JPH06266047A - 写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体の製造方法

Info

Publication number
JPH06266047A
JPH06266047A JP5219393A JP5219393A JPH06266047A JP H06266047 A JPH06266047 A JP H06266047A JP 5219393 A JP5219393 A JP 5219393A JP 5219393 A JP5219393 A JP 5219393A JP H06266047 A JPH06266047 A JP H06266047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
base paper
photographic printing
polyolefin resin
metal roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5219393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Tokunaga
幸雄 徳永
Susumu Ogawa
進 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP5219393A priority Critical patent/JPH06266047A/ja
Publication of JPH06266047A publication Critical patent/JPH06266047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピット状の細孔がなく、光沢及び剛直度
(腰)の高い樹脂被覆型の写真印画紙用支持体の製造方
法を提供すること。 【構成】 原紙の少なくとも片面をポリオレフィン樹脂
により被覆した写真印画紙用支持体の製造方法におい
て、前記原紙のおもて面を、表面温度を120〜300
℃の金属ロール1と接するようにし、該金属ロール1と
他の金属ロール2の間を、線圧40〜200kg/cm
の条件でカレンダー処理し、その後300秒以内にポリ
オレフィン樹脂被覆する事を特徴とする写真印画紙用支
持体の製造方

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体の
製造方法に関するものであり、詳しくは、ピット状の細
孔がなく、光沢及び剛直度(腰)が高い樹脂被覆型の写
真印画紙用支持体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、紙
の片面に硫酸バリウムを主体としたバライタ層を塗布し
た、いわゆるバライタ紙が用いられてきた。しかし、現
像処理時の自動化、迅速化を図るため、近年になって、
写真印画紙用支持体として、原紙の少なくとも片面をポ
リオレフィン樹脂で被覆した防水支持体が多用されるよ
うになってきた。
【0003】写真印画紙用支持体の性質には、寸法安定
性、耐湿性、接着性等の優れていることが要求される
が、そのほかに、写真乳剤を塗布する面に欠点が全くな
く、鏡のように平滑で光沢のあるものが良いとされてい
る。乳剤塗布面の平滑性や光沢に影響を与える原因とし
て、ポリオレフィン樹脂を被覆した際に発生するピット
状の細孔がある。この細孔が存在すると、ポリオレフィ
ン樹脂被覆面の平滑性と乳剤塗布後の光沢を大きく悪化
させる原因となる。
【0004】ピット状の細孔を減少させる方法として
は、原紙の平滑性を向上させる方法とポリオレフィン樹
脂を溶融押し出し被覆する際の条件をコントロールする
方法がある。原紙の平滑性を向上させる方法としては、
パルプの繊維長を短くする方法(特開昭58−6803
7号公報等)及びカレンダー処理を行う方法(特開昭5
5−135629号、特開昭64−59230号、特開
平2−203335号等の各公報)が提案されている。
ポリオレフィン樹脂を溶融押し出し被覆する際の条件を
コントロールする方法としては、押し出しコーティング
する際の弾性ロールと冷却ロールのニップ圧を上げる方
法、ポリオレフィン樹脂の塗布量を増加させる方法等の
対策が行われている。
【0005】しかしながら、パルプの繊維長を短くした
り、高線圧カレンダー処理を行うと、原紙表面の平滑性
は向上し、ピット状の細孔は減少するが、紙の剛直度
(腰)が低下する。又、パルプの材質を選定して繊維が
固くつぶれにくいパルプを使用すると、紙の剛直度
(腰)は上がるが、紙の表面平滑性を向上させることは
困難となり、ピット状の細孔が増加する。さらに、紙の
坪量を上げてカサ高にすると、紙の剛直度(腰)は向上
するが、材料コスト高の問題がでてくる。又、ポリオレ
フィン樹脂の塗布量を上げることにより、ピット状の細
孔の発生は抑制できるが、ポリオレフィン樹脂の冷却効
率が低下し、冷却ロールからの剥離性が悪化し、ポリオ
レフィン樹脂表面の平滑性が低下したり、乳剤塗布後の
光沢が低下するため好ましくない。
【0006】以上のように、ピット状の細孔を減少させ
る処理と、印画紙の剛直度(腰)を向上させる処理は相
反するものであり、両者を同時に満足させることは難し
く、これまでの技術では、ピット状の細孔がなく、光沢
及びで剛直度が高い写真印画紙用支持体を得る事は困難
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ピッ
ト状の細孔がなく、光沢及び剛直度(腰)が高い樹脂被
覆型の写真印画紙用支持体の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、本発明の写真
印画紙用支持体の製造方法を発明するに至った。即ち、
本発明の写真印画紙用支持体の製造方法は、原紙の少な
くとも片面をポリオレフィン樹脂により被覆した写真印
画紙用支持体の製造方法において、該原紙のおもて面が
120〜300℃表面温度に設定した金属ロール1に接
するようにして、該金属ロール1と他の金属ロール2と
の間を線圧40〜200kg/cmの条件で該原紙をカ
レンダー処理し、該カレンダー処理してから300秒以
内に、該原紙の少なくとも片面にポリオレフィン樹脂を
被覆することを特徴とするものである。
【0009】又、金属ロール2は、表面温度300℃以
下に設定したものであることを特徴とする。
【0010】更に、原紙は、絶乾水分1.8〜10重量
%であることを特徴とする。
【0011】本発明に用いられる写真印画紙用支持体に
使用する原紙は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、
GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、C
GP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等のパルプ
を主原料として、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿
素樹脂微粒子等の填料、ロジン、アルキルケテンダイマ
ー、高級脂肪酸塩、パラフィンンワックス、アルケニル
琥珀酸等のサイズ剤、ポリアクリルアミド等の紙力増強
剤、硫酸バンド、塩化アルミニウム等の定着剤、又、必
要に応じて染料、蛍光染料、スライムコントロール剤、
消泡剤等の各種添加剤を1種以上混合し、長網抄紙機、
円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の抄紙機によって
抄造した原紙を指す。さらに、必要に応じて合成パル
プ、合成繊維を含むパルプを原料として抄造された原紙
も使用することができる。
【0012】本発明の原紙の坪量は、特に制限はない
が、50〜300g/m2であることが好ましく、原紙
の厚さは、上述したカレンダー処理を行って最終的に
は、45〜330μmに調整される。
【0013】本発明において用いられる原紙の絶乾水分
は、1.8〜10重量%である事が好ましい。原紙の絶
乾水分が1.8重量%未満の場合には、カレンダー処理
による十分な表面平滑化効果が得られず、乳剤塗布後の
光沢が低下する。又、原紙の絶乾水分が10重量%を超
えると、カレンダー処理時に水分が急激に蒸発し、面質
不良になる。
【0014】本発明において、原紙の表面を表面温度
が、120〜300℃の金属ロール1に接するように
し、該金属ロール1と他の金属ロール2との間を、線圧
40〜200kg/cmの条件で、カレンダー処理(以
下、熱カレンダー処理と称す)し、熱カレンダー処理し
てから300秒以内に、原紙の少なくとも片面にポリオ
レフィン樹脂を被覆する。
【0015】本発明において、原紙のおもて面に接する
金属ロール1の表面温度が120℃未満の場合には、従
来のマシンカレンダー処理と同様に表面のミクロな凹凸
が除去されず、平滑な面が得られない。又、表面温度が
300℃を超えると、熱焼けによる原紙の黒化の問題が
発生する。
【0016】本発明で用いられる金属ロール−金属ロー
ルの組合せに代えて、金属ロール−合成樹脂ロール間、
或は合成樹脂ロール−合成樹脂ロールの組合せでカレン
ダー処理を行った場合、紙の表面のミクロな凹凸は除去
できるが、紙のうねりといったような大きな凹凸を除去
することが困難であり、写真印画紙用支持体の乳剤塗布
性が低下する。
【0017】本発明において、熱カレンダー処理におけ
る線圧は、40〜200kg/cmである。線圧が40
kg/cm未満では、十分平滑な面が得られず、又、2
00kg/cmを超えると、紙の剛直度が著しく低下す
る。
【0018】本発明において、原紙のうら面に接する金
属ロール2の表面温度は、300℃以下であることが好
ましい。該金属ロール2の表面温度が300℃を超える
と、熱焼けによる原紙黒化の問題が発生する。
【0019】本発明において、使用される金属ロール
は、電熱、内部又は外部誘導加熱等の手段を用いて行わ
れる。
【0020】本発明において、熱カレンダー処理後、ポ
リオレフィン樹脂被覆までの時間は、300秒以内とす
るが、特に、100秒以内である事が好ましい。熱カレ
ンダー処理後、ポリオレフィン樹脂被覆までの時間を短
縮することにより、原紙表面の繊維の戻りの抑制が可能
になり、表面平滑性が維持されるため、ポリオレフィン
樹脂表面のピット状の細孔の発生を防止する事ができる
と共に、光沢の高い写真印画紙用支持体を得る事ができ
る。しかし、熱カレンダー処理後、300秒を超えて経
過した後にポリオレフィン樹脂被覆すると、原紙表面の
繊維が戻り易く、熱カレンダー処理によって平滑にされ
た表面が荒れてくるため、前記ピット状の細孔発生の防
止が不完全となる。
【0021】本発明における熱カレンダー処理は、押し
出しコーティング機の送り出し部に、熱カレンダー装置
を設ける事により容易に行う事ができる。
【0022】本発明において、熱カレンダー装置と押し
出しコーティング機の間には、熱カレンダーによって加
熱された原紙を冷却するための冷却装置を設置すること
が出来る。
【0023】本発明において、ポリオレフィン樹脂とし
ては、エチレン、プロピレン等のα−オレフィンの単独
重合体、前記オレフィンの少なくとも2種類の共重合体
及びこれら各種の重合体の少なくとも2種類の混合物を
用いることができ、特に好ましくは、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン及びこれらの混合物が用いられ
る。又、これらのポリオレフィン樹脂は押し出しコーテ
ィングが可能である限り、その分子量に特に制限はない
が、通常は分子量が20,000〜200,000の範囲
にあるポリオレフィン樹脂が用いられる。
【0024】本発明において、ポリオレフィン樹脂の被
覆層の厚さは、10μm未満では十分な表面平滑性が得
られ難く、50μmを超えると被覆樹脂量が多くなり、
冷却ロールによる冷却が不十分になり、冷却ロールから
の剥離不良で面質が悪化するため、10〜50μmの範
囲が適当である。
【0025】又、ポリオレフィン樹脂層中には、二酸化
チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、アルミナ等のよう
な白色顔料、群青、チタンイエロー、黄鉛等の着色顔
料、或いは蛍光増白剤、酸化防止剤等の公知の添加剤を
添加することが可能である。特に、乳剤を塗布する側の
ポリオレフィン樹脂被覆層中には、写真特性を向上させ
るため、白色顔料及び着色顔料を添加することが好まし
い。
【0026】本発明の写真印画紙用支持体は、各種の写
真構成層が塗設され、カラ−写真印画紙、白黒写真印画
紙、写植印画紙、複写印画紙、反転写真材料、銀塩拡散
転写法ネガ及びポジ、印刷材料等の各種用途に用いるこ
とができる。写真構成層としては、例えば、塩化銀、臭
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等を含有させた
乳剤層、ハロゲン化銀写真乳剤層にカラ−カプラ−を含
有させた多層ハロゲン化銀カラ−写真構成層、銀塩拡散
転写法用写真構成層を挙げることができる。
【0027】これらの写真構成層の結合剤としては、通
常のゼラチンの他に、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコ−ル、多糖類の硫酸エステル化合物等の親水性
高分子物質を用いることができる。又、各種添加剤を含
有せしめることもできる。例えば、増感色素として、シ
アニン色素、メロシアニン色素等、化学増感剤として、
水溶性金化合物、イオウ化合物等、カブリ防止剤もしく
は安定剤として、ヒドロキシ−トリアゾロピリミジン化
合物、メルカプト−複素環化合物等、硬膜剤として、ホ
ルマリン、ビニルスルフォン化合物、アジリジン化合物
等、塗布助剤として、ベンゼンスルフォン塩酸、スルホ
コハク酸エステル塩等、汚染防止剤として、ジアルキル
ハイドロキノン化合物等、その他、蛍光増白剤、鮮鋭度
向上色素、帯電防止剤、pH調整剤、更に、ハロゲン化
銀の生成・分散時に水溶性イリジウム、水溶性ロジウム
化合物等を適宜組み合わせて含有せしめることができ
る。
【0028】
【作用】本発明によれば、前記原紙のおもて面を、表面
温度が120〜300℃の金属ロール1に接するように
し、該金属ロール1と他の金属ロール2との間を、線圧
40〜200kg/cmの条件でカレンダー処理し、カ
レンダー処理してから300秒以内に、ポリオレフィン
樹脂被覆する事で、ピット状の細孔がなく、光沢及び剛
直度(腰)が高い樹脂被覆型の写真印画紙用支持体の製
造方法を提供することができる。
【0029】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。
【0030】実施例1 広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルフ
ァイトパルプ(NBSP)の重量比1:1の混合物10
0部をカナディアンスタンダードフリーネスで300m
lになるまで叩解し、パルプスラリーを作成した。これ
にサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ
0.5部、湿強度剤としてポリアクリルアミドを対パル
プ1.0部、カチオン化澱粉を対パルプ2.0部、ポリ
アミドエピクロロヒドリンを対パルプ0.5部添加し、
水で希釈後、1%のスラリーとした。
【0031】このスラリーを用いて、長網抄紙機にて、
坪量170g/m2の紙匹を抄造し、乾燥した。更に、
表面サイズ剤として変性ポリビニルアルコール水溶液を
使用して表面サイズ処理し、絶乾水分量8.0重量%、
透気度60sec、内部結合力2.3kg・cmになる
ように乾燥した。次に、加熱蒸気により、3.0g/m
2の水分を原紙表面に付着させたのち、原紙のおもて面
に表面温度300℃の金属ロール1、原紙のうら面に表
面温度150℃の金属ロール2が接するように、線圧1
00kg/cmの条件でカレンダー処理を行い、写真印
画紙用原紙を製造した。
【0032】製造した写真印画紙用原紙のうら面を、コ
ロナ放電処理し、高密度ポリエチレン樹脂50部と低密
度ポリエチレン樹脂50部を320℃で溶融混練した樹
脂を使用して、厚さ30μmになるように、150m/
minの速度で、押し出しコーティングした。
【0033】次に、写真印画紙用原紙のおもて面をコロ
ナ放電処理した後、密度0.91g/cm3の低密度ポ
リエチレン樹脂100部に対して10部のアナターゼ型
二酸化チタンを均一に分散した後、320℃に溶融混練
した樹脂を使用して、厚さ30μmになるように、15
0m/minの速度で押し出しコーティングして、写真
印画紙用支持体を製造した。この時、カレンダー処理後
から押し出しコーティングするまでの時間は60秒であ
った。
【0034】実施例2〜6及び比較例1〜7 実施例1と同様にして写真印画紙用支持体を製造した。
但し、カレンダー処理における金属ロール1の表面温
度、金属ロール2の表面温度、原紙の絶乾水分量、金属
ロール間の線圧、カレンダー処理におけるニップ数、及
びカレンダー後押し出しコーティングするまでの時間を
代えて、実施例2〜6及び比較例1〜7の写真印画紙用
支持体を製造した。上記の各条件については、表1に挙
げたとおりである尚、ポリオレフィン樹脂を溶融押し出
しコーティングする際の条件は、実施例1と全く同じで
行った。
【0035】上記により製造した写真印画紙用支持体に
ついて、乳剤を塗布する表面に発生するピット状細孔個
数及びテーバ剛度を測定した。その後、この写真印画紙
用支持体に、ゼラチン、ハロゲン化銀を主成分とする写
真乳剤を150m/minで塗布し、作製した写真印画
紙の光沢を目視評価した。なお、評価方法及び評価基準
は以下の通りである。評価結果は、表2に示した。
【0036】[ピット状細孔個数]ピット状細孔個数
(個/mm2)については、乳剤塗布する側の表面の4
mm四方の領域を、オリンパス(株)製光学顕微鏡で5
0倍に拡大して観察し、直径が40μm以上の細孔を数
え、4視野の平均個数をピット状細孔の発生度合いとし
た。尚、この発生個数が10を超えると、乳剤塗布後に
光沢低下をきたす。
【0037】[テーバ剛度]テーバ剛度(g・cm)と
は、テーバ試験機により測定される紙の剛直度(腰)の
尺度である(詳しくはJIS−P−8125を参照)。
【0038】[光沢]写真印画紙の光沢の評価基準につ
いて、Aは製品として最良のレベル、Bは製品化可能な
レベル、Cは製品化不可能なレベルである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表2の結果より、実施例1〜6で製造され
た写真印画紙用支持体は、金属ロール1表面温度120
〜300℃、線圧40〜200kg/cm並びにカレン
ダー処理後ポリオレフィン樹脂被覆するまでの時間が3
00秒以内であったため、ピット状の細孔個数が10個
/mm2以下と少なく、乳剤塗布後の光沢が高く、テー
バ剛度も20g・cm以上の高い値を示した。また、実
施例5、6において明らかなように、カレンダー処理後
ポリオレフィン樹脂被覆するまでの時間が100秒以内
であると、ピット状の細孔個数が更に少なくなり、乳剤
塗布後の光沢が更に向上した。
【0042】一方、比較例1は金属ロール1の表面温度
が高いため紙焼けが発生し、製品化不可能な光沢となっ
た。比較例2は金属ロール1の表面温度が低いため、ピ
ット状の細孔個数が多かった。比較例3は線圧が高いた
めピット状の細孔個数は少ないが、テーバ剛度が低下し
た。比較例4は線圧が低いためテーバ剛度は高いが、原
紙の十分な平滑性が得られず、ピット状の細孔個数が多
く現れた。比較例5の5ニップのマシンカレンダー処理
では、原紙のミクロな表面平滑性が十分得られず、ピッ
ト状の細孔個数が多くなり、製品化不可能な光沢となっ
た。比較例6、7はカレンダー後ポリオレフィン樹脂被
覆するまでの時間が長く、原紙表面の繊維が戻り易くな
り、熱カレンダー処理によって平滑化された表面が荒れ
たため、ピット状の細孔個数が多くなり製品化不可能な
光沢となった。
【0043】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
によれば、原紙の少なくとも片面をポリオレフィン樹脂
により被覆した写真印画紙用支持体の製造方法におい
て、原紙のおもて面を、表面温度が120〜300℃の
金属ロール1の接するようにし、該金属ロール1ともう
一本の金属ロール2の間を、線圧40〜200kg/c
mの条件でカレンダー処理し、その後300秒以内にポ
リオレフィン樹脂被覆することにより、ピット状の細孔
がなく、光沢及び剛直度(腰)の高い写真印画紙用支持
体を得ることが出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の少なくとも片面をポリオレフィン
    樹脂により被覆した写真印画紙用支持体の製造方法にお
    いて、該原紙のおもて面が120〜300℃の表面温度
    に設定した金属ロール1に接するようにして、該金属ロ
    ール1と他の金属ロール2との間を線圧40〜200k
    g/cmの条件で該原紙をカレンダー処理し、該カレン
    ダー処理してから300秒以内に、該原紙の少なくとも
    片面にポリオレフィン樹脂を被覆することを特徴とする
    写真印画紙用支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属ロール2が、表面温度300℃以下
    に設定したものであることを特徴とする請求項1記載の
    写真印画紙用支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】 原紙が、絶乾水分1.8〜10重量%で
    あることを特徴とする請求項1記載の写真印画紙用支持
    体の製造方法。
JP5219393A 1993-03-12 1993-03-12 写真印画紙用支持体の製造方法 Pending JPH06266047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5219393A JPH06266047A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 写真印画紙用支持体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5219393A JPH06266047A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 写真印画紙用支持体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06266047A true JPH06266047A (ja) 1994-09-22

Family

ID=12907963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5219393A Pending JPH06266047A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 写真印画紙用支持体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06266047A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5763009A (en) * 1995-09-05 1998-06-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Process for producing support for recording material

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5763009A (en) * 1995-09-05 1998-06-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Process for producing support for recording material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6190781B1 (en) Support for imaging material
JP2008522052A (ja) インクジェット画像支持媒体のためのシステム及び方法
JPH0970570A (ja) 記録材料用支持体の製造方法
JPH02264939A (ja) 写真印画紙用支持体
JPH06266047A (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法
JP3463839B2 (ja) 写真印画紙用支持体およびその製造方法
JPH0648359B2 (ja) 写真印画紙用支持体
JP3453717B2 (ja) 画像材料用支持体
JPH06266045A (ja) 写真用支持体の製造方法
JP2000019684A (ja) 画像材料用支持体
JP2002055414A (ja) 画像材料用支持体およびその製造方法
JP3343834B2 (ja) 画像材料用支持体
JPH05273698A (ja) 写真用支持体
JPH10245791A (ja) 記録材料用支持体
JP3490116B2 (ja) 画像材料用支持体
JPH09127646A (ja) 写真印画紙用支持体およびその製造方法
JPH06214342A (ja) 写真印画紙用支持体の製造方法
JP2899147B2 (ja) 写真用支持体の製造方法
JPH10239797A (ja) 記録材料用支持体及びその製造方法
JP3573870B2 (ja) 写真材料
JP2972405B2 (ja) 写真用支持体
JPH10104790A (ja) 写真印画紙支持体及びその製造方法
JPH10232458A (ja) 写真印画紙用支持体およびその製造方法
JPS6067940A (ja) 写真用印画紙支持体
JPH0882891A (ja) 写真印画紙用支持体