JP2502471B2 - 接着方法とこれに用いる感圧接着テ―プ - Google Patents

接着方法とこれに用いる感圧接着テ―プ

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JP2502471B2 JP26803093A JP26803093A JP2502471B2 JP 2502471 B2 JP2502471 B2 JP 2502471B2 JP 26803093 A JP26803093 A JP 26803093A JP 26803093 A JP26803093 A JP 26803093A JP 2502471 B2 JP2502471 B2 JP 2502471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種の被着体の接着方
法とこれに用いる少なくとも2層構造の感圧接着テ―プ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家電、建築、自動車などの業界で
は、工業製品の多品種化に伴い、製品は、様々な材料,
形状をした部品から構成されている。これら部品の接合
は、液状接着剤などでの接着が一般的であつたが、作業
環境の向上や作業性の面から、感圧接着テ―プを用い
て、接着,接合する機会が多くなつてきている。
【0003】しかしながら、従来の感圧接着テ―プで
は、異種材料間の接着,接合を行う場合に、十分な接着
力が得られないことが多かつた。接着剤層を2層構造に
して、異種材料に対し異なる接着力を発揮させる試みも
あるが、この場合、接着剤層間で剥離しやすく、とく
に、アクリル系の感圧接着テ―プでは、米国特許第2,
889,038号明細書にも記載されるように、架橋し
た接着剤層同志を貼り合わせて2層構造としても、簡単
に剥離する欠点がある。
【0004】また、特公平2−6790号公報には、ア
クリル系の感圧接着テ―プとして、アクリル系の光重合
性組成物層を少なくとも2層重ね合わせたうえで、これ
らを同時に光重合させ、各層間が高分子鎖で結合した構
造の少なくとも2層構造の接着剤層を形成することが開
示されている。しかるに、この種の接着テ―プでは、層
間強度の向上は望めても、各層を同時に光重合させる必
要から、製造作業や製造装置上の不利があり、また十分
な光重合を達成するのに、各層の樹脂、顔料、添加剤な
どに制約を受けるという不利もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の感
圧接着テ―プでは、2種の被着体、とくに異種材料で構
成される2種の被着体を、十分な接着力および保持力を
もつて接着させ難く、またこれを可能とする感圧接着テ
―プにあつては、テ―プの製造に際し、作業上、装置
上、樹脂組成上などの不利をさけられなかつた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、2種の
被着体、とくに異種材料で構成される2種の被着体を、
十分な接着力および保持力をもつて接着する方法と、こ
れに用いる感圧接着テ―プとして、製造作業上、装置
上、樹脂組成上などの不利のない上記接着テ―プを提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、2種の被着体
間に、特定構成のアクリル系の感圧接着剤層を少なくと
も2層重ね合わせて介在させたときに、良好な層間強度
が得られて、上記被着体を十分な接着力および保持力を
もつて接着でき、また上記の感圧接着剤層をあらかじめ
少なくとも2層積層しておくことにより、上記接着力を
発揮する少なくとも2層構造の感圧接着テ―プが、作業
上、装置上、樹脂組成上などの不利をきたすことなく、
容易に製造できることを知り、本発明を完成するに至つ
た。
【0008】すなわち、本発明は、2種の被着体間に、 A)(A1)一般式(I);CH2 =C(R1 )COOR
2 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数4
〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量
体50〜90重量%と、(A2)分子中に−CON<結合
を含む2置換アミド2〜35重量%と、(A3)これらの
単量体と共重合可能な他の単量体0〜20重量%とのア
クリル系重合体を主成分とする感圧接着剤層と、 B)(B1)一般式(II);CH2 =C(R3 )COOR
4 (式中、R3 は水素またはメチル基、R4 は炭素数2
〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量
体60〜90重量%と、(B2)酸性基を含む単量体1〜
20重量%と、(B3)これらの単量体と共重合可能な他
の単量体0〜20重量%とのアクリル系重合体を主成分
とする感圧接着剤層とを、少なくとも2層構造に介在さ
せて、2種の被着体を接着する接着方法と、これに用い
る感圧接着テ―プとして、上記A,B二種の感圧接着剤
層を少なくとも2層構造に積層してなる感圧接着テ―プ
に係るものである。
【0009】
【発明の構成・作用】本発明におけるA層の感圧接着剤
層は、A1成分のアクリル系単量体とA2成分の2置換アミ
