JPH06200435A - 絹紡調混繊糸 - Google Patents
絹紡調混繊糸Info
- Publication number
- JPH06200435A JPH06200435A JP34954192A JP34954192A JPH06200435A JP H06200435 A JPH06200435 A JP H06200435A JP 34954192 A JP34954192 A JP 34954192A JP 34954192 A JP34954192 A JP 34954192A JP H06200435 A JPH06200435 A JP H06200435A
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- JP
- Japan
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- yarn
- mixed
- shrinkage
- boiling water
- yarns
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライ感が加味されたスパンタッチな絹紡調
の織物が提供できる。 【構成】 ポリエステル異収縮混繊糸であって、低収縮
糸条が単糸フィラメントの糸長方向に未延伸部が分布し
ているポリエステルマルチフィラメント糸であることを
特徴とする絹紡調混繊糸。
の織物が提供できる。 【構成】 ポリエステル異収縮混繊糸であって、低収縮
糸条が単糸フィラメントの糸長方向に未延伸部が分布し
ているポリエステルマルチフィラメント糸であることを
特徴とする絹紡調混繊糸。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絹紡調混繊糸に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル異収縮混繊糸を用いた織物
は、本絹的な表面タッチ、優雅な光沢及びドレープ性を
有するいわゆるシルキーライクな織物として人気を博し
ているが、最近の市場ニーズからドライ感を加味した絹
紡調の織物が要求されている。従来、絹紡調を表現する
ためにはピーチスキンに代表される起毛処理が一般的で
あるが、スパンタッチはかなり表現できてもドライ感に
は程遠いものであった。
は、本絹的な表面タッチ、優雅な光沢及びドレープ性を
有するいわゆるシルキーライクな織物として人気を博し
ているが、最近の市場ニーズからドライ感を加味した絹
紡調の織物が要求されている。従来、絹紡調を表現する
ためにはピーチスキンに代表される起毛処理が一般的で
あるが、スパンタッチはかなり表現できてもドライ感に
は程遠いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる市場ニ
ーズにマッチした、ドライ感を加味した絹紡調混繊糸を
提供することを目的とするものである。
ーズにマッチした、ドライ感を加味した絹紡調混繊糸を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リエステル異収縮混繊糸であって、低収縮糸条が単糸フ
ィラメントの糸長方向に未延伸部が分布しているポリエ
ステルマルチフィラメント糸であることを特徴とする絹
紡調混繊糸である。本発明に用いる糸長方向に未延伸部
が分布している単糸フィラメントからなるポリエステル
マルチフィラメント糸とはいわゆるシックアンドシン糸
であって、沸水収縮率が通常8%〜14%程度のもので
ある。ここでいう未延伸部とは延伸部より延伸の程度が
低い部分をいい、未延伸部の割合は、長さ2〜20mm程
度の未延伸部が単糸フィラメント10cm当たり1〜3個
ランダムに分布しているのが好ましい。また、単糸フィ
ラメントの長さ方向に沿って連続して延びている複数個
の中空部を有したもの、三角から八角の非円形断面のも
のが好ましい。単糸フィラメントのデニールは1〜4デ
