JP2010072440A - 画像形成装置、潜像担持体ユニット、及び現像ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動する潜像担持体2aに現像されたトナー像に電界を印加することにより、トナー像のトナーの再配置を行うトナー再配置装置21eを備えた画像形成装置100において、トナー再配置装置21eは、トナー像の移動方向に所定の間隔を置いて潜像担持体2aの表面に対面して配置され、かつ、トナー像の移動方向に直交する方向に沿って延在する複数の帯状電極20eと、帯状電極20eに対して3相以上の交番電圧を印加する電圧印加装置200eと、を備えた画像形成装置100とする。
【選択図】図5
Description
なお、掃き目は磁気ブラシを形成する2成分現像方式に限らず、1成分現像方式においても生じることが確認されている。
特許文献1の技術によれば、感光体と電極との間でトナーが往復運動することにより、一旦感光体上に現像されたトナー像から掃き目の原因となるトナーが再配置され掃き目が除去され得る。
移動する潜像担持体に現像されたトナー像に電界を印加することにより、前記トナー像のトナーの再配置を行うトナー再配置手段を備えた画像形成装置において、
前記トナー再配置手段は、
前記トナー像の移動方向に所定の間隔を置いて前記潜像担持体の表面に対面して配置され、かつ、前記トナー像の移動方向に直交する方向に沿って延在する複数の帯状電極と、
前記帯状電極に対して3相以上の交番電圧を印加する電圧印加手段と、
を備えた画像形成装置が提供される。
図1に、画像形成装置100の概略断面図を示す。
画像形成装置100は、読取部1、画像形成部2、給紙部3、搬送部4等を備えて構成される。
読取部1は、上記光学系により読取用のトレイに置かれた原稿Fの画像を電気信号に変換し、変換した電気信号を画像形成部2に出力する。
画像形成部2は、上記の各装置を用いて感光体2a上にトナー像を形成し、形成したトナー像を用紙DPに転写する。なお、トナー再配置電極2eが行う動作については後述する。
画像形成部20は、イエロー作像部Y、マゼンダ作像部M、シアン作像部C、ブラック作像部Kを備える。なお、各作像部Y、M、C、Kは、中間転写体20Aの移動方向に沿って設けられる。
トナー再配置ユニット201eは、画像形成装置100を構成する1つのケーシング内に、感光体2aとトナー再配置電極2eを備える。なお、現像装置2dとトナー再配置電極2eを備えて構成されるトナー再配置ユニット202eとしてもよく、トナー再配置ユニット201e、202eは、少なくともトナー再配置電極2eを備えて構成される。
また、図3Bに示すように、トナー再配置電極2eの感光体2aに面する表面の形状は平面であってもよいし、図3Cに示すように、感光体2aの表面と等距離になるような曲面であってもよい。
図4A、Bに示すように、トナー再配置電極2eは、トナー像移動方向に微小間隔を設けて複数の電極20eを備えて構成される。
トナー再配置電極2eのトナー像移動方向の長さは15[mm]であり、表面保護層の厚みSは15[μm]である。また、各電極20eの長手方向の長さは300[mm]、トナー像移動方向の長さLは40[μm]であり、トナー像移動方向の繰り返しピッチPは80[μm]である。
L/Pが0.3以下の場合、電極20eの表面積が小さくなりすぎ、トナーをトナー像対向方向に往復運動させる能力が劣ってしまう。往復運動させる能力が劣ると、トナー再配置効果が薄れるため十分に粒状性を改善することができない。また、L/Pが0.7以上の場合、トナー再配置電極2eの中央付近の電気力線が略垂直となり、トナーをトナー像移動方向に移動させる能力が劣ってしまう。よって、トナー量を十分に均一化できない。
繰り返しピッチPが50[μm]以下である場合、トナーをトナー像移動方向に移動させる速度が遅すぎてしまう。移動させる速度が遅すぎると、トナー再配置効果が薄れるためトナー量を十分に均一化できない。また、繰り返しピッチPが200[μm]以上である場合、トナーをトナー像移動方向に移動させる速度が速すぎてしまう。移動させる速度が速すぎると、遅すぎる場合と同様、トナー再配置効果が薄れるためトナー量を十分に均一化できない。
ここで、[電極20eのトナー像移動方向の繰り返しピッチP]/[距離D]は、0.5<P/D<1.2であることが望ましい。
P/Dが0.5以下の場合、感光体2a近傍の電界が弱すぎてトナーをトナー像移動方向に移動させる速度が遅くなる。よって、トナー再配置効果が薄れてトナー量を十分に均一化できない。また、P/Dが1.2以上の場合、感光体2a近傍のトナー像移動方向の電界が相対的に強くなりすぎてトナーを対向方向に往復運動させる能力が劣ってしまう。 よって、十分に粒状性を改善することができない。
図5に示すように、トナー再配置装置21eは、トナー再配置電極2eと電圧印加装置200eを備えて構成される。
制御部5は、直流電源DS及び多相交流電源ESの動作を制御して、トナー再配置電極2eに4相の交番電圧を印加する。
ここで、形成される進行波電界の向きは、トナー像の現像方式によって異なる。
トナー像の現像方式が逆転現像の場合、トナー像移動方向の先端でトナー量が不足し(画像欠け)、後端でトナー量が過剰となる(掃き寄せ)。この場合、トナー再配置電極2eはトナー像移動方向に進行波電界を形成する必要がある。
