JPH0618210Y2 - 真空凍結乾燥装置における小容器の搬出入装置 - Google Patents

真空凍結乾燥装置における小容器の搬出入装置

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JPH0618210Y2
JPH0618210Y2 JP1987093093U JP9309387U JPH0618210Y2 JP H0618210 Y2 JPH0618210 Y2 JP H0618210Y2 JP 1987093093 U JP1987093093 U JP 1987093093U JP 9309387 U JP9309387 U JP 9309387U JP H0618210 Y2 JPH0618210 Y2 JP H0618210Y2
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drying
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Kyowa Vacuum Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、凍結乾燥に要する真空圧力を保持し得るよう
構成した乾燥室内に、冷凍兼加熱の温度制御を可能とし
た複数の水平な棚段を設けた真空凍結乾燥装置に、被乾
燥材料が充填された小容器を搬出入するように用いる搬
出入装置に関する。
[従来の技術] 上述の形態の真空凍結乾燥装置を用いて、食品・薬品等
の被乾燥材料を乾燥する際、被乾燥材料を、バイアル等
の小容器に充填し、その小容器を、真空凍結乾燥装置の
乾燥室内の棚段の上面に並列させて載置し、棚段を冷凍
機の作動で冷却して容器内の被乾燥材料を所定の温度に
凍結させ、しかるのち、乾燥室内の真空圧力および棚段
の温度を真空乾燥に適する値に保持せしめて、乾燥させ
ることが行なわれている。
[考案が解決しようとする課題] この被乾燥材料を小容器に充填して行なう乾燥に際し、
その被乾燥材料を充填した小容器を棚段の上面に並列載
架する作業は、その小容器を乾燥室内に装設してある棚
段の上面の手前側に載せながら、その小容器で、先に棚
段の上面に載せてある小容器を棚段の上面に沿い乾燥室
の奥に押込んでいくことで行なうが、このとき、小容器
の底面が棚段の上面と摺擦することで損傷を受け、ま
た、小容器同志の周壁が強く衝激的に接触することで破
損するなどの不都合を生ずるようになる問題がある。
また、棚段の上面とそこに並列載置した小容器との間の
熱伝導を良好にして、それら小容器内の被乾燥材料の予
備凍結を効率的にするため、小容器を棚段の上面に載置
する前に、その棚段の上面には、エタノールなどの、衛
生上許容され、予備凍結に必要な温度領域で凍結せず、
かつ、真空下において容易に揮発する液体を、予め薄層
に拡げて散布しておき、小容器を棚段の上面に並列させ
て載置したときに、それら小容器の底面と棚段の上面と
の間に形成される間隙が、この予め散布した液体で埋め
られて、棚段の冷却による小容器内の被乾燥材料の予備
凍結の工程の間、棚段と小容器との間における熱伝導
が、この予め散布した液体を介して広い面積で行なわれ
るようにする場合がある。この場合、棚段の上面に摺接
させながら多数の小容器を棚段の上面に載置していく
と、この棚段の上面に薄層に散布した液体が、棚段の上
面から浚い落されて、この液体により熱伝導を良くする
利益が得られなくなる問題が出てくる。
これらのことから、棚段の上面に対して被乾燥材料を充
填せる多数の小容器を載置するときに、それら小容器を
一たん棚段の上面の上方に配位し、その位置から下降さ
せることで棚段の上面に載置するようにして、それら小
容器の底面と棚段の上面との間には摺擦を生ぜしめるこ
となく、棚段の上面に小容器を載置し得るようになる手
段の実現が真空凍結乾燥装置に望まれている。
しかし、このようにするには、多数の小容器を、真空凍
結乾燥装置の乾燥室内に棚設されている棚段の上面に並
列載置する状態に整列配置しておいて、その配置状態の
多数の小容器を、その状態のまま乾燥室内の棚段の上面
の上方位置に運び込み、その位置から多数の小容器をそ
