JP6547619B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6547619B2
JP6547619B2 JP2015253819A JP2015253819A JP6547619B2 JP 6547619 B2 JP6547619 B2 JP 6547619B2 JP 2015253819 A JP2015253819 A JP 2015253819A JP 2015253819 A JP2015253819 A JP 2015253819A JP 6547619 B2 JP6547619 B2 JP 6547619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
guide
transport path
conveyance
processing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015253819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017117313A (ja
Inventor
一夫 末冨
一夫 末冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2015253819A priority Critical patent/JP6547619B2/ja
Publication of JP2017117313A publication Critical patent/JP2017117313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6547619B2 publication Critical patent/JP6547619B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、硬貨処理装置に関する。
店舗等においては、店舗等に設置されたレジスターの硬貨を管理する硬貨処理装置が利用されている。硬貨処理装置は、硬貨を受け入れた後、受け入れた硬貨を、硬貨処理装置内の硬貨通過路を介して、硬貨処理装置内の硬貨認識部へ搬送する。そして、硬貨処理装置は、当該装置内の硬貨認識部において、搬送された硬貨の金種を判別し、さらに、判別結果に応じて硬貨を選別し、所望の排出口から排出する。例えば、硬貨処理装置の一例としては、下記特許文献1に開示された硬貨処理装置を挙げることができる。
ところで、近年、上述のような硬貨処理装置の装置寿命をより向上させることが求められている。例えば、硬貨処理装置においては、硬貨を搬送する際に硬貨処理装置内の硬貨通過路の内側面に硬貨が触れることがあり、よって、硬貨通過路の内側面は硬貨によって摩耗しやすい。このことが、硬貨処理装置の装置寿命向上を妨げる原因の1つであった。そこで、例えば、下記特許文献2のように、硬貨通過路の内側面を補強する補強板を設けることが考えられる。
特開2013−145488号公報 特開2002−208052号公報
しかしながら、下記特許文献2のように、内側面に補強板を設けただけでは、補強板の寿命が、そのまま硬貨処理装置の装置寿命となるため、補強板によって硬貨処理装置の装置寿命をより向上させることに限界があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装置寿命をより向上させることが可能な、新規かつ改良された硬貨処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、回転ディスクが回転することにより、硬貨を搬送する環状の搬送路と、前記搬送路の外周に不連続に設けられた複数の案内板と、前記各案内板の前記搬送路側の側面上に設けられた部材と、を備え、前記部材の下部は、前記案内板の前記搬送路側の前記側面よりも前記搬送路側に張り出している、硬貨処理装置が提供される。
前記搬送路は、前記搬送路により搬送された前記硬貨が落下する落下口と、回動して、前記落下口を閉鎖し、開放する開閉部材と、前記開閉部材の回転軸に連結し、駆動力を前記回転軸に伝える連結部材と、を有し、前記連結部材は、前記搬送路の外周の隣り合う前記案内板の間に設けられており、前記部材の下部は、前記連結部材の前記搬送路側の側面よりも前記搬送路側に張り出していてもよい。
前記部材は、前記部材の下部が、前記案内板の前記搬送路側の前記側面に対して傾いて、前記搬送路側に張り出すように、前記案内板に取り付けられていてもよい。
前記部材の下部は、折れ曲がり、前記搬送路側に張り出していてもよい。
前記部材の上部には、前記案内板を挟み込んで、前記部材を固定する取付部が設けられていてもよい。
前記部材は金属から形成されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、装置寿命をより向上させることが可能である。
本発明の実施形態に係る硬貨処理装置1を正面から見た概略断面図である。 同実施形態に係る硬貨処理装置1を側面から見た概略断面図である。 同実施形態に係る選別搬送部20の回転軸222方向の概略断面図である。 同実施形態に係る選別搬送部20の回転軸222に対して垂直方向の概略断面図である。 同実施形態に係る回転ディスク220を上側から見た斜視図である。 同実施形態に係る搬送路218上の、硬貨排出口250a〜250f、第1リジェクト口260a、第2リジェクト口260bの位置関係を説明するための模式図である。 同実施形態に係る排出口開閉板270a及び周辺の構成を示す斜視図である。 排出口開閉板270aの開閉位置を示す模式図である。 同実施形態に係るリジェクト口ガイド276及び周辺の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る搬送ガイド290、補強ガイド294及び周辺の構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る補強ガイド294を説明するための模式図である。 変形例に係る補強ガイド394を説明するための模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて金種別排出口202a及び金種別排出口202bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、金種別排出口202a及び金種別排出口202bを特に区別する必要が無い場合には、単に金種別排出口202と称する。
<硬貨処理装置1の構成>
図1及び図2を参照しながら、本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置1の構成の一例について説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る硬貨処理装置1の内部構成の一例を示す概略図である。詳細には、図1は、硬貨処理装置1を正面から見た概略正面図であり、図2は、図1に示す硬貨処理装置1を右側面側から見た概略断面図である。
