JPH06207730A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JPH06207730A
JPH06207730A JP5035432A JP3543293A JPH06207730A JP H06207730 A JPH06207730 A JP H06207730A JP 5035432 A JP5035432 A JP 5035432A JP 3543293 A JP3543293 A JP 3543293A JP H06207730 A JPH06207730 A JP H06207730A
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竜彦 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井面に対する位置合せを簡単にできるよう
にする。 【構成】 本体外殻を構成する箱体1の下面に形成され
た開口部5に、この開口部5の実質的な位置を上下方向
に調整するための筒状の調整枠7を上下動可能に設け、
この調整枠7の下面に取り付けられた二つの開口部を有
するパネル14と、給排気流間での熱交換を行なう箱体
1内の熱交換器2の下部との間に、熱交換器2の下部に
回動可能の連結部29を持ち、自由端32がパネル14
の内枠13上面に摺動可能に当接し、当該部における給
気風路15と排気風路16とを隔離する可動仕切板22
を備える。 【効果】 調整枠の位置調整に追随して自動的に給気風
路と排気風路の隔離状態が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内蔵の熱交換器を通
じて給排気による換気を行なう換気装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記この種の従来の換気装置は、例えば
実開昭62ー9043号公報に示されているようなもの
である。即ち、図13に示すように、換気装置はその本
体外殻を構成する箱体1内に熱交換器2が組込まれ、天
井3の裏側空間等にアンカーボルト4等により吊り固定
される。箱体1の下面は開口し、この開口部5には、開
口部5の実質的な上下方向の位置をねじ6の操作で調整
できるように、上下動可能に両端の解放した筒状の調整
枠7が内装されている。熱交換器2は、独立した2系統
の作動流体通路を持つ端面が方形の6面体として構成さ
れ、その陵角部に装着された熱交換器枠8により、箱体
1内に内接形態に取り外し可能に組込まれている。
【0003】即ち、箱体1内の上面、及び前後面にはそ
れぞれ固定金具を兼ねる仕切板9が取り付けられてい
て、この各仕切板9に熱交換器枠8の上部分側と前後部
分が当てられ、前後部分については仕切板9にねじ10
により締め付けられている。従って、このねじ10を外
すことにより熱交換器2は箱体1から取り外すことがで
きる。
【0004】調整枠7の下部には、室内側吹出口11と
室内側吸込口12を前後に持ち、中央に着脱できる内枠
13を備えたパネル14が装着されている。パネル14
の室内側吹出口11は外気を室内へ供給するための給気
風路15の出口端であり、室内側吸込口12は室内空気
を室外へ排気するための排気風路16の入口端である。
パネル14と熱交換器2との間の給気風路15と排気風
路16とは、熱交換器枠8の下部分にねじ17により垂
下状に取り付けられた長さ調整の可能な仕切板18によ
り隔離されている。この仕切板18は下部側がパネル1
4の内面への当り面としてL字状に曲げられ、クッショ
ン材を介してパネル14の内面に当接している。なお、
給気風路15は図示しない室外側吸込口を入口端とし
て、箱体1内を経て熱交換器2を通り、パネル14の室
内側吹出口11に至る一連の通路で、図示しない送風機
により給気流が形成される。また、排気風路16はパネ
ル14の室内側吸込口12から、箱体1内を経て熱交換
器2を通り、図示しない室外側吹出口に至る一連の通路
で、図示しない送風機により排気流が形成される。
【0005】上記構成の従来の換気装置は、取り付け時
においてパネル14を天井面に合せることができ、内蔵
の熱交換器2を通じて給排気による熱交換換気を行なう
ことができる。パネル14の天井面に対する調整は、パ
