JPH0882891A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH0882891A
JPH0882891A JP24207394A JP24207394A JPH0882891A JP H0882891 A JPH0882891 A JP H0882891A JP 24207394 A JP24207394 A JP 24207394A JP 24207394 A JP24207394 A JP 24207394A JP H0882891 A JPH0882891 A JP H0882891A
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JP
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photographic printing
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JP24207394A
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Inventor
Atsushi Osawa
敦 大沢
Koji Himeno
孝治 姫野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、メールオーダー適性に優れ、且つ、
腰があり、平滑性に優れた写真印画紙用支持体を提供す
ること。 【構成】 原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を設けてなる
写真印画紙用支持体において、前記原紙が、偏光透過式
繊維長分析器で測定した重量平均繊維長が0.4mm〜
0.8mmで、且つ保水度が130%〜180%のパル
プ繊維及び添料からなるパルプスラリーから抄紙されて
なる、120g/m2 〜150g/m2 で、且つ厚みが
150μm〜180μmの原紙であることを特徴とする
写真印画紙用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体に関
し、特に、軽量で腰があり、平滑性に優れた写真印画紙
用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真印画紙用支持体としては、現
像処理の迅速化を目的として、紙基体の両面にポリオレ
フィン系樹脂等の耐水性樹脂を被覆した支持体が用いら
れている。このような耐水性樹脂被覆支持体を用いた印
画紙の表面の形状には、光沢面、マット面、あるいは絹
目面等の模様付けしたものがあるが、これらの形状は、
支持体の写真乳剤側ポリエチレン層の表面に型付けされ
た模様がそのまま印画紙表面に現れたものである。そし
て、これらの表面形状のうち、表面の模様が全く無く、
平滑な光沢面が最も広く好まれ、生産販売される数量も
他の面積に比べて多い。この光沢面は、印画紙表面に微
細な凹凸が出来るだけ少く、鏡のように平滑な表面を有
する程好ましい。
【0003】印画紙の写真乳剤層の厚さは、10μm前
後と極めて薄いために、印画紙表面の平滑度は支持体表
面の平滑性と略全く同じである。従って、平滑性の良い
画面を得るためには、支持体の表面が平滑でなければな
らない。また、コスト的に見合った厚み範囲内で耐水性
樹脂被覆層を被覆しても原紙の凹凸を隠蔽することは難
しいので、支持体表面の平滑性は原紙の平滑性に左右さ
れる。従って、結局、原紙が平滑であることが必須であ
る。
【0004】そこで、基体である原紙の平滑性を向上さ
せる方法として、種々の提案がなされている。例えば、
原紙の物性面から、表面のベック平滑面を95秒以上と
規定したもの(特開昭58−37642号公報)、使用
するパルプ繊維長として42メッシュ篩残分を20〜4
5%としたもの(特開昭58−68037号公報)、あ
るいは紙中の0.4μm以下の空隙率を0.04ml/
g以上としたもの(特開昭60−67940号公報)等
がある。
【0005】又、抄紙工程面から、ソフトカレンダーを
使用して原紙の平滑性を向上させたもの(特開平2−2
64940号公報)等が提案されているが、いずれの方
法でも、基本的にはカレンダー等により紙を締め、原紙
の密度を1.0g/cm2 以上とする事により原紙の平
滑性を向上させている。一方、写真印画紙としては、写
真プリント作製時の現像処理機での走行安定性を確保す
る観点から適度な剛性(腰)が必要であり、触手時でも
腰のあることが要求されている。
【0006】ところで、原紙の剛性(腰)は原紙の厚味
に大きく依存しており、厚味が厚いほど剛性が高い事は
周知のとおりである。従って、平滑性を向上させ、且
つ、原紙の剛性を維持するために、従来、原紙の密度を
1.0g/cm3 以上に上げると共に、原紙の厚味を1
50μm〜180μmに維持している。その為、数多く
の写真プリントをエアーメール等で郵送する場合には、
重量別での料金の規定があるために、枚数を制限しなけ
ればならない上、ロール状写真印画紙の輸送費用も高く
なるというという欠点があった。本発明者等は、これら
の欠点を改良すべく研究を行った結果、特定のパルプ繊
維を用いて特定の密度の原紙を調製し、これを写真印画
紙用支持体に使用した場合には、軽量であるにもかかわ
らず腰があり、平滑性にも優れた写真印画紙用支持体を
得ることができることを見いだし本発明に到達した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、軽量で、腰があり、平滑性に優れた写真印画紙
用支持体を提供することにある。本発明の第2の目的は
メールオーダー適性に優れた写真印画紙用支持体を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を設けてなる写真印
画紙用支持体において、前記原紙が、偏光透過式繊維長
分析器で測定した重量平均繊維長が0.4mm〜0.8
mmで、且つ保水度が130%〜180%のパルプ繊維
及び添料からなるパルプスラリーから抄紙されてなる、
120g/m2 〜150g/m2 で、且つ厚みが150
μm〜180μmの原紙であることを特徴とする写真印
画紙用支持体によって達成された。
【0009】以下、本発明の写真印画紙用支持体につい
て詳細に説明する。本発明においては、偏光透過式繊維
長分析器で測定した重量平均繊維長が0.4mm〜0.
