JP2000029305A - 多段現像ローラ型現像装置 - Google Patents

多段現像ローラ型現像装置

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JP2000029305A
JP2000029305A JP19592098A JP19592098A JP2000029305A JP 2000029305 A JP2000029305 A JP 2000029305A JP 19592098 A JP19592098 A JP 19592098A JP 19592098 A JP19592098 A JP 19592098A JP 2000029305 A JP2000029305 A JP 2000029305A
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roller
developing roller
carrier
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JP19592098A
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Tsutomu Nakagawa
努 中川
Koji Kato
孝二 加藤
Masanari Norihashi
誠斉 法橋
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】画像欠陥のない良好な画像を得ることが可能な
多段現像ローラ型現像装置を提供する。 【解決手段】感光体表面に対向して軸支され、感光体表
面の移動方向と同方向に回転駆動される第1現像ローラ
313と、感光体表面に対向して軸支され、感光体表面の
移動方向と逆方向に回転駆動される第2現像ローラ312
とを備えた多段現像ローラ型現像装置において、第1現
像ローラの外径を第2現像ローラの外径と異ならせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体表面に対向
して軸支され、前記感光体表面の移動方向と同方向に回
転駆動される第1現像ローラと、前記感光体表面に対向
して軸支され、前記感光体表面の移動方向と逆方向に回
転駆動される第2現像ローラとを備えた多段現像ローラ
型現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置で
は、着色粒子を感光体等の画像担持体表面に可視化画像
として付着させる現像工程、画像として付着した着色粒
子を画像支持体に転写する転写工程および着色粒子を画
像支持体上に固着させる定着工程により画像を形成して
いる。感光体はその表面が一様に帯電され、帯電領域に
光を照射することにより、電荷放電が行われ静電潜像が
形成される。現像工程では、着色粒子であるトナーが磁
性粒子であるキャリアと摩擦し帯電する。キャリアとト
ナーの混合流体を現像剤と呼ぶが、現像剤は感光体表面
の静電潜像に対向する現像位置まで磁力を有する現像ロ
ーラにて搬送される。この時、現像剤は感光体と対向す
る方向に現像ローラの磁力線に沿ってブラシ状に配向す
る。この方式を磁気ブラシ現像と呼んでいる。
【0003】一方、静電潜像の可視化の方法として、バ
イアス現像と呼ばれる方法が一般的に用いられる。バイ
アス現像では、現像ローラにバイアス電圧を印加し、感
光体表面に形成された潜像電位と現像ローラとの間に発
生する電界の効果により帯電したトナーを現像ローラ表
面の現像剤から分離して感光体表面に移動させ可視化画
像が形成される。
【0004】現像ローラのバイアス電圧と感光体の像形
成部分の電位の差を現像電位差と呼ぶ。現像電位差が大
きければ形成される電界が強くなるので、現像性能が高
くなる。現像剤の搬送方法に磁気ブラシ現像を用い、か
つ静電潜像の可視化にバイアス現像を用いる方法は広く
一般的に用いられる現像方法である。この現像方式を本
明細書では磁気ブラシバイアス現像と呼ぶ。現像ローラ
と感光体の相対的な移動方向は同方向の場合と逆方向の
場合がある。また、一つの現像機装置で、複数本の現像
ローラを用いることもある。複数の現像ローラが同一方
向に回転する場合も、回転方向が異なる場合もある。こ
の場合、特公昭62−45552号公報に見られるよう
に隣り合った現像ローラの対向位置から感光体に向かう
ように2つの現像ローラの回転方向を異ならせ、現像ロ
ーラの対向位置から現像剤が噴水状に感光体に向かって
分岐して搬送される現像機も知られている。
【0005】このような現像機を多段現像ローラ型現像
装置と呼んでいる。本明細書では、複数本の現像ローラ
の内、感光体の移動方向と現像ローラの回転方向が同一
の現像ローラを順ローラ、感光体の移動方向と現像ロー
ラの回転方向が逆の現像ローラを逆ローラと呼ぶことに
する。
【0006】磁気ブラシバイアス現像では、現像ローラ
