JPH06184437A - 高衝撃性に改質された強化されたポリアミド66 - Google Patents

高衝撃性に改質された強化されたポリアミド66

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JPH06184437A
JPH06184437A JP5220471A JP22047193A JPH06184437A JP H06184437 A JPH06184437 A JP H06184437A JP 5220471 A JP5220471 A JP 5220471A JP 22047193 A JP22047193 A JP 22047193A JP H06184437 A JPH06184437 A JP H06184437A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 A)19−70重量%のポリヘキサメチレン
アジピン酸アミド、 B)6−16重量%の B1)80−98重量%のラクタム類から誘導された単
位と B2)20−2重量%のイソフタル酸および3−アミノ
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンま
たはアゼライン酸およびヘキサメチレンジアミンから誘
導された単位とのコポリアミド、 C)4−15重量%のエラストマー、並びに D)50−20重量%の鉱物充填剤 を含有しており、A)+B)+C)+D)の合計が10
0重量%である、高衝撃性ポリアミド成型用混和物、並
びにこれらの成型用混和物から製造された成型品。 【効果】 本発明に従う成型用混和物においては、高い
耐熱性を減じることなく特に低温における充填剤−含有
ポリアミド類の靭性が改良された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、潜在性の酸基を有するゴム共重
合体類の他に特定のポリアミド類を含有している充填剤
で強化されたポリアミド成型用混和物およびそれらの製
造方法に関するものである。
【0002】それらの好適な機械的および物理的性質の
ために、ポリアミド類は重要な構成物質として確固たる
位置を占めている。ポリアミド類の特別な性質はそれら
の比較的高い水吸収性である。
【0003】例えば靭性、破壊時の伸び、誘電強度およ
び弾性モジュラスの如き重要な性能性質の大部分は水吸
収性に依存している。ポリアミド類のある種の性質は水
吸収性により改良されるが、他のものは悪影響を受け
る。すなわち、衝撃強度は増加するが、剛性および誘電
強度は成型したての部品と比べて減少する。
【0004】水吸収性は成型品の不適切な寸法安定性も
生じる。水との短時間の接触により生じる寸法変化だけ
が回復可能であり、水に対する長期露呈は成型品中で安
定な非可逆的な寸法変化をもたらす。
【0005】強化されていないポリアミド類の低い寸法
安定性、強度、剛性および耐熱性は多くの用途にとって
不適切である。しかしながら、ポリアミド成型品を例え
ば自動車、装置、器具または機械製作における場合のよ
うに支持または強度増加機能を果すことを意図するな
ら、ポリアミド成型品の剛性および寸法安定性の維持ま
たは改良が重要な条件である。これらの欠点は強化用物
質の添加により大部分克服される。例えば、ガラス繊
維、ガラスビーズまたは改質鉱物が溶融状態の熱プラス
チックスに加えられる。
【0006】しかしながら、これらの強化用物質により
得られる改良はある種の欠点を有している。剛性および
強度は一般的にかなりの程度に増加するが、弾性、特に
衝撃強度、は劇的に減少する。これは広範囲の用途にと
ってしばしば障害となる。さらに、強化用物質の含有量
増加につれて満足のいく表面を有する成型品を得ること
がますます難しくなる。
【0007】ドイツ特許29 44 611の教示に従う
と、5−50重量%のカプロラクタムとアジピン酸ヘキ
サメチレンとのコポリアミドの添加により鉱物が充填さ
れている66成型品の表面を改良することができる。
【0008】同じものであるヨーロッパ特許出願28
391は、種々の粘度のポリアミド66並びにカプロラ
クタムとアジピン酸ヘキサメチレンとのコポリアミド
の、充填剤を含有しているポリアミド成型用混和物を記
載している。
【0009】ドイツ特許32 00 428は、ポリアミ
ド66またはポリアミド6並びに部分的にイソフォロン
ジアミンにより置換されていてもよい2,2,4−および
/もしくは2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、イソフタル酸とヘキサメチレンジアミンとの非晶質
