JPH06212381A - 連続溶融亜鉛メッキのスナウト内の亜鉛蒸気除去法 - Google Patents
連続溶融亜鉛メッキのスナウト内の亜鉛蒸気除去法Info
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- JPH06212381A JPH06212381A JP1945893A JP1945893A JPH06212381A JP H06212381 A JPH06212381 A JP H06212381A JP 1945893 A JP1945893 A JP 1945893A JP 1945893 A JP1945893 A JP 1945893A JP H06212381 A JPH06212381 A JP H06212381A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、連続溶融亜鉛メッキのスナウト内
の亜鉛蒸気除去法に関するもので、特に溶融亜鉛メッキ
鋼板の外観不良を解消する事を目的とする。 【構成】 スナウト内で発生する亜鉛蒸気をスナウト内
雰囲気毎一時的に系外に吸引し、冷却昇華後、別容器に
回収し、雰囲気は再加熱を行ない、スナウト内へ再吹き
込む事を特徴とする。
の亜鉛蒸気除去法に関するもので、特に溶融亜鉛メッキ
鋼板の外観不良を解消する事を目的とする。 【構成】 スナウト内で発生する亜鉛蒸気をスナウト内
雰囲気毎一時的に系外に吸引し、冷却昇華後、別容器に
回収し、雰囲気は再加熱を行ない、スナウト内へ再吹き
込む事を特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続溶融亜鉛メッキの
スナウト内の亜鉛蒸気除去法に関するもので、特に、ス
ナウト内で発生する亜鉛蒸気による溶融亜鉛メッキ鋼板
の外観不良を解消することを目的とする。
スナウト内の亜鉛蒸気除去法に関するもので、特に、ス
ナウト内で発生する亜鉛蒸気による溶融亜鉛メッキ鋼板
の外観不良を解消することを目的とする。
【０００２】
【従来の技術】溶融亜鉛浴（１）に鋼板（３）を連続的
に浸漬メッキを行う溶融亜鉛メッキ鋼板製造時、スナウ
ト内部で溶融亜鉛浴より亜鉛が蒸発し、亜鉛蒸気（スカ
ム）となる。そのスナウト内で発生した亜鉛蒸気は、本
体炉（９）で清浄化、焼鈍され、活性状態の鋼板（３）
表面に付着し、メッキ浴に突入する際、浴内での初期合
金化に影響を与え、メッキ後、特にメッキ後の合金化処
理後、部分的な合金化ムラをおこし、外観不良の原因と
なっている。
に浸漬メッキを行う溶融亜鉛メッキ鋼板製造時、スナウ
ト内部で溶融亜鉛浴より亜鉛が蒸発し、亜鉛蒸気（スカ
ム）となる。そのスナウト内で発生した亜鉛蒸気は、本
体炉（９）で清浄化、焼鈍され、活性状態の鋼板（３）
表面に付着し、メッキ浴に突入する際、浴内での初期合
金化に影響を与え、メッキ後、特にメッキ後の合金化処
理後、部分的な合金化ムラをおこし、外観不良の原因と
なっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来技術に対
して、これまでは（１）製造休止期間中に浴面を下げる
ことにより、スナウト内の清掃を行う（２）スナウト浴
面上に堆積したスカムをメタルポンプと称する亜鉛浴中
ポンプでスナウトの浴面のみの清浄化を図ってきたが、
（１）については製造開始後は良好な外観は得られるも
のの、経時時に悪化傾向にあること、（２）については
スナウト雰囲気内に浮遊しているスカムのみしか除去で
きない、というような問題点があった。
して、これまでは（１）製造休止期間中に浴面を下げる
ことにより、スナウト内の清掃を行う（２）スナウト浴
面上に堆積したスカムをメタルポンプと称する亜鉛浴中
ポンプでスナウトの浴面のみの清浄化を図ってきたが、
（１）については製造開始後は良好な外観は得られるも
のの、経時時に悪化傾向にあること、（２）については
スナウト雰囲気内に浮遊しているスカムのみしか除去で
きない、というような問題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の課題
を有利に解決するものであって、スナウト内で発生する
亜鉛蒸気（スカム）を、スナウト内雰囲気ごと、一時的
に系外へ吸引し、冷却昇華後別容器に回収し、雰囲気は
再加熱を行い、スナウト内へ再吹込むスナウト内亜鉛蒸
気除去法である。
を有利に解決するものであって、スナウト内で発生する
亜鉛蒸気（スカム）を、スナウト内雰囲気ごと、一時的
に系外へ吸引し、冷却昇華後別容器に回収し、雰囲気は
再加熱を行い、スナウト内へ再吹込むスナウト内亜鉛蒸
気除去法である。
【０００５】
【実施例】以下図面に基づいて本発明を説明する。図１
は本発明による実施例を示す図である。溶融亜鉛浴
（１）は重量％でＡｌ：０．０８％〜５．００％、不可
避元素としてＰｂ、Ｓｂ、Ｆｅ、Ｃｄ、Ｍｇ残Ｚｎで構
成された浴であり、４５０〜５００℃である。ポットロ
ール（２）は亜鉛浴内で鋼板（３）を方向転換するため
のロールである。鋼板（３）はメッキ鋼板とは用いられ
るすべての鋼板である。ターンダーンロール（４）は本
体炉（９）から亜鉛浴（１）へ突入する際の方向転換ロ
ールである。スナウト（５）は本体炉（９）と亜鉛浴
（１）を連結する通路であり、外気と遮断されている。
冷却ボックス（６）はスナウト内雰囲気を吸引口（１
３）より吸引した直後に４２０℃以下までに冷却し、亜
鉛蒸気を昇華（固体化）させるゾーンであり、冷却水の
