JPH06266046A - 画像材料用支持体 - Google Patents

画像材料用支持体

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JPH06266046A
JPH06266046A JP5049504A JP4950493A JPH06266046A JP H06266046 A JPH06266046 A JP H06266046A JP 5049504 A JP5049504 A JP 5049504A JP 4950493 A JP4950493 A JP 4950493A JP H06266046 A JPH06266046 A JP H06266046A
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polyethylene resin
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哲也 芦田
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暢重 池谷
Takuya Seri
卓也 世利
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成層を設ける側とは反対側の樹脂層中
にゲル状の異物の発生がなく、かつ切断性が良好であ
り、そしてカール物性及び基紙と該樹脂層との接着性の
良好な、更に高速かつ安定生産できる、紙を基質とする
樹脂被覆紙型画像材料用支持体を提供することを目的と
する。 【構成】 天然パルプを主成分とする基紙の画像形成層
を設ける側の面がフィルム形成能ある樹脂(A)で被覆
され、その反対側の基紙面がポリエチレン系樹脂(B)
を主成分とする樹脂組成物で被覆された画像材料用支持
体において、基紙がフィルム厚み測定器を用いて測定さ
れる膜厚むら指数が特定値以下のものであり、かつポリ
エチレン系樹脂(B)が、特定の低密度ポリエチレン樹
脂または中密度ポリエチレン樹脂の特定重量部と特定の
高密度ポリエチレン樹脂の特定重量部とを予め溶融・混
合して調製したコンパウンド樹脂であり、かつ該コンパ
ウンド樹脂の臨界剪断速度が特定値以下のものであるこ
とを特徴とする画像材料用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然パルプを主成分と
する紙を基質として、その一方の画像形成層を設ける側
の紙基質(以下、基紙と言う)面がフィルム形成能ある
樹脂で被覆され、その反対側の基紙面がポリエチレン系
樹脂を主成分とする樹脂組成物で被覆された樹脂被覆紙
型画像材料用支持体に関するものであり、詳しくは切断
性に特に優れた、かつ安定生産できる樹脂被覆紙型画像
材料用支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像材料用支持体のための基紙面
がフィルム形成能ある樹脂で被覆された樹脂被覆紙型支
持体はよく知られている。例えば、特公昭55-12584号公
報には、基紙がフィルム形成能ある樹脂、好ましくはポ
リオレフィン樹脂で被覆された写真用支持体についての
技術が開示されている。米国特許第3,501,298 号公報に
は基紙の両面がポリオレフィン樹脂で被覆された写真用
支持体についての技術が開示されている。また、ハロゲ
ン化銀感光材料の迅速写真現像処理方式が適用されて以
来、基紙の両面がポリエチレン系樹脂で被覆された写真
用支持体が、写真印画紙用として主に実用化されてお
り、必要に応じてその一方の画像形成側の樹脂層中には
鮮鋭度を付与するために、通常二酸化チタン顔料を含有
している。
【0003】また、米国特許第4,774,224 号公報には、
樹脂被覆の表面粗さが7. 5マイクロインチ−AA以下
である樹脂被覆紙、特に基紙の表面をポリエチレン樹脂
で被覆したポリエチレン樹脂被覆紙を支持体として有す
る熱転写記録受像要素が提案されている。また、特開昭
63-307979 号公報には、樹脂被覆紙を支持体として有す
るインクジェット記録用シ−トに関する技術が開示され
ている。
【0004】更に、写真層を設ける側とは反対側の基紙
面を低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂
とを含む樹脂組成物で被覆した写真用支持体に関する技
術が提案されている。例えば、特公昭44-22904号公報に
は、密度が0. 915〜0.926g/cm3 であり、融解
指数が2. 9〜16g/10分である特定の低密度ポリエチ
レン樹脂15〜65重量%と密度が0. 960〜0. 9
75g/cm3 であり、融解指数が5〜18g/10分である特
定の高密度ポリエチレン樹脂85〜35重量%から成
る、高速被覆能力があり、かつネックイン及びピンホ−
ルの良好なポリエチレン組成物で基紙を被覆した写真用
支持体についての開示がある。また、特公昭48-9963 号
公報には、低密度ポリエチレン樹脂:高密度ポリエチレ
ン樹脂=1: 1から成る樹脂組成物で基紙を被覆した、
カ−ル物性の良好な写真用支持体についての開示があ
る。更に、特開昭58-95732号公報には、密度が0. 94
5g/cm 3 以上であり、メルトインデックスが15〜40
g/10分である高密度ポリエチレン樹脂40〜75重量部
と密度が0. 930g/cm3 以下であり、メルトインデッ
クスが1〜40g/10分である低密度ポリエチレン樹脂6
0〜25重量部とから成るポリエチレン樹脂組成物で基
紙を被覆した、切断性及びカ−ル物性の良好な写真用支
持体についての開示がある。
【0005】しかしながら、これらの先行技術に開示さ
れた低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂
から成る樹脂組成物を用いても、天然パルプを主成分と
する紙を基質とする樹脂被覆紙型画像材料用支持体を生
産する場合には、重大な問題点が発生することが判明し
た。また、該樹脂被覆紙型画像材料用支持体は、依然と
して品質的に重大な問題を有していた。
【0006】即ち、第一に、ポリエチレン系樹脂被覆紙
は、通常走行する基紙上に溶融押し出し機を用いて、そ
のスリットダイから溶融したポリエチレン系樹脂をフィ
ルム状に押し出し、流延して被覆し、加圧ロールと冷却
ロールとの間で圧着し、冷却後ロールから剥離されると
いう一連の工程で生産される。しかし、従来公知の低密
度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂とから成
る樹脂組成物を用いた場合には、ゲル状の異物が被覆樹
脂面に発生する傾向があった。ポリエチレン系樹脂被覆
紙の生産は、操業開始から少なくとも2〜3日、通常は
一週間、時には1ヶ月間連続して溶融押し出し機を稼動
して行われるが、連続して操業する期間が長くなればな
る程、始末が悪いことに、このゲル状の異物は多く発生
する傾向があった。
【0007】そのため、本発明者らはこのゲル状の異物
の発生原因の追求を行った。そもそも、基紙に溶融した
ポリエチレン系樹脂を押し出して被覆する場合には、ポ
リエチレン系樹脂の融点よりもかなり高い温度で行われ
ている。例えば、低密度ポリエチレン樹脂の融点は10
5〜110℃付近であり、高密度ポリエチレン樹脂の融
点は120〜130℃付近であるのに対し、押し出しダ
イからの溶融押し出し温度は、薄膜塗布を行うために3
00℃付近で行う必要がある。一般にポリエチレン分子
中には、エチレンモノマーの重合体としての直鎖状の炭
素の他に炭素炭素二重結合のような不飽和結合や、メチ
ル基あるいは、それ以上の炭素骨格を結合した側鎖状の
炭素を含むことが知られている。ポリエチレンに対し、
300℃付近での温度は加工適性面からは適度な温度で
あるが、分子レベルでは活性化を促進させる範囲であ
り、特に長時間操業では溶融ポリエチレン系樹脂の流動
変化等の要因により、分子中の不飽和結合や側鎖状の炭
素付近でラジカルが発生しやすい状態になり、ラジカル
が連鎖反応して溶融ポリエチレン系樹脂が橋かけ反応を
起こして押し出し機内部に蓄積、滞留し、時としてフィ
ルムと共に押し出された時にゲル状の異物となって現れ
るものと考えるに到った。
【0008】樹脂被覆紙の製造中にこのゲル状の異物が
発生し始めると、被覆中の樹脂が筋状に薄くなったり、
時には樹脂割れを起こしたりして均一な樹脂被覆紙が得
られないという重大な問題が発生した。また、基紙の一
方の面がフィルム形成能ある樹脂で被覆され、その反対
側の基紙面がポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂組
成物で被覆された画像材料用支持体において、画像形成
層を設ける側(以下、単に表側と略す)とは反対側(以
下、単に裏側と略す)の被覆樹脂中にゲル状の異物が存
在すると、該支持体を有する画像材料そのものの外観が
損なわれて商品価値が無くなってしまう。特に、裏側の
樹脂層(以下、単に裏樹脂層と略す)中にゲル状の異物
が発生すると、表側の樹脂層(以下、単に表樹脂層と略
す)上に画像形成層、特にハロゲン化銀写真構成層を塗
設する場合に、裏側からの影響により塗布が不均一に乱
れてしまうため画像形成層が均一に塗布出来なくなり、
それこそ致命的な品質故障が発生するという問題点があ
った。このため、ゲル状異物の十分な防止対策を講じな
ければならなかった。
【0009】このようなゲル状の異物の発生を防止する
方法として、押し出し加工温度を下げて操業する方法が
あるが、その場合ポリエチレン系樹脂と紙との接着性が
低下するため、必要な程度の接着性を維持するためには
加工速度が制限され、生産性が低下してしまう。また、
短い周期にて押し出し機の分解掃除を行うことは効果が
あるものの生産性の低下は避けられない。また、本発明
者らの検討により、ポリエチレン系樹脂組成物中に酸化
防止剤を添加することが、このゲル状の異物を防止する
ことにある程度有効であることが判明したが、多量の酸
化防止剤の添加が必要であり、この場合基紙と樹脂層と
の接着性が極めて不十分になるという問題が発生した。
特に、基紙の走行速度が150m/分以上である高速条件
で生産した場合には、基紙と樹脂層との接着性が益々悪
化するという問題が発生した。
【0010】第二に、画像材料用支持体としての樹脂被
覆紙は表樹脂面の平滑性に優れたものが要求されている
が、一方画像材料としての質感、手触り感、腰などのた
めにユーザーの規格に合致した重量の支持体が要望され
ている。樹脂被覆紙の平滑性を改良する最も効果的な方
法は、表樹脂層の被覆量を増加することであるが、表樹
脂層の被覆量の増加分に対応させて基紙の坪量を減少さ
せると上記の質感、手触り感、腰などの性能が著しく悪
化するため、通常は裏樹脂層の被覆量を減少させる方法
を選択するのが好ましい。しかしながら、この場合該樹
脂被覆紙を支持体とする画像材料は、画像形成層側にカ
ールして取り扱いが著しく不便になるという別の問題が
発生した。
【0011】このため、樹脂被覆紙型画像材料用支持体
の裏樹脂層用の樹脂組成物として、低密度ポリエチレン
系樹脂と高密度ポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂
組成物を用い、該樹脂組成物中の高密度ポリエチレン系
樹脂の含有量を多くして裏樹脂層の密度を高める事によ
って、樹脂被覆紙を支持体とする画像材料のカールを平
坦化あるいは裏側に少しカールせしめて画像材料のカー
ル物性を改良することが行われる。しかしながら、この
場合には該樹脂組成物中の高密度ポリエチレン系樹脂の
含有量が多くなればなる程、例えばその含有量が60重
量%以上、特に70重量%以上になると該樹脂組成物を
被覆した樹脂被覆紙型画像材料用支持体あるいは該画像
材料用支持体を有する画像材料の切断性が悪くなるとい
う問題が発生した。即ち、該画像材料用支持体あるいは
該画像材料用支持体を有する画像材料は、ギロチンカッ
タ−、プリシジョン プリント カッタ−(precision p
rint cutter)などのカッタ−で所望のサイズに切断され
るが、その際画像材料用支持体が正確に切断されず、画
像材料用支持体の切断面からひげ状のものが発生して商
品価値を低下させるという問題がしばしば発生した。
【0012】更に、樹脂被覆紙型画像材料用支持体の裏
樹脂層の被覆量を少なくすればする程、基紙と樹脂層と
の接着性が悪化するという問題も発生した。この基紙と
樹脂層との接着性の不良の問題は、基紙の走行速度が速
くなればなる程、顕在化した。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、画像形成層を設ける側とは反対側の樹脂層中にゲル
状の異物の発生がなく、かつ切断性が良好であり、そし
てカール物性、裏樹脂層と基紙との接着性などの性能が
良好で、更に高速生産が可能で、かつ安定的に生産でき
る、紙を基質として表側の基紙面をフィルム形成能ある
樹脂で被覆され、裏側の基紙面をポリエチレン系樹脂を
主成分とする樹脂組成物で被覆された樹脂被覆紙型画像
材料用支持体を提供することである。本発明のその他の
目的は、以下の明細書の記載から明らかとなろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らが前述の問題
点を解決するために、鋭意検討の結果、天然パルプを主
成分とする紙を基質として、その一方の画像形成層を設
ける側の紙基質面がフィルム形成能ある樹脂(A)で被
覆され、その反対側の紙基質面がポリエチレン系樹脂
(B)を主成分とする樹脂組成物で被覆された画像材料
用支持体において、基質たる紙は、下記で規定される抄
紙方向の膜厚むら指数Rpyが140mV以下のもので
あり、かつポリエチレン系樹脂(B)が、JIS K
6760で規定されるメルトフローレートが10〜40
g/10分、密度が0. 960g/cm3 以上である高密度ポリ
エチレン樹脂90〜65重量部とJIS K 6760
で規定されるメルトフローレートが0. 2〜2g/10分、
密度が0. 935g/cm3 以下、分子量50万以上の分率
が10重量%以上、下記で規定される臨界剪断速度が
0. 5(1/秒)以下である低密度ポリエチレン樹脂ま
たは中密度ポリエチレン樹脂を10〜35重量部とを予
め溶融・混合して調製したコンパウンド樹脂であり、か
つ該コンパウンド樹脂の下記で規定される臨界剪断速度
が10(1/秒)以下である樹脂被覆紙型画像材料用支
持体によって、本発明者らの目的が達成されることが判
明した。
【0015】本明細書で言う膜厚むら指数Rpyとは、
以下の如く規定する。即ち、2つの球状の触針の間に試
料を走行させ、試料の厚み変動を電子マイクロメーター
を介し電気信号として測定するフィルム厚み測定器を用
い、電子マイクロメーターの感度レンジが±15μm/
±3Vの条件で、ゼロ点調整後試料の抄紙方向に1.5
m/分の定速で走査することで試料の抄紙方向の厚み変
動を測定し、得られた測定信号値を、FFTアナライザ
ーを用いて、時間窓にハニングウィンドウを使用して高
速フーリエ変換して、128回の積算の加算平均による
パワースペクトル(単位:mV2 )を求め、2Hz〜2
5Hzの周波数域のパワー値を総和して2/3を掛けた
値を1/2乗することにより求められる値を膜厚むら指
数Rpy(単位:mV)と規定する。
【0016】具体的には以下の如く求める。測定圧力が
約30g/ストロークである2つの球状の直径約5mm
の触針の間に試料を走行させ、試料の厚み変動を電子マ
イクロメーターを介し電気信号として測定するアンリツ
(株)社製のフィルム厚み測定器を用い、電子マイクロ
メーターの感度レンジが±15μm/±3Vの条件で、
ゼロ点調製後試料の抄紙方向に1. 5m/分の定速で走
査することで試料の抄紙方向の厚み変動を測定し、得ら
れた測定値を、小野測器(株)製FFTアナライザーC
F−300型機(入力信号AC ±10mV、サンプリ
ング512点)を用いて、時間窓をハニングウィンド
ウ、周波数レンジを50Hzにした処理条件で高速フー
リエ変換(FFT)して、128回の積算の加算平均に
よるリニアースケールでのパワースペクトル(単位:m
V)を求め、2Hz〜25Hzの周波数域のリニアース
ケールでの各パワー値の自乗を総和して得た値に2/3
を掛けて1/2乗することによって求めることが出来
る。なお、その他の周波数解析条件は、CF−300型
機の初期設定条件で行う。
【0017】一方、本明細書で言う樹脂の臨界剪断速度
とは、下記の如く規定する。即ち、コーン・プレート型
回転式粘度計を用い、240℃にて測定した樹脂の剪断
応力と第一法線応力差が等しくなる点における剪断速度
を同樹脂の臨界剪断速度(単位:1/秒)と規定する。
【0018】本発明の目的は、樹脂被覆紙型画像材料用
支持体において、基紙として本明細書で規定される抄紙
方向の膜厚むら指数Rpyが140mV以下のものを用
い、かつ裏側被覆用樹脂として特定のポリエチレン系コ
ンパウンド樹脂を主成分とする樹脂組成物を用いること
により相乗的に達成される事を見い出した。特に、本発
明により樹脂被覆紙型画像材料用支持体の切断性が相乗
的に改良され、本発明における画像材料用支持体あるい
は該支持体を有する画像材料では、切断面は極めて良好
である。また、本発明の目的は、基紙として本明細書で
規定される抄紙方向の膜厚むら指数Rpyが135mV
以下のものを用いる事により、顕著に達成される事を見
い出した。更に、本発明の目的は、ポリエチレン系コン
パウンド樹脂中の低密度ポリエチレン樹脂または中密度
ポリエチレン樹脂として、そのメルトフローレートが
0. 2g/10分以上1g/10分未満のものを用いる事によ
り、顕著に達成される事を見い出し、本願発明に到った
ものである。
【0019】本発明の実施に用いられる天然パルプを主
成分とする基紙としては、本明細書で規定される抄紙方
向の膜厚むら指数Rpy(抄紙方向の膜厚むら指数Rp
yなる語は、以下単に膜厚むら指数Rpyと略す)が1
40mV以下のものであるが、135mV以下のものが
好ましく、130mV以下のものが更に好ましい。膜厚
むら指数Rpyが140mV以下である基紙は、具体的
には以下の方法を用いることにより、好ましくは以下の
方法を2つ以上、更に好ましくは3つ以上、最も好まし
くは4つ以上組み合わせて用いることにより得られるこ
とが本発明者らの検討により明らかとなった。
【0020】(1)使用する天然パルプとしては、短繊
維で平滑性の出やすい広葉樹パルプを多く用いる。具体
的には、例えば特開昭60-69649号公報に記載もしくは例
示の広葉樹パルプを60重量%以上、好ましくは75重
量%以上用いる。