硬貨処理装置1は、店舗等に設置され、レジスターで取り扱われる硬貨Cを管理する装置である。硬貨処理装置1は、硬貨Cを一括して受け入れた後、受け入れた各硬貨Cの金種を判別する。その後、硬貨処理装置1は、その判別結果に応じて金種毎に硬貨Cを選別し、選別した硬貨Cを収容した後に出金する。
図1に示すように、硬貨処理装置1は、硬貨受領部10と、硬貨繰出部12と、硬貨認識部14と、選別搬送部20と、リジェクト硬貨収容部26と、一時保留部30と、返却箱34と、ホッパ36と、搬送切替部38と、出金箱40と、回収箱44と、制御ユニット90とを主に有する。
(硬貨受領部10)
硬貨受領部10は、投入される硬貨Cを受ける部分である。硬貨受領部10は、例えば、図1及び図2に示すように、硬貨処理装置1の上方、かつ正面側に位置する。硬貨受領部10は、硬貨Cが投入される投入口100を有し、投入口100は、硬貨Cを一括して投入し易いように、上方に向かって広く開口している。硬貨受領部10に投入された硬貨Cは、硬貨受領部10の下方に位置する硬貨繰出部12に落下する。
(硬貨繰出部12)
硬貨繰出部12は、図1に示すように、硬貨受領部10の下方に位置し、硬貨受領部10から落下した硬貨Cを、後述する硬貨認識部14へ1枚ずつ繰り出す。詳細には、硬貨繰出部12内には、例えば回転円盤(図示省略)が設けられている。硬貨繰出部12へ落下した硬貨Cは、回転円盤によって受け止められ、回転円盤が回転する際の遠心力により、回転円盤の外周へ移動し、1枚ずつ硬貨認識部14へ繰り出される。
(硬貨認識部14)
硬貨認識部14は、図1に示すように、硬貨繰出部12と接続されており、硬貨繰出部12から繰り出された硬貨Cの真偽、金種等の判別を行う。硬貨認識部14は、例えば、硬貨Cを認識するセンサ(図示省略)を有し、センサで検出した硬貨Cの特徴に基づいて、硬貨Cの真偽、金種等を判別する。さらに、硬貨認識部14は、判別した硬貨Cを後述する選別搬送路20に搬送する。
(選別搬送部20)
選別搬送部20は、図1に示すように、硬貨認識部14と接続されており、硬貨認識部14による判別結果に基づいて、硬貨Cを選別して搬送する。選別搬送部20は、図2に示すように、硬貨Cの搬送方向の上流から下流(図2においては左から右に向かう方向)に向かって、リジェクト口200と、金種別排出口(落下口)202a〜202fとを有する。具体的には、硬貨認識部14において真貨で無いと判別された硬貨Cは、リジェクト口200を通過して、リジェクト硬貨収容部26へ落下する。真貨であると判別された硬貨Cは、金種別排出口202a〜202fを通過して、一時保留部30へ落下する。なお、リジェクト口200の下方には、リジェクト口200を通過した硬貨Cをリジェクト硬貨収容部26へ導くリジェクトシュートが配置(図1及び図2に示す破線矢印Rのルートに配置)されている。さらに、金種別排出口202a〜202fの下方には、金種別排出口202a〜202fから排出された硬貨Cを一時保留部30へ導くシュート204a〜204fが配置(図1及び図2に示す実船矢印Qのルートに配置)されている。また、本実施形態においては、リジェクト口200は1個に限定されるものではなく、複数個設けられていてもよい。なお、選別搬送部20の詳細については、後で説明する。
(リジェクト硬貨収容部26)
リジェクト硬貨収容部26は、先に説明したように、リジェクト口200を通過した硬貨Cを収容する。リジェクト硬貨収容部26は、硬貨処理装置1の正面に開閉可能な扉(図示省略)を有する。
(一時保留部30)
一時保留部30は、金種別排出口202a〜202fから排出された硬貨Cを、金種別に一時的に収容する。詳細には、一時保留部30は、周囲の4面を囲むフレーム内を金種別に区切ることで形成した、直線状に並んだ金種別の収容部の一例である保留部300a〜300fを含み、各保留部300a〜300fは、対応するシュート204a〜204fによって導かられた硬貨Cを収容する。より具体的な例としては、シュート204aは、金種別排出口202aから排出された硬貨Cを、シュート204aの下方に設けられた一時保留部30内の保留部300aへ導く。また、一時保留部30は、一時保留部移動モータ(図示省略)によって、一時保留部30の下にあるガイド32に沿って、図1に示す実線矢印H及び実線矢印Sで示す方向に移動可能である。
(返却箱34)
返却箱34は、図1に示すように、一時保留部30が実線矢印H方向に移動した場合に、一時保留部30の下方に位置するように設けられており、一時保留部30が実線矢印H方向に移動した際に、一時保留部30から落下する硬貨Cを収容する。返却箱34は、硬貨処理装置1の利用者によって硬貨処理装置1の正面から硬貨処理装置1外へ引き出し可能になっている。
(ホッパ36)
ホッパ36は、図1に示すように、一時保留部30が実線矢印S方向に移動した場合に、一時保留部30の下方に位置するように設けられており、一時保留部30が実線矢印S方向に移動した際に一時保留部30から落下する硬貨Cを金種別に収容する。ホッパ36は、図2に示すように、金種別の保留部300a〜300fに対応するように直線状に並べられた複数の金種別ホッパ360a〜360fで構成されている。すなわち、金種別ホッパ360aは、一時保留部30の保留部300aから図2の矢印P方向に落下した硬貨Cを収容する。また、各金種別ホッパ360a〜360fには、硬貨Cを1枚ずつ繰り出す搬送切替部38が設けられている。
(搬送切替部38)
搬送切替部38は、先に説明したように、各金種別ホッパ360a〜360fに対して設けられ、各金種別ホッパ360a〜360fから繰り出された硬貨Cの搬送先を切り替える。例えば、搬送切替部38は、第1位置と第2位置の間で回動する切替ブレード(図示省略)を有する。切替ブレードが第1位置に位置する際には、硬貨Cの搬送ルートは図1の矢印Tで示すルートになり、この場合、硬貨Cの搬送先は後述する出金箱40となる。一方、切替ブレードが第2位置に位置する際には、硬貨Cの搬送ルートは図1の矢印Uで示すルートになり、この場合、硬貨Cの搬送先は後述する回収箱44となる。
(出金箱40)
出金箱40は出金される硬貨Cを収容する。出金箱40には、先に説明したように、搬送切替部38により矢印T(図1参照)のルートで搬送された硬貨Cが収容される。出金箱40は、硬貨処理装置1に対して着脱可能に設けられ、硬貨処理装置1の利用者によって硬貨処理装置1の正面から硬貨処理装置1外へ引き出すことができる。出金箱40には、図2に示すように、金種ごとに硬貨Cを取り出すことができる金種別の出金小箱400a〜400fが直線状に並べて収容されている。この出金小箱400a〜400fは、金種別ホッパ360a〜360fに対応するように設けられている。すなわち、例えば、出金小箱400aは、ホッパ36の金種別ホッパ360aから図1及び図2の矢印T方向へ搬送される硬貨Cを収容する。
(回収箱44)
回収箱44は回収される硬貨Cを収容する。詳細には、回収箱44には、先に説明したように、搬送切替部38により矢印U(図1参照)のルートで搬送された硬貨Cが収容される。回収箱44は、硬貨処理装置1に対して着脱可能に設けられ、硬貨処理装置1の利用者によって硬貨処理装置1の正面から硬貨処理装置1外へ引き出すことができる。
(制御ユニット90)