っくり下方に動かして棚段の上面に載置せしめる搬入手
段が必要となり、しかも、その搬入手段を、多段に棚設
してある各棚段に対応させて装設しなければならず、そ
の機構が面倒なだけでなく、その操作が面倒な問題があ
る。
[目的] 本考案は、この問題を解消せしめるためになされたもの
であって、多段に棚設した棚段を昇降させる作動に、多
数の小容器を宙吊り状態に保持する容器保持棚を組合わ
せることで、格別に作動機構を設けることなく、簡略な
機構をもって、多数の小容器を、乾燥室内の各棚段上
に、各棚段の上面と小容器の底面との間に摺擦を生ぜし
めることなく、所定の配列状態に載置していけるように
する新たな手段を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] そして本考案においては、上述の目的を達成するための
手段として、前面に開閉自在の開閉扉により密閉される
装入口を具備し、内部を凍結乾燥に要する真空圧力に保
持し得る乾燥室内に、冷凍兼加熱の温度制御を可能とし
た水平な棚段を所定の間隔をおいて上下に多段に並列す
るよう棚設した真空凍結乾燥装置において、前記多段の
棚段のそれぞれを、上下に可動に乾燥室内に配設して、
それらを、前記間隔に対応する距離の範囲内において自
在に上下に伸縮する懸垂機構を介して、上下に順次連繋
し、それらの棚段の最上位の棚段を、乾燥室内に昇降自
在に設けた昇降機構に連繋し、乾燥室内の左右の両側部
で、前記多段の棚段が昇降機構の下動により乾燥室の底
部に重合して積層する状態における最上位の棚段の上面
に対応する部位に、ガイド部材をそれぞれ装設し、それ
らガイド部材には、被乾燥材料が充填される小容器の頸
部に嵌入する間隔をおいて多数の櫛歯状の歯杆が左右方
向に並列して、前記棚段の上面積に対応する広さに形成
された櫛形の保持枠とそれの左右に並列する歯杆の間隔
の開放端部を開閉自在に塞ぐ支持枠とよりなる容器保持
棚の左右の両端部を、前記装入口を介し、出入自在に、
かつ、上方への離脱を自在に懸架せしめ、かつ、前記ガ
イド部材は、懸架せしめた容器保持棚に支持せる小容器
の底面を前記状態にある最上位の棚段の上面より高く支
持する高さ位置に設定して設けてなる真空凍結乾燥装置
における小容器の搬出入装置を提起するものである。
[実施例] 次に実施例を図面に従い詳述する。
第1図は本考案を実施せる真空凍結乾燥装置Aの要部の
横断平面図、第2図は同上装置Aの要部の縦断側面図
で、同図において、1は乾燥室、2はその乾燥室1の装
入口、3は乾燥室1内に多段に棚設せる棚段、a…は各
棚段3…を懸垂する懸垂機構、v…は被乾燥材料を充填
せる小容器、wは小容器v…を乾燥室1内の棚段3上に
対し搬出入する搬出入装置を示す。
乾燥室1は、真空凍結乾燥に要する真空圧力に保持し得
るよう排気系(図示していない)に連通している。そし
て、それの装入口2は、第2図に示している如く、該乾
燥室1の前壁10の下部に開設してあり、その前面に前
記前壁10の外面に沿い上下に摺動するよう装設せる開
閉扉20により気密に閉塞されるようにしてある。
棚段3…は、第2図に示している如く、乾燥室1内に所
定の間隔Dを上下に保持した状態として水平な姿勢をも
って多段に棚設されるが、それら、棚段3…のうちの最
上位の棚段3−1は、乾燥室1内の天井部に、天井11
を気密に貫通して油圧等により昇降する昇降杆40とそ
れに支持されて自在に昇降する昇降盤41とよりなる昇
降機構4を配位して、それの昇降盤41の下面側に、温
度保証棚42を水平な姿勢として固定装着しておき、こ
の温度保証棚42に、前記間隔Dに対応する距離の範囲
内において自在に上下に伸縮する懸垂機構aを介して、
前記間隔Dに対応する所定の距離内を温度保証棚42に
対して自在に上下に動くよう吊下げ支持してある。
前記懸垂機構aは、温度保証棚42に、前記間隔Dに対
応する長さに鉛直に垂下する吊杆50…を設けて、それ
ら吊杆50…に該最上位の棚段3−1に設けた受具51
…を上下に摺動自在に嵌挿し、その受具51…から下方
に突出する吊杆50…の下端に受具51…の下面に衝合
するストッパー52…を装着することで構成してあり、
これにより、棚段3−1を、前記間隔Dに対応する吊杆
