JPH061955A - 接着シート及び接着方法 - Google Patents

接着シート及び接着方法

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JPH061955A
JPH061955A JP4183022A JP18302292A JPH061955A JP H061955 A JPH061955 A JP H061955A JP 4183022 A JP4183022 A JP 4183022A JP 18302292 A JP18302292 A JP 18302292A JP H061955 A JPH061955 A JP H061955A
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JP
Japan
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adherend
adhesive
sheet
base sheet
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP4183022A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Michio Umeda
道夫 梅田
Naoki Matsuoka
直樹 松岡
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非磁性体からなる被着体を短時間で接着処理
でき、粗面系被着体も信頼性よく接着処理できる接着シ
ートないし接着方法を得ること。 【構成】 熱可塑性樹脂又は/及び熱硬化性樹脂と強磁
性体を成分とする高周波加熱型接着剤からなるベースシ
ート(2)の上に、感圧接着層(1)を部分的又は全面
に有する接着シート、及びかかる接着シートを介して非
磁性体からなる被着体を仮止めしたのち高周波を加え
て、ベースシートを加熱する接着方法。 【効果】 被着体を仮止め下に接着処理できて作業を簡
略化でき、また被着体と接触することなしに、よって表
面を傷付けることなく接着処理できる。さらに有機溶剤
の関与による防災対策の必要等も回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧接着層による仮止
め下に高周波誘導加熱方式で速やかに接着処理できる粗
面系の非磁性体の接合に好適な接着シート及び接着方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天井板や壁面用化粧板等の建築部
材などの接着方法としては、酢酸ビニルエマルジョン系
やクロロプレン系等の液状接着剤を用いて接合する方法
が知られていた。かかる方法によれば、釘やビスによる
点接着問題や接合部の露出問題を回避できる。しかしな
がら、接着力の発現までに長時間を要して釘や支え木に
よる仮止めを要し、建築等の作業を連続的に行うことも
困難で、有機溶剤の使用により環境衛生対策や防災対策
を要することもある問題点があった。
【0003】一方、前記に鑑みて両面粘着テープで接合
処理する方法も提案されている。しかしながら、建築部
材の如く表面の凹凸が大きいものでは有効接着面積の確
保が困難で部材重量による応力や接着後の温度、湿度等
の気候変化による部材の伸縮や反り等による応力の発生
で剥がれるなどの問題点があつた。有効接着面積の確保
のために感圧接着層を軟質化するとクリープで流動しや
すくなって部材剥離を生じるなど、いずれの場合にも長
期間の信頼性が要求される建築分野での実用性を具備し
ていない実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非磁性体か
らなる被着体を短時間で接着処理でき、粗面系被着体も
信頼性よく接着処理できる接着シートないし接着方法の
開発を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
又は/及び熱硬化性樹脂と強磁性体を成分とする高周波
加熱型接着剤からなるベースシートの上に、感圧接着層
を部分的又は全面に有することを特徴とする接着シー
ト、及びかかる接着シートを介して非磁性体からなる被
着体を仮止めしたのち高周波を加えて、ベースシートを
加熱することを特徴とする接着方法を提供するものであ
る。
【0006】
【作用】上記構成の接着シートにより、その感圧接着層
を介して被着体を容易に仮止めでき、かつ位置修正も容
易にできて簡便に仮組でき、位置決め後は高周波でベー
スシートを誘導加熱する接着処理で、速やかに強力な接
着力が発現し、粗面な被着体についても信頼性よく接着
処理できると共に、待ち時間なく次工程に移行できる。
また強磁性体を介した高周波による誘導加熱方式によ
り、非接触下に接着処理できて被着体への過度な熱量の
負荷を回避できて変形や変質を防止でき、有機溶剤の関
与による防災対策等も回避できる。
【0007】
【発明の構成要素の例示】本発明の接着シートは、熱可
塑性樹脂又は/及び熱硬化性樹脂と強磁性体を成分とす
る高周波加熱型接着剤からなるベースシートの上に、感
圧接着層を部分的又は全面に設けたものである。その例
を図1、図2に例示した。1が感圧接着層、2がベース
シートである。
【0008】図1に例示のものは、強磁性体の粉末21
を含有するベースシート2の両面に感圧接着層1を部分
的に設けたものであり、感圧接着層をベースシート中に
