設けられた選別孔1…上を搬送さ
せられる。そして、選別孔1…上において、各硬貨a…
は、その直径が基準レール13の側面13aから開口の
他方の側縁1bまでの距離より大きい場合に、硬貨a…
の基準レール13側の外周縁が搬送路4の突出部4aに
支持され、基準レール13から離間した側の外周縁が、
選別孔1の開口を越えて搬送路4に支持された状態とな
る。したがって、硬貨a…は選別孔1内に落下せずに選
別孔1をまたいだ状態で通過する。
【0032】一方、各硬貨a…は、選別孔1上におい
て、その直径が基準レール13の側面から開口の他方の
側縁1bまでの距離より小さい場合に、硬貨a…の基準
レール13側の外周縁が搬送路4の突出部4aに支持さ
れ、基準レール13から離間した側の外周縁が、選別孔
1内に入った状態となる。そして、基準レール13から
離間した側の外周縁部の支持をなくした硬貨a…は、基
準レール13から離間した側を下に傾けて、選別孔1内
に落下する。
【0033】この際に、硬貨aは、選別孔1内の仕切り
部材15の頂点15aに硬貨aの中央部があたることに
なり、基準レール13から離間した側に傾いた硬貨a
は、その状態で仕切り部材15の基準レール13と反対
側の斜面15cに案内されて、仕切り部材15より基準
レール13の反対側に落下することになる。
【0034】そして、硬貨aは、正常選別通路19内を
落下し、正常選別ボックス17内に収納される。また、
硬貨aが正常選別通路19内を通過した際に、センサ2
0に検知され、演算処理装置により硬貨a…のカウント
が一つ増える。また、硬貨aの外周面に傷やゴミの付着
による突起があることなどにより、硬貨aの外周面が基
準レール13の側面から離間した状態で選別孔1上を通
過した場合には、硬貨aの径に対応する選別孔1より小
さい選別孔1においても以下のように硬貨aが落下して
しまう場合がある。
【0035】選別孔1上において、硬貨aの外周面が基
準レール13側面から離れると、硬貨aの基準レール1
3側の外周縁部が、選別孔1の位置において基準レール
13より突出した搬送路4の突出部4aから外れてしま
い、選別孔1の幅が硬貨aの径より短くても、硬貨aの
基準レール13側の外周縁が選別孔1内に入ってしまう
ことになる。
【0036】したがって、硬貨aは、基準レール13と
反対側の外周縁部が選別孔1を越えて搬送路4に支持さ
れた状態で、基準レール13側の外周縁部が支持をなく
して選別孔1内に落ち、硬貨aは基準レール13側を下
に傾けた状態で選別孔1内に落下する。そして、選別孔
1内において、硬貨aの中央部分が仕切り部材15の頂
点に当たり、硬貨aは、仕切り部材15より基準レール
13側に落下し、仕切り部材15の基準レール15側の
斜面に案内されて、誤選別通路18を通過し、誤選別ボ
ックス16内に収納される。
【0037】また、硬貨aが誤選別通路18内を通過し
た際には、センサ20により検知され、演算処理装置の
誤選別硬貨のカウントが一つ上がるとともに、制御装置
の設定によっては硬貨選別装置による硬貨選別作業の停
止や、警告ランプの点灯や、警告音を鳴らすことを行
う。
【0038】以上のようにこの実施例の硬貨選別装置に
よれば、硬貨a…の分類選別中に硬貨a…の外周面が何
らかの理由で、基準レール13から離れてしまうことに
より、誤った選別孔1…に落下してしまった場合には、
誤選別収納ボックス16に収納されるので、誤選別され
た硬貨a…が正常に選別された硬貨a…に混ざってしま
うことがない。
【0039】すなわち、この実施例の硬貨選別装置によ
れば、誤って選別された硬貨a…を正常に選別された硬
貨a…から容易に分離することができる。また、誤選別
された硬貨a…が通過する誤選別通路18にセンサ20
を設けたことにより、誤選別の発生を容易に検知するこ
とができると共に、誤選別の発生に伴って硬貨選別装置
のオペレータへの警告や、点検のための作業の停止等を
行うことができる。
【0040】なお、この実施例の硬貨選別装置において
は、周知の回転盤2や判別部3や分類搬送路4を有する
硬貨選別装置において、本発明に係わる仕切り部材15
を有する選別孔1を設ける構成としたが、基準レール1
3等の規制部材に硬貨を押し付けた状態で選別孔上に搬
送させる構成の硬貨選別装置ならば、どのような硬貨選
別装置にも上記仕切り部材15を有する選別孔1を応用
することができるとともに、上記仕切り部材15を有す
る選別孔1を応用した硬貨選別装置は、本発明に含まれ
るものである。
【0041】また、この実施例において仕切り部材15
