JP5692100B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、硬貨処理装置に関し、より詳細には、硬貨を搬送して所望の排出口から排出する硬貨処理装置に関する。
例えば店舗等に設置されたレジスターの硬貨を管理する硬貨処理装置が利用されている。硬貨処理装置は、硬貨を受け入れた後、硬貨認識を行って金種を判別する。そして、硬貨処理装置は、判別結果に応じて硬貨を選別し、所望の排出口から排出する。
上記の硬貨処理装置は、硬貨の選別排出のために、例えば、回転することにより搬送路上の硬貨を搬送する回転部材と、搬送路に設けられ硬貨が落下する排出口と、排出口を開閉する開閉部材と、を有する。そして、開閉部材が排出口を開放する状態で、回転部材により搬送された硬貨が落下して排出される(特許文献1参照)。
特開2011−108100号公報
ところで、近年の硬貨処理装置は、大量の硬貨を処理することが求められている。このため、回転部材により硬貨を速く搬送すると共に、硬貨を排出口から迅速に排出することが要請されている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、回転部材により搬送される硬貨を、回転部材の回転中に排出口から迅速に排出可能な、新規かつ改良された硬貨処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、回転することにより、搬送路上の硬貨を搬送する回転部材と、前記搬送路に設けられ、前記回転部材により搬送される前記硬貨が落下する排出口と、前記排出口を塞ぐ閉位置と、前記硬貨が落下するように前記排出口を開放する開位置と、の間で、前記排出口の搬送方向下流側の回転軸を中心に回動する開閉部材と、を備え、前記回転部材は、外周部に円周方向に沿って環状に設けられた環状リブを有し、前記環状リブの底部に形成された切り欠き部で、前記搬送路上の前記硬貨を搬送し、前記開位置は、前記環状リブと交差する位置であり、前記開閉部材は、前記開位置に位置する際に、前記回転部材の半径方向において前記環状リブの隣に位置して、前記回転部材の回転を許容することを特徴とする、硬貨処理装置が提供される。
かかる硬貨処理装置においては、開閉部材が、排出口の搬送方向下流側の回転軸を中心に回動して、環状リブと交差する開位置に位置する。これにより、開閉部材の閉位置から開位置への回動途中でも、硬貨が排出口に落下しやすい。また、開閉部材が、開位置に位置する際に、回転部材の半径方向において環状リブの隣に位置して、回転部材の回転を許容する。これにより、開閉部材が開位置に位置しても回転部材の回転を継続できるので、回転部材が、回転しながら硬貨を排出口から落下させることが可能となる。従って、上記の硬貨処理装置によれば、回転部材により搬送される硬貨を、回転部材の回転中に排出口から迅速に排出可能となる。
また、前記開閉部材は、前記回転部材の半径方向において前記環状リブよりも中央側に位置する第1開閉板と、前記半径方向において前記環状リブよりも外側に位置する第2開閉板と、を有し、前記第1開閉板及び前記第2開閉板は、前記開位置の際に、前記環状リブと交差することとしても良い。
また、前記切り欠き部は、所定深さに切り欠かれ、前記硬貨を搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨搬送部の搬送方向下流側の部分で更に深く切り欠かれ、前記硬貨が前記排出口に傾斜して落下する際に前記硬貨の一部が入り込み可能な逃げ部と、を有することとしても良い。
また、前記環状リブには、前記切り欠き部が前記円周方向に沿って所定間隔で複数設けられ、前記環状リブは、前記円周方向において隣り合う前記切り欠き部の間に位置し、前記切り欠き部よりも切り欠き量が小さい第2切り欠き部を更に有することとしても良い。
また、前記排出口は、真性硬貨を排出する第1排出口であり、前記円周方向において前記第1排出口よりも搬送方向上流側に設けられ、リジェクト硬貨及び異物の少なくともいずれか一方が排出される第2排出口と、前記円周方向において前記第1排出口よりも搬送方向下流側に設けられ、前記第1排出口で排出されなかった硬貨が排出される第3排出口と、を更に備えることとしても良い。
また、前記円周方向において前記第2排出口と前記第1排出口の間に設けられ、前記第2排出口で排出されるべき前記リジェクト硬貨及び前記異物の少なくともいずれか一方を検知可能な光学センサと、前記円周方向において前記第1排出口と前記第3排出口の間に設けられ、前記第1排出口で排出されるべき前記真性硬貨を検知可能な磁気センサと、を更に備えることとしても良い。
また、基材に接着層が形成された接着部材を更に備え、前記接着部材は、前記環状リブの外周を覆うように、前記接着層を介して前記環状リブに接着されることとしても良い。
また、前記回転部材、前記排出口、及び前記開閉部材は、前記硬貨を選別する選別ユニットの一部を構成し、前記選別ユニットで選別される前記硬貨を認識する認識ユニットを更に備え、前記選別ユニットは、前記認識ユニットで認識された前記硬貨が搬入される搬入口を更に備えることとしても良い。
以上説明したように本発明によれば、回転部材により搬送される硬貨を、回転部材の回転中に排出口から迅速に排出可能である。
