JPH0620391A - 同期信号検出器及び同期信号検出方法 - Google Patents

同期信号検出器及び同期信号検出方法

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JPH0620391A
JPH0620391A JP4194578A JP19457892A JPH0620391A JP H0620391 A JPH0620391 A JP H0620391A JP 4194578 A JP4194578 A JP 4194578A JP 19457892 A JP19457892 A JP 19457892A JP H0620391 A JPH0620391 A JP H0620391A
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康行 茶木
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 RF信号を2値化する2値検出器2と、2値
信号のエッジ部分を抜き出すエッジ検出器3と、エッジ
間のクロックの数をカウントするカウンタ6と、エッジ
間のクロック数値を保持してRF信号の反転の度に次段
に送るN個のラッチ回路51 〜5N と、同期パターンの
反転間隔の各クロック数値とラッチ回路及びカウンタが
保存した数値とを比較して完全一致した場合にその旨の
信号を出力する値一致器70 〜7N と、値一致器70
N とエッジ検出器3の出力のANDを取ることで同期
信号の検出出力を得るAND回路8とを有してなる。 【効果】 同期信号のパターンが例えば長いものであっ
たとしても、簡単な構成でかつ少ない遅延時間で効率的
な同期信号の検出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば記録メディア上
に記録された同期信号(或いはフレーム同期信号)を検
出するための同期信号検出器及び同期信号検出方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば光ディスク,磁気ディ
スク,光磁気ディスク等の記録メディア上には、通常、
後の信号再生の際に用いられる同期信号(同期パター
ン、SYNCパターン)が記録されている。この同期信
号(フレーム同期信号)を検出する従来の構成において
は、例えば、図5に示すように、D型フリップフロップ
55を同期信号のパターンの長さだけ並べ(同期信号の
ビット長に応じた数だけD型フリップフロップを並べ
る)、それらの出力を同期パターンに応じた適当なパタ
ーンとして全体の論理積をとる(論理積回路58によっ
て論理積をとる)ことにより、入力信号が同期信号であ
るかどうかを判別するようになされている。
【0003】すなわち、この図5において、入力端子5
1には、例えば光ディスクや光磁気ディスク等の記録メ
ディア上の例えばピットや信号記録領域を光学ピックア
ップで読み取ったRF信号、或いは、磁気ディスク上か
ら磁気ヘッドによって読み取られたRF信号が供給され
る。
【0004】このRF信号は、端子54からのクロック
に基づいて動作すると共に、ある一定のレベルを基準
(スレッショールドレベル)として当該入力RF信号を
2値化する2値検出器52に送られる。
【0005】この2値検出器52からの2値信号は、検
出しようとする同期信号のパターンの長さに応じた複数
個(0〜M個)設けられると共にそれぞれ縦続接続され
たD型フリップフロップ550 〜55M に順次送られ
る。また、これらD型フリップフロップ550 〜55M
は上記クロックに基づいて動作すると共に、各D型フリ
ップフロップ550 〜55M からはフォーマット上で定
められた上記同期信号のパターンに応じた非反転出力或
いは反転出力(すなわちフォーマットで決められた同期
パターンに合わせて“H”アクティブか“L”アクティ
ブかを回路上選ぶようにする)が取り出されるようにな
っている。
【0006】これらD型フリップフロップ550 〜55
M からの非反転出力或いは反転出力は上記論理積回路5
8に送られる。この論理積回路58は、上記非反転出力
或いは反転出力の論理積を取ることで、上記入力RF信
号の2値信号が上記同期信号に特有のパターン(他のデ
ータに現れないパターン)となった時に、当該同期信号
を検出した旨を示す信号を出力する。この論理積回路5
8からの出力が同期信号検出出力として出力端子59か
ら取り出される。
【0007】なお、例えば、元の信号が例えばビット情
報“1”のときのみ状態が反転するいわゆるNRZI
(Non Return to Zero Inverted)等となっており、上記
