JP3800319B2 - 電位分割現像プロセスを用いたフルカラー記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等のトナ−等の着色粒子を用いて画像を顕像化させる電子写真方式の記録装置に係り、特に記録体の表面にフルカラーのトナ−画像を形成させるプロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の現像方法と現像機について説明する。電子写真方式を用いた記録装置は、着色粒子を記録媒体表面に画像として顕像化させる印写工程と顕像化された着色粒子画像を記録体に固着させる定着工程から成る。着色粒子には電子写真専用のトナーと呼ばれる粉末が用いられる。感光体はその表面の全面が一旦帯電され、続いて光を照射することにより部分的な電荷放電が行われる。ここに、感光体表面には帯電領域と放電領域による電位コントラストが形成され、これを静電潜像と呼ぶ。現像工程では、まず、着色粒子であるトナー粒子を帯電させる。 トナー粒子は感光体表面の静電潜像に対向する現像位置まで現像ローラと呼ばれるローラにより搬送される。静電潜像の顕像化の方式として、バイアス現像と呼ばれる方法がよく用いられる。バイアス現像では、現像ローラにバイアス電圧を印加し、感光体表面に形成された潜像電位と現像ローラとの間に発生する電界の作用により帯電されたトナー粒子を現像ローラ表面から分離して感光体表面に移動させ、作像が行われる。潜像電位(すなわち感光体の像形成部分の電位)として、前述の帯電電位を用いてもよいし、放電電位を用いてもよい。一般に、潜像電位として帯電電位を用いる方法を正規現像法、放電電位を用いる方法を反転現像法と呼ぶ。帯電電位と放電電位のうち潜像電位として用いられない側の電位を背景電位と呼ぶ。現像ローラのバイアス電圧は帯電電位と放電電位の中間に設定され、潜像電位との差を現像電位差と呼ぶ。同様に、背景電位との差を背景電位差と呼ぶ。
【0003】
上記バイアス現像を用いた印写工程を発展させた形態として、 原色トナーを用いてバイアス現像行い、記録紙、中間転写体などの記録媒体の上に原色トナーを転写し、この工程を一つの記録媒体に対して各原色ごとに順次重ねて行うことにより、中間色を有するフルカラー画像を得る記録方式がある。この方式をタンデムカラープロセスと呼ぶ。トナーを重ねあわせて中間色を表現するために、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を3原色とする減法混合が用いられる。この3原色に、混色時に色調の不均一が目立ち易い黒(K)を原色として追加して4原色とすることが多い。原色同士の重ねを必要とせず、併置して中間色を表現する加法混合を用いることは原理的には可能であるが、電子写真法のトナー画像の場合、光源を外来光の反射に頼らざるを得ないため加法混合を用いると彩度が低下して色再現範囲が極めて小さくなってしまい実用に供することはできない。したがって、タンデムカラープロセスでは原色間の位置あわせ精度が、減法混合による中間色再現のために極めて重要なファクターとなる。一般に、最終的な記録媒体上すなわち出力画像上でCMYの各原色のピクセル間の位置ずれは、どの2つのピクセルを選んでも、40ミクロン以下となることが望まれている。しかし、現実にはこのような高精度な位置あわせ(色重ね)は技術的にかなり困難なことで、その場合でも100ミクロン以下とする必要があると言われている。この方法では、1つの感光体デバイスに対して1色の現像しかできす、3原色を用いた中間色と黒を再現するのに各原色ごとに4つの独立した印写工程を必要とするため、記録装置が大型化し易いという課題がある。
【0004】
また、3原色を用いた中間色を再現するために、2回の位置あわせが必要になり原色間の色重ね精度を高めることが容易でないという課題もある。
【0005】
さらに、 中間色の再現のためにCMYの各原色以外に別の原色を追加すると、そのまま記録装置の大型化につながるため、色再現範囲が3原色の減法混合にて得られる範囲に限定され、狭くなるという課題があった。
【0006】
以上述べたタンデムカラープロセスとして例えば、Lucien A. De Schamphelaere and Xeikon Team、 "Digital Color Presses Applications and Technologies"、 IS&T's 10th International Congress Proceedings、 pp.517-526 (1994)、 ISBN: 0-89208-179-1等に記載の方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた従来のフルカラー記録装置では、原色毎に独立した印写工程が必要になるために、記録装置が大型化し易い、また原色間の色重ね精度を高めることが容易でないという課題があった。さらに色再現範囲が3原色の減法混合の範囲に限定され狭くなるという課題もあった。
