JPH08200727A - 天井用空調パネル - Google Patents

天井用空調パネル

Info

Publication number
JPH08200727A
JPH08200727A JP7011452A JP1145295A JPH08200727A JP H08200727 A JPH08200727 A JP H08200727A JP 7011452 A JP7011452 A JP 7011452A JP 1145295 A JP1145295 A JP 1145295A JP H08200727 A JPH08200727 A JP H08200727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
panel
opening
ventilation
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7011452A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3327026B2 (ja
Inventor
Motoi Kitazumi
基 北住
Kinzo Suzuki
欽三 鈴木
Takayuki Hayashi
孝幸 林
Yoshihiko Yasuda
芳彦 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP01145295A priority Critical patent/JP3327026B2/ja
Publication of JPH08200727A publication Critical patent/JPH08200727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3327026B2 publication Critical patent/JP3327026B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井裏に設置される空調装置に対する天井用
空調パネルに、複数の要点検箇所の個別点検のし易さ
と、扱い易さを備えさせる。 【構成】 換気部2と空調部3が連設され、それらの間
に室内空気取入口を備え、全体が天井裏に設置される空
調装置の本体1に適用するもので、本体1の投影平面積
より広い開口面積の天井の開口部における換気部2と室
内空気取入口とに対応する部分を回動により開閉可能に
塞ぐ換気側パネル10と、空調部3に対応する部分をス
ライドにより開閉可能に塞ぐ換気側パネル10より小さ
い空調側パネル11とにより構成し、換気側パネル10
には本体1の室内空気取入口に対応し連絡するグリル部
17を設け、空調側パネル11は換気側パネル10側の
開口部へのスライドにより開放できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば換気機能と空調機
能を併せ持つ換気空調装置など比較的大型で天井裏に設
置される空調装置に対して適用する天井用空調パネルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】天井裏に設置される空調装置にはグリル
や化粧パネルと称される空調機能にかかる通風端末部品
が天井面に設けられる。こうした通風端末部品は従来に
おいても種々あり、以下に従来例としてそのいくつかを
挙げる。 従来例1.これは実開昭61ー27033号公報に開示
されているもので、比較的小型の装置に対して適用され
るものである。即ち、換気扇の下面を覆うように天井面
から露出させて配設するルーバ部分の化粧板と、化粧板
を支持するルーバ枠とから構成されている。ルーバ枠に
は水平ガイドが設けられ、水平ガイドに化粧板が挿脱可
能に取付けられている。化粧板は簡単に取り外すことが
でき、化粧板を外すことによりルーバ枠の枠内が開放状
態になり、ここから換気扇の保守点検を行なうことがで
きるようになっている。
【0003】従来例2.これは特開平4ー254135
号公報に開示されているもので、取付相手が対応する装
置であり、従来例1と同様に比較的小型の装置に対して
適用されるものである。即ち、図9に示すように換気装
置の本体101の開口部102に開脚形状の吊りバネ1
03を使ってグリル104を天井面に当て沿わせるよう
に吊り支持させた構成である。吊りバネ103は基部側
がグリル104の背面側に水平方向へのスライドを可能
に取り付けられている。グリル104は吊りバネ103
に対して摺動できるので、天井の開口部に操作可能な空
間を保持したままグリル104の着脱ができ、また、グ
リル104をスライドさせて本体101の保守点検が可