ニールが好ましい。また、ドレープ性向上のために酸化
チタン等の艶消し剤を含有させたいわゆるセミダル、フ
ルダル糸を用いたり、単糸デニールやトータルデニール
の異なるシックアントシン糸を交絡、混繊して用いたり
すると特に好ましい。
リエステル異収縮混繊糸であって、低収縮糸条が単糸フ
ィラメントの糸長方向に未延伸部が分布しているポリエ
ステルマルチフィラメント糸であることを特徴とする絹
紡調混繊糸である。本発明に用いる糸長方向に未延伸部
が分布している単糸フィラメントからなるポリエステル
マルチフィラメント糸とはいわゆるシックアンドシン糸
であって、沸水収縮率が通常8%〜14%程度のもので
ある。ここでいう未延伸部とは延伸部より延伸の程度が
低い部分をいい、未延伸部の割合は、長さ2〜20mm程
度の未延伸部が単糸フィラメント10cm当たり1〜3個
ランダムに分布しているのが好ましい。また、単糸フィ
ラメントの長さ方向に沿って連続して延びている複数個
の中空部を有したもの、三角から八角の非円形断面のも
のが好ましい。単糸フィラメントのデニールは1〜4デ
ニールが好ましい。また、ドレープ性向上のために酸化
チタン等の艶消し剤を含有させたいわゆるセミダル、フ
ルダル糸を用いたり、単糸デニールやトータルデニール
の異なるシックアントシン糸を交絡、混繊して用いたり
すると特に好ましい。
【0005】本発明に用いるポリエステル異収縮混繊糸
の高収縮糸条とは、シックアントシン糸の沸水収縮率よ
り6%以上、好ましくは10%以上高い沸水収縮率を有
するものをいい、好ましくは第三成分を共重合したポリ
エステルがよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート
の場合には酸成分であるテレフタル酸にアジピン酸、イ
ソフタル酸、セバシン酸等を共重合すること、又、グリ
コール成分としてジエチレングリコール、プロピレング
リコール等を使用することが挙げられるが、希望する収
縮率に応じて第三成分の種類や添加量(通常は5〜20m
ol%) を適宜選定すればよい。
の高収縮糸条とは、シックアントシン糸の沸水収縮率よ
り6%以上、好ましくは10%以上高い沸水収縮率を有
するものをいい、好ましくは第三成分を共重合したポリ
エステルがよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート
の場合には酸成分であるテレフタル酸にアジピン酸、イ
ソフタル酸、セバシン酸等を共重合すること、又、グリ
コール成分としてジエチレングリコール、プロピレング
リコール等を使用することが挙げられるが、希望する収
縮率に応じて第三成分の種類や添加量(通常は5〜20m
ol%) を適宜選定すればよい。
【0006】さらに、本発明においては高収縮糸条とし
て、従来より知られている異収縮混繊糸を用いてもよ
く、要は高収縮糸条をその一成分として含有する糸条で
あればよい。従来公知の異収縮混繊糸としては、例えば
特公昭61−13009号公報で示される低収縮成分と
高収縮成分とを同一口金より紡糸してなるいわゆる紡糸
混繊糸や、特公昭48−25388号公報、特公昭55
−22586号公報、特公昭62−46656号公報、
特公昭62−49380号公報に例示されているような
特性の異なるポリエステルマルチフィラメント糸を延撚
工程等の紡糸以降の工程で合糸混繊されてなるいわゆる
後混繊糸等、熱に対する収縮率が異なるポリエステル異
収縮混繊糸や、好ましくは本出願人が先に特開昭55−
57013号公報で提案した低収縮繊維群が実質的にポ
リエチレンテレフタレートからなり、高収縮繊維群が
2,2−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル}プロパンを含む共重合ポリエチレンテレフタレート
からなり、糸全体の沸水収縮率が8〜30%で、両繊維
群の沸水収縮率差が6〜25%であるポリエステル混繊
フィラメント、更に好ましくは同じく本出願人が先に特
開平4−100945号で提案した単糸デニールが1.