埋設させた面一形態のものとすることもできる。図2に
例示のものは、強磁性体からなる支持体23の両面に樹
脂層22を設けてベースシート2を形成し、その両面に
感圧接着層1を全面に設けたものである。
【0009】本発明においてベースシートは、熱可塑性
樹脂又は/及び熱硬化性樹脂と強磁性体を成分とする高
周波加熱型接着剤として形成されていればよい。従って
前記した実施例の如く、樹脂中に強磁性体を分散させる
方式や、強磁性体を支持体としてそれに樹脂層を付設す
る方式などの適宜な方式で、適宜な形態のベースシート
とすることができる。ベースシートの厚さは、使用目的
等に応じて適宜に決定できるが、一般には3mm以下、就
中5μm〜1.5mmとされる。
【0010】高周波加熱型接着剤を形成するための熱可
塑性樹脂や熱硬化性樹脂についても被着体の種類等に応
じて適宜なものを用いることができ、必要に応じて熱可
塑性樹脂と熱硬化性樹脂のポリマーアロイの如く、1種
又は2種以上の同種又は異種の熱可塑性樹脂や熱硬化性
樹脂を併用することができる。
【0011】一般に用いられる熱可塑性樹脂としては、
例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチ
ルアクリレート共重合体、エチレン・α−オレフィン共
重合体、塩素化ポリエチレン系樹脂、その他のポリオレ
フィン系樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン・ブタジエン
共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共
重合体、アイオノマー樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、スチレン・イソ
プレン共重合体、スチレン・イソプレン・スチレンブロ
ック共重合体、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレ
ンブロック共重合体、ニトリルゴム系樹脂、クロロプレ
ン系樹脂などがあげられる。また熱硬化性樹脂として
は、例えばエポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミ
ン系樹脂などがあげられる。
【0012】強磁性体としては適宜なものを用いてよ
い。一般には、鉄、ニッケル、銅、アルミニウム、チタ
ン、亜鉛、錫等の単体やそれを主成分とする合金ないし
組成物、SUS340の如きステンレス鋼、パーマロイ
の如き合金、フェライトの如き金属酸化物、Fe・Ni・
PやFe・Coの如きアモルファス合金などが用いられ
る。強磁性体は、目的とするベースシートの形態等に応
じて粉末や繊維、中空体等の添加形態、あるいは箔やネ
ットの如き編成体等の支持体形態などの適宜な形態で用
いることができる。
【0013】ベースシートには必要に応じて適宜な添加
剤を配合することができる。その例としては、石油系樹
脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂等からなる熱流動性
改質剤、老化防止剤や紫外線吸収剤等からなる保存安定
化剤、発砲剤ないし熱膨張性微粒子などがあげられる。
熱膨張性微粒子の場合には、その表面に強磁性体を付着
させて用いることもできる。
【0014】なお強磁性体を分散含有する樹脂層の形成
は、例えば溶剤による樹脂溶液と強磁性体の混合液を展
開する方法、2本ロール機や3本ロール機、押出し機、
バンバリーミキサー、ニーダーの如き適宜な混練機を用
いて樹脂と強磁性体を混合して適宜な形態に成形する方
法など、適宜な方式で行うことができる。その場合、強
磁性体の使用量は、高周波による加熱条件などに応じて
適宜に決定される。一般には、樹脂100重量部あたり
3〜50重量部の強磁性体が用いられる。
【0015】ベースシートの上に設ける感圧接着層は、
アクリル系感圧接着剤、ゴム系感圧接着剤、スチレン・
共役ジエンブロック共重合体系感圧接着剤などの適宜な
粘着性物質で形成することができる。感圧接着層は、架
橋剤、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤などの
適宜な配合剤を含有していてよい。
【0016】感圧接着層は、ベースシート上に部分的又
は全面の適宜な形態で設けてよい。ちなみに部分的に設
ける形態としては、例えば点状、筋状、格子状などの形
態があげられる。感圧接着層をベースシート上の全面に
設ける場合には、薄くすること、就中500μm以下と
することがベースシートが関与した最終的な接着形態の
形成性、ひいては接着強度の点より有利である。なお本
発明の接着シートは、ベースシート層と感圧接着層を交
互に配置した組合せ形態物などとして形成することもで
きる。
【0017】接着シートによる被着体の接着処理は、例
えば非磁性体からなる被着体を表面に配置した感圧接着
層を介して仮止めしたのち、それを高周波磁場内におい
て強磁性体を介しベースシートを誘導加熱することによ
り行うことができる。用いる高周波発振器については特
に限定はなく、接着面積などに応じて公知物を適宜に選
択使用することができる。一般には、102〜105kH
z、出力0.1〜200kw程度のものが用いられる。
【0018】本発明のベースシートは、種々の被着体、
就中プラスチックや木材、石膏の如き非磁性体からなる
被着体の接着に好ましく用いうる。特に、例えば天井・