制御ユニット90は、硬貨処理装置1の全体動作を制御する。詳細には、制御ユニット90は、図1に示すように、硬貨処理装置1内に設けられ、上述した各構成要素の動作を制御する制御部(図示省略)と、制御部が実行するプログラムや各種のデータを記憶する記憶部(図示省略)とを有する。なお、当該制御部は、硬貨認識部14の判別結果に基づき、硬貨処理装置1で受け入れた硬貨Cの総額を計数することもできる。
さらに、硬貨処理装置1は、図示しない操作表示部が設けられており、操作表示部は、硬貨処理装置1の利用者に対して、硬貨処理装置1における処理内容、処理状況を示す表示を行ったり、利用者から操作を受け付けたりしてもよい。
<選別搬送部20の詳細構成>
以上、本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置1の構成の一例について説明した。続いて、図3から図9を参照しながら、本実施形態に係る選別搬送部20の詳細構成について説明する。図3は、本実施形態に係る選別搬送部20の回転軸222方向の概略断面図であり、図4は、本実施形態に係る選別搬送部20の回転軸222に対して垂直方向の概略平面図である。詳細には、図3は、選別搬送部20の回転軸222の中心及び回転ディスク220の連結部材227を通過するように選別搬送部20を切断した場合の断面図にあたり、図4は、選別搬送部20の搬送路218に対して平行に選別搬送部20を切断した場合であって、後述する回転ディスク220の搬送切欠部228の下面(搬送路218と向かい合う面)と軽量切欠部229の下面(搬送路218と向かい合う面)との間で、且つ、後述する搬入口216を通過するように切断した場合の断面図である。また、図5は、本実施形態に係る回転ディスク220を上側から見た斜視図である。図6は、本実施形態に係る搬送路218上の、硬貨排出口250a〜250f、第1リジェクト口260a、第2リジェクト口260bの位置関係を説明するための模式図である。図7は、本実施形態に係る排出口開閉板270a及び周辺の構成を示す斜視図であって、詳細には、排出口開閉板270a及び周辺の構成を回転軸222側から見た斜視図である。図8は、排出口開閉板270aの開閉位置を示す模式図であって、排出口開閉板270aを回転軸222に対して反対側から見た場合の模式図である。さらに、図9は、本実施形態に係るリジェクト口ガイド276及び周辺の構成を示す模式図であって、リジェクト口ガイド276及び周辺の構成を回転軸222に対して反対側から見た場合の模式図である。
選別搬送部20は、先に説明したように、硬貨認識部14による判別結果に基づいて、硬貨Cを搬送しながら、当該硬貨Cを選別して排出する。図3及び図4に示すように、選別搬送部20は、選別ハウジング210と、回転部材の一例である回転ディスク220と、ディスク駆動部230と、位置検出部240と、第1排出口の一例である硬貨排出口250a〜250fと、第2排出口の一例である第1リジェクト口260aと、第3排出口の一例である第2リジェクト口260bとを有する。また、選別搬送部20は、開閉部材の一例である排出口開閉板270a〜270fと、リジェクト口開閉板274と、リジェクト口ガイド276と、搬入検出センサ280と、異物等検知センサ282と、硬貨検知センサ284a〜284fと、搬送ガイド290とをさらに有する。
(選別ハウジング210)
選別ハウジング210は、図3に示すように円筒状の部材であり、選別ハウジング210の底面である搬送路218、及び、選別ハウジング210の側面である搬送ガイド(案内板)290等により構成されている。搬送路218は、硬貨認識部14の搬送路(図示省略)の搬送面とほぼ同じ高さに位置しており、硬貨認識部14の搬送路上を搬送された硬貨Cが、選別ハウジング210内に搬入されやすくしている。詳細は後述するが、搬送路218には、図4に示すように、硬貨Cを排出するための8個の排出口が設けられており、これらの排出口は、それぞれ、先に説明した、硬貨排出口250a〜250fと、第1リジェクト口260aと、第2リジェクト口260bに対応する。なお、上述の説明においては、搬送路218には8個の排出口が設けられていると説明したが、本実施形態においては、搬送路218に設けられる排出口の数は8個に限定されるものではなく、複数の排出口が設けられていればよい。
また、搬送ガイド290は、搬送路218の外周に不連続で設けられており、硬貨Cが回転ディスク220の回転に伴い搬送路218上に搬送される際に、硬貨Cを搬送路内218に誘導し、硬貨Cが選別ハウジング210の外部へ飛び出すことを防止する。なお、図4に示す例においては、搬送ガイド290は、7個設けられている。本実施形態においては、搬送ガイド290の数は7個に限定されるものではなく、搬送路218に設けられる排出口に応じた数に対応するように設けることができる。さらに、搬送ガイド290のいずれか1個には、図3及び図4に示すように、硬貨認識部14による判別後に、硬貨認識部14の搬送路(図示省略)によって搬送された硬貨Cが選別搬送部20へ搬入されるための搬入口216が形成されている。さらに、搬送路218の外周の隣り合う搬送ガイド290の間には、図4に示すように、後述する連結部材292が設けられている。なお、搬送ガイド290及び連結部材292の詳細については、後で説明する。
(回転ディスク220)
回転ディスク220は、例えば樹脂製の円板形状の部材であり、図4の矢印に示す方向に回転することにより選別ハウジング210内の搬送路218上の硬貨Cを搬送する。回転ディスク220は、選別ハウジング210内に設けられ、前述の搬送路218の上で水平に回転する。詳細には、回転ディスク220は、ディスク駆動部230の回転駆動力を受けて、回転ディスク220に固定された回転軸222を回転中心として所定の回転方向に回転する。回転ディスク220は、図5に示すように、円板部224と、環状リブ226と、連結部材227と、搬送切欠部228と、軽量切欠部229とを有する。
円板部224は、回転ディスク220の中央に位置する円形平板状の部分である。円板部224は、上述の搬送路218と平行になるように、選別ハウジング210内に配置されている。円板部224の中央には、回転軸222と嵌合する嵌合部(図示省略)が設けられ、円板部224は嵌合部によって回転軸222と嵌合する。
環状リブ226は、回転ディスク220の外周部に、円周方向に環状に設けられたリブである。環状リブ226は、回転ディスク220の半径方向において、円板部224から所定間隔だけ離れて設けられている。
連結部材227は、円板部224の側面と、環状リブ226とを連結する部材である。連結部材227は、回転ディスク220の円周方向に沿って、所定間隔で設けられている。すなわち、連結部材227は、回転ディスク220の中央から見て放射状に配置されている。
