JPH10232458A - 写真印画紙用支持体およびその製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体およびその製造方法

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JPH10232458A
JPH10232458A JP3507197A JP3507197A JPH10232458A JP H10232458 A JPH10232458 A JP H10232458A JP 3507197 A JP3507197 A JP 3507197A JP 3507197 A JP3507197 A JP 3507197A JP H10232458 A JPH10232458 A JP H10232458A
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JP
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photographic
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pulp
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JP3507197A
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Michio Nishimura
道夫 西村
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面の平滑性に優れた写真印画紙用支持体と
その製造方法を提供すること。 【解決手段】 原紙の両面がポリオレフィン系樹脂で被
覆された写真印画紙用支持体において、原紙を構成する
パルプ中の30〜80重量%がアスペンからなるクラフ
トパルプからなり、そのアスペンからなるクラフトパル
プを保水度が150〜180%となるように叩解して抄
紙した写真印画紙用支持体である。この支持体の製造方
法に際しては、原紙の写真乳剤塗設面に相当するウェッ
ブ面側をドラムドライヤーシリンダー2にドライヤーカ
ンバス3を介して押し当てカンバステンション調整ロー
ル5を調整してドライヤーカンバス3の引張り力を1.
5〜3kg/cm、好ましくは2〜3kg/cmの条件
で乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真印画紙用支持
体およびその製造方法に関するものであり、特に、表面
の平滑性に優れた写真印画紙用支持体を安価に提供する
のに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真印画紙の迅速現像処理を目的
として、紙の両面をポリエチレン等のポリオレフィンに
より被覆した耐水性写真印画紙用支持体が既に実用化さ
れている。これらの耐水性支持体を用いた印画紙の表面
形状は、光沢面、マット面、或いは絹目等の模様の付い
たものであるが、これらの形状は、支持体の写真乳剤側
ポリエチレン層の表面に型付けされた模様がそのまま印
画紙表面に現れたものである。
【0003】これらの表面形状のうち、表面の模様が全
く無い平滑な光沢面が、最も広く好まれている。鏡面に
近い表面を有するものとしては、現像処理の最終工程で
ある乾燥工程でフェロタイプ掛けをするバライタ紙を用
いた印画紙が知られている。
【0004】これに対し、耐水性支持体を用いた印画紙
はフェロタイプ掛けの工程を経ずに仕上げられるため、
印画紙表面の平滑性は、写真乳剤を塗布して完成した印
画紙の表面そのものが現れ、従って、バライタ紙を用い
た印画紙のような鏡面に近い表面を有するものを得るこ
とができない。
【0005】ところで、耐水性支持体を得るためのポリ
エチレンの被覆方法としては、高温に溶融されたポリエ
チレンを走行する紙の表面に流延して被覆する、押し出
しコーティング法が最も一般的である。
【0006】押し出しコーティングにより製造されるポ
リエチレン被覆紙の表面の平滑性を向上させる方法とし
て、被覆ポリエチレン層を厚くすることや、ポリエチレ
ン被覆時に押付け圧力を高くすること等が提案されてい
る。しかしながら、支持体の平滑性の向上効果の点で不
十分であり、コストも割高になるという欠点があった。
