JP3350565B2 - 画像材料用支持体 - Google Patents

画像材料用支持体

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JP3350565B2 JP01646393A JP1646393A JP3350565B2 JP 3350565 B2 JP3350565 B2 JP 3350565B2 JP 01646393 A JP01646393 A JP 01646393A JP 1646393 A JP1646393 A JP 1646393A JP 3350565 B2 JP3350565 B2 JP 3350565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙基体(以下基紙と言
う)の両面をポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂組
成物で被覆した樹脂被覆紙型画像材料用支持体に関する
ものであり、詳しくはカール物性の良好な、かつ画像形
成層を設ける側とは反対側の樹脂層と基紙との接着性な
どの性能の良好な、安定生産できる樹脂被覆紙型画像材
料用支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像材料用支持体のための基紙面
がフィルム形成能ある樹脂で被覆された樹脂被覆紙型支
持体はよく知られている。例えば、特公昭55-12584号に
は、基紙がフィルム形成能ある樹脂、好ましくはポリオ
レフィン樹脂で被覆された写真用支持体についての技術
が開示されている。米国特許明細書第3,501,298号には
基紙の両面がポリオレフィン樹脂で被覆された写真用支
持体についての技術が開示されている。また、ハロゲン
化銀感光材料の迅速写真現像処理方式が適用されて以
来、基紙の両面がポリエチレン系樹脂で被覆された写真
用支持体が、写真印画紙用として主に実用化されてお
り、必要に応じてその一方の画像形成側の樹脂層中には
鮮鋭度を付与するために、通常二酸化チタン顔料を含有
している。
【0003】また、米国特許明細書第4,774,224号に
は、樹脂被覆の表面粗さが7.5マイクロインチ−AA
以下である樹脂被覆紙、特に基紙の表面をポリエチレン
樹脂で被覆したポリエチレン樹脂被覆紙を支持体として
有する熱転写記録受像要素が提案されている。また、特
開昭63-307979号公報には、樹脂被覆紙を支持体として
有するインクジェット記録用シ−トに関する技術が開示
されている。
【0004】更に、写真層を設ける側とは反対側の基紙
面を低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂
とを含む樹脂組成物で被覆した写真用支持体に関する技
術が提案されている。例えば、特公昭44-22904号公報に
は、密度が0.915g/cm3〜0.926g/cm3 であ
り、融解指数が2.9g/10分〜16g/10分である特定の
低密度ポリエチレン樹脂15重量%〜65重量%と密度
が0.960g/cm3 〜0.975g/cm3 であり、融解指
数が5g/10分〜18g/10分である特定の高密度ポリエチ
レン樹脂85重量%〜35重量%から成る、高速被覆能
力があり、かつネックイン及びピンホ−ルの良好なポリ
エチレン組成物で基紙を被覆した写真用支持体について
の開示がある。また、特公昭48-9963号公報には、低密
度ポリエチレン樹脂:高密度ポリエチレン樹脂=1:1
から成る樹脂組成物で基紙を被覆した、カ−ル物性の良
好な写真用支持体についての開示がある。更に、特開昭
58-95732号公報には、密度が0.945g/cm3以上であ
り、メルトインデックスが15〜40g/10分である高密
度ポリエチレン樹脂40重量部〜75重量部と密度が
0.930g/cm3以下であり、メルトインデックスが1g
/10分〜40g/10分である低密度ポリエチレン樹脂60
重量部〜25重量部とから成るポリエチレン樹脂組成物
で基紙を被覆した、切断性及びカ−ル物性の良好な写真
用支持体についての開示がある。
【0005】しかしながら、これらの先行技術に開示さ
れた低密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂
から成る樹脂組成物を用いても、紙を基質とする樹脂被
覆紙型画像材料用支持体を生産する場合には、重大な問
題点が発生することが判明した。
【0006】即ち、第一に、ポリエチレン系樹脂被覆紙
は、通常走行する基紙上に溶融押し出し機を用いて、そ
のスリットダイから溶融したポリエチレン系樹脂をフィ
ルム状に押し出し、流延して被覆し、加圧ロールと冷却
ロールとの間で圧着し、冷却後ロールから剥離されると
いう一連の工程で生産される。しかし、従来公知の低密
度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂とから成
る樹脂組成物を用いた場合には、ゲル状の異物が被覆樹
脂面に発生する傾向があった。ポリエチレン系樹脂被覆
紙の生産は、操業開始から少なくとも2〜3日、通常は
一週間、時には1ヶ月間連続して溶融押し出し機を稼動
して行われるが、連続して操業する期間が長くなればな
る程、始末が悪いことに、このゲル状の異物は多く発生
する傾向があった。
【0007】そのため、本発明者らはこのゲル状の異物
の発生原因の追求を行った。そもそも、基紙に溶融した
ポリエチレン系樹脂を押し出して被覆する場合には、ポ
リエチレン系樹脂の融点よりもかなり高い温度で行われ
ている。例えば、低密度ポリエチレン樹脂の融点は10
5℃〜110℃付近であり、高密度ポリエチレン樹脂の
融点は120℃〜130℃付近であるのに対し、押し出
しダイからの溶融押し出し温度は、薄膜塗布を行うため
に300℃付近で行う必要がある。一般にポリエチレン
分子中には、エチレンモノマーの重合体としての直鎖状
の炭素の他に炭素炭素二重結合のような不飽和結合や、
メチル基あるいは、それ以上の炭素骨格を結合した側鎖
状の炭素を含むことが知られている。ポリエチレンに対
し、300℃付近での温度は加工適性面からは適度な温
度であるが、分子レベルでは活性化を促進させる範囲で
あり、特に長時間操業では溶融ポリエチレン系樹脂の流
動変化等の要因により、分子中の不飽和結合や側鎖状の
炭素付近でラジカルが発生しやすい状態になり、ラジカ
ルが連鎖反応して溶融ポリエチレン系樹脂が橋かけ反応