透明ポリアミド類のガラス繊維強化混合物を特許請求し
ている。
【0010】米国特許4,404,317に従うと、充填
剤が加えられている部分的結晶性ポリアミド並びにイソ
フタル/テレフタル酸とヘキサメチレンジアミンアミド
と任意のε−カプロラクタムまたはラウリンラクタムと
の非晶質ポリアミドの混合物が特に高い溶媒抵抗性を示
している。
【0011】これらのポリアミド混合物の製造により多
くの重要な性質が改良されているが、靭性における増加
は不適切である。
【0012】従って、しばしば例えばポリオレフィン類
の如き弾性重合体類および例えばポリブタジエン/アク
リロニトリルの如きゴムを基にしたエラストマー類、ま
たは改質されたグラフト重合体類を加えて靭性を増加さ
せている。
【0013】ドイツ特許37 35 404は、1−20
重量単位のε−カプロラクタムを含有しているアジピン
酸/ヘキサメチレンジアミンを基にしたコポリアミド、
ポリアミド66および衝撃−改質用ゴムの充填剤−含有
成型用混和物を記載している。
【0014】ドイツ特許38 17 279は、イソフタ
ル/テレフタル酸−ヘキサメチレンジアミンの非晶質コ
ポリアミド、部分的結晶性ポリアミドおよび衝撃−改質
用ゴムの成型用混和物を特許請求しており、希望により
これらの成型用混和物は充填剤を含有することもでき
る。
【0015】ヨーロッパ特許34 704は、希望によ
り充填剤も含有していてもよいポリアミド66およびポ
リアミド6と改質剤としてのEPDMとの混合物を記載
している。
【0016】ヨーロッパ特許327 978に従うと、
0.5−3重量%の反応性基を含有しているゴムの添加
により充填ポリアミドの表面および塗装性における顕著
な改良が得られる。
【0017】米国特許4,410,661は、良好な寸法
安定性および化学物質抵抗性により特徴づけられている
ポリアミド66、非晶質ポリアミドおよび衝撃改質剤の
混合物を記載している。
【0018】これらの方法でも靭性−関連性質において
は部分的改良だけが生じしかも耐熱性には悪影響を有し
ているため、それらは例えばハブキャップの如きある種
の用途用には不満足である。
【0019】従って、本発明に課される問題は高い耐熱
性を減じることなく特に低温における充填剤−含有ポリ
アミド類の靭性の改良を得ることである。驚くべきこと
に、この問題は下記のポリアミド混合物により解決でき
るということが見いだされた。
【0020】本発明は、 A)19−70重量%のポリヘキサメチレンアジピン酸
アミド、 B)6−16重量%のそして好適には8−14重量%の B1)80−98重量%のそして好適には84−95重
量%のラクタム類から誘導された単位と B2)20−2重量%のそして好適には16−5重量%
のイソフタル酸および3−アミノメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルアミンまたはアゼライン酸およ
びヘキサメチレンジアミンから誘導された単位とのコポ
リアミド、 C)4−15重量%のそして好適には6−10重量%の
エラストマー、並びに D)50−20重量%のそして好適には30−20重量
%の鉱物充填剤を含有しており、A)+B)+C)+
D)の合計が100重量%である、高衝撃性ポリアミド
成型用混和物に関するものである。
【0021】H.ホッフ(Hopf)、「ポリアミド(Die Poly
amide)」、スプリンゲル・フェルラグ、ベルリン、19
54中に詳細に記されている部分的結晶性ポリヘキサメ
チレンアジピン酸アミドが、本発明に従う成型用混和物
のポリアミド成分A)として適している(対応する製品
は例えばバイエルAGの製品であるデュレタンRまたは
バスフAGの製品であるウルトラミドRとして市販され
ている)。
【0022】ポリアミド成分B)は、アミノカルボン酸
類、例えばω−アミノカプロン酸もしくはω−アミノウ
ンデカン酸、またはそれらのラクタム類から、特定ジア
ミン類、例えばエチレンジアミン、テトラメチレンジア
ミン、デカメチレンジアミン、m−キシリレンジアミ
ン、2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−プロ
パン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキシルアミン、2,5−および/または2,
6−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナンおよび/また