搬送切欠部228は、環状リブ226の下面(搬送路218と向かい合う面)に形成された切欠部である。搬送切欠部228は、図5に示すように、円周方向に沿って所定間隔で複数設けられた矩形状に切り欠かれた部分であり、回転ディスク220の回転に伴い、硬貨Cを保持しながら硬貨Cを1枚ずつ搬送する。例えば、図5においては、回転ディスク220には搬送切欠部228は9個設けられ、同時に9個の硬貨Cを搬送することができる。言い換えると、搬送切欠部228に硬貨Cが嵌ることにより、回転ディスク220の回転に伴い、硬貨Cは搬送される。さらに詳細には、搬送切欠部228の円周方向の幅は、直径が異なる複数の硬貨Cのうち最大径の硬貨Cの直径よりも僅かに大きく設定されている。また、搬送切欠部228の深さは、硬貨Cの厚みとほぼ同じ大きさに設定されているが、一部、逃げ部として更に深く切り欠かれている。この逃げ部には、回転ディスク220により搬送された硬貨Cが、硬貨排出口250a〜250f、第1リジェクト口260a、及び第2リジェクト口260bに斜めに落下する際に、硬貨Cの一部が入り込むことが可能であり、このようにすることにより、硬貨Cが、上述の硬貨排出口250a〜250f等に落下する際に搬送切欠部228に挟まって固定されることを防止する。なお、本実施形態においては、搬送切欠部228の数は9個に限定されるものではなく、搬送切欠部228は複数個設けられていればよい。
軽量切欠部229は、回転ディスク220を軽量化するために切り欠かれた部分である。軽量切欠部229の切欠き量は、搬送切欠部228の切欠き量よりも小さい。すなわち、軽量切欠部229は、搬送切欠部228に比べて浅く切り欠かれている。また、軽量切欠部229は、円周方向において隣り合う2つの搬送切欠部228の間に形成されている。言い換えると、軽量切欠部229と搬送切欠部228が、円周方向において交互に設けられている。このように、回転ディスク220を軽量化することにより、回転ディスク220の重さに起因する慣性の影響を抑えることができるので、間欠回転する回転ディスク220の停止時間を短くすることができる。
(ディスク駆動部230)
ディスク駆動部230は、回転ディスク220を回転駆動させる駆動部である。ディスク駆動部230は、図3に示すように、ディスクモータ232と、ディスクモータ232に接続されたプーリ234と、回転軸222に取り付けられたプーリ236と、駆動ベルト238とを有する。ディスクモータ232は、プーリ234、236及び駆動ベルト238を介して回転駆動力を回転軸222に伝達し、回転軸222を回転させる。さらに、回転軸222と嵌合する回転ディスク220も、回転軸222の回転方向と同一方向に回転する。なお、ディスク駆動部230は、回転ディスク220を間欠回転するように、回転駆動力を回転軸222に伝達する。
(位置検出部240)
位置検出部240は、回転ディスク220の回転位置を検出するための部材である。位置検出部240は、図4に示すように、円筒部材242と、検出センサ244とを有する。詳細には、円筒部材242は、図5に示すように、回転ディスク220上に同軸で設けられている。円筒部材242の上部には、所定のピッチ角度で、スリット246が複数設けられている(図5参照)。検出センサ244は、回転ディスク220の回転の際に、スリット246の通過を検出するセンサである。検出センサ244は、例えば、円筒部材242を挟むように対向配置された発光部と受光部とを有する光学式センサであり、発光部からの光が、円筒部材242によって遮られたり、スリット246を通過して受光部に受光されたりすることにより、回転ディスク220の回転位置を検出する。
(硬貨排出口250a〜250f)
硬貨排出口250a〜250fは、選別ハウジング210の環状の搬送路218に形成された排出口である。6つの硬貨排出口250a〜250fには、それぞれ異なる金種の硬貨C(例えば、1円、5円、10円、50円、100円、500円の真性硬貨)が、回転ディスク220の回転中に落下する。これにより、硬貨Cを金種別に排出することが可能となる。
図6に示すように、硬貨排出口250a〜250fは、回転ディスク220の搬送方向(図6中の矢印の方向)に沿って、搬送路218に所定間隔で形成されている。硬貨排出口250a〜250fの開口は、直径が最大の硬貨Cよりも大きく設定されている。また、回転ディスク220の半径方向において、各硬貨排出口250a〜250f等の中心と、環状リブ226とは、ほぼ同一位置に位置している。これにより、環状リブ226により搬送される硬貨Cが、硬貨排出口250a〜250fに落下しやすくなる。
(第1リジェクト口260a)
第1リジェクト口260aは、先に説明したように、搬送路218に形成された排出口である。図6に示すように、環状の搬送路218においては、第1リジェクト口260aは、回転ディスク220の搬送方向(円周方向)において、6つの硬貨排出口250a〜250fよりも上流側に位置している。第1リジェクト口260aは、硬貨認識部14で偽貨と認識されたリジェクト硬貨や、ゴミ等の異物を排出する排出口である。硬貨排出口250a〜250fよりも搬送方向上流側に位置する第1リジェクト口260aでリジェクト硬貨や異物を排出することで、硬貨排出口250a〜250fから誤ってリジェクト硬貨や異物が排出されることを防止できる。
(第2リジェクト口260b)
第2リジェクト口260bは、搬送路218に形成された排出口である。図6に示すように、第2リジェクト口260bは、回転ディスク220の搬送方向(円周方向)において、6つの硬貨排出口250a〜250fよりも下流側に位置している。第2リジェクト口260bは、本来なら硬貨排出口250a〜250fから排出されるべき硬貨Cが硬貨排出口250a〜250fから排出されない場合に、硬貨排出口250a〜250fを通過した硬貨Cを排出する排出口である。第2リジェクト口260bを設けることによって、硬貨排出口250a〜250fで排出されなかった硬貨Cに起因して選別搬送部20が詰まる(いわゆるジャム現象)ことを防止できる。
(排出口開閉板270a〜270f)
排出口開閉板270a〜270fは、回転軸272(図8参照)を中心に回動することにより、それぞれ対応する硬貨排出口250a〜250fを開閉する。すなわち、排出口開閉板270a〜270fは、対応する硬貨排出口250a〜250fを閉鎖する閉位置と、対応する硬貨排出口250a〜250fを開放する開位置との間で回動する。具体的には、上記回転軸272は、後述する連結部材292を介してソレノイド等の電子部品(図示省略)と接続されている。当該電子部品は制御ユニット90によって制御され、制御された当該電子部品が連結部材292を駆動することにより、連結部材292が回動する。そして、回転軸272と接続された連結部材292は、上記電子部品による駆動力を回転軸272に伝え、回転軸272は回転する。さらに、回転軸272の回転に伴って、排出口開閉板270a〜270fは開位置に回動する。その後、上記電子部品に対する制御ユニット90の制御が解消されると、回転軸272は自由に回転することが可能となり、排出口開閉板270a〜270fに設けられたスプリング等の付勢部材(図示省略)による付勢力により、排出口開閉板270a〜270fは閉位置に回動することとなる。なお、6つの排出口開閉板270a〜270fの構成は同一であるため、以下では、図7及び図8を参照しながら、排出口開閉板270aの構成について説明する。また、図7及び図8中の矢印は、硬貨Cの搬送方向を示す。
排出口開閉板270aは、図7に示すように二股状に形成されており、第1板部271aと、第2板部271bとを有する。図7に示すように、第1板部271aは、半径方向において環状リブ226よりも外側に位置し、第2板部271bは、半径方向において環状リブ226よりも回転軸222側に位置する。なお、第2板部271bが回転ディスク220と干渉することを防止するために、半径方向における円板部224と環状リブ226の間隔は、第2板部271bの幅よりも大きい。
