JP4235699B2 - 電位分割現像方法ならびにこれを用いた電子写真装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等のトナ−等の着色粒子を用いて画像を顕像化させる電子写真装置に係り、特に記録体の表面にトナ−画像を形成させる現像工程における現像方法およびこれを用いた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の現像方法と現像装置について説明する。電子写真方式を用いた記録装置は、着色粒子を記録体表面に画像として顕像化させる現像工程と顕像化された着色粒子画像を記録体に固着させる定着工程から成る。着色粒子には電子写真専用のトナーと呼ばれる粉末が用いられる。
【0003】
感光体はその表面の全面が一旦帯電され、続いて光を照射することにより部分的な電荷放電が行われる。ここに、感光体表面には帯電領域と放電領域による電位コントラストが形成され、これを静電潜像と呼ぶ。
【0004】
現像工程では、まず、現像剤を用いて着色粒子であるトナー粒子を帯電させる。現像剤はトナーと磁性粒子であるキャリアビーズの混合粉体である。現像剤は現像装置の中に封じ込められ、そこで攪拌される。その時、トナーはキャリアビーズとの摩擦により帯電する。現像剤は感光体表面の静電潜像に対向する現像位置まで現像ローラと呼ばれる磁石ローラにより搬送される。この時、感光体と対向する位置に現像剤が磁力線に沿ってブラシ状に配列する「磁気ブラシ」を形成する。このように、磁石ローラによって現像剤を感光体の静電潜像まで運ぶ方法を用いた現像方法を磁気ブラシ現像と呼ぶ。
【0005】
一方、静電潜像の顕像化の方式として、バイアス現像と呼ばれる方法がよく用いられる。バイアス現像では、現像ローラにバイアス電圧を印加し、感光体表面に形成された潜像電位と現像ローラとの間に発生する電界の作用により帯電されたトナー粒子を現像ローラ表面の現像剤から分離して感光体表面に移動させ、作像が行われる。潜像電位(すなわち感光体の像形成部分の電位)として、前述の帯電電位を用いてもよいし、放電電位を用いてもよい。一般に、潜像電位として帯電電位を用いる方法を正規現像法、放電電位を用いる方法を反転現像法と呼ぶ。帯電電位と放電電位のうち潜像電位として用いられない側の電位を背景電位と呼ぶ。現像ローラのバイアス電圧は帯電電位と放電電位の中間に設定され、潜像電位との差を現像電位差と呼ぶ。同様に、背景電位との差を背景電位差と呼ぶ。通常、背景電位差より現像性能そのものを左右する現像電位差の方を大きく設定する。現像電位差が大きければ形成される電界(現像電界と呼ぶ)が強くなるので現像性能が高くなることは言うまでもない。現像ローラと感光体との距離を狭くする方法、現像剤の電気抵抗を低下させる方法によってもこれと同様に現像電界を強める効果があり、現像性能を高くすることができる。
【0006】
現像剤の搬送方法に磁気ブラシ現像を用い、かつ静電潜像の顕像化にバイアス現像を用いる方法は広く一般的に用いられる現像方法である。この現像方式を本明細書では磁気ブラシバイアス現像と呼ぶ。現像ローラと感光体の相対的な移動方向は同方向の場合と逆方向の場合がある。また、1つの現像機で複数本の現像ローラを用いることもある。複数の現像ローラが同一方向に回転する現像装置もあるし、回転方向が異なる現像装置もある。この場合、 隣り合った現像ローラの回転方向を各々現像ローラの対向位置から感光体に向かうように2つの現像ローラの回転方向を異ならせ、現像ローラの対抗位置から現像剤があたかも噴水のように感光体に向かって分岐して搬送される現像機も知られている。このような現像機は例えば特公昭54−10869号等に見られる。この明細書ではこのような現像機を噴水型現像機と呼ぶ。
【0007】