同期パターンとしてビット情報の境界で状態が反転する
いわゆるNRZ(Non Return toZero )で見た場合の反
転のパターンが考えられる場合は、上記図5の構成にお
ける上記D型フリップフロップの回路列をもう1系統設
け、この新たに設けた系統の回路列の出力と、上記図5
の論理積回路58の出力との論理和(OR)を取るよう
にし、この論理和出力を同期信号検出出力とする。
【0008】また、上述したような従来の同期信号の検
出のための構成においては、同期信号としての特有のパ
ターンに合わせてD型フリップフロップの出力を任意に
組み合わせるようにすれば、あらゆるパターンの同期信
号を検出することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の同期信号検出のための構成においては、例えば、同
期信号のパターンが長くなると、その分だけD型フリッ
プフロップを多く並べなければならなくなり、回路規模
が大きくなると言う欠点がある。
【0010】また、上記従来の構成においては、同期信
号のパターンの長さに対応する数の入力を持つ論理積回
路を用意する必要があり、構成が大型化するようにな
る。逆に、構成が大型化することを防止するために、例
えば、論理積回路を分割するようにしたとすると、各構
成要素による遅延時間が累積されるようになって回路素
子として要求される回路スピードが遅くなってしまうと
言う欠点がある。更に、例えば論理積回路を分割した場
合に、例えばD型フリップフロップをラッチとして加え
て動作速度を維持したとしても、上記同様に同期信号検
出に対して遅延時間が存在することになる。
【0011】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、同期信号のパターンが例え
ば長いものであったとしても、簡単な構成でかつ少ない
遅延時間(回路スピードの低減)で効率的に同期信号を
検出することができる同期信号検出器及び同期信号検出
方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の同期信号検出器
は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、一定のレベルを基準にRF信号を2値検出する2値
検出手段と、2値検出された上記RF信号のエッジ部分
を抜き出しパルス列とするエッジ検出手段と、上記抜き
出された各エッジ間のクロックの数をカウントするカウ
ント手段と、各エッジ間のカウントされたクロック数値
を保持し該保持したクロック数値をRF信号の反転が起
こる度に次のラッチに送るN個のラッチ手段と、同期パ
ターンの反転間隔の各クロック数値と該反転間隔に対応
する上記ラッチ手段及び上記カウント手段が保存した各
クロック数値とを比較し完全一致した場合には上記各エ
ッジ間のクロック数値が上記同期パターンの反転間隔の
クロック数値と一致したことを表す信号を出力するN+
1個の比較手段と、上記N+1個の比較手段と上記エッ
ジ検出手段の出力の論理積を取り信号の反転パターンが
同期信号の全反転パターンに一致するか否かを判定する
判定手段とを有してなるものである。
【0013】また、本発明の同期信号検出器は、一定の
レベルを基準にRF信号を2値検出する2値検出手段
と、2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出
しパルス列とするエッジ検出手段と、上記抜き出された
各エッジ間のクロックの数をカウントするカウント手段
と、各エッジ間のカウントされたクロック数値を保持し
保持したクロック数値をRF信号の反転が起こる度に次
のラッチに送るN個のラッチ手段と、同期パターンの反
転間隔の各クロック数値と該反転間隔に対応する上記ラ
ッチ手段及び上記カウント手段が保存した各クロック数
値とを比較し両クロック数値の差値が一定の範囲内の場
合に上記各エッジ間のクロック数値が上記同期パターン
の反転間隔のクロック数値と一致したことを表す信号を
出力するN+1個の比較手段と、上記N+1個の比較手
段と上記エッジ検出手段の出力の論理積を取り信号の反
転パターンが同期信号の全反転パターンに一致するか否
かを判定する判定手段とを有してなるものでもある。
【0014】ここで、本発明の同期信号検出器におい
て、上記ラッチ手段の数は上記同期パターンの反転数−
1となされている。
【0015】さらに、本発明の同期信号検出方法は、一
定のレベルを基準にRF信号を2値検出し、2値検出さ
れた上記RF信号のエッジ部分を抜き出しパルス列とし
上記抜き出された各エッジ間のクロックの数をカウント
し、カウントされた各エッジ間のクロック数値を保存し