を起こして押し出し機内部に蓄積、滞留し、時としてフ
ィルムと共に押し出された時にゲル状の異物となって現
れるものと考えるに到った。
【0008】樹脂被覆紙の製造中にこのゲル状の異物が
発生し始めると、被覆中の樹脂が筋状に薄くなったり、
時には樹脂割れを起こしたりして均一な樹脂被覆紙が得
られないという重大な問題点が発生した。また、基紙の
両面がポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂層で被覆
された画像材料用支持体において、画像形成層を設ける
側(以下、単に表側と略す)とは反対側(以下、単に裏
側と略す)の被覆樹脂中にゲル状の異物が存在すると、
該支持体を有する画像材料そのものの外観が損なわれて
商品価値が無くなってしまう。特に、裏側の樹脂層(以
下、単に裏樹脂層と略す)中にゲル状の異物が発生する
と、表側の樹脂層(以下、単に表樹脂層と略す)上に画
像形成層、特にハロゲン化銀写真構成層を塗設する場合
に、裏側からの影響により塗布が不均一に乱れてしまう
ため画像形成層が均一に塗布出来なくなり、それこそ致
命的な品質故障が発生するという問題点があった。この
ため、ゲル状異物の十分な防止対策を講じなければなら
なかった。
【0009】このようなゲル状異物の発生を防止する方
法として、押し出し加工温度を下げて操業する方法があ
るが、その場合ポリエチレン系樹脂と紙との接着性が低
下するため、必要な程度の接着性を維持するためには加
工速度が制限され、生産性が低下してしまう。また、短
い周期にて押し出し機の分解掃除を行うことは効果があ
るものの生産性の低下は避けられない。また、本発明者
らの検討により、ポリエチレン系樹脂組成物中に酸化防
止剤を添加することが、このゲル状の異物を防止するこ
とにある程度有効であることが判明したが、多量の酸化
防止剤の添加が必要であり、この場合基紙と樹脂層との
接着性が極めて不十分になるという問題点が発生した。
特に、基紙の走行速度が150m/分以上である高速条件
で生産した場合には、基紙と樹脂層との接着性が益々悪
化するという問題点が発生した。
【0010】第二に、画像材料用支持体としてのポリエ
チレン系樹脂被覆紙は表樹脂面の平滑性に優れたものが
要求されているが、一方画像材料としての質感、手触り
感、腰などのためにユーザーの規格に合致した重量の支
持体が要望されている。ポリエチレン系樹脂被覆紙の平
滑性を改良する最も効果的な方法は、表樹脂層の被覆量
を増加することであるが、表樹脂層の被覆量の増加分に
ついて基紙の坪量を減少させると上記した質感、手触り
感、腰などの性能が著しく悪化するため裏樹脂層の被覆
量を減少させる方法を選択するのが好ましい。しかしな
がら、この場合該樹脂被覆紙を支持体とする画像材料
は、画像形成層側にカールして取り扱いが著しく不便に
なるという問題点が発生した。また、裏樹脂層の被覆量
を少なくすればする程、基紙と樹脂層との接着性が悪化
するという問題点も発生した。この基紙と樹脂層との接
着性の問題は、基紙の走行速度が速くなればなる程、顕
在化した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、画像形成層を設ける側とは反対側の樹脂層中にゲル
状の異物の発生がなく、かつ該樹脂層と基紙との接着性
が良好であり、そしてカール物性などの性能の良好な、
更に高速生産できて、かつ安定生産できる、紙を基質と
してその両面をポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂
組成物で被覆した樹脂被覆紙型画像材料用支持体を提供
することである。本発明のその他の目的は、以下の明細
書の記載から明らかとなろう。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らが
前述の問題点を解決するために、鋭意検討の結果、紙基
体の両面がポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂組成
物から成る樹脂層で被覆された画像材料用支持体におい
て、画像形成層を設ける側の樹脂層中の樹脂の被覆量と
画像形成層を設ける側とは反対側の樹脂層中の樹脂の被
覆量との差が3g/m2 以上であり、かつ画像形成層を
設ける側とは反対側の樹脂層中のポリエチレン系樹脂
が、JIS K 6760で規定されるメルトフローレ
ートが10g/10分〜40g/10分、密度が0.9
60g/cm3 以上である高密度ポリエチレン樹脂90
重量部〜65重量部とJIS K 6760で規定され
るメルトフローレートが0.2g/10分〜2g/10
分、密度が0.935g/cm3 以下、分子量50万以
上の分率が10重量%以上、臨界剪断速度が0.5(1
/秒)以下である低密度ポリエチレン樹脂または中密度
ポリエチレン樹脂10重量部〜35重量部とを予め溶融
・混合して調製したコンパウンド樹脂であり、かつ該コ
ンパウンド樹脂の臨界剪断速度が10(1/秒)以下で
あることを特徴とする画像材料用支持体によって、本発
明の目的が達成されることが判明した。ここで言う樹脂
の臨界剪断速度とは、コーン・プレート型回転式粘度計
を用い、240℃にて測定した剪断応力と第一法線応力
差が等しくなる点における剪断速度(単位:1/秒)の
ことである。また、該低密度ポリエチレン樹脂または中
密度ポリエチレン樹脂のメルトフローレートとして、
0.2g/10分以上1g/10分未満のもので該コン
パウンド樹脂が構成されることにより、本発明の目的は
一層顕著に達成される事が判明した。
【0013】本発明の実施に用いられる裏樹脂層の高密
度ポリエチレン樹脂としては、その密度が0.960g/
cm3以上のものであり、JIS K 6760で規定され
るメルトフローレート(以下、JIS K 6760で規
定されるメルトフローレートを単にMFRと言う)が1
0g/10分〜40g/10分の範囲のものであり、かつコンパ
ウンド樹脂組成物に調製された時の該樹脂組成物の臨界
剪断速度が10(1/秒)以下になるものであれば、各
種の密度、MFR、分子量、分子量分布のものを単独に
あるいは混合して使用でき、また、通常の高密度ポリエ
チレン樹脂、エチレンとプロピレン、ブチレン等のα−
オレフィンとの共重合体及びこれらの混合物等各種のも
のを使用できる。
【0014】本発明の実施に用いられる裏樹脂層の低密
度ポリエチレン樹脂または中密度ポリエチレン樹脂とし
ては、その密度が0.935g/cm3以下、MFRが0.
