JPH0618209Y2 - 真空凍結乾燥装置 - Google Patents

真空凍結乾燥装置

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JPH0618209Y2
JPH0618209Y2 JP1987041690U JP4169087U JPH0618209Y2 JP H0618209 Y2 JPH0618209 Y2 JP H0618209Y2 JP 1987041690 U JP1987041690 U JP 1987041690U JP 4169087 U JP4169087 U JP 4169087U JP H0618209 Y2 JPH0618209 Y2 JP H0618209Y2
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small containers
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drying
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正和 小林
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Kyowa Vacuum Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、凍結乾燥に要する真空圧力を保持し得るよう
構成した乾燥室内に、冷凍兼加熱の温度制御を可能とし
た複数の水平な棚段を設けた真空凍結乾燥装置について
の改良に関する。
[従来の技術] 上述の形態の真空凍結乾燥装置を用いて、食品・薬品等
の被乾燥物を乾燥する際、被乾燥物を、バイアル等の小
容器に充填し、その小容器を、真空凍結乾燥装置の乾燥
室内の棚段の上面に並列させて載置し、棚段を冷凍機の
作動で冷却して容器内の被乾燥材料を所定の温度に凍結
させ、しかるのち、乾燥室内の真空圧力および棚段の温
度を真空乾燥に適する値に保持せしめて、乾燥させるこ
とが行なわれている。
[考案が解決しようとする課題] この被乾燥材料を小容器に充填して行なう乾燥に際し、
その被乾燥材料を充填した小容器を棚段の上面に並列載
架する作業は、その小容器を乾燥室内に装設してある棚
段の上面の手前側に載せながら、その小容器で、先に棚
段の上面に載せてある小容器を棚段の上面に沿い乾燥室
の奥に押込んでいくことで行なうが、このとき、小容器
の底面が棚段の上面と摺擦することで損傷を受け、ま
た、小容器同志の周壁が強く衝激的に接触することで破
損するなどの不都合を生ずるようになる問題がある。
また、棚段の上面とそこに並列載置した小容器との間の
熱伝導を良好にして、それら小容器内の被乾燥材料の予
備凍結を効率的にするため、小容器を棚段の上面に載置
する前に、その棚段の上面には、エタノールなどの、衛
生上許容され、予備凍結に必要な温度領域で凍結せず、
かつ、真空下において容易に揮発する液体を、予め薄層
に拡げて散布しておき、小容器を棚段の上面に並列させ
て載置したときに、それら小容器の底面と棚段の上面と
の間に形成される間隙が、この予め散布した液体で埋め
られて、棚段の冷却による小容器内の被乾燥材料の予備
凍結の工程の間、棚段と小容器との間における熱伝導
が、この予め散布した液体を介して広い面積で行なわれ
るようにする場合がある。この場合、棚段の上面に摺接
させながら多数の小容器を棚段の上面に載置していく
と、この棚段の上面に薄層に散布した液体が、棚段の上
面から浚い落されて、この液体により熱伝導を良くする
利益が得られなくなる問題が出てくる。
これらのことから、棚段の上面に対して被乾燥物を充填
せる多数の小容器を載置するときに、それら小容器を一
たん棚段の上面の上方に配位し、その位置から下降させ
ることで棚段の上面に載置するようにして、それら小容
器の底面と棚段の上面との間には摺擦を生ぜしめること
なく、棚段の上面に小容器を載置し得るようになる手段
の実現が真空凍結乾燥装置に望まれている。
しかし、このようにするには、多数の小容器を、真空凍
結乾燥装置の乾燥室内に棚設されている棚段の上面に並
