JPH06200445A - ニューシルキーな織物 - Google Patents

ニューシルキーな織物

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JPH06200445A
JPH06200445A JP4349457A JP34945792A JPH06200445A JP H06200445 A JPH06200445 A JP H06200445A JP 4349457 A JP4349457 A JP 4349457A JP 34945792 A JP34945792 A JP 34945792A JP H06200445 A JPH06200445 A JP H06200445A
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JP
Japan
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yarn
mixed
woven fabric
polyester
shrinkage
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Withdrawn
Application number
JP4349457A
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English (en)
Inventor
Shinji Akai
新治 赤井
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Asahi Kasei Textile Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Textile Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シルキー調を殆ど損なわずに、ドレープ性と
軽さが加味された織物が提供できる。 【構成】 ポリエステル異収縮混繊糸と、ポリエステル
マルチフイラメント仮撚加工糸が混用された織物であっ
て、該仮撚加工糸が6000m/分以上の巻取速度で紡
糸されたスピンテイクアップ糸条、又は、4000m/
分以上の巻取り速度で紡糸されたスピンドローテイクア
ップ糸条の仮撚加工糸であることを特徴とするニューシ
ルキーな織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニューシルキー織物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル異収縮混繊糸を用いた織物
は、本絹的な表面タッチ、優雅な光沢及びドレープ性を
有するいわゆるシルキーライクな織物として人気を博し
ており、ただし、一般に異収縮混繊糸100%使いでは
ドレープ性が不足するため緯糸に強撚糸等を用いてい
る。そのために異収縮混繊糸100%使いに比べてシル
キー風合が損なわれるという欠点を有する。さらに、最
近の市場ニーズとして注目されている「軽さ」という観
点からは強撚糸使いによるドレープ性の付与は「軽さ」
とは逆行するものである。異収縮混繊糸100%使いで
も高減量のアルカリ減量すればドレープ性は改善される
が強度低下が激しく実用面で難がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる市場ニ
ーズにマッチした、ドレープ性を有しながら軽さが加味
されたニューシルキー織物を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リエステル異収縮混繊糸と、ポリエステルマルチフイラ
メント仮撚加工糸が混用された織物であって、該仮撚加
工糸が6000m/分以上の巻取速度で紡糸されたスピ
ンテイクアップ糸条、又は、4000m/分以上の巻取
り速度で紡糸されたスピンドローテイクアップ糸条の仮
撚加工糸であることを特徴とするニューシルキーな織物
である。
【0005】本発明に用いるポリエステル異収縮混繊糸
とは、例えば特公昭61−13009号公報で示される
低収縮成分と高収縮成分とを同一口金より紡糸してなる
いわゆる紡糸混繊糸や、特公昭48−25388号公
報、特公昭55−22586号公報、特公昭62−46
656号公報、特公昭62−49380号公報に例示さ
れているような特性の異なるポリエステルマルチフイラ
メント糸を延撚工程等の紡糸以降の工程で合糸混繊され
てなるいわゆる後混繊糸等、熱に対する収縮率が異なる
ポリエステル異収縮混繊糸であればいかなる製法で得ら
れた混繊糸でもよいが、好ましくは本出願人が先に特開
昭55−57013号公報で提案した低収縮繊維群が実
質的にポリエチレンテレフタレートからなり、高収縮繊
維群が2・2−ビス{4−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル}プロパンを含む共重合ポリエチレンテレフタ
