JPH0620948Y2 - ライニング鋼管 - Google Patents

ライニング鋼管

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JPH0620948Y2
JPH0620948Y2 JP1988073784U JP7378488U JPH0620948Y2 JP H0620948 Y2 JPH0620948 Y2 JP H0620948Y2 JP 1988073784 U JP1988073784 U JP 1988073784U JP 7378488 U JP7378488 U JP 7378488U JP H0620948 Y2 JPH0620948 Y2 JP H0620948Y2
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steel pipe
lining
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pipe
elastic cylindrical
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清和 下川
敏雄 井上
秀樹 倍
良平 須賀
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鋼管の内側に合成樹脂製ライニング層を添設し
たライニング鋼管に関し、詳細には前記ライニング層部
分において熱応力に起因する割れ等が発生するのを防止
する様に構成されたフランジ付のライニング鋼管に関す
るものである。
[従来の技術] 第3図はフランジ付ライニング鋼管の要部断面説明図で
ある。鋼管1の両端部には夫々フランジ3,3が溶接々
合されると共に、該鋼管1の内側には合成樹脂製ライニ
ング層(以下単にライニング管という)2が配設され
る。該ライニング管2としてはポリブテンや塩化ビニル
等の耐蝕性合成樹脂が汎用されるが、本考案はその素材
を特定するものではない。そしてライニング管2の両端
部は鍔返し加工されて拡大部2aを形成し、フランジ
3,3の平板状端面に密接される。そしてフランジ3,
3同士の接続に当たっては、隣接して設けられる拡大部
2a,2a同士を対面させて当接し、フランジ3のボル
ト穴3aにボルト4を挿し込んで、ナット5により締結
固定する。尚ライニング管2が鍔返し加工されたために
湾曲部2bが形成されるが、該湾曲部2bに相当するフ
ランジ3内壁部分には、前記湾曲部2bに対して鋭角的
な当接部を形成しない様に構成される。
[考案が解決しようとする課題] 上記構造のライニング鋼管におけるライニング管2の線
膨張率は、鋼管1に比較して一般に10倍以上であり、
内部流体や外気による温度変化が生じたとき、前記ライ
ニング管2と鋼管1の間で伸縮量に差異が生じる。また
前記した様にライニング管2の両端は拡大部2aにおい
てフランジ3によって完全に拘束されているので、上記
の伸縮量に差異に起因してライニング管2内に大きな応
力が発生しライニング管2に割れ等の損傷を引き起こ
す。特に該ライニング鋼管は温水パイプとして使われる
ことが多く、例えば温泉の引揚げ用管や温水給排用管と
して温度変化を受け易い箇所に配設されることが多いの
で、ライニング管2の損傷を防止する手段の開発が強く
望まれていた。
他方前記ライニング管2における端部の鍔返し加工は設
備の揃った工場内でなければ実施することができず、配
管現場においては長さ調整等ができないという不都合も
あった。
そこで本考案者らは、内部流体が鋼管に直接触れない様
にするというライニング鋼管本来の機能を損なうことな
く、且つ温度変化に起因するライニング管の割れ等を防
止する目的で種々工夫を重ね、本考案を完成した。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成した本考案は、大きく2つの態様を含
み、その第一は鋼管の端部には大径部を形成すると共
に、ライニング層は前記大径部の形成根元より突出させ
て該大径部と同心状となし、前記大径部と前記突出ライ
ニング層の間隙には、弾性円筒体が嵌合され、該弾性円
筒体はその開放側端部において鍔返しする構成を要旨と
するものである。
また第2の考案は前記ライニング層の一方側端部は鋼管
端部より奥まる様に短く形成され、該ライニング層の内
側には該ライニング層の伸縮空間を残して弾性円筒体が
配設され、該弾性円筒体はその開放側端部において鍔返
しする構成を要旨とするものである。
[作用及び実施例] 第1図(A)は本考案の請求項(1)に係る実施例を示す断面
説明図である。ライニング管2の一方端は第3図に示す
従来例と同様に鍔返し加工して拡大部2aが形成され、
もう一方の端部は直管状のままとし、フランジ3端面よ
りも短く端部2cが奥まる様に形成される。そして該端
部2cの外側に相当する鋼管1には大径部10が設けら
れ、前記端部2cの外周面と前記大径部10の内周面の
間に円環状の間隙部11が形成される。上記大径部10
は図例の如く鋼管1の外径とほぼ同じ内径を有する鋼製
筒管を溶接接合するものであっても良いし、或は鋼管1
の端部を拡径成形加工した一体形のものでも構わない。
そして前記間隙11には第2図(A)に示す形状の弾性円
筒体6が嵌挿される。尚前記大径部10の先端にはフラ
ンジ3を溶接々合し、フランジ継手を構成する。
前記弾性円筒体6はゴム材料又は軟弾性を有する合成樹
脂材料を用い、フランジ部6aと筒体部6bが一体成形
され、フランジ部6aにはボルト挿し込み用孔6dが設
けられ、筒体部6bの内・外周面には周方向に連続する
突条6c,6cが設けられる。従って間隙11に該円筒
部6bが嵌挿されたとき、前記突条6cが大径部10の
内周面及び端部2cの外周面に夫々当接押圧され、ライ
ニング管2の内部流体の通過を完全に封鎖する。
上記構造のライニング鋼管をフランジ接合するに当たっ
ては、第1図(A)に示す様に拡大部2aと弾性円筒体6
を対面当接し、ボルト・ナットによって締結固定する。
従って上記弾性円筒体6のフランジ部6a外面は隣接す
るライニング管の拡大部2aに当接されると共に、筒体
部6bの内周面とライニング管の端部2c外周面は常時
当接される。これによって上記フランジ接合部分におい