は1,4−ジアミノメチルシクロヘキサン、の存在下で
の、ジカルボン酸類、例えばシュウ酸、アゼライン酸、
デカンジカルボン酸、ヘプタデカンジカルボン酸、2,
2,4−および/または2,4,4−トリメチルアジピン
酸、テレフタル酸またはイソフタル酸との重縮合により
得られるアミド類から選択することができる。もちろ
ん、数種の単量体類の重縮合により得られる共重合体類
も適している。
【0023】アミノカルボン酸類、例えばω−アミノカ
プロン酸またはω−アミノウンデカン酸、またはそれら
のラクタム類が添加されているアゼライン酸、イソフタ
ル酸および/またはテレフタル酸とアミノメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン、m−キシリ
レンジアミン、2,5−および/または2,6−ビス−
(アミノメチル)−ノルボルナンとのポリアミド類が好適
である。
【0024】イソフタル酸、3−アミノメチル−3,5,
5−トリメチルシクロヘキシルアミンおよびε−カプロ
ラクタムのコポリアミド類が特に好適である。
【0025】成分C)として使用されるエラストマー類
は、0℃より低い、好適には−10℃より低い、そして
より好適には−14℃以下〜−140℃の、ガラス転移
温度を有しておりそしてポリアミドとの混合物状で純粋
ポリアミドと比べて衝撃強度における改良を生じる重合
体類である。そのようなエラストマー類の例は、種々の
ゴム類、例えばエチレン/プロピレンゴム、ポリイソプ
レン、ポリシロキサン類、ジエン、オレフィンおよびア
クリレートゴム類並びに天然ゴム類、スチレン/ブタジ
エンブロック共重合体類、(メタ)アクリレートとのエ
チレン共重合体類、並びにポリエステルアミド/ポリエ
ーテルブロック共重合体類である。
【0026】本質的に下記の単量体類:ブタジエン、イ
ソプレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
スチレン、アクリロニトリル、エチレン、プロピレンお
よびアルコール成分中の炭素数が1−18の(メタ)ア
クリレート類:のうちの少なくとも2種から得られるゴ
ム−弾性性質を有する共重合体類、すなわちメソデン・
デル・オルガニッシェン・ヘミイ(Methoden der Organi
schen Chemie)、ホウベンーウエイル(Houben-Weyl)、1
4/1巻、ジョージ・チエメ・フェルラグ、スタットガ
ルト、1961、393−406頁中およびC.ブック
ナル(Bucknall)、「靭性付与されたプラスチックス(Tou
ghened Plastics)」、アプライド・サイエンス・パブリ
ッシャーズ、ロンドン、1977中に記されている型の
重合体類、を使用することが好ましい。好適な重合体
は、20重量%以上のそして好適には40重量%以上の
ゲル含有量を有している。
【0027】ポリアミドの末端アミンまたはカルボキシ
ル基に対する接着性を供する反応性成分を含有している
ゴム類が特に好適である。オレフィン系不飽和カルボン
酸類、例えばアクリル酸およびメタクリル酸、並びにそ
れらの誘導体類、特にターシャリー−ブチルエステル類
および/またはエポキシ基を含有しているもの、並びに
α,β−不飽和ジカルボン酸類、例えばマレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、アコニチン酸、ストラコン酸また
はそれらの無水物、がこれに関して挙げられる。
【0028】本発明の概念において好適な型のエラスト
マー類C)は、X−Y−またはX−Y−X型の芳香族ビ
ニル単量体(X)および共役ジエン(Y)の選択的に水
素化されたブロック共重合体類である。「エンサイクロ
ペディア・オブ・ポリマー・サイエンス・アンド・テク
ノロジー(Encyclopedia of Polymer Science andTechno
logy)」、15巻、インターサイエンス、ニューヨーク
(1971)、508頁以下に記されているスチレン/
ジエンブロック共重合体類の製造用に使用されている技
術を、例えばスチレン、α−メチルスチレンおよび/ま
たはビニルトルエンと例えばブタジエンおよび/または
イソプレンの如き共役ジエン類との適切なブロック共重
合体類の製造用に一般的に使用することができる。選択
的水素化はそれ自体は既知である方法により行うことが
でき、そしてそのことはエチレン系二重結合が実質的に
完全に水素化されており芳香族二重結合が大きく影響を
受けないということを意味している。
【0029】エテン単位対プロペン単位の比が好適には