5デニール以下でかつ沸水収縮率8%以下、沸水収縮処
理後の初期引張抵抗度900kg/mm2のポリエステルマル
チフィラメント糸と、沸水収縮率20%以上、沸水収縮
処理後の初期引張抵抗度100〜500kg/mm2のポリエ
ステルマルチフィラメントとを交絡度20〜80コ/m
で混繊交絡した異収縮混繊糸を用いるのがよく(かかる
従来の異収縮混繊糸の太さは50〜150d、好ましく
は75〜120dがよく、又、低収縮糸と高収縮糸の混
合重量比は1:3〜3:1が好ましい。さらに低収縮糸
と高収縮糸との沸水収縮率の差は6%以上、好ましくは
10%〜25%がよく、トータル沸水収縮率は10%以
上、好ましくは15〜35%がよい。)、シックアンド
シン糸を加えて3種類の異なる沸水収縮率を有する異収
縮混繊糸となすのが好ましい。
て、従来より知られている異収縮混繊糸を用いてもよ
く、要は高収縮糸条をその一成分として含有する糸条で
あればよい。従来公知の異収縮混繊糸としては、例えば
特公昭61−13009号公報で示される低収縮成分と
高収縮成分とを同一口金より紡糸してなるいわゆる紡糸
混繊糸や、特公昭48−25388号公報、特公昭55
−22586号公報、特公昭62−46656号公報、
特公昭62−49380号公報に例示されているような
特性の異なるポリエステルマルチフィラメント糸を延撚
工程等の紡糸以降の工程で合糸混繊されてなるいわゆる
後混繊糸等、熱に対する収縮率が異なるポリエステル異
収縮混繊糸や、好ましくは本出願人が先に特開昭55−
57013号公報で提案した低収縮繊維群が実質的にポ
リエチレンテレフタレートからなり、高収縮繊維群が
2,2−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル}プロパンを含む共重合ポリエチレンテレフタレート
からなり、糸全体の沸水収縮率が8〜30%で、両繊維
群の沸水収縮率差が6〜25%であるポリエステル混繊
フィラメント、更に好ましくは同じく本出願人が先に特
開平4−100945号で提案した単糸デニールが1.
5デニール以下でかつ沸水収縮率8%以下、沸水収縮処
理後の初期引張抵抗度900kg/mm2のポリエステルマル
チフィラメント糸と、沸水収縮率20%以上、沸水収縮
処理後の初期引張抵抗度100〜500kg/mm2のポリエ
ステルマルチフィラメントとを交絡度20〜80コ/m
で混繊交絡した異収縮混繊糸を用いるのがよく(かかる
従来の異収縮混繊糸の太さは50〜150d、好ましく
は75〜120dがよく、又、低収縮糸と高収縮糸の混
合重量比は1:3〜3:1が好ましい。さらに低収縮糸
と高収縮糸との沸水収縮率の差は6%以上、好ましくは
10%〜25%がよく、トータル沸水収縮率は10%以
上、好ましくは15〜35%がよい。)、シックアンド
シン糸を加えて3種類の異なる沸水収縮率を有する異収
縮混繊糸となすのが好ましい。
【0007】その際、シックアンドシン糸が最も低い沸
水収縮率となるようにするのが好ましく、又、単糸デニ
ールは最も小さく、トータルデニールは最も大きくした
ほうがよい。本発明のポリエステル異収縮混繊糸は10
0T/m以上、好ましくは800〜3000T/mの追
撚を施して用いたほうがよい。
水収縮率となるようにするのが好ましく、又、単糸デニ
ールは最も小さく、トータルデニールは最も大きくした
ほうがよい。本発明のポリエステル異収縮混繊糸は10
0T/m以上、好ましくは800〜3000T/mの追
撚を施して用いたほうがよい。
【0008】本発明においては、かかるポリエステル異
収縮混繊糸を用いて織物となす場合経糸及び緯糸に用い
てもよいが、本発明の目的を損なわない範囲内におい
て、例えば、従来の異収縮混繊糸又はシックアンドシン
糸を混用(経糸及び/又は緯糸内での混用や、経糸又は
緯糸の一方を用いる。)して用いたりしてもよい。又、
同様に、本発明の目的を損なわない範囲内において、例
えば単糸デニールが1〜3デニールの通常のポリエステ
ルマルチフィラメント糸、部分延伸糸(POY)の延伸
仮撚糸(DTY)、6000m/分、好ましくは700
0m/分以上の巻取り速度で紡糸したスピンテイクアッ
プ方式や4000m/分好ましくは5000m/分以上
の巻取り速度で紡糸−延伸−巻取りを一連工程で行うス
ピンドローテイクアップ方式で得られた、いわゆる高速
紡糸のポリエステル糸条並びにその仮撚加工糸や流体噴
射加工糸等の嵩高加工糸と50%以下の混率で混用して
も良い。
収縮混繊糸を用いて織物となす場合経糸及び緯糸に用い
てもよいが、本発明の目的を損なわない範囲内におい