50…の上下長さに対応する距離だけ前記温度保証棚4
2に対して自在に昇降するよう吊下げ支持せしめてあ
る。
また、第2位の棚段3−2は、前記懸垂機構aと同様に
構成した懸垂機構aを介して最上位の棚段3−1に吊下
げ支持してある。即ち、最上位の棚段3−1には、前記
吊杆50…と同様に形成した吊杆50を、該棚段3−1
から鉛直に垂下するように設け、それら吊杆50…を前
記受具51と同様に形成して該第2位の棚端3−2に設
けた受具51…に上下の摺動自在に嵌挿し、その吊杆5
0…の下端に、前記ストッパー52と同様に形成したス
トッパー52…を装着して受具51…の下面に衝合させ
ることにより、最上位の棚段3−1に対し吊杆50…の
長さに対応する距離を自在に昇降するようその最上位の
棚段3−1に吊下げ支持せしめてあり、かつ、前記距離
が前述の間隔Dを該第2位の棚段3−2の上面の上方に
形成するようにしてある。また、第3位以下の棚段3−
3、3−4、3−nは、それぞれ、すぐ上位の棚段3−
nに、吊杆50…とそれに摺動自在に嵌挿する受具51
と吊杆50の下端に装着したストッパー52とよりなる
懸垂機構a…を介して、前記最上位および第2位の棚段
3−1・3−2と同様に、すぐ上位の棚段に吊下げ支持
せしめてある。
そして、これにより、昇降杆40の下降作動で、昇降盤
41を下降させていくと、各棚段3…を吊下げ支持して
いる懸垂機構a…の吊杆50…が、最下位の棚段を吊下
げている懸垂機構aの吊杆50…から順次遊ぶようにな
って、各棚段3…が第3図に示しているよう、乾燥室1
の底に、互いに密着・重合して積層する状態となり、ま
た、この状態から昇降杆40を上昇作動させて、昇降盤
41を上昇させていくことで各棚段3…が最上位の棚段
3から順次、次位の棚段3との間に所定の間隔Dを保持
する状態に吊下げられて、第2図の状態となるようにし
てある。
そしてまた、乾燥室1の前壁10に設ける前記装入口2
は、前記第3図にあるよう昇降盤41を下降させて、各
棚段3…を乾燥室1の底部に、互いに密着・重合して積
層した状態としたときに、その積層する各棚段3…の最
上位の棚段3−1の上面と昇降盤41の下面側に装設し
た温度保証棚42の下面との間に形成される間隔Dの位
置と対応する部位に開設してある。
被乾燥材料を充填せる小容器vは、第4図に示す如く、
開口60が開放する上端の開口部61の下方に小径にく
びれた頚部62を具備する通常のバイアルであり、それ
の上端の開口60には、開閉蓋63がそれの栓部に設け
た窓穴63aを半開き状態に嵌挿せしめてある。
この小容器v…を乾燥室1内の各棚段3…の上面の上方
位置に搬入する搬出入装置wは、第1図に示している如
く、乾燥室1内の左右の両側壁12の内側位置で、装入
口2と対応する高さの部位に装設せるガイド部材7・7
と、これらガイド部材7・7に左右の両側端部を懸架支
持せしめる容器保持棚8とよりなる。
前記ガイド部材7は、乾燥室1の左右の側壁12の各内
側位置に固定装着せる前後方向に長い取付板70(第1
図・第5図・第6図)と、その取付板70に支軸を固定
支架せしめて前後に整列するよう配設される多数の転輪
71…とよりなる。
また、容器保持棚8は、第7図および第8図に示してい
る如く、多数の櫛歯状の歯杆801…が左右方向に所定
の間隔lをおいて並列する櫛形の保持枠80と、その保
持枠80の並列する歯杆801…の間に形成される前記
間隔l…の開放端部を第10図および第11図の如く開
閉自在に塞ぐ支持枠81とよりなる。
そして、それの櫛形の保持枠80は、それの並列する各
歯杆801…の数が、被乾燥材料が充填される小容器v
…を極く接近させて縦横に整列配置したときのそれら整
列する小容器vの左右方向の列の数より一本多く、また
各歯杆801…の巾が、それら小容器v…の頚部62と
頚部62との間に形成される間隙内に嵌入されていく巾
に形成され、かつ、それら歯杆801…の各間隔lが前
記小容器vの頚部62の外径よりも僅かに広く、その小
容器vの開口部61の外径よりも狭くなるように形成さ
れている。そしてまた、該櫛形の保持枠80はそれの広
さが、前記乾燥室1内に棚設せる棚段3の上面に対応す
るよう形成され、かつ、前記並列する歯杆801の間に