排出口開閉板270a(第1板部271a及び第2板部271b)は、図8に示すように、硬貨排出口250aの搬送方向下流側に位置する回転軸272を中心に回動する。排出口開閉板270aは、回動することで、硬貨排出口250aを閉鎖する閉位置(図8で実線で示す位置)と、硬貨排出口250aを開放する開位置(図8で破線で示す位置)とに位置する。
そして、排出口開閉板270aが閉位置に位置する際には、排出口開閉板270aが硬貨排出口250aを閉鎖することで、搬送中の硬貨Cは、硬貨排出口250aから排出されず、排出口開閉板270a上を通過する。一方で、排出口開閉板270aが開位置に位置する際には、排出口開閉板270aが硬貨排出口250aを開放することで、搬送中の硬貨Cが、硬貨排出口250aに落下して排出される。なお、開位置の際に、排出口開閉板270a(第1板部271a及び第2板部271b)は、環状リブ226と交差する。また、排出口開閉板270aは、硬貨排出口250aへ落下する硬貨Cをガイドする機能も有する。
また、排出口開閉板270aが開位置に位置する際には、排出口開閉板270a(第1板部271a及び第2板部271b)の先端部(回転軸272の反対側の部分)は、図8に示すように上下方向において環状リブ226よりも上方に位置する。この場合であっても、上述したように第1板部271aと第2板部271bとが半径方向において環状リブ226の両側(隣)に位置するので、排出口開閉板270aが開位置に位置した状態でも、回転ディスク220は回転を継続できる。このため、回転ディスク220は、回転しながら、硬貨Cを硬貨排出口250aに排出させることができ、硬貨Cの選別排出処理を速くすることが可能となる。
(リジェクト口開閉板274)
リジェクト口開閉板274は、排出口開閉板270a〜270fと同様に、回動することにより、第1リジェクト口260aを開閉する。すなわち、リジェクト口開閉板274は、第1リジェクト口260aを閉鎖する閉位置と、第1リジェクト口260aを開放する開位置との間で回動する。なお、リジェクト口開閉板274の構成及び動作は、上述した排出口開閉板270aの構成及び動作と同一なので、ここでは詳細な説明を省略する。
(リジェクト口ガイド276)
リジェクト口ガイド276は、図9に示すように、第2リジェクト口260bに落下する硬貨Cをガイドする。リジェクト口ガイド276は、開閉するリジェクト口開閉板274とは異なり、固定ガイドである。リジェクト口ガイド276が固定ガイドである理由は、第2リジェクト口260bに至る硬貨Cは、全て第2リジェクト口260bから排出されるため、第2リジェクト口260bを閉鎖する構成が不要であるからである。すなわち、リジェクト口ガイド276は、図9に示されるように、排出口開閉板270a〜270fの開位置の状態と同様の状態に固定されており、第2リジェクト口260bを開放しつつ、第2リジェクト口260bへ落下する硬貨Cをガイドする。なお、図9中の矢印は、硬貨Cの搬送方向を示す。
(搬入検出センサ280)
搬入検出センサ280は、図3に示すように、搬入口216の近傍に設けられ、搬入口216から選別搬送部20内に搬入された硬貨Cを検出する。搬入検出センサ280は、例えば磁気センサである。
(異物等検知センサ282)
異物等検知センサ282は、本来なら第1リジェクト口260aから排出されるべきリジェクト硬貨や異物が、第1リジェクト口260aから実際に排出されたか否かを検知する。異物等検知センサ282は、図4に示すように、回転ディスク220の硬貨Cの搬送方向において、第1リジェクト口260aと硬貨排出口250との間に位置する。異物等検知センサ282は、例えば光学センサである。これにより、リジェクト硬貨だけでなく、ゴミ等の異物も検知できる。リジェクト硬貨や異物が第1リジェクト口260aから排出された場合には、異物等検知センサ282は、リジェクト硬貨や異物を検知しない。一方で、リジェクト硬貨や異物が第1リジェクト口260aから排出されていない場合には、異物等検知センサ282は、第1リジェクト口260aを通過したリジェクト硬貨や異物を検知する。なお、第2リジェクト口260bの搬送方向下流側には、異物等検知センサが設けられていない。これは、第1リジェクト口260aとは異なり、第2リジェクト口260bに至った硬貨C等は、全て第2リジェクト口260bから排出され、第2リジェクト口260bを通過する硬貨C等が存在しないためである。
(硬貨検知センサ284a〜284f)
硬貨検知センサ284a〜284fは、6個の硬貨排出口250a〜250fのうち対応する一の硬貨排出口から排出されるべき硬貨Cが、一の硬貨排出口から実際に排出されたか否かを検知する。6個の硬貨検知センサ284a〜284fは、図4に示すように、対応する硬貨排出口250a〜250fの搬送方向下流側に設けられている。例えば、硬貨検知センサ284aは、回転ディスク220の搬送方向において、硬貨排出口250aと硬貨排出口250bの間に設けられている。硬貨検知センサ284a〜284fは、光学センサである異物等検知センサ282とは異なり、例えば磁気センサである。硬貨Cが対応する一の硬貨排出口から排出された場合には、一の硬貨排出口の搬送方向下流側に位置する一の硬貨検知センサは、硬貨Cを検知しない。一方で、硬貨Cが一の硬貨排出口から排出されていない場合には、一の硬貨検知センサは、一の硬貨排出口を通過した硬貨Cを検知する。上述した異物等検知センサ282及び硬貨検知センサ284a〜284fとして、検知対象に適した種類のセンサが用いられているので、高精度な検知が可能である。
<搬送ガイド290の詳細構成>
以上、本実施形態に係る選別搬送部20の詳細構成について説明した。続いて、図10から図11を参照しながら、本実施形態に係る搬送ガイド290の詳細構成について説明する。図10は、本実施形態に係る搬送ガイド290、補強ガイド(部材)294及び周辺の構成を示す斜視図であって、回転軸222の側から搬送ガイド290及び補強ガイド294を見た場合の斜視図である。図11は、本実施形態に係る補強ガイド294を説明するための模式図である。
搬送ガイド290は、先に説明したように、硬貨Cが回転ディスク220の回転に伴い搬送路218上に搬送される際に、硬貨Cを搬送路内218に誘導し、硬貨Cが選別ハウジング210の外部へ飛び出すことを防止している。また、搬送ガイド290は、例えば樹脂から形成され、図4に示されるように、搬送路218の外周に不連続で設けられる(図4参照)。さらに、搬送路218の外周の隣り合う搬送ガイド290の間には、連結部材292が設けられている(図4参照)。この連結部材292は、排出口開閉板270の回転中心である回転軸272と連結されており、制御ユニット90によって制御されるソレノイド等の電子部品(図示省略)と回転軸272とを連結して、当該電子部品による駆動力を回転軸272に伝達する。さらに、連結部材292は、搬送ガイド290とともに、硬貨Cが回転ディスク220の回転に伴い搬送路218に沿って搬送される際に、硬貨Cを搬送路内218に誘導し、硬貨Cが選別ハウジング210の外部へ飛び出すことを防止している。なお、連結部材292の搬送路218側の側面は、搬送ガイド290の搬送路218側の側面と面一であることが好ましいが、連結部材292の搬送路218側の側面は、搬送ガイド290の搬送路218側の側面と比べて、1.0mm程度、搬送路218側に張り出していてもよく、もしくは、1.0mm程度、搬送路218側とは反対側に位置してもよい。
