JP2006226633A - 凍結乾燥機における小容器のローディング方法とローディング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小容器を凍結乾燥室内に搬入するローディングにおいて、その小容器のローディングが、小容器同士の接触、および架台の水平台面および棚段の棚面との摺接により生じて、小容器内の被乾燥液材に混入し汚染を起こす摩耗塵を、発生させないで行われるのを実現させることにある。
【解決手段】凍結乾燥機Aの凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に装入せしめる凍結乾燥機の小容器のローディング方法において、枠体2内に整列・集合させる小容器vの一列毎の列間隔に、帯状乃至紐状に形成した緩衝材yを介装して枠体2の水平方向における内容積を縮小せしめることで、枠体2内に整列・集合させた小容器vの全てを枠体2に対し拘束させ、この状態で、枠体2を水平台面1に対し少し浮かせて、往復動機構zにより枠体2を凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に押し込むことで小容器vを搬入する。
【選択図】図10

Description

この発明は、薬品溶液等の被乾燥液材が充填されたバイアル等の小容器を、凍結乾燥機の凍結乾燥室内に装備せる乾燥棚段の棚面上に、無菌操作により集合・整列させた状態として装入し、凍結乾燥機の運転・稼動により凍結乾燥処理を行った後に、無菌操作で搬出するようにする凍結乾燥機における小容器のローディング方法とローディング装置に関するものである。
上述の薬品溶液等の被乾燥液材を、小容器に充填して、凍結乾燥機の凍結乾燥室内の棚段の棚上面に搬入し、凍結乾燥機の運転・稼動により、凍結乾燥室内に搬入した小容器内の被乾燥液材を凍結乾燥させる手段は、医薬品、特に無菌注射剤を製造するときの手段として従来から実施されている。
一層具体的にいえば、この医薬品の製造は、次の工程で行われている。
イ.無菌空調室において薬液をバイアル等の小容器に定量充填し、バイアルの場合は頂部の開口部に密封用のゴム栓を半打栓(小容器内の液材からの水蒸気の脱出孔を残す深さに半ば施栓)する。
ロ.薬液が充填された小容器を、無菌空調室側にある正面扉に設置された小扉を有する凍結乾燥機の凍結乾燥室の前面に位置させて、その凍結乾燥室の小扉を開いて、その凍結乾燥室内に装備されている乾燥棚段上に装入して配置する。
ハ.小扉を閉鎖後、凍結乾燥機を運転・稼動して、凍結乾燥室内部において小容器に充填してある薬液の凍結乾燥の工程を行なう。この工程を終えたところで、小容器がバイアルの場合は、凍結乾燥室の内部で、ゴム栓を半打栓状態から全打栓(密封状態になるまで完全に押し込む)する。
ニ.凍結乾燥室内から薬液の凍結乾燥の処理を終えた小容器を無菌空調室に搬出する。
ホ.搬出した小容器がバイアルの場合は、全打栓したゴム栓のアルミ冠巻締め(アンプルの場合は溶閉)工程に移す。
このように行われる薬液を充填した小容器の搬入出操作は、無菌室内部に立ち入る操作員の介在の下に行われているが、無菌性の向上のためには、搬入出工程の全自動無人化、少なくとも、無菌室操作員が薬品とその容器に接近しない遠隔操作が必要である(EU−GMP Annex1,FDA Guidance ‘03)。
又当該工程に於いて無塵管理の観点から薬液が充填された小容器同士のこすりあい、小容器と棚板、搬送用具とは接触、移動摩擦による発塵を抑制、発塵無しにすることが要請されている。
被乾燥液材が充填された小容器を、凍結乾燥機の凍結乾燥室内の乾燥棚段の棚段上に搬入するローディング手段としては、1978年に、凍結乾燥室内に多段に設けた乾燥棚段の全棚段を凍結乾燥室内の底部に密着的に畳み込み、最上乾燥棚段の棚面と同等の高さ位置の正面扉に、スロット状の搬入出用の小扉を設け、正面扉を閉鎖した状態のまま、該搬入出用の小扉のみを開閉して、正面扉の外部正面に配置した水平台面から、先ず最上位の乾燥棚段の棚面に小容器(バイアル)を搬入し、その薬品小容器(バイアル)の棚面上への配置が終えたところで、その棚段を順次吊り挙げて、それの下位の乾燥棚段の棚面を、搬入出用の小扉の高さに停止せしめ、これに薬品小容器を搬入し、この作動の繰り返しで、上段から下段へと順次薬品小容器を搬入し、また、その逆順の工程で、最下位の棚段から順次薬品小容器を搬出する方式が開発され(実公昭61−30147号)、1970年代末から1980年代を通じて急速に、この方式を基礎とする諸方式が普及している。