8mm、好ましくは0.50mm〜0.65mmの範囲
にあるパルプ繊維からなる原料を使用して得られた原紙
が使用される。上記偏光透過式繊維長分析器とは、フィ
ンランドのカヤーニ社製FS−100型機であり、重量
平均繊維長のLw は下記数1によって定義される。
【数1】 但し、数1中のni は、測定可能な長さをn等分したと
きの、i番目の区間に入る繊維の本数であり、li はi
番目の区間の中央値を表す。
【0010】上記重量平均繊維長が0.4mm未満の場
合には、原紙強度が著しく低下して抄紙工程中及びその
後の工程において原紙が切断されやすくなる上、剛度低
下を生じ、写真プリント作成時における現像処理機中で
の走行安定性が悪くなる上、触手時に腰のない感触とな
る。又、重量平均繊維長が0.8mmを越える場合には
良好な地合が得られず、カレンダー処理を施しても凸部
がつぶれ難いので平滑性に優れた原紙が得られず、本発
明の目的を達成することができない。
【0011】本発明においては、使用するパルプ繊維の
保水度が130%〜180%であることが必要である
が、特に140%〜170%の保水度であることが好ま
しい。この保水度は、「TAPPI実用試験法 UM2
56」に記載された方法に準じて測定される。上記保水
度が130%未満の場合には原紙強度が著しく低下し、
抄紙工程中及びその後の工程において原紙が切断した
り、シワが発生しやすくなる。また、180%を越える
場合には、抄紙工程の乾燥ゾーンで原紙が収縮し、シワ
状凹凸が発生して平滑性に優れた原紙を得ることができ
ない。
【0012】本発明において使用する原紙の重量は12
0g/m2 〜150g/m2 であるが、特に130g/
2 〜150g/m2 であることが好ましい。上記原紙
の重量が150g/m2 を越える場合には、写真プリン
ト1枚当りの重量が重くメールオーダー適性が悪化す
る。また、原紙の重量が120g/m2未満の場合には
剛度低下が著しく、平滑性が悪化して商品価値がないも
のとなる。
【0013】又、本発明において使用する原紙の厚みは
150μm〜180μmであるが、特に160μm〜1
70μmであることが好ましい。原紙の厚みが150μ
m未満の場合には、剛度低下が著しく、写真プリント作
製時における現像処理機中での走行安定性が悪くなる
上、触手時に腰のない感触となる。一方原紙の厚みが1
80μmを越える場合には、写真乳剤塗布後の写真印画
紙の総厚みが大きくなるので、ロール状写真印画紙の巻
径が大きくなり過ぎ、巻き長を短くしなければならない
という問題が生ずる。
【0014】本発明で使用するパルプ繊維は、針葉樹、
広葉樹から得られる各種天然パルプの単独パルプ、また
は複数パルプを混合した紙料を、1基または多基のディ
スクリファイナー、ダブルディスクリファイナー、コニ
カルリファイナー等を組み合わせて叩解したパルプ、又
は、それぞれ条件の異なる叩解機で叩解したパルプを混
合することにより得ることができる。リファイナーのセ
グメントにはCr鋳鋼を始め、超鋼やセラミックコーテ
ィングを施したものが用いられるが、耐磨耗性が優れて
おり、且つ磨耗粉末も写真印画紙の写真性に悪影響を及
ぼさないCr鋳鋼が特に好ましい。
【0015】これらの中でも特に、下式で示すW×Nが
10〜30の範囲のセグメント形状のダブルディスクリ
ファイナーとW×N=70〜100の範囲のセグメント
形状のダブルディスクリファイナーを直列に配置し、叩
解されたパルプ繊維であることが好ましい。但し、上記
Wはセグメントの歯巾であり、Nは下式で示されるセグ
メントの交錯数である。 セグメントの交錯数=(St/Pr×Ps)×Sinα Stはセグメントの歯の全表面積、Prはローター側の
セグメントの溝巾(ピッチ)、Psはステーター側のセ
グメントの溝巾(ピッチ)であり、αはセグメントの歯
の交差角度である。
【0016】同一形状のセグメントのダブルディスクリ
ファイナーで叩解する場合には、前記W×Nが35〜6