第1の実施形態に係る硬貨処理装置10を正面から見た概略断面図である。 第1の実施形態に係る硬貨処理装置10を側面から見た概略断面図である。 第1の実施形態に係る硬貨繰り出し部20、硬貨認識部30、及び硬貨選別部40を示す概略平面図である。 第1の実施形態に係る硬貨繰り出し部20、硬貨認識部30、及び硬貨選別部40を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る回転ディスク420を上側から見た斜視図である。 第1の実施形態に係る回転ディスク420を下側から見た斜視図である。 図6の部分Aを拡大した図である。 変形例に係る回転ディスク520を上側から見た斜視図である。 硬貨排出口450a〜450f、第1リジェクト口461、第2リジェクト口462の位置関係を説明するための模式図である。 排出口開閉板470a及び周辺の構成を示す斜視図である。 排出口開閉板470aの開閉位置を示す模式図である。 リジェクト口ガイド476及び周辺の構成を示す図である。 硬貨が硬貨認識部30にて認識された後に、硬貨選別部40に搬入される流れを示す図である。 硬貨が第1リジェクト口461を通過する流れを説明する図である。 硬貨が硬貨排出口450aから排出される流れを説明する図である。 第2の実施形態に係る回転ディスク620を上側から見た斜視図である。 フィルム部材630を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
(1−1.硬貨処理装置の構成)
図1及び図2を参照しながら、第1の実施形態に係る硬貨処理装置10の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る硬貨処理装置10を正面から見た概略断面図である。図2は、第1の実施形態に係る硬貨処理装置10を側面から見た概略断面図である。
硬貨処理装置10は、例えば店舗等に設置されたレジスターで取り扱われる硬貨を管理する。硬貨処理装置10は、硬貨を一括して受け入れた後、各硬貨の硬貨認識を行って金種を判別する。その後、硬貨処理装置10は、判別結果に応じて金種毎に硬貨を選別し、選別した硬貨を出金する。
図1と図2に示すように、硬貨処理装置10は、硬貨繰り出し部20と、認識ユニットの一例である硬貨認識部30と、選別ユニットの一例である硬貨選別部40と、リジェクト硬貨収容部50と、金種別ホッパ60と、搬送ゲート70と、硬貨出金箱80と、硬貨回収庫84と、制御ユニット90とを有する。
硬貨繰り出し部20は、一括投入された硬貨Cを受けて一旦収容する。そして、硬貨繰り出し部20は、収容する硬貨Cを一枚ずつ硬貨認識部30へ繰り出す。なお、硬貨繰り出し部20の詳細構成については、後述する。
硬貨認識部30は、硬貨繰り出し部20から繰り出された硬貨Cの認識を行う。例えば、硬貨認識部30は、硬貨の真偽、金種等の判別を行う。硬貨認識部30は、認識した硬貨Cを硬貨選別部40に搬送する。なお、硬貨認識部30の詳細構成については、後述する。
硬貨選別部40は、硬貨認識部30による認識結果に基づいて、硬貨Cを搬送しながら選別して排出する。硬貨選別部40は、図2に示すように、リジェクト口461と、硬貨排出口450a〜450fとを有する。リジェクト口461は、偽貨と認識されたリジェクト硬貨や、ゴミ等の異物を排出する排出口である。硬貨排出口450a〜450fは、真貨と認識された正常硬貨を金種別に排出する排出口である。ここで、金種は、例えば日本国の1円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨の6種類を意味する。なお、硬貨選別部40の詳細構成については、後述する。
リジェクト硬貨収容部50は、リジェクト口461を通過したリジェクト硬貨や、ゴミ等の異物を収容する。リジェクト硬貨収容部50は、硬貨処理装置10の前面に開閉可能な扉51を有する。操作者は、扉51を開いて、リジェクト硬貨収容部50の内部に収容されたリジェクト硬貨等を回収する。
金種別ホッパ60は、硬貨排出口450a〜450fを通過した正常硬貨を金種別に収容する。金種別ホッパ60として、本実施形態では6個(金種別ホッパ61a〜61f)設けられている。金種別ホッパ61a〜61fの各々は、図2に示すように、対応する金種別の硬貨排出口450a〜450fの下方に一例に配置している。また、金種別ホッパ61a〜61fは、硬貨Cを一枚ずつ搬送ゲート70へ繰り出す手段を有する。
搬送ゲート70は、金種別ホッパ61a〜61fの各々に対して設けられ、金種別ホッパ61a〜61fから繰り出された硬貨Cの搬送先を分岐する。搬送ゲート70は、搬送先として、図1の矢印Tで示すルートと矢印Uで示すルートとに分岐する。
硬貨出金箱80は、出金される硬貨を収容する。硬貨出金箱80には、搬送ゲート70により矢印Tのルートで搬送された硬貨が収容される。硬貨出金箱80は、金種別に硬貨を収納する複数の小箱を有しても良い。
硬貨回収庫84は、回収される硬貨を収容する。硬貨回収庫84には、搬送ゲート70により矢印Uのルートで搬送された硬貨が収容される。
制御ユニット90は、硬貨処理装置10の全体動作を制御する。制御ユニット90は、上述した各構成要素の動作を制御する制御部(不図示)と、制御部が実行するプログラムや各種のデータを記憶する記憶部(不図示)と、を有する。
(1−2.硬貨繰り出し部20の詳細構成)
図3及び図4を参照しながら、第1の実施形態に係る硬貨繰り出し部20の詳細構成について、説明する。図3は、第1の実施形態に係る硬貨繰り出し部20、硬貨認識部30、及び硬貨選別部40を示す概略平面図である。図4は、第1の実施形態に係る硬貨繰り出し部20、硬貨認識部30、及び硬貨選別部40を示す概略断面図である。
硬貨繰り出し部20は、一括投入された硬貨Cを受け、一枚ずつ硬貨認識部30へ繰り出す。硬貨繰り出し部20は、図3及び図4に示すように、硬貨受領部210と、収容部220と、回転円盤230と、円盤駆動部240と、を有する。
硬貨受領部210は、硬貨繰り出し部20に投入される硬貨Cを受ける部分である。硬貨受領部210は、硬貨Cが投入される投入口212を有する。投入口212から投入された硬貨Cは、自重により、収容部220に落下する。投入口212は、大量の硬貨Cを一括して投入し易いように、広く開口している。