列載置する状態に整列配置しておいて、その配置状態の
多数の小容器を、その状態のまま乾燥室内の棚段の上面
の上方位置に運び込み、その位置から多数の小容器をそ
っくり下方に動かして棚段の上面に載置せしめる搬入手
段が必要となり、しかも、その搬入手段を、多段に棚設
してある各棚段に対応させて装設しなければならず、そ
の機構が面倒なだけでなく、その操作が面倒な問題があ
る。
[目的] 本考案は、この問題を解消せしめるためになされたもの
であって、機構を複雑にすることなく、かつ、多数の小
容器を乾燥室内の各棚段上に、所定の配列状態に載置し
ていく操作が容易に行なわれるようにしながら、それら
多数の小容器の各棚段の上面に対する載置が、各棚段の
上面と小容器の底面との間に摺擦を生ぜしめないで行な
えるようにする新たな手段を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] そして本考案においては、上述の目的を達成するための
手段として、凍結乾燥に要する真空圧力を保持し得る乾
燥室内に、冷凍兼加熱の温度制御を可能とした水平な棚
段を所定の間隔をおいて上下に多段に並列するよう棚設
した真空凍結乾燥装置において、前記多段の棚段のそれ
ぞれを、上下に可動に乾燥室内に配設して、それらを、
前記間隔に対応する距離の範囲内において自在に上下に
伸縮する懸垂機構を介して、上下に順次連繋し、それら
の棚段の最上位の棚段を、乾燥室内に昇降自在に設けた
昇降機構を連繋し、乾燥室内の左右の両側部で、前記多
段の棚段が昇降機構の下動により乾燥室の底部に重合し
て積層する状態における最上位の棚段の上面に対応する
部位に、ガイド部材をそれぞれ装設し、それらガイド部
材には、前記棚段の上面に載置さすよう整列配置した多
数の小容器の各頚部に嵌合してそれら小容器を吊下げ支
持するとともにその吊下げ支持を解除する透孔を具備せ
しめた容器保持棚を、出入自在に懸架せしめ、かつ、前
記ガイド部材は、懸架せしめた容器保持棚に支持せる小
容器の底面を前記状態にある最上位の棚段の上面より高
く支持する高さ位置に設定して設け、乾燥室の前壁に
は、前記ガイド部材と対応する部位に前記容器保持棚を
乾燥室内に装入せしめる装入口を開閉自在に設けてなる
真空凍結乾燥装置を提起するものである。
[実施例] 次に実施例を図面に従い詳述する。
第1図は本考案を実施せる真空凍結乾燥装置Aの要部の
横断平面図、第2図は同上装置Aの要部の縦断側面図
で、同図において、1は乾燥室、2はその乾燥室1の装
入口、3は乾燥室1内に多段に棚設せる棚段、a…は各
棚段3…を懸垂する懸垂機構、v…は被乾燥材料を充填
せる小容器、wは小容器v…を乾燥室1内の棚段3上に
搬入する搬入装置を示す。
乾燥室1は、真空凍結乾燥に要する真空圧力に保持し得
るよう排気系(図示していない)に連通している。そし
て、それの装入口2は、第2図に示している如く、該乾
燥室1の前壁10の下部に開設してあり、その前面に前
記前壁10の外面に沿い上下に摺動するよう装設せる開
閉扉20により気密に閉塞されるようにしてある。
棚段3…は、第2図に示している如く、乾燥室1内に所
定の間隔Dを上下に保持した状態として水平な姿勢をも
って多段に棚設されるが、それら、棚段3…のうちの最
上位の棚段3−1は、乾燥室1内の天井部に、天井11
を気密に貫通して油圧等により昇降する昇降杆40とそ
れに支持されて自在に昇降する昇降盤41とよりなる昇
降機構4を配位して、それの昇降盤41の下面側に、温
度保証棚42を水平な姿勢として固定装着しておき、こ
の温度保証棚42に、前記間隔Dに対応する距離の範囲
内において自在に上下に伸縮する懸垂機構aを介して、
前記間隔Dに対応する所定の距離内を温度保証棚42に
対して自在に上下に動くよう吊下げ支持してある。
前記懸垂機構aは、温度保証棚42に、前記間隔Dに対
応する長さに鉛直に垂下する吊杆50…を設けて、それ
ら吊杆50…に該最上位の棚段3−1に設けた受具51
…を上下に摺動自在に嵌挿し、その受具51…から下方
に突出する吊杆50…の下端に受具51…の下面に衝合
するストッパー52…を装着することで構成してあり、
これにより、棚段3−1を、前記間隔Dに対応する吊杆