ネル14から内枠13を外し、調整枠7を締め付けてい
るねじ6及び仕切板18を締め付けているねじ17をそ
れぞれ緩め、パネル14とともに調整枠7を上下いずれ
かの方向にスライドさせて、パネル14が天井面に合う
位置にして、ねじ6,10を締め直すことで完了する。
ただし、調整枠7と仕切板18には調整のための長穴
(図示しない)があり、そのままでは風漏れが起きるの
で調整後にこれらはアルミテープ等で塞がれる。
【0006】点検や修理等で熱交換器2を外す必要があ
る場合には、やはりパネル14から内枠13を外し、熱
交換器2の前後の熱交換器枠8を仕切板9に締め付けて
いるねじ10を外せば、熱交換器2を箱体1の外に引き
出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の換気装置におい
ては、パネル14の天井面への位置合せが、調整枠7の
位置調整と仕切板18の長さ調整をしなくてはならない
ため面倒であり、その作業も狭隘な場所でのねじ6,1
7の操作を伴うのでし辛いといった課題を含んでいる。
【0008】また、熱交換器2を着脱する操作の困難度
が高く、作業も面倒なためメンテナンスもし難いという
課題も含んでいる。即ち、熱交換器2を着脱するには、
熱交換器2を支えながらねじ10の締め付け又は取り外
しを行なわなくてはならず、一人で作業をする場合には
片手で熱交換器2を支えながら、もう一方の手でねじ1
0の操作をしなければならないため、熱交換器2を落下
させてしまう危険が付きまとい、作業に危険も伴う。
【0009】この発明は上記した従来の課題を解決する
ためになされたもので、その目的は第1には、天井面に
対する位置合せを簡単に行なうことができる換気装置を
提供することであり、第2には、熱交換器の着脱が容易
で、メンテナンスもし易い換気装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る換気装置
は、本体外殻を構成する箱体の下面に形成された開口部
に、この開口部の実質的な位置を上下方向に調整するた
めの筒状の調整枠を上下動可能に設け、この調整枠の下
面に取り付けられた二つの開口部を有するパネルと、給
排気流間での熱交換を行なう箱体内の熱交換器の下部と
の間に、熱交換器の下部に回動可能の支点を持ち、自由
端がパネルの内枠上面に摺動可能に当接し、当該部にお
ける給気風路と排気風路とを隔離する可動仕切板を備え
たものである。
【0011】請求項2に係る換気装置は、請求項1に係
るものにおいて、その熱交換器を陵角部に熱交換器枠が
固定された端面形状が方形の6面体に構成するととも
に、これを箱体の前後の内壁にそれぞれ取り付けた固定
金具に対して、対向する陵角部の熱交換器枠でのねじ締
めにより箱体内に装架し、その一方の陵角部の熱交換器
枠には、当該部の固定金具とのねじ締めを解除した時、
固定金具に上側から掛け止まる掛け金具を設けたもので
ある。
【0012】請求項3に係る換気装置は、請求項1にか
かるものにおいて、その熱交換器を陵角部に熱交換器枠
が固定された端面形状が方形の6面体に構成するととも
に、これを箱体の両側内壁の前後にそれぞれ設けた横向
きの係止孔に対して、対向する陵角部の熱交換器枠の両
側に設けた前後の施錠装置における横方向に出没可能に
構成した施錠棒の突入により箱体内に装架し、前側又は
後ろ側のいずれか一方の施錠装置の施錠棒については、
係止孔に相対回転できる構成とし、他方の施錠装置の施
錠棒については係止孔に相対回転しない構成としたもの
である。
【0013】請求項4に係る換気装置は、請求項2にか
かるものにおいて、熱交換器枠と固定金具とに、互いに
連通し整合する長穴を形成し、この整合する長穴に沿う
方向からの抜き差しのみを可能とし、長穴に対して回動
できるノブにより熱交換器枠と固定金具とを連結したも
のである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、箱体の下部に設け
た調整枠を上下方向に移動させ、調整枠の下面に取り付
けられたパネルの位置調整をすると、箱体内の熱交換器
の下部に取り付けた可動仕切板の自由端が支点を中心
に、上下方向に回動しパネルの内枠上面に接したまま内
枠上面を摺動する。従って、当該部における給気風路と