壁面用化粧板等の建築用内装材の如く、表面の凹凸が大
きいものや表面の傷付きが極めて不都合なものなどの接
着に好ましく用いうる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、高周波加熱型の接着シ
ートの表面に感圧接着層を設けたので、被着体を仮止め
下に接着処理できて作業を簡略化することができる。ま
た高周波誘導加熱により速やかに接着処理でき、粗面系
の被着体についても非接触下に表面を傷付けることなく
短時間で強固に信頼性よく接着処理することができる。
さらに有機溶剤の関与による防災対策の必要等も回避で
きる。
【0020】
【実施例】
実施例1 酢酸ビニル含有率が20重量%のエチレン・酢酸ビニル
共重合体100部(重量部、以下同じ)をトルエン20
0部に溶解させ、その溶液にニッケル粉末20部を加え
て充分に撹拌し、得られた分散液をアプリケーターにて
セパレータ上に塗布し、100℃で3分間乾燥させて剥
離し、厚さ1.0mmのベースシートを形成し、その両面
にアクリル系感圧接着剤を筋状に塗布し乾燥して厚さ1
00μmの感圧接着層を形成し、接着シートを得た。次
に前記の接着シートを介して厚さ10mmの石膏ボードと
厚さ5mmの木材を仮止めし、それを高周波誘導加熱装置
(ダイアボンド社製、ティステムワン)にて5秒間高周
波誘導加熱して接着処理し、目的の接合体を得た。
【0021】実施例2 酢酸ビニル含有率が15重量%のエチレン・酢酸ビニル
共重合体からなるトルエン溶液を厚さ50μmのアルミ
ニウム箔の両面に塗布し、乾燥させて厚さ500μmの
樹脂層を設けてベースシートを形成したのち、その両面
にアクリル系感圧接着剤を点状に塗布し乾燥して厚さ1
00μmの感圧接着層を形成して接着シートを得、それ
を用いて実施例1に準じ接合体を得た。
【0022】比較例1 20℃における動的剪断貯蔵弾性率が7×105dyn/cm
2のブチルゴム系感圧接着剤を厚さ500μmのシートに
成形し、それを厚さ30μmのアルミニウム箔の両面に
プレス接着して接着シートを形成し、それを厚さ10mm
の石膏ボードと厚さ5mmの木材との間に配置して、20
℃、0.5kg/cm2で圧着し、目的の接合体を得た。
【0023】比較例2 20℃における動的剪断貯蔵弾性率が8×105dyn/cm
2の天然ゴム系感圧接着剤を厚さ300μmのシートに成
形し、それをステンレス製ネット(開口数250個/in
ch2)の両面にプレス接着して接着シートを形成し、そ
れを用いて比較例1に準じ、接合体を得た。
【0024】比較例3 酢酸ビニル含有率が20重量%のエチレン・酢酸ビニル
共重合体のトルエン溶液を厚さ500μmで塗布し、そ
の層を介して直ちに厚さ10mmの石膏ボードと厚さ5mm
の木材を接着して接合体とした。
【0025】比較例4 酢酸ビニル含有率が15重量%のエチレン・酢酸ビニル
共重合体のトルエン溶液を厚さ500μmで塗布し、そ
の層を介して直ちに厚さ10mmの石膏ボードと厚さ5mm
の木材を接着して接合体とした。
【0026】評価試験 実施例、比較例で得た接合体を5分間放置後、その引張
り剪断接着力を測定した(接着面積25mm×25mm、引
張り速度50mm/分、20℃)。前記の結果を表1に示
した。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
【符号の説明】
1:感圧接着層 2:ベースシート 21:強磁性体の粉末 22:樹脂層 23:強磁性体からなる支持体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂又は/及び熱硬化性樹脂と
    強磁性体を成分とする高周波加熱型接着剤からなるベー
    スシートの上に、感圧接着層を部分的又は全面に有する
    ことを特徴とする接着シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接着シートを介して非
    磁性体からなる被着体を仮止めしたのち高周波を加え
    て、ベースシートを加熱することを特徴とする接着方
    法。
JP4183022A 1992-06-17 1992-06-17 接着シート及び接着方法 Pending JPH061955A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001083184A3 (en) * 2000-04-28 2002-06-06 Mexicor Llc Fastening device
JP2010065094A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Seiji Sugawara 樹脂材用の接着剤
CN103270372A (zh) * 2010-12-21 2013-08-28 优尼克株式会社 锅炉用气体控制装置
US11649383B2 (en) 2016-06-27 2023-05-16 University Of Limerick Adhesive composition

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CN103270372A (zh) * 2010-12-21 2013-08-28 优尼克株式会社 锅炉用气体控制装置
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