2g/10分〜2g/10分の範囲のものであり、分子量50万
以上の分率が10重量%以上、臨界剪断速度が0.5
(1/秒)以下のものであり、かつコンパウンド樹脂組
成物に調製された時の該樹脂組成物の臨界剪断速度が1
0(1/秒)以下になるものであれば、各種の密度、M
FR、分子量、分子量分布のものを単独にあるいは混合
して使用できる。例えば、高圧法低密度ポリエチレン樹
脂(オ−トクレ−ブ法低密度ポリエチレン樹脂、チュ−
ブラ法低密度ポリエチレン樹脂)、直鎖状低密度ポリエ
チレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、エチレンとプロ
ピレン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体、カ
ルボキシ変性ポリエチレン樹脂及びこれらの混合物等各
種のものを使用できる。
【0015】本発明の実施に用いられる裏樹脂層の低密
度ポリエチレン樹脂あるいは中密度ポリエチレン樹脂お
よび高密度ポリエチレン樹脂の使用比率、密度、MFR
および臨界剪断速度は、画像材料用支持体を製造する際
の樹脂の混合性、成形加工性、ゲル状異物の防止効果や
画像材料用支持体の基紙と樹脂組成物層との接着性、カ
−ル物性、切断性、手触り感、腰等の画像材料用支持体
としての性能などについて、試行錯誤の実験の結果、総
合的な見知から決定され、本発明に到ったものである。
特に、高密度ポリエチレン樹脂と低密度あるいは中密度
ポリエチレン樹脂とから成る樹脂組成物中の高密度ポリ
エチレン樹脂の使用量としては、90重量部〜65重量
部であり、好ましくは85重量部〜70重量部の範囲で
ある。該樹脂の使用量が65重量部より少ないと画像材
料用支持体のカ−ル物性、切断性、腰等が悪くなって問
題であるし、90重量部より多いと樹脂の混合性、成形
加工性、基紙と樹脂層との接着性等が悪くなって問題で
ある。
【0016】また、本発明の実施に用いられる裏樹脂層
の高密度ポリエチレン樹脂のMFRとしては、10g/10
分〜40g/10分の範囲であり、好ましくは10g/10分〜
30g/10分の範囲である。該樹脂のMFRが10g/10分
より低いと基紙と樹脂層との接着性、高速加工性等が悪
くなって問題であるし、40g/10分より高いと樹脂の混
合性、成形加工性等が悪くなり、またカ−ル物性が悪い
傾向となって問題である。また、高密度ポリエチレン樹
脂の密度としては、0.960g/cm3以上であるが、密
度が0.960g/cm3より低いとカ−ル物性、腰等が悪
くなって問題であり、好ましくは0.962g/cm3以上
である。
【0017】一方、本発明の実施に用いられる裏樹脂層
の低密度ポリエチレン樹脂または中密度ポリエチレン樹
脂のMFRとしては、0.2g/10分〜2g/10分の範囲で
あるが0.2g/10分より低いと樹脂の混合性、基紙と樹
脂層との接着性、高速加工性等が悪くなって問題である
し、2g/10分より高いと成形加工性が悪くなり、カ−ル
物性も悪い傾向となって問題であり、好ましくは0.2
g/10分〜1g/10分未満の範囲である。また、低密度ポリ
エチレン樹脂または中密度ポリエチレン樹脂の密度とし
ては、0.935g/cm3以下であり、密度が0.935g
/cm3より高いと樹脂組成物の成形加工性、基紙と樹脂層
との接着性等が悪くなって問題であり、好ましくは0.
930g/cm3以下である。また、該樹脂の分子量50万
以上の分率としては、10重量%以上であり、好ましく
は12重量%以上である。該樹脂の分子量50万以上の
分率が10重量%より少ないと成形加工性、特にネック
インが大きくなって問題である。ここで、分子量の測定
はウォーターズ社製150−C(カラム:東ソー社製G
MH−XL HT 8mmφ×30cm×3本、溶媒:1,
2,4−トリクロロベンゼン、温度:135℃、流量:
1ml/min)を用いるGPC法により行った。次に、該樹
脂の臨界剪断速度としては0.5(1/秒)以下であ
り、好ましくは0.4(1/秒)以下である。臨界剪断
速度が0.5(1/秒)より大きいと成形加工性、ゲル
状異物の発生等で問題である。ここで、臨界剪断速度の
測定は、コーン・プレート型回転式粘度計(レオメトリ
ック社製レオメトリックメカニカルスペクトロメータ
ー、コーン・プレート直径:25mm、角度:0.1 ra
d、温度:240℃)を用いて行い、第1図において、
剪断応力と第一放線応力差が等しくなる点における剪断
速度を臨界剪断速度(単位:1/秒)とした。
【0018】本発明の実施に用いられる裏樹脂層のポリ
エチレン系樹脂は予め溶融・混合して調製したコンパウ
ンド樹脂として用いられる。低密度ポリエチレン樹脂あ
るいは中密度ポリエチレン樹脂と高密度ポリエチレン樹
脂とを予め溶融・混合してコンパウンド樹脂を調製する
方法としては、単純溶融混合法、多段溶融混合法等を用
いることができる。例えば、押し出し機、二軸押し出し
機、加熱ロ−ル練り機、バンバリ−ミキサ−、加圧ニ−
ダ−等を用いて、所定量の低密度あるいは中密度ポリエ
チレン樹脂と高密度ポリエチレン樹脂、更に必要に応じ
て酸化防止剤、滑剤等の各種の添加剤を加えて溶融・混
合した後、その混合物をペレット化する方法が有利に用
いられる。ポリエチレン系樹脂をコンパウンド樹脂とし
て用いないで溶融押し出し機に単純混合のままの状態で
直接添加して溶融押し出しコ−ティングした場合には、
基紙と樹脂層との接着性、樹脂の混合性、成形加工性等
が悪くなって問題である。
【0019】本発明の実施に用いられる上記コンパウン
ド樹脂の臨界剪断速度としては、特に押し出し溶融被覆
時に経時的に発生するゲル状の異物を防止するために該
樹脂の臨界剪断速度を10(1/秒)以下のもの、好ま
しくは8(1/秒)以下のものが好適である。臨界剪断
速度が10(1/秒)より大きいとゲル状異物が発生し
問題である。本発明によるゲル状異物の発生を防止する
効果は、溶融押し出し被覆時の高い樹脂温度下における
樹脂の粘弾性的性質に起因していると考えられ、臨界剪
断速度にて樹脂の性質が粘性的から弾性的になることに
よって、ゲル化の機会減少、ゲルの粉砕及び混練向上等
により発現されたと考えられる。
【0020】本発明における画像材料用支持体の基紙の
画像形成層を設ける側の面は、ポリエチレン系樹脂を主
成分とする樹脂組成物で被覆される。それらのポリエチ
レン系樹脂としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度
ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低
密度ポリエチレン樹脂、エチレンとプロピレン、ブチレ
ン等のα−オレフィンとの共重合体、カルボキシ変性ポ
リエチレン樹脂等及びこれらの混合物等各種のものを使
用できる。また、各種の密度、MFR、分子量、分子量
分布のものを使用できるが、通常、密度0.91g/cm3
〜0.97g/cm 3の範囲、MFR1g/10分〜30g/10
分、分子量2万〜25万の範囲のものを単独にあるいは
混合して有利に使用できる。
【0021】本発明における画像材料用支持体におい
て、表樹脂層中の樹脂の被覆量と裏樹脂層中の樹脂の被
覆量との差としては、その差が3g/m2以上であれば特に
制限はないが、5g/m2以上が好ましく、7g/m2以上が特
に好ましい。表、裏の樹脂被覆量の差が3g/m2未満であ
ると、該樹脂被覆紙を支持体とする画像材料は、画像形
成層の反対側にカールしてその取り扱いが著しく不便に