ドまたはこれにA3成分の他の単量体を加えた単量体混合
物を、溶液重合法、乳化重合法、塊状重合法、懸濁重合
法などで共重合させて得られる、アクリル系重合体を主
成分としたもので、必要によりガラス繊維や金属粉など
の充てん剤、顔料、着色剤などの添加剤が含まれていて
もよい。
【0010】A1成分のアクリル系単量体は、一般式
(I)中のアルキル基(R2 )がブチル基、イソブチル
基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチ
ルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデ
シル基などからなるアクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステルであつて、その1種または2種以上が用いられ
る。R2 の炭素数が4未満では初期接着性に劣る問題が
あり、14を超えるとB層の感圧接着剤層との密着性に
劣る問題がある。
【0011】A2成分の2置換アミドは、分子中に−CO
N<結合を含むものであり、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルア
ミドなどの非環状(メタ)アクリルアミドや、N−(メ
タ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アクリロイ
ルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、
N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−(メタ)ア
クリロイル−4−ピペリドンなどの環状(メタ)アクリ
ルアミドなどのN,N−2置換(メタ)アクリルアミ
ド;N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピ
ペリドン、N−ビニル−3−モルホリノンなどのN−ビ
ニル環状アミド;N−シクロヘキシルマレイミド、N−
ブチルマレイミドなどのN−置換マレイミドなどがあ
り、その1種または2種以上が用いられる。
【0012】A3成分の共重合可能な他の単量体として
は、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸グリシ
ジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸などがあり、その1種または2種以上が用い
られる。
【0013】これら単量体の使用量は、接着力および保
持力の面より、A1成分のアクリル系単量体が50〜90
重量%、好ましくは60〜85重量%、A2成分の2置換
アミドが2〜35重量%、好ましくは3〜30重量%、
A3成分の共重合可能な他の単量体が0〜20重量%、好
ましくは0〜15重量%である。
【0014】本発明におけるB層の感圧接着剤層は、B1
成分のアクリル系単量体とB2成分の酸性基を含む単量体
またはこれにB3成分の他の単量体を加えた単量体混合物
を、溶液重合法、乳化重合法、塊状重合法、懸濁重合法
などで共重合させて得られる、アクリル系重合体を主成
分としたもので、必要によりガラス繊維や金属粉などの
充てん剤、顔料、着色剤などの添加剤が含まれていても
よい。
【0015】B1成分のアクリル系単量体は、一般式(I
I)中のアルキル基(R4 )がエチル基、プロピル基、
ブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、
イソノニル基、イソデシル基などからなるアクリル酸ま
たはメタクリル酸のエステルであつて、その1種または
2種以上が用いられる。R4 の炭素数が2未満では初期
接着性に劣る問題があり、14を超えるとA層の感圧接
着剤層との密着性の問題がある。
【0016】B2成分の酸性基を含む単量体には、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸
などのカルボキシル基含有単量体や、その他、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などのスル
ホン酸基含有単量体、2−ヒドロキシエチルアクリロイ
ルホスフエ―ト、2−ヒドロキシプロピルアクリロイル
ホスフエ―トなどのリン酸基含有単量体などが挙げら
れ、使用目的に応じて、その1種または2種以上が用い
られる。
【0017】B3成分の共重合可能な他の単量体として
は、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸グリシ
ジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸メチルなどが挙げられ、その1種または2種以上
が用いられる。
【0018】これら単量体の使用量は、接着力および保
持力の面より、B1成分のアクリル系単量体が60〜90
重量%、好ましくは65〜85重量%、B2成分の酸性基
を含む単量体が1〜20重量%、好ましくは2〜15重
量%、B3成分の共重合可能な他の単量体が0〜20重量
%、好ましくは0〜15重量%である。
【0019】本発明の接着方法においては、2種の被着
体間に、上記A層の感圧接着剤層とB層の感圧接着剤層