【0007】一方、印画紙の写真乳剤層の厚さは、10
μm前後と極めて薄いため、印画紙表面の平滑性は支持
体表面の平滑性とほぼ同等であるので、平滑性の良い表
面を有する印画紙を得るためには支持体の表面をより平
滑する必要がある。
【0008】そこで、従来より、写真印画紙用支持体に
使用する原紙表面の平滑性の改良に関し、各種提案がな
されている。例えば、カエデを含む原料チップから得た
パルプを用い、その重量平均繊維長、数平均繊維長、数
平均繊維壁厚み等を特定の範囲に制限するもの(特公平
6−48357号公報)等が提案された。
【0009】しかしながら、カエデ等の材種によって製
造された写真用パルプは、一般のパルプに比較してその
価格が高く、安価な写真印画紙を提供するという点にお
いて問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、平滑
性の高い写真印画紙用支持体をコスト的に有利に提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は以
下の製造方法によって達成された。 1)原紙を構成するパルプ中の30〜80重量%がアス
ペンから成るクラフトパルプであり、かつ、そのアスペ
ンから成るクラフトパルプを保水度が150〜180%
となるように叩解して抄紙したことを特徴とする写真印
画紙用支持体。 2)原紙の写真乳剤塗設面に相当するをウェッブ面側を
ドラムドライヤーシリンダーにドライヤーカンバスを介
して押し当てて乾燥する工程において、ドライヤーカン
バスの引張り力が1.5〜3kg/cmの条件でウェッ
ブを乾燥することを特徴とする1)の写真印画紙用支持
体を製造する写真印画紙用支持体の製造方法。
【0012】
【発明の実施の態様】以下本発明について詳しく説明す
る。本発明に係る写真印画紙用支持体に使用される原紙
は、パルプ中の30〜80重量%がアスペンから成るク
ラフトパルプからなり、パルプ中のアスペンから成るク
ラフトパルプ以外のパルプは、針葉樹、広葉樹、等から
選ばれる天然パルプ、例えば、カエデ、ポプラ、バー
チ、アルダー、オーク、ユーカリ、マツ、ヘムロック等
からなる。
【0013】原紙を構成するパルプ中の30〜80重量
%が、アスペンからなるクラフトパルプからなる。パル
プ中のアスペンからなるクラフトパルプの配合量が30
重量%未満では、パルプ中に占めるアスペンからなるク
ラフトパルプの量が少なすぎ、支持体を安価に製造でき
るという本発明の効果を達成することができず、一方、
パルプ中に占めるアスペンからなるクラフトパルプの配
合量が80重量%を超えると、平滑性の改善が十分でな
い。
【0014】アスペンからなるクラフトパルプは、その
保水度が150〜180%となるように叩解される。こ
こで、保水度とは、叩解したパルプ懸濁液を適当な遠心
カップと呼ばれる濾過容器で吸引瀘過した後、容器ごと
遠心分離機の沈澱管中に入れ、一定条件で一定時間遠心
分離した後、脱水したパルプを取り出して秤量し、次に
105℃で乾燥して絶乾重量を求めた場合の遠心分離後
の重量をA、絶乾後の重量をBとすれば、 によって表される。
【0015】本発明において、アスペンからなるクラフ
トパルプは、上記式から得られる保水度が150〜18
0%となるようにディクリファイナー等で叩解される。
一方、別個にアスペンからなるクラフトパルプ以外のパ
ルプが調整され、このパルプは、前記アスペンからなる
クラフトパルプと混合される。アスペンからなるクラフ
トパルプの保水度が150%未満の場合、パルプ繊維の
柔軟化が不十分なために平滑性の改善効果が十分でな
く、一方、180%を超えると、抄紙機ワイヤー上での
脱水不良および乾燥蒸気の使用量増となり好ましくな
い。
【0016】上記の混合されたパルプには、必要に応
じ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂微粒子
等の填料、ロジン、アルキルケテンダイマー、高級脂肪
酸、エポキシ化脂肪酸アミド、パラフィンワックス、ア
ルケニルコハク酸等のサイズ剤、でんぷん、ポリアミド
ポリアミンエピクロルヒドリン、ポリアクリルアミド等
の紙力増強剤、硫酸バンド、カチオン性ポリマー等の定
着剤等を添加したものが用いられる。
【0017】上記のようにして調整されたパルプのスラ
リーを抄紙する。この抄紙工程では、原紙の写真乳剤を