収容部220は、硬貨受領部210から落下した硬貨Cを収容する部分である。収容部220内(収容空間)には回転円盤230が設けられており、収容部220の内周面は、回転円盤230が回転可能なように、回転円盤230の外周に沿った形状に形成されている。収容部220は、硬貨Cを所定量収容可能である。収容部220の側面には、硬貨認識部30へ硬貨Cを向かわせるための通過口222が設けられている。通過口222の幅及び高さは、硬貨Cが一枚ずつ通過できるように、形成されている。
回転円盤230は、収容部220内に設けられた円形状の部材であり、回転することにより硬貨Cを硬貨認識部30へ導く。回転円盤230は、硬貨受領部210の真下に位置しており、硬貨受領部210の硬貨は回転円盤230上に落下する。回転円盤230は、円盤駆動部240の回転駆動力を受けて、所定の回転方向に回転する。回転円盤230の回転により生じる遠心力を受けて、回転円盤230上の硬貨は、収容部220の側面側(回転円盤230の外周側)へ移動し、通過口222を通過する。
円盤駆動部240は、回転円盤230を所定の回転方向に回転させる駆動部である。円盤駆動部240は、円盤モータ242と、ギア列244とを有する。円盤モータ242は、ギア列244を介して回転駆動力を伝達し、回転円盤230に取り付けられた回転軸232を回転させる。これにより、回転円盤230も、回転軸232の回転方向と同一方向に回転する。
(1−3.硬貨認識部30の詳細構成)
図3及び図4を参照しながら、第1の実施形態に係る硬貨認識部30の詳細構成について、説明する。
硬貨認識部30は、硬貨繰り出し部20から繰り出された硬貨Cの認識を行う。硬貨認識部30は、図3及び図4に示すように、搬送路310と、送り出しローラ320と、搬送ベルト330と、認識センサ340とを有する。
搬送路310は、硬貨繰り出し部20と硬貨選別部40の間に設けられており、硬貨Cが搬送される通路である。搬送路310は、例えば板状の搬送プレートであり、硬貨Cを搬送する搬送面を有する。
送り出しローラ320は、硬貨繰り出し部20の通過口222を通過した硬貨Cを、搬送ベルト330に向けて送り出す一対のローラである。送り出しローラ320は、送り出し駆動部322の駆動力を受けて、硬貨Cを一枚ずつ挟持しながら送り出す。
搬送ベルト330は、送り出しローラ320により送り出された硬貨Cを搬送路310の搬送面とで挟んだ状態で回転することにより、硬貨Cを搬送する。搬送ベルト330は、一対のプーリ332により張架され、プーリ332の回転に連動して回転する。プーリ332は、ベルト駆動部334の駆動力を受けて回転する。
認識センサ340は、搬送ベルト330により搬送中の硬貨Cを真偽や金種を認識する。具体的には、認識センサ340は、硬貨Cの直径、材質、厚み、硬貨Cの中央側の孔の有無等を判別して、硬貨Cの真偽を認識する。認識センサ340は、例えば光学センサであり、硬貨Cの金種に加えて、ゴミ等の異物も判別しうる。
認識センサ340は、認識結果を制御ユニット90に出力する。制御ユニット90は、認識センサ340の認識結果に基づいて、硬貨選別部40にて認識された硬貨を選別して、リジェクト口又は硬貨排出口から排出するように制御する。
(1−4.硬貨選別部40の詳細構成)
図3及び図4を参照しながら、第1の実施形態に係る硬貨選別部40の詳細構成について、説明する。
硬貨選別部40は、硬貨認識部30による認識結果に基づいて、硬貨Cを搬送しながら選別して排出する。図3及び図4に示すように、硬貨選別部40は、選別ハウジング410と、回転部材の一例である回転ディスク420と、ディスク駆動部430と、位置検出部440と、第1排出口の一例である硬貨排出口450a〜450fと、第2排出口の一例である第1リジェクト口461と、第3排出口の一例である第2リジェクト口462と、を有する。また、硬貨選別部40は、開閉部材の一例である排出口開閉板470a〜470fと、リジェクト口開閉板474と、リジェクト口ガイド476と、搬入検出センサ480と、異物等検知センサ482と、硬貨検知センサ484a〜484fと、を更に有する。
(選別ハウジング410)
選別ハウジング410は、図4に示すように円筒状の部材であり、ハウジング底面412と側壁414とにより構成されている。ハウジング底面412は、硬貨認識部30の搬送路310の搬送面とほぼ同じ位置に設定されている。これにより、搬送路310を搬送された硬貨が、選別ハウジング410内に搬入されやすくなる。
側壁414には、認識センサ340による認識後に搬送ベルト330によって搬送された硬貨が搬入される搬入口415が形成されている。なお、ハウジング底面412には、詳細は後述するが、硬貨排出口450a〜450fと、第1リジェクト口461と、第2リジェクト口462が、形成されている。
(回転ディスク420)
回転ディスク420は、樹脂製の円板形状の部材であり、回転することにより選別ハウジング410上の硬貨を搬送する。回転ディスク420は、選別ハウジング410内に設けられ、ハウジング底面412上で水平に回転する。回転ディスク420は、ディスク駆動部430の回転駆動力を受けて、回転ディスク420に固定された回転軸426を回転中心として所定の回転方向に回転する。
ここで、図5〜図7を参照しながら、回転ディスク420の詳細構成について説明する。図5は、第1の実施形態に係る回転ディスク420を上側から見た斜視図である。図6は、第1の実施形態に係る回転ディスク420を下側から見た斜視図である。図7は、図6の部分Aを拡大した図であり、搬送切り欠き部424を示す図である。