排気風路とは、調整操作なしに可動仕切板による隔離状
態が保持されることになる。
【0015】請求項2の発明においては、特に、その熱
交換器の着脱に際し、固定金具に掛け金具が掛け止ま
り、熱交換器の荷重が片側において固定金具により担わ
れることになるので、手で支え易く、熱交換器の落下の
危険も少なくなる。
【0016】請求項3の発明においては、特に、その熱
交換器の着脱を施錠装置の施錠棒の出没操作だけでで
き、係止孔に相対回転できる方を施錠しておくことによ
り、熱交換器を取り外すことなく、施錠棒を軸に回転さ
せることができ、着脱時には片側の施錠装置に熱交換器
の荷重を担わせておくことができるので、熱交換器を手
で支え易く、熱交換器の落下の危険も少なくなる。
【0017】請求項4の発明においては、特に、その熱
交換器の着脱に際し、固定金具に掛け金具が掛け止ま
り、熱交換器の荷重が片側において固定金具により担わ
れることになるので、手で支え易く、熱交換器の落下の
危険も少なくなるうえ、差し込んで回し、回して抜きと
る操作だけで係脱できるノブにより熱交換器枠と固定金
具とが連結されているので、ノブにより保持した安定状
態で熱交換器を取り付けるねじの操作ができるようにな
る。
【0018】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例としての換気装置
の全体構成を示す正面構成図で、図2は図1の中央部に
おける縦断側面図である。この実施例の換気装置は、天
井面に臨むパネルの位置調整に関する構成及び熱交換器
に関する構成以外の換気機能に関する基本構成は先に説
明した従来例の装置と変らない。
【0019】〈基本構成についての説明〉この換気装置
は、その本体外殻を構成する箱体1内に熱交換器2が組
込まれ、天井3の裏側空間等にアンカーボルト4等によ
り吊り固定される。箱体1の下面は開口し、この開口部
5には、開口部5の実質的な上下方向の位置をねじ6の
操作で調整できるように、上下動可能に両端の解放した
筒状の調整枠7が内装されている。熱交換器2は、独立
した2系統の作動流体通路を持つ端面が方形の6面体と
して構成され、その陵角部に装着された熱交換器枠8に
より、箱体1内に内接形態に取り外し可能に組込まれて
いる。
【0020】即ち、箱体1内の上面、及び前後面にはそ
れぞれ固定金具でもある仕切板9が取り付けられてい
て、この各仕切板9に熱交換器枠8の上部分側と前後部
分が当てられ、前後部分については仕切板9にねじ10
により締め付けられている。従って、このねじ10を外
すことにより熱交換器2は箱体1から取り外すことがで
きる。
【0021】調整枠7の下部には、室内側吹出口11と
室内側吸込口12を前後に持ち、外枠19の中央に着脱
できる内枠13を備えたパネル14が装着されている。
パネル14の室内側吹出口11は外気を室内へ供給する
ための給気風路15の出口端であり、室内側吸込口12
は室内空気を室外へ排気するための排気風路16の入口
端である。パネル14と熱交換器2との間の給気風路1
5と排気風路16とは、熱交換器枠8の下部分にねじ2
0により取り付けられた可動仕切板22により隔離され
ている。なお、給気風路15は室外側吸込口23を入口
端として、箱体1内を経て熱交換器2を通り、パネル1
4の室内側吹出口11に至る一連の通路で、送風機24
により給気流が形成される。また、排気風路16はパネ
ル14の室内側吸込口12から、箱体1内を経て熱交換
器2を通り、室外側吹出口25に至る一連の通路で、送
風機26により排気流が形成される。
【0022】〈パネルの位置調整に関する説明〉図2及
び図3並びに図4に示すように、調整枠7の下面に取り
付けられたパネル14の内枠13の内面と、箱体1内の
熱交換器2の下部との間には、当該部における給気風路
15と排気風路16とを隔離する可動仕切板22が設け
られている。可動仕切板22は、熱交換器2の下部陵角
部の熱交換器枠8に取り付けられた取付板27にねじ付
けされ、熱交換器2寄りにブッシュ28による回転可能
の連結部(支点)29を有する。この連結部29より先
側30は基部側31より長く形成され、その自由端32
はパネル14の内枠13上面に摺動可能に斜めに当接し
ている。自由端32はひっかかりにくい円弧状に形成さ