RF信号の反転が起こる度に次のラッチに保存したクロ
ック数値を送り、同期パターンの反転間隔の各クロック
数値と上記保存した各クロック数値とを比較し完全一致
した場合には上記各エッジ間のクロック数値が上記同期
パターンの反転間隔のクロック数値と一致したことを表
す信号を出力し、上記2値検出したRF信号の反転パタ
ーンが同期信号の全反転パターンに一致するか否かを判
定するものである。
【0016】また更に、本発明の同期信号検出方法は、
一定のレベルを基準にRF信号を2値検出し、2値検出
された上記RF信号のエッジ部分を抜き出しパルス列と
し、上記抜き出された各エッジ間のクロック数をカウン
トし、カウントされた各エッジ間のクロック数値を保存
しRF信号の反転が起こる度に次のラッチに保存したク
ロック数値を送り、同期パターンの反転間隔の各クロッ
ク数値と上記保存した各クロック数値とを比較し両クロ
ックの差値が一定の範囲内の場合に上記各エッジ間のク
ロック数値が上記同期パターンの反転間隔のクロック数
値と一致したことを表す信号を出力し、上記2値検出し
たRF信号の反転パターンが同期信号の全反転パターン
に一致するか否か判定するようにもしている。
【0017】
【作用】本発明の同期信号検出器及び同期信号検出方法
によれば、カウント手段でのクロック数のカウントによ
って、2値検出されたRF信号の反転間隔を測定し、こ
の測定した反転間隔が同期信号のパターンに特有の間隔
となったときに、同期信号を検出した旨の出力を得る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0019】本発明実施例の同期信号検出器及び同期信
号検出方法は、例えば図1に示すように、一定のレベル
を基準にRF信号を2値検出する2値検出器2と、上記
2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出して
パルス列とするエッジ検出器3と、上記抜き出された各
エッジ間のクロックの数をカウントするカウンタ6と、
各エッジ間のカウントされたクロック数値を保持して該
保持したクロック数値をRF信号の反転が起こる度に次
のラッチに送るN個のラッチ回路51 〜5N と、同期パ
ターンの反転間隔の各クロック数値と該反転間隔に対応
する上記ラッチ回路51 〜5N 及び上記カウンタ6が保
存した各クロック数値とを比較して完全一致した場合に
は上記各エッジ間のクロック数値が上記同期パターンの
反転間隔のクロック数値と一致したことを表す信号を出
力するN+1個の比較手段としての値一致器70 〜7N
と、上記N+1個の値一致器70 〜7N と上記エッジ検
出器3の出力の論理積(AND)を取って信号の反転パ
ターンが同期信号の全反転パターンに一致するか否かを
判定する判定手段としてのAND回路8とを有してなる
ものである。
【0020】ここで、上記ラッチ回路51 〜5N の個数
Nは、上記同期パターンの反転数−1とする。
【0021】なお、本発明実施例の同期信号検出器及び
同期信号検出方法は、例えば、同期信号のパターンの長
さが長く、また、2値検出後のNRZIパターンで見た
ときエッジの間隔が長い(言い換えればNRZパターン
で見たときエッジの間隔が長い)場合に有効である。こ
のようなパターンの例を図2に示す。この図2には、例
えばビット間隔Tが35T,23T,27Tとなる同期
パターンを例に挙げている。
【0022】以下、この図2の同期パターンを例とし、
各部の波形やカウント値(クロック数値)を示す図3を
用いて図1の構成について説明する。
【0023】図1の構成において、入力端子1には、図
3の(a) に示すように、例えば光ディスクや光磁気ディ
スク等の記録メディア上の例えばピットや信号記録領域
を光学ピックアップで読み取ったRF信号、或いは、磁
気ディスク上から磁気ヘッドによって読み取られたRF
信号が供給される。
【0024】このRF信号は、上記ある一定のレベルを
基準(スレッショールドレベル)として当該入力RF信
号を2値化する2値検出器2に送られる。この2値検出
器2では、上記図3の(a) に示すRF信号の2値検出を
行うことにより、図3の(c)に示すような2値信号(2
値検出信号)を得る。
【0025】上記2値検出器2からの2値信号は、図3
の(b) に示すようなタイミングの端子4からのクロック
に基づいて動作すると共に上記2値検出器2で2値検出
された上記RF信号のエッジ部分を抜き出してパルス列
とする上記エッジ検出器3に送られる。このエッジ検出
器3からは、上記RF信号のエッジ部分(2値信号のエ
ッジ部分)を抜き出すことで、図3の(d) に示すような
エッジ検出信号(すなわちNRZパターンとしての2値