通ったコイル及び熱交換用冷却槽にて構成されている。
は本発明による実施例を示す図である。溶融亜鉛浴
（１）は重量％でＡｌ：０．０８％〜５．００％、不可
避元素としてＰｂ、Ｓｂ、Ｆｅ、Ｃｄ、Ｍｇ残Ｚｎで構
成された浴であり、４５０〜５００℃である。ポットロ
ール（２）は亜鉛浴内で鋼板（３）を方向転換するため
のロールである。鋼板（３）はメッキ鋼板とは用いられ
るすべての鋼板である。ターンダーンロール（４）は本
体炉（９）から亜鉛浴（１）へ突入する際の方向転換ロ
ールである。スナウト（５）は本体炉（９）と亜鉛浴
（１）を連結する通路であり、外気と遮断されている。
冷却ボックス（６）はスナウト内雰囲気を吸引口（１
３）より吸引した直後に４２０℃以下までに冷却し、亜
鉛蒸気を昇華（固体化）させるゾーンであり、冷却水の
通ったコイル及び熱交換用冷却槽にて構成されている。
【０００６】スカム集納ボックス（７）はポンプ（８）
へのスカム流入防止機構及び常時交換可能な様なシール
装置も付加された回収装置である。吸引ポンプ（８）
は、スナウト内雰囲気を吸引するためのポンプである。
本体炉（９）は圧延油の除去、再結晶、スナウト内突入
板温を調整可能な加熱、冷却機能を有する炉である。
へのスカム流入防止機構及び常時交換可能な様なシール
装置も付加された回収装置である。吸引ポンプ（８）
は、スナウト内雰囲気を吸引するためのポンプである。
本体炉（９）は圧延油の除去、再結晶、スナウト内突入
板温を調整可能な加熱、冷却機能を有する炉である。
【０００７】ポット（１０）は溶融亜鉛浴を集納する容
器で、ヒーター（１１）は冷却ボックス（６）で冷却さ
れ、スカム除去を行ったスナウト内雰囲気を４５０〜４
７０℃まで再加熱を行うものである。スカム上昇防止用
しきい板（１２）は鋼板（３）に接触しない程度の上昇
気流防止の為の整流板である。吸引口（１３）はスナウ
ト直上に設置されたスナウト内雰囲気を吸引するための
通路である。吸込口（１４）は亜鉛蒸気除去後の雰囲気
をスナウト内に吹込むための通路である。
器で、ヒーター（１１）は冷却ボックス（６）で冷却さ
れ、スカム除去を行ったスナウト内雰囲気を４５０〜４
７０℃まで再加熱を行うものである。スカム上昇防止用
しきい板（１２）は鋼板（３）に接触しない程度の上昇
気流防止の為の整流板である。吸引口（１３）はスナウ
ト直上に設置されたスナウト内雰囲気を吸引するための
通路である。吸込口（１４）は亜鉛蒸気除去後の雰囲気
をスナウト内に吹込むための通路である。
【０００８】本発明では本体炉（９）で圧延油の除去、
再結晶化を施された鋼板（３）は、ターンダーンロール
（４）、スナウト（５）を経由し、溶融亜鉛浴（１）の
入ったポット（１０）内のポットロール（２）で方向転
換し、メッキされ製品となる。スナウト内雰囲気は、吸
引ポンプ（８）により、スカム上昇防止用しきい板（１
２）で上昇することなく、スナウト直上の吸引口（１
３）より吸引され、冷却ボックス（６）内で亜鉛蒸気を
昇化させ、亜鉛粉をスカム集納ボックス（７）内に回収
後、ヒーター（１１）で再加熱させ、スナウト内へ吸込
口（１４）より吹込みを行う。以上の内容により、スナ
ウト内の亜鉛蒸気は鋼板に吸着することなく、亜鉛粉と
して回収される。その効果を図２に示す。
再結晶化を施された鋼板（３）は、ターンダーンロール
（４）、スナウト（５）を経由し、溶融亜鉛浴（１）の
入ったポット（１０）内のポットロール（２）で方向転
換し、メッキされ製品となる。スナウト内雰囲気は、吸
引ポンプ（８）により、スカム上昇防止用しきい板（１
２）で上昇することなく、スナウト直上の吸引口（１
３）より吸引され、冷却ボックス（６）内で亜鉛蒸気を
昇化させ、亜鉛粉をスカム集納ボックス（７）内に回収
後、ヒーター（１１）で再加熱させ、スナウト内へ吸込
口（１４）より吹込みを行う。以上の内容により、スナ
ウト内の亜鉛蒸気は鋼板に吸着することなく、亜鉛粉と
して回収される。その効果を図２に示す。
【０００９】図２は横軸が製造開始日数、たて軸がメッ
キ鋼板の品質の指標となる外観の評点である（０〜４の
５段階評価であり、４が最も悪く、２までが合格レベル
である）図中○印が本発明での亜鉛蒸気除去装置を使用
した場合の推移を示し、●印が亜鉛蒸気除去装置を使用
しなかった場合の推移を示している。図２で示すよう
に、除去装置を使用しない場合には、開始直後〜２．５
日までは合格レベルの品位を保っているものの２．５日
以後は経時的に悪化の傾向にあるのに対し、本発明を行
った場合には少くとも開始から約２週間は良好な外観と
なっている。
キ鋼板の品質の指標となる外観の評点である（０〜４の
５段階評価であり、４が最も悪く、２までが合格レベル
である）図中○印が本発明での亜鉛蒸気除去装置を使用
した場合の推移を示し、●印が亜鉛蒸気除去装置を使用
しなかった場合の推移を示している。図２で示すよう
に、除去装置を使用しない場合には、開始直後〜２．５
日までは合格レベルの品位を保っているものの２．５日
以後は経時的に悪化の傾向にあるのに対し、本発明を行
った場合には少くとも開始から約２週間は良好な外観と
なっている。
【００１０】
【発明の効果】本発明によって従来の課題であった
（１）系時的な外観品位の悪化を防止、（２）スナウト
内清掃作業の解消が可能となる。
（１）系時的な外観品位の悪化を防止、（２）スナウト
内清掃作業の解消が可能となる。
【図１】本発明方法を実施する為の装置の断面説明図で
ある。
ある。
【図２】本発明方法を実施したものと、従来の亜鉛メッ
キ鋼板の経過日数と評点結果を示す。