れ、樹脂性のクッション材33が被着されている。
【0023】上記構成の換気装置では、箱体1の下部に
設けた調整枠7をねじ6の操作により上下方向に移動さ
せ、調整枠7の下面に取り付けられたパネル14の天井
面に対する位置調整を行なうと、これに追随して箱体1
内の熱交換器枠8の下部に取り付けた可動仕切板22の
自由端32が連結部29において上下方向に回動し、パ
ネル14の内枠13上面に接したまま内枠13上面を摺
動する。調整枠7の調整が終わり、調整枠7がねじ締め
固定された状態では、可動仕切板22の自由端32は、
自重により内枠13内面に押し当たった状態で安定し、
当該部における給気風路15と排気風路16とは、可動
仕切板22により自動的に隔離状態に保持される。従っ
て、パネル14の天井面への位置合せが、調整枠7の位
置調整だけで簡単に完了する。可動仕切板22の調整操
作が無くなることは、それに伴う狭隘な場所でのねじ操
作も、ねじ穴のアルミテープ等による密閉操作もなくな
ることになるので、位置調整の作業は楽になり、作業時
間も短縮される。
【0024】〈熱交換器に関する説明〉熱交換器2は、
図2に示すように箱体1内に内接形態に装架されてい
る。即ち、箱体1内の上面、及び前後面に設けられた各
仕切板9に対応する部分の熱交換器枠8が当てられ、熱
交換器枠8の前部分については仕切板9に蝶番34を介
してねじ10により締め固定され、後部分については仕
切板9に金具35を介してねじ10により締め固定され
ている。
【0025】また、金具35と仕切板9とには図5及び
図6に示すように、その中央に互いに連通し整合する長
穴36が形成され、この整合する長穴36に対して下方
からノブ37が装着され、このノブ37によっても金具
35と仕切板9とが連結されている。ノブ37は、長穴
36を通り得る脚部の一端に、長穴36を通り抜けえな
いフランジ状の保持部38を、他端に一方向についての
み長穴36を通り抜け得る施錠部39をそれぞれ形成
し、保持部38につまみ部40を一体に形成した樹脂成
形物である。長穴36へ差し込み回すことによりノブ3
7の施錠状態は維持され、施錠状態から差し込み状態に
回転させることにより、ノブ37を解錠状態にして抜き
取ることができる。
【0026】さらに熱交換器2には、図3及び図7に示
すようにその前側の陵角部の熱交換器枠8に当該部の仕
切板9の上側に反った端縁41の直上をオーバハング状
に被冠するアングル型の掛け金具42がねじにより固着
されている。
【0027】上記構成の換気装置では、熱交換器2を下
方に回転移動させて清掃等を行なうことも、箱体1から
熱交換器2を取り外してメンテナンスを実施することも
できる。熱交換器2を回転移動させる場合にはまず、パ
ネル14を取り外し、金具35と仕切板9とを固定して
いるねじ10を外す。この状態ではノブ37により熱交
換器2はそれまで通り保持されている。続いて、片手で
熱交換器2を下から支えながら、ノブ37を回し解錠状
態にして抜き取る。この後は熱交換器2の荷重を支えな
がら手を引いていけば、熱交換器2は蝶番34を軸に回
転し、落下の恐れのない吊り状態になり止まる。なお、
熱交換器2を元に戻すには、上述の手順を逆から行なえ
ばよい。
【0028】熱交換器2を箱体1から取り外す場合に
は、まず、パネル14を取り外し、金具35と仕切板9
とを固定しているねじ10を外す。この状態ではノブ3
7により熱交換器2はそれまで通り保持されている。次
に蝶番34と仕切板9を固定しているねじ10を外す。
このねじ10を外すと、仕切板9の上側に反った端縁4
1に被冠していた掛け金具42が仕切板9の端縁41に
引っ掛かり係止される。従って、熱交換器2は依然とし
て落下しない状態にある。続いて、片手で熱交換器2を
下から支えながら、ノブ37を回し解錠状態にして抜き
取る。この後は熱交換器2の荷重を支えながら、掛け金
具42の仕切板9への引っ掛りを外し、引き抜けば良
い。なお、熱交換器2を元の組付け状態に戻すには、上
述の手順を逆から行なえばよい。
【0029】即ち、熱交換器2の着脱等の操作に際し、
作業の途中で仕切板9に掛け金具42が掛け止まり、熱
交換器2の荷重が片側において仕切板9により担われる
ことになるので、手で支え易く、熱交換器2の落下の危
険も少なくなる。また、回して抜きとる操作だけで係脱