以上述べた電子写真のバイアス現像方式の変形例として例えば、特開昭48−37148号等に古くから見られるように感光体の帯電領域と放電領域の電位を二分して中間の電位領域を設け、上記放電領域に正規現像を行う第1の現像装置を設けて第1のトナーを現像し、続いて上記帯電領域に反転現像を行う第2の現像装置を設けて第2のトナーを現像することにより、一回の帯電工程と光照射工程(露光工程)で2種類のトナーの現像を行う現像方法も提案されている。この現像方法では、第1の正規現像装置のバイアス電圧値と第2の反転現像装置のバイアス電圧値に挟まれた電圧値を有する感光体上の中間の電位領域(中間電位と呼ぶ)にはトナ−は現像されず、画像として背景部分が形成されるので、背景部、第1画像部、第2画像部から成る2種のトナーによる画像の形成が可能である。本明細書ではこの現像方法を電位分割現像方式と呼ぶ。電位分割現像では通常、2種のトナーは色分けして用いられ、2色から成る画像を得る目的に使用される。また、第1の現像を反転現像、第2の現像を正規現像としても電位分割現像は可能である。
磁気ブラシバイアス現像では、現像ロールの回転方向に向かって画像の端部が現像されにくくなるという問題がある。これは、磁気ブラシが感光体表面を摺擦するという機械的要因と磁気ブラシが接する感光体の電位が非画像部の背景電位から画像部の現像電位へと急に変化するため、現像剤の電気的特性がこの変化に追従できないために発生する。通常の磁気ブラシバイアス現像では現像性能を上げて、これによる弊害が発生しないようにする。しかし、電位分割現像では通常の磁気ブラシバイアス現像における背景電位と現像電位の間の電位差より大きな電位差が発生する場合がある。すなわち、画像の背景部と第1画像部または第2画像部が接する場合、背景電位に相当する電位は中間電位であり、この状態では通常の磁気ブラシバイアス現像における背景電位と現像電位の関係と同様である。しかし、第1画像部と第2画像部が接する境界においては、第1画像部の現像時には第2画像部の電位が背景電位に相当し、第2画像部の現像時には第1画像部の電位が背景電位にあたる。この時、現像電位差に比較して背景電位差の方が大きくなり、この時通常の磁気ブラシバイアス現像における背景電位と現像電位との関係とは異なった状態が発生する。そのため、この境界を磁気ブラシが通り過ぎた後で現像を行う場合には、現像電位差に比較して背景電位差の方が小さい通常の磁気ブラシバイアス現像よりその弊害が大きく、この画像の境界部付近が現像されずに白く抜け画像欠損となるという問題がある。この問題は、磁気ブラシの摺擦方向により、原理的には第1色目でも第2色目でも発生すると考えられるが、実際には第1色目の画像欠損のみが顕著である。その理由は、第2色目の磁気ブラシが境界を通過する前には既に現像された第1色目のトナー画像が存在しており、この第1色目のトナーにより第1色目の画像部電位は中間電位に近づいているため、第1色と第2色の画像部電位の差がトナーの無い場合に比較して少なくなるためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた従来の電位分割現像方式では、第1色と第2色の画像部電位の差と磁気ブラシの摺擦方向について配慮が欠けており、第1色画像と第2色画像が隣接した境界部において、画像欠損が発生するという問題があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は電位分割現像において上記画像欠損の無い良好な画像を現像する現像方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的はこの現像方法を用いて画像欠損の無い良好な画像を印刷する電子写真装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記画像欠損の無い良好な画像の提供を達成するため、少なくとも、感光体と、帯電装置と、露光装置と、第1の現像装置と、第2の現像装置を有し、第1および第2の現像装置はそれぞれ着色粒子を感光体に移すための現像ロールを有し、感光体上に露光装置を用いて少なくとも3値の異なった電位レベルを有する領域を形成させ、そのうち、中間の電位レベルを除いた2値の電位レベルに対し正規現像と反転現像によりそれぞれ異なった種類の着色粒子を第1,第2の現像装置により現像する電位分割現像方法を用いた電子写真装置において、電位分割現像の現像電位差より背景電位差を大きく設定した画像領域を有し、第1現像機に複数の現像ロールを搭載し、前記複数の現像ロールの回転速度は前記感光体の表面に対する相対的な移動速度よりも速く、前記複数の現像ロールのうち少なくとも1本の現像ロールの回転方向を感光体の表面の移動方向に一致させ、他の現像ロールのうち少なくとも1本の現像ロールの回転方向を感光体の表面の移動方向に対し逆方向としたことを特徴としている。
【0012】
【発明実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の一実施例を図1〜図5を用いて説明する。
【0013】
図1は本実施例の電位分割現像方式を用いた2色レーザプリンタの断面側面図である。1は感光体ドラム、2は帯電器、4は第1現像機、41は第1現像機の現像ロール、5は第2現像機、51は第2現像機の現像ロール、6は転写前帯電器、7は用紙、8は転写機、9は定着機、10はクリーナ、11は露光装置、12は露光制御手段である。帯電器2により一様に帯電された感光体ドラム1表面に、レーザドライバ等から成る露光制御手段12により発光を制御された半導体レーザおよび光学系から成る露光装置11によって静電潜像が形成される。この後、二つの現像機4、5により、電位分割現像で静電潜像を2色のトナーで現像する。転写前帯電器6は、現像される2色のトナーの帯電極性が異なるため、これをそろえるために用いられる。転写前帯電器6により極性がそろえられた2色のトナーは、転写機8によって用紙7に転写される。この後、転写された2色トナー画像は定着器9で加熱融解され用紙7に定着する。また、転写されずに感光体ドラム1表面に残存したトナーはクリーナ10により回収され、一連のプロセスを終了する。
【0014】
図2は電位分割現像の電位分布と画像配置の関係を示す図である。 21は帯電電位(Vo)、22は中間電位(Vw)、23は放電電位(Vr)、24は第1現像機のバイアス電位、25は第2現像機のバイアス電位、26は正帯電トナー、261は正帯電トナー画像、27は負帯電トナー、271は負帯電トナー画像である。電位分割現像は感光体1の帯電領域21と放電領域23の電位を二分して中間の電位領域22を設け、上記放電領域23に正規現像を行う第1の現像装置4を設け第1のトナー26を現像し、続いて上記帯電領域21に反転現像を行う第2の現像装置5を設け第2のトナー27を現像することにより、一回の帯電工程と光照射工程(露光工程)で2種類のトナーの現像を行う現像方法である。この現像方法では、第1の正規現像装置4のバイアス電圧値24と第2の反転現像装置5のバイアス電圧値25に挟まれた電圧値を有する感光体1上の中間の電位領域22(中間電位)にはトナ−は現像されず、画像として背景部分が形成されるので、背景部、第1画像部261、第2画像部271から成る2種のトナーによる画像の形成が可能である。電位分割現像では通常、2種のトナーは色分けして用いられ、2色から成る画像を得る目的に使用される。また、第1の現像を反転現像、第2の現像を正規現像としても電位分割現像は可能である。以上述べた電位分割現像の原理により、本実施例の2色レーザプリンタでは2段階に露光量を制御し、感光体表面電位をVo、Vw、Vrの3レベルに設定することで、正に帯電したトナー26が正規現像される未露光部(帯電電位(Vo)21)、負に帯電したトナー27が反転現像される強露光部(放電電位(Vr)23)、どちらのトナーも現像されない白色画像領域を成す弱露光部(中間電位(Vw)22)が形成される。電位分割現像では、画像の背景部と第1画像部261または第2画像部262が接する場合、背景電位に相当する電位は中間電位である。しかし、第1画像部261と第2画像部262が接する場合、第1画像部261の現像時には第2画像部262の電位が背景電位に相当し、第2画像部262の現像時には第1画像部261の電位が背景電位にあたる。この時、通常の磁気ブラシバイアス現像では発生しない電位配分が発生する。すなわち、電位分割現像では、現像電位差に比較して背景電位差の方が大きくなり、この境界を磁気ブラシが通り過ぎた後で現像を行う場合には、現像電位差に比較して背景電位差の方が小さい通常の磁気ブラシバイアス現像よりその弊害が大きく、この画像の境界部付近が現像されずに白く抜け画像欠損となるという問題がある。