【0021】(2)パルプの叩解条件としては、叩解機
により長繊維分がなるべく少なくなるように叩解する。
具体的には、例えばパルプの叩解は、JAPAN TA
PPI紙パルプ試験方法No. 52−89「紙及びパル
プの繊維長試験方法」に準拠して測定される長さ加重平
均繊維長を0. 4〜0. 75mm、好ましくは0. 45〜
0. 7mm、更に好ましくは0. 45〜0. 65mm、繊維
長1mm以下の累積重量が70%以上、濾水度200〜3
30CSFになるようにする。
【0022】(3)内添薬品を添加した紙料スラリーに
適切な抄紙方法を採用して長網抄紙機により均一な地合
が得られるように基紙を抄造する。具体的には、例えば
紙料スラリーに適切なタービュレンスを与える。特
開昭61-284762 号公報に記載もしくは例示の様な適切な
上部脱水機構を有する長網抄紙機を用いる。ウェット
パートのプレスとしては、多段のウェットプレス、好ま
しくは3段以上のウェットプレスを行い、プレスパート
の最終段にはスムージングロールを設ける。
【0023】(4)湿紙の乾燥途中に緊度プレスを用い
る。具体的には、例えば特開平3-29945 号公報に記載も
しくは例示の様な多段の緊度プレスを湿紙に行う。
【0024】(5)基紙を抄紙後マシンカレンダー、ス
ーパーカレンダー、熱カレンダー等を用いてカレンダー
処理を行う。具体的には、例えば特開昭60-126397 号公
報に記載もしくは例示の熱カレンダー処理を行うのが好
ましい。
【0025】本発明の実施に用いられる基紙を構成する
パルプとしては、前記したような適切に選択された天然
パルプを用いるのが有利であるが、必要に応じて天然パ
ルプ以外の合成パルプ、合成繊維を用いてもよい。天然
パルプは塩素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素漂白の通常の
漂白処理並びにアルカリ抽出もしくはアルカリ処理およ
び必要に応じて過酸化水素、酸素などによる酸化漂白処
理など、およびそれらの組み合わせ処理を施した針葉樹
パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木材
パルプが用いられ、また、クラフトパルプ、サルファイ
トパルプ、ソーダパルプなどの各種のものを用いること
ができる。
【0026】本発明の実施に用いられる基紙中には、紙
料スラリー調製時に各種の添加剤を含有せしめることが
できる。サイズ剤として、脂肪酸金属塩あるいは脂肪酸
の少なくとも1種、特公昭62-7534 号公報に記載もしく
は例示のアルキルケテンダイマー乳化物あるいはエポキ
シ化高級脂肪酸アミド、アルケニルまたはアルキルコハ
ク酸無水物乳化物、ロジン誘導体等、乾燥紙力増強剤と
して、アニオン性、カチオン性あるいは両性のポリアク
リルアミド、ポリビニルアルコール、カチオン化澱粉、
植物性ガラクトマンナン等、湿潤紙力増強剤として、ポ
リアミンポリアミドエピクロルヒドリン樹脂等、填料と
して、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン
等、定着剤として、塩化アルミニウム、硫酸バン土等の
水溶性アルミニウム塩等、pH調節剤として、苛性ソー
ダ、炭酸ソーダ、硫酸等を、その他特開昭63-204251 号
公報、特開平1-266537号公報等に記載もしくは例示の着
色顔料、着色染料、蛍光増白剤などを適宜組み合せて含
有せしめるのが有利である。
【0027】また、本発明の実施に用いられる基紙中あ
るいは基紙上には、各種の水溶性ポリマーもしくは親水
性コロイドまたはラテックス、帯電防止剤、添加剤から
成る組成物をサイズプレスもしくはタブサイズプレスあ
るいはブレード塗工、エアーナイフ塗工などの塗工によ
って含有あるいは塗設せしめることができる。水溶性ポ
リマーもしくは親水性コロイドとして、特開平1-266537
号公報に記載もしくは例示の澱粉系ポリマー、ポリビニ
ルアルコール系ポリマー、ゼラチン系ポリマー、ポリア
クリルアミド系ポリマー、セルローズ系ポリマーなど、
エマルジョン、ラテックス類として、石油樹脂エマルジ
ョン、特開昭55-4027 号公報、特開平1-180538号公報に
記載もしくは例示のエチレンとアクリル酸(又はメタク
リル酸)とを少なくとも構成要素とする共重合体のエマ
ルジョンもしくはラテックス、スチレン−ブタジエン
系、スチレン−アクリル系、酢酸ビニル−アクリル系、
エチレン−酢酸ビニル系、ブタジエン−メチルメタクリ
レート系共重合体及びそれらのカルボキシ変性共重合体
のエマルジョンもしくはラテックス等、帯電防止剤とし
て、塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属
塩、塩化カルシウム、塩化バリウム等のアルカリ土類金
属塩、コロイド状シリカ等のコロイド状金属酸化物、ポ
リスチレンスルホン酸塩等の有機帯電防止剤など、顔料
として、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、タルク、
硫酸バリウム、酸化チタンなど、pH調節剤として、塩
酸、リン酸、クエン酸、苛性ソーダなど、そのほか前記
した着色顔料、着色染料、蛍光増白剤などの添加剤を適
宜組み合わせて含有せしめるのが有利である。
【0028】本発明の実施に用いられる基紙の厚みに関
しては、特に制限はないが、その坪量は20〜200g/
m2のものが好ましい。
【0029】本発明の実施に用いられる裏樹脂層用のコ
ンパウンド樹脂中の高密度ポリエチレン樹脂としては、
その密度が0. 960g/cm3 以上のものであり、JIS
K6760で規定されるメルトフローレート(以下、
JIS K 6760で規定されるメルトフローレート
を単にMFRと言う)が10〜40g/10分の範囲のもの
であり、かつコンパウンド樹脂に調製された時の該樹脂
の臨界剪断速度が10(1/秒)以下になるものであれ
ば、各種の密度、MFR、分子量、分子量分布のものを
単独にあるいは混合して使用でき、また、通常の高密度
ポリエチレン樹脂、エチレンとプロピレン、ブチレン等
のα−オレフィンとの共重合体及びこれらの混合物等各
種のものを使用できる。
【0030】本発明の実施に用いられる裏樹脂層用のコ
ンパウンド樹脂中の低密度ポリエチレン樹脂または中密
度ポリエチレン樹脂としては、その密度が0. 935g/
cm3以下、MFRが0. 2〜2g/10分の範囲のものであ
り、分子量50万以上の分率が10重量%以上、臨界剪
断速度が0. 5(1/秒)以下のものであり、かつコン
パウンド樹脂に調製された時の該樹脂の臨界剪断速度が
10(1/秒)以下になるものであれば、各種の密度、
MFR、分子量、分子量分布のものを単独にあるいは混
合して使用できる。例えば、高圧法低密度ポリエチレン
樹脂(オ−トクレ−ブ法低密度ポリエチレン樹脂、チュ
−ブラ法低密度ポリエチレン樹脂)、直鎖状低密度ポリ
エチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、エチレンとプ
ロピレン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体、
カルボキシ変性ポリエチレン樹脂及びこれらの混合物等
各種のものを使用できる。
【0031】本発明の実施に用いられる裏樹脂層用のコ
ンパウンド樹脂中の低密度ポリエチレン樹脂あるいは中
密度ポリエチレン樹脂および高密度ポリエチレン樹脂の
使用比率、密度、MFRおよび臨界剪断速度は、画像材
料用支持体を製造する際の樹脂の混合性、ポリエチレン
系樹脂組成物の成形加工性(以下、単に成形加工性と略
す)、ゲル状の異物の防止効果や画像材料用支持体の切
断性(以下、単に切断性と略す)、カ−ル物性、基紙と
樹脂層との接着性、手触り感、腰等の画像材料用支持体
としての性能などについて、試行錯誤の実験の結果、総
合的な見知から決定され、本願発明に到ったものであ
る。特に、高密度ポリエチレン樹脂と低密度あるいは中
密度ポリエチレン樹脂とから成るコンパウンド樹脂中の
高密度ポリエチレン樹脂の使用量としては、90〜65
重量部であり、好ましくは85〜70重量部の範囲であ
り、特に好ましくは80〜70重量部の範囲である。該
樹脂の使用量が65重量部より少ないと画像材料用支持
体のカ−ル物性、腰等が悪くなって問題であるし、90
重量部より多いと樹脂の混合性、成形加工性、切断性、
基紙と樹脂層との接着性等が悪くなって問題である。
【0032】また、本発明の実施に用いられる裏樹脂層
用のコンパウンド樹脂中の高密度ポリエチレン樹脂のM
FRとしては、10〜40g/10分の範囲であり、好まし
くは10〜30g/10分の範囲である。該樹脂のMFRが
10g/10分より低いと切断性、基紙と樹脂層との接着
性、高速加工性等が悪くなって問題であるし、40g/10
分より高いと樹脂の混合性、成形加工性等が悪くなり、
またカ−ル物性も悪くなる傾向がでてきて問題である。
また、高密度ポリエチレン樹脂の密度としては、0. 9
60g/cm3 以上であるが、密度が0. 960g/cm3 より
低いとカ−ル物性、腰等が悪くなって問題であり、好ま
しくは0. 962g/cm3 以上である。
【0033】一方、本発明の実施に用いられる裏樹脂層
用のコンパウンド樹脂中の低密度ポリエチレン樹脂また
は中密度ポリエチレン樹脂相互のMFRとしては、0.