さらに、図10に示すように、搬送ガイド290の搬送路218側の側面上には、補強ガイド294が設けられている。補強ガイド294は、搬送ガイド290の搬送路218側の側面を硬貨Cから保護する。この補強ガイド294は、ステンレス鋼材(SUS)等の金属から形成される。さらに、補強ガイド294の下部294bは、搬送ガイド290の搬送路218側の側面及び連結部材292の搬送路218側の側面よりも搬送路218側に張り出しており、例えば、1.5mm程度、搬送路218側に張り出している。そして、補強ガイド294の下部294bが搬送路218側に張り出していることにより、補強ガイド294は、搬送路218によって搬送される硬貨Cを、回転軸222側に誘導する。
より具体的には、補強ガイド294は、補強ガイド294の上方から補強ガイド294見た場合の補強ガイド294の模式図ある図11(a)、及び、補強ガイド294を搬送路218側から見た場合の補強ガイド294の模式図である図11(b)に示されるように、補強ガイド294の上部294aの連結部材292側には、取付部296が設けられている。詳細には、補強ガイド294の高さaに対して上から1/2から1/3程度の範囲に、取付部296が設けられている。補強ガイド294は、例えば、0.5mm厚程度の1枚の金属板を所望の形状に切断することにより形成され、所望の形状に切断された金属板のうち、取付部296にあたる部分を略直角に2回曲げ加工することにより、搬送ガイド290を挟んで、補強ガイド294を搬送ガイド290の搬送路218側の側面上に固定する取付部296が形成される。さらに、取付部296は、補強ガイド294の高さa全体に亘って設けられていないことから、補強ガイド294の下部294bは、取付部296によって搬送ガイド290の搬送路218側の側面上に固定されていない。そのため、補強ガイド294を連結部材292側から見た場合の補強ガイド294の模式図である図11(c)に示されるように、補強ガイド294の下部294bは、搬送路218側へ倒れ、搬送ガイド290の搬送路218側の側面に対して傾いている。なお、図11(b)に示されるように、補強ガイド294の下部294bは、硬貨Cの厚みよりも大きい高さbを持つことが好ましい。そして、補強ガイド294の下部294bが搬送路218側に倒れて、張り出していることにより、補強ガイド294は、搬送路218によって搬送される硬貨Cを、回転軸222側に誘導することができる。
<硬貨処理装置1の動作>
以上、本実施形態に係る搬送ガイド290の詳細構成について説明した。続いて、本実施形態に係る補強ガイド294の機能を説明するために、上述した構成を有する硬貨処理装置1の動作例について説明する。
硬貨処理装置1の動作は、制御ユニット90の制御部によって実行される。すなわち、上記制御部が、制御ユニット90の記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、下記に説明する動作を実行する。
まず、硬貨処理装置1の利用者により硬貨受領部10に硬貨Cが一括して投入されると、投入された硬貨Cは硬貨繰出部12に落下する。さらに、落下した硬貨Cは、硬貨繰出部12によって、硬貨認識部14へ1枚ずつ繰り出される。
繰り出された硬貨Cは、硬貨認識部14内のセンサにより硬貨Cの真偽や金種が判別される。当該センサは、判別結果を制御ユニット90に出力する。制御ユニット90は、受信した判別結果に基づいて、6つの硬貨排出口250a〜250fのうち、認識した硬貨Cを排出する硬貨排出口250を決定する。
次いで、判別後の硬貨Cは、選別搬送部20の選別ハウジング210内へ搬入される。この際、選別搬送部20の回転ディスク220は回転を停止している。
選別ハウジング210内へ搬入された硬貨Cは、搬入検出センサ280によって検出される。そして、搬入検出センサ280による硬貨Cの検出に基づき、回転ディスク220は回転を開始する。これにより、回転ディスク220の環状リブ226に挟まれた硬貨Cは、回転ディスク220により搬送路218上を搬送される(なお、このような搬送方法をディスク搬送と呼ぶ)。そして、硬貨Cは、基本的には、制御ユニット90によって決定された6つの硬貨排出口250a〜250fのいずれかから排出される。なお、制御ユニット90は、硬貨検知センサ284からの出力により、硬貨Cが上記硬貨排出口250a〜250fのいずれかから排出されたことを認識することができる。
上述のように、硬貨Cが回転する回転ディスク220を用いたディスク搬送により搬送されるため、搬送される硬貨Cには遠心力がかかる。そのため、硬貨Cが、回転ディスク220の外周へ移動し、搬送ガイド290の搬送路218側の側面に摺接することがある。しかしながら、本実施形態においては、搬送ガイド290の搬送路218側の側面上には、金属から形成された補強ガイド294が設けられ、補強ガイド294が搬送ガイド290の搬送路218側の側面を補強(保護)するため、搬送ガイド290の搬送路218側の側面が、摺接した硬貨Cによって摩耗することを避けることができる。
さらに、本実施形態においては、上記補強ガイド294の下部は、搬送ガイド290の搬送路218側の側面よりも搬送路218側へ張り出している。よって、補強ガイド294と接した硬貨Cは、補強ガイド294と接することで回転軸222側へ誘導され、搬送路218上の回転軸222側の領域へ移動するようになる。したがって、その後の硬貨Cは、搬送路218上の回転軸222側の領域を通過しながら搬送されるようになるため、搬送ガイド290の搬送路218側の側面に摺接しにくくなり、当該側面が硬貨Cにより摩耗することを避けることができる。また、連結部材292についても、硬貨Cが、補強ガイド294と接することで回転軸222側へ誘導され搬送路218上の回転軸222側の領域を通過するようになることから、硬貨Cは、上述と同様に、連結部材292の搬送路218側の側面に摺接しにくくなる。したがって、連結部材292の搬送路218側の側面が補強ガイド294によって補強されていなくても、当該側面が硬貨Cによって摩耗することを避けることができる。
続いて、硬貨処理装置1は、一時保留部30内のいずれかの保留部300の硬貨Cの収容量があらかじめ定められた設定量に達するまで、もしくは、投入された硬貨Cの全てについて上述の処理が完了するまで、回転ディスク220の回転、停止を繰り返し、硬貨Cの選別、搬送、排出を行う。
その後、図示しない操作表示部に、計数結果に基づく硬貨Cの金種別の金額や合計金額等を画面表示して、硬貨処理装置1の利用者に表示内容を確認させる。さらに、上述の処理が入金である場合には、操作表示部の画面中の表示に対して操作を行うことにより、収容の可否を選択させる。ここで、利用者により収容が選択された場合には、保留部移動モータ(図示省略)により、一時保留部30がガイド32上で矢印S方向(図1参照)に移動し、一時保留部30に収容された硬貨Cが、自由落下して、ホッパ36内の各金種別ホッパ360a〜fに金種別に収容される。一方、利用者により収容が選択されない場合や、上述の処理が計数であった場合、もしくは、入金処理中にジャムが生じた場合には、保留部移動モータ(図示省略)により、一時保留部30がガイド32上で矢印H方向(図1参照)に移動し、一時保留部30に収容された硬貨Cが自由落下して、返却箱34に収容される。