40:60−90:10の範囲にあるようないわゆるエ
テン/プロペン(EPM)ゴム類およびエテン/プロペ
ン/ジエン(EPDM)ゴム類が、他の群の好適改質剤
として挙げられる。エテン対プロペン単位の重量比が4
0:60−65:35であるいわゆるEPMゴム類およ
びEPDMゴム類が特に好適である。それらは非晶質ま
たは半結晶性であってもよい。
【0030】架橋結合されていないEPMおよびEPD
Mゴム類のムーニー粘度(ML1+4/100℃)は2
5−100の間そして好適には35−90の間である
(DIN53 523に従う)。架橋結合されていない
EPMおよびEPDMゴム類のゲル含有量は1重量%以
下である。EPMゴム類はほとんど二重結合を有してい
ないが、エテン/プロペン/ジエン三元共重合体類(E
PDM)は1−20個の二重結合/100個の炭素原子
を含有することができる。
【0031】EPDMゴム類用に適しているジエン単量
体類の例は、共役ジエン類、例えばイソプレンおよびブ
タジエン、並びに炭素数が5−25の非共役ジエン類、
例えば1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、
1,5−ヘキサジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキ
サジエン、並びに1,4−および1,7−オクタジエン;
環式ジエン類、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキ
サジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペンタジ
エン;アルケニルノルボルネン類、例えば5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボル
ネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプロ
ペニル−5−ノルボルネンおよびトリシクロジエン類、
例えば3−メチル−トリシクロ−(5,2,1,0,2,6)
−3,8−デカジエンである。非共役ジエン類である1,
5−ヘキサジエン、エチリデンノルボルネンおよびジシ
クロペンタジエンが好適である。EPDM中のジエン含
有量は好適には0.5−10重量%である。当該型のE
PMおよびEPDMゴム類は例えばドイツ公開明細書2
8 08 709中に記されている。
【0032】水素化されたX−Yブロック共重合体類並
びにEPMおよびEPDMゴム類は好適には、0.7−
4重量%の量のエポキシ基または反応性カルボン酸類も
しくはそれらの誘導体類でグラフト化されている。アク
リル酸、メタクリル酸およびそれらの誘導体類、特にエ
ステル類および/またはエポキシ基を含有しているも
の、並びにα,β−不飽和ジカルボン酸類、例えばマレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、アコニチン酸、ビニル
安息香酸、ビニルフタル酸、シトラコン酸およびそれら
の無水物がこれに関して例として挙げられる。カルボキ
シル基は塩基性金属塩類で部分的に中和されていてもよ
く、すなわちここで当該金属イオンは一価、二価または
三価の金属イオン、例えばNa、Zn、Al、K、であ
る。
【0033】使用される強化用物質D)は主として、鉱
物充填剤、例えばアスベスト類、シリカ、滑石、珪酸カ
ルシウム(ウォラストナイト)、珪酸アルミニウム、炭
酸マグネシウム、ミクロビット、チョーク、か焼カオリ
ン類、雲母(ムスコバイト)、長石およびシリカ粉末ま
たはこれらの充填剤の組み合わせである。充填剤を一般
的な有機シランを基にしたサイジング剤および結合剤、
例えばトリメトキシアミノプロピルシラン、でコーテイ
ングすることもできる。
【0034】シランサイジング剤と一緒のか焼カオリン
およびウォラストナイトが好適である。
【0035】鉱物充填剤の代わりに、本発明に従う成型
用混和物はガラスビーズ、ガラス粉末、無機強化用物質
または液体結晶性重合体の繊維を含有することもでき
る。これらは、例えば、セラミック充填剤、例えば亜硝
酸アルミニウムおよびホウ素、または充填剤と例えばガ
ラスビーズ、炭素繊維またはアラミド繊維の如き強化用
物質との組み合わせである。
【0036】さらに、本発明に従う成型用混和物は一般
的添加物、例えば染料、顔料、安定剤、防炎添加物、核
形成剤、潤滑剤および型抜き剤、を含有することもでき
る。本発明に従う成型用混和物は強化熱可塑物用に典型
的に使用されている方法により製造することができる。
