JPH06214342A - 写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体の製造方法

Info

Publication number
JPH06214342A
JPH06214342A JP5006118A JP611893A JPH06214342A JP H06214342 A JPH06214342 A JP H06214342A JP 5006118 A JP5006118 A JP 5006118A JP 611893 A JP611893 A JP 611893A JP H06214342 A JPH06214342 A JP H06214342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
cooling roll
paper
resin
photographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5006118A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Tokunaga
幸雄 徳永
Susumu Ogawa
進 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP5006118A priority Critical patent/JPH06214342A/ja
Publication of JPH06214342A publication Critical patent/JPH06214342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピット状細孔の発生を抑制し、さらに高い光
沢を有する樹脂被覆型の写真印画紙用支持体の製造方法
を提供すること。 【構成】 木材パルプを主成分とする基材上に、ポリオ
レフィン樹脂を溶融押し出しして樹脂被覆し、弾性ロー
ルと冷却ロールの間を通し、ラミネートして製造する写
真印画紙用支持体の製造方法で、該弾性ロールと該冷却
ロールの静止圧状態におけるニップ間の接触幅を10〜
25mmとして特定し、製造する写真印画紙用支持体の
製造方法。 【効果】 ピット状細孔の発生を抑制し、さらに高い光
沢を有する樹脂被覆型の写真印画紙用支持体を製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体の
製造方法に関するものであり、詳しくは、ピット状細孔
の発生を抑制し、さらに高い光沢を有する樹脂被覆型の
写真印画紙用支持体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、紙
の片面に硫酸バリウムを主体としたバライタ層を塗布し
た、いわゆるバライタ紙が用いられてきた。しかし、現
像処理時の自動化、迅速化を図るため、近年になって、
写真印画紙用支持体として、原紙の少なくとも片面をポ
リオレフィン樹脂で被覆した防水支持体が多用されるよ
うになってきた。
【0003】写真印画紙用支持体の性質には、寸法安定
性、耐湿性、接着性等が優れていることが要求される
が、そのほかに、写真乳剤を塗布する面に欠点が全くな
く、鏡のように平滑で光沢のあるものが良いとされてい
る。乳剤塗布面の平滑や光沢に影響を与える原因とし
て、ポリオレフィン樹脂を被覆した際に発生するピット
状の細孔がある。この細孔が存在すると、ポリオレフィ
ン樹脂被覆面の平滑性と乳剤塗布後の光沢を大きく悪化
させる原因となる。
【0004】ピット状の細孔を減少させる方法として
は、原紙の平滑性を向上させる方法とポリオレフィン樹
脂の溶融押し出し被覆する際の条件をコントロールする
方法があり、原紙の平滑性を向上させる方法としては、
パルプの繊維長を短くする方法(特開昭58−6803
7号公報等)及びカレンダー処理を行う方法(特開昭5
5−135629号、特開昭64−59230号、特開
平2−203335号等の各公報)が提案されている。
ポリオレフィン樹脂の溶融押し出し被覆する際の条件を
コントロールする方法としては、弾性ロールと冷却ロー
ルのニップ圧を上げる方法、ポリオレフィン樹脂の塗布
量を増加させる方法等の対策がなされている。
【0005】しかしながら、パルプの繊維長を短くした
りカレンダー処理を行うと、原紙表面の平滑性が向上
し、ピット状の細孔は少なくなるが、紙の剛度が低くな
ったりブラックニング等の外観上の欠点が発生して製品
品質を低下させる。また、弾性ロールと冷却ロールのニ
ップ圧を上げると、ピット状の細孔が発生し難くなる
が、原紙平滑性の影響を受け易くなり、乳剤塗布後の平
滑性及び光沢を下げることになる。またポリオレフィン
樹脂の塗布量を上げることにより、ピット状の細孔の発
生は抑制できるが、ポリオレフィン樹脂の冷却効率が低
下し、ポリオレフィン樹脂と冷却ロールが剥離し難くな
り、ポリオレフィン樹脂表面の平滑性が低下したり乳剤
塗布後の光沢を低下したりする。以上のように、既存の
方法では、ピット状細孔がなく、高光沢の写真印画紙用