なって問題であるし、更に、画像材料用支持体あるいは
該画像材料用支持体を有する画像材料の切断性が悪くな
って問題である。即ち、画像材料用支持体あるいは該画
像材料用支持体を有する画像材料は、ギロチンカッタ
−、プリジジョン プリント カッタ−(precision pri
nt cutter)などのカッタ−で所望のサイズに切断される
が、その際画像材料用支持体が正確に切断されず、画像
材料用支持体の切断面からひげ状のものが発生して商品
価値を低下させるという問題がしばしば発生したが、本
発明における画像材料用支持体あるいは該画像材料用支
持体を有する画像材料では、切断面は良好である。
【0022】本発明における画像材料用支持体は、走行
する基紙上にポリエチレン系樹脂組成物を溶融押し出し
機を用いて、そのスリットダイからフィルム状に流延し
て被覆する、いわゆる溶融押し出しコ−ティング法によ
って製造される。その際、溶融フィルムの温度は280
℃乃至340℃であることが好ましい。スリットダイと
しては、T型ダイ、L型ダイ、フィシュテイル型ダイの
フラットダイが好ましく、スリット開口径は0.1mm乃
至2mmであることが望ましい。また、樹脂組成物を基紙
にコ−ティングする前に、基紙にコロナ放電処理、火炎
処理などの活性化処理を施すのが好ましい。また、特公
昭61-42254号公報に記載の如く、基紙に接する側の溶融
樹脂組成物にオゾン含有ガスを吹きつけた後に走行する
基紙に樹脂層を被覆しても良い。また、表、裏の樹脂層
は逐次、好ましくは連続的に、押し出しコ−ティングさ
れる、いわゆるタンデム押し出しコ−ティング方式で基
紙に被覆されるのが好ましく、必要に応じて表または裏
の樹脂層を二層以上の多層構成にする、多層押し出しコ
ーティング方式で被覆しても良い。また、画像材料用支
持体の表樹脂層面は光沢面、特公昭62-19732号公報に記
載の微粗面、マット面あるいは絹目面等に加工すること
が出来、裏樹脂層は通常無光沢面に加工するのが好まし
い。また、表、裏の樹脂層の厚さとしては、前記した
表、裏の樹脂層中の樹脂被覆量の差が3g/m2以上であれ
ば、特に制限はないが、表樹脂層の厚さとしては、9μ
m〜100μmの範囲が有用であり、好ましくは12μ
m〜55μmの範囲である。裏樹脂層の厚さとしては、
5μm〜95μmの範囲が有用であるが、好ましくは8
μm〜50μmの範囲である。
【0023】本発明における画像材料用支持体の表、裏
樹脂層中には、各種の添加剤を含有せしめることが出来
る。特公昭60-3430号、特公昭63-11655号、特公平1-382
91号、特公平1-38292号、特開平1-105245号等の各公報
に記載もしくは例示の酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、
炭酸カルシウム等の白色顔料、ステアリン酸アミド、ア
ラキジン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミ
リスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム等の脂肪酸金
属塩、特開平1-105245号に記載もしくは例示のヒンダ−
ドフェノ−ル、ヒンダ−ドアミン、リン系、硫黄系等の
各種酸化防止剤、コバルトブル−、群青、セリアンブル
−、フタロシアニンブル−等のブル−系の顔料や染料、
コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マンガ
ンバイオレット等のマゼンタ系の顔料や染料、特開平2-
254440号公報に記載もしくは例示の蛍光増白剤、紫外線
吸収剤等の各種の添加剤を適宜組み合わせて含有せしめ
ることが出来る。それらの添加剤は、樹脂のマスタ−バ
ッチあるいはコンパウンドとして含有せしめるのが好ま
しい。特に、本発明の実施に用いられる裏樹脂層用のコ
ンパウンド樹脂組成物中にこれらの添加剤を含有せしめ
る方法としては、高密度ポリエチレン樹脂と低密度ポリ
エチレン樹脂あるいは中密度ポリエチレン樹脂に予め加
えるか、あるいはコンパウンド樹脂の調製時に加える
か、または、該樹脂に高濃度に添加したマスターバッチ
を予め作成し、このマスターバッチを溶融押し出し被覆
時に該樹脂に加えてもよい。
【0024】本発明の実施に用いられる基紙は通常の天
然パルプを主成分とする天然パルプ紙(以下、天然パル
プを主成分とする基紙のことを単に原紙と略す。)が好
ましい。また、天然パルプと合成パルプ、合成繊維とか
らなる混抄紙、合成パルプ、合成繊維あるいは合成樹脂
フィルムからなるいわゆる合成紙でもよい。また、基紙
の厚みに関しては、特に制限はないが、その坪量は40
g/m2〜250g/m2のものが好ましい
【0025】本発明の実施に好ましく用いられる原紙を
構成するパルプとしては、特開昭58-37642号、特開昭60
-67940号、特開昭60-69649号、特開昭61-35442号等の各
公報に記載もしくは例示してあるような適切に選択され
た天然パルプを用いるのが有利である。天然パルプは塩
素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素漂白の通常の漂白処理並
びにアルカリ抽出もしくはアルカリ処理および必要に応
じて過酸化水素、酸素などによる酸化漂白処理など、お
よびそれらの組み合わせ処理を施した針葉樹パルプ、広
葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプの木材パルプが有
利に用いられ、また、クラフトパルプ、サルファイトパ
ルプ、ソ−ダパルプなどの各種のものを用いることがで
きる。
【0026】本発明の実施に好ましく用いられる原紙中
には、紙料スラリ−調製時に各種の添加剤を含有せしめ
ることができる。サイズ剤として、脂肪酸金属塩あるい
は/及び脂肪酸、特公昭62-7534号公報に記載もしくは
例示のアルキルケテンダイマー乳化物あるいはエポキシ
化高級脂肪酸アミド、アルケニルまたはアルキルコハク
酸無水物乳化物、ロジン誘導体等、乾燥紙力増強剤とし
て、アニオン性、カチオン性あるいは両性のポリアクリ
ルアミド、ポリビニルアルコール、カチオン化澱粉、植
物性ガラクトマンナン等、湿潤紙力増強剤として、ポリ
アミンポリアミドエピクロルヒドリン樹脂等、填料とし
て、クレ−、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン
等、定着剤として、塩化アルミニウム、硫酸バン土等の
水溶性アルミニウム塩等、pH調節剤として、苛性ソ−
ダ、炭酸ソ−ダ、硫酸等、その他特開昭63-204251号、
特開平1-266537号等の各公報に記載もしくは例示の着色
顔料、着色染料、蛍光増白剤などを適宜組み合せて含有
せしめるのが有利である。
【0027】また、本発明の実施に好ましく用いられる
原紙中には、各種の水溶性ポリマ−、帯電防止剤、添加
剤をスプレ−あるいはタブサイズプレスによって含有せ
しめることができる。水溶性ポリマ−として、特開平1-
266537号公報に記載もしくは例示の澱粉系ポリマ−、ポ
リビニルアルコ−ル系ポリマ−、ゼラチン系ポリマ−、
ポリアクリルアミド系ポリマ−、セルローズ系ポリマ−
など、帯電防止剤として、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム等のアルカリ金属塩、塩化カルシウム、塩化バリウム
等のアルカリ土類金属塩、コロイド状シリカ等のコロイ