能である。
【0004】従来例3.これは実開平3ー73828号
公報や特願平5ー18522号に開示されているもの
で、比較的大型の装置にも対応できる。即ち、天井面に
開閉(回動)可能な通風パネルを有する点検可能な開口
面積の通風口を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例1や従
来例2のものは、対象の装置の構成の一部であり、装置
が小型のものには有効なものの装置が大型の場合には化
粧板やグリルの重量も大きさも嵩み、吊りバネでの吊り
支持も困難になり適用できない。従来例1,2,3のい
ずれも点検口とグリルとを兼用する構成が採用されてい
るが、対象となる空調装置の点検必要箇所が複数箇所に
および、しかも横方向に分散しているような場合には、
グリルとともに複数の点検口を設けるか、全ての点検口
やグリルをカバーできる面積のものにしなければならな
い。
【0006】天井面に複数の開口部を設けることは天井
面の意匠を損ない好まれない。しかし、単一であっても
大きな面積のものでは、天井への着脱の困難度が増大
し、例えば比較的頻度の高いフィルタなどの清掃にも、
そのたびに大きなパネルや化粧枠を脱着しなければなら
ず簡易性がひどく損なわれてしまう。
【0007】一般に比較的平面積が広く、天井面に対し
て突出しないように構成されるこの種のパネル類は、天
井の美観を損なわないように天井に設けた開口部に外枠
を装着し、この外枠にパネル類を取り付けるようにして
いるが、着脱できる構造のため天井面に対する取付精度
が得難い。その上に美観を重視することからその多くが
枠部分を色彩を施したアルミ材により構成しているが、
適用する建物の天井の色調に合うだけの色調を揃えるの
は難しいばかりでなく、コストも高騰してしまうという
問題もある。
【0008】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、点検
を要する要点検箇所が複数箇所におよびしかも横方向に
分散しているような比較的大型で天井裏に設置される空
調装置に適用する天井用空調パネルについて、空調装置
の機能の一部を担うとともに、空調装置全体の保守点検
ができ、しかも複数の要点検箇所の点検にそれぞれ対応
でき、要点検箇所の点検頻度に応じた操作のし易さと、
扱い易さを備えさせることであり、その天井用空調パネ
ルのコストの低減を図ることであり、天井への取付精度
の向上を図ることであり、保守点検操作を一層簡便にで
きるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、換気機能を果たす換気部と冷暖房
機能を果たす空調部とが横並びに連設され、換気部と空
調部との間には室内空気を取入れるための室内空気取入
口を備え、全体が天井裏に設置される空調装置の本体に
対して適用するものであり、設置された空調装置の本体
の投影平面積より広い開口面積に開口された天井の開口
部における換気部と室内空気取入口とに対応する部分を
開閉可能に塞ぐ換気側パネルと、空調部に対応する開口
部の部分を開閉可能に塞ぐ換気側パネルより平面積の小
さい空調側パネルとにより構成し、その換気側パネルに
は本体の室内空気取入口に対応しこれに連絡する通風可
能なグリル部を設け、その全体が一側に設けた回動機構
により、回動により開閉できるように装着し、空調側パ
ネルにはスライド機構を設けて、換気側パネルの開放に
より出来る開口部側へのスライドにより開閉できるよう
に装着する手段を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1にかかる手段における換気側パネルと空調
側パネルの双方に対し、それらの外周部を、室内側に開
口部の輪郭より外方へ張り出す意匠面を有し、この意匠
面の背面には開口部の口縁にはまり込む立上り部を有す
る樹脂により成形された枠体により構成する手段を採用
する。
【0011】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2のいずれかにかかる手段にお
ける空調側パネルのスライド機構を、天井面に当接する
当り面を有し、この当り面から直角に立上がり、開口部
の口縁に当て沿う取付部の自由端に受け部を設けた天井
側に固定される固定金具と、この固定金具の受け部に上
から掛け止まるフック部を持ち空調側パネルの背後側に
突出して取付けられるハンガー金具とで構成し、複数の
係脱可能のスライド機構により空調側パネルをスライド
可能に装着する手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項1から請求項3までのいずれかにかかる手段