支持体を得ることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ピッ
ト状細孔の発生を抑制し、さらに高い光沢を有する樹脂
被覆型の写真印画紙用支持体の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ポリオレフィ
ン樹脂を押しだしコーティングする際の弾性ロールと冷
却ロール間の静的なニップ幅が、ピット状の細孔の発生
に大きく影響することを見いだした。即ち、本発明の写
真印画紙用支持体は、写真印画紙用支持体の製造方法に
おいて、木材パルプを主成分とする基材上に、ポリオレ
フィン樹脂を溶融押し出しし、樹脂被覆し、弾性ロール
と冷却ロールのニップ間を通してラミネートすることに
より該写真印画紙用支持体を製造する方法で、静止圧状
態における該弾性ロールと該冷却ロールのニップ間の接
触幅を10〜25mmとして製造することを特徴とする
ものであり、ピット状の細孔の発生を抑制でき、高い光
沢を有する樹脂被服型の該写真印画紙用支持体である。
【0008】又、本発明の写真印画紙用支持体の製造方
法において、静止圧状態における弾性ロールと冷却ロー
ルのニップ間の線圧が、30〜50kg/cmであるこ
とを特徴とするものである。
【0009】更に、本発明の写真印画紙用支持体の製造
方法において、弾性ロールと冷却ロールの半径から、下
記数2で定義される等価半径Rが、135〜155mm
であることを特徴とするものである。
【0010】
【数2】R=(Rp×Rc)/(Rp+Rc) 但し、 R:等価半径(mm) Rp:弾性ロール半径(mm) Rc:冷却ロール半径(mm)
【0011】本発明の写真印画紙用支持体の製造方法に
おいて、使用する基材としては、例えば、LBKP、N
BKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TM
P、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP
等の古紙パルプ等のパルプを主原料とし、クレー、タル
ク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒子等の填料、ロジ
ン、アルキルケテンダイマー、高級脂肪酸塩、パラフィ
ンンワックス、アルケニル琥珀酸等のサイズ剤、ポリア
クリルアミド等の紙力増強剤、硫酸バンド、塩化アルミ
ニウム等の定着剤、さらに、必要に応じて染料、蛍光染
料、スライムコントロール剤、消泡剤等の各種添加剤を
1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツイ
ンワイヤ抄紙機等の抄紙機によって抄造した原紙を指
す。また、必要に応じて合成パルプ、合成繊維を含むパ
ルプを原料として抄造された原紙も使用することができ
る。
【0012】基材としての紙の種類及び厚みに関しては
特に制限はないが、該原紙を抄造後、目的に応じて、マ
シンカレンダー、ソフトカレンダー、TG(Thermo Gr
adient)カレンダー及びスーパーカレンダー等のカレン
ダー処理を施して表面平滑性を改善したものを使用する
ことが好ましく、その坪量は、50〜300g/m2
その厚さは、50〜280μmであることが好ましい。
【0013】本発明におけるポリオレフィン樹脂として
は、エチレン、プロピレン等のα−オレフィンの単独重
合体、前記オレフィンの少なくとも2種類の共重合体及
びこれら各種の重合体の少なくとも2種類の混合物を示
しており、特に好ましくは、高密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン及びこれらの混合物である。また、これ
らのポリオレフィン樹脂は押し出しコーティングが可能
である限り、その分子量に特に制限はないが、通常は分
子量が20,000〜200,000の範囲にあるポリオ
レフィン樹脂が用いられる。
【0014】ポリオレフィン樹脂の被覆層の厚さについ
ては、特に制限はないが、10μm未満では原紙表面平
滑性の影響を受け易くなり十分な平滑性が得られ難く、
50μmを超えると被覆する樹脂量が多くなり、冷却ロ
ールにニップする際に溶融された樹脂の十分な冷却が得
られないため、15〜50μmの範囲が適当である。
【0015】ポリオレフィン樹脂層中には、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、アルミナ等のような白
色顔料や、群青、チタンイエロー、黄鉛等の着色顔料或
いは蛍光増白剤、酸化防止剤等の公知の添加剤を添加す
ることが可能である。特に、乳剤塗布側の面のポリオレ
フィン樹脂被覆層中には、白色顔料及び着色顔料を添加
することが好ましい。
【0016】本発明におけるラミネーターとは、通常使
用されるポリオレフィン用押し出し機によって押し出さ
れた該ポリオレフィン樹脂を、原紙表面に流延して均一
に被覆する設備のことである。該ラミネーターに使用さ
れる弾性ロールと冷却ロールのニップ間の静止圧状態に
おける接触幅が、10〜25mmの範囲となるような弾