50…の上下長さに対応する距離だけ前記温度保証棚4
2に対して自在に昇降するよう吊下げ支持せしめてあ
る。
また、第2位の棚段3−2は、前記懸垂機構aと同様に
構成した懸垂機構aを介して最上位の棚段3−1に吊下
げ支持してある。即ち、最上位の棚段3−1には、前記
吊杆50…と同様に形成した吊杆50を、該棚段3−1
から鉛直に垂下するように設け、それら吊杆50…を前
記受具51と同様に形成して該第2位の棚段3−2に設
けた受具51…に上下の摺動自在に嵌挿し、その吊杆5
0…の下端に、前記ストッパー52と同様に形成したス
トッパー52…を装着して受具51…の下面に衝合させ
ることにより、最上位の棚段3−1に対し吊杆50…の
長さに対応する距離を自在に昇降するようその最上位の
棚段3−1に吊下げ支持せしめてあり、かつ、前記距離
が前述の間隔Dを該第2位の棚段3−2の上面の上方に
形成するようにしてある。また、第3位以下の棚段3−
3、3−4、3−nは、それぞれ、すぐ上位の棚段3−
nに、吊杆50…とそれに摺動自在に嵌挿する受具51
と吊杆50の下端に装着したストッパー52とよりなる
懸垂機構a…を介して、前記最上位および第2位の棚段
3−1・3−2と同様に、すぐ上位の棚段に吊下げ支持
せしめてある。
そして、これにより、昇降杆40の下降作動で、昇降盤
41を下降させていくと、各棚段3…を吊下げ支持して
いる懸垂機構a…の吊杆50…が、最下位の棚段を吊下
げている懸垂機構aの吊杆50…から順次遊ぶようにな
って、各棚段3…が第3図に示しているよう、乾燥室1
の底に、互いに密着・重合して積層する状態となり、ま
た、この状態から昇降杆40を上昇作動させて、昇降盤
41を上昇させていくことで各棚段3…が最上位の棚段
3から順次、次位の棚段3との間に所定の間隔Dを保持
する状態に吊下げられて、第2図の状態となるようにし
てある。
そしてまた、乾燥室1の前壁10に設ける前記装入口2
は、前記第2図にあるよう昇降盤41を下降させて、各
棚段3…を乾燥室1の底部に、互いに密着・重合して積
層した状態としたときに、その積層する各棚段3…の最
上位の棚段3−1の上面と昇降盤41の下面側に装設し
た温度保証棚42の下面との間に形成される間隔Dの位
置と対応する部位に開設してある。
被乾燥材料を充填せる小容器vは、第11図に示す如
く、開口60が開放する上端の開口部61の下方に小径
にくびれた頚部62を具備する通常のバイアルであり、
それの上端の開口60には、開閉蓋63がそれの栓部に
設けた窓穴63aを半開き状態に嵌挿せしめてある。
この小容器v…を乾燥室1内の各棚段3…の上面の上方
位置に搬入する搬入装置wは、第1図に示している如
く、乾燥室1内の左右の両側壁12の内側位置で、装入
口2と対応する高さの部位に装設せるガイド部材7・7
と、これらガイド部材7・7に左右の両側端部を懸架支
持せしめる容器保持棚8とよりなる。
前記ガイド部材7は、乾燥室1の左右の側壁12の各内
側位置に固定装着せる前後方向に長い取付板70と(第
1図・第4図)、その取付板70に支軸を固定支架せし
めて前後に整列するよう配設される多数のガイド輪71
…とよりなる。
また、前記容器保持棚8は、第7図に示す如く前述の左
右のガイド部材7・7間に渡架支承せしめる主棚板8a
と、その主棚板8aに対し前後にスライドするよう重合
してその主棚板8aに組付けられる摺動棚板8bとの二
枚の棚板よりなる(第6図・第7図)。そして、これら
棚板には、主棚板8aにあっては、小容器v…を、各棚
段3の上面に対応する形状の面積の範囲内に、第8図に
て太い実線で示している如く、それらの胴周壁64…が
極く近接して縦・横に整列する状態に配列しておいて、
それら小容器v…の上に該主棚板8aを前記範囲とラッ
プする状態として載せたときに、それら小容器v…の各
開口部61…が対応してくる部位に、内径R1をそれら
小容器vの開口部61の外径R2よりも幾分大径で小容
器vの胴部の外径よりは小径とした円形の透孔80…を
それぞれ開設してあり、また、摺動棚板8bにあって
は、それを主棚板8a上に重合させたときに、その主棚
板8aに開設した前記透孔80と上下にラップする位置
に、その透孔80と同形の透孔81…を夫々開設してあ