信号のエッジ部分に対応するNRZI信号)が得られ
る。
【0026】当該エッジ検出器3からのエッジ検出信号
は、上記カウンタ6のクリア端子と、ラッチ回路51
N の各ロード端子とに送られる。また、これらカウン
タ6とラッチ回路51 〜5N の各クロック端子には、上
記端子4からのクロックが供給される。
【0027】ここで、上記カウンタ6は、検出しようと
する同期信号の反転パターンの中で一番長いクロック数
を数えられるだけのカウント量を持ち、図3の(e) に示
すように、上記エッジ間のクロックの数をカウントする
(すなわち同期信号中の反転間隔を数える)ものであ
る。
【0028】また、上記ラッチ回路51 〜5N は、上記
カウンタ6のカウント値(クロック数値)を保持し、2
値信号の反転が起こる度(エッジの度)に、保持する値
を次のラッチに送る働きをする。これにより、これらラ
ッチ回路51 〜5N は、2値信号の反転のカウント数
(クロック数値)の履歴を保持する(同期パターン中の
反転のカウント数の履歴を保存する)ことになる。
【0029】なお、上記ラッチの必要数は同期信号中の
反転数に一致する。すなわち、ラッチ回路の個数Nは、
上述したように同期パターンの反転数−1となり、本実
施例の図2のような反転数が3つの同期パターンの場合
にはN=2となる。したがって、これら2つ設けられた
上記ラッチ回路51 (第1のラッチ)及び上記ラッチ回
路5N (52 )には、図3の(f) に示すようにカウンタ
6のカウント値(クロック数値)が保存される。
【0030】次に、上記カウンタ6とラッチ回路51
N の出力は、それぞれ対応する上記値一致器70 〜7
N に送られる。これら値一致器70 〜7N は、上述のよ
うに、同期パターンの反転間隔の各クロック数値と上記
反転間隔に対応する上記ラッチ回路51 〜5N 及び上記
カウンタ6が保存した各クロック数値とを比較し、この
比較において完全一致した場合には、上記各エッジ間の
クロック数値が上記同期パターンの反転間隔のクロック
数値と一致したことを表す信号を出力するものである。
なお、本実施例では、上記ラッチ回路の個数Nを上記2
個としているので、値一致器の個数はN+1=3個とな
る。
【0031】すなわち、上記図2のような同期パターン
を用いた場合、図3の(g) に示すように、本実施例の上
記値一致器70 〜7N のうちの上記カウンタ6に対応す
る値一致器70 では例えば上記カウンタ6からの値が
“26”のときにクロック数値が一致したことを示す信
号を出力し、上記ラッチ回路51 に対応する値一致器7
1 では例えば上記ラッチ回路51 からのクロック数値が
“22”のときに値が一致したことを示す信号を出力
し、上記ラッチ回路5N に対応する値一致器7N では例
えば上記ラッチ回路5N からのクロック数値が“34”
のときに値が一致したことを示す信号を出力する。
【0032】これら値一致器70 〜7N からの出力は、
上記AND回路8に送られる。また、このAND回路8
には、上記エッジ検出器3からのエッジ検出信号も供給
されるようになされている。このAND回路8では、上
述したように、上記値一致器70 〜7N と上記エッジ検
出器3の出力の論理積(AND)を取ることにより、2
値信号の反転パターンが同期信号の全反転パターンに一
致するか否かの判定がなされる。
【0033】このAND回路8から出力される上記2値
信号の反転パターンが同期信号の全反転パターンに一致
したことを示す信号が、本実施例の同期信号検出器の同
期信号検出出力として出力端子9から出力されるように
なる。
【0034】なお、このAND回路8に対して上記エッ
ジ検出器3からの最後のエッジ検出出力が供給されるよ
うになされているのは、図3の例で説明すると、27T
の信号が終わったということを示すためである。このエ
ッジ検出器3からの最後のエッジ検出出力がAND回路
8に送られないと、最後の27Tがもし28Tであった
としても、このAND回路8からは同期信号検出出力が
得られるようになってしまい、例えば35T,23T,
28Tの波形でも同期信号であると判断してしまうため
である。
【0035】上述したように、本実施例においては、同
期信号検出器(フレーム同期信号の検出器)として、カ
ウンタの集合体(カウンタとラッチ回路)を設けるよう
にしたことにより、前述した従来例のように同期パター
ンの全てを満たすD型フリップフロップを設ける必要が
なく、更に、反転パターンの間隔を検出する構成要素が
ローカル化されているのでAND回路8の入力数を予め
分散できる。この結果、回路規模の縮小が実現でき、ま
た回路素子に要求される動作速度も低く抑えることがで