回転ディスク420は、回転することにより、ハウジング底面412の搬送路418(図9)上の硬貨を搬送する。回転ディスク420は、図5及び図6に示すように、円板部421と、環状リブ422と、連結部423と、搬送切り欠き部424と、軽量切り欠き部425と、を有する。
円板部421は、回転ディスク420の中央側に位置する平板状の部分である。円板部421は、ハウジング底面412と平行になるように、選別ハウジング410内に配置されている。円板部421の中央には、回転軸426と嵌合する嵌合部421aが設けられている。
環状リブ422は、回転ディスク420の外周部に、円周方向に環状に設けられたリブである。環状リブ422は、回転ディスク420の半径方向において、円板部421から所定間隔だけ離れて設けられている。環状リブ422の回転ディスク420の軸方向の幅は、リブの回転ディスク420の半径方向の幅(厚み)よりも大きい。
連結部423は、円板部421の側面と、環状リブ422とを連結する板状の部分である。連結部423は、回転ディスク420の円周方向に沿って、所定間隔で設けられている。すなわち、連結部423は、回転ディスク420の中央から見て放射状に配置されている。
搬送切り欠き部424は、環状リブ422の底部に形成された切り欠き部である。搬送切り欠き部424は、図5及び図6に示すように、円周方向に沿って所定間隔で複数設けられている。搬送切り欠き部424は、回転ディスク420の回転に伴い、硬貨を保持しながら硬貨を一枚ずつ搬送する。搬送切り欠き部424は、図7に示すように、硬貨搬送部の一例である保持部424aと、搬送壁424bと、逃げ部424cと、を有する。
保持部424aは、矩形状に切り欠かれた部分であり、回転ディスク420の回転に伴い硬貨の挙動を保持しながら搬送する。保持部424aの円周方向の幅は、直径が異なる複数の硬貨のうち最大径の硬貨の直径よりも僅かに大きく設定されている。また、保持部424aの深さは、硬貨の厚みとほぼ同じ大きさに設定されている。
搬送壁424bは、回転ディスク420の回転中に、硬貨に接触しながら硬貨を押し出すように搬送する。搬送壁424aは、搬送切り欠き部424において回転ディスク420の搬送方向下流側の壁である。
逃げ部424cは、保持部424aの搬送方向下流側の部分で更に深く切り欠かれた部分である。すなわち、搬送切り欠き部424は、図7に示すように段差状に形成されている。逃げ部424cには、搬送壁424bにより搬送された硬貨が、硬貨排出口450a〜450f(又は、第1リジェクト口461、第2リジェクト口462)に斜めに落下する際に、硬貨の一部が入り込み可能である。これにより、硬貨が排出口に落下する際に搬送切り欠き部424の両側の壁の間に挟まってロックされることを防止できる。
軽量切り欠き部425は、回転ディスク420を軽量化するために切り欠かれた部分である。軽量切り欠き部425の切欠き量は、搬送切り欠き部424の切欠き量よりも小さい。軽量切り欠き部425は、円周方向において隣り合う2つの搬送切り欠き部424の間に形成されている。すなわち、軽量切り欠き部425と搬送切り欠き部424が、円周方向において交互に設けられている。回転ディスク420を軽量化することにより、回転ディスク420の重さに起因する慣性の影響を抑えることができるので、間欠回転する回転ディスク420の停止時間を短くできる。
なお、回転ディスク420の形状は、上記の構成に限定されない。例えば、図8に示すような形状であっても良い。図8は、変形例に係る回転ディスク520を上側から見た斜視図である。変形例に係る回転ディスク520は、上述した回転ディスク420と円板部421の構成が異なるが、他の構成は同様である。ここでは、変形例に係る回転ディスク520の円板部521の構成について説明する。
図8に示すように、変形例に係る円板部521には、多数の穴521bと、補強リブ521cとが形成されている。穴521bは、円板部521の中央(嵌合部521a)から見て放射状に、かつ半径方向においては4つ形成されている。補強リブ521cは、半径方向に沿って形成されている。そして、多数の穴521bを設けることで、回転ディスク520の軽量化を図ることができる。そして、回転ディスク520を軽量化することで、回転ディスク520の停止位置を制御しやすくなる。
また、各穴521bの大きさは、想定される直径が最小の硬貨の直径よりも小さく設定されている。これにより、硬貨処理装置10の上方から回転ディスク520上に誤って硬貨が落下しても、硬貨が回転ディスク520上に留まる。このため、誤って落下した硬貨の除去が行い易い。
(ディスク駆動部430)
ディスク駆動部430は、回転ディスク420を回転駆動させる駆動部である。ディスク駆動部430は、図4に示すように、ディスクモータ432と、ギア列434とを有する。ディスクモータ432は、ギア列434を介して回転駆動力を伝達し、回転軸426を回転させる。これにより、回転軸が固定された回転ディスク420も、回転軸426の回転方向と同一方向に回転する。なお、ディスク駆動部430は、回転ディスク420を間欠回転するように、回転駆動力を伝達する。
(位置検出部440)
位置検出部440は、回転ディスク420の回転位置を検出するための部材である。位置検出部440は、図3に示すように、円筒部材442と、検出センサ444とを有する。
円筒部材442は、回転ディスク420上に同軸で設けられている。円筒部材442の上面には、所定のピッチ角度で、スリット443が複数設けられている。検出センサ444は、回転ディスク420の回転の際にスリット443の通過を検出するセンサである。検出センサ444は、例えば、円筒部材442を挟むように対向配置された発光部と受光部とを有する光学式センサである。
(硬貨排出口450a〜450f)