2〜2g/10分の範囲であるが0. 2g/10分より低いと樹
脂の混合性、基紙と樹脂層との接着性、高速加工性等が
悪くなって問題であるし、2g/10分より高いと成形加工
性が悪くなり、カ−ル物性も悪い傾向となって問題であ
り、好ましくは0. 2〜1g/10分未満の範囲である。ま
た、低密度ポリエチレン樹脂または中密度ポリエチレン
樹脂の密度としては、0. 935g/cm3 以下であり、密
度が0. 935g/cm3 より高いと樹脂組成物の成形加工
性、基紙と樹脂層との接着性等が悪くなって問題であ
り、好ましくは0. 930g/cm3 以下である。また、該
樹脂の分子量50万以上の分率としては、10重量%以
上であり、好ましくは12重量%以上である。該樹脂の
分子量50万以上の分率が10重量%より少ないと成形
加工性、特にネックインが大きくなって問題である。こ
こで、分子量の測定はウォーターズ社製150−C(カ
ラム:東ソー社製GMH−XL HT 8mmφ×30cm
×3本、溶媒:1, 2, 4−トリクロロベンゼン、温
度:135℃、流量:1ml/min)を用いるGPC法によ
り行った。次に、該樹脂の臨界剪断速度としては0. 5
(1/秒)以下であり、好ましくは0. 4(1/秒)以
下である。臨界剪断速度が0. 5(1/秒)より大きい
と成形加工性、ゲル状の異物の発生等で問題である。こ
こで、臨界剪断速度の測定は、コーン・プレート型回転
式粘度計(レオメトリック社製レオメトリックメカニカ
ルスペクトロメーター、コーン・プレート直径:25m
m、角度:0. 1rad 、温度:240℃)を用いて行
い、第1図において、剪断応力と第一放線応力差が等し
くなる点における剪断速度を臨界剪断速度(単位:1/
秒)と規定した。
【0034】本発明の実施に用いられる裏樹脂層用のポ
リエチレン系樹脂は予め溶融・混合して調製したコンパ
ウンド樹脂から成る樹脂組成物として用いられる。低密
度ポリエチレン樹脂あるいは中密度ポリエチレン樹脂と
高密度ポリエチレン樹脂とを予め溶融・混合してコンパ
ウンド樹脂を調製する方法としては、単純溶融混合法、
多段溶融混合法等を用いることができる。例えば、押し
出し機、二軸押し出し機、加熱ロ−ル練り機、バンバリ
−ミキサ−、加圧ニ−ダ−等を用いて、所定量の低密度
あるいは中密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン
樹脂、更に必要に応じて酸化防止剤、滑剤等の各種の添
加剤を加えて溶融・混合した後、その混合物をペレット
化する方法が有利に用いられる。ポリエチレン系樹脂を
コンパウンド樹脂として用いないで溶融押し出し機に単
純混合のままの状態で直接添加して溶融押し出しコ−テ
ィングした場合には、基紙と樹脂層との良好な接着性、
樹脂相互の良好な混合性、良好な成形加工性等が得られ
ず、問題である。
【0035】本発明の実施に用いられる上記コンパウン
ド樹脂としては、特に押し出し溶融被覆時に経時的に発
生するゲル状の異物を防止するためには、該樹脂の臨界
剪断速度が10(1/秒)以下のもの、好ましくは8
(1/秒)以下のものが好適である。臨界剪断速度が1
0(1/秒)より大きいとゲル状の異物が発生し問題で
ある。本発明によるゲル状の異物の発生を防止する効果
は、溶融押し出し被覆時の高い樹脂温度下における樹脂
の粘弾性的性質に起因していると考えられ、臨界剪断速
度にて樹脂の性質が粘性的から弾性的になることによっ
て、ゲル化の機会減少、ゲルの粉砕及び混練向上等によ
り発現されたと考えられる。
【0036】本発明における画像材料用支持体の基紙の
画像形成層を設ける側の面は、フィルム形成能ある樹脂
(A)で被覆される。それらのフィルム形成能ある樹脂
(A)としては、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などの熱可
塑性樹脂が好ましく、中でも溶融押し出しコーティング
性の点からポリオレフィン樹脂が更に好ましく、ポリエ
チレン系樹脂が特に好ましい。それらのポリエチレン系
樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエ
チレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂、エチレンとプロピレン、ブチレン等の
α−オレフィンとの共重合体、カルボキシ変性ポリエチ
レン樹脂等及びこれらの混合物等各種のものを使用でき
る。また、各種の密度、MFR、分子量、分子量分布の
ものを使用できるが、通常、密度0. 91〜0. 97g/
cm3 の範囲、MFR1〜30g/10分、分子量2万〜25
万の範囲のものを単独にあるいは混合して有利に使用で
きる。また、特公昭60-17104号公報に記載もしくは例示
の電子線硬化樹脂で被覆してもよい。
【0037】本発明における画像材料用支持体の裏樹脂
層の被覆厚さとしては、4〜100μmの範囲が有用で
あるが、6〜50μmの範囲が好ましく、9〜35μm
の範囲が特に好ましい。また、画像形成層を設ける側の
基紙面は、フィルム形成能ある樹脂(A)で被覆される
が、その樹脂は、ポリエチレン系樹脂が好ましく、その
被覆厚さとしては裏側の樹脂と、特にカールバランスを
取る範囲で適宜設定するのが好ましく、一般に4〜10
0μmの範囲が有用であるが、好ましくは6〜50μm
の範囲である。
【0038】本発明における画像材料用支持体は、走行
する基紙上にポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂組
成物を溶融押し出し機を用いて、そのスリットダイから
フィルム状に流延して被覆する、いわゆる溶融押し出し
コ−ティング法によって製造される。その際、溶融フィ
ルムの温度は280℃乃至340℃であることが好まし
い。スリットダイとしては、T型ダイ、L型ダイ、フィ
ッシュテイル型ダイのフラットダイが好ましく、スリッ
ト開口径は0. 1mm乃至2mmであることが望ましい。ま
た、樹脂組成物を基紙にコ−ティングする前に、基紙に
コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すのが
好ましい。また、特公昭61-42254号公報に記載の如く、
基紙に接する側の溶融樹脂組成物にオゾン含有ガスを吹
きつけた後に走行する基紙に樹脂層を被覆しても良い。
また、表、裏の樹脂層は逐次、好ましくは連続的に、押
し出しコ−ティングされる、いわゆるタンデム押し出し
コ−ティング方式で基紙に被覆されるのが好ましく、必
要に応じて表または裏の樹脂層を二層以上の多層構成に
する、多層押し出しコーティング方式で被覆しても良
い。また、画像材料用支持体の表樹脂層面は光沢面、特
公昭62-19732号公報に記載の微粗面、マット面あるいは
絹目面等に加工することが出来、裏樹脂層は通常無光沢
面に加工するのが好ましい。
【0039】本発明における画像材料用支持体の表、裏
樹脂層中には、各種の添加剤を含有せしめることが出来
る。特公昭60-3430 号公報、特公昭63-11655号公報、特
公平1-38291 号公報、特公平1-38292 号公報、特開平1-
105245号公報等に記載もしくは例示の酸化チタン、酸化
亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の白色顔料、ステアリ
ン酸アミド、アラキジン酸アミド等の脂肪酸アミド、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチ
ン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム
等の脂肪酸金属塩、特開平1-105245号公報に記載もしく
は例示のヒンダ−ドフェノ−ル、ヒンダ−ドアミン、リ
ン系、硫黄系等の各種酸化防止剤、コバルトブル−、群
青、セリアンブル−、フタロシアニンブル−等のブル−
系の顔料や染料、コバルトバイオレット、ファストバイ
オレット、マンガンバイオレット等のマゼンタ系の顔料
や染料、特開平2-254440号公報に記載もしくは例示の蛍
光増白剤、紫外線吸収剤等の各種の添加剤を適宜組み合
わせて含有せしめることが出来る。それらの添加剤は、
樹脂のマスタ−バッチあるいはコンパウンドとして含有
せしめるのが好ましい。特に、本発明の実施に用いられ
る裏樹脂層用の樹脂組成物中にこれらの添加剤を含有せ
しめる方法としては、高密度ポリエチレン樹脂と低密度
ポリエチレン樹脂あるいは中密度ポリエチレン樹脂に予
め加えるか、あるいはコンパウンド樹脂の調製時に加え
るか、または、該樹脂に高濃度に添加したマスターバッ
チを予め作成し、このマスターバッチを溶融押し出し被
覆時に該樹脂に加えてもよい。
【0040】本発明における画像材料用支持体の表樹脂
層面上には、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処
理を施した後、特開昭61-84643号公報、特開平1-92740
号公報、特開平1-102551号公報、特開平1-166035号公報
等に記載もしくは例示のような下引層を塗設することが
できる。また、本発明における画像材料用支持体の裏樹
脂層面上には、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化
処理を施した後、帯電防止等のために各種のバックコ−
ト層を塗設することができる。また、バックコ−ト層に
は、特公昭52-18020号公報、特公昭57-9059 号公報、特
公昭57-53940号公報、特公昭58-56859号公報、特開昭59
-214849 号公報、特開昭58-184144 号公報等に記載もし
くは例示の無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バ
インダ−、ラテックス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を
適宜組み合わせて含有せしめることができる。
【0041】本発明における画像材料用支持体は、各種
の写真構成層が塗設されてカラ−写真印画紙用、白黒写
真印画紙用、写植印画紙用、複写印画紙用、反転写真材
料用、銀塩拡散転写法ネガ用及びポジ用、印刷材料用等
各種の用途に用いることができる。例えば、塩化銀、臭
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設ける
ことができる。ハロゲン化銀写真乳剤層にカラ−カプラ
−を含有せしめて、多層ハロゲン化銀カラ−写真構成層
を設けることができる。また、銀塩拡散転写法用写真構
成層を設けることができる。それらの写真構成層の結合
剤としては、通常のゼラチンの他に、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコ−ル、多糖類の硫酸エステル化
合物などの親水性高分子物質を用いることができる。ま
た、上記の写真構成層には各種の添加剤を含有せしめる
ことができる。例えば、増感色素として、シアニン色
素、メロシアニン色素など、化学増感剤として、水溶性
金化合物、イオウ化合物など、カブリ防止剤もしくは安
定剤として、ヒドロキシ−トリアゾロピリミジン化合
物、メルカプト−複素環化合物など、硬膜剤としてホル
マリン、ビニルスルフォン化合物、アジリジン化合物な
ど、塗布助剤として、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩、スルホコハク酸エステル塩など、汚染防止剤とし
て、ジアルキルハイドロキノン化合物など、そのほか蛍
光増白剤、鮮鋭度向上色素、帯電防止剤、pH調製剤、
カブらせ剤、更にハロゲン化銀の生成・分散時に水溶性
イリジウム、水溶性ロジウム化合物などを適宜組み合わ
せて含有せしめることができる。
【0042】本発明に係る写真材料は、その写真材料に
合わせて「写真感光材料と取扱法」(共立出版、宮本五