最初に成分類A)、B)およびC)を加えそして成分
D)を溶融物中に加えることによりまたは成分類B)、
C)およびD)を成分A)中に加えることにより、充填
剤をポリアミド成型用混和物の中に混練器、混合ロール
または単独−スクリューもしくは複数−スクリュー押し
出し器を用いて270℃以上の温度において加えること
ができる。しかしながら、成分類A)およびB)または
A)およびC)を処理前に混合しそして次に生じた混合
物に他の二種の成分類C)およびD)またはB)および
D)を加えることもできる。添加物の量は、添加物が混
合物中で希望する効果を与えることができるような方法
に、計量すべきである。この量は予備試験により容易に
決めることができる。
【0037】
【実施例】下記の成分類を実施例1−12用に使用し
た。
【0038】A)3.0の相対粘度(m−クレゾール中
1重量%溶液に対して25℃において測定された)を有
するポリアミド66 B1)3.0の相対粘度(m−クレゾール中1重量%溶
液に対して25℃において測定された)を有するポリア
ミド6 B2)95重量%のε−カプロラクタム、5重量%のア
ジピン酸/ヘキサメチレンジアミンのコポリアミド;相
対粘度2.9(m−クレゾール中1重量%溶液に対して
25℃において測定された) B3)5重量%のイソフタル酸、5重量%の3−アミノ
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンお
よび90重量%のε−カプロラクタムのポリアミド;相
対粘度3.1(m−クレゾール中1重量%溶液に対して
25℃において測定された) B4)5重量%のイソフタル酸、5重量%の3−アミノ
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンお
よび90重量%のε−カプロラクタムのポリアミド;相
対粘度3.6(m−クレゾール中1重量%溶液に対して
25℃において測定された) B5)2.5の相対粘度(m−クレゾール中1重量%溶
液に対して25℃において測定された)を有するヘキサ
メチレンジアミンおよびイソフタル酸の非晶質ポリアミ
ド B6)8重量%のアゼライン酸、8重量%のヘキサメチ
レンジアミンおよび84重量%のε−カプロラクタムの
ポリアミド;相対粘度3.5(m−クレゾール中1重量
%溶液に対して25℃において測定された) C1)80重量部の架橋結合されたポリブタジエン(ト
ルエン中で測定された70%以上のゲル含有量)並びに
20重量部の18重量部のメチルメタクリレートおよび
2重量部のn−ブチルアクリレートのグラフト殻の乳化
重合体、ここでラテックス中に存在しているグラフト基
質の平均粒子直径は0.3−0.4μmの間である(ドイ
ツ特許3 105 364およびドイツ特許3 019 2
33参照) C2)約0.7重量%の無水マレイン酸でグラフト化さ
れたエチレン(45重量%)/プロピレンのEPMゴ
ム、密度0.86g/cm3、MFI(2.16kg/2
30℃)=3、エキセロルVA1803(エキソンの製
品)−製造に関してはWO91/07467、実施例1
−6を参照のこと。
【0039】C3)2重量%の無水琥珀酸で官能化され
ている、28:72のスチレン対ゴム比、−42℃のガ
ラス温度および75のショア硬度を有するスチレン−エ
チレン/ブチレン−スチレントリブロック重合体(クラ
トンFG1901X、シェルの製品) D)か焼シラン処理カオリン E)ウォラストナイト
【0040】
【表1】 表1:成型用混和物の組成 実施例番号 成分の百分率含有量〔重量%〕 A1 B1 B2 B3 B4 B5 B6 C1 C2 C3 D E 1* 63 - - 7 - - - - - - 30 - 2* 49 14 - - - - - 7 - - 30 - 3* 49 - - - 14 - - 7 - - 30 - 4* 49 - 14 - - - - 7 - 30 - 5* 49 14 - - - - - - 7 - 30 - 6 49 - - - 14 - - - 7 - 30 - 7* 49 6 8 - - - - - 7 - 30 - 8 49 6 - 8 - - - - 7 - 30 - 9 49 - - - 14 - - - 7 30 - 10* 49 - - - - 14 - - 7 - 30 - 11* 49 - - - - 14 - - - 7 30 - 12 49 - - - 14 - - - 7 - - 30 13 49 - - - 10 - - - 11 - 30 - 14 54 - - - 11 - - - 10 - 25 - 15 49 - - - - - 14 - 7 - 30 - * 比較調合物 成型用混和物の製造および試験 ポリアミドA)、ポリアミドB)および改質剤C)を連