て、内部流体がフランジ3や鋼管1に直接触れることは
防止される。
上記構造のライニング鋼管において、温度変化によりラ
イニング管2の端部2cが破線に示す如く伸縮しても、
該端部2cは固定されておらず自由端となっているの
で、ライニング管における内部応力の発生は抑制されて
割れ等を生じることはない。さらに弾性円筒体6と端部
2cは前述の通り常に当接されているので内部流体が鋼
管1内面等に接触して腐蝕を引き起こすこともない。
前記の弾性円筒体6は第2図(A)に示す例に限られず、
フランジ部6aにはボルト挿し込み用孔を形成せずに小
径に形成したり、或はフランジ部6a及び6bに亘って
保形用芯材を埋設する構造のものであっても構わない。
第1図(B)は本考案の請求項(2)に係る実施例を示す断面
説明図である。鋼管1及びフランジ3の一方側端部は第
3図の従来例と同様であり、ライニング管の一方端側に
拡大部2aが形成される。ライニング管2の残るもう一
方側の端部2cは鋼管1の端部より奥まる様に短くされ
ると共に平滑な筒状のままで形成され、さらにライニン
グ管の端部2cの内側には弾性円筒体8が該端部2cの
内周面に当接する様に嵌挿される。従って鋼管1の内周
面及び弾性円筒体8の外周面の間には空間12が形成さ
れ、該空間の一方側にライニング管の端部2cが嵌挿さ
れる構造となる。前記弾性円筒体8はゴム又は軟弾性を
有する合成樹脂を用い、第2図(B)に示す如くフランジ
部8a及び円筒部8bが一体的に形成され、該フランジ
部8a及び円筒部8bに亘って保形用芯材9が埋設され
る。該芯材9は高強度の金属材料又は合成樹脂材料等に
よって形成され、該芯材9は前述のゴム材料等により被
覆される。また前記円筒部8bの外周には周方向に連続
する突条8cが設けられ、該突条8cがライニング管の
端部2cの内周面に対して当接押圧され、内部流体の通
過を完全に封鎖できる様に構成される。
上記構造のライニング鋼管において温度変化によりライ
ニング管2が破線に示す如く[第1図(B)]伸縮した場
合であっても、端部2c内周面と弾性円筒体8の当接は
継続して維持され、内部流体が鋼管1等に直接々触する
のを防止すると共に、端部2cは空間12において管軸
方向に開放されているので、内部応力の発生は抑制で
き、ライニング管2に割れ等を引き起こすことは可及的
に防止される。
上記弾性円筒体6又は8を用いるライニング鋼管であれ
ば、フランジ継手部分の加工は、鋼管1の端部にフラン
ジ3を溶接する作業と弾性円筒体6又は8を嵌挿する作
業だけで足りるので、配管施工現場において簡単に行な
える。その結果配管の長さ調整等が現場においてできる
様になり、配管作業が能率的になった。
[考案の効果] 本考案によりライニング鋼管の機能を損うことなく、温
度変化に起因するライニング管の割れ等の発生を抑制防
止できる様になった。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は本考案の代表的な実施例を示す断面説
明図、第2図(A),(B)は第1図(A),(B)に示された弾性円
筒体を示す一部破断斜視説明図、第3図は従来のライニ
ング鋼管の例を示す断面説明図である。 1…鋼管、2…ライニング管 3…フランジ、4…ボルト 5…ナット、6,8…弾性円筒体 9…芯材、10…大径部 11…間隙、12…空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 倍 秀樹 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社ビニルパイプ工場内 (72)考案者 須賀 良平 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社ビニルパイプ工場内 (56)参考文献 実開 昭62−130284(JP,U) 特公 昭51−4284(JP,B2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼管の内壁に合成樹脂製ライニング層が添
    設されてなるフランジ付ライニング鋼管において、前記
    鋼管の端部には大径部を形成すると共に、前記ライニン
    グ層は前記大径部の形成根元より突出させて該大径部と
    同心状となし、前記大径部と前記突出ライニング層の間
    隙には、弾性円筒体が嵌合され、該弾性円筒体はその開
    放側端部において鍔返しされてなることを特徴とするラ
    イニング鋼管。
  2. 【請求項2】鋼管の内壁に合成樹脂製ライニング層が添
    設されてなるフランジ付ライニング鋼管において、前記
    ライニング層の一方側端部は鋼管端部より奥まる様に短
    く形成され、該ライニング層の内側には該ライニング層
    の伸縮空間を残して弾性円筒体が配設され、該弾性円筒
    体はその開放側端部において鍔返しされてなることを特
    徴とするライニング鋼管。
JP1988073784U 1988-06-02 1988-06-02 ライニング鋼管 Expired - Lifetime JPH0620948Y2 (ja)

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JP1988073784U JPH0620948Y2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 ライニング鋼管

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JPH01176288U JPH01176288U (ja) 1989-12-15
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JPS514284A (ja) * 1974-07-01 1976-01-14 Toshio Fujiwara Taiyagomutokanagatanyoru seikeihoho
JPH0356707Y2 (ja) * 1986-02-07 1991-12-20

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