レートからなり、糸全体の沸水収縮率が8〜30%で、
両繊維群の沸水収縮率差が6〜25%であるポリエステ
ル混繊フイラメント、特に好ましくは低収縮繊維群が単
糸デニール0.5〜1.0デニール、好ましくは0.6
〜0.8デニールの極細繊維(製法は直紡、割繊法等)
を用いたものは起毛性良好であり、スエード調の織物が
得られる。
【0006】更に好ましくは同じく本出願人が先に特開
平4−100945で提案した単糸デニールが1.5デ
ニール以下でかつ沸水収縮率8%以下、沸水収縮処理後
の初期引張抵抗度900kg/mm2 のポリエステルマルチ
フイラメント糸と、沸水収縮率20以上、沸水収縮処理
後の初期引張抵抗度100〜500kg/mm2 のポリエス
テルマルチフイラメントとを交絡度20〜80コ/mで
混繊交絡し、該混繊糸に100回/m以上の追撚を施し
た糸がよい。本発明のポリエステル異収縮混繊糸の太さ
は50〜200d、好ましくは75〜150dがよく、
又、低収縮糸と高収縮糸の混合重量比は1:3〜3:1
が好ましい。さらに低収縮糸と高収縮糸との沸水収縮率
の差は6%以上、好ましくは10%〜25%がよく、ト
ータル沸水収縮率は10%以上、好ましくは15〜35
%がよい。
【0007】本発明で用いられるポリエステルマルチフ
イラメント仮撚加工糸は、6000m/分以上好ましく
は7000m/分以上の巻取速度で紡糸されたスピンテ
イクアップ糸条、又は、4000m/分以上好ましくは
5000m/分以上の巻取り速度で紡糸−延伸−巻取り
を一連工程で行うスピンドローテイクアップ方式で紡糸
されたスピンドローテイクアップ糸条を仮撚加工した糸
をいうが、前者のスピンテイクアップ糸条のほうが軽さ
を加味する効果は大きく、又、立毛性も良好なため好ま
しい。本発明においては、必要に応じて、スピンテイク
アップ糸条とスピンドローテイクアップ糸条を引き揃え
て(フイード差をつけてもよい)仮撚加工した糸を用い
てもよいし、別々に仮撚加工した後、混繊、交撚等糸段
階で混用してもよいし、織物段階で混用してもよい。
【0008】仮撚加工はピン仮撚、フリクション仮撚の
いずれでもよいが後者の方が好ましく、又、1ヒーター
よりも2ヒーター仮撚の方が好ましい。仮撚数、仮撚温
度、フイード率等その他の仮撚条件は特に限定されるも
のではなく、通常の仮撚条件を採用すればよい。本発明
に用いるポリエステルマルチフイラメント糸条は実質的
にポリエチレンテレフタレートよりなり、公知の重合法
で得られるものであるが、本発明の目的を損なわない範
囲であれば他の第3成分との共重合体も用いることがで
きる。また、通常のポリエステル糸条に使用される添加
剤、例えば艶消剤、安定剤、紫外線吸収剤、制電剤等を
含んでいてもよい。さらにかかる仮撚加工糸に500〜
2500程度の追撚を施すことにより、より一層ドレー
プ性が強調される。
【0009】本発明においては、かかるポリエステル異
収縮混繊糸と仮撚加工糸とを混用して織物となすもので
あるが、混用の形態は目的に応じて適宜選定すれば良
く、例えば 経糸又は緯糸の一方にポリエステル異収縮混繊糸、他
方に仮撚加工糸を用いたり、 経糸及び緯糸にポリエステル異収縮混繊糸と仮撚加工
糸を混用して用いたり、 経糸又は緯糸の一方にポリエステル異収縮混繊糸と仮
撚加工糸を混用して用い、他方にポリエステル異収縮混
繊糸又は仮撚加工糸を用いたりする方法がある。 尚、経糸又は緯糸の一方にポリエステル異収縮混繊糸と
仮撚加工糸を混用して用いる方法としては、経糸での混
用では、両者を一斉サイジングする方法、両者を別々に
サイジングして経糸準備する方法がある。緯糸での混用
では、緯糸自由交換織機を用いればよい。
【0010】又、本発明の目的を損なわない範囲内にお
いて、他の糸条と混用しても良く、例えば単糸デニール
が1〜3デニールの通常のポリエステルマルチフイラメ
ント糸、部分延伸糸(POY)の延伸仮撚糸(DT
Y)、6000m/分、好ましくは7000m/分以上
の巻取り速度で紡糸したスピンテイクアップ方式や40
00m/分、好ましくは5000m/分以上の巻取り速
度で紡糸−延伸−巻取りを一連工程で行うスピンドロー
テイクアップ方式で得られたいわゆる高速紡糸のポリエ
ステル糸条等と混用しても良い。混用形態については、
糸段階では混繊、交撚したり、又、織物段階では経糸及
び/又は緯糸に混用して用いてもよい。例えば、ポリエ
ステル異収縮混繊糸と通常のポリエステルマルチフイラ
メント糸を一本交互に緯入れしたり、又は、仮撚加工糸
と通常のポリエステルマルチフイラメント糸を一本交互
に緯入れしたりしてもよい。
【0011】織物の組織については、平、綾、朱子及び
これら変化組織があるが特に朱子組織が好ましい。生機
密度は経は130〜200が好ましく、さらに好ましく
は150〜180本/インチ、緯は50〜90が好まし
く、さらに好ましくは60〜80本/インチ、仕上げ密