5の範囲のセグメント形状のダブルディスクリファイナ
ーを使用することにより、本発明で所望する繊維長及び
保水度のパルプ繊維を得ることができるが、この場合に
は針葉樹パルプと広葉樹パルプの混合比率の調整をする
必要が生じたり、叩解負荷が大きいために省費電力費用
が高くなるという点で不利である。
【0017】これに対し、セグメント形状の異なる2基
のダブルディスクリファイナーを直列に配置し、1基に
は短繊維化に優れた、W×Nが10〜30の範囲のセグ
メント形状を使用すると共に、他の1基に、フィブリル
化に優れた、W×Nが70〜100の範囲のセグメント
形状を使用して叩解した場合には、針葉樹パルプと広葉
樹パルプの混合比率の制約がない上、低い叩解負荷電力
で、所望の繊維長及び保水度のパルプ繊維を得ることが
できる。
【0018】本発明の写真印画紙用支持体に使用する原
紙は、上述したパルプ繊維を主原料とし、添加薬品とし
て、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素樹脂系粒子
等の填料、さらにロジン、アルキルケテンダイマー、高
級脂肪酸塩、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸
塩等のサイズ剤と、カオチン澱粉、ポリアクリルアミ
ド、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン樹脂等の
紙力増強剤、及び、硫酸バンド、カオチン性ポリマー等
の定着剤等を適宜添加したものが用いられる。
【0019】その他、必要に応じて、カルボキシメチル
セルロース、染料、蛍光増白剤、スライムコントロール
剤、コロイダルシリカ等の脱水助剤、消泡剤等が更に添
加される。以上の添加薬品を含有するパルプスラリーか
ら、長網抄紙機等の抄紙機を用いて抄紙し、乾燥し、巻
き取って本発明の原紙が得られる。この乾燥の前後のい
ずれかにおいて表面サイズ処理が行われ、又、乾燥後か
ら巻取の間にカレンダー処理が行われ、最終的な坪量
(重量)、厚み及び水分に調整される。
【0020】この調整は、γ線坪量計、接触式厚み計、
赤外線水分計の検出信号をもとに(イ)紙料供給のバル
ブ開度、(ロ)ヘッドボックスのリップ開度、(ハ)ド
ライヤー温度、(ニ)カレンダー圧力を手動、又は自動
コントロールすることによって行われる。略均質の原紙
を少ないロスで製造するには、上記(イ)〜(ハ)を自
動コントロールする。原紙中に写真印画紙の品質を低下
させる塵や異物が混入しないように、少くともパルプの
叩解工程と薬品添加工程を密封系とすることが好まし
い。
【0021】前記の表面サイズ処理には、ゼラチン、ス
ターチ、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールの
変性物等の皮膜形成性ポリマー等がサイズ剤として使用
される。上記ポリビニルアルコールの変性物としては、
カルボキシ変性物、シラノール変性物、及び、アクリル
アミドとの共重合物等が挙げられる。
【0022】上記、サイズ剤としての皮膜形成性ポリマ
ーの塗布量は、0.1〜5.0g/m2 であることが好
ましく、特に0.5〜3.0g/m2 であることが好ま
しい。また、皮膜形成性ポリマーには、必要に応じて帯
電防止剤、蛍光増白剤、顔料、消泡剤等を添加すること
ができる。又、前記のカレンダー処理は表面サイズ処理
の前後のいずれにおいても実施することができるが、各
種処理を実行した最終の仕上げ工程でカレンダー処理す
ることが好ましい。このカレンダー処理は、金属ロール
同志によるマシンカレンダー処理、金属ロールと合成樹
脂ロールによるソフトカレンダー処理のいずれでも良
い。
【0023】本発明において、原紙表面に被覆する耐水
性樹脂は、240℃〜340℃で溶融押出しすることの
できる樹脂の中から適宜選択して用いることができる。