形成される間隔lの有効長さyが、前記棚段3の上面に
縦・横に整列して方形格子状に配列される小容器v…
の、縦方向(第2図で左右方向)に並ぶ個数(N個)と
小容器vの胴部64の外径寸法との積よりも幾分長く設
定してある。また、該保持枠80の左右の両端部には、
前述のガイド部材7・7に滑動自在に懸架せしめるため
の適宜の滑動部802が設けられる(第12図)。
また、支持枠81は、第10図に示す如く、前記保持枠
80の巾に略対応する長さの帯板状に形成されていて、
それの前記保持枠80の並列する多数の歯杆801…の
先端部と対応する部位に、その先端部が嵌合する嵌合穴
811が開設してあり、また、その嵌合穴811…のう
ちの適宜の嵌合穴811の外面側には、ブラケット81
2が装設してあって、そのブラケット812には連結ピ
ン813が抜き挿し自在に挿通してある。そして、前記
嵌合穴811…のそれぞれを保持枠80の各歯杆801
…の先端部位に第10図および第11図に示している如
く嵌合させたときに、嵌合穴811から突出してくる歯
杆801の先端部に開設しておく連結孔とこのブラケッ
ト812とに前記連結ピン813を串通させることで、
保持枠80の並列する歯杆801…の間に形成される各
間隔l…の開放端部を閉じ、また、連結ピン813を抜
いて、該支持枠81を保持枠80から外すことで、その
保持枠80の前記開放端部を開放するようにしてある。
支持枠81は、保持枠80の並列する並列する歯杆80
1…の間に形成される前記間隔l…内に、小容器v…の
頚部62…が挿入されたときに、それらが間隔l…内か
ら脱出することのないように各間隔l…の開放端部を閉
じるようになればよく、保持枠80に組付けられるよう
になることは必要でない。第13図および第14図に示
している如く、外法が保持枠80の外形より少し大きく
内法が保持枠80の外形よりも少し小さい方形の枠状に
形成して、保持枠80の下面に離接自在に重合させ、こ
れにより保持枠80の補強枠を兼ねたものとするように
構成してよい。この場合には、第16図に示している如
く、それの左右の両端部の下面を、ガイド部材7・7に
懸架さすための滑動部に利用するようにして、保持枠8
0の両端部に形設する滑動部802を省略するようにし
てよい。
再び第2図および第3図において、9は、被乾燥材料が
充填された小容器v…を、前記容器保持棚8に吊下げて
真空凍結乾燥装置Aの乾燥室1内に装入する際に、その
小容器v…に対し容器保持棚8をセットする作業を容易
にするように用いる載置台で、上面には前記第13図に
示している如く、小容器vの胴部64の底部が嵌入する
巾の溝90…が、前述の容器保持棚8の保持枠80に櫛
歯状に並設した歯杆801…のピッチに対応して並設し
てあり、それら溝90…の後端側(第2図で右端側)は
停止板91により閉じられている(第17図)。
前記載置台9は、それの上面の広さが乾燥室1内の棚段
3の載置面に対応させてあり、かつ、前述の容器保持棚
8の方形の枠状に形成した支持枠81の内法よりも幾分
小さく形成してあり、この支持枠81を被せたときに、
第15図および第17図に示している如く、その支持枠
81の上面が該載置台9の上面より低い位置を占める状
態に嵌合していくようにしてある。
また、該載置台9の左右の両側には、前記状態にある支
持枠81の左右の両側部を支持する支承部材92・92
が、前述の乾燥室1内の左右の両側に設けるガイド部材
7と同様に、多数の転輪92aとそれを軸支する取付板
92bとにより構成して装設してあり、かつ、この支承
部材92・92は、それの取付板92bを、油圧シリン
ダ92cなどにより、昇降自在に設けてあって、それに
より、支承する支持枠81を第16図の如く持上げ得る
ようにしてある。
そしてまた、該載置台9の左右の両側で前記支持枠81
の昇降作動に邪魔にならない位置に、容器保持棚8の保
持枠80を支える支柱93…が立設してある。この支柱
93…は、それらの上端に保持枠80を支架せしめたと
きに、その保持枠80の各歯杆801…が第15図に示
している如く、載置台9の上面の溝90内に載置した小
容器v…の頚部62に対応する位置を占める状態とする
高さに設定してある。
