JP4904852B2 - サーミスタの抵抗測定装置 - Google Patents

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Description

本発明はサーミスタの抵抗測定に関し、詳しくは、サーミスタの抵抗測定装置に関する。
サーミスタ素子は温度により抵抗値が変化する抵抗体であり、電子機器の温度補償用や、突入電流抑制用などの用途で使用される素子である。このような素子を所定の許容値範囲内で、サーミスタ素子の規格に従った25℃における抵抗値(R25)ごとに正確に選別するためには、素子周囲の温度を25℃で一定にして測定する必要がある。
特許文献1には、被測定ワークと基準ワークとをブリッジ回路を用いて比較測定して、所定の抵抗値範囲を有する複数のグループに層別する抵抗値層別装置が開示されている。この装置は、サーミスタのように温度により抵抗値が変化する被測定ワークについて、抵抗値測定の基準となる素子も同じ抵抗−温度特性を有する基準ワークを用いることで、周囲の温度が変動したとしても、周囲の温度の影響を受けることなく正確な抵抗値の層別が行える。
特開昭56−33804号公報
しかし、被測定ワークと基準ワークとが隔離された位置で比較測定すると、2測定点の温度分布が異なり、ワーク間の温度条件のずれが大きくなってしまう。また、ワークに接する機械部品の熱伝導率が異なり、測定雰囲気および熱外乱からの伝熱に差が発生すると、ワーク間の温度ばらつきが大きくなってしまう。これらの場合には、抵抗測定値のかたより、ばらつきが大きくなり、測定精度が低下してしまう。
サーミスタ素子の抵抗値は、近年、狭偏差化の要求が強まっており、選別される抵抗値の許容範囲が狭くなってきている。このような要求に対しては、被測定ワークと基準ワークとの間で生じるわずかな温度のばらつきにより、狭偏差のサーミスタを精度良く選別することができない。
本発明は、かかる実情に鑑み、被測定ワークと基準ワークとの間で生じる温度差と温度ばらつきを低減することができ、抵抗値の測定精度を向上することができる、サーミスタの抵抗測定装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成したサーミスタの抵抗測定装置を提供する。
サーミスタの抵抗測定装置は、抵抗値が未知の被測定ワークと、抵抗値測定の基準となる抵抗値を有する基準ワークとを比較測定し、前記被測定ワークを所定の抵抗値範囲を有する複数のグループに層別するタイプのものである。サーミスタの抵抗測定装置は、(a)前記被測定ワークと前記基準ワークとが互いに接近して載置され、絶縁体かつ熱伝導率が2.1W/mK以下である検測ベースと、(b)前記被測定ワークと前記基準ワークとについて、共通の前記検測ベースに互いに接近して載置されている状態のときに、それぞれの抵抗値を測定するプローブとを備える。
従来、基準ワークや被測定ワークの下面に接触する検測ベースには、熱伝導率が比較的大きいアルミナ(熱伝導率:29W/mK)等が一般に用いられている。これは、被測定ワークと基準ワークとの間で温度変動が生じたときに、検測ベースの熱伝導率が大きい方がワーク間の温度差を短時間で解消でき、好ましいと考えられていたからである。
これに対し、本願発明者は、比較測定時に基準ワークと被測定ワークの下面に接触する検測ベースを設け、この検測ベースの熱伝導率を2.1W/mK以下と、従来の検測ベースに比べ小さくすることにより、ワーク間の温度のばらつきを低減でき、抵抗値の測定精度が向上することを見出した。ワーク間の温度のばらつきを低減できるのは、(a)検測ベースの熱伝導率を小さくすることにより、測定雰囲気および熱外乱からの伝熱の差が小さくなり、検測ベース自体の温度分布(特に、2測定点間の温度勾配)が小さくなること、(b)検測ベースの熱伝導率を小さくすることにより、測定雰囲気および熱外乱による急激な温度変化が生じた場合に、伝熱の急激な進行が緩和されること、などによるものと考えられる。
なお、本願における、熱伝導率は、詳しくは、25℃における熱伝導率を意味する。
さらに共通の前記検測ベースは、ジルコニアを主成分とする基板である。