トレイを使用せず、乾燥棚段の棚面に固定ガイドを設けないで、薬品小容器を、整列・集合させた状態で乾燥棚段の上面に搬入でき、また、搬出できる手段が特許第2928107号の特許公報により知られている。
この手段は、それに記載されているように、トレイの洗浄、滅菌、保管等の追加工程を必要とし、トレイ底面の摺動摩擦によるトレイ材微粉の発生の軽減。棚上に固定ガイドを設置した場合の不適事項等を記載している。
棚板面上を非接触にて搬入出する手段として、例えば実公平6−18208号のように、棚段に自在に上下に伸縮する懸垂機構を介してトレイの張出部を上方への離脱可能にて行う手段がある。この手段は薬液が充填される小容器を扱う場合にはトレイを使用せざるを得ない欠点がある。
トレイを使用せずに薬液が充填される小容器を棚板上面に搬入出する手段として、実公平6−18209号公報、実公平6−18210号公報に記載の手段がある。何れも、薬液を充填した小容器の頚部をつかんで保持する容器保持棚(治具)を用いて、小容器を棚面上に浮かして行う手段であるが、この場合、凍結乾燥室内に搬入されて棚段の棚面上に配置される小容器は、容器保持棚に形成された小容器保持用の透孔または歯杆の配列間隔に規制され、縦・横に整列して形成される各透孔にそれぞれ独立して保持されて隣接する小容器同士の間に間隔をおいた状態として配置されるか、一対の歯杆内にその歯杆の長手方向には密接するが、歯杆の並列方向には間隔をおいた条列となって配置されるようになる。
このため、前述の特許第2928107号の手段のように小容器が、前後左右の隣同士において密接する最密充填となる千鳥状の配列とはならず、小容器を載置する棚段の棚面上の、隣接する小容器同士の間となる部位にデッドスペースが生じて、凍結乾燥室内に装入して収容せしめる小容器の本数が少なくなって、効率が悪くなり、凍結乾燥機の処理量が低下する問題が生ずる。
また、並列する歯杆の間隔内に小容器を吊り下げ保持させる手段にあっては、その歯杆の間隔内に並ぶ小容器同士に擦り合いが発生する欠点がある。
本発明において解決しようとする課題は、薬液等の被乾燥液材を、バイアル等の小容器に充填し、その小容器を、順次凍結乾燥機の凍結乾燥室の前面に配置する架台の水平台面上に載置して集合させておき、これら小容器を、水平台面上に凍結乾燥室に対し前後に移動自在に装設しておく枠体により囲い込んで、その枠体の移動作動によって、凍結乾燥室内の棚段の棚面上に押し込んで、その棚面上に移し換え、枠体を引き戻すことにより、凍結乾燥室内に装入し、凍結乾燥機の稼動により小容器内の被乾燥液材の凍結乾燥を行うときの、小容器を凍結乾燥室内に搬入するローディングにおいて、その小容器のローディングが、小容器同士の接触、および架台の水平台面および棚段の棚面との摺接により生じて、小容器内の被乾燥液材に混入し汚染を起こす摩耗塵を、発生させないで行われるのを実現させることにある。
上述の課題を解決するための本発明による手段として、請求項1に記載したように、薬液等の被乾燥液材が充填されたバイアル等の小容器vを、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室aの前面に配置せる架台Bの水平な台面1上に載置して、その架台Bに水平な台面1に沿い移動自在に装置せる枠体2内に整列・集合させ、その枠体2の移動により凍結乾燥機Aの凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に装入せしめる凍結乾燥機Aの小容器のローディング方法において、水平な台面1上に装置する枠体2を、それの内法寸法が拡縮する囲い枠状に形成し、かつ、この枠体2内に囲い込む小容器vの胴周面に当接する膨縮自在の帯状乃至紐状の緩衝材yを用意しておき、枠体2内に整列・集合させて囲い込む小容器vの一列ごとの列間隔内に、この帯状乃至紐状の緩衝材yを介装して枠体2の内法寸法を縮小せしめることで、枠体2内に囲い込んだ小容器vを緩衝材yを介し枠体2に対し拘束せしめ、この状態で、枠体2を水平な台面1に対し少し浮かせて、凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に押し込むことで小容器vの搬入を行うことを特徴とする凍結乾燥機における小容器のローディング方法を提起するものである。
