JP2001053732A - 非線形抽出回路及びクロック抽出回路 - Google Patents

非線形抽出回路及びクロック抽出回路

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JP2001053732A
JP2001053732A JP11229066A JP22906699A JP2001053732A JP 2001053732 A JP2001053732 A JP 2001053732A JP 11229066 A JP11229066 A JP 11229066A JP 22906699 A JP22906699 A JP 22906699A JP 2001053732 A JP2001053732 A JP 2001053732A
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pulse
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Norikazu Fujita
典一 藤田
Masaaki Maeda
正明 前田
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Oki Comtec Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Comtec Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ通信装置の光通信に使用される光受信
器において、入力信号のデューティー比が劣化したとき
も、安定したクロックを抽出するクロック抽出回路を提
供する。 【解決手段】 入力信号を微分する立上り変化点微分回
路12と、その出力を第1のモノマルチ13に入力し、
第1のモノマルチ13の出力を第2のモノマルチ14に
入力し、第1のモノマルチ13の出力信号と、第2のモ
ノマルチ14の出力信号をORゲート15に入力し論理
和を取り、その出力を出力パルス幅可変手段22に入力
する。このような構成とすることにより、入力信号のデ
ューティー比が劣化したときも、安定したクロックを抽
出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック再生部に
かかり、特に光通信分野での光受信器において、受信デ
ータ信号からクロックパルスを抽出するクロック抽出部
に好適に利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】光受信器においては、光ファイバ通過後
の、レベルが低下し、歪みを受けた信号を再生するた
め、図13の光受信器90のブロック図に示すように、
光−電気変換した電気信号を等化増幅部92により波形
整形(Reshaping)し、入力データに同期した
クロックパルスを抽出(Retiming)した後、識
別再生部93にて識別再生(Regeneratin
g)を行う、3R機能を有する光受信器が用いられてき
た。
【0003】かかる光受信器の従来のクロック抽出部9
4は、入力データからクロック周波数成分を抽出する非
線形抽出回路95、クロック周波数成分から基本周波数
成分のみを抽出するタイミングフィルタ96、タイミン
グフィルタ出力の微小な正弦波信号を矩形波信号に変換
するリミッタ増幅回路97によって構成される。このク
ロック抽出部94においては、様々なビットレートに対
して常に最適な識別点にて識別再生を行なう必要があ
り、通常、クロック位相を最適化する手段を有する。
【0004】従来、クロック位相を最適化する手段とし
ては、特公平8−4261に示される様な、モノマルチ
及び微分回路から構成される非線形抽出回路によって、
クロック位相の最適化を行う方法が実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
8−4261に示される様な回路構成によっても、入力
データのデューティ比が劣化した場合、抽出タイミング
成分の振幅スペクトルが低下し、タイミングフィルタ出
力のレベル低下によるクロック消失やクロックジッタの
発生等の問題があった。
【0006】図14は従来の非線形抽出回路100のブ
ロック図、図15は同回路にて入力データのデューティ
比が劣化した場合にタイミング成分の抽出を行った場合
の非線形抽出回路の動作を説明する波形図である。図1
5のS73より、タイミング成分の繰り返しパルスの位
相が1パルス置きにずれが生じており、タイミング成分
の振幅スペクトルの劣化を招いている。
【0007】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するものであり、その第1の目的は、入力データ信
号のデューティ比が劣化した場合でも安定したタイミン
グ成分の抽出を行う非線形抽出回路を提供するものであ
る。
【0008】第2の目的は、非線形抽出回路に出力パル
ス幅可変手段を付加したクロック抽出回路を提供するも
のである。
【0009】第3の目的は、光受信器のクロック抽出部
における、非線形抽出回路およびタイミングフィルタお
よびリミッタ増幅回路の、動作環境によって生じるクロ
ックの位相変動を補償し、安定したタイミング成分の抽
出を行いクロック位相を最適化するクロック抽出回路を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めの第1の手段は、入力データ信号の変化点を微分して
微分パルスを発生する微分回路と、微分回路に接続さ
れ、微分パルスに同期して第1のパルス信号を出力する
第1のモノマルチと、第1のモノマルチに接続され、第
1のパルス信号に同期して第2のパルス信号を出力する
第2のモノマルチと、第1のモノマルチの第1のパルス
信号と第2のモノマルチの第2のパルス信号の論理和を
とる論理和回路によって構成されることを特徴とする非
線形抽出回路である。
【0011】第2の手段は、入力データ信号の変化点を
微分して微分パルスを発生する微分回路と、微分回路に
接続され、微分パルスに同期して第1のパルス信号を出