硬貨排出口450a〜450fは、選別ハウジング410のハウジング底面412に形成された排出口である。6つの硬貨排出口450a〜450fには、それぞれ異なる金種の硬貨(例えば、1円、5円、10円、50円、100円、500円の真性硬貨)が、回転ディスク420の回転中に落下する。これにより、硬貨を金種別に出金することが可能となる。
図9は、硬貨排出口450a〜450f、第1リジェクト口461、第2リジェクト口462の位置関係を説明するための模式図である。図9に示すように、硬貨排出口450a〜450fは、回転ディスク420の搬送方向に沿って、ハウジング底面412の搬送路418に所定間隔で形成されている。硬貨排出口450a〜450fの開口は、直径が最大の硬貨よりも大きく設定されている。また、回転ディスク420の半径方向において、各硬貨排出口の中心と、環状リブ422とは、ほぼ同一位置に位置している。これにより、環状リブ422により搬送される硬貨が、硬貨排出口450a〜450fに落下しやすくなる。
搬送路418の両側には、例えばガイドが設けられ、硬貨が回転ディスク420の回転に伴い搬送路418に沿って搬送される。なお、上記では、硬貨排出口が6つあることとしたが、これに限定されず、5つ以下であっても良い。
(第1リジェクト口461)
第1リジェクト口461は、選別ハウジング410の搬送路418に形成された排出口である。図9に示すように、第1リジェクト口461は、回転ディスク420の搬送方向(円周方向)において、6つの硬貨排出口450a〜450fよりも上流側に位置している。
第1リジェクト口461は、硬貨認識部30で偽貨と認識されたリジェクト硬貨や、ゴミ等の異物を排出する排出口である。硬貨排出口450a〜450fよりも搬送方向上流側に位置する第1リジェクト口461でリジェクト硬貨や異物を排出することで、硬貨排出口450a〜450fから誤ってリジェクト硬貨や異物が排出されることを防止できる。
(第2リジェクト口462)
第2リジェクト口462は、選別ハウジング410の搬送路418に形成された排出口である。図9に示すように、第2リジェクト口462は、回転ディスク420の搬送方向(円周方向)において、6つの硬貨排出口450a〜450fよりも下流側に位置している。
第2リジェクト口462は、本来なら硬貨排出口450a〜450fから排出されるべき硬貨が硬貨排出口450a〜450fから排出されない場合に、硬貨排出口450a〜450fを通過した硬貨を排出する排出口である。第2リジェクト口462を設けることによって、硬貨排出口450a〜450fで排出されなかった硬貨によって硬貨選別部40で詰まる(いわゆるジャム現象)ことを防止できる。
(排出口開閉板470a〜470f)
排出口開閉板470a〜470fは、回転軸471d(図11参照)を中心に回動することにより、それぞれ対応する硬貨排出口450a〜450fを開閉する。排出口開閉板470a〜470fは、対応する硬貨排出口450a〜450fを塞ぐ閉位置と、対応する硬貨排出口450a〜450fを開放する開位置と、の間で回動する。
6つの排出口開閉板470a〜470fの構成は同一であるので、以下では、図10及び図11を参照しながら、排出口開閉板470aの構成について説明する。図10は、排出口開閉板470a及び周辺の構成を示す斜視図である。図11は、排出口開閉板470aの開閉位置を示す模式図である。
排出口開閉板470aは、図10に示すように二股状に形成されており、第2開閉板の一例である第1板部471aと、第1開閉板の一例である第2板部471bとを有する。図10に示すように、第1板部471aは、半径方向において環状リブ422よりも外側に位置し、第2板部471bは、半径方向において環状リブ422よりも中央側に位置する。なお、第2板部471bが回転ディスク420と干渉することを防止するために、半径方向における円板部421と環状リブ422の間隔は、第2板部471bの幅よりも大きい。
排出口開閉板470a(第1板部471a及び第2板部471b)は、図11に示すように、硬貨排出口450aの搬送方向下流側に位置する回転軸471dを中心に回動する。排出口開閉板470aは、回動することで、硬貨排出口450aを塞ぐ閉位置(図11で破線で示す位置)と、硬貨排出口450aを開放する開位置(図11で実線で示す位置)とに位置する。
そして、排出口開閉板470aが閉位置に位置する際には、第1板部471a及び第2板部471bが硬貨排出口450aを塞ぐことで、硬貨は、硬貨排出口450aから排出されず、排出口開閉板470a上を通過する。一方で、排出口開閉板470aが開位置に位置する際には、第1板部471a及び第2板部471bが硬貨排出口450aを開放することで、硬貨が、硬貨排出口450aに落下して排出される。開位置の際に、第1板部471a及び第2板部471bは、環状リブ422と交差する。なお、排出口開閉板470aは、硬貨排出口450aへ落下する硬貨をガイドする機能も有する。
また、排出口開閉板470aが開位置に位置する際には、第1板部471a及び第2板部471bの先端部(回転軸471dの反対側の部分)は、図11に示すように上下方向において環状リブ422よりも上方に位置する。ところで、上述したように第1板部471aと第2板部471bが半径方向において環状リブ422の両側(隣)に位置するので、排出口開閉板470aが開位置に位置した状態でも、回転ディスク420は回転を継続できる。このため、回転ディスク420は、回転しながら、硬貨を硬貨排出口450aに排出させることができ、硬貨の選別排出処理を速くすることが可能となる。
(リジェクト口開閉板474)
リジェクト口開閉板474は、図14に示すように、回動することにより、第1リジェクト口461を開閉する。リジェクト口開閉板474は、第1リジェクト口461を塞ぐ閉位置と、第1リジェクト口461を開放する開位置と、の間で回動する。なお、リジェクト口開閉板474の構成及び動作は、上述した排出口開閉板470aの構成及び動作と同一なので、詳細な説明は省略する。