る。そして、これら主棚板8aおよび摺動棚板8bに開
設した透孔80…81…は、それらが上下に正しくラッ
プする状態に主棚板8aに対し摺動棚板8bを前後にス
ライドさせ、その状態で、主棚板8aおよび摺動棚板8
bを、所望の台上において整列させておいた小容器v…
の上に被せて、該透孔80…81…が第9図にあるよう
各小容器v…の開口部61…に嵌合する状態とし、その
状態から主棚板8aに対し摺動棚板8bを前後にスライ
ドさせて、第10図にあるよう透孔80…と透孔81…
とが喰い違ってラップするようにすることで、各透孔8
0の一半側とそれにラップする透孔81の他半側とが小
容器vの小径にくびれた頚部62を抱え込んで保持する
ようにしてある。
主棚板8aおよび摺動棚板8bに装設する前述の透孔8
0…81…は、互いにラップする状態からそれらが喰い
違うように相対的に動くことで、胴周壁64が互いに接
触するよう近接状態に整列配置せる小容器v…のくびれ
た頚部62を、挾み込むようになって小容器v…を吊下
げ保持するようになればよいもので、多数の小容器v…
を個々に保持するようにする必要はなく、第6図の上半
側に示しているよう、前述の円形の透孔80・81の直
径に対応する巾で左右方向に長い長溝ないし長楕円形の
透孔80…81に形成して、左右に整列している複数の
小容器v…の頚部62…を、その状態のまま保持してい
くようにする場合がある。また、このように、透孔80
…81を主棚板8aおよび摺動棚板8bに対し左右方向
に長い長溝状に形成する際、その透孔80…81を、第
12図に示している如く、長手方向の一端側が主棚板8
aおよび摺動棚板8bの左右の一側に開放する櫛歯状に
形成する場合がある。この場合には、主棚板8aおよび
摺動棚板8bにそれぞれ形設する長溝状の透孔80…8
1の開放側が、左右方向において互いに逆向きになるよ
うにする。
また、容器保持棚8は、このように透孔80・81を長
手方向の一端が開放する長溝が並列する櫛歯状に形成す
る場合、それの長手方向を前後方向に形成するとともに
その透孔80・81の巾を小容器vの頚部62にだけ嵌
入する狭い巾に形成しておくことで、第13図に示すご
とく主棚板8a一枚で構成し得るようになる。
しかして、上述の二枚の棚板8a・8bによりなる容器
保持棚8を懸架支持さす前述のガイド部材7は、懸架支
持せる容器保持棚8に吊下げ支持せしめた小容器v…の
底面65と、昇降機構4の下降作動により、乾燥室1の
底部に、重合して積層する状態とした棚段3…の最上位
の棚段3−1の上面との間に、その小容器vの底面65
をその棚段3−1の上面に接触させることのない間隔d
を形成した状態において(第4図)、その小容器v…を
吊下げ支持する容器保持棚8を、その棚段3−1の上面
に形成される間隔D内に装入していけるように、ガイド
輪71…の高さ位置を設定して装設してある。
なお、図示する実施例装置において、71aは、補助的
に装入口2の口縁部位に設けたガイド輪、9は小容器v
…を容器保持棚8に保持せしめて乾燥室1内に対し装入
するときに、乾燥室1の装入口2の前面に設置する架
台、90…は、それの上面側に、前述の乾燥室1内のガ
イド部材7のガイド輪71…の高さ位置に揃えて装設し
たガイド輪、40aは昇降杆40を昇降させるよう乾燥
室1の天井11の上面に立設した油圧シリンダ、43は
昇降盤41ならびに各棚段3…の昇降作動をガイドする
よう乾燥室1内の左右の両側部で前後の中間位置に固定
立設せるガイド杆、44…は各棚段3…を下降させたと
きにそれの最下位の棚段3−6の底面を支承さすよう乾
燥室1内の底部に装設した支杆である。
[作用] このように構成される実施例装置は次のように作用す
る。
被乾燥材料を充填した小容器v…を、乾燥室1内に棚設
せる棚段3…の上面に載置して真空乾燥を行なうとき
は、まず、昇降機構4の作動により昇降杆40を下降さ
せて、多段の棚段3…が第4図にあるよう乾燥室1内の
底に重合して積層する状態とし、これにより、最上位の
棚段3−1の上面と温度保証棚42の下面との間に形成
される間隔Dが、装入口2と対応する位置を占めるよう
にする。
次に、被乾燥材料を充填せる小容器v…を、作業台等の
適宜の台上において、棚段3−1の上面と対応する範囲