力する第1のモノマルチと、第1のモノマルチに接続さ
れ、第1のパルス信号に同期して第2のパルス信号を出
力する第2のモノマルチと、第1のモノマルチの第1の
パルス信号と第2のモノマルチの第2のパルス信号の論
理和をとる論理和回路と、論理和回路に接続され、論理
和回路の出力パルス信号のパルス幅を可変する出力パル
ス幅可変手段によって構成されることを特徴とするクロ
ック抽出回路である。
【0012】第3の手段は、出力パルス幅可変手段が、
論理和回路に接続され、論理和回路の出力パルス信号を
遅延させる遅延回路と、論理和回路の出力パルス信号に
よりセットされ、遅延回路の出力信号によりリセットさ
れる、RSフリップフロップによって構成されることを
特徴とするクロック抽出回路である。
【0013】第4の手段は、出力パルス幅可変手段が、
論理和回路に接続され、論理和回路の出力パルス信号に
同期して第3のパルス信号を出力する第3のモノマルチ
によって構成されることを特徴とするクロック抽出回路
である。
【0014】第5の手段は、入力データ信号からクロッ
ク周波数成分を抽出する非線形抽出回路と、クロック周
波数成分から基本周波数成分のみを抽出するタイミング
フィルタと、タイミングフィルタの出力の正弦波信号を
矩形波信号に変換するリミッタ増幅器と、リミッタ増幅
器の出力信号の周波数を1/2に分周する1/2分周器
と、1/2分周器の出力信号と入力データ信号の排他的
論理和をとる排他的論理和回路と、排他的論理和回路に
接続され、排他的論理和回路出力信号の平均値を検出す
る平均値検出器と、平均値検出器の出力電圧と基準電圧
Vrefを比較する比較器と、比較器に接続され、比較
器の出力信号のうち低域の部分のみ通過させる低域通過
フィルタ(LPF)と、低域通過フィルタ(LPF)に接
続され、非線形抽出回路の出力信号の位相を制御し、非
線形抽出回路に接続される位相可変手段とによって構成
されることを特徴とするクロック抽出回路である。
【0015】第6の手段は、入力データ信号の変化点を
微分して微分パルスを発生する微分回路と、微分回路に
接続され、微分パルスに同期して第1のパルス信号を出
力する第1のモノマルチと、第1のモノマルチに接続さ
れ、第1のパルス信号に同期して第2のパルス信号を出
力する第2のモノマルチと、第1のモノマルチの第1の
パルス信号と第2のモノマルチの第2のパルス信号の論
理和をとる論理和回路と、論理和回路に接続され、論理
和回路の出力パルス信号のパルス幅を可変する出力パル
ス幅可変手段と、出力パルス幅可変手段に接続され、出
力パルス幅可変手段の出力信号の周波数成分から、基本
周波数成分のみを抽出するタイミングフィルタと、タイ
ミングフィルタに接続され、タイミングフィルタの出力
の正弦波信号を矩形波信号に変換するリミッタ増幅器
と、リミッタ増幅器の出力信号の周波数を1/2に分周
する1/2分周器と、1/2分周器の出力信号と入力デ
ータ信号の排他的論理和をとる排他的論理和回路と、排
他的論理和回路に接続され、排他的論理和回路の出力信
号の平均値を検出する平均値検出器と、平均値検出器の
出力電圧と基準電圧Vrefを比較する比較器と、比較
器に接続され、比較器の出力信号のうち低域の部分のみ
通過させ、第1のモノマルチに接続される低域通過フィ
ルタ(LPF)とによって構成されることを特徴とする
クロック抽出回路である。
【0016】第7の手段は、第1のモノマルチが、印可
電圧により容量を変化させる可変容量ダイオードを有
し、低域通過フィルタ(LPF)が、可変容量ダイオー
ドに接続されることを特徴とするクロック抽出回路であ
る。
【0017】第8の手段は、入力データ信号の変化点を
微分して微分パルスを発生する微分回路と、微分回路に
接続され、微分パルスに同期して第1のパルス信号を出
力する第1のモノマルチと、第1のモノマルチに接続さ
れ、第1のパルス信号に同期して第2のパルス信号を出
力する第2のモノマルチと、第1のモノマルチの第1の
パルス信号と第2のモノマルチの第2のパルス信号の論
理和をとる論理和回路と、論理和回路に接続され、論理
和回路の出力パルス信号のパルス幅を可変する出力パル
ス幅可変手段と、出力パルス幅可変手段に接続され、出
力パルス幅可変手段の出力信号の周波数成分から基本周
波数成分のみを抽出するタイミングフィルタと、タイミ
ングフィルタに接続され、タイミングフィルタの出力の
正弦波信号を矩形波信号に変換するリミッタ増幅器と、
リミッタ増幅器の出力信号の周波数を1/2Nに分周す
る1/2N分周器と、入力データ信号の周波数を1/N
に分周する1/N分周器と、1/2N分周器の出力信号
と前記1/N分周器の出力信号の排他的論理和をとる排
他的論理和回路と、排他的論理和回路に接続され、排他
的論理和回路の出力信号の平均値を検出する平均値検出
器と、平均値検出器の出力電圧と基準電圧Vrefを比
較する比較器と、比較器に接続され、比較器の出力信号
のうち低域の部分のみ通過させ、第1のモノマルチに接
続される低域通過フィルタ(LPF)とによって構成さ
れることを特徴とするクロック抽出回路である。
【0018】第9の手段は、第1のモノマルチが、印可
電圧により容量を変化させる可変容量ダイオードを有
し、低域通過フィルタ(LPF)が、可変容量ダイオー
ドに接続されることを特徴とするクロック抽出回路であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。以下の説明において、同一の機
能および構成を有する構成要素については、同一符号を
用いる。
【0020】尚、変化点を微分して微分パルスを発生す
る微分回路に、立上がり変化点微分回路を用いた場合を
説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例を示す非線形
抽出回路10である。
【0022】非線形抽出回路10は、入力データ信号S
1を入力する入力端子11と、出力データ信号S5を出
力する出力端子19とを備えており、差動アンプ等で構
成される立上がり変化点微分回路12、立上がり変化点
微分回路12に接続される第1のモノマルチ13、第1