ジルコニアは、熱伝導率が2.1W/mK以下の材料の中でも、耐摩耗性等の機械的強度が優れているので、検測ベースに特に好適である。
さらに共通の前記検測ベースに載置された前記被測定ワークと前記基準ワークとは、それぞれの抵抗値が前記プローブで測定されるとき、それぞれの中心間の距離が4mm以内である。
この場合、被測定ワークと基準ワークとを接近した位置に配置した状態で測定することで、ワーク間の温度ばらつきを低減し、抵抗値の測定精度を向上することができる。
さらに、前記被測定ワークを整列させて搬送するテーブル部と、前記テーブル部に前記被測定ワークを供給するワーク供給部と、前記テーブル部から前記被測定ワークを分類して排出するワーク回収部とをさらに備える。前記テーブル部が前記ワーク供給部から前記ワーク回収部まで前記被測定ワークを搬送する搬送経路の途中に、前記プローブが設けられている。
この場合、被測定ワークの抵抗値を連続的に測定することができる。
本発明によれば、被測定ワークと基準ワークとの間で生じる温度差と温度ばらつきを低減することができ、抵抗値の測定精度を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。
サーミスタの抵抗測定装置10は、図1に全体構成を模式的に示すように、大略、パーツフィーダー11と、装置本体12と、測定器20とを備える。装置本体12上には、インデックステーブル14が配置されている。インデックステーブル14の外周には、被測定ワーク4を搬送するためのキャビティ15が所定のピッチで形成されている。また、装置本体12の所定位置には、基準ワーク2が載置される。
基準ワーク2および被測定ワーク4は、サーミスタであり、セラミックの本体の長手方向の両端に、それぞれ外部電極2a,2b;4a,4bを有している。
測定器20は、配線22を介して、基準ワーク2の外部電極2a,2bと、インデックステーブル14により所定位置(測定位置)に搬送された被測定ワーク4の外部電極4a,4bとに、それぞれ電気的に接続される。
パーツフィーダー11は、投入された被測定ワークを長手方向一列に揃え、矢印50で示すように、装置本体12に搬送する。パーツフィーダー11から搬送された被測定ワークは、被測定ワークの長手方向とインデックステーブル14の半径方向とが略一致するように、インデックステーブル14のキャビティ15内に1個ずつ挿入される。インデックステーブル14は一定の角度ごとに間欠的に回転し、キャビティ15に挿入されたワークを矢印52で示す方向に搬送する。搬送中に被測定ワークがキャビティ15から飛び出ないように、インデックステーブル14の外周に沿って、インデックスガイド16(図1では不図示、図2参照)が配置されている。被測定ワーク4が、基準ワーク2に接近する所定位置(測定位置)に搬送されると、被測定ワーク4の外部電極4a,4bが配線22を介して測定器20に電気的に接続され、基準ワーク2と被測定ワーク4とが略同時に比較測定される。比較測定は、少なくとも被測定ワーク4については、インデックステーブル14が静止している状態で行う。
詳しくは図2の要部断面図に示すように、測定位置周辺には、基準ワーク2と被測定ワーク4とが載置される検測ベース13が設けられている。すなわち、比較測定時において、基準ワークガイド18で位置決めされた基準ワーク2と、インデックステーブル14のキャビティ15に配置され、インデックスガイド16で位置決めされた被測定ワーク4とは、共通の検測ベース13上に接近して載置されている。
検測ベース13は、平板状の部材であり、インデックステーブル14のキャビティ15に挿入された被測定ワークの下面を支えるベース板のうち、測定位置周辺の一部分にのみ設けられている。検測ベース13には、従来から一般に用いられているアルミナ(熱伝導率:29W/mK)よりも熱伝導率が小さい材料、具体的には、熱伝導率が2.1W/mK以下の材料を用いる。例えば、ジルコニア(酸化ジルコニウム、ZrO、熱伝導率:2.1W/mK)、フェノール樹脂(熱伝導率:0.23W/mK)、ガラス(熱伝導率:0.97W/mK)等)などを用いる。特にジルコニアは、耐摩耗性等の機械的強度が優れているので、検測ベース13に好適である。