通常は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂が用いられるが、特に、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、これらの
樹脂の混合物、及び、これらの樹脂と他のポリオレフィ
ン系樹脂を混合した樹脂の群の中から選択される少くと
も一種であることが好ましい。
【0024】上記、他のポリオレフィン系樹脂として
は、例えば、エチレンエチルアクリレート、エチレンメ
チルアクリレート等が挙げられる。原紙表面に設ける耐
水性樹脂被覆層は、1層であっても2層以上であっても
良く、また被覆層の厚さは、従来の写真印画紙用支持体
のポリオレフィン系樹脂被覆層の厚さに準じて決めるこ
とができるが、通常10μm〜50μmであることが好
適である。
【0025】おもて面、即ち、写真乳剤を塗布する側の
耐水樹脂被覆層には、画質を良好とする観点から、二酸
化チタン等の白色顔料、ブルーイング剤、蛍光増白剤等
を含有させることが好ましい。この場合の白色顔料等は
公知のものの中から適宜選択することができる。また、
それらの添加量は従来例に従って適宜決めることができ
る。
【0026】裏面の耐水性樹脂被覆層は、前記のポリオ
レフィン系樹脂等のみによって構成することもできる
が、着色顔料、白色顔料等を添加しても良く、更に、前
記おもて面の耐水性樹脂被覆層と同様の添加剤を添加し
た構成とすることもできる。また、耐水性樹脂被覆層に
は、適宜、公知の酸化防止剤を添加することができる。
【0027】尚、耐水性樹脂被覆層を、押し出しコーテ
ィングする際の設備としては、通常のポリオレフィン用
押出し機とラミネーターが使用される。又、写真乳剤を
塗布する側の耐水性樹脂被覆層の表面には、コロナ放電
処理、火炎処理等の活性化処理を施すことができる。更
に、活性化処理後に、特開昭61−846443号公報
に記載されたような下引き処理をすることもできる。
【0028】本発明における写真印画紙用支持体裏面に
は、帯電防止、カール防止等のために各種のバックコー
ト層を塗設することができる。又、バックコート層に
は、特公昭52−18020号、特公昭57−9059
号、特公昭57−53940号、特公昭58−5685
9号、特開昭59−214849号、特開昭58−18
4144号等の各公報に記載もしくは例示されている無
機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラ
テックス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わ
せて含有させることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体は、軽量
で、且つ、腰があり、平滑性に優れている為、写真プリ
ントをエアーメール等で郵送する時、同一金額でより多
くのプリント枚数を郵送するのに好適であり、又、ロー
ル状写真印画紙での現像処理工程中においてジャミング
等のトラブルが発生することもなく、現像処理機での走
行安定性が良好な、品質の良い写真印画紙用支持体であ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 実施例1〜4.比較例1〜5. 4%の濃度の広葉樹漂白クラフトパルプを、直列に配置
した2基のダブルディスクリファイナーを用いて、表1
に記載した繊維長及び、保水度になるように叩解した。
【0031】
【表1】
【0032】得られた叩解紙料に、ステアリン酸ナトリ
ウムを1.0%、ポリアクリルアミドを1.5%、硫酸
アルミニウムを1.5%、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリンを0.5%、及び、アルキルケテンダイマ
ーを0.3%、いずれも木材パルプに対する絶乾重量比
で添加し、長網抄紙機を用いて、表1に記載した坪量及