のモノマルチ13に接続される第2のモノマルチ14、
及び、第1のモノマルチ13の出力信号と第2のモノマ
ルチ14の出力信号の論理和をとるORゲート15によっ
て構成される。
【0023】第1のモノマルチ13および第2のモノマ
ルチ14は、コンデンサ1、トランジスタ2、トランジ
スタ3、定電流源4、電圧比較器5、抵抗6、RSフリ
ップフロップ7よりなり、電源電圧用の端子16と、外
付け可変抵抗用の端子17を有する。また、第1のモノ
マルチ13には、外付け可変抵抗8が、第2のモノマル
チ14には、外付け可変抵抗9がそれぞれ接続されてい
る。
【0024】モノマルチとは、入力トリガパルスにより
トリガされて、所定のパルス幅のパルスを一回出力する
回路である。
【0025】図2は本実施例の動作を説明する波形図で
ある。デューティ比の劣化した入力データ信号S1は、
立上がり変化点微分回路12によって、立上がり変化点
に同期した微分パルスS2に変換される。微分パルスS
2は第1のモノマルチ13のRSフリップフロップ7の
セットパルス入力端子に入力され、第1のモノマルチ1
3は、コンデンサ1の放電時間と、外付けの可変抵抗8
の抵抗値によって決定されるトランジスタ3を流れる電
流値の、2つの要素からなる放電時定数によってパルス
幅が設定されるリセットパルスS3(以下「奇数次出力
パルス」という。)を出力する。
【0026】第1のモノマルチ13の外付け可変抵抗8
は、奇数次出力パルスS3の位相を決定するための抵抗
値が設定されている。奇数次出力パルスS3は第2のモ
ノマルチ14のRSフリップフロップ7のセットパルス
入力端子に入力される。第2のモノマルチ14の出力で
あり、リセットパルスS4(以下「偶数次出力パルス」
という。)も、コンデンサ1の放電時間と、外付けの可
変抵抗9の抵抗値によりパルス幅が決定され、偶数次出
力パルスの位相が奇数次出力パルスS3の中点になるよ
うに、第2のモノマルチ14の外付けの可変抵抗9の値
が設定されている。
【0027】ORゲート15は、第1のモノマルチ13か
ら出力される奇数次出力パルスS3と、第2のモノマル
チ14から出力される偶数次出力パルスS4との論理和
をとり出力パルスS5を出力する。
【0028】すなわち、第2のモノマルチ14の放電時
定数によって決定される偶数次出力パルスS4の位相
と、第1のモノマルチ13の放電時定数によって決定さ
れる奇数次出力パルスS3の位相の位相差は常に一定で
あるため、第1のモノマルチ13は出力パルスS5の位
相設定のために用いられ、第2のモノマルチ14は出力
パルスS5の繰り返し周期のずれを補正するために用い
られる。
【0029】本実施例の非線形抽出回路によると、デュ
ーティ比の劣化した入力データからも安定したタイミン
グ成分を抽出することができるため、デューティ比劣化
に起因する、タイミングフィルタ出力のレベル低下によ
るクロック消失やクロックジッタの発生等の従来回路の
問題を解消することができる。
【0030】図3は本発明の第2の実施例を示すクロッ
ク抽出回路20であり、第1の実施例の非線形抽出回路
10に出力パルス幅可変手段22を追加配置したもので
ある。出力パルス幅可変手段22は、CR積分回路等で
構成された遅延回路23およびRSフリップフロップ2
4よりなる。
【0031】図4は本実施例の動作を説明する波形図で
あり、第1の実施例と構成および動作が同一である波形
S1ないしS5は同一波形である。
【0032】クロック抽出回路20において、ORゲート
15の出力信号S5は、出力パルス幅可変手段22のRS
フリップフロップ24のセット入力端子に入力されると
ともに、出力パルス幅可変手段22の遅延回路23に入
力される。
【0033】遅延回路23はあらかじめ、デューティ比
が50%である出力クロックパルスS7のパルス幅T1
に相当する時間分の遅延量を、ORゲート15の出力信号
S5に与えるよう設定されている。遅延回路23の出力
信号S6は、RSフリップフロップ24のリセット入力端
子に入力され、RSフリップフロップ24、すなわち、出
力パルス幅可変手段22はデューティ比1:1のクロッ
クパルスS7を出力する。
【0034】本実施例のクロック抽出回路によると、デ
ューティ比の劣化した入力データからも安定したクロッ
クパルスを抽出することができ、デューティ比1:1の
クロックパルスを再生することができる。これによりク
ロック抽出回路の後段に接続されるタイミングフィルタ
を駆動する、クロックパルス信号の基本周波数成分の振
幅スペクトルを最も高くすることができ、タイミングフ
ィルタ出力のレベル低下によるクロック消失やクロック
ジッタの発生等の従来回路の問題を解消することができ
る。また、遅延回路23の遅延量を変化させることによ
り汎用的なクロック抽出回路を提供することができる。
【0035】図5は、本発明の第3の実施例を示すクロ
ック抽出回路30であり、第2の実施例の出力パルス幅
可変手段22を、第3のモノマルチ33にて構成したも
のである。
【0036】図6は本実施例の動作を説明する波形図で
あり、第1の実施例と構成および動作が同一である波形
S1ないしS5は同一の波形である。
【0037】クロック抽出回路30において、ORゲート
15の出力信号S5は、出力パルス幅可変手段32の第
3のモノマルチ33に入力される。第3のモノマルチは
あらかじめ、ORゲート15の出力信号S5より、デュー
ティ比が50%であるクロックパルスS8のパルス幅T
2に相当するパルスを発生するように、外付け可変抵抗
34の値が設定されており、第3のモノマルチ33、す
なわち、出力パルス幅可変手段32より、デューティ比
1:1のクロックパルスS8が出力される。
【0038】本実施例のクロック抽出回路によると、第
2の実施例と同様の効果が得られるとともに、第3のモ
ノマルチ33の外付け可変抵抗34の抵抗値を、必要と
するクロックに応じて設定することが可能であるため、
汎用的なクロック抽出回路を提供することができる。
【0039】図7は、本発明の第4の実施例を示すクロ
ック抽出回路400である。
【0040】クロック抽出回路400は、入力データ信