ド状金属酸化物、ポリスチレンスルホン酸塩等の有機帯
電防止剤など、エマルジョン、ラテックス類として、エ
チレン―酢酸ビニル共重合体のエマルジョンもしくはラ
テックス、石油樹脂エマルジョン等、顔料として、クレ
−、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタンな
ど、pH調節剤として、塩酸、リン酸、クエン酸、苛性
ソ−ダなど、そのほか前記した着色顔料、着色染料、蛍
光増白剤などの添加剤を適宜組み合わせて含有せしめる
のが有利である。
【0028】本発明の実施に好ましく用いられる原紙と
しては、JIS P8119により規定されるベック平
滑度が100秒以上の平滑面を有するものが好ましく、
200秒以上の平滑面を有するものが更に好ましい。ベ
ック平滑度100秒以上の基紙を製造する方法として
は、一般的には、短繊維で平滑性のでやすい広葉樹パル
プを多く用い、叩解機により長繊維分がなるべく少なく
なるように叩解する。具体的には、パルプの叩解は叩解
後のパルプの繊維長を42メッシュ残分が20〜45
%、濾水度200〜350CSFになるようにすること
が好ましい。ついで、内添薬品を添加した紙料スリラ−
について、特開昭58-37642号、特開昭61-260240 号、特
開昭61-284762号等の各公報に記載もしくは例示してあ
るような適切な抄紙方法を採用して長網抄紙機、丸網抄
紙機など通常用いられる抄紙機により均一な地合が得ら
れるように抄造し、更に抄造後マシンカレンダ−、ス−
パ−カレンダ−、熱カレンダ−等を用いてカレンダ−処
理を施し、ベック平滑度100秒以上の基紙を製造する
ことが出来る。
【0029】本発明における画像材料用支持体の表樹脂
層面上には、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処
理を施した後、特開昭61-84643号、特開平1-92740号、
特開平1-102551号、特開平1-166035号等の各公報に記載
もしくは例示のような下引層を塗設することができる。
また、本発明における画像材料用支持体の裏樹脂層面上
には、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施
した後、帯電防止等のために各種のバックコ−ト層を塗
設することができる。また、バックコ−ト層には、特公
昭52-18020号、特公昭57-9059号、特公昭57-53940号、
特公昭58-56859号、特開昭59-214849号、特開昭58-1841
44号等の各公報に記載もしくは例示の無機帯電防止剤、
有機帯電防止剤、親水性バインダ−、ラテックス、硬化
剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて含有せしめ
ることができる。
【0030】本発明における画像材料用支持体は、各種
の写真構成層が塗設されてカラ−写真印画紙用、白黒写
真印画紙用、写植印画紙用、複写印画紙用、反転写真材
料用、銀塩拡散転写法ネガ用及びポジ用、印刷材料用等
各種の用途に用いることができる。例えば、塩化銀、臭
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀乳剤層を設ける
ことができる。ハロゲン化銀写真乳剤層にカラ−カプラ
−を含有せしめて、多層ハロゲン化銀カラ−写真構成層
を設けることができる。また、銀塩拡散転写法用写真構
成層を設けることができる。それらの写真構成層の結合
剤としては、通常のゼラチンの他に、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコ−ル、多糖類の硫酸エステル化
合物などの親水性高分子物質を用いることができる。ま
た、上記の写真構成層には各種の添加剤を含有せしめる
ことができる。例えば、増感色素として、シアニン色
素、メロシアニン色素など、化学増感剤として、水溶性
金化合物、イオウ化合物など、カブリ防止剤もしくは安
定剤として、ヒドロキシ−トリアゾロピリミジン化合
物、メルカプト−複素環化合物など、硬膜剤としてホル
マリン、ビニルスルフォン化合物、アジリジン化合物な
ど、塗布助剤として、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩、スルホコハク酸エステル塩など、汚染防止剤とし
て、ジアルキルハイドロキノン化合物など、そのほか蛍
光増白剤、鮮鋭度向上色素、帯電防止剤、pH調製剤、
カブらせ剤、更にハロゲン化銀の生成・分散時に水溶性
イリジウム、水溶性ロジウム化合物などを適宜組み合わ
せて含有せしめることができる。
【0031】本発明に係る写真材料は、その写真材料に
合わせて「写真感光材料と取扱法」(共立出版、宮本五
郎著、写真技術講座2)に記載されている様な露光、現
像、停止、定着、漂白、安定などの処理を行うことが出
来る。また、多層ハロゲン化銀カラー写真材料は、ベン
ジルアルコール、タリウム塩、フェニドンなどの現像促
進剤を含む現像液で処理してもよいし、ベンジルアルコ
ールを実質的に含まない現像液で処理することもでき
る。
【0032】本発明における画像材料用支持体は、各種
の熱転写記録受像層が塗設されて各種の熱転写記録受像
材料用支持体として用いることができる。それらの熱転
写記録受像層に用いられる合成樹脂としては、ポリエス
テル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ビニルトルエンアク
リレート樹脂等のエステル結合を有する樹脂、ポリウレ
タン樹脂等のウレタン結合を有する樹脂、ポリアミド樹
脂等のアミド結合を有する樹脂、尿素樹脂等の尿素結合
を有する樹脂、その他ポリカプロラクタム樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等を挙げら
れる。これら樹脂に加えて、これらの混合物もしくは共
重合体等も使用できる。
【0033】本発明に係わる熱転写記録受像層中には、
上記合成樹脂の他に離型剤、顔料等を加えても良い。上
記離型剤としては、ポリエチレンワックス、アミドワッ
クス、テフロンパウダー等の固形ワックス類、弗素系、
リン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル類等が
挙げられる。これら離型剤の中でシリコーンオイルが最
も好ましい。上記シリコーンオイルとしては、油状の物
も使用できるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシ
リコーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒
硬化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイ
ルが特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコ
ーンオイル等が挙げられる。上記反応性シリコーンオイ
ルの添加量は、受像層中に0.1〜20wt%が好まし
い。上記顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛等の体質顔料が好ましい。また、受像
層の厚さとしては、0.5〜20μmが好ましく、2〜
10μmがさらに好ましい。
【0034】本発明における画像材料用支持体は、各種
のインク受容層が塗設されて各種のインクジェット記録
材料用支持体として用いることができる。それらのイン