【0008】
そこで、本発明の目的は小型で、容易に色重ね精度が得られるため色再現性に優れたフルカラー記録装置を提供することにある。さらに本発明のその他の目的は、3原色の減法混合の範囲を越える広い色再現範囲を有するフルカラー記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、2つの電位分割現像プロセスを用いることにより達成される。
【0010】
つぎに、電位分割現像プロセスについて説明する。電子写真のバイアス現像方式の変形例として例えば、特開昭48−37148号等に古くから見られるように感光体の帯電領域と放電領域の電位を二分して中間の電位領域を設け、上記放電領域に正規現像を行う第1の現像機を設け第1のトナーを現像し、続いて上記帯電領域に反転現像を行う第2の現像機を設け第2のトナーを現像することにより、一回の帯電工程と光照射工程(露光工程)で2種類のトナーの現像を行う現像方法がある。この現像方法では、第1の正規現像機のバイアス電圧値と第2の反転現像機のバイアス電圧値に挟まれた電圧値を有する感光体上の中間の電位領域(中間電位と呼ぶ)にはトナ−は現像されず、画像として背景部分が形成されるので、背景部、第1画像部、第2画像部から成る2種のトナーによる画像の形成が可能である。現像方法を電位分割現像プロセスと呼ぶ。電位分割現像プロセスでは通常、2種のトナーは色分けして用いられ、2色から成る画像を得る目的に使用される。上記の背景部、第1画像部、第2画像部は感光体の表面の電位レベルによって領域分けされる。したがって、これらの領域は互いに重なることなく形成される。このことは2種のトナーが混ざり合うことがないことを示している。この方式では、2種のトナー同士の混合によって別の色調を発色させることは行われないので、カラーの色調は画像に現れる色そのものが用いられる。この方法では1つの感光体デバイスに対して、2色の画像が1度に記録できるので記録装置がコンパクトになるという利点がある。また、2色トナー同士の混合はできないが、所定の2色画像間の位置は、一回の露光工程で静電潜像を形成するので、原理的にずれることがないという利点もある。なお、第1の現像を反転現像、第2の現像を正規現像としても電位分割現像は可能である。
【0011】
電位分割現像プロセスを用いたフルカラー記録装置を実現するためには、1つの記録媒体に対して、第1と第2の電位分割現像プロセスを連続して配置する。第1の電位分割現像プロセスに2つの減法混色用の原色を用い、続く第2の電位分割現像プロセスのうちの1色に残りの原色を用いる。この状態では、第1の電位分割現像プロセスに用いた2つの原色を混合させることができないので、この2つの原色の混合を補うように第2の電位分割現像プロセスの残りの一方の現像の色調を決める。具体的には、第1の電位分割現像プロセスに用いた2つの原色のうちいずれかを用いれば、3原色の混合が可能になる。また、それ以外の色を用いた場合には、色再現範囲が拡大することもある。なお、第1と第2の電位分割現像プロセスを入れ替えること、または同じ電位分割現像プロセスの中の第1色現像と第2色現像を入れ替えることは色再現性に影響を与えないので本発明の効果も同様に得られる。
【0012】
以上述べた方法により、2つの印写工程で中間色の再現が可能になるので、従来のタンデムカラープロセスに比べて小型なフルカラー記録装置の実現が可能になる。また、位置あわせが1回で済むので、原色間の色重ね精度を高めることが容易になる。さらに、色混合を補う第1または第2の電位分割現像プロセスの一方の色調に3原色以外の色を用いることができるので、3原色の減法混合の範囲を越える広い色再現範囲を実現できる。
【0013】
【発明実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1〜図4を用いて説明する。
【0014】