キ鋼板の経過日数と評点結果を示す。
１ 溶融亜鉛浴 ２ ポットロール ３ 鋼板 ４ ターンダーンロール ５ スナウト ６ 冷却ボックス ７ スカム集納ボックス ８ 吸引ポンプ ９ 本体炉 １０ ポット １１ ヒーター １２ スカム上昇防止用しきい板 １３ 吸引口 １４ 吹込口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末宗 義広 千葉県君津市君津１番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項１】 スナウト内で発生する亜鉛蒸気（スカ
ム）をスナウト内雰囲気ごと一時的に系外へ吸引し、冷
却昇華後、別容器に回収し、雰囲気は再加熱を行い、ス
ナウト内へ再吹込むスナウト内亜鉛蒸気除去法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1945893A JPH06212381A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 連続溶融亜鉛メッキのスナウト内の亜鉛蒸気除去法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1945893A JPH06212381A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 連続溶融亜鉛メッキのスナウト内の亜鉛蒸気除去法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06212381A true JPH06212381A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11999876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1945893A Pending JPH06212381A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | 連続溶融亜鉛メッキのスナウト内の亜鉛蒸気除去法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06212381A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000290761A (ja) * | 1999-04-06 | 2000-10-17 | Nkk Corp | 連続溶融金属めっき設備及びその使用方法 |
| KR100847666B1 (ko) * | 2001-12-14 | 2008-07-21 | 주식회사 포스코 | 소둔로 스나우트의 아연재 흡입 및 가스 분사장치 |
| CN106222595A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-12-14 | 桐乡市铁盛线路器材有限公司 | 一种镀锌烟气余热回收利用系统 |
| JP2018515693A (ja) * | 2015-05-27 | 2018-06-14 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトＴｈｙｓｓｅｎＫｒｕｐｐ Ｓｔｅｅｌ Ｅｕｒｏｐｅ ＡＧ | 金属蒸気の改善された抽出用の装置及び方法 |
| CN109735782A (zh) * | 2019-01-04 | 2019-05-10 | 重庆赛迪热工环保工程技术有限公司 | 回收保护气体的节能炉鼻子与保护气体回收方法 |
| CN110358993A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-22 | 武汉科技大学 | 一种抑制镀锌线炉鼻子内锌蒸气扩散的方法 |
| CN111575624A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-08-25 | 中电建武汉铁塔有限公司 | 天然气锌炉余热利用装置、方法及应用 |
| CN114250430A (zh) * | 2020-09-21 | 2022-03-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 利于抑制锌灰的炉鼻子内气氛温度控制方法和加热装置 |
| WO2023073858A1 (ja) * | 2021-10-28 | 2023-05-04 | Ｐｒｉｍｅｔａｌｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ Ｊａｐａｎ株式会社 | スナウト用の金属ヒューム低減装置、スナウト装置及びめっき設備 |
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| JPS62177164A (ja) * | 1986-01-30 | 1987-08-04 | Daido Steel Co Ltd | 連続式合金メツキ装置 |
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-
1993
- 1993-01-13 JP JP1945893A patent/JPH06212381A/ja active Pending
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