JP6531721B2 - 電子部品搬送用テーブル、特性測定装置、選別装置およびテーピング装置 - Google Patents

電子部品搬送用テーブル、特性測定装置、選別装置およびテーピング装置 Download PDF

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Description

本発明は、外縁部に形成された凹部に電子部品を収納し、電子部品を円周状に搬送する円盤状の電子部品搬送用テーブルに関し、さらに詳しくは、外縁部の温度バラツキが小さく、かつ、回転軸の周方向の慣性モーメント(イナーシャ)が小さい電子部品搬送用テーブルに関する。なお、本出願書類において、慣性モーメントおよびイナーシャという用語は、全て、電子部品搬送用テーブルの回転軸の周方向のものを指す。
また、本発明は、上記本発明の電子部品搬送用テーブルを使用した電子部品の特性測定装置、選別装置およびテーピング装置に関する。
電子部品の特性測定装置、電子部品の選別装置、電子部品のテーピング装置などにおいて、電子部品を円周状に搬送する円盤状の電子部品搬送用テーブル(以下において、単に「テーブル」と省略して記載する場合がある)が使用されている。
たとえば、特許文献1(特開2003−300616号公報)に、そのようなテーブルが開示されている。
図16および図17に、特許文献1に開示されたテーブル1000を示す。ただし、図16は、テーブル1000の平面図である。図17は、テーブル1000がテーブル駆動装置110に取付けられた状態を示す要部断面図である。
テーブル1000は円盤状をしている。
テーブル1000の中央部102には、取付け機構として、両主面間を貫通して、1個のセンター孔103と4個のセット孔104とが形成されている。
テーブル1000の外縁部105には、電子部品を収納するための、複数の凹部(ワーク収納用凹部)106が形成されている。
テーブル1000は、たとえば、図17に示すように、テーブル駆動機構110に取付けられて使用される。
テーブル駆動機構110は、円盤状のテーブル取付け部(テーブル締結部)111と軸(凸部)112とを有する。
テーブル1000は、テーブル取付け部111の上に配置され、センター孔103に軸112が挿通される。そして、円盤座金113を介したうえで、ボルト114がセット孔104に挿通され、さらにボルト114がテーブル取付け部111に締結される。
このようにテーブル駆動機構110取付けられたテーブル1000は、高速で回転と停止とを繰り返し、電子部品(ワーク)を円周状に搬送する。
すなわち、テーブル駆動機構110の軸112には、たとえば、ステッピングモータ(図示せず)などの駆動源が連結されており、駆動源が制御されることにより、テーブル100が高速で回転と停止とを繰り返す。
テーブル駆動装置110は、たとえば、電子部品の特性測定装置の一部分を構成している。
そのような特性測定装置が、たとえば、特許文献2(特開2007−240158号公報)に開示されている。
特許文献2の特性測定装置は、サーミスタの抵抗値を測定するためのものである。
特許文献2の特性測定装置において、テーブルは、高速で回転と停止とを繰り返す。すなわち、凹部に電子部品を収納するとき、および、測定領域において電子部品の電気的特性を測定するときには、テーブルは完全に停止している必要がある。そして、電子部品の収納、および、電気的特性の測定が完了すると、次の電子部品の収納、および、次の電子部品の電気的特性の測定のために、テーブルは、直ちに回転し、続いて停止する必要がある。
特性測定装置において、テーブルを高速に回転、停止させるためには、テーブルの軽量化をはかり、テーブルの回転軸の周方向の慣性モーメント(イナーシャ)を小さくすることが有効である。
従来から、テーブルの軽量化のために、テーブルの、中央部と外縁部との間の中間部に、両主面を貫通した肉抜き部を設けることがおこなわれている。
図18〜図20に、3種類の従来のテーブル1100〜1300を示す。
図18は、肉抜き部が形成されていない従来例1にかかるテーブル1100を示す平面図である。
図19は、肉抜き部108が形成された従来例2にかかるテーブル1200を示す平面図である。
図20は、肉抜き部118が形成された従来例3にかかるテーブル1300を示す平面図である。
従来例1にかかるテーブル1100は、図18に示すように、中央部102に、1個のセンター孔103と4個のセット孔104が形成されている。
テーブル1100は、外縁部105に、複数の、電子部品を収納するための凹部が形成されている。ただし、図18においては、見やすくするために、凹部の図示を省略している(以下の図面においても同じ)。
テーブル1100においては、中間部107に肉抜き部が形成されていない。
この結果、テーブル1100は、次に説明する肉抜き部が形成されたテーブル1200、1300に比べて、重量が大きく、イナーシャが大きい。テーブル1100のイナーシャは、5.10E−06(kg・m)であった。
テーブル1100は、イナーシャが大きいため、ステッピングモータが停止してから、完全に停止するまでの時間が大きい。そのため、ステッピングモータが停止してから、測定領域において電子部品の電気的特性を測定開始するまでの待ち時間が必要になる。したがって、テーブル1100を使用した特性測定装置は測定効率が悪い。なお、テーブルが完全に停止する前に、すなわち、テーブルが未だ振動などをしている間に、電子部品の電気的特性の測定を開始すると、測定端子により電子部品の電極が傷付けられたり、測定誤差が大きくなったりするなどの問題が生じる。