リジェクト口開閉板474が閉位置に位置する際には、回転ディスク420により搬送される硬貨が、リジェクト口開閉板474上を通過する。リジェクト口開閉板474が開位置に位置する際には、回転ディスク420により搬送されるリジェクト硬貨や異物が、リジェクト口開閉板474にガイドされることで、第1リジェクト口461に落下して排出される。
(リジェクト口ガイド476)
リジェクト口ガイド476は、図12に示すように、第2リジェクト口462に落下する硬貨をガイドする。リジェクト口ガイド476は、開閉するリジェクト口開閉板474とは異なり、固定ガイドである。リジェクト口ガイド476が固定ガイドである理由は、第2リジェクト口462に至る硬貨が全て排出されるため、第2リジェクト口462を塞ぐ構成が不要であるからである。なお、図12は、リジェクト口ガイド476及び周辺の構成を示す図である。
(搬入検出センサ480)
搬入検出センサ480は、図4に示す搬入口415の近傍に設けられ、搬入口415から硬貨選別部40内に搬入された硬貨Cを検出する。搬入検出センサ480は、例えば磁気センサである。
(異物等検知センサ482)
異物等検知センサ482は、本来なら第1リジェクト口461から排出されるべきリジェクト硬貨や異物が、第1リジェクト口461から実際に排出されたか否かを検知する。異物等検知センサ482は、図3に示すように、回転ディスク420の硬貨の搬送方向において、第1リジェクト口461と硬貨排出口450aとの間に位置する。
異物等検知センサ482は、例えば光学センサである。これにより、リジェクト硬貨だけでなく、ゴミ等の異物も検知できる。リジェクト硬貨や異物が第1リジェクト口461から排出された場合には、異物等検知センサ482は、リジェクト硬貨や異物を検知しない。一方で、リジェクト硬貨や異物が第1リジェクト口461から排出されていない場合には、異物等検知センサ482は、第1リジェクト口461を通過したリジェクト硬貨や異物を検知する。
なお、第2リジェクト口462の搬送方向下流側には、異物等検知センサが設けられていない。これは、第1リジェクト口461とは異なり、第2リジェクト口462に至った硬貨等は、全て第2リジェクト口462から排出され、第2リジェクト口462を通過する硬貨等が存在しないからである。
(硬貨検知センサ484a〜484f)
硬貨検知センサ484a〜484fは、6つの硬貨排出口450a〜450fのうち対応する一の硬貨排出口から排出されるべき硬貨が、一の硬貨排出口から実際に排出されたか否かを検知する。
6つの硬貨検知センサ484a〜484fは、図3に示すように、対応する硬貨排出口450a〜450fの搬送方向下流側に設けられている。例えば、硬貨検知センサ484aは、回転ディスク420の搬送方向において、硬貨排出口450aと硬貨排出口450bの間に設けられている。
硬貨検知センサ484a〜484fは、光学センサである異物等検知センサ482とは異なり、例えば磁気センサである。硬貨が対応する一の硬貨排出口から排出された場合には、一の硬貨排出口の搬送方向下流側に位置する一の硬貨検知センサは、硬貨を検知しない。一方で、硬貨が一の硬貨排出口から排出されていない場合には、一の硬貨検知センサは、一の硬貨排出口を通過した硬貨を検知する。上述した異物等検知センサ482及び硬貨検知センサ484a〜484fが、検知対象に適した種類のセンサが用いられているので、高精度な検知が可能である。
(1−5.硬貨処理装置の動作)
次に、上述した構成を有する硬貨処理装置10の動作例について説明する。以下では、硬貨が投入されて選別及び排出される迄の硬貨処理装置10の動作例について説明する。硬貨処理装置10の動作は、制御ユニット90の制御部によって実行される。すなわち、制御部が、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、下記に説明する動作を実行する。
まず、硬貨繰り出し部20の硬貨受領部210に硬貨が一括して投入されると、投入された硬貨は回転円盤230上に集積される。その後、回転円盤230が回転すると、回転円盤230上の硬貨は、回転による遠心力を受けて収容部220の内周面に沿って移動し、通過口222から硬貨認識部30の搬送路310へ一枚ずつ押し出される。
図13は、硬貨が硬貨認識部30にて認識された後に、硬貨選別部40に搬入される流れを示す図である。搬送路310へ押し出された硬貨は、搬送ベルト330によって搬送され、図13(a)に示すように認識センサ340によって硬貨の真偽や金種が認識される。認識センサ340は、認識結果を制御ユニット90に出力する。制御ユニット90は、受信した認識結果に基づいて、6つの硬貨排出口450a〜450fのうち、認識した硬貨を排出する硬貨排出口を決定する。
認識後の硬貨は、図13(b)に示すように、搬送ベルト330によって更に搬送され、硬貨選別部40の搬入口415から選別ハウジング410内へ搬入される。この際、硬貨選別部40の回転ディスク420は、回転を停止している。
選別ハウジング410内へ搬入された硬貨は、図13(c)に示すように、搬入検出センサ480によって搬入が検出される。そして、搬入検出センサ480によって硬貨が検出されると、図13(d)、図13(e)に示すように、回転ディスク420は、回転を再開する。これにより、回転ディスク420の環状リブ422が、硬貨を搬送する。
回転ディスク420により搬送された硬貨は、制御ユニット90によって決定された硬貨排出口から排出される。なお、上述したように、本実施形態の硬貨認識部30と硬貨選別部40が分離して配置しているので、認識センサ340による処理時間がかかっても、硬貨が硬貨選別部40に搬入される迄に排出先の硬貨排出口を決定できる。これにより、認識センサが硬貨選別部に設けた場合に比べて、硬貨排出口を搬入口の近傍に配置できるので、硬貨選別部の小型化が可能となる。