性ロールと冷却ロールを使用した場合、本発明の効果が
顕著に現れる。
【0017】しかし、該接触幅が10mm未満である
と、線圧を接触幅で割って求められる面圧が高くなり、
原紙の表面平滑性の影響を受け易くなるため、ピット状
の細孔が多数発生し、乳剤塗布後の平滑性の悪化や光沢
の低下が生じる。逆に、該接触幅が25mmを超える
と、冷却ロールに弾性ロールが接触される際の接触面積
が大きくなるため、冷却ロールとポリオレフィン樹脂被
覆紙の樹脂面との剥離性が悪化し、横段状の光沢ムラが
発生して美観を損ねることになる。
【0018】該接触幅を測定する方法としては、例え
ば、該弾性ロールと該冷却ロールの間に富士フィルム
(株)製のプレスケールを介して線圧を一定時間かけ、
その後、線圧を解放した際に得られるプレスケールの発
色幅を測り、これを接触幅とする方法がある。
【0019】さらに、弾性ロールと冷却ロールの半径か
ら計算される等価半径が、135〜155mmにある弾
性ロールと冷却ロールを使用することで本発明の効果が
さらに高くなる。該等価半径が135mm未満である
と、冷却ロール径が小さくなるため樹脂の冷却効率が悪
くなり、ラミネート速度が低下すると言った問題が生じ
る。また、該等価半径が150mmよりも大きい場合、
上記の静止圧状態の接触幅を満たすためには、静止圧
(ニップ圧)を下げなければならず、ニップ圧を下げれ
ば樹脂被覆の際に、樹脂厚みのプロファイルが悪化する
ため好ましくない。
【0020】また、本発明における弾性ロールの弾性体
の材質としては、ウレタン系、エボナイト系、ナイロン
系、アラミド系等の合成樹脂が用いられ、硬度はJIS
K−6301で測定する値が、70〜90以下の範囲
にあることが好ましく、さらに硬度が75〜90の弾性
体を使用するのが好ましい。弾性体の硬度が70よりも
低いと 、冷却ロールとポリオレフィン樹脂被覆紙の樹
脂面との剥離性が悪化し横段状の光沢ムラが発生し、弾
性体の硬度が90よりも高いと、異物等によって弾性ロ
ールに型が付き易くなるため好ましくない。
【0021】また、本発明における線圧とは、静止圧状
態における該弾性ロールと該冷却ロールにかかる全圧力
を、互いに接触しているロール面長で除した値であり、
ニップ間の該線圧は、30〜50kg/cm、好ましく
は35〜45kg/cmである。該線圧が30kg/c
mよりも低いと、ポリオレフィン樹脂と原紙との接着不
良が生じ、表面樹脂被覆層がシート基体から剥離しやす
く、樹脂被覆の際に樹脂厚みプロファイルが悪化しやす
くなるため好ましくない。また、該線圧が50kg/c
mよりも高いと、冷却ロールとポリオレフィン樹脂層の
剥離性が悪化しやすくなる。
【0022】また、本発明における該冷却ロールとは、
溶融樹脂の冷却だけでなく、ポリオレフィン樹脂塗布面
の型付けの目的で使用されるものを指す。特に、高光沢
の写真印画紙用支持体を得る場合には、JIS B−0
601で表される表面粗度の値が0.1〜0.4Sの粗
度で、微粗面加工されたものを使用することが好まし
く、さらに0.2〜0.3Sの粗度を持つ冷却ロールを
使用することが好ましい。樹脂の塗布量にもよるが、
0.1S未満の粗度の冷却ロールを使用すると、ポリオ
レフィン樹脂を被覆する際に溶融したポリオレフィン樹
脂の剥離性が悪化する。また、0.4Sを超える粗度の
冷却ロールを用いると、ポリオレフィン樹脂被覆後の表
面平滑性が悪化することがある。
【0023】本発明における写真印画紙用支持体は、各
種の写真構成層が塗設されてカラ−写真印画紙用、白黒
写真印画紙用、写植印画紙用、複写印画紙用、反転写真
材料用、銀塩拡散転写法ネガ用及びポジ用、印刷材料用
等各種用途に用いることができる。例えば、塩化銀、臭
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設ける
ことができる。ハロゲン化銀写真乳剤層にカラ−カプラ
−を含有せしめて、多層ハロゲン化銀カラ−写真構成層
を設けることもできる。また、銀塩拡散転写法用写真構
成層を設けることができる。それらの写真構成層の結合
剤としては、通常のゼラチンの他に、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコ−ル、多糖類の硫酸エステル化
合物などの親水性高分子物質を用いることができる。ま
た、上記の写真構成層には各種の添加剤を含有せしめる
ことができる。例えば、増感色素として、シアニン色
素、メロシアニン色素など、化学増感剤として、水溶性
金化合物、イオウ化合物など、カブリ防止剤もしくは安
定剤として、ヒドロキシ−トリアゾロピリミジン化合
物、メルカプト−複素環化合物など、硬膜剤としてホル
マリン、ビニルスルフォン化合物、アジリジン化合物な
ど、塗布助剤として、ベンゼンスルフォン塩酸、スルホ
コハク酸エステル塩など、汚染防止剤として、ジアルキ
ルハイドロキノン化合物など、そのほか蛍光増白剤、鮮
鋭度向上色素、帯電防止剤、pH調製剤、更にハロゲン
化銀の生成・分散時に水溶性イリジウム、水溶性ロジウ