続的2−スクリュー押し出し機中で溶融させそして溶融
物中で均質化した。充填剤D)を溶融物中に第二のホッ
パーを通して加えた。シリンダー温度を選択して260
−310℃の溶融温度を保った。溶融ストランドを水中
に通し、造粒し、そして乾燥した。
【0041】80mm×10mm×4mmの試験棒、引
っ張り試料および直径が60mmの3mm丸板を、成型
用混和物から標準的射出成型機の中で製造した。これら
の試験試料を使用して引っ張り時の弾性モジュラス(D
IN 53 457)、耐熱性(HDT−A、平らにおか
れた試験試料、外側繊維歪み0.2%、ISO75)並
びに室温および−30℃における衝撃強度(ak)(I
SO180)を測定した。さらに、丸板を使用して室温
および−30℃におけるDIN 53 443に従う二軸
浸透試験におけるエネルギー吸収を測定した。表面性質
を丸板から視覚的に評価した。
【0042】実施例1−14で使用された成型用混和物
の組成を表1に示す。
【0043】表2は実施例1−14に従う成型品の試験
結果を示している。
【0044】
【表2】
【0045】表2からわかる如く、成型品は特に低温に
おけるとりわけ高い靭性を示し、耐熱性における減少は
なかった。さらに、本発明に従う成型用混和物は射出成
形中の減じられた射出圧力を反映する改良された溶融流
によっても特徴づけられている。これにより、薄壁成型
品の製造が可能になる。
【0046】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0047】1.A)19−70重量%のポリヘキサメ
チレンアジピン酸アミド、B)6−16重量%の B1)80−98重量%のラクタム類から誘導された単
位と B2)20−2重量%のイソフタル酸および3−アミノ
メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンま
たはアゼライン酸およびヘキサメチレンジアミンから誘
導された単位とのコポリアミド、 C)4−15重量%のエラストマー、並びに D)50−20重量%の鉱物充填剤を含有しており、
A)+B)+C)+D)の合計が100重量%である、
高衝撃性ポリアミド成型用混和物。
【0048】2.46−66重量%のポリヘキサメチレ
ンアジピン酸アミドA)、8−14重量%のコポリアミ
ドB)、6−10重量%のエラストマーC)および30
−20重量%の鉱物充填剤を含有しており、A)+B)
+C)+D)の合計が100重量%であることを特徴と
する、上記1のポリアミド成型用混和物。
【0049】3.85−95重量%の単位B1)と5−
15重量%のB2)とのコポリアミド類B)を含有して
いることを特徴とする、上記1および2のポリアミド成
型用混和物。
【0050】4.部分的結晶性ポリヘキサメチレンアジ
ピン酸アミドをポリアミド成分A)として含有している
ことを特徴とする、上記1−3のポリアミド成型用混和
物。5.ポリアミド成分B)として、アミノカルボン酸
類、例えばω−アミノカプロン酸もしくはω−アミノウ
ンデカン酸、またはそれらのラクタム類から、特定ジア
ミン類、例えばエチレンジアミン、テトラメチレンジア
ミン、デカメチレンジアミン、m−キシリレンジアミ
ン、2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−プロ
パン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキシルアミン、2,5−および/または2,
6−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナンおよび/また
は1,4−ジアミノメチルシクロヘキサン、の存在下で
の、ジカルボン酸類、例えばシュウ酸、アゼライン酸、
デカンジカルボン酸、ヘプタデカンジカルボン酸、2,
2,4−および/または2,4,4−トリメチルアジピン
酸、テレフタル酸またはイソフタル酸との重縮合により
得られるポリアミド類およびコポリアミド類を含有して
いることを特徴とする、上記1−4のポリアミド成型用
混和物。
【0051】6.ポリアミド成分B)として、アゼライ
ン酸、イソフタル酸および/またはテレフタル酸並びに
アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルア
ミン、m−キシリレンジアミン、2,5−および/また