を三角柱状としたが、仕切り部材15の形状は、これに
限定されるものではなく、選別孔1を搬送方向に沿って
ほぼ二分して、硬貨a…が選別孔1内に落下した際の落
下姿勢および方向により、仕切り部材15の両側のどち
らか一方に硬貨a…を導くことができるものならば良
く、例えば、選別孔1内に垂直に立設された板体で良
い。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の請
求項1記載の発明によれば、搬送路上を搬送中の硬貨が
規制部材から離れることにより、誤った選別孔に落下し
た場合に、硬貨は誤選別孔側に落下することになり、正
しい選別孔に落下した硬貨は正常選別孔に落下すること
になるので、誤選別された硬貨を正常に選別された硬貨
から容易に分離することが可能となる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、一般
に使用されている硬貨分類選別機においても、仕切り部
材を有する選別孔を設けることで、同様の効果を奏する
ことができる。さらに、請求項3記載の発明によれば誤
選別が発生したことを容易に検知することができ、誤選
別が発生したことの警告や、点検のための作業の停止等
を自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の硬貨選別装置を示す平面図
である。
【図2】上記硬貨選別装置の選別孔を示す平面図であ
る。
【図3】上記選別孔の内部を示す図2のI−I’矢視断
面図である。
【符号の説明】
a 硬貨 1 選別孔 2 回転盤 4 搬送路 13 基準レール(規制部材) 15 仕切り部材 18 誤選別通路(誤選別孔) 19 正常選別通路(正常選別孔) 20 センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径の異なる2種以上の硬貨を搬送させ
    る搬送路と、該搬送路上に搬送方向に沿って設けられて
    上記硬貨を案内する規制部材と、上記搬送路に形成さ
    れ、かつ、選別すべき硬貨の径に対応した大きさを有す
    る選別孔とを具備してなり、上記硬貨は規制部材に案内
    された状態で選別孔上に搬送させられ、選別すべき硬貨
    を選別孔に落下させることにより硬貨を選別する硬貨選
    別装置であって、 上記選別孔は、上記搬送路の規制部材の近傍から選別す
    べき硬貨の径に対応する距離まで開口して形成され、 上記選別孔の内部には、該選別孔を上記硬貨の搬送方向
    に沿ってほぼ二分する仕切り部材が設けられ、該仕切り
    部材により選別孔が、上記規制部材側の誤選別孔と、上
    記規制部材から離間した側の正常選別孔とに分離され、 上記選別孔に落下する硬貨が、上記誤選別孔に落下する
    硬貨と上記正常選別孔に落下する硬貨とに分離されるこ
    とを特徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】 直径の異なる複数種の硬貨を回転盤上に
    供給し、上記回転盤の遠心力を利用して供給された硬貨
    を一枚ずつ取り出してこれを搬送路上に送りだし、該搬
    送路上に送り出された硬貨を、上記搬送路上に搬送方向
    に沿って設けられた規制部材に沿わせた状態で搬送する
    ことが可能な硬貨選別分類機に組み込まれる硬貨選別装
    置であって、 上記搬送路に形成され、かつ、選別すべき硬貨の径に対
    応した大きさを有する選別孔と、該選別孔内に設けら
    れ、該選別孔を上記硬貨の搬送方向に沿ってほぼ二分す
    る仕切り部材とを具備してなり、 上記選別孔は、上記搬送路の規制部材の近傍から選別す
    べき硬貨の径に対応する距離まで開口して形成され、 上記仕切り部材により上記選別孔が、上記仕切り部材を
    挟んで、上記規制部材側の誤選別孔と、上記規制部材か
    ら離間した側の正常選別孔とに分離され、 上記選別孔に落下する硬貨が、上記誤選別孔に落下する
    硬貨と上記正常選別孔に落下する硬貨とに分離されるこ
    とを特徴とする硬貨選別装置。
  3. 【請求項3】 上記誤選別孔に硬貨が落下したことを検
    知する検知手段が備えられていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の硬貨選別装置。
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