内に、縦・横に整列させて配置し、その上に、容器保持
棚8を、それの主棚板8aの透孔80…と摺動棚板8b
の透孔81…とが、重合して揃う状態として被せて、透
孔80…81…が整列する各小容器v…の頚部62…に
嵌合した状態とする。そして、その状態から主棚板8a
または摺動棚板8bを前後方向に動かして、上下に揃う
透孔80…と81…とが喰い違うようにして各小容器v
…の頚部62…を抱え込ませ、その状態で容器保持棚8
を持ち上げて各透孔80…81…に吊下がる小容器v…
をそっくり吊上げ、その容器保持棚8の左右の両側を、
架台9の上面の左右の両側部に前後に整列するガイド輪
90…90…に支架せしめ、その容器保持棚8を、それ
の左右の両側部が、乾燥室1内の左右の両側部に固定装
設してあるガイド部材7・7のガイド輪71…に引き継
がれて懸架されていくように押込んでいく。
これにより、多数の小容器v…はそれらの底面65が棚
段3−1の上面に接触することなく、かつ、滑らかに乾
燥室1内に装入されて、第4図の如く、該小容器v…の
底面65と棚段3−1の上面との間に僅かの間隔dを存
在させた状態でその棚段3−1の上面の上方に位置する
ようになる。
次にこの状態から昇降機構4の作動で昇降杆40を、前
記間隔Dに対当する距離(間隔Dプラス棚段3の厚み)
だけ上昇させれば、棚段3−1は上昇していく間に、上
面が第5図に示している如く、ガイド部材7・7に懸架
された容器保持棚8に保持されている小容器v…の底面
65に接触して、その棚段3−1の上面に小容器v…を
支持する状態となって上昇していき、棚段3−1の上面
を摺擦することなく、上下の動きでその上面に整列した
状態で載架されていくようになり、同時に、次位の棚段
3−2が僅かに引き上げられて、最上位の棚段3−1が
占めていた位置を占めるようになる。なお、このとき、
第5図に示す状態のときに、ガイド部材7・7から浮上
った状態にある容器保持棚8を、主棚板8aと摺動棚板
8bとの摺動で、透孔80…と透孔81…とがラップす
る状態に戻して、小容器v…から外し、乾燥室1の外に
引出すようにしてもよい。
次に上述した状態から別の小容器v…を、前述と同様の
操作で容器保持棚8に保持させて、その容器保持棚8を
乾燥室1内に押込めば、その容器保持棚8は、空になっ
ているガイド部材7・7に懸架されて、該容器保持棚8
に吊下げ保持された小容器v…が整列した状態で次位の
棚段3−2の上面の上方に位置することになり、その状
態から再び昇降杆40を前述の間隔Dに対応する距離だ
け引上げることで、小容器v…が、それの底面65を棚
段3−2の上面に摺擦することなく上下の動きでその棚
段3−2の上面に整列配置した状態となって載架される
ようになる。そして、この操作を繰返し、同じ位置から
小容器v…を保持せしめた容器保持棚8を次々に装入し
ていくことにより、全ての棚段3…の上面に、その上面
を摺擦せしめることなく載架せしめ得るようになる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案による真空凍結乾燥装置は、
乾燥室1内に多段に配設した棚段3…に対し、被乾燥材
料を装填した多数の小容器v…を整列配置して載架する
際に、それら棚段3を懸垂機構aと昇降機構4とによ
り、まず、乾燥室1内の底部に重合して積層する状態と
し、次いで、その状態において最上位の棚段3−1の位
置に、順次次位以下の棚段3−2が切換わって位置する
ように順次吊上げていく。そして、このとき、前記最上
位の棚段3−1の位置に対応させて設けたガイド部材7
に支架させる容器保持棚8の各透孔80…81…に、乾
燥室1の外において所定の整列状態に配列した小容器v
…の各頸部62…をそれぞれ嵌合させ、その状態で容器
保持棚8をガイド部材7に沿い乾燥室1内に押し込め
ば、各小容器v…は所定の整列配置状態で、前記最上位
の棚段3−1の位置してくる各棚段3…の上面の上方
に、その棚段3の上面との間に所定の間隔を保持して位
置するようになる。そして、この状態から容器保持棚8
の各透孔80…81…と各小容器v…の頸部62との嵌
合を解除することで、各小容器v…が容器保持棚8から
棚段3の上面に落下し、その棚段3の上面に所定の配列