は2,6−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナンからア
ミノカルボン酸類、例えばω−アミノカプロン酸または
ω−アミノウンデカン酸、またはそれらのラクタム類か
ら得られるポリアミド類を含有していることを特徴とす
る、上記1−5のポリアミド成型用混和物。
【0052】7.イソフタル酸、3−アミノメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンおよびε−
カプロラクタムのコポリアミド類を成分B)として含有
していることを特徴とする、上記1−6のポリアミド成
型用混和物。
【0053】8.エラストマーC)として、ポリアミド
との混合物状で純粋ポリアミドと比べて衝撃強度におけ
る改良を生じるような0℃より低いガラス転移温度を有
する重合体類、例えばエチレン/プロピレンゴム、ポリ
イソプレン、ポリシロキサン類、ジエン、オレフィンお
よびアクリレートゴム類並びに天然ゴム類、スチレン/
ブタジエンブロック共重合体類、(メタ)アクリレート
とのエチレン共重合体、並びにポリエステルアミド/ポ
リエーテルブロック共重合体類、を含有していることを
特徴とする、上記1−7のポリアミド成型用混和物。
【0054】9.エラストマーC)として、本質的に単
量体類であるブタジエン、イソプレン、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、スチレン、アクリロニトリ
ル、エチレン、プロピレンおよびアルコール成分中の炭
素数が1−18の(メタ)アクリレート類のうちの少な
くとも2種から得られそして20重量%以上のゲル含有
量を有する共重合体類を含有していることを特徴とす
る、上記1−8のポリアミド成型用混和物。
【0055】10.エラストマーC)として、ポリアミ
ドの末端アミンまたはカルボキシル基に対する接着性を
与える反応基を含有しておりそしてオレフィン系不飽和
カルボン酸類、例えばアクリル酸、メタクリル酸および
それらの誘導体類、より特にターシャリー−ブチルエス
テル類および/またはエポキシ基を含有しているもの、
並びにα,β−不飽和ジカルボン酸類、例えばマレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、アコニチン酸、ストラコン
酸またはそれらの無水物を用いて製造されたゴム類を含
有していることを特徴とする、上記1−9のポリアミド
成型用混和物。 11.強化用物質D)として、鉱物充填剤、例えばアス
ベスト類、シリカ、滑石、珪酸カルシウム(ウォラスト
ナイト)、珪酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、ミク
ロビット、チョーク、か焼カオリン、雲母(ムスコバイ
ト)、長石およびシリカ粉末またはこれらの充填剤の組
み合わせ、を含有していることを特徴とする、上記1−
10のポリアミド成型用混和物。
【0056】12.か焼カオリンおよびウォラストナイ
トをシラン層と共に強化用物質D)として含有している
ことを特徴とする、上記11のポリアミド成型用混和
物。
【0057】13.成型品の製造用の、上記1−12の
ポリアミド成型用混和物の使用。
【0058】14.上記1−12のポリアミド成型用混
和物の成型品。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)19−70重量%のポリヘキサメチ
    レンアジピン酸アミド、 B)6−16重量%の B1)80−98重量%のラクタム類から誘導された単
    位と B2)20−2重量%のイソフタル酸および3−アミノ
    メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンま
    たはアゼライン酸およびヘキサメチレンジアミンから誘
    導された単位とのコポリアミド、 C)4−15重量%のエラストマー、並びに D)50−20重量%の鉱物充填剤を含有しており、
    A)+B)+C)+D)の合計が100重量%である、
    高衝撃性ポリアミド成型用混和物。
  2. 【請求項2】 成型品の製造用の、請求項1に記載のポ
    リアミド成型用混和物の使用。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリアミド成型用混和
    物の成型品。
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