また、これに併せて、請求項2に記載したように、
薬液等の被乾燥液材が充填されたバイアル等の小容器vを、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室aの前面に配置せる架台Bの水平な台面1上に載置し、その架台Bに水平な台面1に沿い移動自在に装置せる枠体2内に整列・集合させ、その枠体2の移動により凍結乾燥機Aの凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に装入せしめる凍結乾燥機Aの小容器のローディング方法において、水平な台面1上に装置する枠体2を、それの内法寸法が拡縮する囲い枠状に形成し、かつ、この枠体2内に囲い込む小容器vのそれぞれの胴周面に巻き付け装備する膨縮自在の緩衝材yを用意しておき、枠体2内に囲い込んだ小容器vのそれぞれの胴周面に緩衝材yを装着して、枠体2の内法寸法を縮小させることで、枠体2内に囲い込んだ小容器vの全てを緩衝材yを介し枠体2に対し拘束せしめ、この状態で、枠体2を水平な台面1に対し少し浮かせて、凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に押し込むことで小容器vの搬入を行うことを特徴とする凍結乾燥機における小容器のローディング方法。
を提起し、さらに、請求項3に記載したように、
上面に多数の小容器vを整列させて載置し得る水平な台面1を装備して、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室aの開閉扉cの前面に配置される架台Bと、その架台Bに設けた水平な台面1上に、内法寸法が前後あるいは左右の一方に、または前後・左右の両方に拡縮自在として、前後に移動自在に装架する枠体2と、その枠体2内に囲い込む小容器vの行列間に介装するか、各小容器vのそれぞれの胴周面に巻き付け装着する膨縮自在の緩衝材yと、前記、枠体2と水平な台面1との間に装設する枠体2の底面を水平な台面1に対し昇降させる昇降装置Lと、からなり、枠体2内に囲い込んだ小容器vを、枠体2の内法寸法の縮小により緩衝材yを介して枠体2に対し緊縛・拘束した状態として、枠体2ごと水平な台面1から浮かせて凍結乾燥室aの棚段b上に搬入するようにしたことを特徴とする凍結乾燥機のローディング装置。
を提起するものである。
本発明手段は、被乾燥液材を小容器に充填して、その小容器を凍結乾燥機の凍結乾燥室内の棚段上に搬入し、凍結乾燥機の稼動により小容器内の被乾燥液材を凍結乾燥させる際の、被乾燥液材が充填された小容器を凍結乾燥室内に搬入するローディング手段において、凍結乾燥室の開閉扉の前面に配置した架台の水平な台面上に載置した多数の小容器を、水平な台面上に前後に移動自在に装架しておく枠体内に囲い込ませて、その枠体の押し込みにより凍結乾燥室内の棚段上に搬入するときに、枠体内に囲い込んだ多数の小容器を、それら小容器の行列間またはそれぞれの小容器の胴周面に膨縮する緩衝材を介装しておいて、枠体の内法寸法を縮小させることで、枠体内の多数の小容器を、緩衝材を介して互いに密接する状態に集合させ、同時に、緩衝材を介して互いに緊縛されて枠体に拘束された状態とし、その状態で枠体を浮かせて、枠体ごと搬入するのだから、搬入の際に、小容器同士が摺擦したり、小容器の底面が水平な台面または棚段の棚面に摺擦して摩耗塵を発生させることがなくなる。
また、小容器は、それを囲い込む枠体が内法寸法を縮小させる作動により小容器同士が密接し合う千鳥に配列した状態に寄せ集められ、その配列状態で凍結乾燥室内の棚段上に載置されていくことで、その棚段の棚面にデッドスペースを生ぜしめずに載置していけることになって、凍結乾燥室内の乾燥棚段上での凍結乾燥の工程の効率をよくする。
さらに、枠体内に集合させた小容器の胴周面に接触するよう介装しておく緩衝材は、小容器に対し介装した状態のまま小容器とともに凍結乾燥室内の棚段の棚面に置いてくるようにしても、小容器内の液材料の凍結乾燥には影響がないことから、そのようにしているので、充填した液材料の凍結乾燥の処理工程を終えた小容器を凍結乾燥機の棚段上から搬出するときにも、そのまま枠体に小容器を拘束できるように用いられることから、搬入作業の工程と逆の工程を行うことで、小容器の搬出作業も、小容器同士の摺接及び小容器の底面と棚面及び架台の水平な台面との間の摺接のない状態として行えるようになる。