における換気側パネルのグリル部を、グリル開口と、こ
のグリル開口の背面側に整合するグリルとこのグリルの
背面に重合されるフィルタとにより構成し、グリルとフ
ィルタとを、換気側パネルの反枢支側である開放側から
の抜き差しで係脱できるようにする手段を採用する。
【0013】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、換気機
能を果たす換気部と冷暖房機能を果たす空調部とが横並
びに連設され、換気部と空調部との間には室内空気を取
入れるための室内空気取入口を備え、全体が天井裏に吊
り状態に設置される空調装置の本体の投影平面積より広
い開口面積に開口された天井の開口部における換気部に
対応する部分が換気側パネルにより開閉可能に塞がれ、
空調部に対応する部分が空調側パネルにより開閉可能に
塞がれる。換気側パネルには本体の室内空気取入口に対
応しこれに連絡するグリル部があり、このグリル部が空
調装置の機能の一部を担う。換気側パネル全体を一側を
支点として回動させれば、空調装置の室内空気取入口と
換気部が開口部に露呈し、これらの部分に関する保守点
検を実施することができる。そして、換気側パネルの開
放により出来た開口部側へ空調側パネルをスライドさせ
れば、空調装置の空調部が開口部に露呈し、この部分に
関する保守点検を実施することができる。空調側パネル
は換気側パネルより平面積が小さいので、スライドによ
りスライド機構を離脱させれば換気側パネル側の開口部
から取り外すことができ、これにより開口部全面が開放
し空調装置の本体全体が露呈する。室内空気取入口の部
分は汚れ易く、フィルタなど比較的高頻度な清掃を要す
る構成部品があるが、換気側パネルを回動させる簡単な
操作で露呈させることができる。一方、空調部側や本体
全体を露呈させることは滅多にないので、空調側パネル
は開閉の操作性より天井面に対する整合性の保持し易い
スライド機構により装着し、取り外しも利く。空調側パ
ネルの取り外しには空調側パネルを手で保持する必要が
あるが、平面積が小さく構成されているので扱い易い。
【0014】請求項2にかかる前記手段においては、請
求項1にかかる作用とともに換気側パネルと空調側パネ
ルの外周部が着色の容易な樹脂により成形された枠体に
より構成されているので、適用する天井面の意匠の多様
さに簡単に対応させることができ、しかも室内側の開口
部の輪郭より外方へ張り出す意匠面により開口部の室内
側口縁が隠蔽できるので開口部に外枠などの美観保持部
材を設ける必要がなくなる。
【0015】請求項3にかかる前記手段においては、請
求項1又は請求項2のいずれかにかかる作用とともに空
調側パネルが、天井面に当接する当り面を有し、この当
り面から直角に立上がり、開口部の口縁に当て沿う取付
部の自由端に受け部を設けた天井側に固定される固定金
具と、この固定金具の受け部に上から掛け止まるフック
部を持ち空調側パネルの背後側に突出して取付けられる
ハンガー金具とで構成した複数のスライド機構により装
着されているので、固定金具により天井面と空調側パネ
ルの前面との面同士の整合性を確保することができる。
【0016】請求項4にかかる前記手段においては、請
求項1から請求項3までのいずれかにかかる作用ととも
に換気側パネルのグリル部の保守点検や清掃を、グリル
とフィルタとの換気側パネルの開放側からの抜き差しに
よる簡便な操作で実施することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの実施例の天井用空調用パネルを適用
対象の装置とともに示す斜視図、図2は同じく設置状態
の断面図、図3〜図8はそれぞれ天井用空調用パネルの
細部の構成を示したものである。
【0018】始めに適用対象の装置である換気空調装置
について説明する。この換気空調装置の本体1は、図2
に示すように換気部2と空調部3を隣接して設けた構成
で、住居全体を換気空調できる能力を備え、住居の特定
のゾーン(室)の天井裏の空間を利用して吊り状態に設
置されるものである。換気部2は、住居内の空気を住居
外へ排気する排気流を形成する排気送風機が設けられた
排気通路と、住居外の空気を住居内へ供給する給気流を
形成する給気送風機が設けられた給気通路と、排気流と
給気流との間での熱交換を行なう全熱交換器とを備えて
いる。空調部3は換気部2に隣接して換気部2とともに
単一の本体ケーシングに収められ、並列する複数の空調
単位機能体により構成されている。各空調単位機能体
は、それぞれ空気を取り込んで各ゾーンへ吹き出す空気
流を形成する送風量可変の送風機が設けられた加工空気
通路と、この加工空気通路に介在された空調用熱交換器
とにより構成されている。
【0019】換気部2と空調部3との間には設置ゾーン
の天井において当該ゾーンに連絡させる室内空気取入口
4が本体ケーシングの下面に幅一杯に開設されている。
換気部2の排気通路は、この室内空気取入口4に臨む隔
壁に開設された排気開口部を入口端とし、排気送風機か
ら全熱交換器の一方の作動流体通路を経て本体ケーシン
グの一側に開口した室外排気口5に至る一連の通路とし
て構成されている。排気通路の出口端である室外排気口
5には、ダクト接続するための接続口が設けられ、排気
ダクトを介して住居外へ連絡される。換気部2の給気通
路は、本体ケーシングの一側に開口した外気取入口6を
入口端とし、給気送風機を経て全熱交換器の他方の作動
流体通路から室内空気取入口4に臨む隔壁に開設された
給気開口部に至る一連の通路として構成されている。給
気通路の入口端である外気取入口6には、ダクト接続す
るための接続口が設けられ、吸気ダクトを介して住居外
へ連絡される。
【0020】空調部3の各空調単位機能体の加工空気通
路は、いずれも室内空気取入口4を入口端とし、空調用
熱交換器を通過して送風機を経て本体ケーシングの側部
に開口した空気供給口7に至る一連の通路として構成さ
れ、各空気供給口7にはダクト接続するための接続口が
設けられ、それぞれ給気ダクトを介して個々に供給対象
の各ゾーンに連絡される。
【0021】上記構成の換気空調装置に対してこの実施
例の天井用空調パネル8は、図2に示すように本体1の
投影平面積より広い開口面積で対応する位置に開口され
た天井の角形の開口部9に蓋状に装着される。天井用空
調パネル8の本体は、換気部2と室内空気取入口4とに
対応する部分の開口部9を開閉可能に塞ぐ換気側パネル
10と、空調部3に対応する部分の開口部9を開閉可能
に塞ぐ換気側パネル10より平面積の小さい空調側パネ
ル11とにより構成されている。
【0022】換気側パネル10も空調側パネル11もそ
の外周部は共に、図5や図6に示すように室内側に開口
部9の輪郭より内外へ張り出す意匠面12を有し、この
意匠面12の背面には開口部9の口縁に、はまり込む立
上り部13を有する樹脂により一体成形された枠体14
により構成されている。枠体14は天井面15の色調に
あった色調に彩色され、各隅角部には補強用のコーナピ
ース16がネジにより固定されている。
【0023】換気側パネル10には図2や図3に示すよ
うに、換気空調装置の本体1の室内空気取入口4に対応
し、これに背面において連絡する通風可能なグリル部1
7が設けられ、グリル部17に隣接する換気部2に対応
する部分は、周囲の天井面15を構成している部材と同
一又は相当する板状部材による化粧板18が、フィクス
ピース19で図8に示すように固定され張設されてい
る。グリル部17は、図3に示すようにグリル開口20
と、このグリル開口20の背面側に整合するグリル21
とこのグリル21の背面に重合されるフィルタ22とに
より構成され、グリル21とフィルタ22は両側を共通
のグリルガイド23の溝に抜き差し可能に差し込み挟持
されている。グリル21とフィルタ22とグリルガイド
23とは奥側がフィルタフィクス24に差し込まれ、こ
れに対向する側が枠体14の立上り部13に嵌め込ま
れ、この嵌め込みを外すことにより、取り外すことがで
きるようになっている。また、嵌め込み方向は自由とな
っている。
【0024】換気側パネル10の開口部9の短辺に対応
する側部には、図4に示すように回動機構である二個の
ヒンジ25がそれぞれコーナピース16に対して固着さ
れている。これらのヒンジ25の他方には、換気側パネ
ル10の背後側に突出し、先端に外向きのフック部26
を有するハンガー金具27が固着されている。このハン
ガー金具27に対応する開口部9の口縁には、天井面1
5に当接する当り面28を有し、この当り面28から直
角に立上がり、開口部9の口縁に当て沿って内接される
取付部29の自由端に受け部30を設けた固定金具31
が天井側にネジ固定されている。この各固定金具31の
受け部30に、各ヒンジ25のフック部26が上から掛
け着されている。これにより、換気側パネル10はヒン
ジ25を枢支部として回動可能に開口部9に装着され
る。
【0025】換気側パネル10の枢支側とは反対側の各
コーナピース16の開口部9の口縁に対応する側部には
図6に示すように、それぞれロック機構が取り付けられ
ている。ロック機構は、先端に外向きのフック部32を
有する。このフック部32は横方向にスライドできるよ
うに組付けられ、通常はバネ33により定位置に引戻さ
れている。この各フック部32に対応する開口部9の口
縁には、上述した固定金具31が一つずつ取り付けられ
ている。即ち、換気側パネル10を開口部9を塞ぐ方向
に回動させ、ロック機構のフック部32をそれに一体で