て、例えば、従来の異収縮混繊糸又はシックアンドシン
糸を混用(経糸及び/又は緯糸内での混用や、経糸又は
緯糸の一方を用いる。)して用いたりしてもよい。又、
同様に、本発明の目的を損なわない範囲内において、例
えば単糸デニールが1〜3デニールの通常のポリエステ
ルマルチフィラメント糸、部分延伸糸(POY)の延伸
仮撚糸(DTY)、6000m/分、好ましくは700
0m/分以上の巻取り速度で紡糸したスピンテイクアッ
プ方式や4000m/分好ましくは5000m/分以上
の巻取り速度で紡糸−延伸−巻取りを一連工程で行うス
ピンドローテイクアップ方式で得られた、いわゆる高速
紡糸のポリエステル糸条並びにその仮撚加工糸や流体噴
射加工糸等の嵩高加工糸と50%以下の混率で混用して
も良い。
【0009】例えば、本発明のポリエステル異収縮混繊
糸と通常のポリエステルマルチフィラメント糸を一本交
互に緯入れしたりしてもよい。尚、経糸又は緯糸内で混
用して用いる方法としては、経糸での混用では、両者を
一斉サイジングする方法、両者を別々にサイジングして
経糸準備する方法がある。緯糸での混用では、緯糸自由
交換織機を用いればよい。
糸と通常のポリエステルマルチフィラメント糸を一本交
互に緯入れしたりしてもよい。尚、経糸又は緯糸内で混
用して用いる方法としては、経糸での混用では、両者を
一斉サイジングする方法、両者を別々にサイジングして
経糸準備する方法がある。緯糸での混用では、緯糸自由
交換織機を用いればよい。
【0010】織物の組織については、平、綾、朱子及び
これら変化組織があるが特に朱子組織が好ましい。生機
密度は経は130〜200が好ましく、さらに好ましく
は150〜180本/インチ、緯は50〜90が好まし
く、さらに好ましくは60〜80本/インチ、仕上げ密
度は経は150〜220が好ましく、さらに好ましくは
170〜200本/インチ、緯は60〜100が好まし
く、さらに好ましくは70〜90本/インチである。
これら変化組織があるが特に朱子組織が好ましい。生機
密度は経は130〜200が好ましく、さらに好ましく
は150〜180本/インチ、緯は50〜90が好まし
く、さらに好ましくは60〜80本/インチ、仕上げ密
度は経は150〜220が好ましく、さらに好ましくは
170〜200本/インチ、緯は60〜100が好まし
く、さらに好ましくは70〜90本/インチである。
【0011】仕上げ工程としては、製織後、通常異収縮
混繊糸が15%以上収縮するような条件で精練リラック
ス処理し、その後減量率10〜30%程度のアルカリ減
量加工を行い、染色、仕上げ加工を行うが、さらに、例
えばエメリーペーパー、ブラシ、針布等によりいわゆる
ピーチスキンのような起毛を付与してもよく、その他エ
ンボス、プリント等の各種の仕上げ加工を施しても良
い。又、柔軟剤、撥水剤、制電剤等の仕上げ処理剤を用
いても良い。本発明によればドライ感を加味した絹紡調
の異収縮混繊糸が提供できる。
混繊糸が15%以上収縮するような条件で精練リラック
ス処理し、その後減量率10〜30%程度のアルカリ減
量加工を行い、染色、仕上げ加工を行うが、さらに、例
えばエメリーペーパー、ブラシ、針布等によりいわゆる
ピーチスキンのような起毛を付与してもよく、その他エ
ンボス、プリント等の各種の仕上げ加工を施しても良
い。又、柔軟剤、撥水剤、制電剤等の仕上げ処理剤を用
いても良い。本発明によればドライ感を加味した絹紡調
の異収縮混繊糸が提供できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例で具体的に説明する
が、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
尚、沸水処理後の初期引張抵抗度はフィラメント単糸の
値で、糸条をボイル温水(95℃以上)に無荷重で30
分間処理した後、自然乾燥後、JIS L-1013 (1981年)
7.10初期引張抵抗度の測定法により求めた。
が、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
尚、沸水処理後の初期引張抵抗度はフィラメント単糸の
値で、糸条をボイル温水(95℃以上)に無荷重で30
分間処理した後、自然乾燥後、JIS L-1013 (1981年)
7.10初期引張抵抗度の測定法により求めた。
【0013】実施例1 高収縮成分糸条として固有粘度(η)0.75、2,2
−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}プ
ロパンを全グリコール成分に対して10モル共重合した