【0015】
本実施例の2色レーザプリンタでは、第1色目の画像を現像する第1現像機4に噴水型現像機が用いられている。図3は本実施例の第1現像機4の断面側面図を示す。262は第1色現像剤、411は磁気ブラシ、42は規制部材、43はキャリア捕集ロール、44は搬送ロール、45は撹拌スクリュー、46はトナー補給ロール、47はトナーホッパである。トナーホッパ47に蓄えられた第1色トナー26は第1色現像剤262のトナー濃度を絶えず一定にするため制御されたトナー補給ロール46の回転に応じて現像機4に投入される。投入された第1色トナー26は撹拌スクリュー45により第1色現像剤262と混合された後、搬送ロール44により下側の現像ロール41まで搬送される。下側の現像ロール41の感光体1と反対側の背面を搬送された第1色現像剤262は規制部材42により上側と下側の現像ロール41に等量分岐される。隣り合った上側と下側の現像ローラ41の回転方向を各々現像ローラ41の対向位置(規制部材42の位置)から感光体1に向かうように2つの現像ローラ41の回転方向を異ならせ、現像ローラ41の対向位置から現像剤262があたかも噴水のように感光体に向かって分岐して搬送される。上側と下側の各々の現像ロール41の表面の感光体1に最も接近する位置に対応した現像位置において現像剤262から成る磁気ブラシ411が形成され、ここで現像が行われる。上側と下側の現像ロール41の磁気ブラシ411により、一つの電荷潜増に対して各々1回ずつ現像が行われることになる。以後、上側の現像ロールのように感光体の移動方向と感光体表面に対向する現像位置において逆方向の回転をする現像ロールを逆方向ロール、下側の現像ロールのように感光体の移動方向と現像位置において同方向の回転をする現像ロールを順方向ロールと呼ぶ。
【0016】
次に、噴水型現像機を用いることによる画像欠損防止のメカニズムを図4と図5を用いて説明する。 図4は逆方向現像ロール41により、電位分割現像の第1色の現像を行った場合の第1色トナー画像261の状態を示す図である。263は画像欠損が発生した領域、272は第1色画像が現像された後で第2色画像が現像されるべき画像領域である。この図は第1色現像が終了し、第2色現像が行われる前の状態で示してあり、第2色トナー画像は現像されていないため画像領域272を示した。参考のため、感光体1表面に形成された電位分布も感光体上の位置に対応して示してある。磁気ブラシが411が帯電電位21と放電電位23の間の大きな電位差を通り過ぎる第1色画像領域と第2色画像領域の境界は図4では2カ所ある。感光体1は図中の矢印の方向に移動する。したがって、現像ロール41は感光体1の表面を相対的に紙面の下から上に向かって回転しながら移動する。また、このとき移動速度より回転速度の方が速い。したがって、現像ロール41が図4に示した潜像を現像する際、磁気ブラシ411が最初に出会う第1色画像領域(紙面に対して下側の第1色トナー画像261)と第2色画像領域の境界では、帯電電位部21を現像した後、放電電位部23を摺擦する。この境界では、放電電位部23の電位が背景電位に相当し、現像電位差(は第1現像機のバイアス電位24と帯電電位部21の電位との差)より背景電位差(放電電位部23の電位と第1現像機のバイアス電位24との差)の方が大きくなる。しかし、 この場合磁気ブラシ411の特性が大きな電位の変化に瞬時に追従出来なかったとしても、現像が行われない放電電位部23でのことであるので、その影響は画像に現れない。