以下では、硬貨が、第1リジェクト口461を通過して、硬貨排出口450aから排出されるものとして、硬貨の排出処理の流れについて説明する。
図14は、硬貨が第1リジェクト口461を通過する流れを説明する図である。硬貨が第1リジェクト口461から排出されないので、図14(a)に示すように、リジェクト口開閉板474は第1リジェクト口461を閉じる閉位置に位置する。そして、回転ディスク420により搬送される硬貨は、図14(b)に示すように、閉位置に位置するリジェクト口開閉板474上を通過する。その後、硬貨は、異物等検知センサ482上を通過する。なお、回転ディスク420は、硬貨が異物等検知センサ482上に位置する際に、回転を停止する。そして、回転ディスク420の停止時に、次の硬貨が搬入される。
図15は、硬貨が硬貨排出口450aから排出される流れを説明する図である。硬貨が硬貨排出口450aから排出されるので、図15(a)に示すように、排出口開閉板470aは、硬貨排出口450aを開放する開位置に位置する。そして、回転ディスク420により搬送される硬貨は、図15(b)に示すように、回転ディスク420の回転中に硬貨排出口450aへ落下し始める。この際、硬貨の一部が、逃げ部424cに一時的に入り込んだ後に、硬貨排出口450aへ落下する。
その後、図15(c)に示すように、硬貨は硬貨排出口450aへ落下して排出される。硬貨が硬貨排出口450aから排出された場合には、硬貨検知センサ484aは硬貨を検知しない。これにより、制御ユニット90は、硬貨が硬貨排出口450aから排出されたことを検出する。
なお、排出口開閉板470aが誤動作等により開位置に位置せずに、硬貨が硬貨排出口450aへ落下しない場合には、硬貨検知センサ484aによって硬貨が検知される。硬貨検知センサ484aは、硬貨を検知すると、検知結果を制御ユニット90に出力する。硬貨排出口450aから排出されなかった硬貨は、その後も回転ディスク420により搬送され、第2リジェクト口462から排出される。
上記では、認識センサ340で真性硬貨が認識された場合について、説明したが、リジェクト硬貨や異物が認識された場合には、以下の動作が実行される。すなわち、認識センサ340でリジェクト硬貨や異物が認識された場合には、リジェクト口開閉板474が開位置に位置し、リジェクト硬貨や異物が回転ディスク420の回転中に第1リジェクト口461から排出される。
硬貨処置装置10は、投入された硬貨全てについて、上述した処理を行う。そして、一括投入された硬貨の認識及び選別が終了すると、本動作が完了する。
(1−6.硬貨処理装置の有効性)
上述したように、硬貨処理装置10においては、排出口開閉板470a〜470fが硬貨排出口450a〜450fの搬送方向下流側の回転軸471dを中心に回動して、環状リブ422と交差する開位置に位置する。これにより、排出口開閉板470a〜470fの閉位置から開位置への回動途中でも、硬貨が硬貨排出口450a〜450fに落下しやすい。この結果、回転ディスク420の回転速度が速い一方で、排出口開閉板470a〜470fの開閉動作が遅くても、硬貨を適切に排出できる。
また、排出口開閉板470a〜470fが、開位置に位置する際に、回転ディスク420の半径方向において環状リブ422の隣に位置して、回転ディスク420の回転を許容する。これにより、排出口開閉板470a〜470fが開位置に位置しても回転ディスク420の回転を継続できるので、回転ディスク420が、回転しながら硬貨を硬貨排出口450a〜450fから落下させることが可能となる。
なお、第1リジェクト口461を開閉するリジェクト口開閉板474についても、同様な作用効果が発揮される。すなわち、リジェクトク硬貨や異物が、回転ディスク420の回転中に第1リジェクト口461から落下する。従って、上記の硬貨処理装置10によれば、回転ディスク420により搬送される硬貨を、回転ディスク420の回転中に硬貨排出口450a〜450fや第1リジェクト口461から迅速に排出可能となる。
<2.第2の実施形態>
図16及び図17を参照しながら、第2の実施形態に係る回転ディスク620の構成について説明する。図16は、第2の実施形態に係る回転ディスク620を上側から見た斜視図である。図17は、フィルム部材630を示す図である。
第2の実施形態に係る回転ディスク620の構成は、図8に示す第1の実施形態の変形例に係る回転ディスク520に対して、最外周に接着部材の一例であるフィルム部材630を巻き付けて接着させた点が異なる。回転ディスク620の他の構成は、回転ディスク520と同様であるので、他の構成の詳細な説明は省略する。
図16に示すように、フィルム部材630は、回転ディスク620の環状リブ422の外周を、回転ディスク620の円周方向に沿って覆っている。フィルム部材630は、図17に示すように、基材631と、接着層633と、を有する。基材631は、例えば、PETフィルム等の樹脂フィルムから成る。接着層633は、例えば両面テープから成る。接着層633は、基材631のほぼ全ての領域に形成されている。
フィルム部材630と環状リブ422は、接着層633により接着されている。ところで、接着層633は、フィルム部材630と環状リブ422を接着する機能以外に、以下の機能を有する。すなわち、仮に環状リブ422の一部が割れても、接着層633が割れた一部を保持することで、割れた一部が環状リブ422から分離することを抑制できる。このため、環状リブ422の硬貨の搬送性能を維持できる。なお、硬貨処理装置10は定期的にメンテナンスが行われるので、環状リブ422の一部が割れた回転ディスク620が交換される。