一方、トナー像の現像方式が正転現像の場合、トナー像の移動方向の先端で掃き寄せが生じ、後端で画像欠けが生じる。この場合、トナー再配置電極2eはトナー像移動方向と逆方向に進行波電界を形成する必要がある。
電極1〜4の各電極においては、それぞれ位相の異なる交番電圧が印加される。よって、電極1〜4は、電極表面近傍に進行波電界を形成する。なお、図6に示す交番電圧の波形は矩形波であるが、これに限らず、例えば半波であってもよい。
画像形成装置100の性能評価のため、(1)電極20eの形状、(2)現像方向、(3)進行波電界の有無、(4)進行波の進行方向、の各要素をそれぞれ変更して、性能評価テストを行った。
上記性能評価テストの内容、及び性能評価結果を表1に示す。
特に、電極20eの表面形状が感光体2aと等距離になる曲面である場合に十分なトナー再配置効果を得ることができた(実施例2、4)。
1 読取部
2 画像形成部
2a 感光体
2e トナー再配置電極
20e 電極
21e トナー再配置装置
3 給紙部
4 搬送部
200e 電圧印加装置
Claims (12)
- 移動する潜像担持体に現像されたトナー像に電界を印加することにより、前記トナー像のトナーの再配置を行うトナー再配置手段を備えた画像形成装置において、
前記トナー再配置手段は、
前記トナー像の移動方向に所定の間隔を置いて前記潜像担持体の表面に対面して配置され、かつ、前記トナー像の移動方向に直交する方向に沿って延在する複数の帯状電極と、
前記帯状電極に対して3相以上の交番電圧を印加する電圧印加手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記複数の帯状電極の各電極は、長手方向が前記トナー像の移動方向に直交する方向と略同一である請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記電圧印加手段は、前記トナー像の移動方向に沿って進行波電界を形成する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記電圧印加手段は、前記トナー像が逆転現像により現像される場合、前記トナー像移動方向に進行する進行波電界を形成する請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記電圧印加手段は、前記トナー像が正転現像により現像される場合、前記トナー像移動方向と逆方向に進行する進行波電界を形成する請求項3又は4に記載の画像形成装置。
- 前記電圧印加手段は、交番電圧を発生する電源と、当該電源から発生する交番電圧の位相を制御する制御部と、を備えた請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
- トナー像を担持するための潜像担持体と、前記トナー像のトナーを再配置するための電極群と、が同一のケーシング内に収納されており、
前記電極群は、前記潜像担持体の表面に対面して前記潜像担持体の表面の移動方向に所定の間隔を置いて配置され、かつ、前記トナー像の移動方向に直交する方向に沿って延在する複数の帯状電極を有する潜像担持体ユニット。 - 前記複数の帯状電極の各電極は、長手方向が前記トナー像の移動方向に直交する方向と略同一である請求項7に記載の潜像担持体ユニット。
- 前記帯状電極に対して、3相以上の交番電圧を印加することにより前記トナー像の移動方向に沿って進行波電界を形成する電圧印加手段と、
を更に備えた請求項7又は8に記載の潜像担持体ユニット。 - 移動する潜像担持体にトナー像を現像する現像装置と、前記トナー像のトナーを再配置するための電極群と、が同一のケーシング内に収納されており、
前記電極群は、前記現像装置よりも前記トナー像の移動方向下流側において前記潜像担持体の表面に対面する位置で、前記潜像担持体の表面の移動方向に所定の間隔を置いて配置され、かつ、前記トナー像の移動方向に直交する方向に沿って延在する複数の帯状電極を有する現像ユニット。 - 前記複数の帯状電極の各電極は、長手方向が前記トナー像の移動方向に直交する方向と略同一である請求項10に記載の現像ユニット。
- 前記帯状電極に対して、3相以上の交番電圧を印加することにより前記トナー像の移動方向に沿って進行波電界を形成する電圧印加手段と、
を更に備えた請求項10又は11に記載の現像ユニット。
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JPH11184186A (ja) * | 1997-12-22 | 1999-07-09 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2000029305A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-28 | Hitachi Koki Co Ltd | 多段現像ローラ型現像装置 |
JP2006058547A (ja) * | 2004-08-19 | 2006-03-02 | Sharp Corp | 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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