の回転方向に向かって画像の端部が現像されにくいとい
う問題がある。これは、磁気ブラシが感光体表面を擦る
という機械的要因と磁気ブラシが接する感光体の電位
が、非画像部の背景電位から画像部の現像電位へと急激
に変化するため、現像剤の電気的特性がこの変化に追従
できず発生する。通常の磁気ブラシバイアス現像では、
現像効率を上げてこれによる弊害が発生しないようにす
る。現像ローラと感光体との距離を小さくする方法、現
像剤の電気抵抗を低下させる方法によってもこれと同様
に現像電界を強める効果があり、現像性能を高くするこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に一本の現像ロー
ラのみを有する現像機においては、現像ローラの回転方
向が感光体の移動方向と同じである場合、現像ローラ上
の現像剤から感光体表面へのキャリア付着が現像ローラ
の回転方向が感光体の移動方向と異なる場合に比べて多
いことが実験的に判っている。これは、感光体表面上の
潜像の移動速度と現像剤の移動速度が大きく異なる場合
に現像効率を大きくすると、電界の急激な方向の変化に
トナーの移動が追従できず、現像剤はキャリアの表面が
露出し、キャリア表面が露出した現像剤は、感光体が保
持している極性の逆極性の為に感光体に転移しやすくな
る現象であると解釈することができる。同一の現像条件
にて比較すると現像ローラの回転方向が感光体の移動方
向と同じ場合は、現像ローラの回転方向と感光体の移動
方向が異なる場合と比較して、10〜100倍個のキャ
リア付着が認められる。
【0008】ところで、多段現像ローラ型現像装置は、
隣り合う現像ローラの内、感光体の移動方向と同一回転
方向の現像ローラ、つまり順ローラを用いて現像効率を
上昇させた場合、感光体への付着トナーの量は増加する
が、それに伴い感光体へのキャリア付着の量が増加す
る。感光体に付着するキャリアの量が多くなると転写時
にキャリアが感光体上から飛散し、その周囲のトナーが
キャリアと共に飛び散る。その結果、画像支持体上への
トナーの付着量が低下するという現象が発生することが
ある。
【0009】多段現像ローラ型現像装置において現像ロ
ーラを同じ外径で搭載し、順ローラと逆ローラの回転速
度を同じにし、順ローラおよび逆ローラと感光体のそれ
ぞれの間隙を同一、順ローラと逆ローラへ印加するバイ
アスを同一にして印刷を実施したところ、順ローラが感
光体の移動方向の下流側にあり、画像上は下流側の順ロ
ーラの影響が大きく現れ、順ローラから感光体表面へ付
着するキャリアの量が多くなることが避けられず、キャ
リア付着の影響により画像上のトナー飛散が発生し、そ
の結果画像濃度が確保できないという結果を生じた。こ
の現象は現像剤が感光体に多量に付着した場合に、キャ
リアはトナーと逆極性であるので現像剤から剥離したト
ナーと感光体上で接触し転写工程でキャリアと同極性の
電荷を受けるとキャリアが反発して、接触したトナーと
ともに飛散する現象であり、結果的にはトナーが一部画
像上より離脱する、いわゆる脱字という重大な印刷品質
障害となる。順ローラを用いると画像濃度が高くなる傾
向になるが、一般的には、誘導帯電によるキャリア付着
や除電作用による画像劣化をおこしやすい。キャリアの
導電性が高い場合にその傾向が顕著であり、キャリアの
導電性を低くしてキャリア付着を低減する方法が考えら
れる。しかし、キャリアの導電性を低くすると、画像濃
度が低下し、特に多段現像ローラ型現像装置の場合は、
逆ローラの現像と順ローラの現像双方での画像濃度低下
となり、現像後の画像濃度低下は避けられない。
【0010】従って、2本の現像ローラを用いた現像機
で少なくとも1本が順ローラを用いる場合は、キャリア
付着の低減と画像濃度の増加の両立には、2本の現像ロ
ーラの現像効率を故意に変えることが必要不可欠であ
る。先に述べた多段現像ローラ型現像装置においては、
現像効率の向上とキャリア付着の低減を同時に達成する
のは困難である。従来の技術では順ローラと逆ローラを
有する現像機における現像効率の差に関する考慮が欠け
ている。
【0011】本発明の目的は、画像欠陥のない良好な画
像を得ることが可能な多段現像ローラ型現像装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、感光体表
面に対向して軸支され、前記感光体表面の移動方向と同
方向に回転駆動される第1現像ローラと、前記感光体表
面に対向して軸支され、前記感光体表面の移動方向と逆
方向に回転駆動される第2現像ローラとを備えた多段現
像ローラ型現像装置において、第1現像ローラの外径を
第2現像ローラの外径と異ならせることにより達成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
5を用いて説明する。図1は本発明を用いた画像形成装
置の一例を示す構成図である。1は感光体ドラム、2は