次に磁気ブラシ411が出会う第1色画像領域(紙面に対して上側の第1色トナー画像261)と第2色画像領域の境界について注目すると、上記の磁気ブラシ411が最初に出会う第1色画像領域(紙面に対して下側の第1色トナー画像261)と第2色画像領域の境界と同様に、放電電位部23の電位が背景電位に相当し、現像電位差(は第1現像機のバイアス電位24と帯電電位部21の電位との差)より背景電位差(放電電位部23の電位と第1現像機のバイアス電位24との差)の方が大きくなる。この境界では、放電電位部23を摺擦した後、帯電電位部21を現像し、放電電位部23で磁気ブラシに印加されていた大きな電圧(第1色現像ロールのバイアス電位24と放電電位23の差)と逆の極性の電圧(帯電電位21と第1色現像ロールのバイアス電位24の差)が印加される。境界を通過した磁気ブラシ411が帯電電位部21を現像する際、この大きな電圧の変化により、磁気ブラシ411から感光体1表面に移動する第1色トナーの量、すなわち現像されるトナーの量は瞬時に一定にはならず、過渡的状態を経て一定の量となる。この現象はトナーは荷電粒子であり、その移動は電荷の移動すなわち電流そのものであると考えれば、いわゆる過渡現象と解釈できる。また別の解釈の仕方として、磁気ブラシ411が放電電位部23を摺擦中にはトナーは現像ロール41に押し付けられる方向(現像と逆方向)の強い力を受けているが、境界を通過して、帯電電位部21に至るとトナーには現像する方向の力、すなわち感光体1に引き付けられる力が作用する。トナー粒子はある質量を伴うので、このような急激な力の作用方向の変化に対して一定の移動量となるまで、すなわち一定の移動速度となるまで加速期間を必要とすると考えても良い。いずれにせよ、この境界を磁気ブラシ411が通過した後、現像トナー量が少ない期間が存在し、その期間に対応する画像261の中の領域263に画像欠損が発生する。
【0017】
図5は順方向現像ロール41により、電位分割現像の第1色の現像を行った場合の第1色トナー画像261の状態を示す図である。図4と同様に第2色現像が行われる前の状態で示してある。磁気ブラシが411が帯電電位21と放電電位23の間の大きな電位差を通り過ぎる第1色画像領域と第2色画像領域の境界は図5でも図4と同様に2カ所ある。感光体1は図中の矢印の方向に移動する。したがって、現像ロール41は感光体1の表面を相対的に紙面の下から上に向かって移動するが、現像ロール41の回転方向は感光体1の移動方向と一致する。また、現像ロール41の移動速度より回転速度の方が速いので絶えず磁気ブラシ411は感光体1を追い抜き、感光体1の表面を紙面上から下に向かって摺擦する。したがって、現像ロール41が図5に示した潜像を現像する際、磁気ブラシ411が最初に出会う第1色画像領域と第2色画像領域の境界では、放電電位部23を摺擦した後、帯電電位部21を現像する。この境界では、放電電位部23で磁気ブラシに印加されていた大きな電圧(第1色現像ロールのバイアス電位24と放電電位23の差)と逆の極性の電圧(帯電電位21と第1色現像ロールのバイアス電位24の差)が印加される。境界を通過した磁気ブラシ411が帯電電位部21を現像する際、この大きな電圧の変化により、図4で画像欠損の発生の原因について説明したのと同様の理由により、現像トナー量が少ない期間が存在し、その期間に対応する画像261の中の領域263に画像欠損が発生する。次に磁気ブラシ411が出会う第1色画像領域と第2色画像領域の境界では、帯電電位部21を現像した後、放電電位部23を摺擦する。この場合、磁気ブラシ411の特性が大きな電位の変化に瞬時に追従出来なかったとしても、現像が行われない放電電位部23でのことであるので、その影響は画像に現れない。以上、図4と図5で述べたように逆方向現像と順方向現像では画像欠損263が発生する位置が異なる。
【0018】
噴水型現像機は1つの潜像を逆方向現像と順方向現像を併用して現像する方法なので、第1色と第2色の境界部近傍における第1色画像の欠損は発生しない。すなわち図3に示す上側の現像ロール41で画像欠損263が発生しても、下側の現像ロール41が現像を行う時には、上側の現像ロール41で画像欠損263が発生した位置に正常に現像が行われるので、潜像が現像機41を通り過ぎた時には画像欠損263の発生はない。