とを、少なくとも2層構造に介在させる。この介在は、
一方の被着体にA,B両層を重ね合わせ、これに他方の
被着体を押し当てるか、あるいは一方の被着体にA層
を、他方の被着体にB層を設けて、両者を重ね合わせれ
ばよい。その際、A層−B層−A層(またはB層−A層
−B層)の3層、A層−B層−A層−B層(またはB層
−A層−B層−A層)の4層などの多層構造としてもよ
く、要はA,B両層が接するようにすればよい。また、
上記3層構造にする場合は、通常二つのA層(または二
つのB層)の感圧接着剤組成が互いに異なるような構成
としておくのが望ましい。
【0020】このように介在させたのち、2種の被着体
を指圧ないしロ―ラなどで押圧して所定温度下に放置す
ると、A,B両層間で大きな層間強度が得られ、しかも
2種の被着体に接触させる層をA,Bいずれの層にする
かをあらかじめ選択しておくことで、両被着体に対して
ともに大きな接着力が得られ、これにより、両被着体
は、十分な接着力および保持力をもつて、強固に接着,
固定される。
【0021】なお、本発明において、A,B両層間で大
きな層間強度が得られる理由は、必ずしも明らかではな
いが、A層の感圧接着剤層の主成分となるアクリル系重
合体を構成する前記A2成分と、B層の感圧接着剤層の主
成分となるアクリル系重合体を構成する前記B2成分との
間で、層界面においてなんらかの化学結合を生じるため
ではないかと推定される。
【0022】本発明の感圧接着テ―プは、上記2種の接
着方法に適用しうるものとして、上記A層の感圧接着剤
層とB層の感圧接着剤層とを、少なくとも2層構造(前
記した3層または4層などの多層構造を含む)に積層し
たものである。この積層は、上記両層を指圧ないしロ―
ラなどで押圧するだけでよく、前記従来の積層後に光重
合させていた方法とは異なり、テ―プ製造時の作業上、
装置上、樹脂組成上などの不利がなく、種々の特性を有
するものを容易に製造できる。
【0023】このように製造できる本発明の感圧接着テ
―プは、これを2種の被着体間に介在させて前記同様に
押圧,放置することにより、両被着体を、十分な接着力
および保持力をもつて、強固に接着,固定することがで
きる。
【0024】本発明においては、上述の説明にてわかる
とおり、上記A層の感圧接着剤層とB層の感圧接着剤層
とを、両層間に基材を介在させることなく、直接積層し
て、各層間の層間強度の大きい、少なくとも2層構造の
感圧接着テ―プとしたものであつて、このようなテ―プ
は従来全くみられなかつたものである。
【0025】
【発明の効果】このように、本発明の接着方法によれ
ば、異種材料からなる2種の被着体を、十分な接着力お
よび保持力をもつて、強固に接着,固定できる。また、
被着体間に介在させる接着剤層がアクリル系のため、耐
候性などの面でも好結果が得られる。さらに、接着剤層
をとくに3層構造などにすることにより、表層部(つま
り被着体に接する部分)と内層部とで接着性やその他の
物性に違いを持たせることができるから、使用目的に応
じた特異な性能を発揮できる。
【0026】また、本発明の感圧接着テ―プは、その製
造に際し、2種の接着剤層を少なくとも2層構造に積層
するだけでよく、製造作業上、装置上、樹脂組成上の不
利をきたすことなく、種々の特性を有するものを容易に
製造できる。
【0027】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。以下、部とあるのは重量部を意味す
る。実施例で用いた感圧接着剤層A−1〜A−3、感圧
接着剤層B−1〜B−4は、下記の参考例1〜7によ
り、形成した。
【0028】参考例1 冷却管、窒素導入管、温度計、紫外線照射装置および撹
拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸2−エチルヘキ
シル75部、N−アクリロイルモルホリン20部、アク
リル酸5部、重合開始剤として2,2−ジメトキシ−2
−フエニルアセトフエノン0.1部を入れ、紫外線の照
射により光重合させて、重合率13重量%のポリマ―/
モノマ―混合物を得た。
【0029】このポリマ―/モノマ―混合物100部
に、交叉結合剤としてトリメチロ―ルプロパントリアク
リレ―ト0.1部を添加し、混合したのち、剥離処理を
施した厚さ25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイ
ルム上に塗布し、窒素ガス雰囲気下、紫外線ランプによ
り2,000mj/cm2 の紫外線を照射して、光重合さ
せ、厚さ50μmの感圧接着剤層A−1を形成した。
【0030】参考例2 冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反
応容器に、アクリル酸イソノニル70部、N,N−ジメ
チルアクリルアミド28部、アクリル酸2部、重合開始
剤として2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.1
5部、酢酸エチル100部を入れ、窒素ガス雰囲気下、
60℃で12時間反応させて、ポリマ―溶液を得た。
【0031】このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分10
0部に対しテトラグリシジルメタキシレンジアミン0.