び厚味の原紙を抄造した。抄紙機乾燥ゾーンの中間で、
表面サイズ剤としてポリビニルアルコールを、片面当り
1.0g/m2 となるように塗布した。
【0033】次いで、低密度ポリエチレン100重量%
に対して10重量%のアナターゼ型酸化チタンを均一に
分散した樹脂を原紙のおもて面側に溶融押出して、厚味
が30μmとなるようにコーティングし、裏面には、高
密度ポリエチレン樹脂50重量%と低密度ポリエチレン
樹脂50重量%をブレンドしたものを溶融押出して、厚
味が30μmとなるようにコーティングした後、おもて
面にコロナ放電処理を行って写真印画紙用支持体とし
た。
【0034】これらの支持体に通常のゼラチン・ハロゲ
ン化銀写真乳剤を塗布し、写真印画紙とした。得られた
写真印画紙を露光、現像処理し、検査用サンプルを得
た。印画紙の画面の平滑性をサンプル見本と相対して視
覚的に比較し、10段階の評価を行った。この場合、1
0点が最も優れ、1点が最も劣る事を意味する。尚、5
点以下のものは商品価値が無い。又、写真プリントの剛
性(腰)を触手時の感触で評価し、A〜Eの5クラスに
分類した。この場合、Aクラスが最も優れ、Eクラスが
最も劣る事を意味する。また、Dクラス以下のものは商
品価値が無い。
【0035】尚、実施例1、2及び比較例3、4、5で
は、ダブルディスクリファイナーの前段として17%C
r鋳鋼製の歯巾1.8mm、歯の全表面積1510mm
2 、溝巾6.1mm、交差角13°、W×Nが16のセ
グメントを有するものを使用し、後段には17%Cr鋳
鋼製の歯巾1.8mm、歯の全表面積2770mm2
溝巾4.5mm、交差角20°、W×Nが84のセグメ
ントを有するダブルディスクリファイナーを配して叩解
した。
【0036】また、実施例3、4及び比較例1、2で
は、前段後段とも、17%Cr鋳鋼製の歯巾2.5m
m、歯の全表面積2120mm2 、溝巾7.7mm、交
差角40°、W×Nが57のセグメントを有するダブル
ディスクリファイナーを配して叩解した。叩解流量が8
0m2 /時間におけるそれぞれの叩解負荷電力は、実施
例1では180kW、実施例2では160kWであるの
に対し、実施例3及び4では200kWであり、特に実
施例1及び2の場合には、低い負荷電力で、目標の繊維
長及び保水度のパルプ繊維を得ることができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を設けて
    なる写真印画紙用支持体において、前記原紙が、偏光透
    過式繊維長分析器で測定した重量平均繊維長が0.4m
    m〜0.8mmで、且つ保水度が130%〜180%の
    パルプ繊維及び添料からなるパルプスラリーから抄紙さ
    れてなる、120g/m2 〜150g/m2 で、且つ厚
    みが150μm〜180μmの原紙であることを特徴と
    する写真印画紙用支持体。
  2. 【請求項2】 原紙中のパルプ繊維が、W×N=10〜
    30の範囲のセグメント形状のダブルディスクリファイ
    ナーとW×N=70〜100の範囲のセグメント形状の
    ダブルディスクリファイナーを直列に配置して叩解され
    たパルプ繊維である、請求項1に記載された写真印画紙
    用支持体;但し、上記Wはセグメントの歯巾であり、N
    はセグメントの交錯数である。
JP24207394A 1994-09-09 1994-09-09 写真印画紙用支持体 Pending JPH0882891A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004010218A1 (ja) * 2002-07-18 2004-01-29 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法
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