きる。すなわち、本実施例によれば、2値検出の変調符
号において、クロックに対して比較的長く、再生された
検出値の反転パターンが比較的長い同期信号を見つけ出
すことができる。
【0036】ところで、同期信号検出に余裕度を持たせ
た場合すなわち同期パターンに対して反転間隔の曖昧さ
(余裕)を持たせたい場合(これはより不確かな同期パ
ターン検出になるが例えばクロック抽出がうまく動いて
いない場合でもある程度同期パターンを検出した場合に
有効となる)には、前記図1の値一致器70 〜7N を不
等式一致器に変更することで、本発明実施例の同期信号
検出器において余裕度を持たせた同期信号検出を実現す
ることが可能である。
【0037】すなわち、この同期信号検出に余裕度を持
たせた本発明の構成は、図1に対応させると、一定のレ
ベルを基準にRF信号を2値検出する2値検出器2と、
上記2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出
してパルス列とするエッジ検出器3と、上記抜き出され
た各エッジ間のクロックの数をカウントするカウンタ6
と、各エッジ間のカウントされたクロック数値を保持し
て該保持したクロック数値をRF信号の反転が起こる度
に次のラッチに送るN個のラッチ回路51 〜5 N と、同
期パターンの反転間隔の各クロック数値と該反転間隔に
対応する上記ラッチ回路51 〜5N 及び上記カウンタ6
が保存した各クロック数値とを比較して両クロック数値
の差値が一定の範囲内の場合に上記各エッジ間のクロッ
ク数値が上記同期パターンの反転間隔のクロック数値と
一致したことを表す信号を出力するN+1個の比較手段
としての不等式一致器100 〜10N と、上記N+1個
の不等式一致器100 〜10N と上記エッジ検出器3の
出力の論理積(AND)を取り信号の反転パターンが同
期信号の全反転パターンに一致するか否かを判定する判
定手段としてのAND回路8とを有してなるものとな
る。
【0038】ここで、前述した実施例のように余裕度を
持たない場合と違う点は、カウンタ6とラッチ回路51
〜5N の出力に依存する不等式一致器100 〜10N
構成である。すなわち、当該不等式一致器100 〜10
N での判定が前述の実施例と異なり完全一致にならず、
ある一定範囲を持たせた一致判定となる。これにより、
例えば図4に示すように、図2の同期信号のパターンに
対して±1の余裕を持たせた同期信号検出を行えること
になる。
【0039】なお、本実施例において、いわゆる(d,
k;m,n;r)符号として、例えば(4,22;2,
5;5)変調符号を用いた場合には、同期信号は(21
T,23T),(23T,21T)であるため、ラッチ
回路の数は1段となり、値一致器(或いは不等式一致
器)の比較対象数はそれぞれ(カウンタ,ラッチ)=
(20,22)又は(22,20)である。また、上記
(d,k;m,n;r)符号は、2種類の同期信号を持
つので、値一致器(或いは不等式一致器)はカウンタ,
ラッチそれぞれに対して2つとなる。
【0040】
【発明の効果】上述のように、本発明の同期信号検出器
及び同期信号検出方法においては、一定のレベルを基準
にRF信号を2値検出し、2値検出されたRF信号のエ
ッジ部分を抜き出しパルス列とし抜き出された各エッジ
間のクロックの数をカウントし、カウントされた各エッ
ジ間のクロック数値を保存しRF信号の反転が起こる度
に次のラッチに保存したクロック数値を送り、同期パタ
ーンの反転間隔の各クロック数値と保存した各クロック
数値とを比較し完全一致した場合(或いは両クロック数
値の差値が一定の範囲内の場合)には各エッジ間のクロ
ック数値が同期パターンの反転間隔のクロック数値と一
致したことを表す信号を出力し、2値検出したRF信号
の反転パターンが同期信号の全反転パターンに一致する
か否かを判定すると共に、これを実現する構成としたこ
とにより、同期信号のパターンが例えば長いものであっ
たとしても、簡単な構成でかつ少ない遅延時間(回路ス
ピードの低減)で効率的に同期信号を検出することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の同期信号検出器の概略構成を示
すブロック回路図である。
【図2】同期信号のパターンの一例を示す波形図であ
る。
【図3】本実施例検出器の各部の動作を説明するための
波形及びクロック数値を示す図である。
【図4】本実施例の同期信号検出における余裕度を説明
するための波形図である。
【図5】従来の同期信号検出器の概略構成を示すブロッ
ク回路図である。
【符号の説明】