号S1を入力する入力端子401と、クロックS21を
出力する出力端子411を備えている。
【0041】クロック抽出回路400は、入力データ信
号S1からクロック周波数成分を抽出する非線形抽出回
路402、抽出したクロック周波数成分から基本周波数
成分のみを抽出するタイミングフィルタ403、タイミ
ングフィルタ403の出力である正弦波信号を矩形波信
号に変換するリミッタ増幅器404、リミッタ増幅器4
04の出力であるクロックS21の周波数を1/2に分
周する1/2分周器406、入力データ信号S1と1/
2分周器406の出力信号S22との排他的論理和をと
るEXORゲート410、EXORゲート410の出力端子に接
続され、EXORゲート410の出力信号の平均値を検
出する平均値検出器409、平均値検出器409の出力
電圧と基準電圧Vrefを比較する比較器408、比較
器408に接続され高調波のリップル成分を除去する低
域通過フィルタ(LPF)407、および、低域通過フィ
ルタ407に接続され、非線形抽出回路402の出力信
号S20の位相を制御する位相可変手段405とによっ
て構成される。
【0042】また、比較器408に入力される基準電圧
Vrefは、EXORゲート410と平均値検出器409を
用いて、初期設定時の入力データ信号S1と、1/2分
周器406の出力S22の位相を比較した結果の平均値
電圧に等しくなるように設定されている。
【0043】図8は、本実施例の動作を説明する波形図
である。
【0044】通常、入力データ信号S1とクロック出力
S21は、クロック抽出回路の後段に接続される識別再
生部にてタイミング識別されるため、クロック出力S2
1の立上がり変化点は、入力データ信号S1の立上がり
変化点と立下がり変化点の中点になるよう位相設定され
ている。入力データS1と、クロック出力S21の位相
を比較するために、クロック出力S21を1/2に分周
した信号S22を作成する。
【0045】動作環境に変化が生じ(たとえば温度変化
や経年変化)、リミッタ増幅器404のクロック出力S
21の位相が進む方向に変動し、「(位相進み時)の1
/2分周クロック出力S22」のようになった場合、EX
ORゲート410の出力S23は「(位相進み時)のEX
OR出力S23」になり、「通常時のEXOR出力S2
3」と比較し、平均値検出器409で検出したEXOR
出力S23の平均値電圧は基準電圧Vrefに対して低
下する。
【0046】一方、クロック出力S21の位相が遅れる
方向に変動し、「(位相遅れ時)の1/2分周クロック
出力S22」のようになった場合、EXORゲート410の
出力S23は「(位相遅れ時)のEXOR出力S23」
になり、「通常時のEXOR出力S23」と比較し、平
均値検出器409で検出したEXOR出力S23の平均
値電圧は基準電圧Vrefに対して上昇する。
【0047】比較器408は、基準電圧Vrefと平均
値検出器409の出力電圧とを比較する。平均値検出器
409の出力電圧が基準電圧Vrefに対して低下した
場合(すなわちクロック出力S21の位相が進む方向に
変動した場合)、基準電圧Vrefと平均値検出器40
9の出力電圧が等しくなるようにクロック出力S21の
位相を遅らせるべく、比較器408は、その出力電圧を
低下させ、低域通過フィルタ(LPF)407を経由し
て、位相可変手段405によって非線形抽出回路402
の出力S20の位相を制御する。
【0048】一方、平均値検出器409の出力電圧が基
準電圧Vrefに対して上昇した場合(すなわちクロッ
ク出力S21の位相が遅れる方向に変動した場合)、基
準電圧Vrefと平均値検出器409の出力電圧が等し
くなるようにクロック出力S21の位相を進めるべく、
比較器408は、その出力電圧を上昇させ、低域通過フ
ィルタ(LPF)407を経由して、位相可変手段40
5によって非線形抽出回路402の出力S20の位相を
制御する。
【0049】このようにして、動作環境に変化が生じた
場合でも、入力データS1とクロック出力S21の位相
関係が常に一定になるように位相制御が行われる。
【0050】なお、低域通過フィルタ(LPF)407
は、比較器408の出力信号から高調波のリップル成分
を除去するためのものである。
【0051】本実施例のクロック抽出回路によると、非
線形抽出回路402の出力S20の位相を位相可変手段
405によって制御しているため、クロック抽出回路に
おける非線形抽出回路402およびタイミングフィルタ
403およびリミッタ増幅器404の経年変化によって
生じるクロック出力S21の位相変動を抑圧し、安定し
たクロック出力を実現することができる。
【0052】図9は、本発明の第5の実施例を示すクロ
ック抽出回路500である。
【0053】クロック抽出回路500は、入力データ信
号S1を入力する入力端子501と、クロックS34を
出力するクロック出力端子509を備えている。
【0054】クロック抽出回路500は、入力データ信
号S1の立上がり変化点で微分パルスを発生する、差動
アンプ等で構成された立上がり変化点微分回路12、立
上がり変化点微分回路12に接続される第1のモノマル
チ503、第1のモノマルチ503に接続される第2の
モノマルチ14、第1のモノマルチ503の出力信号S
30と第2のモノマルチ14の出力信号S31の論理和
をとるORゲート15、ORゲート15に接続される、モノ
マルチ等で構成される出力パルス幅可変手段502、出
力パルス幅可変手段502に接続される、SAWフィル
タ等で構成されるタイミングフィルタ403、タイミン
グフィルタ403に接続される、差動アンプ等で構成さ
れたリミッタ増幅器404、リミッタ増幅器404に接
続される1/2分周器406、入力データ信号S1と1
/2分周器406の出力信号S35との排他的論理和を
とるEXORゲート410、EXORゲート410に接続される
平均値検出器409、平均値検出器409の出力電圧と
基準電圧Vrefを比較する比較器408、および、比
較器408に接続され、その出力を第1のモノマルチ5
03のトランジスタ3のベース端子に入力する、低域通
過フィルタ(LPF)407とによって構成される。