図19に示す、従来例2にかかるテーブル1200は、中間部107に、8個の扇形の肉抜き部108が形成されている。
この結果、テーブル1200は、テーブル1100に比べて、重量が小さく、イナーシャが小さい。テーブル1200の肉抜き量(肉抜き部により削減された重量/肉抜き部による重量削減をしなかった場合の重量)は48%であった。また、テーブル1200のイナーシャは、3.39E−06(kg・m)であった。
テーブル1200はイナーシャが小さく、ステッピングモータが停止してから、完全に停止するまでの時間が小さい。そのため、ステッピングモータが停止してから、短時間で、測定領域において電子部品の電気的特性を測定開始することができる。したがって、テーブル1200を使用した特性測定装置は測定効率が良い。
また、図20に示す、従来例3にかかるテーブル1300は、中間部107に、8個の円形の肉抜き部118が形成されている。
この結果、テーブル1300も、テーブル1200と同様に、テーブル1100に比べて、重量が小さく、イナーシャが小さい。テーブル1300の肉抜き量は18%であった。また、テーブル1300のイナーシャは、4.36E−06(kg・m)であった。
テーブル1300はイナーシャが小さく、ステッピングモータが停止してから、完全に停止するまでの時間が小さい。そのため、ステッピングモータが停止してから、短時間で、測定領域において電子部品の電気的特性を測定開始することができる。したがって、テーブル1200を使用した特性測定装置は測定効率が良い。
特開2003−300616号公報 特開2007−240158号公報
上述したように、テーブルの回転軸の周方向の慣性モーメント(イナーシャ)を小さくするためには、テーブルに肉抜き部を形成し、テーブルの軽量化をはかることが有効である。
しかしながら、テーブルに肉抜き部を形成すると、テーブルの外縁部の温度にバラツキが発生するという新たな問題が発生する。
すなわち、テーブルの取付けられるテーブル駆動機構は、熱を発生するステッピングモータなどの駆動源を備えており、駆動源から軸を経由してテーブルの中央部に熱が伝わり、テーブルの中央部は非常に高温になる。
テーブルの中央部が高温になることも問題であるが、より大きな問題は、テーブルの外縁部の温度にバラツキが発生することである。
たとえば、特性測定装置においては、NTCサーミスタやPTCサーミスタなどのサーミスタの抵抗値が測定される。しかしながら、サーミスタは、温度により抵抗値が変化することを特徴の1つとする電子部品であり、サーミスタを収容する凹部が形成されたテーブルの外縁部に温度にバラツキが発生すると、サーミスタの抵抗値を正確に測定することができない。すなわち、テーブルにより測定領域に搬送されるサーミスタが、テーブルの外縁部の温度バラツキにより、個体ごとに温度が異なっていたのでは、サーミスタの抵抗値を正確に測定することができない。
図18に示した、従来例1にかかる、肉抜き部が形成されていないテーブル1100においては、たとえば、中央部102の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部105の温度は一律に31.4℃であり、温度バラツキは発生しなかった。
これに対し、従来例2にかかる、肉抜き部108が形成されたテーブル1200では、図21に示すように、中央部102の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部105の温度は、最大温度MAXが28.248℃、最小温度MINが27.057℃であり、1.191℃もの温度差が発生した。
また、従来例3にかかる、肉抜き部118が形成されたテーブル1300では、図22に示すように、中央部102の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部105の温度は、最大温度MAXが29.315℃、最小温度MINが28.806℃であり、0.509℃もの温度差が発生した。
以上のように、テーブルのイナーシャを小さくするためには、テーブルに肉抜き部を形成してテーブルの軽量化をはかることが有効であるが、肉抜き部を形成するとテーブルの外縁部の温度にバラツキが発生するため、特性測定装置に使用した場合に正確に電気的特性が測定できないという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、本発明の電子部品搬送用テーブル(請求項1に記載された電子部品搬送用テーブル)は、円盤状であり、取付け機構が形成された中央部と、複数の凹部が形成された外縁部と、中央部と外縁部との間の中間部を備え、各凹部に、各々ひとつの電子部品を収容し、回転することで電子部品を搬送するものであって、中間部に、表裏主面を貫通した、複数の肉抜き部が形成され、平面的に見た場合に、複数の肉抜き部が、径の異なる複数の同心円に分けて配置されたものとした。
本発明の電子部品搬送用テーブルにおいては、少なくとも1つの同心円に配置された複数の肉抜き部と、他の少なくとも1つの同心円に配置された複数の肉抜き部とが、電子部品搬送用テーブルの中心を中心として円周方向にずらして配置され、電子部品搬送用テーブルの中心から電子部品搬送用テーブルの外縁を見た場合に、電子部品搬送用テーブルの全外縁にわたって、少なくとも1個の肉抜き部が形成されている。この場合には、外縁部の温度のバラツキを、より小さくすることができるからである。
また、肉抜き部が溝状であり、その溝状の肉抜き部が、同心円に沿って配置されたものとし、中間部の各同心円に接続梁が形成されている。この場合において、各同心円に形成された接続梁の個数が、電子部品搬送用テーブルの中心側の同心円から、電子部品搬送用テーブルの外縁側の同心円に向かうにしたがって、順に多くなっていることが好ましい。この場合には、電子部品搬送用テーブルの中心部の熱を、電子部品搬送用テーブルの外縁部に向かうにしたがって細かく分散させることができ、外縁部の温度のバラツキを、より小さくすることができるからである。また、各同心円に形成された接続梁が、均等の間隔を開けて形成されていることが好ましい。この場合には、電子部品搬送用テーブルの中心部の熱を、電子部品搬送用テーブルの外縁部に向かうにしたがって均等に分散させることができ、外縁部の温度のバラツキを、より小さくすることができるからである。さらに、中間部に形成された接続梁がフラクタル状に形成されることが好ましい。この場合には、外縁部の温度のバラツキを、極めて小さくすることができるからである。
また、電子部品搬送用テーブルの中心から電子部品搬送用テーブルの外縁を見た場合において、外縁上の少なくとも1つの点を見ている場合に、接続梁が左右対称に形成されていることが好ましい。この場合にも、電子部品搬送用テーブルの中心部の熱を、電子部品搬送用テーブルの外縁部に向かうにしたがって均等に分散させることができ、外縁部の温度のバラツキを、より小さくすることができるからである。
また、本発明の電子部品搬送用テーブルは、肉抜き部が、中間部を構成する材質よりも密度の低い材質によって埋められていても良い。この場合には、電子部品搬送用テーブルの強度の低下を抑制したうえで、慣性モーメント(イナーシャ)を小さくすることができる。また、たとえば、埋めるのに用いる材質の熱伝導性が、中間部を構成する材質の熱伝導性と等しければ、外縁部の温度をより均質にしやすくなる。あるいは、埋めるのに用いる材質の熱伝導性が、中間部を構成する材質の熱伝導性より高ければ、中心部の熱を、外縁部に効率的に放散させることができる。あるいは、埋めるのに用いる材質の熱伝導性が、中間部を構成する材質の熱伝導性より低ければ、中心部の熱による外縁部への影響を抑制しながら、強度を向上させることができる。
また、本発明の電子部品搬送用テーブルの上下主面の少なくとも一方にフィルムが貼られていても良い。この場合には、フィルムを経由して熱を放散させることができ、結果的に、外縁部の温度もより均質になる。より具体的には、たとえば、フィルムの熱伝導性が、中間部を構成する材質の熱伝導性より高ければ、中心部の熱を、外縁部に効率的に放散させることができる。あるいは、フィルムの熱伝導性が、中間部を構成する材質の熱伝導性より低ければ、中心部の熱による外縁部への影響を抑制しながら、熱を放散させることができる。
また、本発明の電子部品搬送用テーブルは、肉抜き部を設けたことにより、慣性モーメントが20%以上減少していることが好ましい。この場合には、駆動用のたとえばステッピングモータが停止してから、電子部品搬送用テーブルが完全に停止するまでの時間が十分に小さくなるからである。
本発明の電子部品搬送用テーブルは、たとえば、電子部品の特性測定装置に使用することができる。この場合には、電子部品の電気的特性を正確に測定することができる。また、本発明の電子部品搬送用テーブルは、電子部品の選別装置やテーピング装置にも使用することができる。
本発明の電子部品搬送用テーブルは、外縁部の温度バラツキが小さく、かつ、慣性モーメント(イナーシャ)が小さい。
実施形態1にかかる電子部品搬送用テーブル100を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル100の温度分布を示す平面図である。 実施形態2にかかる電子部品搬送用テーブル200を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル200の温度分布を示す平面図である。 実施形態5にかかる電子部品搬送用テーブル300を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル300の温度分布を示す平面図である。 実施形態4にかかる電子部品搬送用テーブル400を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル400の温度分布を示す平面図である。 実施形態5にかかる電子部品搬送用テーブル500を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル500の温度分布を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブルの肉抜き量と外縁部の温度差との関係を示すグラフである。 電子部品搬送用テーブルの慣性モーメント(イナーシャ)と外縁部の温度差との関係を示すグラフである。 実施形態6にかかる電子部品搬送用テーブル600を示す平面図である。 実施形態7にかかる電子部品搬送用テーブル700を示す平面図である。 実施形態8にかかる電子部品搬送用テーブル800を示す平面図である。 特許文献1に開示された電子部品搬送用テーブル1000を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル駆動装置に取付けられた電子部品搬送用テーブル1000を示す要部断面図である。 従来例1にかかる電子部品搬送用テーブル1100を示す平面図である。 従来例2にかかる電子部品搬送用テーブル1200を示す平面図である。 従来例3にかかる電子部品搬送用テーブル1300を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル1200の温度分布を示す平面図である。 電子部品搬送用テーブル1300の温度分布を示す平面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、実施形態の理解を助けるためのものであり、必ずしも厳密に描画されていない場合がある。たとえば、描画された構成要素ないし構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[実施形態1]
図1に、実施形態1にかかる電子部品搬送用テーブル100(上述したとおり「テーブル100」と省略して記載する場合がある;以降の実施形態においても同様)を示す。
テーブル100は、たとえばセラミックからなり、円盤状をしている。ただし、テーブル100の材質はセラミックには限定されず、ガラス繊維で強化したガラスエポキシ材などであっても良い。
テーブル100の中央部2には、取付け機構として、両主面間を貫通して、1個のセンター孔3と4個のセット孔4とが形成されている。センター孔3は、テーブル駆動機構(図示せず)の軸を挿通するためのものである。セット孔4は、ボルトなどを挿通して、テーブル100をテーブル駆動機構のテーブル取付け部などに締結するためのものである。ただし、取付け機構は、センター孔3およびセット孔4には限定されず、他の方法であっても良い。
テーブル100の外縁部5には、電子部品を収納するための、複数の凹部が形成されている。ただし、図1においては、上述したとおり、見やすくするために、凹部の図示を省略している(以下の図面においても同じ)。
凹部の大きさは、当然、収納される電子部品の大きさよりも大きい。凹部に収納される電子部品の形状や大きさは任意である。ただし、電子部品が直方体である場合は、たとえば、縦寸法が0.05mm〜10mm程度、横寸法が0.05mm〜10mm程度、高さ寸法が0.05mm〜10mm程度とすることができる。また、電子部品が円盤状である場合には、たとえば、直径が0.05mm〜10mm程度、厚み寸法が0.05mm〜10mm程度とすることができる。
凹部の個数は任意であるが、たとえば、50個〜500個とすることができる。
本実施形態においては、テーブル100の直径を68mmとした。また、テーブル100の厚みは、中央部2の取付け機構が形成されている部分の厚みを0.78mm、外縁部5の凹部が形成されている部分の厚みを0.18mmとし、その他の部分の厚みを0.48mmとした。
本発明においてテーブル100の直径は任意であるが、たとえば、50mm〜500mm程度とすることができる。また、テーブル100の厚みも任意であるが、中央部2の厚いところを0.5mm〜30mm程度、外縁部5の薄いところを0.05mm〜10mm程度とすることができる。
テーブル100の中央部2と外縁部5の間の中間部7には、複数の肉抜き部8が形成されている。肉抜き部8を形成したことにより、中間部7には、接続梁9が形成されている。
梁9の幅寸法は任意であるが、強度を維持するためには、たとえば、0.25mm程度以上であることが望ましい。
本実施形態のテーブル100においては、肉抜き部8が溝状に形成されている。そして、複数の肉抜き部8が、テーブル100の中心を中心にして、5つの径の異なる同心円状に配置されている。溝状の各肉抜き部8は、同心円に沿うように配置されている。
図1から分かるように、テーブル100の中心部2側の同心円に配置された肉抜き部8ほど溝の長さが長く、テーブル100の外縁部5側の同心円に配置された肉抜き部8ほど溝の長さが短く形成されている。
この結果、中心部2側から1つ目の同心円には、3個の肉抜き部8が配置されている。2つ目の同心円には、6個の肉抜き部8が配置されている。3つ目の同心円には、12個の肉抜き部8が配置されている。4つ目の同心円には、24個の肉抜き部8が配置されている。5つ目の同心円には、48個の肉抜き部8が配置されている。
また、径の異なる同心円ごとに、肉抜き部8が円周方向にずらして配置されているため、テーブル100の中心からテーブル100の外縁を見た場合に、テーブル100の全外縁にわたって、少なくとも1個の肉抜き部8が形成されている。
テーブル100においては、肉抜き部8が以上のように形成されているため、中間部7に形成された接続梁9が、いわゆるフラクタル状に形成されている。フラクタルとは、同じ形状(枝分かれ)が、縮尺を変えながら繰り返し現れる形状のことをいう。
本実施形態にかかるテーブル100は、接続梁9がフラクタル状に形成されているため、中心部2の温度が、テーブル駆動機構のステッピングモータなどにより高温になっても、その熱が均等に分散されながら外縁部5に伝導されるため、外縁部5に温度バラツキが発生しない。あるいは、温度バラツキが発生したとしても、極めて小さい。
また、本実施形態にかかるテーブル100は、別の見方をすれば、テーブルの中心から外縁を見た場合において、外縁上の少なくとも1つの点(たとえば中心と最も中心部2側の同心円に配置された肉抜き部8に設けられた接続梁9とを結ぶ線の延長線上にある外縁上の点)を見ている場合に、接続梁9が左右対称に形成されているということもできる。この結果、テーブル100は、中心部2の温度が、テーブル駆動機構のステッピングモータなどにより高温になっても、その熱が均等に分散されながら外縁部5に伝導されるため、外縁部5に温度バラツキが発生しない。あるいは、温度バラツキが発生したとしても、極めて小さい。
中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時の、テーブル100の温度分布を測定した。なお、テーブル100の温度分布の測定は、たとえば、赤外線サーモグラフィなどを使用しておこなうことができる。
図2に、テーブル100の温度分布を示す。
テーブル100においては、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部5の温度は一律に25.039℃であり、温度バラツキは発生しなかった。
また、テーブル100は、上述したように肉抜き部8が形成されているため、重量が小さく、イナーシャが小さい。テーブル100の肉抜き量(肉抜き部により削減された重量/肉抜き部による重量削減をしなかった場合の重量)は53%であり、重量が大きく削減されている。また、テーブル100のイナーシャは、2.32E−06(kg・m)であり、十分に小さい。
以上のように、本実施形態にかかるテーブル100は、外縁部の温度バラツキが小さく、かつ、慣性モーメント(イナーシャ)が小さい。テーブル100を、特許文献2(特開2007−240158号公報)に開示されたような特性測定装置に使用すれば、電子部品(たとえばサーミスタ)の電気的特性(たとえば抵抗値)を、正確に、かつ、効率よく測定することができる。
テーブル100は、従来からテーブルの製造に使用されている、一般的な製造方法で製造することができる。すなわち、肉抜き部8は、センター孔3やセット孔4と同様の方法で形成すれば良い。
[実施形態2 (参考例)
図3に、本願発明にとって参考となる、実施形態2にかかるテーブル200を示す。
テーブル200は、肉抜き部18および接続梁19の形状、個数および配置を除き、図1、図2に示した実施形態1にかかるテーブル100と同じ構成からなる。
テーブル200の中間部7には、120個の円形の肉抜き部18が形成されている。
肉抜き部18は、テーブル200の中心を中心にして、5つの径の異なる同心円状に配置されている。すなわち、各同心円には、それぞれ24個の肉抜き部18が配置されている。
また、テーブル200においては、径の異なる同心円ごとに、肉抜き部18が円周方向にずらして配置されているため、テーブル200の中心からテーブル200の外縁を見た場合に、テーブル200の全外縁にわたって、少なくとも1個の肉抜き部18が形成されている。
また、テーブル200は、別の見方をすれば、円形の肉抜き部18を形成したことにより、中間部7の同心円に接続梁19が形成され、テーブルの中心から外縁を見た場合において、外縁上の少なくとも1つの点を見ている場合に、形成された接続梁19が左右対称に形成されているということもできる。
本実施形態にかかるテーブル200は、肉抜き部18や接続梁19の形状、個数および配置が上述のとおりであり、中心部2の温度が、テーブル駆動機構のステッピングモータなどにより高温になっても、その熱が均等に分散されながら外縁部5に伝導されるため、外縁部5に温度のバラツキが低減されている。
図4に、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時の、テーブル200の温度分布を示す。テーブル200においては、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部5の温度は、最大温度MAXが28.663℃、最小温度MINが28.629℃であり、温度差は僅かに0.034℃であった。テーブル200は、外縁部5の温度のバラツキが低減されている。
テーブル200の肉抜き量は24%であった。テーブル200のイナーシャは、3.86E−06(kg・m)であり、十分に小さな値であった。
[実施形態3 (参考例)
図5に、本願発明にとって参考となる、実施形態3にかかるテーブル300を示す。
テーブル300は、図3、図4に示した第2実施形態にかかるテーブル200に変更を加えた。
具体的には、テーブル300は、テーブル200に対して、肉抜き部28および接続梁29の配置に変更を加えた。なお、テーブル300の肉抜き部28の形状および個数は、テーブル200と同じにした。
テーブル300中間部7には、120個の円形の肉抜き部28が形成されている。
肉抜き部28は、テーブル300の中心を中心にして、5つの径の異なる同心円状に配置されている。すなわち、各同心円には、それぞれ24個の肉抜き部28が配置されている。
テーブル300においては、図5に示すように、径の異なる同心円に配置された肉抜き部28が、5個ずつ、テーブル300の中心から外縁部に向かって、直線状に配置されている。実施形態2にかかるテーブル200では、径の異なる同心円ごとに、肉抜き部18が円周方向にずらして配置されており、テーブル200の中心からテーブル200の外縁を見た場合に、テーブル200の全外縁にわたって、少なくとも1個の肉抜き部18が形成されていた。これに対して、テーブル300の肉抜き部28の配置では、テーブル300の中心からテーブル300の外縁を見た場合に、5個の肉抜き部28が形成された領域と、肉抜き部28が1個も形成されていない領域が、交互に設けられていることになる。
図6に、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時の、テーブル300の温度分布を示す。テーブル300においては、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部5の温度は、最大温度MAXが29.167℃、最小温度MINが29.128℃であり、温度差は0.039℃であった。この温度差は、従来例に比べて十分に改善された小さい値である。
しかしながら、テーブル300の温度分布とテーブル200の温度分布とを比較した場合、テーブル200の方が、外縁部5の温度が低く、かつ、外縁部5における最大温度MAXと最小温度MINの温度差が小さかった。テーブルにおいて、外縁部の温度バラツキを抑制するためには、テーブル200のように、肉抜き部18を複数の径の異なる同心円状に配置し、さらに、径の異なる同心円ごとに、肉抜き部18を円周方向にずらして配置し、テーブルの中心から外縁を見た場合に、全外縁にわたって、少なくとも1個の肉抜き部18が形成されるようにした方が、より好ましいことがわかった。
本実施形態にかかるテーブル300の肉抜き量は24%であり、テーブル200と同じであった。また、テーブル200のイナーシャも、3.86E−06(kg・m)であり、テーブル200と同じであった。
[実施形態4 (参考例)
図7に、本願発明にとって参考となる、実施形態4にかかるテーブル400を示す。
テーブル400は、中間部7の全面に、多数の六角形の肉抜き部38が配置されている。
テーブル400においては、接続梁39が、比較的、細く形成されている。
図8に、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時の、テーブル400の温度分布を示す。テーブル400においては、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部5の温度は、最大温度MAXが27.083℃、最小温度MINが26.707℃であり、温度差は0.376℃であった。この温度差は、実施形態1〜3にかかるテーブル100〜300に比べると大きい値であるが、従来例に比べると、明らかに改善された小さい値である。テーブル400においては、多数の六角形の肉抜き部38を、中間部7の全面に一律に形成したため、テーブル400の中心から外縁にいたる接続梁39により形成された経路が、不均一な長さ、位置になってしまい、最大温度MAXと最小温度MINとの温度差が、比較的、大きくなってしまったのではないかと考えられる。
テーブル400の肉抜き量は52%であり、他の実施形態に比べて、重量の削減量が大きかった。その結果、イナーシャも極めて小さくなり、1.99E−06(kg・m)であった。
[実施形態5 (参考例)
図9に、本願発明にとって参考となる、実施形態5にかかるテーブル500を示す。
テーブル500においては、中間部7に、24個の溝状の肉抜き部49が形成されている。各肉抜き部49は、テーブル500の中心から外縁に向かって、放射状に配置されている。
テーブル500においては、接続梁49が、テーブル500の中心から外縁に向かうにつれて、幅広となるように形成されている。
接続梁49は、テーブル500の中心から外縁に向かうにつれて、幅広となっているため、外縁部の温度はより均質になる。接続梁49の幅は、中心側の最も幅の小さいところに比べて、外縁側の最も幅の広いところが、たとえば、1.1倍以上であることが好ましい。
図10に、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時の、テーブル500の温度分布を示す。テーブル500においては、中央部2の最も温度の高い部分の温度が50℃の時、外縁部5の温度は、最大温度MAXが29.514℃、最小温度MINが29.472℃であり、温度差は0.42℃と小さかった。テーブル500において、外縁部5の温度のバラツキが小さかったのは、接続梁49が、テーブル500の中心から外縁に向かうにつれて、幅広となるように形成されていることが寄与しているのではないかと考えられる。
テーブル500の肉抜き量は37%であった。テーブル500のイナーシャは3.32E−06(kg・m)であった。
[実施形態および従来例の比較]
表1に、実施形態1〜5にかかるテーブル100〜500、および、従来例1〜3にかかるテーブル1100〜1300について、それぞれの肉抜き量とイナーシャと外縁部の温度差とを比較して示す。
Figure 0006531721
また、図11に、実施形態1〜5にかかるテーブル100〜500、および、従来例1〜3にかかるテーブル1100〜1300について、テーブルの肉抜き量と、外縁部の温度差との関係について示す。
さらに、図12に、実施形態1〜5にかかるテーブル100〜500、および、従来例1〜3にかかるテーブル1100〜1300について、慣性モーメント(イナーシャ)と、外縁部の温度差との関係について示す。
表1、図11、図12を勘案することにより、以下の事項が考えられる。
肉抜き量の大きさと、イナーシャの大きさには、相関性がみられる。すなわち、肉抜き量が大きいほど、イナーシャが小さくなる傾向にある。しかしながら、イナーシャは、肉抜き量だけではなく、肉抜き部の形状、個数、配置にも影響を受けると考えられる。この結果、実施形態1にかかるテーブル100は、実施形態4にかかるテーブル400よりも肉抜き量が大きいにもかかわらず、イナーシャが大きくなっている。
外縁部の温度差を小さくするためには、実施形態1にかかるテーブル100のように、接続梁9をフラクタル状になるように形成することが極めて有効である。テーブル100においては、外縁部に温度差はなく、全外縁にわたって均等の温度であった。
実施形態2にかかるテーブル200と、第3実施形態にかかるテーブル300とを比較して分かるように、外縁部の温度差を小さくするためには、テーブル300のように、径の異なる同心円ごとに、肉抜き部18を円周方向にずらして配置し、テーブルの中心から外縁を見た場合に、テーブルの全外縁にわたって、少なくとも、必ず1個の肉抜き部18が形成されているようにすることが有効である。
実施形態4にかかるテーブル400のように、中間部7の全面に、多数の肉抜き部38を配置することは、イナーシャを小さくするうえでは有効である。しかしながら、テーブル400は、他の実施形態にかかるテーブルよりも、外周部の温度バラツキを低減させる効果は小さかった。
イナーシャを小さく保ち、外周部の温度バラツキを低減させるためには、実施形態5にかかるテーブル500のように、溝状の肉抜き部49を、テーブルの中心から外縁に向かって、放射状に配置することも有効である。
なお、実施形態1〜5にかかるテーブル100〜500は、肉抜き部の設けられていない従来例1に比べて、いずれも、イナーシャ(慣性モーメント)が20%以上減少しており、非常に好ましい結果になっている。たとえば、実施形態4にかかるテーブル400は、肉抜き部の設けられていない従来例1に比べて、イナーシャが39.0%になっており、60%以上減少している。本発明の電子部品搬送用テーブルは、駆動用の、たとえばステッピングモータが停止してから、自身が完全に停止するまでの時間が十分に小さいものになっている。
以上より、本発明によれば、外縁部の温度バラツキが小さく、かつ、イナーシャが小さいテーブルを作製できることがわかった。
さらに、別の実施形態について説明する。
[実施形態6 (参考例)
図13に、本願発明にとって参考となる、実施形態6にかかるテーブル600を示す。
テーブル600は、図9、図10に示した実施形態5にかかるテーブル500に変更を加えた。すなわち、テーブル500では、肉抜き部48が中心から外縁に向かって直線状であったが、テーブル600はこれに変更を加え、肉抜き部58を曲線状に形成した。
テーブル600においては、接続梁59も曲線状となり、中央部から外縁部への放熱経路が長くなっており、外縁の温度がより均質になりやすくなっている。
[実施形態7]
図14に、実施形態7にかかるテーブル700を示す。
テーブル700は、図3、図4に示した実施形態2にかかるテーブル200に変更を加えた。すなわち、テーブル700は、テーブル200の肉抜き部18に、中間部7を構成する材質よりも密度の低い材質51を充填した。材質51には、たとえば、中間部7を構成する材質がジルコニア(密度・・・5.7g/cm、熱伝導率・・・3W/m・K)の場合は、ベークライト(密度・・・約1.2g/cm、熱伝導率・・・約0.23W/m・K)などの樹脂系材料や、ニトリルゴム(密度・・・約0.98g/cm、熱伝導率・・・約0.25W/m・K)などのゴム系材料や、アルミニウム(密度・・・約2.7g/cm、熱伝導率・・・約230W/m・K)などの金属系材料を使用することができる。
この場合には、テーブル700の強度の低下を抑制しながら、慣性モーメント(イナーシャ)を小さくすることができる。
また、たとえば、材質51の熱伝導性が、中間部7を構成する材質の熱伝導性と等しければ、外縁の温度をより均質にしやすくなる。あるいは、材質51の熱伝導性が、中間部7を構成する材質の熱伝導性より高ければ、中心部の熱を、外縁部に効率的に放散させることができる。あるいは、材質51の熱伝導性が、中間部を構成する材質の熱伝導性より低ければ、中心部の熱による外縁部への影響を抑制しながら、強度を向上させることができる。
[実施形態8]
図15に、実施形態8にかかるテーブル800を示す。
テーブル800は、図3、図4に示した実施形態2にかかるテーブル200に変更を加えた。すなわち、テーブル800は、テーブル200の上側の主面に、フィルム52が貼着されている。より正確には、フィルム52は、上側の主面の、外縁部5の電子部品を収納するための凹部(図示せず)が形成された部分と、中央部2のセンター孔3とセット孔4とが形成された部分とを除いて、全面に貼着されている。なお、図15においては、凹部を描画していないため、縁部分のフィルム52の描画を一律に省略している。
フィルム52の材質は任意であるが、たとえば、アルミニウム(密度・・・約2.7g/cm、熱伝導率・・・約230W/m・K)などを、貼着させてもイナーシャが肉抜き前よりも大きくならない薄さのシートに加工したものを使用することができる。
また、フィルム52は、上側の主面に代えて、下側の主面に貼着しても良い。あるいは、上側と下側の両方の主面に貼着しても良い。
フィルム52には熱を放散させる効果があり、結果的に、外縁の温度をより均質にすることができる。なお、フィルム52の熱伝導性は、高いもの、低いもの、適宜選択することができる。
以上、実施形態1〜8にかかるテーブル100〜800について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、実施形態1〜3にかかるテーブル100〜300では、それぞれ、複数の肉抜き部8、18、28を、径の異なる5個の同心円状に分けて配置しているが、同心円の個数は5個には限られず、5個より少なくても良く、5個より多くても良い。
また、実施形態1〜8にかかるテーブル100〜800では、上側の主面をそれぞれ平坦に形成しているが、たとえば、上側の主面に放熱フィンを設け、放熱フィンによって空気中に熱を放熱させ、中心部の熱による外縁への影響を小さくし、ひいては、外縁の温度をより均質にするようにしても良い。
また、実施形態1にかかるテーブル100の説明において、テーブル100は、たとえば、電子部品の特性測定装置に使用されると説明しているが、本発明のテーブルが使用される装置は、電子部品の特性測定装置には限定されず、電子部品の選別装置やテーピング装置など、他の装置であっても良い。
2・・・中心部
3・・・センター孔(取付け機構)
4・・・セット孔(取付け機構)
5・・・外縁部
7・・・中間部
8、18、28、38、48、58・・・肉抜き部
9、19、29、39、49、59・・・接続梁
100、200、300、400、500、600、700、800・・・電子部品搬送用テーブル(テーブル)

Claims (11)

  1. 円盤状であり、
    取付け機構が形成された中央部と、複数の凹部が形成された外縁部と、前記中央部と前記外縁部との間の中間部を備え、
    前記各凹部に、各々ひとつの電子部品を収容し、回転することで前記電子部品を搬送する電子部品搬送用テーブルであって、
    前記中間部に、表裏主面を貫通した、複数の肉抜き部が形成され、
    平面的に見た場合に、複数の前記肉抜き部が、径の異なる複数の同心円に分けて配置され
    少なくとも1つの前記同心円に配置された複数の前記肉抜き部と、他の少なくとも1つの前記同心円に配置された複数の前記肉抜き部とが、
    それぞれ溝状であり、前記溝状の前記肉抜き部を形成したことにより、前記中間部の各前記同心円に接続梁が形成されるとともに、
    電子部品搬送用テーブルの中心を中心として円周方向にずらして配置され、電子部品搬送用テーブルの中心から電子部品搬送用テーブルの外縁を見た場合に、電子部品搬送用テーブルの全外縁にわたって、少なくとも1個の前記肉抜き部が形成されている、電子部品搬送用テーブル。
  2. 各前記同心円に形成された前記接続梁の個数が、電子部品搬送用テーブルの中心側の前記同心円から、電子部品搬送用テーブルの外縁側の前記同心円に向かうにしたがって、順に多くなっている、請求項に記載された電子部品搬送用テーブル。
  3. 各前記同心円に形成された前記接続梁が、均等の間隔を開けて形成されている、請求項またはに記載された電子部品搬送用テーブル。
  4. 前記中間部において、前記接続梁がフラクタル状に形成されている、請求項ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブル。
  5. 電子部品搬送用テーブルの中心から電子部品搬送用テーブルの外縁を見た場合において、外縁上の少なくとも1つの点を見ている場合に、前記接続梁が左右対称に形成されている、請求項ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブル。
  6. 前記肉抜き部が、前記中間部を構成する材質よりも密度の低い材質によって埋められている、請求項1ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブル。
  7. 上下主面の少なくとも一方にフィルムが貼られている、請求項1ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブル。
  8. 前記肉抜き部を設けたことにより、慣性モーメントが20%以上減少している、請求項1ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブル。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブルを備えた、電子部品の特性測定装置。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブルを備えた、電子部品の選別装置。
  11. 請求項1ないしのいずれか1項に記載された電子部品搬送用テーブルを備えた、電子部品のテーピング装置。
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