図1は電位分割現像プロセスの1つの印写工程の断面側面図である。1は感光体ドラム、2は帯電機、4は第1現像機、5は第2現像機、 6は転写前帯電機、7は記録媒体、8は転写機、10はクリーナ、11は露光装置、12は露光制御手段である。帯電機2により一様に帯電された感光体ドラム1表面に、レーザドライバ等から成る露光制御手段12により発光を制御された半導体レーザおよび光学系から成る露光装置11によって静電潜像が形成される。この後、二つの現像機4、5により、電位分割現像で静電潜像を2色のトナーで現像する。転写前帯電機6は、現像される2色のトナーの帯電極性が異なるため、これをそろえるために用いられる。転写前帯電機6により極性がそろえられた2色のトナーは、転写機8によって記録媒体7に転写される。 転写されずに感光体ドラム1表面に残存したトナーはクリーナ10により回収され、1つの印写工程を終了する。
【0015】
図2は電位分割現像の電位分布と画像配置の関係を示す図である。 21は帯電電位(Vo)、22は中間電位(Vw)、23は放電電位(Vr)、24は第1現像機のバイアス電位、25は第2現像機のバイアス電位、26は正帯電トナー、261は正帯電トナー画像、27は負帯電トナー、271は負帯電トナー画像である。電位分割現像は感光体1の帯電領域21と放電領域23の電位を二分して中間の電位領域22を設け、上記放電領域23に正規現像を行う第1の現像機4を設け第1のトナー26を現像し、続いて上記帯電領域21に反転現像を行う第2の現像機5を設け第2のトナー27を現像することにより、一回の帯電工程と光照射工程(露光工程)で2種類のトナーの現像を行う現像方法である。この現像方法では、第1の正規現像機4のバイアス電圧値24と第2の反転現像機5のバイアス電圧値25に挟まれた電圧値を有する感光体1上の中間の電位領域22(中間電位)にはトナ−は現像されず、画像として背景部分が形成されるので、背景部、第1画像部261、第2画像部271から成る2種のトナーによる画像の形成が可能である。電位分割現像では通常、2種のトナーは色分けして用いられ、2色から成る画像を得る目的に使用される。また、第1の現像を反転現像、第2の現像を正規現像としても電位分割現像は可能である。
【0016】
図3は本実施例のフルカラープリンタの模式的プロセス図である。30は第1の電位分割現像プロセス、301は第1の電位分割現像プロセスの第1色現像、302は第1の電位分割現像プロセスの第2色現像、31は第2の電位分割現像プロセス、311は第2の電位分割現像プロセスの第1色現像、312は第2の電位分割現像プロセスの第2色現像である。第1の電位分割現像プロセスの第1現像301のトナーにはシアン(C)、第1の電位分割現像プロセスの第2色現像302のトナーには、マゼンタ(M)、第2の電位分割現像プロセスの第1色現像311のトナーには、イエロー(Y)の減法混合用の原色が用いられている。また、第2の電位分割現像プロセスの第2色現像312のトナーの色調には、シアン(C)が用いられている。第2の電位分割現像プロセスの第2色現像312のトナーと第1の電位分割現像プロセスの第1現像301のトナーは全く同じものである。本実施例のプロセスでは、Cトナーを2つの印写工程で分担して用いるため、一つの印写工程あたりCトナーを現像する現像機は小型化してある。ここで、小型化とは1つの現像機の現像剤の容量を少なくすることにより達成される。なお、現像剤は2成分現像の場合、トナーとキャリア粒子の混合物であり、1成分現像ではトナーそのものである。第1の電位分割現像プロセス30では上述した電位分割現像プロセスの原理から、CとMの混合を発生させることはできないが、第2の電位分割現像プロセスの第2色現像312を用いることにより可能になった。本実施例のプロセスの色再現範囲を図4に示す。図4はCIEL a* b*色空間でその再現範囲を表したものである。40は本実施例のフルカラープリンターの色再現範囲、41は従来のタンデムカラープロセスの色再現範囲である。本実施例のフルカラープリンターは、特にレッド(R)、ブルー(B)、グリーン(G)を中心とした色重ねにより再現されるにおいて従来より広い色再現性が得られる。
【0017】
以上述べた本実施例のフルカラープリンターでは、印写工程が2つで良いので、従来のタンデムカラープロセスに比べて小型なフルカラー記録装置の実現が可能になる。また、従来のタンデムカラープロセスでは3つを要した印写工程が、2つの印写工程間の位置あわせにより色重ねを行うことができるので、原色間の色重ね精度を高めることができ、より色再現性を高めることができる。さらに、各印写工程のうち、Cのトナーを現像する現像機を小型にできるので、本実施例のフルカラー記録装置は印写工程が2つで良いことから発生する効果を上回ってより小型化できる。
【0018】