【0019】
以上述べた本実施例によれば、電位分割現像方式の第1現像に噴水型現像機を用いれば、上側の現像ロールと下側の現像ロールで画像欠損発生位置が異なる特性を有するので、互いに画像欠損を補完しあうことができ第1現像画像と第2現像画像の近接位置近傍においても、第1現像画像の画像欠損を防止する効果がある。
【0020】
なお、本実施例では、先に逆方向現像、次いで順方向現像を行う噴水型現像機を第1現像機として用いる場合について述べたが、この実施例で選られるのと同様の効果は、順方向と逆方向の現像の順序にはよらない。また、3本以上の現像ロールを用いる現像機の現像ロールでも、現像ロールの回転方向が少なくとも1本他の現像ロールと異なっていれば、本実施例と同様の効果が得られる。
(実施例2)
以下、本発明の他の実施例を図1および図4、図5を用いて説明する。実施例1では第2現像機の現像ロールの回転方向について特に言及していないが、図1に示す現像ロール51の回転方向が順方向でも逆方向でも本発明の効果が得られることは言うまでもない。しかし、どちらがより本発明の目的とするところの第1現像画像と第2現像画像の近接位置近傍における第1現像画像の画像欠損263(図4および図5)を防止する効果が良好に得られるかについては差があり、第2現像機5の現像ロール51の回転方向が順方向の方が良い。
【0021】
以下にその理由を述べる、実施例1で述べた順逆混成の現像ロール41を搭載した第1現像機4による第1現像画像261のうち、現像ロールの回転方向に第2現像画像271に近接した位置の画像は見た目には良好であるが、順逆現像ロールの画像欠損の補完が成されたために実質的に1回しか現像されていない。そのため、第2現像が行われる時に第2現像ロール51の磁気ブラシに摺擦されて、この近接部近傍の第1画像が掻き取られ易いという問題がある。第1現像において複数の現像ロールによって現像が成された領域では、最初の現像ロールで現像されたトナーのうち感光体との付着力が緩慢なトナーは次の現像ロールで掻き取られて付着力が強いトナーと置き換わるため、第1現像機を通過した後の画像は比較的掻き取られにくいのである。以上述べた理由から、第1現像画像261のうち、現像ロールの回転方向に第2現像画像271に近接した位置の画像の第2現像ロール51の磁気ブラシによる掻き取りを防止するためには、第2現像ロール51の回転方向は感光体1の移動方向と一致させて感光体1の移動速度に対する現像ロール51の相対的な周速度を減少させるのが良い。
【0022】
以上述べた理由に基づき、本実施例の電位分割現像方式を用いた2色レーザプリンタは第2現像機5の現像ロール51の感光体1表面に対向した現像位置における回転方向を感光体1の移動方向と一致させた順方向を採用している。
【0023】
以上述べた実施例2によれば第2現像ロールの回転方向を順方向にしたので、第1現像画像と第2現像画像の近接位置近傍の第1現像画像において、第2現像ロールの磁気ブラシによる掻き取りが防止できる。これにより、画像欠損をよりよく防止できより良好な画像が得られるという効果がある。
(実施例3)
以下実施例3について図6を用いて説明する。図6は実施例3の電位分割現像方式を用いた2色レーザプリンタの断面側面図である。図1に示した実施例1および実施例2の第2現像ロール51の数は1本であるが、実施例3では順方向回転の現像ロール51を2本用いている。
【0024】
第2現像機5の現像ロール51に複数の順方向現像ロールを搭載しても、本実施例と同様の掻き取り防止効果は維持できることを確認した。なお、このとき複数本の現像ロールにより得られる現像時のトナー供給量の増加によって第2現像に能力的な余裕ができ、より第2画像の濃度を高めることができるという新たな効果も加わる。
【0025】