2・・・・・・2値検出器 3・・・・・・エッジ検出器 50 〜5N ・・ラッチ回路 6・・・・・・カウンタ 71 〜7N ・・値一致器 8・・・・・・AND回路 101 〜10N ・・不等式一致器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定のレベルを基準にRF信号を2値検
    出する2値検出手段と、 2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出し、
    パルス列とするエッジ検出手段と、 上記抜き出された各エッジ間のクロックの数をカウント
    するカウント手段と、 各エッジ間のカウントされたクロック数値を保持し、該
    保持したクロック数値をRF信号の反転が起こる度に次
    のラッチに送るN個のラッチ手段と、 同期パターンの反転間隔の各クロック数値と該反転間隔
    に対応する上記ラッチ手段及び上記カウント手段が保存
    した各クロック数値とを比較し、完全一致した場合に
    は、上記各エッジ間のクロック数値が上記同期パターン
    の反転間隔のクロック数値と一致したことを表す信号を
    出力するN+1個の比較手段と、 上記N+1個の比較手段と上記エッジ検出手段の出力の
    論理積を取り、信号の反転パターンが同期信号の全反転
    パターンに一致するか否かを判定する判定手段とを有し
    てなることを特徴とする同期信号検出器。
  2. 【請求項2】 一定のレベルを基準にRF信号を2値検
    出する2値検出手段と、 2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出し、
    パルス列とするエッジ検出手段と、 上記抜き出された各エッジ間のクロックの数をカウント
    するカウント手段と、 各エッジ間のカウントされたクロック数値を保持し、保
    持したクロック数値をRF信号の反転が起こる度に次の
    ラッチに送るN個のラッチ手段と、 同期パターンの反転間隔の各クロック数値と該反転間隔
    に対応する上記ラッチ手段及び上記カウント手段が保存
    した各クロック数値とを比較し、両クロック数値の差値
    が一定の範囲内の場合に、上記各エッジ間のクロック数
    値が上記同期パターンの反転間隔のクロック数値と一致
    したことを表す信号を出力するN+1個の比較手段と、 上記N+1個の比較手段と上記エッジ検出手段の出力の
    論理積を取り、信号の反転パターンが同期信号の全反転
    パターンに一致するか否かを判定する判定手段とを有し
    てなることを特徴とする同期信号検出器。
  3. 【請求項3】 上記ラッチ手段の数は、上記同期パター
    ンの反転数−1であることを特徴とする請求項1及び2
    記載の同期信号検出器。
  4. 【請求項4】 一定のレベルを基準にRF信号を2値検
    出し、 2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出し、
    パルス列とし、 上記抜き出された各エッジ間のクロックの数をカウント
    し、 カウントされた各エッジ間のクロック数値を保存し、R
    F信号の反転が起こる度に次のラッチに保存したクロッ
    ク数値を送り、 同期パターンの反転間隔の各クロック数値と上記保存し
    た各クロック数値とを比較し、完全一致した場合には、
    上記各エッジ間のクロック数値が上記同期パターンの反
    転間隔のクロック数値と一致したことを表す信号を出力
    し、 上記2値検出したRF信号の反転パターンが同期信号の
    全反転パターンに一致するか否かを判定することを特徴
    とする同期信号検出方法。
  5. 【請求項5】 一定のレベルを基準にRF信号を2値検
    出し、 2値検出された上記RF信号のエッジ部分を抜き出し、
    パルス列とし、 上記抜き出された各エッジ間のクロック数をカウント
    し、 カウントされた各エッジ間のクロック数値を保存し、R
    F信号の反転が起こる度に次のラッチに保存したクロッ
    ク数値を送り、 同期パターンの反転間隔の各クロック数値と上記保存し
    た各クロック数値とを比較し、両クロック数値の差値が
    一定の範囲内の場合に、上記各エッジ間のクロック数値
    が上記同期パターンの反転間隔のクロック数値と一致し
    たことを表す信号を出力し、 上記2値検出したRF信号の反転パターンが同期信号の
    全反転パターンに一致するか否か判定することを特徴と
    する同期信号検出方法。
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