以下、本発明のその他の実施例を図5を用いて説明する。図5は本実施例のフルカラープリンタの模式的プロセス図である。32は第3の現像プロセスである。第3の現像プロセス32は黒トナー専用で通常のモノクロ用のバイアス現像プロセスであって、電位分割現像は用いていない。本実施例のフルカラープリンターは図3の実施例に対して第3の現像プロセス32によって、黒1色の印写工程を追加したものである。ただし、本実施例の第1の電位分割現像プロセス30と第2の電位分割現像プロセス31は図3のものより小型化してある。また、黒の現像剤容量に対して、その他の現像機の現像剤容量は少なく設定してある。黒を独立させた理由の一つには、減法混合によって黒を作り出す図3の実施例では黒の色調の微妙な不均一が目立ち易いので、黒を原色として用いることが挙げられる。黒を独立させることは、従来のタンデムカラープロセスでも良く行われるが、カラーの原色を電位分割現像によって作り出す本実施例では従来とは異なった特別な意味がある。電位分割現像は帯電電位を2分するため、1色あたりの現像電位差が少なくなり、そのため1色あたりの現像力が低い。この問題を解決するため、高密度の印字率での長時間の印刷にも耐えうるように現像ロールの本数を増やすなどの工夫が成されている。実際の印刷モードでは黒トナーの消費が圧倒的に高いので、本実施例のように黒を独立させることにより、第1と第2の電位分割現像プロセス30、31の負担を大幅に低減でき、各印写工程の小型化が可能になる。
【0019】
以上述べた本実施例によれば、黒の現像を独立させたので、安定した黒の色調が得られ、かつ電位分割現像プロセスへの負担が軽減できるので各印写工程の小型化が可能になり、結果として従来の4原色のタンデムカラープロセスに比べて極めて小型なフルカラー記録装置の実現が可能になる
以下、本発明のその他の実施例を図6および図7を用いて説明する。図6は本実施例のフルカラープリンタの模式的プロセス図である。印写工程の配置と記号は図5のプリンターと同じであるが、電位分割現像の各プロセスの色配置が異なる。 第1の電位分割現像プロセスの第1現像301のトナーにはシアン(C)、第1の電位分割現像プロセスの第2色現像302のトナーには、イエロー(Y)、第2の電位分割現像プロセスの第1色現像311のトナーには、マゼンタ(M)の減法混合用の原色が用いられている。また、第2の電位分割現像プロセスの第2色現像312のトナーには、通常なら加法混合に用いられる色調であるグリーン(G)が用いられている。本実施例では第1の電位分割現像プロセス30のCトナーとYトナーの混合ができないが、各々第2の電位分割現像プロセス31のGトナーと混合される。これにより、色再現範囲を大きく拡げることができる。本実施例のプロセスの色再現範囲を図7に示す。図7は図4と同様のCIEL a* b* 色空間でその再現範囲を表したものである。40は実施例1および2のフルカラープリンターの色再現範囲、41は従来のタンデムカラープロセスの色再現範囲、42は本実施例のフルカラープリンターの色再現範囲である。CとG、YとGの間の色空間が大きく拡大し、従来にない極めて広い色再現範囲の実現が可能になった。しかも、中間色を司る印写工程が2つで良いことは実施例1および2と同様であって、フルカラー記録装置の小型化や原色間の色重ね精度に対してなんら影響はなく実施例1、2で実現した高い性能をそのまま引き継いでいる。
【0020】
本実施例の電位分割現像の各色配置は、カバーできる色空間をもっとも広く取るように定められた。すなわち第1の電位分割現像プロセス30には色空間上の距離がもっとも離れているCとYのトナーを配置した。しかもその間に入るGととの関係を見てもGとC、GとYはそれぞれ大きく離れており、第1の電位分割現像プロセス30のこの色配置に加えて第2の電位分割現像プロセスの第2色現像312をGにすることは最も効果的である。
【0021】
以上述べた本実施例によれば、小型なフルカラー記録装置で原色間の高い色重ね精度も実現でき、従来にない極めて広い色再現範囲の実現が可能になった。なお、本実施例では、第1の電位分割現像プロセスにCとYのトナーを配置し、これと混合させる色にGを用いたが、第2の電位分割現像プロセスにCとYのトナーを配置し、これと混合させる色として第2の電位分割現像プロセスにGを用いても同様の効果が得られる。また、この組み合わせ以外の色配置でも効果の度合いの差はあるが、本発明の効果は達成できる。
【0022】
【発明の効果】