ク受容層中にはインクの乾燥性、画像の鮮鋭性等を向上
させる目的で各種のバインダーを含有せしめることがで
きる。それらのバインダーの具体例としては、石灰処理
ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチ
ン誘導体、例えばフタール酸、マレイン酸、フマール酸
等の二塩基酸の無水物と反応したゼラチン等の各種のゼ
ラチン、各種ケン化度の通常のポリビニルアルコール、
カルボキシ変性、カチオン変性及び両性のポリビニルア
ルコール及びそれらの誘導体、酸化澱粉、カチオン化澱
粉、エーテル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロ−ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロ−ス誘
導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジウムハ
ライド、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸メタクリル
酸共重合体塩、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリビニルエーテル、アルキルビニルエ
ーテル・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マレ
イン酸共重合体及びそれらの塩、ポリエチレンイミン等
の合成ポリマー、スチレン・ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の共役ジエン
系共重合体ラテックス、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・
マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル・アクリル酸
エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の
酢酸ビニル系重合体ラテックス、アクリル酸エステル重
合体、メタクリル酸エステル重合体、エチレン・アクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン・アクリル酸エステル
共重合体等のアクリル系重合体または共重合体のラテッ
クス、塩化ビニリデン系共重合体ラテックス等或はこれ
らの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体
による官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿
素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤及びポリメ
チルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニルコーポリマー、ポ
リビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接
着剤、特公平3-24906号、特開平3-281383号、特願平4-2
40725号等の各公報に記載もしくは例示のアルミナゾ
ル、シリカゾル等の無機系バインダー等を挙げることが
でき、これらを単独或は併用して含有せしめることがで
きる。
【0035】本発明に係わるインクジェット記録材料の
インク受容層中には、バインダーの他に各種の添加剤を
含有せしめることができる。例えば、界面活性剤とし
て、長鎖アルキルベンゼンスルフォン酸塩、長鎖、好ま
しくは分枝アルキルスルフォコハク酸エステル塩などの
アニオン系界面活性剤、長鎖、好ましくは分岐アルキル
基含有フェノールのポリアルキレンオキサイドエーテ
ル、長鎖アルキルアルコールのポリアルキレンオキサイ
ドエーテル等のノニオン系界面活性剤、特公昭47-9303
号公報、米国特許3,589,906号明細書等に記載のフルオ
ロ化した界面活性剤など、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤、ポ
リマーの硬膜剤として、活性ハロゲン化合物、ビニルス
ルフォン化合物、アジリジン化合物、エポキシ化合物、
アクリロイル化合物、イソシアネート化合物等の硬膜
剤、防腐剤として、特開平1-102551号公報に記載もしく
は例示のP−ヒドロキシ安息香酸エステル化合物、ベン
ズイソチアゾロン化合物、イソチアゾロン化合物等、特
開昭63-204251号、特開平1-266537号等の各公報に記載
もしくは例示の着色顔料、着色染料、蛍光増白剤など、
黄変防止剤としてヒドロキシメタンスルフォン酸ソー
ダ、P−トルエンスルフィン酸ソーダ等、紫外線吸収剤
として、ヒドロキシ−ジ−アルキルフェニル基を2位に
有するベンゾトリアゾール化合物など、酸化防止剤とし
て、特開平1-105245号公報に記載もしくは例示のポリヒ
ンダードフェノール化合物など、鉛筆加筆剤として、澱
粉粒、硫酸バリウム、二酸化珪素等の有機または無機の
粒子径0.2μm〜5μmの微粒子、特公平4-1337号公
報等に記載もしくは例示のオルガノポリシロキサン化合
物、pH調節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、硫
酸、塩酸、リン酸、クエン酸など、オクチルアルコー
ル、シリコン系消泡剤などの各種の添加剤を適宜組み合
わせて含有せしめることができる。
【0036】
【実施例】次に本発明を更に具体的に説明するために、
実施例を述べる。
【0037】実施例1 広葉樹漂白サルファイトパルプと広葉樹漂白クラフトパ
ルプ1:1の混合パルプをカナディアン・スタンダ−ド
・フリ−ネス320mlに叩解し、更にパルプ100重
量部に対して、カオチン化澱粉3重量部、アニオン化ポ
リアクリルアミド0.2重量部、アルキルケテンダイマ
−乳化物(ケテンダイマー分として)0.4重量部、ポ
リアミノポリアミドエピクロルヒドリン樹脂0.4重量
部を添加し、坪量160g/m2の紙を製造した。得られた
湿紙を110℃で乾燥し、引き続きカルボキシ変性ポリ
ビニルアルコ−ル3重量部、蛍光増白剤0.05重量
部、青色染料0.002重量部、塩化ナトリウム4重量
部、クエン酸0.2重量部及び水93重量部から成る含
浸液を25g/m2含浸させ、110℃の熱風で乾燥し、更
に線圧90kg/cmでス−パ−カレンダ−処理して写真用
支持体の基紙を製造した。このときの基紙のベック平滑
度は200秒であった。
【0038】次に、画像形成層を塗設する側とは反対側
の基紙面(裏面)をコロナ放電処理した後、該裏面に表
1に記載のポリエチレン樹脂組成物を樹脂温度320℃
で表1に記載の樹脂被覆量に基紙の走行速度150m/分
で溶融押し出しコ−ティングした。
【0039】引き続き、基紙の表面をコロナ放電処理し
た後、該表面に低密度ポリエチレン樹脂(密度0.92
0g/cm3、MFR=8.5g/10分)47.5重量%、含
水酸化アルミニウム(対二酸化チタンに対してAl23
分として0.75重量%)で表面処理したアナタ−ゼ型
二酸化チタン顔料50重量%とステアリン酸亜鉛2.5
重量%から成る二酸化チタン顔料のマスタ−バッチ20
重量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0.920g/cm
3、MFR=4.5g/10分)65重量部と高密度ポリエ