ム化合物などを適宜組み合わせて含有せしめることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例によって限定されるものでは
ない。
【0025】実施例1 広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルフ
ァイトパルプ(NBSP)の重量比1:1混合物100
部をカナディアンスタンダードフリーネスで300ml
になるまで叩解し、パルプスラリーを作成した。これに
サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.
5部、湿強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ
1.0部、カチオン化澱粉を対パルプ2.0部、ポリア
ミドエピクロロヒドリンを対パルプ0.5部添加し、水
で希釈後、1%のスラリーとした。このスラリーを長網
抄紙機にて坪量170g/m2になるように抄造した。
【0026】次いで、マシンカレンダーを用いて、密度
が1.05g/cm3になるようにカレンダー処理を行
い、写真印画紙用支持体の基材とした。
【0027】この基材にポリオレフィン樹脂をラミネー
タを用いて塗布した。該ラミネーターに於いては、径が
190mmの弾性ロールと径が600mmの冷却ロール
を用い、密度0.91g/cm3の低密度ポリエチレン
100部に対して、10部のアナターゼ型酸化チタンを
均一に分散した後に320℃に溶融し、厚さ30μmに
なるようにラミネーターによって速度150m/min
で押し出しコーティングした。尚、この時、該冷却ロー
ルの弾性体の材質は、エチレンプロピレンゴムであり、
硬度はJIS K−6301で表される値が80であ
り、肉厚は25mmのものを使用した。また、該冷却ロ
ールの表面粗度はJIS B−0601で表される値が
0.3Sであるものを使用した。該弾性ロールと該冷却
ロールのプレス圧は、線圧で45kg/cmで行った。
【0028】また、該接触幅は、あらかじめ、該弾性ロ
ールと該冷却ロールの間に富士フィルム(株)製のプレ
スケール(中圧用)を介して該線圧を10秒間かけ、そ
の後、線圧を解放し、該プレスケールの発色幅を測った
ところ16mmであった。
【0029】また、紙の裏面には高密度ポリエチレン樹
脂50部と低密度ポリエチレン樹脂50部を320℃で
溶融混練し、厚さ30μmになるように押し出しコーテ
ィングし、写真印画紙用支持体を製造した。
【0030】実施例2〜6及び比較例1〜4における写
真印画紙用支持体の原紙と該原紙に被覆するポリオレフ
ィン樹脂は実施例1と同じものを使用した。また、その
後のポリオレフィン樹脂の押し出しコーティングには、
表1及び表2に示す弾性ロール、冷却ロール、ニップ
幅、等価半径、線圧、弾性体硬度、弾性体肉厚、ラミネ
ーター速度の条件で行った。
【0031】このようにして製造した写真印画紙用支持
体について、乳剤塗布する側の表面に発生するピット状
の細孔の個数について、以下の測定方法を用いて評価を
行った。
【0032】乳剤塗布する側の表面の4mm四方を、オ
リンパス(株)製光学顕微鏡で50倍に拡大して観察
し、径が40μm以上の細孔を数え、4視野の平均個数
をピット状の細孔の発生度合いとした。尚、この発生個
数が10を超えると、乳剤塗布後の光沢低下と言った支
障をきたす。そして、この支持体に、ゼラチン、ハロゲ
ン化銀を主成分とする写真乳剤を150m/minで塗
布し、乳剤塗布後の光沢を以下の基準に従って目視評価
した。この結果を表2に示す。
【0033】表3の光沢の評価基準において、Aは製品
として最良のレベル、Bは製品として可能なレベル、C
は製品として不可能なレベルである。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、弾性ロールと冷却ロールのニップ間の静止圧
状態における接触幅が10〜25mmとなるようにし
て、ラミネートすることにより、ピット状細孔の発生を
抑制し、さらに高い光沢を有する樹脂被覆型の写真印画
紙用支持体を製造することが出来た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真印画紙用支持体の製造方法におい
    て、木材パルプを主成分とする基材上に、ポリオレフィ
    ン樹脂を溶融押し出しし、樹脂被覆し、弾性ロールと冷
    却ロールのニップ間を通してラミネートすることにより
    該写真印画紙用支持体を製造する方法で、静止圧状態に
    おける該弾性ロールと該冷却ロールのニップ間の接触幅
    を10〜25mmとして製造することを特徴とする写真
    印画紙用支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 静止圧状態における弾性ロールと冷却ロ
    ールのニップ間の線圧が、30〜50kg/cmである
    ことを特徴とする請求項1記載の写真印画紙用支持体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 弾性ロールと冷却ロールの半径から、下