帯電器、3は現像機、31は現像ローラ、4は用紙、5
は転写器、6は定着機、7はクリーナ、8は露光装置、
9はトナー、10はキャリアである。帯電器2により一
様に帯電された感光体ドラム1表面に、露光装置8によ
り静電潜像が形成される。この後、現像機3により静電
潜像をトナー9にて現像する。現像された感光体ドラム
1表面上のトナー9は用紙4上に転写器5により転写さ
れ、転写されたトナー9が定着機6にて加熱溶融され、
用紙4上に固着され定着する。また、転写されずに感光
体ドラム1上に残ったトナー9はクリーナ7にて回収さ
れ、一連のプロセスは終了する。
【0014】図2は本発明を用いた一実施例の現像機の
概略図である。1は感光体ドラム、3は現像機、9はト
ナー、10はキャリア、311は磁気ブラシ、312は
逆ローラ、313は順ローラ、32は規制部材、33は
キャリア捕集ローラ、34は搬送部材、35は撹拌部
材、36はトナー補給ローラ、37はトナーホッパであ
る。図2の逆ローラ312と順ローラ313を合わせて
図1で示す現像ローラ31と呼ぶ。以後、感光体の移動
方向とは逆方向の回転をする現像ローラを逆ローラ31
2、感光体の移動方向と同一方向の回転をする現像ロー
ラを順ローラ313と呼ぶことにする。また、トナー9
とキャリア10の混合粉体を現像剤と呼ぶ。
【0015】トナーホッパ37に蓄えられたトナー9
は、現像剤のトナー濃度を一定にするため、制御された
トナー補給ローラ36の回転に応じて現像機3に投入さ
れる。投入されたトナー9は撹拌部材35によって現像
剤と攪拌混合された後、搬送部材34により逆ローラ3
12および順ローラ313まで搬送される。逆ローラ3
12、順ローラ313の感光体ドラム1と反対側の背面
を搬送された現像剤は規制部材32により逆ローラ31
2、順ローラ313にほぼ等量に分配される。隣合った
逆ローラ312と順ローラ313の回転方向を各々の規
制部材32の位置から感光体ドラム1に向かうように回
転方向を異ならせ、逆ローラ312と順ローラ313の
対向位置から現像剤が噴水状に感光体ドラム1に向かっ
て搬送される。
【0016】逆ローラ312と順ローラ313の表面の
感光体ドラム1に最も接近する位置において、現像剤か
らなる磁気ブラシ311が形成され、この領域で現像が
行われる。逆ローラ312と順ローラ313の磁気ブラ
シ311により、一つの静電潜像に対して、各々一回づ
つ現像が行われる。
【0017】次に、多段現像ローラ型現像装置(以下、
「噴水型現像機」とも記載する。)において同じ径の現
像ローラ31用いることによるキャリア10付着発生の
原理を図3を用いて説明する。図3は逆ローラ312に
より現像を行った場合のトナー9画像ならびにキャリア
付着の状態を示す図である。9はトナー、10はキャリ
ア、21と23は帯電電位部、22は放電電位部、31
1は磁気ブラシ、312は逆ローラ、221はベタ画
像、222は後端欠けである。また、矢印Aは感光体ド
ラム1の移動方向、図中Bは逆ローラ312の回転方向
である。磁気ブラシ311が帯電電位部21と放電電位
部22の間の大きな電位差を通り過ぎる。感光体ドラム
1は図中矢印Aの方向に移動する。逆ローラ312は感
光体ドラム1の表面を相対的に右から左に向かって回転
しながら移動する。このとき、感光体ドラム1の移動速
度より逆ローラ312の回転速度の方が早い。従って、
逆ローラ312が図3に示した潜像を現像する際、磁気
ブラシ311が最初に出会う潜像の画像部と背景部の境
界では、帯電電位部23を摩擦した後、放電電位部22
を現像しベタ画像221を得る。この後磁気ブラシ31
1は、放電電位部22と帯電電位部21の境界を通過す
る。この場合、磁気ブラシ311の特性が大きな電位の
変化に瞬時に追従できない場合がある。トナー9は、急
激な力の作用方向の変化に対して一定の移動量になるま
で加速期間を必要とする。いずれにせよ磁気ブラシ31
1が通過した際、現像トナー9量が少ない領域、一般に
後端欠け222と言われる画像欠陥が発生する。また、
逆ローラを用いた現像では、可視化像として用いられる
実効トナー9の量は順ローラ313に比べると少なく、
画像濃度が低めである。放電電位部22と帯電電位部2
1の境界を通過した磁気ブラシ311は、帯電電位部2
1に向かって移動することになるが、磁気ブラシ311
が放電電位部22と帯電電位部21の境界を通過した際
には若干のトナー9が剥ぎ取られた状態になって、トナ
ー9と逆の極性を有するキャリア10の表面が露出する
ことになる。磁気ブラシ311において表面に現れたキ
ャリア10が帯電電位部21と摩擦することになる。一
般的にキャリア10と帯電電位部21は異極の電荷を有
しているため互いに引力が発生する。キャリア10には
逆ローラ312から離れる方向の力、つまり現像する方
向の力が働き、その結果、キャリア10は感光体ドラム
1上に現像され、キャリア付着となる。