外部に呈出させた摘み34を操作してバネ33の付勢に
抗してスライドさせ開口部9に押し込み、フック部32
への保持を解除すれば、フック部32がバネ33の力で
元の位置に戻り、固定金具31の受け部30に掛け止ま
ることになる。これにより、換気側パネル10は天井面
15にほぼ面一の状態で開口部9の半分以上の部分を塞
ぐ状態に保持される。
【0026】空調側パネル11の枠体14内には図7に
示すように周囲の天井面15を構成している部材と同一
又は相当する板状部材による化粧板18がフィクスピー
ス19で固定され張設されている。空調側パネル11の
各コーナピース16の開口部9の長辺側に対応する部分
には、図5に示すように空調側パネル11の背後側に突
出し、先端に外向きのフック部26を有するハンガー金
具27が固着されている。このハンガー金具27に対応
する開口部9の口縁には、天井面15に当接する当り面
28を有し、この当り面28から直角に立上がり、開口
部9の口縁に当て沿って内接される取付部29の自由端
に受け部30を設けた固定金具31が天井側にそれぞれ
ネジ固定されている。この各固定金具31の受け部30
に、各ハンガー金具27のフック部26が上から掛着さ
れている。これにより、空調側パネル11は天井面15
にほぼ面一の状態で開口部9の半分以下の部分を塞ぐ状
態に保持される。空調側パネル11の装着は換気側パネ
ル10を開放させた状態で、換気側パネル10の開放で
できた開口部9側からハンガー金具27のフック部26
が固定金具31の受け部30に引っ掛るように横方向に
スライドさせることにより行なわれる。また、取り外し
はこれとは逆方向にスライドさせてフック部26を固定
金具31の受け部30に対して滑らせて引っ掛りを解く
ことにより行なわれる。即ち、空調側パネル11のハン
ガー金具27と固定金具31とで一組のスライド機構を
構成している。
【0027】このようにして、換気側パネル10と空調
側パネル11とで開口部9全体が天井面15と同様の調
子で塞がれることになる。装着状態において換気側パネ
ル10には本体1の室内空気取入口4に対応しこれに連
絡するグリル部17があり、このグリル部17が換気空
調の機能の一部を担う。但し、本体1とは直接構造的に
連結していないので、本体1の運転に伴う振動が天井面
15側に伝わることはない。換気側パネル10全体を、
ロック機構のロックを解いてヒンジ25を支点として回
動させれば、本体1の室内空気取入口4と換気部2が開
口部9に露呈し、これらの部分に関する保守点検を実施
することができる。
【0028】そして、換気側パネル10の開放により出
来た開口部9側へ空調側パネル11をスライドさせれ
ば、本体1の空調部3が開口部9に露呈し、この部分に
関する保守点検を実施することができる。空調側パネル
11は換気側パネル10より平面積が小さいので、スラ
イドにより完全に離脱させ換気側パネル10側の開口部
9から取り外すことができ、これにより開口部9全面を
開放させることができ、本体1全体を露呈させて各部の
保守点検が実施できる。さらに大がかりな点検作業が必
要であれば、固定金具31から外して、換気側パネル1
0も取り外せば良く、この状態で開口部9から換気空調
装置の本体1を取り外すことも可能である。
【0029】室内空気取入口4の部分は汚れ易く、フィ
ルタ22も比較的高頻度な清掃を要するものであるが、
換気側パネル10を回動させる簡単な操作で露呈させ、
自由端側からフィルタ22及びグリル21を脱着するこ
とができるので、その操作は簡便かつ容易である。一
方、空調部3側や本体1全体を露呈させることは滅多に
ないので、空調側パネル11は開閉の操作性より天井面
15に対する整合性や美観を保持し易いスライド機構に
より装着し、取り外しも利く。空調側パネル11の取り
外しには空調側パネル11を手で保持する必要がある
が、平面積が小さく構成されているのでその扱いは容易
である。
【0030】特に、換気側パネル10と空調側パネル1
1の外周部が着色の容易な樹脂により成形された枠体1
4により構成されているので、適用する天井面15の意
匠の多様さに簡単に対応させることができ、しかも室内
側の開口部9の輪郭より外方へ張り出す意匠面12によ
り開口部9の室内側口縁が隠蔽できるので開口部9に外
枠などの美観保持部材を設ける必要がなく、コストも低
減する。
【0031】また、固定金具31は天井面15に当接す
る当り面28を有し、この当り面28から直角に立上が
り、開口部9の口縁に当て沿う取付部29の自由端に受
け部30が設けられた構成であるため、当り面28をし
っかり天井面15に当てることにより、天井面15と空
調側パネル11の前面との面同士の整合性を高い精度で
実現することができる。