郎著、写真技術講座2)に記載されている様な露光、現
像、停止、定着、漂白、安定などの処理を行うことが出
来る。また、多層ハロゲン化銀カラー写真材料は、ベン
ジルアルコール、タリウム塩、フェニドンなどの現像促
進剤を含む現像液で処理してもよいし、ベンジルアルコ
ールを実質的に含まない現像液で処理することもでき
る。
【0043】本発明における画像材料用支持体は、各種
の熱転写記録受像層が塗設されて各種の熱転写記録受像
材料用支持体として用いることができる。それらの熱転
写記録受像層に用いられる合成樹脂としては、ポリエス
テル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアク
リレート樹脂等のエステル結合を有する樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のウレタン結合を有する樹脂、ポリアミド樹
脂等のアミド結合を有する樹脂、尿素樹脂等の尿素結合
を有する樹脂、その他ポリカプロラクタム樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等を挙げら
れる。これら樹脂に加えて、これらの混合物もしくは共
重合体等も使用できる。
【0044】本発明に係わる熱転写記録受像層中には、
上記合成樹脂の他に離型剤、顔料等を加えても良い。上
記離型剤としては、ポリエチレンワックス、アミドワッ
クス、テフロンパウダー等の固形ワックス類、弗素系、
リン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル類等が
挙げられる。これら離型剤の中でシリコーンオイルが最
も好ましい。上記シリコーンオイルとしては、油状の物
も使用できるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシ
リコーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒
硬化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイ
ルが特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコ
ーンオイル等が挙げられる。上記反応性シリコーンオイ
ルの添加量は、受像層中に0. 1〜20wt%が好まし
い。上記顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛等の体質顔料が好ましい。また、受像
層の厚さとしては、0. 5〜20μmが好ましく、2〜
10μmがさらに好ましい。
【0045】本発明における画像材料用支持体は、各種
のインク受容層が塗設されて各種のインクジェット記録
材料用支持体として用いることができる。それらのイン
ク受容層中にはインクの乾燥性、画像の鮮鋭性等を向上
させる目的で各種のバインダーを含有せしめることがで
きる。それらのバインダーの具体例としては、石灰処理
ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、例えばフタール酸、マレイン酸、フマール酸
等の二塩基酸の無水物と反応したゼラチン等の各種のゼ
ラチン、各種ケン化度の通常のポリビニルアルコール、
カルボキシ変性、カチオン変性及び両性のポリビニルア
ルコール及びそれらの誘導体、酸化澱粉、カチオン化澱
粉、エーテル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロ−ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ−ス誘
導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジウムハ
ライド、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸メタクリル
酸共重合体塩、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリビニルエーテル、アルキルビニルエ
ーテル・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マレ
イン酸共重合体及びそれらの塩、ポリエチレンイミン等
の合成ポリマー、スチレン・ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン
系共重合体ラテックス、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・
マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル・アクリル酸
エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の
酢酸ビニル系重合体ラテックス、アクリル酸エステル重
合体、メタクリル酸エステル重合体、エチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン・アクリル酸エステル
共重合体等のアクリル系重合体または共重合体のラテッ
クス、塩化ビニリデン系共重合体ラテックス等或はこれ
らの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体
による官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿
素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤及びポリメ
チルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニルコーポリマー、ポ
リビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接
着剤、特公平3-24906 号公報、特開平3-281383号公報、
特願平4-240725号公報に記載もしくは例示のアルミナゾ
ル、シリカゾル等の無機系バインダー等をあげることが
でき、これらを単独或は併用して含有せしめることがで
きる。
【0046】本発明に係わるインクジェット記録材料の
インク受容層中には、バインダーの他に各種の添加剤を
含有せしめることができる。例えば、界面活性剤とし
て、長鎖アルキルベンゼンスルフォン酸塩、長鎖、好ま
しくは分枝アルキルスルフォコハク酸エステル塩などの
アニオン系界面活性剤、長鎖、好ましくは分岐アルキル
基含有フェノールのポリアルキレンオキサイドエーテ
ル、長鎖アルキルアルコールのポリアルキレンオキサイ
ドエーテル等のノニオン系界面活性剤、特公昭47-9303
号公報、米国特許3,589,906 号明細書等に記載のフルオ
ロ化した界面活性剤など、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤、ポ
リマーの硬膜剤として、活性ハロゲン化合物、ビニルス
ルフォン化合物、アジリジン化合物、エポキシ化合物、
アクリロイル化合物、イソシアネート化合物等の硬膜
剤、防腐剤として、特開平1-102551号公報に記載もしく
は例示のP−ヒドロキシ安息香酸エステル化合物、ベン
ズイソチアゾロン化合物、イソチアゾロン化合物等、特
開昭63-204251 号公報、特開平1-266537号公報等に記載
もしくは例示の着色顔料、着色染料、蛍光増白剤など、
黄変防止剤としてヒドロキシメタンスルフォン酸ソー
ダ、P−トルエンスルフィン酸ソーダ等、紫外線吸収剤
として、ヒドロキシ−ジ−アルキルフェニル基を2位に
有するベンゾトリアゾール化合物など、酸化防止剤とし
て、特開平1-105245号公報に記載もしくは例示のポリヒ
ンダードフェノール化合物など、鉛筆加筆剤として、澱
粉粒、硫酸バリウム、二酸化珪素等の有機または無機の
粒子径0. 2〜5μmの微粒子、特公平4-1337号公報等
に記載もしくは例示のオルガノポリシロキサン化合物、
pH調節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、硫酸、塩
酸、リン酸、クエン酸など、オクチルアルコール、シリ
コン系消泡剤などの各種の添加剤を適宜組み合わせて含
有せしめることができる。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
【0048】実施例1 広葉樹漂白クラフトパルプ50重量%、広葉樹漂白サル
ファイトパルプ35重量%及び針葉樹漂白サルファイト
パルプ15重量%から成る混合パルプを表1に記載の繊
維長になるように叩解後、パルプ100重量部に対し
て、カチオン化澱粉3重量部、アニオン化ポリアクリル
アミド0. 2重量部、アルキルケテンダイマー乳化物
(ケテンダイマー分として)0. 4重量部、ポリアミド
エピクロルヒドリン樹脂0. 4重量部及び適当量の蛍光
増白剤、青色染料、赤色染料を添加して紙料スラリーを
調製した。その後、紙料スラリーを200m/分で走行し
ている長網抄紙機にのせ適切なタービュレンスを与えつ
つ紙匹を形成し、ウェットパートで15〜100kg/cm
の範囲で線圧が調節された3段のウェットプレスを行っ
た後、スムージングロールで処理し、引き続く乾燥パー
トで30〜70kg/cm 範囲で線圧が調節された2段の緊
度プレスを行った後、乾燥した。その後、乾燥の途中で
カルボキシ変性ポリビニルアルコール4重量部、蛍光増
白剤0. 05重量部、青色染料0. 002重量部、塩化
ナトリウム4重量部及び水92重量部から成るサイズプ
レス液を25g/m2サイズプレスし、最終的に得られる基
紙水分が絶乾水分で8重量%になるように乾燥し、表1
に記載の条件でマシンカレンダー処理した後温度150
℃、線圧150kg/cm の条件で熱ソフトカレンダー処理
して坪量170g/m2の表1に記載される膜厚むら指数R
pyを有する画像材料用支持体の基紙を製造した。
【0049】次に、画像形成層を塗設する側とは反対側
の基紙面(裏面)をコロナ放電処理した後、該裏面に表
1に記載の組み合わせで下記のポリエチレン樹脂組成物
を樹脂温度320℃で26μmの樹脂厚さに基紙の走行
速度150m/分で溶融押し出しコ−ティングした。
【0050】基紙の裏面被覆用のポリエチレン樹脂組成
物として、下記の本発明における樹脂組成物(1BL)
または比較用の樹脂組成物(2BL〜4BL)を用い
た。
【0051】樹脂組成物(1BL):表2に記載の高密
度ポリエチレン樹脂(1HD)80重量部と表2に記載
の低密度ポリエチレン樹脂(1ld)20重量部とを混
練押し出し機を用いて予め溶融・混合して調製した、臨
界剪断速度が4. 4(1/秒)であるコンパウンド樹脂
から成るポリエチレン樹脂組成物のペレットとして使用
した。
【0052】樹脂組成物(2BL):表2に記載の高密
度ポリエチレン樹脂(1HD)80重量部と表2に記載
の低密度ポリエチレン樹脂(1ld)20重量部のそれ
ぞれのペレットを単純混合のまま溶融押し出し機に添加
して使用した。
【0053】樹脂組成物(3BL):表2に記載の高密
度ポリエチレン樹脂(4HD)80重量部と表2に記載
の低密度ポリエチレン樹脂(4ld)20重量部とを混
練押し出し機を用いて予め溶融・混合して調製した、臨
界剪断速度が17(1/秒)であるコンパウンド樹脂か
ら成るポリエチレン樹脂組成物のペレットとして使用し
た。
【0054】樹脂組成物(4BL):表2に記載の高密
度ポリエチレン樹脂(1HD)50重量部と表2に記載
の低密度ポリエチレン樹脂(1ld)50重量部とを溶
融押し出し機を用いて予め溶融・混合して調製した、臨
界剪断速度が1. 0(1/秒)であるコンパウンド樹脂
から成るポリエチレン樹脂組成物のペレットとして使用
した。
【0055】引き続き、基紙の表側の面をコロナ放電処
理した後、該表面に低密度ポリエチレン樹脂(密度0.
920g/cm3 、MFR=8. 5g/10分)47. 5重量
%、含水酸化アルミニウム(対二酸化チタンに対してA
2 3 分換算で0. 75重量%)で表面処理したアナ
タ−ゼ型二酸化チタン顔料50重量%とステアリン酸亜
鉛2. 5重量%から成る二酸化チタン顔料のマスタ−バ
ッチ20重量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0. 9
20g/cm3 、MFR=4. 5g/10分)65重量部と高密
度ポリエチレン樹脂(密度0. 970g/cm3 、MFR=
7. 0g/10分)15重量部から成る樹脂組成物を樹脂温
度320℃で32μmの樹脂厚さに基紙の走行速度15
0m/分で溶融押し出しコ−ティングした。なお、表、裏
のポリエチレン樹脂の溶融押し出しコ−ティングは、逐
次押し出しコ−ティングが行われる、いわゆるタンデム
方式で行われた。その際、該樹脂被覆紙の二酸化チタン
顔料を含む樹脂層の表面はグロッシー面に、裏の樹脂層
の面質は紙の如きマット面に加工した。
【0056】更に、樹脂被覆紙の裏樹脂層面にコロナ放
電処理後、下記のバックコ−ト塗液をオンマシン塗布し
た。乾燥重量分として、コロイド状シリカ:スチレン系
ラテックス=1:1から成り、更にポリスチレンスルフ
ォン酸ソーダ0. 021g/m2の他適量の塗布助剤等を含
むバックコ−ト塗液をラテックス分(固形重量計算で)
として0. 21g/m2になる塗布量で塗設して画像材料用
支持体を得た。工した。
【0057】以上のようにして画像材料用支持体を製造
する時の裏樹脂層用のポリエチレン樹脂組成物の成形加
工性並びにゲル状の異物の発生程度及び得られた試料の
画像材料用支持体としての性能の評価方法としては、以
下に記載の方法で評価した。
【0058】画像材料用支持体製造時の裏樹脂層用のポ
リエチレン樹脂組成物の成形加工性の評価方法として
は、裏面の樹脂被覆部分の横方向の長さを測定してネッ
クインの程度を評価すると共に、溶融樹脂膜の筋の発生
の程度、ドローダウン性の程度による膜切れの発生の有
無、サージングあるいはドローレゾナシスによる流動の
不安定性等の成形加工性について総合的に評価した。評
価基準としては、○;良好、△;やや悪いが実用上問題
がない程度、×;悪く実用上問題がある程度、を表わ
す。
【0059】裏樹脂層用のポリエチレン樹脂組成物の溶
融押し出し時のゲル状の異物の評価方法としては、設定
温度320℃、1時間あたり2. 5Kgとなる条件下で8
時間フィルム状に押し出した後の0. 01m2のフィルム
中における0. 1mm以上のゲル状の異物の個数を測定し
初期の値と比較することにより、ゲル状の異物を評価し
た。評価基準としては、○;8時間後のゲル状の異物の
個数が初期値と変わらない、△;8時間後のゲル状の異
物の個数がやや増加したが、実用上問題がない程度、
×;8時間後のゲル状の異物の個数が初期値より大きく
増加して、実用上問題がある程度、を表す。
【0060】画像材料用支持体の切断性の評価方法とし
ては、上記のカラ−印画紙をプリジジョン プリント
カッタ−で長さ方向が11. 7cmの大きさになるように
裁断し、切断面の状態を評価した。評価基準としては、
◎;ヒゲの発生がほとんどなく、切断性が極めて良好、
○;ヒゲの発生が少しあるが、切断性が良好、△;ヒゲ
の発生がやや多いが、実用上問題がない程度、×;ヒゲ
の発生が多くて切断性が悪く、実用上問題がある程度、
を表す。
【0061】画像材料用支持体のカ−ル物性の評価方法
としては、以下のようにして行った。まず、画像材料用
支持体の二酸化チタン顔料を含む表側の樹脂面にコロナ
放電処理後黄色発色カプラ−を含む青感乳剤層、色混り
防止剤を含む中間層、マゼンタ発色カプラ−を含む緑感
乳剤層、紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層、シアン発色
カプラ−を含む赤感乳剤層及び保護層を設けてゼラチン
の総量が8g/m2であるカラ−印画紙を作成した。各色感
乳剤層は硝酸銀で0. 6g/m2に相当する塩臭化銀を含
み、更にハロゲン化銀の生成、分散及び成膜に必要なゼ
ラチンの他、適量のカブリ防止剤、増感色素、塗布助
剤、硬膜剤、増粘剤及び適量のフィルタ−染料等を含
む。次に、作成したカラ−印画紙を35℃、常湿で5日
間保存した後、カラ−発色現像後20℃、40%RHに
おける8. 2cm×11. 7cmの大きさのカラ−プリント
のカ−ルの状態を評価した。評価基準としては、○;や
やマイナスカ−ル(バックコ−ト層側へのカ−ル)及至
平坦であり、カ−ル物性が良好、△;カ−ルがあるが、
実用上問題がない程度、×;カ−ルが大きく、実用上問
題がある程度、を表わす。
【0062】画像材料用支持体の基紙と裏樹脂層との接
着性の評価方法としては、各試料を50℃、60%RH
の恒温恒湿槽に1日間保存した後、試料の基紙層と裏面
の樹脂層とに剥離し、剥離した樹脂層に付着した基紙層
の面積率を測定することにより、基紙と裏樹脂層との接
着性を評価した。評価基準としては、○;面積率が10
0%で良好、△;面積率が100%未満で80%以上で
あり、接着性がやや悪いが実用上問題がない程度、×;
面積率が80%未満であり、接着性が悪く実用上問題が
ある程度、を表わす。
【0063】得られた結果を表1に表わす。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】なお、表1中の(注1)〜(注3)は以下
の通りである。
【0067】(注1)○は本発明による試料を表わす。
【0068】(注2)叩解後のパルプについてJAPA
N TAPPI紙パルプ試験方法No. 52−89「紙
及びパルプ繊維長試験方法」に準拠して測定した長さ加
重平均繊維長(mm)を表す。測定はカヤーニ社製FS−
100型機で行う。