【0018】図4は、順ローラ313により、現像を行
った場合のトナー9画像ならびにキャリア10付着の状
態を示す図である。9はトナー、10はキャリア、21
と23は帯電電位部、22は放電電位部、311は磁気
ブラシ、313は順ローラ、223はベタ画像、224
は先端欠けである。また、矢印Aは感光体ドラム1の移
動方向、図中Cは順ローラ313の回転方向である。図
3と同様に考えるてみるが、順ローラ313の回転速度
は、感光体ドラム1の移動速度より大きく、いつも磁気
ブラシ311が感光体ドラム1上の静電潜像を追い抜
き、感光体ドラム1の表面を左から右に摩擦することに
なる。従って、順ローラ313が静電潜像を現像する
際、磁気ブラシ311が最初に出会う帯電電位部23と
放電電位部22の境界では、帯電電位部23を摩擦した
後、放電電位部22を現像する。この場合も逆ローラ3
12と同様、ベタ画像223が得られ、先端欠け224
が発生することがある。
【0019】その後、磁気ブラシ311は図3と同様の
理由で背景部21にキャリア10付着を発生させる。順
ローラ313の現像工程で発生する帯電電位部21への
キャリア10の付着は逆ローラ312に比べ、10〜1
00倍程度多い。それは、順ローラ313の現像は、逆
ローラ312の現像と比較し、実効トナー9の量が多
く、トナー9の現像量が多いためである。従って、噴水
型現像機について考えてみると、逆ローラ312での画
像濃度の欠損が仮りに発生したとしても順ローラ313
の現像で補完できると同時に、順ローラ313の現像で
の画像欠損部は現像効率の上昇で画像欠損として認識さ
れない場合が多い。
【0020】順ローラ313を用いると画像濃度が高く
なる傾向になるが、誘導帯電によるキャリア10の付着
や除電作用による画像劣化をおこしやすくなる。キャリ
ア10の導電性が高い場合にその傾向が顕著である。キ
ャリア10の抵抗を変更することによりキャリア10の
導電性を低くしてキャリア10の付着を低減する方法が
考えられる。しかし、キャリア10の導電性を低くする
と、画像濃度が低下し、特に噴水型現像機の場合は、逆
ローラ312の現像と順ローラ313の現像双方での画
像濃度低下となり、現像後の画像の画像濃度低下は避け
られない。
【0021】従って、2本の現像ローラ31を用いた現
像機3で順ローラ313を用いる場合には、キャリア付
着の低減と画像濃度の増加の両立には、2本の現像ロー
ラの現像効率を意図的に変えることが必要不可欠であ
る。そこで、本実施例では、順ローラ313の外径を逆
ローラ312の外径と比べて小さくした。具体的には2
本の現像ローラの内、逆ローラ312の外径を25m
m、順ローラ313の外径を20mmにした。ここで、
噴水型現像機を用いることによる画像欠陥防止の原理を
図3ならびに図5を用いて更に説明する。
【0022】逆ローラ312を用いた現像ならびにキャ
リア10付着の原理は図3で述べた通りである。図5
は、小径の順ローラ314により、現像を行った場合の
トナー9画像ならびにキャリア10の付着の状態を示
す。9はトナー、10はキャリア、21と23は帯電電
位部、22は放電電位部、311は磁気ブラシ、314
は小径順ローラ、225はベタ画像、226は先端欠け
である。また、矢印Aは感光体ドラム1の移動方向、図
中Cは小径順ローラ314の回転方向である。小径順ロ
ーラ314での現像時の挙動は基本的には図4と同様で
ある。しかし、小径順ローラ314が逆ローラ312よ
りも小さくなった影響により、逆ローラ312で磁気ブ
ラシと感光体ドラム1との間に搬送される現像剤量と比
較して、小径順ローラ314の磁気ブラシ311と感光
体ドラム1との間に搬送される現像剤量が少なくなる為
に見かけの動抵抗が増加し、キャリア10の付着の絶対
量が低減する。
【0023】従って、放電電位部22に付着するトナー
9の絶対量は低減し、従来の順ローラ313を用いた場
合よりも全体として少なくなる。この際、小径順ローラ
314上の見かけの現像剤搬送量は小さくなり、画像濃
度の低下が危惧される。小径順ローラ314は元々現像
に寄与するトナー9量が多いので、噴水型現像機を用い
る場合には、逆ローラ312での放電電位部22に付着
するトナー9の量と小径順ローラ314での放電電位部
22に付着するトナー9を合わせると十分に画像濃度を
確保することができる。
【0024】以上述べた本実施例によれば、逆ローラ3
12と小径順ローラ314により、互いにの画像欠陥を
補完することができ、キャリア10付着等の画像欠損を
防止する効果がある。なお、本実施例では、先に逆ロー
ラ312を後に小径順ローラ314を用いたが、この実
施例で得られるのと同様の効果は小径順ローラ314と
逆ローラ312の順序にはよらない。また、3本以上の
現像ローラを用いた場合でも、現像ローラの回転方向な
らびに外径が少なくとも1本異なっていれば、本実施例