チレン樹脂(密度0.970g/cm3、MFR=7.0g/1
0分)15重量部から成る樹脂組成物を樹脂温度320
℃で表1に記載の樹脂被覆量に基紙の走行速度150m/
分で溶融押し出しコ−ティングした。なお、表、裏のポ
リエチレン樹脂の溶融押し出しコ−ティングは、逐次押
し出しコ−ティングが行われる、いわゆるタンデム方式
で行われた。その際、該樹脂被覆紙の二酸化チタン顔料
を含む樹脂層の表面はグロッシー面に、裏の樹脂層の面
質は紙の如きマット面に加工した。
【0040】更に、樹脂被覆紙の裏樹脂層面にコロナ放
電処理後、下記のバックコ−ト塗液をオンマシン塗布し
た。乾燥重量分として、コロイド状シリカ:スチレン系
ラテックス=1:1から成り、更にポリスチレンスルフ
ォン酸ソーダ0.021g/m2の他適量の塗布助剤等を含
むバックコ−ト塗液をラテックス分(固形重量計算で)
として0.21g/m2になる塗布量で塗設して画像材料用
支持体を得た。工した。
【0041】以上のようにして画像材料用支持体を製造
する時の裏面樹脂層用のポリエチレン樹脂組成物の成形
加工性並びにゲル状の異物の発生程度及び得られた試料
の画像材料用支持体としての性能の評価方法としては、
以下に記載の方法で評価した。
【0042】画像材料用支持体製造時の裏樹脂層用のポ
リエチレン樹脂組成物の成形加工性の評価方法として
は、裏面の樹脂被覆部分の横方向の長さを測定してネッ
クインの程度を評価すると共に、溶融樹脂膜の筋の発生
の程度、ドローダウン性の程度による膜切れの発生の有
無、サージングあるいはドローレゾナシスによる流動の
不安定性等の成形加工性について総合的に評価した。評
価基準としては、○;良好、△;やや悪いが実用上問題
がない程度、×;悪く実用上問題がある程度、を表わ
す。
【0043】裏樹脂層用のポリエチレン樹脂組成物の溶
融押し出し時のゲル状の異物の評価方法としては、設定
温度320℃、1時間あたり2.5Kgとなる条件下で8
時間フィルム状に押し出した後の0.01m2のフィルム
中における0.1mm以上のゲル状の異物の個数を測定し
初期の値と比較することにより、ゲル状の異物を評価し
た。評価基準としては、○;8時間後のゲル状の異物の
個数が初期値と変わらない、△;8時間後のゲル状の異
物の個数がやや増加したが、実用上問題がない程度、
×;8時間後のゲル状の異物の個数が初期値より大きく
増加して、実用上問題がある程度、を表す。
【0044】画像材料用支持体の基紙と裏樹脂層との接
着性の評価方法としては、各試料を50℃、60%RH
の恒温恒湿槽に1日間保存した後、試料の基紙層と裏面
の樹脂層とに剥離し、剥離した樹脂層に付着した基紙層
の面積率を測定することにより、基紙と裏樹脂層との接
着性を評価した。評価基準としては、○;面積率が10
0%で良好、△;面積率が100%未満で80%以上で
あり、接着性がやや悪いが実用上問題がない程度、×;
面積率が80%未満であり、接着性が悪く実用上問題が
ある程度、を表わす。
【0045】画像材料用支持体のカ−ル物性の評価方法
としては、以下のようにして行った。まず、画像材料用
支持体の二酸化チタン顔料を含む表側の樹脂面にコロナ
放電処理後黄色発色カプラ−を含む青感乳剤層、色混り
防止剤を含む中間層、マゼンタ発色カプラ−を含む緑感
乳剤層、紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層、シアン発色
カプラ−を含む赤感乳剤層及び保護層を設けてゼラチン
の総量が8g/m2であるカラ−印画紙を作成した。各色感
乳剤層は硝酸銀で0.6g/m2に相当する塩臭化銀を含
み、更にハロゲン化銀の生成、分散及び成膜に必要なゼ
ラチンの他、適量のカブリ防止剤、増感色素、塗布助
剤、硬膜剤、増粘剤及び適量のフィルタ−染料等を含
む。次に、作成したカラ−印画紙を35℃、常湿で5日
間保存した後、カラ−発色現像後20℃、40%RHに
おける8.2cm×11.7cmの大きさのカラ−プリント
のカ−ルの状態を評価した。評価基準としては、○;や
やマイナスカ−ル(バックコ−ト層側へのカ−ル)及至
平坦であり、カ−ル物性が良好、△;カ−ルがあるが、
実用上問題がない程度、×;カ−ルが大きく、実用上問
題がある程度、を表わす。
【0046】画像材料用支持体の切断性の評価方法とし
ては、上記のカラ−印画紙をプリジジョン プリント カ
ッタ−で長さ方向が11.7cmの大きさになるように裁
断し、切断面の状態を評価した。評価基準としては、
○;ヒゲの発生がほとんどなく、切断性が良好、△;や
やヒゲの発生があるが、実用上問題がない程度、×;ヒ
ゲの発生が多くて切断性が悪く、実用上問題がある程
度、を表す。
【0047】画像材料用支持体の平滑性の評価方法とし
ては、上記カラー印画紙の表面を斜光で観察し、見た目
の光沢感を視覚的に評価して判定した。評価基準として
は、○;見た目の光沢感が高く、支持体の平滑性が良
好、△;見た目の光沢感がやや低く、支持体の平滑性が
やや劣るが、実用上問題がない程度、×;見た目の光沢
感が低く、支持体の平滑性が悪く、実用上問題がある程
度、を表す。
【0048】得られた結果を表1に表わす。
【0049】
【表1】
【0050】なお、表1中の(注1)〜(注4)は以下
の通りである。
【0051】(注1)○は本発明による試料を表わす。
【0052】(注2)HDPE;密度0.967g/c
m3、MFR=15g/10分の高密度ポリエチレン樹脂。
【0053】(注3)LDPE;密度0.924g/c
m3、MFR=0.6g/10分、分子量50万以上の分率=
15重量%、臨界剪断速度=0.06(1/秒)の低密
度ポリエチレン樹脂。
【0054】(注4)ポリエチレン樹脂組成物の調製方
法〜コンパウンド;HDPEとLDPEとを混練用押し
出し機を用いて予め溶融・混合して調製したコンパウン
ド樹脂のペレットとして使用する。単純混合;HDPE
とLDPEとを単純混合のまま溶融押し出し機に添加し
て使用する。
【0055】表1の結果から、表、裏の樹脂層中の樹脂
被覆量の差が3g/m2以上であり、かつ裏樹脂層中のポリ
エチレン樹脂が、本発明における高密度ポリエチレン樹
脂90重量部〜65重量部と低密度ポリエチレン樹脂1
0重量部〜35重量部とを予め溶融・混合して調製した
コンパウンド樹脂である、本発明における画像材料用支
持体(試料No.2、No.3、No.4、No.5、No.6及
びNo.11)は、ポリエチレン樹脂組成物の成形加工性
が良好であり、かつゲル状の異物の発生が無く、更に基
紙と樹脂層との接着性、カ−ル物性、切断性及び平滑性
が良好である優れた画像材料用支持体であることがよく
わかる。特に、画像材料用支持体の総合性能から、表、
裏の樹脂層中の樹脂被覆量の差としては、3g/m2より大
きい方が好ましく、またHDPEの含有量としては、8
5重量部〜70重量部の範囲が好ましいことがよくわか
る。
【0056】一方、発明外の試料はそれぞれ問題点を有
していることがわかる。高密度ポリエチレン樹脂の含有
量が90重量部より多い場合(試料No.1)には、ポリエ
チレン樹脂組成物の成形加工性が悪く、またゲル状の異
物の発生が多く、更に基紙と樹脂との接着性及び切断性
が悪くて問題であるし、高密度ポリエチレン樹脂の含有
量が65重量部より少ない場合(試料No.12)には、
カ−ル物性が悪くて問題である。また、ポリエチレン樹
脂組成物の調製方法として、単純混合した場合(試料N
o.10)には、ポリエチレン樹脂組成物の成形加工性
及び切断性が悪く、また初期からゲル状の異物の発生が