する塗設面に相当するウェッブ面側をドラムドライヤー
シリンダーにドライヤーカンバスを押し当てて乾燥する
工程を有し、この工程において、ドライヤーカンバスの
引張力を1.5〜3kg/cmの範囲で調整して乾燥す
る。
【0018】図1は、このような抄紙工程に使用される
長網抄紙機の一例を示している。図1において、1はウ
ェッブ、2はドラムドライヤーシリンダー、3はドライ
ヤーカンバス、4はウェットプレス、5はカンバステン
ション調整用ロールである。ウェットプレス4,4間を
出たウェッブ1は、図中、矢印で示す方向に移動しなが
ら、ドラムドライヤーシリンダー2とドライヤーカンバ
ス3との間で除々に乾燥する。
【0019】ウェッブ1は、ドラムドライヤーシリンダ
ー2とドライヤーカンバス3との間では、図2に示すよ
うに、ウェッブ1の写真乳剤塗設面側に相当する面は、
ドラムドライヤーシリンダー2に接触し、その反対面側
は、ドライヤーカンバス3に接触した状態で乾燥され
る。このとき、カンバステンション調整用ロール5を調
整することによってドライヤーカンバス3の引張力は
1.5〜3kg/cm、好ましくは2〜3kg/cmに
設定される。ドライヤーカンバス3の引張力が1.5k
g/cm未満の場合、支持体の平滑性が劣り、一方、3
kg/cmを超えると、支持体の平滑性は向上するが、
ドライヤーカンバス3の継目部分に加わる力が大きくな
って劣化が進みやすくなり、寿命の低下を招くため、好
ましくない。
【0020】図1に示す抄紙機では、ドラムドライヤー
シリンダー2とドライヤーカンバス3との間にウェッブ
1が挟まれる領域は、抄紙機の前半部Aと抄紙機の後半
部Bとの2つの領域があるが、この場合、前半部A及び
後半部Bの領域で各々ドライヤーカンバス3の引張力を
1.5〜3kg/cmの範囲に調整することが望まし
い。ただし、ドライヤーカンバス3の引張力を1.5〜
3kg/cmの範囲に調整する領域は、原紙の水分率が
40%以上のときに乾燥する領域であることが好まし
い。したがって、前半部A及び後半部Bのいずれかでド
ライヤーカンバス3の引張力を1.5〜3kg/cmの
範囲に調整することもできるが、この場合、特に前半部
Aの領域でドライヤーカンバス3の引張力を1.5〜3
kg/cmの範囲に調整するのがよい。
【0021】上記のようにして乾燥された原紙の原紙の
表面(その片側もしくは両側)にポリビニールアルコー
ル又はその変性物、及び/又はでんぷん、ジアミノスチ
ルベンジスルホン酸等の蛍光増白剤、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム、塩化アルミニウム等の多価金属の塩
化物を塗布することができる。
【0022】原料基体の種類および厚さは特に限定され
るものではないが、坪量としては、50g/m2 〜25
0g/m2 が望ましく、また写真印画紙には平面性が望
まれることから、支持体の表面も平滑性及び平面性に優
れるものが望ましいので、そのためにマシンカレンダ
ー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等を用いて
50〜250℃の熱及び50〜300kg/cmの圧力
を加えて表面処理することが好ましい。
【0023】本発明における、原紙基体の両面に設ける
樹脂は、ポリオレフィン系樹脂及び又はポリエステル系
樹脂である。ポリオレフィン樹脂とは、具体的にはポリ
エチレン、ポリオレフィン等のα−オレフィンの単独重
合体およびこれら各種の重合体の混合物を挙げることが
できる。特に好ましいポリオレフィンは、高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレンおよびこれらの混合物であ
り、15〜40μmのポリオレフィン層を設けることが
望ましい。
【0024】写真乳剤層を形成せしめる面(おもて面)
のポリオレフィン樹脂被覆層には5〜25重量%の酸化
チタンを含有させる。酸化チタンの形態は、アナターゼ
型、ルチル型のいずれでもよいが、白色度を優先する場
合には、アナターゼ型を使用することが望ましい。ま
た、白色度及び鮮鋭度を優先する場合には、ルチル型を
使用することが好ましい。白色度及び鮮鋭度の双方を考
慮して、アナターゼ型とルチル型とをブレンドして用い
てもよい。
【0025】二酸化チタンの平均粒径は、0.1〜0.
