JPH0620207A - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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JPH0620207A
JPH0620207A JP17397092A JP17397092A JPH0620207A JP H0620207 A JPH0620207 A JP H0620207A JP 17397092 A JP17397092 A JP 17397092A JP 17397092 A JP17397092 A JP 17397092A JP H0620207 A JPH0620207 A JP H0620207A
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Atsushi Nagayoshi
厚 永吉
Hitoshi Okanoe
均 岡上
Kinya Nakayama
欣也 中山
Hiroshi Kojima
弘 小島
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Sanyo Electric Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械スイッチ及びそれを切り換えるためのレ
バー及び録音専用のソレノイドを必要とせずに往復録音
再生可能なレコーダを提供する。 【構成】 録音再生用ヘッドの4つの巻線のうち正転用
2チャンネルの2つの巻線の1端を共通に成した正転共
通端子と、反転用2チャンネルの2つの巻線の1端を共
通に成した反転共通端子と、正転共通端子及び反転共通
端子からカップリングコンデンサとバイアス発振回路の
正転用2次側巻線を介してそれぞれ接地された第1及び
第2の半導体スイッチと、正転共通端子及び反転共通端
子からそれぞれカップリングコンデンサを介して再生用
増幅器の仮想接地に接続された第3及び第4のの半導体
スイッチとを有し、各半導体スイッチの制御端子は先の
録音再生制御回路に接続し、録音再生用ヘッドの共通に
成した端子以外の各端子をそれぞれ録音用増幅器及び再
生用増幅器に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステレオで往復録音再
生可能なポータブルタイプのテープレコーダに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ポータブルタイプのテープレコー
ダはますます小型化が進み、携帯性のより高いのものが
要求されている。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
テープレコーダの一例について説明する。
【0004】図2はステレオで往復録音再生可能な従来
のテープレコーダにおける録音再生回路システムを示す
略回路図である。図2において、1は録音時に動作しヘ
ッドに録音信号電流を流すための録音用増幅器、2は再
生時にプリ増幅及び再生イコライザの働きを兼ねた再生
用増幅器、3はステレオ正転用反転用に4つの巻線を内
蔵した4チャンネルの録音再生用ヘッド、4はバイアス
発振回路、5は再生用増幅器の交流基準となる仮想接地
(直流的には約0.8V)、6はカップリングコンデン
サ、7は正転,反転の状態に応じてメカニズムのレバー
によって切り換えられる2回路で2接点を有する機械ス
イッチA、8は録音,再生の状態に応じてメカニズムの
レバーによって切り換えられる2回路で1接点の機械ス
イッチB、9は録音再生切り換え制御端子である。録音
状態においては機械スイッチBがOFFであり、録音再
生切り換え制御端子9がハイになり録音用増幅器1が動
作,再生用増幅器2が非動作となる。再生状態において
は機械スイッチBがONとなり、録音再生切り換え制御
端子9がローになり録音用増幅器1が非動作,再生用増
幅器2が動作となる。
【0005】図2の構成において、以下にその動作を説
明する。図2における機械スイッチA,Bの状態は正転
の録音状態を示している。機械スイッチA,Bはメカニ
ズムのモーターの力で回転するカムとタイミングよく通
電されたソレノイドのトリガによって移動するレバーに
よって駆動され切り換えられる。特に機械スイッチBに
ついては録音専用のソレノイドをトリガにして切り換え
られる。
【0006】録音状態において(正転録音状態で説明す
る)、録音用増幅器1とバイアス発振回路4が動作し再
生用増幅器2は非動作となる。録音用増幅器1の出力電
流(録音信号電流)は録音イコライザ回路を介して録音
再生用ヘッド3の正転用ヘッドに流れ、バイアス発振回
路4の2次側巻線を介してアースへ流れ出る。交流バイ