【0055】本実施例の動作を、図6の波形図を用いて
説明する。
【0056】第3の実施例と構成および動作が同一であ
る波形S1ないしS5は同一の波形である。ここで、図
9の各信号の波形S1、S2、S30、S31、S3
2、S33は、各々、図5、図6のS1、S2、S3、
S4、S5、S8に対応する。
【0057】ORゲート15の出力パルスS32は、出
力パルス幅可変手段502に与えられ、出力パルス幅可
変手段502は、デューティ比1:1のタイミングパル
スS33を出力する。
【0058】タイミングフィルタ403にてタイミング
パルスS33から基本周波数成分のみを抽出し、抽出し
た正弦波信号をリミッタ増幅器404にて矩形波信号に
変換する。この矩形波信号がクロック出力S34とな
る。
【0059】さらに、この矩形波信号S34を1/2分
周器406にて分周する。EXORゲート410は入力デー
タ信号S1と、1/2分周器406の出力信号S35と
の排他的論理和をとり、その演算結果から平均値検出器
409によって、EXORゲート410の出力信号の平
均値が検出される。
【0060】EXORゲート410、平均値検出器409、
比較器408、低域通過フィルタ(LPF)407の動作
は、第4の実施例の場合と同じであり、平均値検出器4
09の出力電圧が基準電圧Vrefに対して低下した場
合(すなわちクロック出力S34の位相が進む方向に変
動した場合)、比較器408は、基準電圧Vrefと平
均値検出器409の出力電圧が等しくなるようにクロッ
ク出力S34の位相を遅らせるべく、その出力電圧を低
下させる。出力電圧を低下させることにより比較器40
8は、低域通過フィルタ(LPF)407を経由して、第
1のモノマルチ503のリセットパルス出力S30の位
相を決定づける、トランジスタ3のエミッタ電流値を低
下させるようにトランジスタ3のベース電流を制御す
る。
【0061】一方、平均値検出器409の出力電圧が基
準電圧Vrefに対して上昇した場合(すなわちクロッ
ク出力S34の位相が遅れる方向に変動した場合)、比
較器408は、基準電圧Vrefと平均値検出器409
の出力電圧が等しくなるようにクロック出力S34の位
相を進めるべく、その出力電圧を上昇させる。出力電圧
を上昇させることにより比較器408は、低域通過フィ
ルタ(LPF)407を経由して、第1のモノマルチ50
3のリセットパルス出力S30の位相を決定づける、ト
ランジスタ3のエミッタ電流値を上昇させるようにトラ
ンジスタ3のベース電流を制御する。
【0062】このようにして、動作環境に変化が生じた
場合でも、入力データ信号S1とクロック出力S34の
位相関係が常に一定になるように第1のモノマルチ13
のトランジスタ3のベース電流を制御し位相制御が行わ
れる。
【0063】本実施例のクロック抽出回路によると、第
3の実施例と同等の効果が得られた上、第1のモノマル
チ503のトランジスタ3のベース電流を制御し、クロ
ック出力S34の位相制御を行うことにより、第4の実
施例と同等の効果をも得られる。
【0064】図10は、本発明の第6の実施例を示すク
ロック抽出回路600である。
【0065】クロック抽出回路600は、入力データ信
号S1を入力する入力端子601と、クロックS41を
出力するクロック出力端子609を備えている。
【0066】クロック抽出回路600の構成要素は第5
の実施例と比べ、低域通過フィルタ(LPF)407の
出力端子を第1のモノマルチ503内のトランジスタ3
のベースに接続せず、第1のモノマルチ603内に追加
した可変容量ダイオード604のアノードに接続し、可
変容量ダイオード604のカソードをトランジスタ3の
エミッタに接続した点が異なる。
【0067】第6の実施例の動作は、第5の実施例の低
域通過フィルタ(LPF)407まで同一であり、低域通
過フィルタ(LPF)407にて比較器408の出力信号
S43の高調波のリップル成分が除去された信号が、第
1のモノマルチ603のリセットパルス出力S40の位
相を設定するコンデンサ1の放電時間を制御する、可変
容量ダイオード604のアノードに入力される。
【0068】なお、可変容量ダイオード604は順方向
バイアス時は容量値が上昇し、逆方向バイアス時は容量
値が低下する。可変容量ダイオード604の容量値は、
コンデンサ1と合成容量を形成し、この合成容量より放
電時間が決定される。
【0069】また、第5の実施例と同様に、平均値検出
器409の出力電圧が基準電圧Vrefに対して低下し
た場合(すなわちクロック出力S41の位相が進む方向
に変動した場合)、比較器408は、基準電圧Vref
と平均値検出器409の出力電圧が等しくなるようにク
ロック出力S41の位相を遅らせるべく、その出力電圧
を上昇させる。出力電圧を上昇させることにより比較器
408は、低域通過フィルタ(LPF)407を経由し
て、第1のモノマルチ603のリセットパルス出力S4
0の位相を決定づけるコンデンサの合成容量値を増加さ
せるように、可変容量ダイオード604のアノード電位
を制御する。
【0070】一方、平均値検出器409の出力電圧が基
準電圧Vrefに対して上昇した場合(すなわちクロッ
ク出力S41の位相が遅れる方向に変動した場合)、比
較器408は、基準電圧Vrefと平均値検出器409
の出力電圧が等しくなるように、クロック出力S41の
位相を進めるべく、その出力電圧を低下させる。出力電
圧を低下させることにより比較器408は、低域通過フ
ィルタ(LPF)407を経由して、第1のモノマルチ6
03のリセットパルス出力S40の位相を決定づけるコ
ンデンサの合成容量値を低下させるように可変容量ダイ
オード604のアノード電位を制御する。
【0071】このようにして、動作環境に変化が生じた
場合でも、入力データ信号S1とクロック出力S41の
位相関係が常に一定になるように第1のモノマルチ60
3の可変容量ダイオード604のコンデンサ容量値を制
御し位相制御が行われる。
【0072】本実施例のクロック抽出回路によると、第
5の実施例と同等の効果が得られた上、第1のモノマル