4μmの範囲にあることが好ましい。その平均粒径が
0.1μm未満であると、フイルム中に均一に混合する
ことが困難となり、逆に0.4μmを超えると、十分な
白色度が得られない上、耐水性樹脂表面に突起が生じ、
画質に悪影響を及ぼす。
【0026】二酸化チタンとしては、その活性を抑え黄
変を防止するため、一般にその表面を含水酸化アルミニ
ウム、含水酸化珪素等の無機物質を表面処理したもの、
多価アルミニウム、多価アミン、金属石鹸、アルキルチ
タネート、ポリシロキサン等の有機物質で表面処理した
もの、及び無機物質・有機物質を併用して表面処理した
もの等を使用することが望ましい。
【0027】二酸化チタンは、高級脂肪酸、その金属
塩、高級脂肪酸エチル、高級脂肪酸アミド等を分散助剤
として用い、2本ロール、3本ロール、ニーダー、バン
バリーミキサー等の混練機によって耐水性樹脂中に練り
込まれる。
【0028】また、おもて面のポリオレフィン系樹脂被
膜層には、二酸化チタンの他にブルーイング剤、蛍光増
白剤等の適宜含有させることができる。ブルーイング剤
としては、一般に知られている群青、コバルトブルー、
酸化燐酸コバルト、キナクリドン系顔料等が挙げられ
る。
【0029】ポリオレフィン系樹脂には、原紙基体との
接着性を良好にする観点から、粘着性付与剤樹脂や接着
性樹脂を含有することができ、その他、用途に応じて酸
化防止剤、離型剤、中空ポリマー等を含有させることが
できる。粘着性付与剤樹脂は、ロジン誘導体樹脂、テル
ペン樹脂、クマロン・インデン樹脂及び石油系炭化水素
樹脂等が挙げられ、接着性樹脂には、酸変性ポリオレフ
ィン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共
重合体樹脂及びこれらの金属塩等が挙げられる。
【0030】ポリオレフィン系樹脂を原紙に被覆する前
に、ポリオレフィン系樹脂と原紙との間の密着性を向上
させるため、原紙に対してコロナ放電処理、火炎処理、
グロー放電処理、プラズマ処理等の活性化処理を施すこ
とが望ましい。
【0031】本発明の原紙を用いて製造された写真印画
紙用支持体には、帯電防止、カール防止等のためにバッ
クコート層を設けることが望ましい。バックコート層に
は、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダ
ー、ラテックス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を含有さ
せることができる。
【0032】写真印画紙用支持体は、各種の写真構成層
が塗設され、カラー写真印画紙、白黒写真印画紙、写植
印画紙、反転写真材料、銀塩拡散転写ネガ及びポジ、印
刷材料等の各種用途に使用することができる。写真構成
層としては、例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀、等の乳剤層を設けることができる。
ハロゲン化銀写真乳剤層にカラーカプラーを含有させ
て、多層ハロゲン化銀化写真構成層を設けることができ
る。また、物理現像核を含有させて銀塩拡散転写受像層
を設けることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれに限定されるもではない。実施例1〜4及び比較例1〜4 アスペンからなるLBKPをディスクリファイナーを用
いて第1表の保水度になるように叩解し、カエデ、ポプ
ラ等からなるLBKPディスクリファイナーを用いてカ
ナディアンフリーネス250mlに調整した紙料と第1 表
の配合率になるように混合した。
【0034】次いでこのパルプスリラー中に対パルプあ
たりアニオン性ポリアクリルアミド1.0重量%(荒川
化学(株)製:ポリストロン194、分子量約110
万)、硫酸アルミニウム1.0重量%及び、ポリアミド
ポリアミンエピクロルヒドリン0.15重量%(荒川化
学(株)製:アラフィックス100)を添加した。更
に、エポキシ化ベヘン酸アミド0.8重量%を加えた
後、pHが7となるように水酸化ナトリウム及びカチオ
ン性ポリアクリルアミド0.5重量%及び消泡剤0.1
重量%を加えた。
【0035】上記のようにして調整したパルプスラリー
を長網抄紙機で抄紙し、ウェッブの写真乳剤塗設面をド