できるノブ37により熱交換器枠8と仕切板9とが連結
されているので、ノブ37により保持した安定状態で熱
交換器2を取り付けているねじ10の操作ができるの
で、熱交換器2を手で支え易く、熱交換器2の落下の危
険も少なくなる。従って、熱交換器2の着脱が容易で、
メンテナンスもし易くなり、その作業性も改善されるこ
とになる。
【0030】実施例2.図8から図12までの各図はこ
の発明の別の実施例を示したものである。この実施例の
換気装置の特徴は、熱交換器2に関する箱体1への取付
構造であって、他の構成は実施例1のものと基本的に同
じであり、同一又は相当する部分には実施例1と同一の
符号を付し説明は省略する。
【0031】この実施例の換気装置は、熱交換器2を箱
体1に対して2種類の施錠装置43,44により着脱可
能に組付けたものである。施錠装置43,44はいずれ
も熱交換器枠8に取り付けられ、基本的には、熱交換器
2の着脱をより簡単な操作で確実にできるようにしよう
とする技術思想に基づいて具体化されたものである。
【0032】即ち、箱体1側にはその両側内壁の前後に
それぞれ横向きの係止孔45,46が設けられ、熱交換
器2側には、前後に対向する陵角部の熱交換器枠8の左
右両側にそれぞれ施錠装置43,44が取り付けられて
いる。前側の両側の施錠装置43は、図9及び図10に
示すようにそれぞれ横外方向に出没可能の施錠棒47を
備えている。これらの施錠棒47は、丸棒で先端は滑ら
かな球面に形成され、基部側には操作部48が突出して
いる。施錠棒47を保持しているホルダ49には、操作
部の移動する溝とともに、操作部の移動を規制するレス
トが形成されている。この各施錠装置43の施錠棒47
は、前側の丸形の係止孔45に相対回転可能に突入でき
るように構成されている。後側の両側の施錠装置44
も、図11及び図12により示すようにそれぞれ横外方
向に出没可能の施錠棒50を備えている。これらの施錠
棒50は、角棒で基部側には操作部51が突出してい
る。施錠棒50を保持しているホルダ52には、操作部
51の移動する溝が形成されている。この各施錠装置4
4の施錠棒50は、後側の角形の係止孔46に回転でき
ない状態で突入するように構成されている。なお、図中
53は仕切板9に装着されたシール機能を持つ弾性パッ
トである。
【0033】上記構成の換気装置では、熱交換器2を下
方に回転移動させて清掃等を行なうことも、箱体1から
熱交換器2を取り外してメンテナンスを実施することも
できる。熱交換器2を回転移動させる場合にはまず、パ
ネル14を取り外し、熱交換器2を手で支えながら、後
側の二個の施錠装置44を操作部51の操作で係止孔4
6から施錠棒50を抜き、解錠する。この後は熱交換器
2の荷重を支えながら手を引いていけば、熱交換器2は
前側の施錠装置43が蝶番と同様に機能し、熱交換器2
側または箱体1側に取り付けられたクッション付きのス
トッパ54が当たる位置で落下の恐れのない吊り状態に
なり止まる。ストッパ54により、回転変位した熱交換
器2が室内側吹出口11のルーバ55に当たることが防
止される。なお、熱交換器2を元に戻すには、上述の手
順を逆から行なえばよい。この時には、弾性パット53
が圧縮された状態で施錠される。従って、弾性パット5
3の弾性復帰力が施錠棒50及び熱交換器2側にかか
り、がたつきもなく抜出もない安定した状態に熱交換器
2が装着されることになる。
【0034】熱交換器2を箱体1から取り外す場合に
は、まず、パネル14を取り外し、熱交換器2を手でさ
さえながら、前後全ての施錠装置44,43を順次解錠
状態にして熱交換器2を抜き取れば良い。なお、熱交換
器2を元の組付け状態に戻すには、上述の手順を逆から
行なえばよい。この時には、弾性パット53が圧縮され
た状態で施錠される。従って、弾性パット53の弾性復
帰力が施錠棒47,50及び熱交換器2側にかかり、が
たつきのない安定した状態に熱交換器2が装着されるこ
とになる。従って、この換気装置では、狭隘な所でのね
じ操作なしに、熱交換器2の着脱がごく簡単な操作で手
際よくできるうえ、熱交換器2の装着状態も安定し、メ
ンテナンスも平易に実施できる。
【0035】なお、この実施例では可動仕切板22の連
結部29より先側の自由端32側には、密着をよくする
ための弾性押圧部材56を挟んでそり状の摺動片57が
装着され、摺動片57がパネルの内枠13上面に斜めに
当接している。また、可動仕切板22の基部側31に
は、熱交換器2の着脱や回転移動させるときに熱交換器
2を保持し易くする取っ手58も取り付けられている。
【0036】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によれば、調整枠の位置調整だけ
で、変動分の給気風路と排気風路との隔絶が、調整操作
なしに可動仕切板により自動的になされ、天井面との調
整作業が容易で簡単になる。
【0037】請求項2の発明によれば、特に、その熱交
換器の着脱に際し、箱体側の固定金具に掛け金具が掛け
止まり、熱交換器の荷重が片側において固定金具により
担われることになり、手で支え易いため作業が楽で、し
易くもなり、熱交換器の落下の危険も少なくなり、メン
テナンスも容易に実施できるようになる。
【0038】請求項3の発明によれば、特に、その熱交
換器の着脱を施錠装置の施錠棒の出没操作だけででき、
係止孔に相対回転できる方を施錠しておくことにより、
熱交換器を取り外すことなく、施錠棒を軸に回転させる
こともできる。つまり、狭隘な所での煩わしいねじ操作
なしに、手際良く熱交換器の着脱ができ、メンテナンス
が容易になる。また、熱交換器の着脱時には片側の施錠
装置に熱交換器の荷重を担わせておくことができるの
で、熱交換器を手で支え易く、熱交換器の落下の危険も
少なくすることができる。
【0039】請求項4の発明によれば、特に、その熱交
換器の着脱に際し、箱体側の固定金具に掛け金具が掛け
止まり、熱交換器の荷重が片側において固定金具により
担われることになるので、手で支え易く、熱交換器の落
下の危険も少なくなるうえ、差し込んで回し、回して抜
きとる簡単な操作だけで係脱できるノブにより熱交換器
枠と固定金具とが連結されているので、ノブにより保持
した安定状態で熱交換器を取り付けるねじの操作がで
き、作業性が向上し、メンテナンスも容易に実施できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す換気装置の全体の正面
構成図である。
【図2】図1の換気装置の中央部での縦断側面図であ
る。
【図3】この発明の実施例の換気装置の熱交換器部分の
拡大斜視図である。
【図4】この発明の実施例の換気装置の可動仕切板を示
す分解斜視図である。
【図5】この発明の実施例の換気装置の熱交換器の取り
付け部分の拡大斜視図である。
【図6】図5のノブ周りの構成を示す拡大斜視図であ
る。
【図7】この発明の実施例の換気装置の熱交換器の取り
付け部分の側面図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す換気装置の縦断側
面図である。
【図9】図9の換気装置の熱交換器を単独に示す斜視図
である。
【図10】この発明の実施例の換気装置の施錠装置の斜
視図である。
【図11】この発明の実施例の換気装置の熱交換器を示
す斜視図である。
【図12】この発明の実施例の換気装置の施錠装置の斜
視図である。
【図13】従来の換気装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 箱体 2 熱交換器 5 開口部 7 調整枠 8 熱交換器枠 9 仕切板 10 ねじ 11 室内側吹出口 12 室内側吸込口 13 内枠 14 パネル 15 給気風路 16 排気風路 19 外枠 22 可動仕切板 24 送風機 26 送風機 29 連結部 32 自由端 36 長穴 37 ノブ 42 掛け金具 43 施錠装置 44 施錠装置 45 係止孔 46 係止孔 47 施錠棒 50 施錠棒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】上記構成の従来の換気装置は、取り付け時
においてパネル14を天井面に合せることができ、内蔵
の熱交換器2を通じて給排気による熱交換換気を行なう
ことができる。パネル14の天井面に対する調整は、パ
ネル14から内枠13を外し、調整枠7を締め付けてい
るねじ6及び仕切板18を締め付けているねじ17をそ
れぞれ緩め、パネル14とともに調整枠7を上下いずれ
かの方向にスライドさせて、パネル14が天井面に合う
位置にして、ねじ6,17を締め直すことで完了する。
ただし、調整枠7と仕切板18には調整のための長穴
(図示しない)があり、そりままでは風漏れが起きるの
で調整後にこれらはアルミテープ等で塞がれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る換気装置
は、本体外殻を構成する箱体の下面に形成された開口部
に、この開口部の実質的な位置を上下方向に調整するた
めの筒状の調整枠を上下動可能に設け、この調整枠の下
面に着脱可能に取り付けられた二つの開口部を有するパ
ネルと、給排気流間での熱交換を行なう箱体内の熱交換
器の下部との間に、熱交換器の下部に回動可能の支点を
持ち、自由端がパネルの内枠上面に摺動可能に当接し、
当該部における給気風路と排気風路とを隔離する可動仕
切板を備えたものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井裏空間等に吊り固定され、本体外殻
    を構成する箱体、この箱体の下面に形成された開口部に
    上下動可能に設けられ、この開口部の実質的な位置を上
    下方向に調整する筒状の調整枠、この調整枠の下面に取
    り付けられ、内枠と外枠とにより構成される二つの開口
    部を有するパネル、上記箱体の一面に設けられた外気吸
    込口を入口端とし、箱体内を経て上記パネルの一方の開
    口部を出口端とする給気風路、上記パネルのもう一方の
    開口部を入口端とし、上記箱体内を経て箱体の一面に設
    けられた排気吹出口を出口端とする排気風路、上記給気
    風路にその入口端から出口端へ向かう給気流を形成する
    送風機、上記排気風路にその入口端から出口端へ向かう
    排気流を形成する送風機、上記箱体内に、下面の開口部
    からの着脱を可能に組込まれ、箱体内において上記給気
    風路と排気風路の一部をそれぞれ給排気流間での熱交換
    を可能に構成する熱交換器、この熱交換器の下部と上記
    パネルの内枠間に設けられ、熱交換器の下部に回動可能
    の支点を持ち、自由端がパネルの内枠上面に摺動可能に
    当接し、当該部における給気風路と排気風路とを隔離す
    る可動仕切板を備えていることを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】 熱交換器は、陵角部に熱交換器枠が固定
    された端面形状が方形の6面体に構成され、箱体の両側
    内壁にそれぞれ取り付けられた固定金具に対して、対向
    する陵角部の熱交換器枠でのねじ締めにより箱体内に装
    架されていて、その一方の陵角部の熱交換器枠には、当
    該部の固定金具とのねじ締めを解除した時、該固定金具
    に上側から掛け止まる掛け金具を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の換気装置。
  3. 【請求項3】 熱交換器は、陵角部に熱交換器枠が固定
    された端面形状が方形の6面体に構成され、箱体の両側
    内壁の前後にそれぞれ設けられた横向きの係止孔に対し
    て、対向する陵角部の熱交換器枠の両側に設けた前後の
    施錠装置における横方向に出没可能に構成された施錠棒
    の突入により箱体内に装架され、前側又は後側のいずれ
    か一方の上記施錠装置の施錠棒については、上記係止孔
    に相対回転できる構成とし、他方の施錠装置の施錠棒に
    ついては上記係止孔と相対回転しない構成としたことを
    特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  4. 【請求項4】 熱交換器枠と固定金具とには、互いに連
    通し整合する長穴を形成し、この整合する長穴に沿う方
    向からの抜き差しのみが可能で、長穴に対して回動でき
    るノブにより熱交換器枠と固定金具とが連結されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の換気装置。
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