以上述べた本発明によれば、 1つの記録媒体に対して、第1と第2の電位分割現像プロセスを連続して配置し、第1の電位分割現像プロセスに2つの減法混色用の原色を用い、続く第2の電位分割現像プロセスのうちの1色に残りの原色を用い、第1の電位分割現像プロセスに用いた2つの原色の混合を補うように第2の電位分割現像プロセスの残りの一方の現像の色調を定めるので、2つの印写工程で中間色の再現を可能にできる。したがって、従来のタンデムカラープロセスに比べて小型なフルカラー記録装置の実現が可能になり、位置あわせが1回で済むので、原色間の色重ね精度を高めることができるという効果がある。さらに、色混合を補う第1または第2の電位分割現像プロセスの一方の色調に3原色以外の色を用いることができるので、3原色の減法混合の範囲を越える広い色再現範囲を実現できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電位分割現像プロセスの1つの印写工程の断面側面図。
【図2】 電位分割現像の電位分布と画像配置の関係を示す図。
【図3】 本発明の実施例であるフルカラープリンタの模式的プロセス図。
【図4】 本発明の他の実施例であるフルカラープリンタのCIEL a* b* 色空間での再現範囲を示す図。
【図5】 本発明の他の実施例であるフルカラープリンタの模式的プロセス図。
【図6】 本発明の他の実施例であるフルカラープリンタの模式的プロセス図。
【図7】 本発明の他の実施例であるフルカラープリンタのCIEL a* b* 色空間での再現範囲を示す図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電機、4…第1現像機、 5…第2現像機、 6…転写前帯電機、7…記録媒体、8…転写機、10…クリーナ、11…露光装置、12…露光制御手段、21…帯電電位(Vo)、22…中間電位(Vw)、23…放電電位(Vr)、24…第1現像機のバイアス電位、25…第2現像機のバイアス電位、26…正帯電トナー、261…正帯電トナー画像、27…負帯電トナー、271…負帯電トナー画像、30…第1の電位分割現像プロセス、301…第1の電位分割現像プロセスの第1色現像、302…第1の電位分割現像プロセスの第2色現像、31…第2の電位分割現像プロセス、311…第2の電位分割現像プロセスの第1色現像、312…第2の電位分割現像プロセスの第2色現像、40…実施例1、2のフルカラープリンターの色再現範囲、41…従来のタンデムカラープロセスの色再現範囲、42…実施例3のフルカラープリンターの色再現範囲。

Claims (3)

  1. フルカラー記録装置であって、感光体、帯電装置、露光装置、第1の現像機、第2の現像機とを有し、該感光体上に該露光装置を用いて少なくとも3値の異なった電位レベルを有する画像領域を形成させ、そのうち、中間の電位レベルを除いた2値の電位レベルに対し正規現像と反転現像によりそれぞれ異なった種類の該着色粒子を該第1及び該第2の現像機により現像させる第1の電位分割現像プロセスと、同様に異なった種類の着色粒子を第3、第4の現像機により現像させる第2の電位分割現像プロセスを有し、前記第1の電位分割現像プロセスと前記第2の電位分割現像プロセスを直列に配置して、前記第1と前記第2の現像機にはシアン、マゼンタ、イエローの3原色トナーのうち2種のトナーを用い、前記第3の現像機には前記3原色トナーのうち前記2種以外のトナーを用い、前記第4の現像機には前記3原色トナーのうちいずれか一種、または、前記第1の電位分割現像プロセスで用いる2種のトナーが、シアンとイエローの場合にはグリーン、シアンとマゼンタの場合にはブルー、マゼンタとイエローの場合にはレッド、の色調のトナーを用いて、各々の電位分割現像プロセスで一回の帯電工程と露光工程により1つの記録媒体に画像を出力し、該出力画像は該着色粒子の色調とは異なる中間色を有することを特徴とするフルカラー記録装置。
  2. 前記請求項1記載のフルカラー記録装置は、更に、
    感光体、帯電装置、露光装置、現像機を有し、該感光体上に該露光装置を用いて画像領域を形成させ、感光体上に現像機により黒色トナーを現像させる第3の現像プロセスを備え、
    前記第1の電位分割現像プロセスと前記第2の電位分割現像プロセスと前記第3の現像プロセスとを直列に配置し、
    前記第1、第2の電位分割現像プロセスで各々一回の帯電工程と露光工程による2つの印写工程と前記第3の現像プロセスによる印写工程とにより、1つの記録媒体に画像を出力し、該出力画像は該着色粒子の色調とは異なる中間色を有することを特徴とするフルカラー記録装置。
  3. 前記第3の現像プロセスに用いる現像機の現像剤容量を、前記第1の電位分割現像プロセスと前記第2の電位分割現像プロセスに用いる該現像機の現像剤容量より多くしたことを特徴とする請求項に記載のフルカラー記録装置。
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