前述の支承部材92は、油圧シリンダ92cなどによる
上昇作動の上限位置が、第16図に示している如く、前
記状態にある保持枠80を、それの歯杆801…の間隔
l…内に嵌合した小容器v…が載置台9の溝90…内か
ら上方に脱出させた状態とするように設定してあり、か
つ、この上限位置が、乾燥室1内のガイド部材7の転輪
71…の高さ位置に揃うように設定してある。
cは、上述の載置台9の一側で、それの上面に設けた溝
90…の開放端側に配設したコンベアである。
しかして、前述の容器保持棚8を懸架支持さす前述のガ
イド部材7は、懸架支持せる容器保持棚8に吊下げ支持
せしめた小容器v…の底面65と、昇降機構4の下降作
動により、乾燥室1の底部に、重合して積層する状態と
した棚段3…の最上位の棚段3−1の上面との間に、そ
の小容器vの底面65をその棚段3−1の上面に接触さ
せることのない間隔dを形成した状態において(第5
図)、その小容器v…を吊下げ支持する容器保持棚8
を、その棚段3−1の上面に形成される間隔D内に装入
していけるように、転輪71…の高さ位置を設定して装
設してある。
なお、図示する実施例装置において、40aは昇降杆4
0を昇降させるよう乾燥室1の天井11の上面に立設し
た油圧シリンダ、43は昇降盤41ならびに各棚段3…
の昇降作動をガイドするよう乾燥室1内の左右の両側部
で前後の中間位置に固定立設せるガイド杆、44…は各
棚段3…を下降させたときにそれの最下位の棚段3−6
の底面を支承さすよう乾燥室1内の底部に装設した支杆
である。
[作用] 次に上述の如く構成せる実施例装置の作用を説明する。
真空凍結乾燥装置Aの乾燥室1内に、被乾燥材料を充填
した小容器v…を装入しようとするときは、真空凍結乾
燥装置Aの装入口2の前面に載置台9とコンベアcを配
設しておく。(この載置台9とコンベアcは、真空凍結
乾燥装置Aの装入口2から離した位置に設置しておき、
載置台9と真空凍結乾燥装置Aとの間に、載置台9と同
様に形成して移動自在としたワゴンを配位する場合もあ
る) この状態において、載置台9の支柱93…の上に保持枠
80を載架しておく。(このとき、支持枠81が方形の
枠状に形成してある場合には、その保持枠81は予め載
置台9に被せた状態としておく) 次に、この状態において、コンベアcにより搬送されて
くる小容器v…を載置台9の各溝90…内に送り込んで
いく。これにより、小容器v…は載置台9の上面に方形
格子状に整列して載置され、かつ、それら小容器v…
が、保持枠80の並列する歯杆801…の間に形成され
る間隔l…内に頚部62…を嵌合させた状態となる。
この状態となったとき、保持枠80の各歯杆801…の
先端側に、支持枠81を組付けて各歯杆801…の間の
間隔l…を閉じ、支承部材92を上昇させる(支持枠8
1が方形の枠状に形成してあって載置台9の外周に予め
嵌挿してあるときは、直ちに支承部材92を上昇させ
る)。これにより、保持枠80および支持枠81は、小
容器v…を方形格子状に整列する状態のまま、それらの
頚部62…を保持して第16図の如く吊上げた状態とな
る。
この状態において、容器保持棚8(保持枠80と支持枠
81)を、支承部材92の転輪92a…を利用して前方
に押し出し、開放しておいた真空凍結乾燥装置Aの装入
口2に押し込んでいく。このとき、乾燥室1内の棚段3
…は、第3図の如く下方に折畳まれて重合する状態とし
ておく。
これにより容器保持棚8は、多数の小容器v…を方形格
子状に整列させて吊下げ保持する状態で、それの左右の
両側部が、乾燥室1内の左右の両側部に固定装設してあ
るガイド部材7・7の転輪71…に引き継がれて懸架さ
れていき、これに保持された多数の小容器v…はそれら
の底面65が最上位の棚段3−1の上面に接触すること
なく、かつ、滑らかに乾燥室1内に装入されて、第5図
の如く、該小容器v…の底面65と棚段3−1の上面と
の間に僅かの間隔dを存在させた状態でその棚段3−1
の上面の上方に位置するようになる。
次にこの状態から昇降機構4の作動で昇降杆40を、前
記間隔Dに対当する距離(間隔Dプラス棚段3の厚み)
だけ上昇させれば、棚段3−1は上昇していく間に、上
面が第6図に示している如く、ガイド部材7・7に懸架