チ603内の可変容量ダイオード604の容量値を制御
する方法で、クロック出力S41の位相制御を行ってい
るため、定電流源のトランジスタ3を流れる電流を一定
にすることができ、低電流時のトランジスタ3の電流増
幅率の劣化を防止できるため、さらに安定したクロック
抽出を実現することができる。
【0073】図11は、本発明の第7の実施例を示すク
ロック抽出回路700である。
【0074】クロック抽出回路700は、入力データ信
号S1を入力する入力端子701と、クロックS51を
出力するクロック出力端子709を備えている。
【0075】クロック抽出回路700の構成要素は、第
5の実施例と比べ、リミッタ増幅器404とEXORゲ
ート410間に接続されるブロックが、1/2分周期か
ら1/2N分周器702に変更された点と、入力データ
信号S1を1/N分周器703を通過後、EXORゲー
ト410に入力している点が異なる。
【0076】第7の実施例は、第5の実施例のリミッタ
増幅器404までその動作は同一である。
【0077】EXORゲート410は1/N分周器703の
出力信号S53と、1/2N分周器702の出力信号S
52との排他的論理和をとり、その出力信号S54より
平均値検出器409によってEXORゲート410の出
力信号の平均値が検出される。
【0078】EXORゲート410、平均値検出器409、
比較器408、低域通過フィルタ(LPF)407の動作
は、第5の実施例の場合と同じであり、平均値検出器4
09の出力電圧が基準電圧Vrefに対して低下した場
合(すなわちクロック出力S51の位相が進む方向に変
動した場合)、比較器408は、基準電圧Vrefと平
均値検出器409の出力電圧が等しくなるようにクロッ
ク出力S51の位相を遅らせるべく、その出力電圧を低
下させる。出力電圧を低下させることにより比較器40
8は、低域通過フィルタ(LPF)407を経由して、第
1のモノマルチ503のリセットパルス出力S50の位
相を決定づける、トランジスタ3のエミッタ電流値を低
下させるようにトランジスタ3のベース電流を制御す
る。
【0079】一方、平均値検出器409の出力電圧が基
準電圧Vrefに対して上昇した場合(すなわちクロッ
ク出力S51の位相が遅れる方向に変動した場合)、比
較器408は、基準電圧Vrefと平均値検出器409
の出力電圧が等しくなるように、クロック出力S51の
位相を進めるべく、その出力電圧を上昇させる。出力電
圧を上昇させることにより比較器408は、低域通過フ
ィルタ(LPF)407を経由して、第1のモノマルチ5
03のリセットパルス出力S50の位相を決定づける、
トランジスタ3のエミッタ電流値を上昇させるようにト
ランジスタ3のベース電流を制御する。
【0080】このようにして、動作環境に変化が生じた
場合でも、入力データ信号S1とクロック出力S51の
位相関係が常に一定になるように第1のモノマルチ50
3のトランジスタ3のベース電流を制御し位相制御が行
われる。
【0081】本実施例のクロック抽出回路によると、第
5の実施例と同等の効果が得られた上、1/N分周器7
03の出力信号S53と、1/2N分周器702の出力
信号S52との位相比較結果を、EXORゲート410
に入力して位相を比較する方法をとっているため、内部
回路を低速で動作させることが可能で、回路の低消費電
力化が可能となる。
【0082】図12は、本発明の第8の実施例を示すク
ロック抽出回路800である。
【0083】クロック抽出回路800は、入力データ信
号S1を入力する入力端子801と、クロックS61を
出力するクロック出力端子809を備えている。クロッ
ク抽出回路800の構成要素は、第7の実施例と比べ、
低域通過フィルタ(LPF)407の出力端子を第1の
モノマルチ603内のトランジスタ3のベースに接続せ
ず、第1のモノマルチ603内に追加した可変容量ダイ
オード604のアノードに接続し、可変容量ダイオード
604のカソードをトランジスタ3のエミッタに接続し
た点が異なる。
【0084】第8の実施例は、第7の実施例の低域通過
フィルタ(LPF)407まで同一である。
【0085】低域通過フィルタ(LPF)407にて、比
較器408の出力信号S64の高調波のリップル成分が
除去された信号が、第1のモノマルチ603のリセット
パルス出力S60の位相を設定するコンデンサ1の放電
時間を制御する、可変容量ダイオード604のアノード
に入力される。
【0086】また、第6の実施例と同様に、平均値検出
器409の出力電圧が基準電圧Vrefに対して低下し
た場合(すなわちクロック出力S61の位相が進む方向
に変動した場合)、比較器408は、基準電圧Vref
と平均値検出器409の出力電圧が等しくなるようにク
ロック出力S61の位相を遅らせるべく、その出力電圧
を上昇させる。出力電圧を上昇させることにより比較器
408は、低域通過フィルタ(LPF)407を経由し
て、第1のモノマルチ603のリセットパルス出力S6
0の位相を決定づけるコンデンサの合成容量値を増加さ
せるように、可変容量ダイオード604のアノード電位
を制御する。
【0087】一方、平均値検出器409の出力電圧が基
準電圧Vrefに対して上昇した場合(すなわちクロッ
ク出力S61の位相が遅れる方向に変動した場合)、比
較器408は、基準電圧Vrefと平均値検出器409
の出力電圧が等しくなるように、クロック出力S61の
位相を進めるべく、その出力電圧を低下させる。出力電
圧を低下させることにより比較器408は、低域通過フ
ィルタ(LPF)407を経由して、第1のモノマルチ6
03のリセットパルス出力S60の位相を決定づけるコ
ンデンサの合成容量値を低下させるように、可変容量ダ
イオード604のアノード電位を制御する。
【0088】このようにして、動作環境に変化が生じた
場合でも、入力データ信号S1とクロック出力S61の
位相関係が常に一定になるように第1のモノマルチ60
3の可変容量ダイオード604のコンデンサ容量値を制
御し位相制御が行われる。
【0089】本実施例のクロック抽出回路によると、第
6の実施例と同様に、第1のモノマルチ603内の可変