ポリエチレンテレフタレートを紡糸し、800m/分の
速度で巻き取った後、熱延伸を行い、30d/12fの
糸条(沸水収縮率22%)を得た。次いで、3個の中空
部を有する三角断面形状で、かつ5〜15mmの長さの未
延伸部が単糸フィラメント10cm当たり2個ランダムに
有する150d/48fのポリエステルマルチフィラメ
ント糸のシックアンドシン糸(沸水収縮率14%)とイ
ンターレース混繊し、さらに1000T/mの追撚を施
したものを経糸及び緯糸に用いて、経糸密度は150本
/インチ、緯糸密度は67本/インチで5枚サテン(2
飛び)組織の織物を作り、精練リラックス、アルカリ減
量(減量率20%)、次いで染色仕上げ加工して経糸密
度を177本/in、緯糸密度を82本/inに仕上げた。
−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル}プ
ロパンを全グリコール成分に対して10モル共重合した
ポリエチレンテレフタレートを紡糸し、800m/分の
速度で巻き取った後、熱延伸を行い、30d/12fの
糸条(沸水収縮率22%)を得た。次いで、3個の中空
部を有する三角断面形状で、かつ5〜15mmの長さの未
延伸部が単糸フィラメント10cm当たり2個ランダムに
有する150d/48fのポリエステルマルチフィラメ
ント糸のシックアンドシン糸(沸水収縮率14%)とイ
ンターレース混繊し、さらに1000T/mの追撚を施
したものを経糸及び緯糸に用いて、経糸密度は150本
/インチ、緯糸密度は67本/インチで5枚サテン(2
飛び)組織の織物を作り、精練リラックス、アルカリ減
量(減量率20%)、次いで染色仕上げ加工して経糸密
度を177本/in、緯糸密度を82本/inに仕上げた。
【0014】比較例としてシックアンドシン糸の代わり
に100d/48fのレギュラーポリエステルマルチフ
ィラメント糸(沸水収縮率7%)を用いた以外は実施例
1同様に織物を作り、同様に仕上げ加工した。実施例1
のものは、ドライ感が加味された絹紡調の織物であった
が、比較例のものはシルキー調であるが、ドライ感のな
い、絹紡調には程遠い織物であった。
に100d/48fのレギュラーポリエステルマルチフ
ィラメント糸(沸水収縮率7%)を用いた以外は実施例
1同様に織物を作り、同様に仕上げ加工した。実施例1
のものは、ドライ感が加味された絹紡調の織物であった
が、比較例のものはシルキー調であるが、ドライ感のな
い、絹紡調には程遠い織物であった。
【0015】実施例2 低収縮成分糸条として固有粘度(η)0.65のポリエ
チレンテレフタレートを紡糸温度290℃で紡糸口金よ
り紡糸し、糸条に直交する一方向からの空気流で冷却
後、1500m/分の速度で巻き取った未延伸糸を熱延
伸した後、さらに再熱延伸処理を施すことにより、50
d/36fの糸条(沸水収縮率6%、原糸の初期引張抵
抗度1400kg/mm2、沸水処理後の初期引張抵抗度10
00kg/mm2)を得た。高収縮成分糸条として固有粘度
(η)0.75、2,2−ビス{4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル}プロパンを全グリコール成分に対
して10モル共重合したポリエチレンテレフタレートを
紡糸し、800m/分の速度で巻き取った後、熱延伸を
行い、30d/12fの糸条(沸水収縮率22%、原糸
の初期引張抵抗度1050kg/mm2、沸水処理後の初期引
張抵抗度450kg/mm2)を得た。これらの糸条をインタ
ーレース混織して交絡数64、トータルの沸水収縮率2
1%の異収縮混繊糸(A)を得た。
チレンテレフタレートを紡糸温度290℃で紡糸口金よ
り紡糸し、糸条に直交する一方向からの空気流で冷却
後、1500m/分の速度で巻き取った未延伸糸を熱延
伸した後、さらに再熱延伸処理を施すことにより、50
d/36fの糸条(沸水収縮率6%、原糸の初期引張抵
抗度1400kg/mm2、沸水処理後の初期引張抵抗度10
00kg/mm2)を得た。高収縮成分糸条として固有粘度
(η)0.75、2,2−ビス{4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル}プロパンを全グリコール成分に対
して10モル共重合したポリエチレンテレフタレートを
紡糸し、800m/分の速度で巻き取った後、熱延伸を
行い、30d/12fの糸条(沸水収縮率22%、原糸
の初期引張抵抗度1050kg/mm2、沸水処理後の初期引
張抵抗度450kg/mm2)を得た。これらの糸条をインタ
ーレース混織して交絡数64、トータルの沸水収縮率2