    記数1で定義される等価半径Rが、135〜155mm
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の写真印画
    紙用支持体の製造方法。 【数1】R=(Rp×Rc)/(Rp+Rc) 但し、 R:等価半径(mm) Rp:弾性ロール半径(mm) Rc:冷却ロール半径(mm)
JP5006118A 1993-01-18 1993-01-18 写真印画紙用支持体の製造方法 Pending JPH06214342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5006118A JPH06214342A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 写真印画紙用支持体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5006118A JPH06214342A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 写真印画紙用支持体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06214342A true JPH06214342A (ja) 1994-08-05

Family

ID=11629598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5006118A Pending JPH06214342A (ja) 1993-01-18 1993-01-18 写真印画紙用支持体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06214342A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025141A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Sunteng New Technology Co Ltd 型内装飾用複合材料の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025141A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Sunteng New Technology Co Ltd 型内装飾用複合材料の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6335102B1 (en) Support for imaging material
US6190781B1 (en) Support for imaging material
US7906218B2 (en) System and a method for inkjet image supporting medium
JPH06214342A (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法
JP3463839B2 (ja) 写真印画紙用支持体およびその製造方法
JP2002055414A (ja) 画像材料用支持体およびその製造方法
JP2846395B2 (ja) 写真用支持体およびその製造法
JP3343834B2 (ja) 画像材料用支持体
JP3529518B2 (ja) 画像材料用支持体
JPH06266047A (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法
JP2917775B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JPH06242549A (ja) 感光材料用支持体
JP3287652B2 (ja) 写真用支持体
JP3573870B2 (ja) 写真材料
JPH05241274A (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法
JPH06266046A (ja) 画像材料用支持体
JPH10293378A (ja) 画像材料用支持体
JPH04172340A (ja) 被切断性のすぐれた写真印画紙用支持体の製造方法
JPH06222499A (ja) 写真用支持体の製造方法
JPH03293349A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH06266045A (ja) 写真用支持体の製造方法
JPH11258727A (ja) 感光材料用支持体及びハロゲン化銀感光材料
JPH01142549A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH01154052A (ja) 写真用支持体
JPH06313946A (ja) 感光材料用支持体及びその製造方法