状態に整列して載置された状態となっていく。
従って、多数の小容器v…を乾燥室1内の各棚段3…上
に、所定の配列状態に載置していく操作が容易に行なわ
れるようにしながら、それら多数の小容器v…の各棚段
3…の上面に対する載置が、各棚段3…の上面と小容器
v…の底面との間に摺擦を生ぜしめないで行なえるよう
になる。そして、このことから、棚段3…上において行
なう被乾燥物の予備凍結を、棚段3…と小容器v…との
間の熱伝導の良い状態として効率的に行なわすために、
小容器v…を棚段3…に載架する前に、予め、それら棚
段3…の上面に、エタノールなどの、衛生上許容され、
予備凍結に必要な温度領域で凍結せず、かつ、真空下に
おいて容易に揮発する液体を、薄層に拡げて散布してお
く場合にも、その液体の薄層を浚い落すことなく多数の
小容器v…を棚段3…上に整列配置した状態に載架して
いけるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施せる凍結乾燥装置の要部の横断平
面図、第2図は同上要部の縦断側面図、第3図は同上要
部の懸垂機構を遊ばせた状態の縦断側面図、第4図は同
上要部の一部分の懸垂機構を遊ばせた状態における縦断
正面図、第5図は同上部分の作用の説明図、第6図は容
器保持棚の平面図、第7図は搬入装置の正面図、第8図
は容器保持棚の部分の平面図、第9図および第10図な
らびに第11図は容器保持棚の作用の説明図、第12図
は容器保持棚の変形例の平面図、第13図はさらに異な
る変形例の後面図である。 図面符号の説明 A……真空凍結乾燥装置、a……懸垂機構 1……乾燥室、10……前壁 11……天井、12……両側壁 2……装入口、20……開閉扉 3・3−1・3−2・3−3・3−4・3−n……棚
段、4……昇降機構 40……昇降杆、40a……油圧シリンダ 41……昇降盤、42……温度保証棚 43……ガイド杆、44……支杆 50……吊杆、51……受具 52……ストッパー、v……小容器 60……開口、61……開口部 62……頚部、63……開閉蓋 63a……窓穴、64……胴周壁 65……底面、7……ガイド部材 70……取付板、71……ガイド輪 71a……補助ガイド輪、8……容器保持棚 8a……主棚板、8b……摺動棚板 80・81……透孔、9……架台 90……ガイド輪、D・d……間隔 w……搬入装置、R1……内径 R2……外径

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】凍結乾燥に要する真空圧力を保持し得る乾
    燥室1内に、冷凍兼加熱の温度制御を可能とした水平な
    棚段3を所定の間隔をおいて上下に多段に並列するよう
    棚設した真空凍結乾燥装置Aにおいて、前記多段3…の
    棚段のそれぞれを、上下に可動に乾燥室内に配設して、
    それらを、前記間隔に対応する距離の範囲内において自
    在に上下に伸縮する懸垂機構aを介して、上下に順次連
    繋し、それらの棚段3…の最上位の棚段3−1を、乾燥
    室1内に昇降自在に設けた昇降機構4に連繋し、乾燥室
    1内の左右の両側部で、前記多段の棚段3…が昇降機構
    4の下動により乾燥室1の底部に重合して積層する状態
    における最上位の棚段3−1の上面に対応する部位に、
    ガイド部材7をそれぞれ装設し、それらガイド部材7に
    は、前記棚段3−1の上面に載置さすよう整列配置した
    多数の小容器v…の各頚部62に嵌合してそれら小容器
    v…を吊下げ支持するとともにその吊下げ支持を解除す
    る透孔80・81を具備せしめた容器保持棚8を、出入
    自在に懸架せしめ、かつ、前記ガイド部材7は、懸架せ
    しめた容器保持棚8に支持せる小容器v…の底面を前記
    状態にある最上位の棚段3−1の上面より高く支持する
    高さ位置に設定して設け、乾燥室1の前壁10には、前
    記ガイド部材7と対応する部位に前記容器保持棚8を乾
    燥室1内に装入せしめる装入口2を開閉自在に設けてな
    る真空凍結乾燥装置。
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