された容器保持棚8に保持されている小容器v…の底面
65に接触して、その棚段3−1の上面に小容器v…を
支持する状態となって、容器保持棚8により整列した状
態に保持されたまま、容器保持棚8ごと、上昇してい
き、棚段3−1の上面を摺擦することなく、棚段3−1
の上下の動きでその上面に整列した状態で載架されてい
くようになる。そして、同時に、次位の棚段3−2が僅
かに引き上げられて、最上位の棚段3−1が占めていた
位置を占めるようになる。
次に上述した状態から別の小容器v…を、前述と同様の
操作で、載置台9の上面にセットしておく別の容器保持
棚8に保持させて所定の整列状態とし、その容器保持棚
8を乾燥室1内に押込めば、その容器保持棚8は、空に
なっているガイド部材7・7に懸架されて、該容器保持
棚8に吊下げ保持された小容器v…が整列した状態で次
位の棚段3−2の上面の上方に位置することになり、そ
の状態から再び昇降杆40を前述の間隔Dに対応する距
離だけ引上げることで、小容器v…が、それの底面65
を棚段3−2の上面に摺擦することなく上下の動きでそ
の棚段3−2の上面に整列配置した状態となって載架さ
れるようになる。そして、この操作を繰返し、同じ位置
から小容器v…を保持せしめた容器保持棚8を次々に装
入していくことにより、全ての棚段3…の上面に、その
上面を摺擦せしめることなく載架せしめ得るようにな
る。
[考案の効果] 以上説明したように本考案による真空凍結乾燥装置にお
ける小容器における搬出入装置は、乾燥室1内に多段に
配設した棚段3…に対し、被乾燥材料を装填した多数の
小容器v…を整列配置して載架する際に、それら棚段3
を懸垂機構aと昇降機構4とにより、まず、乾燥室1内
の底部に重合して積層する状態とし、次いで、その状態
において最上位の棚段3−1の位置に、順次次位以下の
棚段3−2が切換わって位置するように順次吊上げてい
く。そして、このとき、乾燥室1の外において、櫛形の
保持枠80の並列する歯杆801…の間隔内に小容器v
…頸部62…を嵌合させて、それら歯杆801…の間隔
の開放端部を支持枠81により塞ぐことで、小容器v…
を整列状態に保持せしめた容器保持棚8を、前記最上位
の棚段3−1の位置に対応させて設けたガイド部材7に
懸架させて、そのガイド部材7に沿い乾燥室1内に押し
込めば、各小容器v…は容器保持棚8に所定の整列状態
に保持されて、前記最上位の棚段3−1の位置してくる
各棚段3…の上面の上方に、その棚段3の上面との間に
所定の間隔を保持して位置するようになる。そして、こ
の状態から昇降機構4の作動により、棚段3を一段分上
昇させれば、前記最上位の棚段の位置を占めていた棚段
3の上面の上昇により、その上面の上方に位置している
容器保持棚8に保持された各小容器v…の底面に、棚段
3の上面が当接する。そして、引続いて棚段3の上昇
で、小容器v…は容器保持棚8に保持された状態のまま
その容器保持棚8ごと上昇し、ガイド部材7を空の状態
とするとともに、次位の棚段3が前記最上位の棚段の位
置を占めるようになる。
従って、この操作を繰返すことで、多段に棚設した棚段
3を昇降させる作動に、小容器v…を宙吊り状態に支持
する容器保持棚8を組合わせる簡略な構成をもって、多
数の小容器v…を乾燥室1内の各棚段3…上に、各棚段
3…の上面と小容器v…の底面との間に摺擦を生ぜしめ
ないで、所定の配列状態に載置していけるようになる。
そして、このことから、棚段3…上において行なう被乾
燥物の予備凍結を、棚段3…と小容器v…との間の熱伝
導の良い状態として効率的に行なわすために、小容器v
…を棚段3…に載架する前に、予め、それら棚段3…の
上面にエタノールなどの、衛生上許容され、予備凍結に
必要な温度領域で凍結せず、かつ、真空下において容易
に揮発する液体を、薄層に拡げて散布しておく場合に
も、その液体の薄層を浚い落すことなく多数の小容器v
…を棚段3…上に整列配置した状態に載架していけるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施せる凍結乾燥装置の要部の横断平
面図、第2図は同上の要部の縦断側面図、第3図は同上
要部の懸垂機構を遊ばせた状態の縦断側面図、第4図は