アス電流はそれとは逆に録音再生用ヘッド3の正転用ヘ
ッドと録音イコライザ回路を介して録音用増幅器1に流
れ込む。従って、ヘッドに録音信号電流と交流バイアス
電流の両方が流れることとなり録音が可能となる。
【0007】再生状態において(正転再生状態で説明す
る)、機械スイッチBはONとなり再生用増幅器2が動
作,録音用増幅器1とバイアス発振回路4は非動作状態
となる。録音再生用ヘッド3の正転用ヘッドで生じた再
生信号は、仮想接地5を基準として再生用増幅器2に入
力され増幅されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のテープレコーダは、機械スイッチ及びそれを
切り換えるためのレバー及び録音専用のソレノイドが不
可欠であり(それらは全て録音するために必要)また、
その分再生専用のテープレコーダに比較し電気部品の実
装スペースが制約され小型化が困難であるという問題点
を有していた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、機械
スイッチ及びそれを切り換えるためのレバー及び録音専
用のソレノイドを必要とせずに往復録音再生することが
できるテープレコーダを提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のテープレコーダは、録音再生制御回路,2次
側に正転用及び反転用として独立した2つの巻線を備え
たバイアス発振回路を有し、先の録音再生用ヘッドの4
つの巻線のうち正転用2チャンネルの2つの巻線の一端
を共通に成した正転共通端子,反転用2チャンネルの2
つの巻線の一端を共通に成した反転共通端子を構成し、
正転共通端子からカップリングコンデンサ及びバイアス
発振回路の正転用2次側巻線を介して接地された第1の
半導体スイッチ,反転共通端子からカップリングコンデ
ンサ及びバイアス発振回路の反転用2次側巻線を介して
接地された第2の半導体スイッチを有し、正転共通端子
からカップリングコンデンサを介して再生用増幅器の仮
想接地に接続された第3の半導体スイッチ,反転共通端
子からカップリングコンデンサを介して再生用増幅器の
仮想接地に接続された第4の半導体スイッチを有し、各
半導体スイッチの制御端子は録音再生制御回路に接続
し、録音再生用ヘッドの共通に成した端子以外の各端子
をそれぞれ録音用増幅器及び再生用増幅器に接続した構
成を備えたものである。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成によって、半導体スイッ
チによって正転,反転,録音,再生のすべてを電気的に
切り換えることが可能となり、機械スイッチ及びそれを
切り換えるためのレバー及び録音専用のソレノイドが無
くても往復録音再生することができることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のテープレコーダの一実施例に
ついて、図1を参照しながら詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の実施例におけるテープレコ
ーダの録音再生システムを示す略回路図を示すものであ
る。図1において、1はステレオ正転用反転用それぞれ
独立に4個用意され録音時にのみ動作する録音用増幅
器、2は同じく4個用意され再生時にのみ動作する再生
用増幅器、3は同じくそれぞれ独立に4つの巻線を内蔵
した4チャンネルの録音再生用ヘッド、4は2次側に正
転用及び反転用として独立した2つの巻線を備えたバイ
アス発振回路、5は再生用増幅器の交流基準となる仮想
接地(直流的には約0.75V)、6a,6b,6c,
6dはカップリングコンデンサ、10は録音再生制御回
路、11aは録音再生用ヘッド3の4つの巻線のうち正
転用2チャンネルの2つの巻線の1端を共通に成した正
転共通端子、11bは反転用2チャンネルの2つの巻線
の1端を共通に成した反転共通端子、12aは第1の半
導体スイッチ、12bは第2の半導体スイッチ、12c
は第3の半導体スイッチ、12dは第4の半導体スイッ
チ、13はシステム全体を制御するマイコン、14は各
半導体スイッチ12をONまたはOFFに切り換えるた
めに録音再生制御回路10に設けられた半導体スイッチ
制御出力端子、15は各半導体スイッチ12のベースエ
ミッタ逆電圧破壊防止のためにエミッタにアノード,コ
レクタにカソードを接続されたダイオードである。各録
音用増幅器1の出力端子は録音イコライザ回路を介して
録音再生用ヘッド3の各巻線に接続されると同時にコン
デンサを介して各再生用増幅器2の入力端子に接続され
ている。正転共通端子11aはカップリングコンデンサ
6a及びバイアス発振回路4の正転用2次側巻線及び第
1の半導体スイッチ12aを介して接地されている。反
転共通端子11bはカップリングコンデンサ6b及びバ
イアス発振回路4の反転用2次側巻線及び第2の半導体
スイッチ12bを介して接地されている。また、正転共
通端子11aはカップリングコンデンサ6c及び第3の
半導体スイッチ12cを介して再生用増幅器の仮想接地
5に接続されている。一方、反転共通端子11bはカッ
プリングコンデンサ6d及び第4の半導体スイッチ12
dを介して再生用増幅器の仮想接地5に接続されてい
る。録音用増幅器1と録音再生制御回路10は同一チッ
プ上に構成されており、録音再生制御回路10の制御に
よって正転用反転用の録音用増幅器が選択され且つ動作
したり非動作となったりするよう構成されている。再生
用増幅器2はマイコン13の制御によって正転用反転用
の再生用増幅器が選択され且つ動作したり非動作となっ
たりするよう構成されている。半導体スイッチ制御出力
端子14はローがシンク,ハイがソースという形でいづ
れも定電流で駆動されており、開放時の電圧はローが約
0V,ハイが約2.4Vになるよう設定されている。
【0014】以上のように構成されたテープレコーダに
ついて、以下その動作について説明する。
【0015】まず再生状態の動作を説明する(正転再生
状態で説明する)。マイコン13の出力により、再生用
増幅器2は正転用が動作し反転用は非動作となる。また
録音再生制御回路10は録音用増幅器1を全て非動作状
態にすると同時に制御出力端子14a,14bにロー、
14c,14dにハイを出力する。これによって第1,
第2の半導体スイッチ12a,12bがOFF、第3,
第4の半導体スイッチ12c,12dがONになる。従
って、録音再生用ヘッド3の再生出力が仮想接地5を基
準として各再生用増幅器2へ入力されることになり、唯
一動作している正転用の再生用増幅器が増幅するため正
転再生が可能となる。
【0016】次に録音状態の動作を説明する(正転録音
状態で説明する)。マイコン13の出力により、再生用
増幅器2は全て非動作となる。また録音再生制御回路1
0は録音用増幅器1の正転用を動作状態,反転用を非動
作状態にすると同時に制御出力端子14b,14cにロ
ー、14a,14dにハイを出力する。同じくマイコン
13の指令によってバイアス発振回路4が動作する。こ
れによって第2,第3の半導体スイッチ12b,12c
がOFF、第1,第4の半導体スイッチ12a,12d
がONになる。故に、交流バイアス電流はカップリング
コンデンサ6aを介して正転用ヘッドに流れ、録音イコ
ライザ回路を経て正転用の録音用増幅器へ流れ込む。一
方正転用の録音用増幅器から出力される録音信号電流は
録音イコライザ回路を介して正転用ヘッドに流れ、カッ
プリングコンデンサ6a及びバイアス発振回路4の正転
用2次側巻線を経てアースへ流れ出る。つまり、録音再
生ヘッド3の正転用の2つの巻線に交流バイアス電流と
録音信号電流の両方が流れることとなり録音が可能とな
る。
【0017】また、正転録音定常状態において、第1の
半導体スイッチ12aはONでありコレクタ電位は約0
Vである。カップリングコンデンサ6aの+端子側は約
0Vを基準にして片ピーク20Vの正弦波で振られてい
る。一方動作している正転用の録音用増幅器の出力DC
は1Vに設定されているため、正転共通端子11aは1
Vを基準にして片ピーク20Vの正弦波で振られること
となる。第2の半導体スイッチ12bはOFFであり、
非動作状態の録音用増幅器の出力DCは0.8Vになる
よう設定してあるので、反転共通端子11bは0.8V
DCを示す。カップリングコンデンサ6bの+端子は第
2の半導体スイッチ12bのコレクタ端子と等しい電圧
を示すが、その電圧は約20Vを基準にして片ピーク2
0Vの正弦波である。つまりカップリングコンデンサ6
bは20VDCで充電されているわけだが、それはバイ
アス発振のエネルギによってダイオード15bによる充
電が行われたからである。これと同じことが、カップリ
ングコンデンサ6cと第3の半導体スイッチ12cの間
においても行われており、カップリングコンデンサ6c
は約20VDCで充電されている。第4の半導体スイッ
チ12dをONにした理由は、第2の半導体スイッチ1
2bのOFF抵抗が無限大ではないために反転用ヘッド
に流れ込む交流バイアス電流を限り無く小さくするため
である。本実施例では、図1には記載していないが、D
C消去ヘッドをテープ消去用に用いている。図1中でカ
ップリングコンデンサ6a,6bと並列に接続されてい
る抵抗とダイオードは、DC消去によって生じる歪みを
最小限にとどめるため補正用の直流電流を録音再生用ヘ
ッドに流すためのものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、機械スイッチ及
びそれを切り換えるためのレバー及び録音専用のソレノ
イドを必要とせずに往復録音再生することができる。従
って、再生専用のテープレコーダと比較して電気部品の
実装スペースが制約されることがないため、再生専用の
テープレコーダに近い小型のサイズで往復録音再生可能
なテープレコーダを実現することができる。また、従来
必要であったレバーやソレノイドなどの部品を構成しな
くてもよいのでメカニズムを非常に簡単なものにできる
ことはもちろん、再生専用のメカニズムと録音再生用メ
カニズムとで消去ヘッド以外すべてを共用化できメカニ
ズムの生産効率を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるテープレコーダの回路
【図2】従来のテープレコーダの回路図
【符号の説明】
1 録音用増幅器 2 再生用増幅器 3 録音再生用ヘッド 4 バイアス発振回路 6 カップリングコンデンサ 10 録音再生制御回路 11a 正転共通端子 11b 反転共通端子 12 半導体スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 欣也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小島 弘 大阪府守口市京阪本道2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4個の録音用増幅器,4個の再生用増幅
    器,4チャンネルの録音再生用ヘッド,録音再生制御回
    路,2次側に正転用及び反転用として独立した2つの巻
    線を備えたバイアス発振回路を有し、前記録音再生用ヘ
    ッドの4つの巻線のうち正転用2チャンネルの2つの巻
    線の一端を共通に成した正転共通端子と、反転用2チャ
    ンネルの2つの巻線の1端を共通に成した反転共通端子
    と、前記正転共通端子からカップリングコンデンサ及び
    バイアス発振回路の正転用2次側巻線を介して接地され
    た第1の半導体スイッチと、前記反転共通端子からカッ
    プリングコンデンサ及びバイアス発振回路の反転用2次
    側巻線を介して接地された第2の半導体スイッチと、前
    記正転共通端子からカップリングコンデンサを介して再
    生用増幅器の仮想接地に接続された第3の半導体スイッ
    チと、前記反転共通端子からカップリングコンデンサを
    介して前記再生用増幅器の仮想接地に接続された第4の
    半導体スイッチとを有し、各半導体スイッチの制御端子
    は前記録音再生制御回路に接続し、前記録音再生用ヘッ
    ドの共通に成した端子以外の各端子をそれぞれ前記録音
    用増幅器及び前記再生用増幅器に接続した構成にしたこ
    とを特徴とするテープレコーダ。
  2. 【請求項2】 制御回路は、再生状態では第1及び第2
    の半導体スイッチがOFF,第3及び第4の半導体スイ
    ッチがON、正転録音状態では第2及び第3の半導体ス
    イッチがOFF,第1及び第4の半導体スイッチがO
    N、反転録音状態では第1及び第4の半導体スイッチが
    OFF,第2及び第3の半導体スイッチがONとなるよ
    う構成されたことを特徴とする請求項1記載のテープレ
    コーダ。
  3. 【請求項3】 マイコンを有し、録音再生制御回路はマ
    イコンの出力によって制御され、4つの録音用増幅器は
    録音再生制御回路により再生状態では非動作状態,正転
    録音状態では正転用の2個の録音用増幅器のみが動作状
    態,反転録音状態では反転用の2個の録音用増幅器のみ
    が動作状態となるよう構成され、4つの再生用増幅器は
    前記マイコンの制御により録音状態では非動作状態,正
    転再生状態では正転用の2個の再生用増幅器のみが動作
    状態,反転再生状態では反転用の2個の再生用増幅器の
    みが動作状態となるよう構成されたことを特徴とする請
    求項1記載のテープレコーダ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990015373A1 (en) * 1989-06-07 1990-12-13 Fanuc Ltd Nc data edition

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WO1990015373A1 (en) * 1989-06-07 1990-12-13 Fanuc Ltd Nc data edition

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