と同様の効果が得られる。
【0025】また、順ローラから感光体ドラムへのキャ
リア付着を低減するためには、順ローラ側の現像効率を
逆ローラに比べて小さくしておけばよいことは上述の通
りである。従って、逆ローラと感光体ドラムの間隙と順
ローラと感光体ドラムの間隙に差を設けたり、逆ローラ
と順ローラに印加する電圧を異なる値として現像電界に
差を生じさせることによっても本実施例と同様の効果が
得られる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、感
光体表面に対向して軸支され、感光体表面の移動方向と
同方向に回転駆動される第1現像ローラと、感光体表面
に対向して軸支され、感光体表面の移動方向と逆方向に
回転駆動される第2現像ローラとを備えた多段現像ロー
ラ型現像装置において、第1現像ローラの外径を第2現
像ローラの外径と異ならせ、両現像ローラ間で現像ロー
ラ上の現像剤の動抵抗を変え画像欠陥が異なることを利
用して、互いに画像欠陥を補完しあうことができるの
で、画像欠陥のない良好な画像を得ることが可能な多段
現像ローラ型現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構成図。
【図2】本発明の一実施例を示す概略構成図。
【図3】逆方向現像ローラにより現像を行った場合のト
ナーとキャリア付着の状態を示す説明図。
【図4】順方向現像ローラにより現像を行った場合のト
ナーとキャリア付着の状態を示す説明図。
【図5】小径順方向現像ローラにより現像を行った場合
のトナーとキャリア付着の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、3…現像機、4…用
紙、5…転写器、6…定着機、7…クリーナ、8…露光
装置、9…トナー、10…キャリア、31…現像ロー
ラ、32…規制部材、33…キャリア捕集ローラ、34
…搬送部材、35…撹拌部材、36…トナー補給ロー
ラ、37…トナーホッパ、312…逆ローラ、313…
順ローラ、314…小径順ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H073 BA13 BA45 CA03 2H077 AD02 AD06 AD35 BA07 BA10 EA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体表面に対向して軸支され、前記感光
    体表面の移動方向と同方向に回転駆動される第1現像ロ
    ーラと、前記感光体表面に対向して軸支され、前記感光
    体表面の移動方向と逆方向に回転駆動される第2現像ロ
    ーラとを備えた多段現像ローラ型現像装置において、第
    1現像ローラの外径を第2現像ローラの外径と異ならせ
    たことを特徴とする多段現像ローラ型現像装置。
  2. 【請求項2】前記第1現像ローラの外径を、第2現像ロ
    ーラの外径よりも小さく設定したことを特徴とする請求
    項1記載の多段現像ローラ型現像装置。
  3. 【請求項3】前記感光体表面および第1現像ローラ間に
    形成される間隙を、前記感光体表面および第2現像ロー
    ラ間に形成される間隙と異ならせたことを特徴とする請
    求項1または2記載の多段現像ローラ型現像装置。
  4. 【請求項4】前記第1現像ローラに印加する現像バイア
    スを、前記第2現像ローラに印加する現像バイアスと異
    ならせたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかの項
    に記載の多段現像ローラ型現像装置。
  5. 【請求項5】前記第2現像ローラに印加する現像バイア
    スを、前記第1現像ローラに印加する現像バイアスより
    も大きい値に設定したことを特徴とする請求項4記載の
    多段現像ローラ型現像装置。
JP19592098A 1998-07-10 1998-07-10 多段現像ローラ型現像装置 Pending JP2000029305A (ja)

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JP (1) JP2000029305A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010072440A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、潜像担持体ユニット、及び現像ユニット
JP2011150218A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Kyocera Mita Corp 現像装置及び画像形成装置

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