度は経は150〜220が好ましく、さらに好ましくは
170〜200本/インチ、緯は60〜100が好まし
く、さらに好ましくは70〜90本/インチである。
【0012】仕上げ工程としては、製織後、通常異収縮
混繊糸が15%以上収縮するような条件で精練リラック
ス処理し、その後減量率10〜30%程度のアルカリ減
量加工を行い、染色、仕上げ加工を行うが、さらに、例
えばエメリーペーパー、ブラシ、針布等によりいわゆる
ピーチスキンのような起毛を付与してもよく、その他エ
ンボス、プリント等の各種の仕上げ加工を施しても良
い。又、柔軟剤、撥水剤、制電剤等の仕上げ処理剤を用
いても良い。本発明によればシルキー調を殆ど損なわず
にドレープ性と軽さが加味された織物が提供できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例で具体的に説明する
が、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
尚、沸水処理後の初期引張抵抗度はフイラメント単糸の
値で、糸条をボイル温水(95℃以上)に無荷重で30
分間処理した後、自然乾燥後、JIS L−1013
(1981年)7.10初期引張抵抗度の測定法により
求めた。
【0014】実施例1 低収縮成分糸条として固有粘度(η)0.65のポリエ
チレンテレフタレートを紡糸温度290℃で紡糸口金よ
り紡糸し、糸条に直交する一方向からの空気流で冷却
後、1500m/分の速度で巻き取った未延伸糸を熱延
伸した後、さらに再熱延伸処理を施すことにより、50
d/36fの糸条(沸水収縮率6%、原糸の初期引張抵
抗度1400kg/mm2 、沸水処理後の初期引張抵抗度1
000kg/mm2 )を得た。高収縮成分糸条として固有粘
度(η)0.75、2,2−ビス{4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル}プロパンを全グリコール成分に
対して10モル共重合したポリエチレンテレフタレート
を紡糸し、800m/分の速度で巻き取った後、熱延伸
を行い、30d/12fの糸条(沸水収縮率22%、原
糸の初期引張抵抗度1050kg/mm2 、沸水処理後の初
期引張抵抗度450kg/mm2 )を得た。これらの糸条を
インターレース混繊して交絡数64、トータルの沸水収
縮率21%の異収縮混繊糸を得、さらに200回/mの
追撚した糸を経糸に用いた。
【0015】紡糸巻取速度7000m/分のスピンテイ
クアップ方式で得られた75d/25fのポリエステル
マルチフイラメント糸を3500T/Mの仮撚数で仮撚
加工(2ヒータのフリクション仮撚加工)して仮撚加工
糸を得た。この仮撚加工糸に1500T/mの追撚した
S撚糸とZ撚糸を一本交互に緯入れして経糸密度は15
0本/インチ、緯糸密度67本/インチで5枚サテン
(2飛び)組織の織物を作り、精練リラックス、アルカ
リ減量(減量率20%)、次いで染色仕上げ加工して経
糸密度を177本/in、緯糸密度を82本/inに仕
上げた。
【0016】比較例として緯糸に1500m/分で紡糸
し、次いで延撚巻取られた75d/36fのレギュラー
ポリエステルマルチフイラメント糸を実施例同様に仮撚
加工し、1500T/Mの追撚したものを用いた以外は
実施例と同様にして織物を作り、同様に仕上げ加工し
た。実施例のものは、シルキー調を殆ど損なわずに、ド
レープ性と軽さが加味された織物であったが、比較例の
ものはシルキー調が損なわれた重い感じのものであっ
た。
【0017】実施例2 仮撚加工する糸として紡糸巻取速度5200m/分のス
ピンドローテイクアップ方式で得られた50d/24f
のポリエステルマルチフイラメント糸を用いた以外は実
施例1と同様に仮撚加工して、追撚し、緯入れ製織、染
色仕上げした。実施例2のものは、実施例1同様、シル
キー調を殆ど損なわずに、ドレープ性と軽さが加味され
た織物であったが、実施例1よりも若干軽さの程度が劣
っていた。
【0018】
【発明の効果】本発明のニューシルキー織物は、シルキ
ー調を殆ど損なわずに、ドレープ性と軽さが加味された
織物である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル異収縮混繊糸と、ポリエス
    テルマルチフイラメント仮撚加工糸が混用された織物で
    あって、該仮撚加工糸が6000m/分以上の巻取速度
    で紡糸されたスピンテイクアップ糸条、又は、4000
    m/分以上の巻取り速度で紡糸されたスピンドローテイ
    クアップ糸条の仮撚加工糸であることを特徴とするニュ
    ーシルキーな織物。
JP4349457A 1992-12-28 1992-12-28 ニューシルキーな織物 Withdrawn JPH06200445A (ja)

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