05部を添加し、混合したのち、剥離処理を施した厚さ
25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルム上に塗
布し、乾燥して、厚さ50μmの感圧接着剤層A−2を
形成した。
【0032】参考例3 単量体混合物を、アクリル酸ブチル92部、N−ビニル
−2−ピロリドン5部およびメタクリル酸3部に代えた
以外は、参考例2と同様にして、ポリマ―溶液を得た。
このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対しテ
トラグリシジルメタキシレンジアミン0.05部を添加
し、混合したのち、剥離処理を施した厚さ25μmのポ
リエチレンテレフタレ―トフイルム上に塗布し、乾燥し
て、厚さ50μmの感圧接着剤層A−3を形成した。
【0033】参考例4 単量体混合物を、アクリル酸ブチル90部、メタクリル
酸3部、酢酸ビニル7部に代えた以外は、参考例2と同
様にして、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、
ポリマ―固形分100部に対しテトラグリシジルメタキ
シレンジアミン0.05部を添加し、混合したのち、剥
離処理を施した厚さ25μmのポリエチレンテレフタレ
―トフイルム上に塗布し、乾燥して、厚さ50μmの感
圧接着剤層B−1を形成した。
【0034】参考例5 単量体混合物を、アクリル酸2−エチルヘキシル89
部、アクリル酸10部およびアクリル酸2−ヒドロキシ
エチル1部に代えた以外は、参考例2と同様にして、ポ
リマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、ポリマ―固形
分100部に対しテトラグリシジルメタキシレンジアミ
ン0.05部を添加し、混合したのち、剥離処理を施し
た厚さ25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルム
上に塗布し、乾燥して、厚さ50μmの感圧接着剤層B
−2を形成した。
【0035】参考例6 単量体混合物を、アクリル酸2−エチルヘキシル88部
およびアクリル酸12部に代えた以外は、参考例1と同
様にして、重合率13重量%のポリマ―/モノマ―混合
物を得た。このポリマ―/モノマ―混合物100部に、
交叉結合剤としてトリメチロ―ルプロパントリアクリレ
―ト0.1部を添加し、混合したのち、剥離処理を施し
た厚さ25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルム
上に塗布し、窒素ガス雰囲気下、紫外線ランプにより
2,000mj/cm2 の紫外線を照射して、光重合さ
せ、厚さ50μmの感圧接着剤層B−3を形成した。
【0036】参考例7 参考例4で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100
部に対しテトラグリシジルメタキシレンジアミン0.0
5部、フエノ―ル変性テルペン樹脂10部および重合ロ
ジンのペンタエリスリト―ルエステル10部を添加し、
混合したのち、剥離処理を施した厚さ25μmのポリエ
チレンテレフタレ―トフイルム上に塗布し、乾燥して、
厚さ50μmの感圧接着剤層B−4を形成した。
【0037】実施例1 参考例1で形成した感圧接着剤層A−1上に、参考例4
で形成した感圧接着剤層B−1を重ね合わせ、ラミネ―
トロ―ルで押圧して、積層一体化することにより、2層
構造の感圧接着テ―プを作製した。
【0038】実施例2 参考例2で形成した感圧接着剤層A−2上に、参考例5
で形成した感圧接着剤層B−2を重ね合わせ、ラミネ―
トロ―ルで押圧して、積層一体化することにより、2層
構造の感圧接着テ―プを作製した。
【0039】実施例3 参考例3で形成した感圧接着剤層A−3上に、参考例6
で形成した感圧接着剤層B−3を重ね合わせ、ラミネ―
トロ―ルで押圧して、積層一体化することにより、2層
構造の感圧接着テ―プを作製した。
【0040】実施例4 参考例3で形成した感圧接着剤層A−3上に、参考例5
で形成した感圧接着剤層B−2を重ね合わせ、ラミネ―
トロ―ルで押圧して、積層一体化することにより、2層
構造の感圧接着テ―プを作製した。
【0041】実施例5 参考例2で形成した感圧接着剤層A−2上に、参考例6
で形成した感圧接着剤層B−3を重ね合わせ、ラミネ―
トロ―ルで押圧して、積層一体化することにより、2層
構造の感圧接着テ―プを作製した。
【0042】実施例6 参考例2で形成した感圧接着剤層A−2の片面側に、参
考例6で形成した感圧接着剤層B−3を、反対面側に参
考例7で形成した感圧接着剤層B−4を、それぞれ重ね
合わせ、ラミネ―トロ―ルで押圧して、積層一体化する
ことにより、3層構造、つまり感圧接着剤層(B−3)
−感圧接着剤層(A−2)−感圧接着剤層(B−4)か
らなる3層構造の感圧接着テ―プを作製した。
【0043】比較例1 参考例2で形成した感圧接着剤層A−2をこれ単独で感
圧接着テ―プとした。
【0044】比較例2 参考例2で形成した感圧接着剤層A−2を2層重ね合わ
せ、ラミネ―トロ―ルで押圧して、積層一体化すること
により、2層構造の感圧接着テ―プとした。
【0045】比較例3 参考例6で形成した感圧接着剤層B−3を2層重ね合わ
せ、ラミネ―トロ―ルで押圧して、積層一体化すること
により、2層構造の感圧接着テ―プとした。
【0046】上記の実施例1〜6および比較例1〜3の
各感圧接着テ―プについて、被着体として、ステンレス
板とポリスチレン板を用いて、下記の方法で、剪断保持
力を調べた。結果は、後記の表1に示されるとおりであ
つた。
【0047】<剪断保持力>ステンレス板とポリスチレ
ン板との間に20mm×20mmの感圧接着テ―プ片を介在
させて、両被着体を圧着し、20分間経過後、さらに6
0℃に20分間放置した。その後、一方を固定し、他方
に1Kgの均一荷重を負荷して、60℃での保持時間
(分)を測定した。表1中、〔 / 〕内は、ステ
ンレス板/ポリスチレン板のそれぞれに接する感圧接着
剤層の種類を示した。
【0048】
【表1】
【0049】つぎに、上記の実施例1〜6および比較例
1〜3の各感圧接着テ―プにつき、ステンレス板または
ポリスチレン板に対する剥離接着力を下記の方法で調べ
た。結果は、後記の表2に示されるとおりであつた。
【0050】<剥離接着力>20mm×100mmの感圧接
着テ―プを、サンドペ―パ(#280)でサンデイング
したステンレス板またはポリスチレン板に、2Kgのロ―
ラを1往復させる方法で圧着し、20分放置後、23
℃,65%RHの雰囲気下、引張速度50mm/分で、1
80度剥離接着力を測定した。表2中、〔 〕内は、ス
テンレス板またはポリスチレン板に接触する感圧接着剤
層の種類を示した。
【0051】
【表2】
【0052】上記の表1,表2の結果から明らかなよう
に、本発明の感圧接着テ―プによれば、十分な接着力お
よび保持力をもつて、2種の被着体を強固に接着,固定
できるものであることがわかる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種の被着体間に、 A)(A1)一般式(I);CH2 =C(R1 )COOR
    2 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数4
    〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量
    体50〜90重量%と、(A2)分子中に−CON<結合
    を含む2置換アミド2〜35重量%と、(A3)これらの
    単量体と共重合可能な他の単量体0〜20重量%とのア
    クリル系重合体を主成分とする感圧接着剤層と、 B)(B1)一般式(II);CH2 =C(R3 )COOR
    4 (式中、R3 は水素またはメチル基、R4 は炭素数2
    〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量
    体60〜90重量%と、(B2)酸性基を含む単量体1〜
    20重量%と、(B3)これらの単量体と共重合可能な他
    の単量体0〜20重量%とのアクリル系重合体を主成分
    とする感圧接着剤層とを、少なくとも2層構造に介在さ
    せて、2種の被着体を接着する接着方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のA,B二種の感圧接着
    剤層を、少なくとも2層構造に積層してなる感圧接着テ
    ―プ。
JP26803093A 1993-09-29 1993-09-29 接着方法とこれに用いる感圧接着テ―プ Expired - Lifetime JP2502471B2 (ja)

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