基準ワーク2の外部電極2a,2bの下面には、検測ベース13を貫通するプローブ26,27の先端が常に接触している。被測定ワーク4の外部電極4a,4bの下面には、検測ベース13を貫通するプローブ24,25の先端が測定時にのみ接触する。すなわち、プローブ24,25は、不図示の駆動源(例えば、ソレノイド)によって、測定時にのみ上昇して被測定ワーク4の外部電極4a,4bの下面に接触し、被測定ワーク4の搬送時には、被測定ワーク4に干渉しないように下降する。
基準ワーク2および被測定ワーク4の上方には、インデックスカバー19が配置されている。インデックスカバー19の下面19aには、プローブ24〜27で突き上げられたワーク2,4が当接するようになっている。
測定器20には、例えば直流抵抗測定器を用いる。この場合、プローブ24〜27には、それぞれ電流用と電圧用とを分けて用いる。例えば、被測定ワーク4の下面をプローブ24,25側から見た図3に示すように、電流用の一対のプローブ24,25の接触位置24a,25aと、電圧用の一対のプローブ24,25の接触位置24b,25bとを平行に配置する。あるいは、いずれか一方の外部電極4a,4bにおける電流用と電圧用の接触位置24a,24b;25a,25bを入れ替え、電流用の一対のプローブ24,25の接触位置と電圧用の一対のプローブ24,25の接触位置とが対角に対向するようにしてもよい。基準ワーク2についても、電圧用と電流用の各一対のプローブ26,27の接触位置は、被測定ワーク4と同様にする。
測定器20に直流抵抗測定器を用いる場合、測定器20から微弱なパルス状の測定電流を発生させ、電流用のプローブを介して、基準ワーク2と被測定ワーク4の外部電極2a,2b;4a,4bにそれぞれ測定電流を流す。その際、それぞれのワーク2,4の外部電極2a,2b;4a,4b間に発生した電圧を、電圧用のプローブで測定する。測定器20は、この印加電流値と測定電圧値とから、オームの法則を用いて、それぞれのワーク2,4の抵抗値を算出し、基準ワーク2に対する被測定ワーク4の偏差値を算出する。
比較測定された被測定ワーク4は、図1において矢印54で示すようにさらに搬送された後、測定結果(偏差値)に対応する位置で、矢印56で示すように、不図示のピックアップ装置(ワーク回収部)によってキャビティ15から取り出され、グループに分けて回収される。
サーミスタは、ある温度(T1)における抵抗値(R1)を保証しているので、その温度(T1)における抵抗値規格のセンター付近(R1)のものを基準抵抗として選定する。例えば、25℃における抵抗値:10,000Ωを保証しているサーミスタの場合、25℃で10,000Ω付近となるワークを測定・算出し、選定する。
次に、抵抗値測定の具体例について説明する。
<実施例1> 被測定ワーク4および基準ワーク2には、1005サイズ(外形寸法が1.0mm×0.5mm×0.5mm)のサーミスタを用いた。検測ベース13にジルコニア基板を用い、比較測定時の基準ワーク2と被測定ワーク4との間の中心間距離L(図2参照)を4mmに設定し、基準ワーク2と被測定ワーク4の周辺をカバー19で囲い、カバー内を25℃に空調した。
測定器20としてRdc測定器(直流抵抗測定器、アデックス社製AX−1136B)を用いた。測定モードをFASTモードに設定して、基準ワーク2と被測定ワーク4の抵抗値を測定し、測定器20の内部処理により、偏差(ずれ率)を示す測定値ずれ率を算出した。
測定値ずれ率は、被測定ワークの抵抗値:rと基準ワークの抵抗値:rとを用いて、次式(1)により算出する。
測定値ずれ率(%)=(r−r)/r×100 ・・・(1)
被測定ワーク4の抵抗値と基準ワーク2の抵抗値とは、毎回の測定において、それぞれを1対1で測定した。
比較例1として、検測ベース13にアルミナを用いて、比較測定時の基準ワーク2と被測定ワーク4との間の中心間距離L(図2参照)を30mmとした。測定時の空調温度は28℃付近であり、一般室内空調レベルである。