本発明手段の実施において、凍結乾燥機Aは、それの凍結乾燥室a内に小容器vを載置し得る棚段b(乾燥棚段)を具備し、その凍結乾燥室aには前面側に小容器の搬出入用の装入口が開閉扉cにより開閉するよう設けられてあれば、どのように構成してあってもよいものである。
また、凍結乾燥室aの開閉扉cの前面に配置する架台Bは、底部に駆動または遊動する走行輪を設けた自走式または手押しの台車状に構成するか、または載置台として構成してよい。そして、それの上面側には、凍結乾燥室a内に装入する小容器vを載置して用意しておくための水平な台面1が設けられる。
この水平な台面1上に装置する枠体2は、架台Bの水平な台面1に載置して用意した多数の小容器vの所定数を囲い込んで押し込むことで、凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に移し換えるように装入するためのもので、棚段bの棚面上の小容器vを載置する所定範囲またはそれを一定単位に区画した区画範囲に対応する内法寸法を具備する囲い枠であり、左右の側枠20・21と前後の前枠22・後枠23とで四角な角枠状に形成してよいが、左右の側枠20・21の間隔巾または前枠22と後枠23との間隔巾、または、それら左右の側枠20・21の間隔巾および前枠22と後枠23との間隔巾の両方を拡縮自在として、内法寸法が拡縮するようにする。この間隔巾の拡縮機構Kは、ネジジャッキ式等の適宜の機構を用いてよい。
また、枠体2の凍結乾燥室aに対面する前枠22は開閉回動自在とするか、昇降自在として、前面側が枠体2内に囲い込む小容器vの通過を許容する開放口を形成するようにする。
さらに、この枠体2は、それの内側に集合させて拘束した小容器vを、それの底面が台面1との摺擦がない状態で搬入しうるようにするため、拘束した小容器vごと架台Bの水平な台面1に対して少し浮かせるように、架台Bの台面1との間に昇降装置Lを設け、また、枠体2内に囲い込んだ小容器vを凍結乾燥室a内に搬出入させるために前後に移動させる往復動機構zを連繋する。
昇降装置Lは、枠体2の左右の側枠20・21の底面に、昇降作動するローラまたは車輪を装備させるか、枠体2の左右の側枠20・21を前後に移動自在にガイドするよう架台Bの水平な台面1上に設けておくレールを、昇降自在に架台Bに装備しておくか、枠体2を、それを支持する支持杆に対し昇降自在にしておくなどで、適宜に構成してよい。
枠体2内に囲い込む小容器vの胴周面に接当させるよう介装する緩衝材yは、ゴム材等の弾性材または膨縮する弾褥材を用い、少なくとも、小容器vの外径寸法の製作上の公差(±α)以上の厚みを具備する帯状・板状・紐状に成形しておき、これを、枠体2内に囲い込んで整列させた小容器vの前後方向または左右方向の列間隔内に配位して、枠体2の内法寸法を縮小させて囲い込んだ小容器vを密に隣接するよう集合させることで、この帯状・板状・紐状に形成した緩衝材yを介して密に集合させて小容器vの全てを枠体2に拘束させるようにするか、ゴム材等の弾性材または膨縮する弾褥材で、小容器vの胴周壁に嵌合するリング状乃至袴状に成形しておいて、枠体2内に囲い込むそれぞれの小容器vの胴周面に嵌挿するか、帯状乃至紐状に成形して枠体2内に囲い込むそれぞれの小容器vの胴周面に巻き付け装着し、その状態での枠体2の内法寸法の縮小により囲い込んだ小容器vを互いに緩衝材yを介して密に接合する状態に集合させて、枠体2に拘束させた状態とするように用いる。
図1は、本発明手段の一実施例の概要を説明するための一部破断した平面図、図2は同上の一部破断した側面図、図3は同上の枠体2を押し込んだ状態の平面図、図4は同上の枠体2を引き戻した状態の平面図で、同図において、Aは、図面では大半を省略しているが凍結乾燥機を示し、aはそれの凍結乾燥室、bはその凍結乾燥室a内に装置せる棚段、cは凍結乾燥室aの前面(正面)に設けた装入口dを開閉する開閉扉、Bは凍結乾燥室aの前面に配置した架台、1はその架台Bの上面に形成した水平な台面、2はその台面1上に前後に移動自在に装架した囲い枠状の枠体、v…は前記水平な台面1上に載置した小容器、Vは集合させた小容器群、yは小容器vの胴周壁に当接させた緩衝材、zは枠体2を往復動させる往復動機構を示している。