多くて問題である。更に、表、裏の樹脂層中の樹脂被覆
量の差が3g/m2より小さい場合(試料No.7、No.8及
びNo.9)には、切断性や平滑性が悪くて問題である。
【0057】実施例2 実施例1の試料No.5で用いた裏面被覆用のポリエチレ
ン樹脂組成物の代わりに、表2に記載のポリエチレン樹
脂を表3に記載の配合で実施例1の試料No.5と同様に
して調製したコンパウンド樹脂組成物として用いる以外
は実施例1の試料No.5と同様に実施した。
【0058】
【表2】
【0059】得られた結果を表3に示す。なお、表中の
(注1)は、表1中のそれと同意義である。
【0060】
【表3】
【0061】表3の結果から、裏樹脂層中のポリエチレ
ン樹脂が、MFRが10g/10分〜40g/10分、密度が
0.960g/cm3以上である高密度ポリエチレン樹脂9
0重量部〜65重量部とMFRが0.2g/10分〜2g/10
分、密度が0.935g/cm3以下、分子量50万以上の
分率が10重量%以上、臨界剪断速度が0.5(1/
秒)以下である低密度ポリエチレン樹脂10重量部〜3
5重量部とを予め溶融・混合して調製したコンパウンド
樹脂組成物であり、かつ該組成物の臨界剪断速度が10
(1/秒)以下のものである、本発明における画像材料
用支持体(試料No.13〜No.23)は、ポリエチレン
樹脂組成物の成形加工性が良好であり、かつゲル状の異
物の発生がなく、更に基紙と樹脂層との接着性、カール
物性、切断性及び平滑性が良好である優れた画像材料用
支持体であることがよくわかる。
【0062】特に、本発明の実施に用いられる低密度ポ
リエチレン樹脂としては、ゲル状の異物の発生を防止す
る観点から、そのMFRが1g/10分未満のものが好まし
い(試料No.14並びにNo.20と試料No.21との比
較)ことがよくわかる。また、本発明の実施に用いられ
る高密度ポリエチレン樹脂としては、カール物性の観点
から、その密度が0.962g/cm3以上のものが好まし
く(試料No.14並びにNo.18と試料No.19との比
較)、また、成形加工性、ゲル状異物の防止効果及び基
紙と樹脂層との接着性の観点から、そのMFRが10g/
10分〜30g/10分の範囲のものが好ましい(試料No.1
4、No.18並びにNo.22とNo.23との比較)こと
がよくわかる。更に、本発明の実施に用いられるコンパ
ウンド樹脂組成物としては、その臨界剪断速度が8(1
/秒)よりも低いものが好ましい(試料No.13〜No.
20並びにNo.22と試料No.21並びにNo.23との
比較)ことがよくわかる。
【0063】一方、本発明外の試料はそれぞれ問題点を
有していることがわかる。低密度ポリエチレン樹脂のM
FRが2g/10分より大きい場合(試料No.26)には、
成形加工性及びゲル状の異物の発生程度が悪くて問題で
あるし、また、低密度ポリエチレン樹脂の分子量50万
以上の分率が10重量%より低い場合(試料No.26〜
No.28)には、成形加工性が悪くて問題であるし、ゲ
ル状異物の発生が多くなる傾向がある。また、高密度ポ
リエチレン樹脂のMFRが40g/10分より大きい場合
(試料No.30)には、成形加工性、ゲル状の異物の発
生程度及び基紙と樹脂層との接着性が悪くて問題であ
る。また、コンパウンド樹脂組成物の臨界剪断速度が1
0(1/秒)より大きい場合(試料No.24〜No.27
及びNo.30)には、ゲル状の異物の発生が多くて問題
である。
【0064】
【発明の効果】本発明により、画像形成層を設ける側と
は反対側の樹脂層中にゲル状の異物の発生がなく、かつ
該樹脂層と基紙との接着性が良好であり、そしてカール
物性、切断性及び平滑性の良好な、更に高速生産でき
て、かつ安定生産できる、優れた樹脂被覆紙型画像材料
用支持体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】剪断応力及び第一法線応力差と剪断速度との関
係を表わす図表であり、縦軸は剪断応力及び第一法線応
力差を示し、横軸は剪断速度を示す。
【符合の説明】
a 剪断応力 b 第一法線応力差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池谷 暢重 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化 成株式会社水島工場内 (72)発明者 世利 卓也 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化 成株式会社水島工場内 (72)発明者 新田 晃平 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化 成株式会社水島工場内 (56)参考文献 特開 昭58−95732(JP,A) 特開 平5−19406(JP,A) 特開 昭63−237055(JP,A) 特開 平3−249753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/79,1/81 B41M 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙基体の両面がポリエチレン系樹脂を主成
    分とする樹脂組成物から成る樹脂層で被覆された画像材
    料用支持体において、 画像形成層を設ける側の樹脂層中の樹脂の被覆量と画像
    形成層を設ける側とは反対側の樹脂層中の樹脂の被覆量
    との差が3g/m2 以上であり、かつ画像形成層を設け
    る側とは反対側の樹脂層中のポリエチレン系樹脂が、 JIS K 6760で規定されるメルトフローレート
    が10g/10分〜40g/10分、密度が0.960
    g/cm3 以上である高密度ポリエチレン樹脂90重量
    部〜65重量部とJIS K 6760で規定されるメ
    ルトフローレートが0.2g/10分〜2g/10分、
    密度が0.935g/cm3 以下、分子量50万以上の
    分率が10重量%以上、臨界剪断速度が0.5(1/
    秒)以下である低密度ポリエチレン樹脂または中密度ポ
    リエチレン樹脂10重量部〜35重量部とを予め溶融・
    混合して調製したコンパウンド樹脂であり、かつ該コン
    パウンド樹脂の臨界剪断速度が10(1/秒)以下であ
    ることを特徴とする画像材料用支持体。ここでいう樹脂
    の臨界剪断速度とは、コーン・プレート型回転式粘度計
    を用い、240℃にて測定した剪断応力と第一法線応力
    差が等しくなる点における剪断速度(単位:1/秒)の
    ことをいう。
  2. 【請求項2】低密度ポリエチレン樹脂または中密度ポリ
    エチレン樹脂のJIS K 6760で規定されるメル
    トフローレートが0.2g/10分以上1g/10分未
    満である請求項1記載の画像材料用支持体。
  3. 【請求項3】画像形成層を設ける側の樹脂層中に二酸化
    チタン顔料を含むものである請求項1または2記載の画
    像材料用支持体。
  4. 【請求項4】画像形成層が、ハロゲン化銀写真構成層で
    ある請求項1、2または3記載の画像材料用支持体。
  5. 【請求項5】画像形成層が、インクジェット記録材料の
    インク受容層である請求項1、2または3記載の画像材
    料用支持体。
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