【0032】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によれば点検を要する要点検箇所
が複数箇所におよびしかも横方向に分散しているような
比較的大型で天井裏に設置される空調装置に適用する天
井用空調パネルについて、空調装置の機能の一部を担う
とともに、空調装置全体の保守点検もでき、しかも複数
の要点検箇所の点検にそれぞれ対応することができ、さ
らに要点検箇所の点検頻度に応じた操作のし易さと、扱
い易さが備わる。
【0033】請求項2の発明によれば、請求項1にかか
る効果とともに換気側パネルと空調側パネルの外周部が
着色の容易な樹脂により成形された枠体により構成され
ているので、適用する天井面の意匠の多様さに簡単に対
応させることができ、しかも室内側の開口部の輪郭より
外方へ張り出す意匠面により開口部の室内側口縁が隠蔽
できるので開口部に外枠などの美観保持部材を設ける必
要がなくなり、コストが低減する。
【0034】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかにかかる効果とともに固定金具が、天
井面に当接する当り面を有し、この当り面から直角に立
上がり、開口部の口縁に当て沿う取付部の自由端に受け
部が設けられた構成であるため、当り面をしっかり天井
面に当てることにより、天井面と空調側パネルの前面と
の面同士の整合性を高い精度で実現することができる。
【0035】請求項4の発明によれば、請求項1から請
求項3までのいずれかにかかる効果とともに換気側パネ
ルのグリル部の保守点検や清掃を、グリルとフィルタと
の換気側パネルの開放側からの抜き差しによる簡便な操
作で実施することができ、頻度の高い部分に対する保守
点検の操作を一層簡便にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例としての天井用空調パネルを
適用対象の装置とともに示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例としての天井用空調パネルを
適用対象の装置とともに設置状態で示す断面図である。
【図3】実施例の天井用空調パネルの換気側パネルの機
能を示す斜視図である。
【図4】実施例の天井用空調パネルの換気側パネルのヒ
ンジ部分の拡大断面図である。
【図5】実施例の天井用空調パネルの固定金具とハンガ
ー金具の関係を示す要部の拡大断面である。
【図6】実施例の天井用空調パネルの換気側パネルのロ
ック機構部分の構成を示す部分斜視図である。
【図7】実施例の天井用空調パネルの空調側パネルの構
成を示す斜視図である。
【図8】実施例の天井用空調パネルの化粧板の取付状態
を示す拡大部分斜視図である。
【図9】従来の換気装置のグリルの構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 本体 2 換気部 3 空調部 4 室内空気取入口 8 天井用空調パネル 9 開口部 10 換気側パネル 11 空調側パネル 12 意匠面 13 立上り部 14 枠体 15 天井面 17 グリル部 20 グリル開口 21 グリル 22 フィルタ 25 ヒンジ 26 フック部 27 ハンガー金具 28 当り面 29 取付部 30 受け部 31 固定金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 孝幸 岐阜県中津川市手賀野字下巾3番40号 三 菱電機エンジニアリング株式会社名古屋事 業所中津川支所内 (72)発明者 安田 芳彦 岐阜県中津川市手賀野字下巾3番40号 三 菱電機エンジニアリング株式会社名古屋事 業所中津川支所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気機能を果たす換気部と冷暖房機能を
    果たす空調部とが横並びに連設され、換気部と空調部と
    の間には室内空気を取入れるための室内空気取入口を備
    え、全体が天井裏に設置される空調装置の本体に対する
    天井用空調パネルであって、設置された上記本体の投影
    平面積より広い開口面積に開口された天井の開口部にお
    ける上記換気部と室内空気取入口とに対応する部分を開
    閉可能に塞ぐ換気側パネルと、上記空調部に対応する上
    記開口部の部分を開閉可能に塞ぐ上記換気側パネルより
    平面積の小さい空調側パネルとにより構成し、その換気
    側パネルには上記本体の上記室内空気取入口に対応し連
    絡する通風可能なグリル部を設けるとともに、その全体
    が一側に設けた回動機構により、回動により開閉できる
    ように装着し、その空調側パネルには係脱可能のスライ