ところで、先に説明したように、硬貨Cが回転ディスクを用いたディスク搬送により搬送されるため、搬送される硬貨Cには遠心力がかかる。そのため、従来の硬貨処理装置においては、硬貨Cが、搬送ガイドの搬送路側の側面に摺接し、当該側面が、摺接した硬貨Cにより摩耗することがある。さらに、搬送ガイドとともに硬貨Cが選別ハウジングの外部へ飛び出すことを防止している連結部材も、搬送ガイドと同様に、搬送路218の外周に設けられているため、搬送中の硬貨Cが連結部材の搬送路側の側面に摺接し、連結部材の搬送路側の側面が摺接した硬貨Cにより摩耗することがある。そして、搬送ガイド及び連結部材の搬送路側の側面が摩耗して、これらの側面に凹部等が形成されると、その凹部に硬貨Cが嵌り、硬貨Cの搬送が妨げられる、すなわち、搬送ジャムが発生することになる。
しかしながら、本実施形態においては、搬送ガイド290の搬送路218側の側面上には、金属から形成された補強ガイド294が設けられ、補強ガイド294が搬送ガイド290の搬送路218側の側面を補強(保護)するため、搬送ガイド290の搬送路218側の側面が摺接した硬貨Cにより摩耗することを避けることができる。
さらに、本実施形態においては、上記補強ガイド294の下部は、搬送ガイド290の搬送路218側の側面よりも搬送路218側へ張り出しており、補強ガイド294に当接する硬貨Cを回転軸222側へ誘導することができる。すなわち、補強ガイド294と接した硬貨Cは、補強ガイド294と接することで回転軸222側へ誘導され、搬送路218上の回転軸222側の領域を通過しながら搬送されることとなる。したがって、本実施形態によれば、その後の硬貨Cは、搬送路218上の回転軸222側の領域を通過しながら搬送されるため、搬送ガイド290の搬送路218側の側面に摺接しにくくなり、その結果、当該側面が、摺接した硬貨Cにより摩耗することをより避けることができる。
また、連結部材292は、構造が複雑で、且つ、回動することから、連結部材292の搬送路218側の側面を補強(保護)する補強ガイド294のような部材を設けることが難しい。しかしながら、本実施形態によれば、硬貨Cが、上述の補強ガイド294と接することで回転軸222側へ誘導され、搬送路218上の回転軸222側の領域を通過しながら搬送されることとなることから、硬貨Cは、連結部材292の搬送路218側の側面に摺接しにくくなる。その結果、本実施形態によれば、補強ガイド294のような部材により連結部材292の搬送路218側の側面が補強されていなくても、当該側面が硬貨Cによって摩耗することを避けることができる。
すなわち、本実施形態によれば、搬送ガイド290及び連結部材292の搬送路218側の側面の摩耗を避けることができることから、硬貨処理装置1の装置寿命をより向上させることができる。さらに、上述の補強ガイド294を設けるだけで実施可能であることから、本実施形態は、従来の硬貨処理装置を大幅に改変することなく、容易に実施することが可能である。加えて、本実施形態に係る補強ガイド294は簡単な構成を有していることから、補強ガイド294を取り換えることは容易であり、搬送ガイド290及び連結部材292等が破損等しない限り、補強ガイド294を取り換えることで、硬貨処理装置1を長く使用することができる。
<変形例>
上述の実施形態では、図11に示すように、補強ガイド294の下部294bが、搬送路218側へ倒れ、搬送ガイド290の搬送路218側の側面に対して傾いていることにより、補強ガイド294の下部294bが、搬送路218側に張り出していた。しかしながら、本実施形態においては、補強ガイド294は図11のような形態に限定されるものではなく、補強ガイド294の下部294bが搬送路218側に張り出していれば、他の形態であってもよい。
そこで、以下においては、本実施形態の変形例として、図12を参照して、搬送ガイドの他の形態について説明する。図12は、本変形例に係る補強ガイド394を説明するための模式図であり、詳細には、図12(a)は、補強ガイド394の上方から補強ガイド394を見た場合の補強ガイド394の模式図あり、図12(b)は、補強ガイド394を搬送路218側から見た場合の補強ガイド394の模式図であり、さらに、図12(c)は、補強ガイド394を連結部材292側から見た場合の補強ガイド394の模式図である。なお、本変形例においては、硬貨処理装置1の構成及び動作、選別搬送部20の詳細構成、補強ガイド294以外の搬送ガイド290の及びその周囲の詳細構成については、上述の実施形態と共通であり、したがって、上述の実施形態の説明及び説明図である図1から図10を参照し得る。そのため、以下では、本変形例に係る補強ガイド394についてのみ説明する。
本変形例に係る補強ガイド394は、図12(a)及び図12(b)に示されるように、補強ガイド394の上部394aの連結部材292側には、上述の補強ガイド294と同様に、取付部296が設けられている。さらに、補強ガイド394の下部394bは、図12(c)に示すように、階段状に1段折れ曲がり、搬送ガイド290の搬送路218側の側面及び連結部材292の搬送路218側の側面よりも搬送路218側に張り出している。なお、図12(b)に示されるように、補強ガイド394の下部394bの階段状に折れ曲がった箇所は、硬貨Cの厚みよりも大きい高さdの位置に設けられることが好ましい。
以上のように、本変形例においても、補強ガイド394の下部394bを折り曲げることにより、補強ガイド394の下部394bは、搬送路218側に張り出している。したがって、本変形例によれば、上述の実施形態と同様に、搬送路218側へ張り出した補強ガイド394により、硬貨Cを回転軸222側へ誘導し、硬貨Cが搬送路218上の回転軸222側の領域を通過しながら搬送されるようにする。その結果、その後の硬貨Cは、搬送路218上の回転軸222側の領域を通過しながら搬送されるため、搬送ガイド290及び連結部材292の搬送路218側の側面に摺接しにくくなり、その結果、これらの側面が、摺接した硬貨Cにより摩耗することを避けることができる。すなわち、本変形例によっても、搬送ガイド290及び連結部材292の搬送路218側の側面の摩耗を避けることができることから、硬貨処理装置1の装置寿命をより向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 硬貨処理装置
10 硬貨受領部
12 硬貨繰出部
14 硬貨認識部
20 選別搬送部
26 リジェクト硬貨収容部
30 一時保留部
32 ガイド
34 返却箱
36 ホッパ
38 搬送切替部
40 出金箱
44 回収箱
90 制御ユニット
100 投入口
200、200a、200b リジェクト口
202、202a〜f 金種別排出口
204、204a〜f シュート
210 選別ハウジング
216 搬入口