ラムドライヤーシリンダーにドライヤーカンバスを介し
て押し当てて乾燥する工程において、ドライヤーカンバ
スの引張り力を第1表の値に設定して乾燥を行った後、
サイズプレスにて原紙の両面にポリビニールアルコール
((株)クラレ製:KL−118)を1g/m2 塗布し
て乾燥し、カレンダー処理を行った。なお、原紙の坪量
は170g/m2で抄造し、厚さ165μの原紙を得た。
【0036】しかる後、この原紙の上記塗布を実施した
面と反対の面に溶融押出機を用いて密度0.980g/
2 のポリエチレン30μmをコーティングした。更
に、その反対面(写真乳剤塗布側)に10重量%の酸化
チタンを含有する密度0.960g/m2 のポリエチレ
ンを30μmコーティングし、写真印画紙用支持体を得
た。得られた写真印画紙用支持体のおもて面に、公知の
ゼラチン・ハロゲン化銀写真乳剤を塗布・乾燥し、写真
乳剤層を設けて写真印画紙を得た。
【0037】得られた印画紙を用い、画像を露光し、現
像を行って写真を得た後、写真のおもて面に存在する数
mmの波状の凹凸(平滑性)を目視によって観察して写真
見本と比較し、10段階で下記のように評価を行った。
10点が最も平滑性が優れ、1点が最も劣り、5点以下
は商品価値がないことを示す。結果は表1に示した通り
である。
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果から、安価なアスペンよりなる
パルプを使用しても、その保水度を上げること、更に
は、ドライヤーカンバスの引張り力を増すことにより、
平滑性の優れた写真印画紙用支持体が得られることは明
らかである。
【0040】
【発明の効果】本発明は、従来のカエデ、はんの木等か
ら成る写真用パルプの替わりに、比較的安価なアスペン
から成るクラフトパルプを30〜80重量%使用し、か
つ、そのアスペンから成るクラフトパルプを保水度が1
50〜180%となるように叩解することによって繊維
の柔軟性を増して平滑化を向上せしめることにより、平
滑性に優れた写真印画紙用支持体を安価に提供すること
ができる。
【0041】更に、繊維の柔軟性を高めたウェッブの写
真乳剤塗設面をドラムドライヤーシリンダーにドライヤ
ーカンバスを介して押し当てて乾燥する工程において、
ドライヤーカンバスの引張り力を1.5〜3kg/cm
と高く設定することにより、乾燥前のウェッブがドラム
ドライヤーシリンダーに強く押し付けられて変形し平滑
性に優れた原紙が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真印画紙用支持体の製造方法に適用
される抄紙機における概略的構成図である。
【図2】図1のA−A’線断面図である。
【符号の説明】
1 ウェッブ、 2 ドラムドライヤーシリンダー 3 ドライヤーカンバス 4 ウェットプレス 5 カンバステンション調整用ロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面がポリオレフィン系樹脂及び
    又はポリエステル系樹脂で被覆された写真印画紙用支持
    体において、原紙を構成するパルプ中の30〜80重量
    %がアスペンからなるクラフトパルプからなり、そのア
    スペンからなるクラフトパルプを保水度が150〜18
    0%となるように叩解して抄紙したことを特徴とする写
    真印画紙用支持体。
  2. 【請求項2】 前記原紙の写真乳剤塗設面に相当するウ
    ェッブ面側をドラムドライヤーシリンダーにドライヤー
    カンバスを介して押し当てて乾燥する工程において、前
    記ドライヤーカンバスの引張り力を1.5〜3kg/c
    mとした条件でウェッブを乾燥することを特徴とする請
    求項1に記載の写真印画紙用支持体を製造する写真印画
    紙用支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ドライヤーカンバスの引張り力を2
    〜3kg/cmとした条件でウェッブを乾燥する請求項
    2に記載の写真印画紙用支持体の製造方法。
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