    ド機構を設けて、上記換気側パネルの開放により出来る
    上記開口部側へのスライドにより開閉できるように装着
    したことを特徴とする天井用空調パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の天井用空調パネルであ
    って、換気側パネルと空調側パネルの双方の外周部を、
    室内側に開口部の輪郭より外方へ張り出す意匠面を有
    し、この意匠面の背面には開口部の口縁にはまり込む立
    上り部を有する樹脂により成形された枠体により構成し
    たことを特徴とする天井用空調パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の天井用空調パネルであって、その空調側パネルのスラ
    イド機構を、天井面に当接する当り面を有し、この当り
    面から直角に立上がり、開口部の口縁に当て沿う取付部
    の自由端に受け部を設けた天井側に固定される固定金具
    と、この固定金具の上記受け部に上から掛け止まるフッ
    ク部を持ち空調側パネルの背後側に突出して取付けられ
    るハンガー金具とで構成し、複数の上記スライド機構に
    より上記空調側パネルをスライド可能に装着したことを
    特徴とする天井用空調パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載の天井用空調パネルであって、その換気側パネルの
    グリル部を、グリル開口と、このグリル開口の背面側に
    整合するグリルとこのグリルの背面に重合されるフィル
    タとにより構成し、上記グリルとフィルタとを、上記換
    気側パネルの反枢支側である開放側からの抜き差しで係
    脱できるようにしたことを特徴とする天井用空調パネ
    ル。
JP01145295A 1995-01-27 1995-01-27 天井用空調パネル Expired - Fee Related JP3327026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01145295A JP3327026B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 天井用空調パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01145295A JP3327026B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 天井用空調パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08200727A true JPH08200727A (ja) 1996-08-06
JP3327026B2 JP3327026B2 (ja) 2002-09-24

Family

ID=11778499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01145295A Expired - Fee Related JP3327026B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 天井用空調パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3327026B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038387A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Max Co Ltd 換気装置
JP2010236812A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Max Co Ltd 換気装置
GB2496419A (en) * 2011-11-10 2013-05-15 Nuaire Ltd Enclosure for a fluid transport system
CN107606763A (zh) * 2017-09-27 2018-01-19 珠海格力电器股份有限公司 出风面板、出风结构及空调系统
JP2019011877A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換機器
CN110339387A (zh) * 2019-07-09 2019-10-18 深圳市赛得立实业有限公司 安装结构、消毒净化装置及安装方法