容量ダイオード604の容量値を制御する方法で、クロ
ック出力S61の位相制御を行っているため、定電流源
のトランジスタ3を流れる電流を一定にすることがで
き、低電流時のトランジスタ3の電流増幅率の劣化を防
止できるため、さらに安定したクロック抽出が実現で
き、また、第7の実施例と同様に、1/N分周器703
の出力信号S63と、1/2N分周器702の出力信号
S62との位相比較結果を、EXORゲート410に入
力して位相を比較する方法をとっているため、内部回路
を低速で動作させることが可能で、回路の低消費電力化
が可能となる。
【0090】以上の実施例において、本発明はかかる例
に限定されず、例えば、入力データから微分パルスを生
成する微分回路に、立上がり変化点微分回路を用いて説
明したが、立下がり変化点微分回路に置き換えても同様
の機能を実現する。
【0091】また、実施の形態において、以上の実施例
は光受信器におけるクロック抽出部への適用について説
明したが、適用領域はこの分野にとどまらず、たとえば
パルス周波数成分を逓倍する逓倍回路や、低速クロック
から高速クロックに周波数変換を行うクロック周波数変
換回路等にも適用可能である。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、抽出するクロック周波
数成分の各パルスの繰り返し周期を、モノマルチ回路に
より一定にすることができるので、デューティ比の劣化
した入力データからも、安定したクロックを抽出するこ
とができる。
【0093】また、非線形抽出回路の出力信号の位相
を、位相可変手段によって制御しているので、動作環境
の変化による部品定数の劣化から発生するクロックの位
相変動を抑圧することができる。
【0094】さらに、入力データ信号を1/N分周した
信号、および抽出したクロック信号を1/2N分周した
信号を用いて位相を比較しているので、内部回路を低速
で動作させることができ、クロック抽出回路の低消費電
力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す、非線形抽出回路
である。
【図2】第1の実施例の動作を説明する波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す、クロック抽出回
路である。
【図4】第2の実施例の動作を説明する波形図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す、クロック抽出回
路である。
【図6】第3の実施例の動作を説明する波形図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す、クロック抽出回
路である。
【図8】第4の実施例の動作を説明する波形図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す、クロック抽出回
路である。
【図10】本発明の第6の実施例を示す、クロック抽出
回路である。
【図11】本発明の第7の実施例を示す、クロック抽出
回路である。
【図12】本発明の第8の実施例を示す、クロック抽出
回路である。
【図13】光受信器のブロック図である。
【図14】従来の非線形抽出回路の構成を示すブロック
図である。
【図15】従来の非線形抽出回路の動作を説明する波形
図である。
【符号の説明】
1………… コンデンサ 2、3………… トランジスタ 4………… 定電流源 5………… 電圧比較器 6………… 抵抗 7、24………… RSフリップフロップ 8、9、34………… 可変抵抗 12………… 立上り変化点微分回路 13、、503、603………… 第1のモノマルチ 14………… 第2のモノマルチ 15………… ORゲート 22、32、502………… 出力パルス幅可変手段 23………… 遅延回路 33………… 第3のモノマルチ 402………… 非線形抽出回路 403………… タイミングフィルタ 404………… リミッタ増幅器 405………… 位相可変手段 406………… 1/2分周器 407………… 低域通過フィルタ(LPF) 408………… 比較器 409………… 平均値検出器 410………… EXORゲート 604………… 可変容量ダイオード 702………… 1/2N分周器 703………… 1/N分周器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 正明 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5K047 AA05 BB02 GG09 GG24 MM28 MM31 MM32 MM33 MM36 MM53 MM55 MM62

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データ信号の変化点を微分して微分
    パルスを発生する微分回路と、 前記微分回路に接続され、前記微分パルスに同期して第
    1のパルス信号を出力する第1の単安定マルチバイブレ
    ーター(以下、「モノマルチ」と称す。)と、前記第1
    のモノマルチに接続され、前記第1のパルス信号に同期
    して第2のパルス信号を出力する第2のモノマルチと、 前記第1のモノマルチの第1のパルス信号と、前記第2
    のモノマルチの第2のパルス信号の論理和をとる論理和
    回路によって構成されることを特徴とする非線形抽出回
    路。
  2. 【請求項2】 入力データ信号の変化点を微分して微分
    パルスを発生する微分回路と、 前記微分回路に接続され、前記微分パルスに同期して第
    1のパルス信号を出力する第1のモノマルチと、 前記第1のモノマルチに接続され、前記第1のパルス信
    号に同期して第2のパルス信号を出力する第2のモノマ
    ルチと、 前記第1のモノマルチの第1のパルス信号と前記第2の
    モノマルチの第2のパルス信号の論理和をとる論理和回
    路と、 前記論理和回路に接続され、前記論理和回路の出力パル
    ス信号のパルス幅を可変する出力パルス幅可変手段によ
    って構成されることを特徴とするクロック抽出回路。
  3. 【請求項3】 前記出力パルス幅可変手段は、前記論理
    和回路に接続され、前記論理和回路の出力パルス信号を
    遅延させる遅延回路と、 前記論理和回路の出力パルス信号によりセットされ、前
    記遅延回路の出力信号によりリセットされるRSフリッ
    プフロップによって構成されることを特徴とする、請求
    項2に記載のクロック抽出回路。
  4. 【請求項4】 前記出力パルス幅可変手段は、前記論理
    和回路に接続され、前記論理和回路の出力パルス信号に
    同期して第3のパルス信号を出力する第3のモノマルチ
    によって構成されることを特徴とする、請求項2に記載
    のクロック抽出回路。
  5. 【請求項5】 入力データ信号からクロック周波数成分
    を抽出する非線形抽出回路と、前記クロック周波数成分
    から基本周波数成分のみを抽出するタイミングフィルタ
    と、前記タイミングフィルタの出力の正弦波信号を矩形
    波信号に変換するリミッタ増幅器と、前記リミッタ増幅
    器の出力信号の周波数を1/2に分周する1/2分周器
    と、 前記1/2分周器の出力信号と前記入力データ信号の排
    他的論理和をとる排他的論理和回路と、 前記排他的論理和回路に接続され、前記排他的論理和回
    路の出力信号の平均値を検出する平均値検出器と、 前記平均値検出器の出力電圧と基準電圧Vrefを比較
    する比較器と、 前記比較器に接続され、前記比較器の出力信号のうち低
    域の部分のみ通過させる低域通過フィルタ(LPF)と、 前記低域通過フィルタ(LPF)に接続され、前記非線
    形抽出回路の出力信号の位相を制御し、前記非線形抽出
    回路に接続される、位相可変手段とによって構成される
    ことを特徴とするクロック抽出回路。
  6. 【請求項6】 入力データ信号の変化点を微分して微分
    パルスを発生する微分回路と、 前記微分回路に接続され、前記微分パルスに同期して第
    1のパルス信号を出力する第1のモノマルチと、 前記第1のモノマルチに接続され、前記第1のパルス信
    号に同期して第2のパルス信号を出力する第2のモノマ
    ルチと、 前記第1のモノマルチの第1のパルス信号と前記第2の
    モノマルチの第2のパルス信号の論理和をとる論理和回
    路と、 前記論理和回路に接続され、前記論理和回路の出力パル
    ス信号のパルス幅を可変する出力パルス幅可変手段と、 前記出力パルス幅可変手段に接続され、前記出力パルス
    幅可変手段の出力信号の周波数成分から、基本周波数成
    分のみを抽出するタイミングフィルタと、 前記タイミングフィルタに接続され、前記タイミングフ
    ィルタの出力の正弦波信号を矩形波信号に変換するリミ
    ッタ増幅器と、 前記リミッタ増幅器の出力信号の周波数を1/2に分周
    する1/2分周器と、 前記1/2分周器の出力信号と前記入力データ信号の排
    他的論理和をとる排他的論理和回路と、 前記排他的論理和回路に接続され、前記排他的論理和回
    路の出力信号の平均値を検出する平均値検出器と、 前記平均値検出器の出力電圧と基準電圧Vrefを比較
    する比較器と、 前記比較器に接続され、前記比較器の出力信号のうち低
    域の部分のみ通過させ、前記第1のモノマルチに接続さ
    れる、低域通過フィルタ(LPF)とによって構成され
    ることを特徴とするクロック抽出回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のモノマルチが、印可電圧によ
    り容量を変化させる可変容量ダイオードを有し、前記低
    域通過フィルタ(LPF)が、前記可変容量ダイオード
    に接続されることを特徴とする、請求項6に記載のクロ
    ック抽出回路。
  8. 【請求項8】 入力データ信号の変化点を微分して微分
    パルスを発生する微分回路と、 前記微分回路に接続され、前記微分パルスに同期して第
    1のパルス信号を出力する第1のモノマルチと、 前記第1のモノマルチに接続され、前記第1のパルス信
    号に同期して第2のパルス信号を出力する第2のモノマ
    ルチと、 前記第1のモノマルチの第1のパルス信号と前記第2の
    モノマルチの第2のパルス信号の論理和をとる論理和回
    路と、 前記論理和回路に接続され、前記論理和回路の出力パル
    ス信号のパルス幅を可変する出力パルス幅可変手段と、 前記出力パルス幅可変手段に接続され、前記出力パルス
    幅可変手段の出力信号の周波数成分から、基本周波数成
    分のみを抽出するタイミングフィルタと、 前記タイミングフィルタに接続され、前記タイミングフ
    ィルタの出力の正弦波信号を矩形波信号に変換するリミ
    ッタ増幅器と、 前記リミッタ増幅器の出力信号の周波数を1/2Nに分
    周する1/2N分周器と、 前記入力データ信号の周波数を1/Nに分周する1/N
    分周器と、 前記1/2N分周器の出力信号と前記1/N分周器の出
    力信号の排他的論理和をとる排他的論理和回路と、 前記排他的論理和回路に接続され、前記排他的論理和回
    路の出力信号の平均値を検出する平均値検出器と、 前記平均値検出器の出力電圧と基準電圧Vrefを比較
    する比較器と、 前記比較器に接続され、前記比較器の出力信号のうち低
    域の部分のみ通過させ、前記第1のモノマルチに接続さ
    れる、低域通過フィルタ(LPF)とによって構成され
    ることを特徴とするクロック抽出回路。
  9. 【請求項9】 前記第1のモノマルチが、印可電圧によ
    り容量を変化させる可変容量ダイオードを有し、前記低
    域通過フィルタ(LPF)が、前記可変容量ダイオード
    に接続されることを特徴とする、請求項8に記載のクロ
    ック抽出回路。
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