図4は、時間推移の効果を示すグラフである。1つの被測定ワークを、23秒間隔で1500回の測定を行い、測定値ずれ率を求めた。実施例1も比較例1も、同じワーク2,4を用いた。図4において、点1つが、1回の測定結果を示している。■(灰色)は実施例1を示し、◆(黒色)は比較例1を示す。
このときの測定値ずれ率の平均値とばらつきを、次の表1に示す。
「測定値ずれ率の平均値」は、個々の測定値ずれ率の平均値である。「測定値ずれ率のばらつき」は、標準偏差σを求め、測定値のずれ率の平均値±3σとして求めた。
サーミスタは、抵抗温度特性を有する。すなわち、温度が変化すれば抵抗値が変化する。一方、測定雰囲気(工程の温度)、熱外乱(機械熱など)は時間により変化する。通常、工程の温度は大きく波打った変動を示し、機械熱はON/OFFのような変動を示す。
サーミスタの抵抗測定装置10の各部の温度は、この測定雰囲気、熱外乱に追従して変化し、ワークの温度変化に影響を与える。つまり、サーミスタの抵抗測定装置10の各部の温度変化(温度分布)が異なると、基準ワークと被測定ワークの温度変化も異なり、温度ばらつきが発生し、抵抗値の測定誤差が生じる。
図4から、抵抗温度特性を有するサーミスタについて、伝熱の観点から、時間と測定値ずれ率の相関関係を確認することができる。
図4および表1によれば、測定値のずれ率の平均値(かたより)の絶対値は、比較例1よりも実施例1の方が小さい。また、測定値ずれ率のばらつきは、比較例1に比べ、実施例1の方が小さい。このことから、実施例1は、比較例1よりも、測定精度が高いことが分かる。
これは、(a)検測ベース13の熱伝導率の違いにより、検測ベース13の2測定点間の温度勾配が比較例1よりも実施例1の方が小さくなる上、温度勾配の変動も小さいため、ワーク間の温度差が生じにくいこと、(b)実施例1の方が、毎回の測定において測定雰囲気および熱外乱からの伝熱の変動が小さくなり、ワークの温度ばらつきを低減できることなどによるものと思われる。
なお、測定値のずれ率の平均値(かたより)が0にならないのは、パーツフィーダー11で搬送される被測定ワークの温度と基準ワークの温度とに差があり、被測定ワークの熱時定数の影響で、被測定ワークが測定されるときにおいても温度差が解消されないことが一因として考えられる。
図5は、試料数60個での効果を示すグラフである。60個の試料をパーツフィーダー11に投入し、測定し、分類した。60個の試料は、実施例1も比較例1も同じものを用いた。図5において、点1つが、1個の試料の測定結果を示している。■(灰色)は実施例1を示し、◆(黒色)は比較例1を示す。
このときの測定値ずれ率の平均値とばらつきを、次の表2に示す。
図5および表2により、ワーク数を増やしたときの抵抗値ずれ率の変化を確認することができる。測定値ずれ率の平均値の絶対値と測定値ずれ率のばらつきとのいずれについても、実施例1の方が、比較例1よりも小さい。このことから、実施例1は、比較例1よりも、測定精度が高いことが分かる。
次の表3は、実施例1および比較例1における測定条件をまとめたものである。
上記の測定結果から、実施例1の測定により、ワーク間の温度ずれ、温度ばらつきを低減でき、抵抗測定値のかたより、ばらつきが低減でき、測定精度が高まることが分かる。
ワーク間の温度ずれ、温度ばらつきを低減できたのは、次のような理由によるものと考えられる。
(1)被測定ワーク4と基準ワーク2とを接近した位置に配置することによって、2測定点間の温度分布が小さくなるため。
(2)検測ベース13の熱伝導率を小さくすることにより、測定雰囲気および熱外乱からの伝熱の差が小さくなり、検測ベース13の温度分布が小さくなるため。
(3)検測ベース13の熱伝導率を小さくすることにより、測定雰囲気および熱外乱による急激な温度変化が生じた場合に、伝熱の急激な進行が緩和されるため。
(4)被測定ワーク4と基準ワーク2とが共通の検測ベース13に接するため、熱伝導率の差がなくなり、測定雰囲気および熱外乱からの伝熱が等しくなるため。
(5)被測定ワーク4と基準ワーク2との周囲を空調し、測定雰囲気を安定させることにより、2測定点の温度分布が小さくなったため。
<実施例2> 実施例2では、比較測定時の基準ワーク2と被測定ワーク4との間の中心間距離L(図2参照)を30mmとした。また、測定時の空調温度は28℃付近とし、一般室内空調レベルとした。これら以外は、実施例1と同じである。
比較例2は、検測ベース13にアルミナを用いた点を除き、実施例2と同じである。
図6は、時間推移の効果を示すグラフである。1つの被測定ワークを、23秒間隔で1500回の測定を行い、測定値ずれ率を求めた。実施例2も比較例2も、同じワーク2,4を用いた。図6において、点1つが、1回の測定結果を示している。■(灰色)は実施例2を示し、◆(黒色)は比較例2を示す。
このときの測定値ずれ率の平均値とばらつきを、次の表4に示す。
図7は、試料数60個での効果を示すグラフである。60個の試料をパーツフィーダー11に投入し、測定し、分類した。60個の試料は、実施例2も比較例2も同じものを用いた。図7において、点1つが、1個の試料の測定結果を示している。■(灰色)は実施例2を示し、◆(黒色)は比較例2を示す。
このときの測定値ずれ率の平均値とばらつきを、次の表5に示す。
次の表6は、実施例2および比較例2における測定条件をまとめたものである。
上記の測定結果から、検測ベース13の熱伝導率を小さくするだけの違いによって、ワーク間の温度ずれ、温度ばらつきを低減でき、抵抗測定値の偏り、ばらつきが低減できることが分かる。
<まとめ> 以上に説明したように、被測定ワーク4と基準ワーク2を、ともに熱伝導率が小さい(具体的には、2.1W/mK以下の熱伝導率を有する)検測ベース13に載置して抵抗値を測定することにより、ワーク間の温度ばらつきを低減でき、抵抗値の測定精度が向上する。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、被測定ワークの搬送方法は任意である。比較測定時において、基準ワークと被測定ワークは、任意の向きに設定することができる。プローブは、ワークの外部電極の上面あるいは側面に接触させてもよい。また、プローブを検測ベースの上方に配置し、検測ベースを貫通しないようにしてもよい。測定器には、直流抵抗測定器に限らず、特許文献1に開示されたブリッジ回路などを用いてもよい。
サーミスタの抵抗測定装置の全体構成図である。(実施例1、2) サーミスタの抵抗測定位置の要部断面図である。(実施例1、2) プローブ接触位置の説明図である。(実施例1、2) 時間推移での効果を示すグラフである。(実施例1) 試料数60個での効果を示すグラフである。(実施例1) 時間推移での効果を示すグラフである。(実施例2) 試料数60個での効果を示すグラフである。(実施例2)
符号の説明
10 サーミスタの抵抗測定装置
11 パーツフィーダー(ワーク供給部)
13 検測ベース
14 インデックステーブル(テーブル部)
24〜27 プローブ

Claims (1)

  1. 抵抗値が未知の被測定ワークと、抵抗値測定の基準となる抵抗値を有する基準ワークとを比較測定し、前記被測定ワークを所定の抵抗値範囲を有する複数のグループに層別するサーミスタの抵抗測定装置において、
    前記被測定ワークと前記基準ワークとが互いに接近して載置され、絶縁体かつ熱伝導率が2.1W/mK以下である検測ベースと、
    前記被測定ワークと前記基準ワークとについて、共通の前記検測ベースに互いに接近して載置されている状態のときに、それぞれの抵抗値を測定するプローブと、
    を備え
    共通の前記検測ベースは、ジルコニアを主成分とする基板であり、
    共通の前記検測ベースに載置された前記被測定ワークと前記基準ワークとは、それぞれの抵抗値が前記プローブで測定されるとき、それぞれの中心間の距離が4mm以内であり、
    前記被測定ワークを整列させて搬送するテーブル部と、
    前記テーブル部に前記被測定ワークを供給するワーク供給部と、
    前記テーブル部から前記被測定ワークを分類して排出するワーク回収部と、
    をさらに備え、
    前記テーブル部が前記ワーク供給部から前記ワーク回収部まで前記被測定ワークを搬送する搬送経路の途中に、前記プローブが設けられていることを特徴とする、サーミスタの抵抗測定装置。
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