CN111593862A (zh) * 2020-06-02 2020-08-28 苏州知遇光电科技有限公司 一种通风防尘设备
CN115013868A (zh) * 2019-03-03 2022-09-06 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及空调器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010038387A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Max Co Ltd 換気装置
JP2010236812A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Max Co Ltd 換気装置
GB2496419A (en) * 2011-11-10 2013-05-15 Nuaire Ltd Enclosure for a fluid transport system
GB2496419B (en) * 2011-11-10 2016-12-28 Nuaire Ltd An enclosure for a HVAC system
JP2019011877A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換機器
CN107606763A (zh) * 2017-09-27 2018-01-19 珠海格力电器股份有限公司 出风面板、出风结构及空调系统
CN115013868A (zh) * 2019-03-03 2022-09-06 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及空调器
CN115013868B (zh) * 2019-03-03 2024-04-30 广东美的制冷设备有限公司 空调室内机及空调器
CN110339387A (zh) * 2019-07-09 2019-10-18 深圳市赛得立实业有限公司 安装结构、消毒净化装置及安装方法
CN111593862A (zh) * 2020-06-02 2020-08-28 苏州知遇光电科技有限公司 一种通风防尘设备
CN111593862B (zh) * 2020-06-02 2021-05-11 苏州知遇光电科技有限公司 一种通风防尘设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3327026B2 (ja) 2002-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7823580B2 (en) Range hood apparatus and method
JPH08200727A (ja) 天井用空調パネル
US20080227382A1 (en) Ceiling Vent Air Diverter
JPH0454857B2 (ja)
JP4425184B2 (ja) 空気調和機の組み立て方法および空気調和機
JPH09303810A (ja) 床置き形ファンコイルユニット
JP2721552B2 (ja) 空調付き天井板
JPH062879A (ja) 空気調和機
JPH0320669Y2 (ja)
JPH02298745A (ja) 天井設置型熱交換換気装置
JPH02233920A (ja) 天井埋込型空気調和ユニット
JP2548226Y2 (ja) 空気調和機の室内化粧板の取付装置
JP7270411B2 (ja) 熱交換換気装置
KR20070065577A (ko) 공기조화기의 실내기
KR101140705B1 (ko) 환기장치
JP3077613B2 (ja) 空気調和装置及び該装置に用いられる吹出口閉塞部材
KR101090478B1 (ko) 공기조화기의 실내기
JPH02298746A (ja) 天井設置型熱交換換気装置
JPH10103707A (ja) 空気調和機
KR20050014270A (ko) 환기시스템의 점검도어 장착구조
JP2002130734A (ja) 空気調和装置
JP2723597B2 (ja) 天井埋込形空気調和機
JPS6343652B2 (ja)
KR200146171Y1 (ko) 공기조화기의 마그네트 고정장치
JPH0634640Y2 (ja) 送風装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070712

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080712

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees