JPH0619323A - 現像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 感光体２０に対向する第２，３の現像剤搬送
ローラ８，１１と第２の現像剤搬送ローラ８の後部に設
けた第１の現像剤搬送ローラ４を有する現像装置１００
に、これら３つの現像剤搬送ローラ４，８，１１は、こ
れらの中心を結んで形成される三角形の領域１５に、磁
極が存在しないように固定磁気ローラ５，９，１２が着
磁されている。 【効果】 第１の現像剤搬送ローラ４から第２の現像剤
搬送ローラ８、さらに第２の現像剤搬送ローラ８から第
３の現像剤搬送ローラ１１に供給される現像剤１は、こ
れらの対向部を通り抜けて落下したりすることがなく、
すべて確実に現像領域Ｘ₁，Ｘ₂に搬送され、安定した現
像が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタなど
の画像形成装置に用いる現像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記現像装置として図２に示すも
のが知られている。この現像装置１００ａにおいて、ト
ナーとキャリアからなる２成分現像剤１は収容部２に収
容されており、矢印ａ方向に回転するバケットローラ３
により第１の現像剤搬送ローラである現像剤供給ローラ
４に供給される。

【０００３】現像剤供給ローラ４は、軸方向に伸びる複
数の磁極Ｎ₁，Ｓ₁，Ｎ₂，Ｓ₂，Ｎ₃を外周部に有する固
定磁気ローラ５と、この磁気ローラ５に外装された回転
スリーブ６とからなり、スリーブ６の上部外周面に所定
のギャップを隔ててブレード７が対向させてある。上記
現像剤供給ローラ４に供給された現像剤１は、磁気ロー
ラ５の磁力によってスリーブ６の外周に保持されながら
スリーブ６の回転にしたがって矢印ｂ方向に搬送され、
ブレード７で搬送量が調整された後、磁極Ｓ₂とＮ₃の中
間部が対向する供給領域Ｙ₁で第２の現像剤搬送ローラ
である現像ローラ８に供給される。一方、供給領域Ｙ₁
から落下した現像剤１は、供給領域Ｙ₁の下方に設けた
ガイド板１４にガイドされながら収容部２に回収され
る。

【０００４】上記現像ローラ８は、現像剤供給ローラ４
と同様に固定磁気ローラ９と回転スリーブ１０とで構成
されており、磁気ローラ９の外周には磁極Ｓ₁₁，Ｎ₁₁，
Ｓ₁₂，Ｎ₁₂，Ｓ₁₃が形成され、磁極Ｓ₁₁とＮ₁₁の中間が
供給領域Ｙ₁に対向し、磁極Ｎ₁₂が感光体２０に対向さ
せてある。また、スリーブ１０の上部外周面に所定のギ
ャップを隔ててブレード１１が対向させてある。上記現
像ローラ８に供給領域Ｙ₁で供給された現像剤１は、磁
気ローラ９の磁力によってスリーブ１０の外周に保持さ
れながらスリーブ１０の回転にしたがって矢印ｃ方向に
搬送され、ブレード１１で搬送量が調整された後、感光
体２０に対向する第１現像領域Ｘ₁で感光体２０と接触
し、この感光体２０の外周面に形成されている静電潜像
を現像する。また、第１現像領域Ｘ₁を通過した現像剤
１は、引き続き矢印ｃ方向に搬送され、供給領域Ｙ₂で
第３の現像剤搬送ローラである現像ローラ１１に供給さ
れる。

【０００５】上記現像ローラ１１も固定磁気ローラ１２
と回転スリーブ１３とで構成されており、磁気ローラ１
２の外周には磁極Ｎ₂₁，Ｓ₂₁，Ｎ₂₂，Ｓ₂₂，Ｎ₂₃が形成
され、磁極Ｎ₂₁が供給領域Ｙ₂に対向し、磁極Ｓ₂₁が感
光体２０に対向させてある。上記現像ローラ１１に供給
領域Ｙ₂で供給された現像剤１は、磁気ローラ１２の磁
力によってスリーブ１３の外周に保持されながらスリー
ブ１３の回転にしたがって矢印ｄ方向に搬送され、感光
体２０に対向する第２現像領域Ｘ₂で感光体２０と接触
し、この感光体２０の外周面に形成されている静電潜像
を再現像する。また、第２現像領域Ｘ₂を通過した現像
剤１は、引き続き矢印ｄ方向に搬送され、磁極Ｎ₂₃の対
向部を通過したところでスリーブ１３から離脱し、収容
部２に落下回収される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記現
像装置１００ａでは、現像剤供給ローラ４と現像ローラ
８と１１の中心を結ぶ三角形１５の内側に磁極が配置さ
れているため、現像剤供給ローラ４から現像ローラ８に
供給される現像剤１が、磁極Ｓ₁₁とＮ₃に引かれて供給
領域Ｙ₁より落下し、現像領域Ｘ₁，Ｘ₂に搬送される現
像剤量が減少するという問題点があった。同様に、現像
ローラ８から現像ローラ１１に供給される現像剤１が磁
極Ｓ₁₃，Ｎ₂₁の磁界に保持され、スリーブ１０によって
供給領域Ｙ₂に搬送されてきた現像剤１が現像ローラ１
１に供給されることなく引き続き矢印ｃ方向に搬送さ
れ、第２現像領域Ｘ₂に搬送される現像剤量が減少する
という問題点があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたもので、外周部に軸方向に伸びる
複数の磁極を有する固定磁気ローラと、該固定磁気ロー
ラに外装された回転スリーブとからなる３つの現像剤搬
送ローラを有し、第２と第３の現像剤搬送ローラは感光
体の側部に該感光体の移動方向に関して上流側に第２の
現像剤搬送ローラを位置させて配置され、第１の現像剤
搬送ローラは上記第２の現像剤搬送ローラの後部に配置
され、上記第１の現像剤搬送ローラに供給された２成分
現像剤を、該第１の現像剤搬送ローラと同一方向に回転
する上記第２の現像剤搬送ローラから第３の現像剤搬送
ローラへと供給し、上記第２と第３の現像剤搬送ローラ
と感光体との対向部で静電潜像を現像するようにした現
像装置において、上記３つの現像剤搬送ローラは、これ
ら現像剤搬送ローラの中心を結んで形成される三角形の
領域に、上記磁極が存在しないように磁気ローラが着磁
されている。

【０００８】

【作用】上記現像装置によれば、第１の現像剤搬送ロー
ラから第２の現像剤搬送ローラに供給されるべき現像剤
は、両ローラの最近接位置に進入する前に第２の現像剤
搬送ローラに確実に受け渡される。また、第２の現像剤
搬送ローラから第３の現像剤搬送ローラに供給される現
像剤も同様である。すなわち、第１の現像剤搬送ローラ
に供給された現像剤は確実に第２、第３の現像剤搬送ロ
ーラに受け渡され、第２および第３の現像剤搬送ローラ
が感光体と対向する現像領域には常に安定した量の現像
剤が供給される。

【０００９】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図１は本発明にかかる現像装置１００
を示し、磁気ローラ５，９，１２の各磁極は、現像剤供
給ローラ４、現像ローラ８、１１の中心を結んで形成さ
れる三角形の領域１５外に着磁されている。すなわち、
磁気ローラ５では、矢印ｂ方向に関して領域１５の上流
側に磁極Ｎ₃、下流側に磁極Ｎ₁が配置され、この磁極Ｎ
₁の下流側に順次磁極Ｓ₁，Ｎ₂，Ｓ₂が配置されている。
また、磁気ローラ９では、矢印ｃ方向に関して領域１５
の上流側に磁極Ｓ₁₃、下流側に磁極Ｓ₁₁が配置され、磁
極Ｓ₁₁の下流側に順次磁極Ｎ₁₁，Ｓ₁₂，Ｎ₁₂が配置さ
れ、第１現像領域Ｘ₁に磁極Ｎ₁₂が対向させてある。さ
らに、磁気ローラ１２では、矢印ｄ方向に関して領域１
５の上流側に磁極Ｎ₂₃、下流側に磁極Ｎ₂₁が配置され、
磁極Ｎ₂₁の下流側に順次磁極Ｓ₂₁，Ｎ₂₂，Ｓ₂₂が配置さ
れ、第２現像領域Ｘ₂に磁極Ｓ₂₁が対向させてある。ま
た、現像ローラ１１のスリーブ１３には、磁極Ｎ₂₃とＮ
₂₁のほぼ中間領域に現像剤離脱補助板１６が対向させて
ある。その他の構成は上記現像装置１００ａとほぼ同一
であり、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。

【００１０】上記構成を有する現像装置１００では、バ
ケットローラ３から現像剤供給ローラ４に供給された現
像剤１は、領域１５手前の磁極Ｎ₃と磁極Ｓ₁₁が対向す
る供給領域Ｙ₁で現像ローラ８に供給される。また、現
像ローラ８に供給された現像剤１は、現像領域Ｘ₁を通
過した後、領域１５手前の磁極Ｓ₁₃と磁極Ｎ₂₁の対向す
る領域Ｙ₂で現像ローラ１１に供給される。そして、現
像ローラ１１の現像剤１は、磁極Ｎ₂₃の対向部を通過す
ると、同極性の磁極Ｎ₂₃と磁極Ｎ₂₁によって形成される
反発磁界と現像剤離脱板１６によってスリーブ１３から
剥離される。なお、上記現像剤離脱補助板１６は無くて
もよい。ただし、現像剤離脱補助部材１６が有れば、現
像ローラ１１からの現像剤１の剥離が確実に行われる。

【００１１】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、３つの現
像剤搬送ローラは、これら現像剤搬送ローラの中心を結
んで形成される三角形の領域に、上記磁極が存在しない
ように着磁されている。したがって、第１の現像剤搬送
ローラから第２の現像剤搬送ローラ、さらに第２の現像
剤搬送ローラから第３の現像剤搬送ローラに供給される
現像剤は、これらの対向部を通り抜けて落下したりする
ことがなく、第１の現像剤搬送ローラ上を搬送される現
像剤がすべて確実に現像領域に搬送され、安定した現像
が行われる。また、現像剤搬送ローラの対向部に現像剤
が詰まることもなく、現像剤の安定した搬送状態が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明にかかる現像装置の部分断面図であ
る。

【図２】 従来の現像装置の部分断面図である。

【符号の説明】

１…現像剤、４…現像剤供給ローラ（第１の現像剤搬送
ローラ）、８…現像ローラ（第２の現像剤搬送ロー
ラ）、１１…現像ローラ（第３の現像剤搬送ローラ）、
５，９，１２…磁気ローラ、６，１０，１３…スリー
ブ、２０…感光体、１００，１００ａ…現像装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周部に軸方向に伸びる複数の磁極を有
   する固定磁気ローラと、該固定磁気ローラに外装された
   回転スリーブとからなる３つの現像剤搬送ローラを有
   し、第２と第３の現像剤搬送ローラは感光体の側部に該
   感光体の移動方向に関して上流側に第２の現像剤搬送ロ
   ーラを位置させて配置され、第１の現像剤搬送ローラは
   上記第２の現像剤搬送ローラの後部に配置され、上記第
   １の現像剤搬送ローラに供給された２成分現像剤を、該
   第１の現像剤搬送ローラと同一方向に回転する上記第２
   の現像剤搬送ローラから第３の現像剤搬送ローラへと供
   給し、上記第２と第３の現像剤搬送ローラと感光体との
   対向部で静電潜像を現像するようにした現像装置におい
   て、上記３つの現像剤搬送ローラは、これら現像剤搬送
   ローラの中心を結んで形成される三角形の領域に、上記
   磁極が存在しないようにそれぞれの磁気ローラが着磁さ
   れていることを特徴とする現像装置。