【0069】(注3)本文明細書に規定された方法で測
定した基紙の膜厚むら指数Rpy(mV)を表わす。
【0070】表1の結果から、膜厚むら指数Rpyが1
40mV以下である紙を基質として、画像形成層を設け
る側とは反対側の基紙面が、本発明における高密度ポリ
エチレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂とを予め溶融・
混合して調製した特定のコンパウンド樹脂から成る樹脂
組成物で被覆された、本発明における画像材料用支持体
(試料No. 1、No. 2、No. 5、No. 9、N
o. 12、No. 15、No. 18およびNo. 22)
は、樹脂組成物の成形加工性が良好であり、ゲル状の異
物の発生が無く、かつ画像材料支持体の切断性が顕著に
改良されて良好であり、更にカール物性及び基紙と裏樹
脂層との接着性が良好である優れた画像材料用支持体で
あることがよくわかる。特に、画像材料用支持体の切断
性の観点から、基紙としては、その膜厚むら指数Rpy
が135mV以下のものが好ましく、130mV以下の
ものが更に好ましいことがよくわかる。
【0071】一方、本発明外の試料はそれぞれ問題点を
有していることがわかる。基紙の膜厚むら指数Rpyが
140mVより大きい場合(試料No. 23)には、画
像材料用支持体の切断性が悪くて問題である。また、基
紙の裏面被覆用の樹脂組成物として、臨界剪断速度が1
0(1/秒)より大きいコンパウンド樹脂(3BL)か
ら成る樹脂組成物を用いた場合(試料No. 3、No.
7、No. 10、No. 13、No. 16およびNo.
20)には、ゲル状の異物の発生が多くて問題である
し、高密度ポリエチレン樹脂の含有量が65重量部より
少ないコンパウンド樹脂(4BL)から成る樹脂組成物
を用いた場合(試料No. 4、No. 8、No. 11、
No. 14、No. 17およびNo. 21)には、カー
ル物性が悪くて問題である。また、樹脂組成物の調製方
法として、単純混合した場合(試料No. 5)には、樹
脂組成物の成形加工性及び切断性が悪く、更に初期から
ゲル状の異物の発生が多くて問題である。
【0072】実施例2 実施例1の試料No. 5において用いた裏面被覆用のポ
リエチレン樹脂組成物のペレットの代わりに、表3に記
載の量の高密度ポリエチレン樹脂(表2記載の1HD)
と表3に記載の量の低密度ポリエチレン樹脂(表2に記
載の1ld)とを混練押し出し機を用いて予め溶融・混
合して調製した、臨界剪断速度が表3に記載の通りであ
るコンパウンド樹脂から成るポリエチレン樹脂組成物の
ペレットを用いる以外は実施例1の試料No. 5と同様
に実施した。
【0073】得られた結果を表3に示す。なお表3中の
(注1)は、表1中のそれと同意義である。
【0074】
【表3】
【0075】表3の結果から、本発明における高密度ポ
リエチレン樹脂90〜65重量部と低密度ポリエチレン
樹脂10〜35重量部とを予め溶融・混合して調製し
た、臨界剪断速度が10(1/秒)以下であるコンパウ
ンド樹脂から成る樹脂組成物で基紙が被覆された本発明
における画像材料用支持体(試料No. 25〜No. 2
9)は、樹脂組成物の成形加工性が良好であり、ゲル状
の異物の発生が無く、かつ画像材料用支持体の切断性が
良好であり、更にカール物性及び基紙と裏樹脂層との接
着性が良好である優れた画像材料用支持体であることが
よくわかる。特に、画像材料用支持体の総合性能から、
コンパウンド樹脂中の高密度ポリエチレン樹脂の含有量
としては、85〜70重量部の範囲が好ましく、画像材
料用支持体の切断性の観点から80〜70重量部の範囲
が更に好ましいことがよくわかる。
【0076】一方、本発外の試料はそれぞれ問題点を有
していることがわかる。高密度ポリエチレン樹脂の含有
量が90重量部より多い場合(試料No. 24)には、
ポリエチレン樹脂組成物の成形加工性が悪く、またゲル
状の異物の発生が多く、更に画像材料用支持体の切断性
及び基紙と裏樹脂層との接着性が悪くて問題であるし、
高密度ポリエチレン樹脂の含有量が65重量部より少な
い場合(試料No. 30)には、カ−ル物性が悪くて問
題である。
【0077】実施例3 実施例1の試料No. 5で用いた裏面被覆用のポリエチ
レン樹脂組成物のペレットの代わりに、表2に記載のポ
リエチレン樹脂を表4に記載の配合で実施例1の試料N
o. 5と同様に調製したコンパウンド樹脂から成るポリ
エチレン樹脂組成物のペレットを用いる以外は実施例1
お試料No. 5と同様に実施した。
【0078】得られた結果を表4に示す。なお、表4中
の(注1)は、表1中のそれと同意義である。
【0079】
【表4】
【0080】表4の結果から、裏樹脂層用のポリエチレ
ン樹脂組成物が、MFRが10〜40g/10分、密度が
0. 960g/cm3 以上である高密度ポリエチレン樹脂9
0〜65重量部とMFRが0. 2〜2g/10分、密度が
0. 935g/cm3 以下、分子量50万以上の分率が10
重量%以上、臨界剪断速度が0. 5(1/秒)以下であ
る低密度ポリエチレン樹脂10〜35重量部とを予め溶
融・混合して調製したコンパウンド樹脂から成るポリエ
チレン樹脂組成物であり、かつ該コンパウンド樹脂の臨
界剪断速度が10(1/秒)以下のものである、本発明
における画像材料用支持体(試料No. 31〜No. 4
1)は、ポリエチレン樹脂組成物の成形加工性が良好で
あり、ゲル状の異物の発生がなく、かつ画像材料用支持
体の切断性が良好であり、更にカール物性及び基紙と裏
樹脂層との接着性が良好である優れた画像材料用支持体
であることがよくわかる。
【0081】特に、本発明の実施に用いられるコンパウ
ンド樹脂用の低密度ポリエチレン樹脂としては、ゲル状
の異物の発生を防止する観点から、そのMFRが1g/10
分未満のものが好ましい(試料No. 32並びにNo.