同上の小容器の正面図、第5図は同上の要部の一部分の
懸垂機構を遊ばせた状態における縦断正面図、第6図は
同上の要部の作用の説明図、第7図は容器保持棚の保持
枠の平面図、第8図は保持枠の側面図、第9図は支持枠
の正面図、第10図は同上支持枠の保持枠に組付けた状
態の斜視図、第11図は同上状態の平面図、第12図は
保持枠の小容器に組付けた状態の正面図、第13図は容
器保持棚の別の実施例の斜視図、第14図は同上容器保
持棚を支架せしめた載置台の平面図、第15図は同上の
縦断正面図、第16図は同上の作用の説明図、第17図
は同上の縦断側面図である。 図面符号の説明 A……真空凍結乾燥装置、a……懸垂機構 c……コンベア、D・d……間隔 l……間隔、v……小容器 w……搬出入装置、y……有効長さ 1……乾燥室、10……前壁 11……天井、12……両側壁 2……装入口、20……開閉扉 3・3−1・3−2・3−3 3−4・3−n……棚
段、4……昇降機構 40……昇降杆、40a……油圧シリンダ 41……昇降盤、42……温度保証棚 43……ガイド杆、44……支杆 50……吊杆、51……受具 52……ストッパー、60……開口 61……開口部、62……頸部 63……開閉蓋、63a……窓穴 64……胴部、65……底面 7……ガイド部材、70……取付板 71……転輪、8……容器保持棚 80……保持枠、81……支持枠 801……歯杆、802……滑動部 811……嵌合穴、812……ブラケット 813……連結ピン、9……載置台 90……溝、91……停止板 92……支承部材、92a……転輪 92b……取付板、92c……油圧シリンダ 93……支柱

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に開閉自在の開閉扉20により密閉さ
    れる装入口2を具備し、内部を凍結乾燥に要する真空圧
    力に保持し得る乾燥室1内に、冷凍兼加熱の温度制御を
    可能とした水平な棚段3を所定の間隔をおいて上下に多
    段に並列するよう棚設した真空凍結乾燥装置Aにおい
    て、前記多段の棚段3…のそれぞれを、上下に可動に乾
    燥室1内に配設して、それらを、前記間隔に対応する距
    離の範囲内において自在に上下に伸縮する懸垂機構aを
    介して、上下に順次連繋し、それら棚段3…の最上位の
    棚段3−1を、乾燥室1内に昇降自在に設けた昇降機構
    4に連繋し、乾燥室1内の左右の両側部で、前記多段の
    棚段3…が昇降機構4の下動により乾燥室1の底部に重
    合して積層する状態における最上位の棚段3−1の上面
    に対応する部位に、ガイド部材7をそれぞれ装設し、そ
    れらガイド部材7・7には、被乾燥材料が充填される小
    容器v…の頸部62に嵌入する間隔をおいて多数の櫛歯
    状の歯杆801…が左右方向に並列して、前記棚段3…
    の上面積に対応する広さに形成された櫛形の保持枠80
    とそれの左右に並列する歯杆801…の間隔の開放端部
    を開閉自在に塞ぐ支持枠81とよりなる容器保持棚8の
    左右の両端部を、前記装入口2を介し、出入自在に、か
    つ、上方への離脱を自在に懸架せしめ、かつ、前記ガイ
    ド部材7・7は、懸架せしめた容器保持棚8に支持せる
    小容器vの底面を前記状態にある最上位の棚段3−1の
    上面より高く支持する高さ位置に設定して設けてなる真
    空凍結乾燥装置における小容器の搬出入装置。
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TW201447209A (zh) * 2013-06-05 2014-12-16 xiu-zhen Chen 吊掛容置式之凍乾裝置

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JPS5989974A (ja) * 1982-06-18 1984-05-24 エドワルズ・アルト・ブオツト・ソシエタ・ペル・アツイオ−ニ 凍結乾燥装置用の積み込み装置

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