また、回転ディスク620は、例えばポリカーボネート(PC)製である。これにより、回転ディスク620が削れることを抑制できる。この結果、ディスクの削れに起因する回転ディスク620の動作不良を防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記において、排出口開閉板470a〜470fは、回転ディスク420の半径方向において環状リブ422の両隣に位置する第1板部471a及び第2板部471bを有することとしたが、これに限定されない。例えば、排出口開閉板470a〜470fは、第1板部471aと第2板部471bのいずれか一方のみを有することとしても良い。
10 硬貨処理装置
20 硬貨繰り出し部
30 硬貨認識部
40 硬貨選別部
90 制御ユニット
330 搬送ベルト
340 認識センサ
410 選別ハウジング
415 搬入口
418 搬送路
420 回転ディスク
421 円板部
422 環状リブ
423 連結部
424 搬送切り欠き部
424a 保持部
424b 搬送壁
424c 逃げ部
425 軽量切り欠き部
430 ディスク駆動部
440 位置検出部
450a〜450f 硬貨排出口
461 第1リジェクト口
462 第2リジェクト口
470a〜470f 排出口開閉板
471a 第1板部
471b 第2板部
471d 回転軸
474 リジェクト口開閉板
476 リジェクト口ガイド
480 搬入検出センサ
482 異物等検知センサ
484a〜484f 硬貨検知センサ
520 回転ディスク
521 円板部
521b 穴
521c 補強リブ
620 回転ディスク
630 フィルム部材
631 基材
633 接着層

Claims (8)

  1. 回転することにより、搬送路上の硬貨を搬送する回転部材と、
    前記搬送路に設けられ、前記回転部材により搬送される前記硬貨が落下する排出口と、
    前記排出口を塞ぐ閉位置と、前記硬貨が落下するように前記排出口を開放する開位置と、の間で、前記排出口の搬送方向下流側の回転軸を中心に回動する開閉部材と、
    を備え、
    前記回転部材は、外周部に円周方向に沿って環状に設けられた環状リブを有し、前記環状リブの底部に形成された切り欠き部で、前記搬送路上の前記硬貨を搬送し、
    前記開位置は、前記環状リブと交差する位置であり、
    前記開閉部材は、前記開位置に位置する際に、前記回転部材の半径方向において前記環状リブの隣に位置して、前記回転部材の回転を許容することを特徴とする、硬貨処理装置。
  2. 前記開閉部材は、
    前記回転部材の半径方向において前記環状リブよりも中央側に位置する第1開閉板と、
    前記半径方向において前記環状リブよりも外側に位置する第2開閉板と、
    を有し、
    前記第1開閉板及び前記第2開閉板は、前記開位置の際に、前記環状リブと交差することを特徴とする、請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記切り欠き部は、
    所定深さに切り欠かれ、前記硬貨を搬送する硬貨搬送部と、
    前記硬貨搬送部の搬送方向下流側の部分で更に深く切り欠かれ、前記硬貨が前記排出口に傾斜して落下する際に前記硬貨の一部が入り込み可能な逃げ部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記環状リブには、前記切り欠き部が前記円周方向に沿って所定間隔で複数設けられ、
    前記環状リブは、
    前記円周方向において隣り合う前記切り欠き部の間に位置し、前記切り欠き部よりも切り欠き量が小さい第2切り欠き部、
    を更に有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記排出口は、真性硬貨を排出する第1排出口であり、
    前記円周方向において前記第1排出口よりも搬送方向上流側に設けられ、リジェクト硬貨及び異物の少なくともいずれか一方が排出される第2排出口と、
    前記円周方向において前記第1排出口よりも搬送方向下流側に設けられ、前記第1排出口で排出されなかった硬貨が排出される第3排出口と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記円周方向において前記第2排出口と前記第1排出口の間に設けられ、前記第2排出口で排出されるべき前記リジェクト硬貨及び前記異物の少なくともいずれか一方を検知可能な光学センサと、
    前記円周方向において前記第1排出口と前記第3排出口の間に設けられ、前記第1排出口で排出されるべき前記真性硬貨を検知可能な磁気センサと、
    を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の硬貨処理装置。
  7. 基材に接着層が形成された接着部材を更に備え、
    前記接着部材は、前記環状リブの外周を覆うように、前記接着層を介して前記環状リブに接着されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  8. 前記回転部材、前記排出口、及び前記開閉部材は、前記硬貨を選別する選別ユニットの一部を構成し、
    前記選別ユニットで選別される前記硬貨を認識する認識ユニットを更に備え、
    前記選別ユニットは、前記認識ユニットで認識された前記硬貨が搬入される搬入口を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
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