38と試料No. 39との比較)ことがよくわかる。ま
た、本発明の実施に用いられるコンパウンド樹脂用の高
密度ポリエチレン樹脂としては、カール物性の観点か
ら、その密度が0. 962g/cm3 以上のものが好ましく
(試料No. 32並びにNo. 36と試料No.37と
の比較)、また、ポリエチレン樹脂組成物の成形加工
性、ゲル状の異物の防止効果及び基紙と裏樹脂層との接
着性の観点から、そのMFRが10〜30g/10分の範囲
のものが好ましい(試料No. 32、No. 36並びに
No. 40とNo. 41との比較)ことがよくわかる。
更に、本発明の実施に用いられるコンパウンド樹脂とし
ては、その臨界剪断速度が8(1/秒)よりも低いもの
が好ましい(試料No. 31〜No. 38並びにNo.
40と試料No. 39並びにNo. 41との比較)こと
がよくわかる。
【0082】一方、本発明外の試料はそれぞれ問題点を
有していることがわかる。コンパウンド樹脂用の低密度
ポリエチレン樹脂のMFRが2g/10分より大きい場合
(試料No. 44)には、ポリエチレン樹脂組成物の成
形加工性及びゲル状の異物の発生程度が悪くて問題であ
るし、また、コンパウンド樹脂用の低密度ポリエチレン
樹脂の分子量50万以上の分率が10重量%より低い場
合(試料No. 43〜No. 46)には、ポリエチレン
樹脂組成物の成形加工性が悪くて問題であるし、ゲル状
異物の発生が多くなる傾向がある。また、コンパウンド
樹脂用の高密度ポリエチレン樹脂のMFRが40g/10分
より大きい場合(試料No. 48)には、ポリエチレン
系樹脂組成物の成形加工性、ゲル状の異物の発生の程度
及び基紙と裏樹脂層との接着性が悪くて問題である。ま
た、コンパウンド樹脂組成物の臨界剪断速度が10(1
/秒)より大きい場合(試料No. 42〜No. 45及
びNo. 48)には、ゲル状の異物の発生が多くて問題
である。
【0083】
【発明の効果】本発明により、画像形成層を設ける側と
は反対側の樹脂層中にゲル状の異物の発生がなく、かつ
切断性が顕著に良好であり、そしてカール物性及び基紙
との該樹脂層との接着性の良好な、更に高速生産でき
て、かつ安定生産できる、優れた樹脂被覆紙型画像材料
用支持体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剪断応力及び第一法線応力差と剪断速度との関
係を表わす図表であり、縦軸は剪断応力及び第一法線応
力差を示し、横軸は剪断速度を示す。
【符合の説明】
a 剪断応力 b 第一法線応力差
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】具体的には以下の如く求める。測定圧力が
約30g/ストロークである2つの球状の直径約5mm
の触針の間に試料を走行させ、試料の厚み変動を電子マ
イクロメーターを介し電気信号として測定するアンリツ
(株)社製のフィルム厚み測定器を用い、電子マイクロ
メーターの感度レンジが±15μm/±3Vの条件で、
ゼロ点調製後試料の抄紙方向に1.5m/分の定速で走
査することで試料の抄紙方向の厚み変動を測定し、得ら
れた測定値を、小野測器(株)製FFTアナライザーC
F−300型機(入力信号AC ±1V、サンプリング
512点)を用いて、時間窓をハニングウィンドウ、周
波数レンジを50Hzにした処理条件で高速フーリエ変
換(FFT)して、128回の積算の加算平均によるリ
ニアースケールでのパワースペクトル(単位:mV)を
求め、2Hz〜25Hzの周波数域のリニアースケール
での各パワー値の自乗を総和して得た値に2/3を掛け
て1/2乗することによって求めることが出来る。な
お、その他の周波数解析条件は、CF−300型機の初
期設定条件で行う。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/38 19/20 27/00 G03C 1/76 502 7199−3B D21H 5/00 Z (72)発明者 池谷 暢重 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内 (72)発明者 世利 卓也 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内 (72)発明者 新田 晃平 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然パルプを主成分とする紙を基質とし
    て、その一方の画像形成層を設ける側の紙基質面がフィ
    ルム形成能ある樹脂(A)で被覆され、その反対側の紙
    基質面がポリエチレン系樹脂(B)を主成分とする樹脂
    組成物で被覆された画像材料用支持体において、基質た
    る紙は、下記で規定される抄紙方向の膜厚むら指数Rp
    yが140mV以下のものであり、かつポリエチレン系
    樹脂(B)が、JIS K 6760で規定されるメル
    トフローレートが10〜40g/10分、密度が0. 960
    g/cm3 以上である高密度ポリエチレン樹脂90〜65重
    量部とJIS K 6760で規定されるメルトフロー
    レートが0. 2〜2g/10分、密度が0. 935g/cm3
    下、分子量50万以上の分率が10重量%以上、下記で
    規定される臨界剪断速度が0. 5(1/秒)以下である
    低密度ポリエチレン樹脂または中密度ポリエチレン樹脂
    を10〜35重量部とを予め溶融・混合して調製したコ
    ンパウンド樹脂であり、かつ該コンパウンド樹脂の下記
    で規定される臨界剪断速度が10(1/秒)以下である
    ことを特徴とする画像材料用支持体。 膜厚むら指数Rpy(単位:mV):2つの球状の触針
    の間に試料を走行させ、試料の厚み変動を電子マイクロ
    メーターを介し電気信号として測定するフィルム厚み測
    定器を用い、電子マイクロメーターの感度レンジが±1
    5μm/±3Vの条件で、ゼロ点調整後試料の抄紙方向
    に1. 5m/分の定速で走査することで試料の抄紙方向
    の厚み変動を測定し、得られた測定信号値を、FFTア
    ナライザーを用いて、時間窓にハニングウィンドウを使
    用して高速フーリエ変換して、128回の積算の加算平
    均によるパワースペクトル(単位:mV2 )を求め、2
    Hz〜25Hzの周波数域のパワー値を総和して2/3
    を掛けた値を1/2乗することにより求められる値。 樹脂の臨界剪断速度(単位:1/秒):コーン・プレー
    ト型回転式粘度計を用い、240℃にて測定した樹脂の
    剪断応力と第一法線応力差が等しくなる点における剪断
    速度。
  2. 【請求項2】 該低密度ポリエチレン樹脂または該中密
    度ポリエチレン樹脂のJIS K 6760で規定され
    るメルトフローレートが0. 2g/10分以上1g/10分未満
    である請求項1記載の画像材料用支持体。
  3. 【請求項3】 フィルム形成能ある樹脂(A)中に二酸
    化チタン顔料を含むものである請求項1または2記載の
    画像材料用支持体。
  4. 【請求項4】 フィルム形成能ある樹脂(A)がポリエ
    チレン系樹脂である請求項1、2または3記載の画像材
    料用支持体。
  5. 【請求項5】 画像形成層がハロゲン化銀写真構成層で
    ある請求項1、2、3または4記載の画像材料用支持
    体。
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CN114161797A (zh) * 2021-10-28 2022-03-11 安徽金田高新材料股份有限公司 一种消光涂布基膜及其制备方法

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