218 搬送路
220 回転ディスク
222、272 回転軸
224 円板部
226 環状リブ
227、292 連結部材
228 搬送切欠部
229 軽量切欠部
230 ディスク駆動部
232 ディスクモータ
234、236 プーリ
238 駆動ベルト
240 位置検出部
242 円筒部材
244 検出センサ
246 スリット
250、250a〜f 硬貨排出口
260、260a、260b リジェクト口
270、270a〜f 排出口開閉板
271a,271b 板部
274 リジェクト口開閉板
276 リジェクト口ガイド
280 搬入検出センサ
282 異物等検知センサ
284、284a〜284f 硬貨検知センサ
290 搬送ガイド
294、394 補強ガイド
294a、394a 上部
294b、394b 下部
296 取付部
300、300a〜f 保留部
360、360a〜f 金種別ホッパ
400、400a〜f 出金小箱
C 硬貨

Claims (6)

  1. 回転ディスクが回転することにより、硬貨を搬送する環状の搬送路と、
    前記搬送路の外周に不連続に設けられた複数の案内板と、
    前記各案内板の前記搬送路側の側面上に設けられた部材と、
    を備え、
    前記部材の下部は、前記案内板の前記搬送路側の前記側面よりも前記搬送路側に張り出している、
    硬貨処理装置。
  2. 前記搬送路は、
    前記搬送路により搬送された前記硬貨が落下する落下口と、
    回動して、前記落下口を閉鎖し、開放する開閉部材と、
    前記開閉部材の回転軸に連結し、駆動力を前記回転軸に伝える連結部材と、
    を有し、
    前記連結部材は、前記搬送路の外周の隣り合う前記案内板の間に設けられており、
    前記部材の下部は、前記連結部材の前記搬送路側の側面よりも前記搬送路側に張り出している、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記部材は、
    前記部材の下部が、前記案内板の前記搬送路側の前記側面に対して傾いて、前記搬送路側に張り出すように、前記案内板に取り付けられる、
    請求項1又は2に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記部材の下部は、折れ曲がり、前記搬送路側に張り出している、
    請求項1又は2に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記部材の上部には、前記案内板を挟み込んで、前記部材を固定する取付部が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記部材は金属から形成される、請求項1から5のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
JP2015253819A 2015-12-25 2015-12-25 硬貨処理装置 Active JP6547619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015253819A JP6547619B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 硬貨処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015253819A JP6547619B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 硬貨処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017117313A JP2017117313A (ja) 2017-06-29
JP6547619B2 true JP6547619B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=59234205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015253819A Active JP6547619B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 硬貨処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6547619B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7410257B1 (ja) 2022-11-04 2024-01-09 日本金銭機械株式会社 硬貨処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017117313A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2680236B1 (en) Coin depositing and dispensing machine
US10467838B2 (en) Coin depositing and dispensing machine
JP5460299B2 (ja) 硬貨処理機
JP4988748B2 (ja) 硬貨収納投出装置
JP5692100B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2013045434A (ja) 硬貨入出金装置、硬貨入出金装置の制御方法及び制御プログラム
US8986083B2 (en) Coin feeding device and coin handling machine
JP6547619B2 (ja) 硬貨処理装置
JP6493248B2 (ja) 現金処理装置
JP5510240B2 (ja) 硬貨処理装置
JP6393977B2 (ja) 硬貨処理装置
JP6539078B2 (ja) 硬貨分岐機構および硬貨処理装置
JP4573235B2 (ja) 硬貨処理装置
JP6056586B2 (ja) 硬貨処理装置
JP6187191B2 (ja) 硬貨処理装置
JP5601245B2 (ja) 硬貨処理装置
JP5985715B2 (ja) 硬貨繰出装置、硬貨入出金機および硬貨繰出方法
JP6044296B2 (ja) 硬貨処理装置
JP5851351B2 (ja) 硬貨処理機
JP6500325B2 (ja) 硬貨処理装置
JP3862974B2 (ja) 硬貨入出金機
JP6187193B2 (ja) 硬貨処理装置
JP2024004552A (ja) 硬貨処理装置および貨幣取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180815

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190327

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6547619

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150