1%の異収縮混繊糸(A)を得た。
【0016】次いで、5〜15mmの長さの未延伸部が単
糸フィラメント10cm当たり1〜2個ランダムに有する
100d/72fのポリエステルマルチフィラメント糸
のシックアンドシン糸(沸水収縮率10%)とインター
レース混繊して異収縮混繊糸(B)を得、さらに100
0T/mの追撚を施したものを経糸及び緯糸に用いて、
経糸密度は150本/インチ、緯糸密度は67本/イン
チで5枚サテン(2飛び)組織の織物を作り、精練リラ
ックス、アルカリ減量(減量率20%)、次いで染色仕
上げ加工して経糸密度を177本/in、緯糸密度を82
本/inに仕上げた。
糸フィラメント10cm当たり1〜2個ランダムに有する
100d/72fのポリエステルマルチフィラメント糸
のシックアンドシン糸(沸水収縮率10%)とインター
レース混繊して異収縮混繊糸(B)を得、さらに100
0T/mの追撚を施したものを経糸及び緯糸に用いて、
経糸密度は150本/インチ、緯糸密度は67本/イン
チで5枚サテン(2飛び)組織の織物を作り、精練リラ
ックス、アルカリ減量(減量率20%)、次いで染色仕
上げ加工して経糸密度を177本/in、緯糸密度を82
本/inに仕上げた。
【0017】比較例としてシックアンドシン糸を用いず
に異収縮混繊糸(A)だけのもの、並びにシックアンド
シン糸の代わりに100d/48fのレギュラーポリエ
ステルマルチフィラメント糸(沸水収縮率7%)を異収
縮混繊糸(A)に混繊した以外は実施例2同様に織物を
作り、同様に仕上げ加工した。実施例2のものは、ドラ
イ感が加味された膨らみに富んだ絹紡調の織物であった
が、比較例のものは共にシルキー調であるが、ドライ感
のない、絹紡調には程遠い織物であった。
に異収縮混繊糸(A)だけのもの、並びにシックアンド
シン糸の代わりに100d/48fのレギュラーポリエ
ステルマルチフィラメント糸(沸水収縮率7%)を異収
縮混繊糸(A)に混繊した以外は実施例2同様に織物を
作り、同様に仕上げ加工した。実施例2のものは、ドラ
イ感が加味された膨らみに富んだ絹紡調の織物であった
が、比較例のものは共にシルキー調であるが、ドライ感
のない、絹紡調には程遠い織物であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の絹紡調織物は、ドライ感が加味
されたスパンタッチな絹紡調の織物である。
されたスパンタッチな絹紡調の織物である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステル異収縮混繊糸であって、低
収縮糸条がフィラメントの糸長方向に未延伸部が分布し
ているポリエステルマルチフィラメント糸であることを
特徴とする絹紡調混繊糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34954192A JPH06200435A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 絹紡調混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34954192A JPH06200435A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 絹紡調混繊糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06200435A true JPH06200435A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18404422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34954192A Withdrawn JPH06200435A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 絹紡調混繊糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06200435A (ja) |
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1992
- 1992-12-28 JP JP34954192A patent/JPH06200435A/ja not_active Withdrawn
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