以上述べた本実施例によれば、第2現像に2本の順方向回転の現像ロールを搭載したので、第1現像画像と第2現像画像の近接位置近傍の第1現像画像において、第2現像ロールの磁気ブラシによる掻き取りが防止できることは言うまでもなく、より第2画像の濃度を高めることができるという効果もある。なお、第2現像の現像ロールを3本以上にしても本実施例の効果は発揮され、より高い濃度を得ることが可能になることは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】
以上述べた本発明によれば、第1色目を現像する現像機に複数の現像ロールを搭載させそのうちの少なくとも1本の現像ロールの回転方向を感光体の移動方向に一致させ、さらに他の現像ロールのうち少なくとも1本の現像ロールの回転方向を感光体の移動方向と逆方向にしたので、回転方向が感光体の移動方向に一致した現像ロールと回転方向が感光体の移動方向と逆方向の現像ロールで画像欠損発生位置が異なる特性を利用して互いに画像欠損を補完しあうことができるので、第1現像画像と第2現像画像が隣接した境界部近傍の第1現像画像における画像欠損を防止することができ、画像欠損の無い良好な画像を現像する現像方法を提供し、この現像方法を用いて画像欠損の無い良好な画像を印刷する電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電位分割現像方式を用いた2色レーザプリンタの断面側面図である。
【図2】 電位分割現像の電位分布と画像配置の関係を示す図である。
【図3】 本発明の第1現像機の断面側面図である。
【図4】 逆方向現像ロールにより、電位分割現像の第1色の現像を行った場合の第1色トナー画像の状態を示す図である。
【図5】 順方向現像ロールにより、電位分割現像の第1色の現像を行った場合の第1色トナー画像の状態を示す図である。
【図6】 実施例3の電位分割現像方式を用いた2色レーザプリンタの断面側面図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、4…第1現像機、41…第1現像機の現像ロール、5…第2現像機、51…第2現像機の現像ロール、6…転写前帯電器、7…用紙、8…転写機、9…定着機、10…クリーナ、11…露光装置、12…露光制御手段、21…帯電電位(Vo)、22…中間電位(Vw)、23…放電電位(Vr)、24…第1現像機のバイアス電位、25…第2現像機のバイアス電位、26…正帯電トナー、261…正帯電トナー画像、27…負帯電トナー、271…負帯電トナー画像、262は第1色現像剤、411は磁気ブラシ、42は規制部材、43はキャリア捕集ロール、44…搬送ロール、45…撹拌スクリュー、46…トナー補給ロール、47…トナーホッパ、263…画像欠損が発生した領域、272…第2色画像が現像されるべき画像領域 である。
Claims (1)
- 少なくとも、感光体と、帯電装置と、露光装置と、第1の現像装置と、第2の現像装置を有し、第1および第2の現像装置はそれぞれ着色粒子を感光体に移すための現像ロールを有し、感光体上に露光装置を用いて少なくとも3値の異なった電位レベルを有する領域を形成させ、そのうち、中間の電位レベルを除いた2値の電位レベルに対し正規現像と反転現像によりそれぞれ異なった種類の着色粒子を第1,第2の現像装置により現像する電位分割現像方法を用いた電子写真装置において、
電位分割現像の現像電位差より背景電位差を大きく設定した画像領域を有し、第1現像機に複数の現像ロールを搭載し、前記複数の現像ロールの回転速度は前記感光体の表面に対する相対的な移動速度よりも速く、前記複数の現像ロールのうち少なくとも1本の現像ロールの回転方向を感光体の表面の移動方向に一致させ、他の現像ロールのうち少なくとも1本の現像ロールの回転方向を感光体の表面の移動方向に対し逆方向としたことを特徴とする電位分割現像方法を用いた電子写真装置。
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