凍結乾燥機Aは従来公知のものである。それの凍結乾燥室aも真空に排気する排気系が連通する通常のものであり、正面側には、開閉扉cにより開閉する装入口dが設けてある。この開閉扉cはスライドにより開閉するようにしてあるが、ヒンジにより回動して開閉するようにする場合があり、適宜に構成される。また、この開閉扉cは、凍結乾燥室aの前面側の全体を開閉するドアに形成し、そのドアに所定の本数に集合させた薬品小容器群Vを搬入出させるための窓穴状の装入口dを開設しておいて、ここに開閉扉cを装設するようにする場合がある。
凍結乾燥室a内に装設する棚段bは、内部に熱媒体または冷媒体と熱媒体とが循環することで、それの棚面上に載置した小容器v…内の薬液等の液材を凍結乾燥する構成の乾燥棚段である。この棚段bは、図1においては、一つだけを示しているが、図2にあるよう上下に多段に設けられているものの一つである。そして、各乾燥棚段b…は油圧作動の昇降機Eの作動により昇降する最上位の棚段b−1に対して、上下に並列する各棚段b−2・b−3・b−nが一定の上下長さの吊杆(図示省略)を介して連繋していて、最上位の棚段b−1の上昇で、図2にて鎖線に示している如く、所定の間隔を保持して上下に並列する状態と、棚段b−1を下降させることで図2にて実線に示している如く上下の間隔が詰められて凍結乾燥室aの内腔の底部に積み重ねられた状態とに切り換わるように凍結乾燥室a内に装架してある形態のものであが、それの棚面上には、棚面から突出するガイドを設けない形態のものとなっている。
架台Bは、この実施例では、底部に具備する走行輪30により手押しによって走行する台車に構成してある。そして、水平な台面1は、この台車状に形成した架台Bの上面に、前後に(図2において左右)スライドするよう装設してある。
この水平な台面1の上面に、その台面1に対し前後に移動自在に装架せる枠体2は、左右の側枠20・21と前枠22・後枠23とで四角な囲い枠状に形成してあり、かつ、それの内法寸法が、棚段bの小容器v…を載置し得る範囲面積、またはその範囲面積を巾方向(左右方向)に2分ないし3分以上に分割した面積分の部分の巾wと奥行lとを有する平面視において方形乃至矩形の枠状に形成してある。そして、それの左右の側枠20・21はそれらの間隔巾wが拡縮するように左右に移動自在に構成してあり、また、前枠22および後枠23は、上縁側に設けたヒンジ中心に左右の側枠20・21に対して前後方向に沿い外側に回動するようにするか、上下にスライドするようにして、該枠体2内に囲い込んだ小容器v…とそれの胴周面に当接するよう介装した緩衝材y…が前後方向に通過するようにしてある。この囲い枠状に形成した枠体2は緩衝材y…を介装して枠体2の内法寸法を縮小させることで互いに密接状態として囲い込んで集合させた小容器群Vの全体を、枠体2ごとそっくり持ち上げ得る強度を有するように構成してある。
小容器vの胴周面に当接しておいて、枠体2の内法寸法を縮小させることで枠体2内に囲い込んだ小容器v…を、弾性により緊縛して枠体2に対し拘束させるように用いる緩衝材yは、この実施例においては、図5に示しているように、二枚の合成樹脂材のシートs−1・s−2を、一方のシートs−1にあっては平板状とし他方のシートs−2は多数の皿状の窪みhを整列させて成形した形状に形成しておいて、平板状のシートs−1を、皿状の窪みhを成形したシートs−2の、窪みhの開放側に重合して熔着することで形成されている弾褥材を用い、これを、帯状に裁断して、枠体2内に囲い込んで集合させた小容器v…の列間隔内に、図6にあるよう枠体2を横切るように配位しておき、この状態で枠体2の内法寸法を縮小させることにより、枠体2内の小容器v…を図7の如く密に寄せ集めて、この緩衝材yの弾性と摩擦力とによって小容器v…を、枠体2の内面に緊縛して拘束状態とするようにしている。
この合成樹脂材のシートを重合して熔着することで形成される弾褥材を用いる緩衝材yは、それを小容器vの胴周面に巻き付ける長さに切断して両端を熔着または接着することで、図8にあるように筒状に成形して、これを、それぞれの小容器vの胴周面に嵌挿して図9にあるように小容器vの胴周面に当接状態に装着することで、個々の小容器vに袴状に装着しておいて、その小容器vを所定数枠体2内に囲い込み、枠体2の内法寸法を縮小させて小容器vを互いに密接する状態に集合させて、緩衝材yの弾性と摩擦力とにより小容器v…を枠体2に緊縛した状態に拘束するように用いてもよい。
枠体2を前後に往復動させる往復動機構zは、この例においては、図3および図10に示している如く、水平な台面1に設けたラック10と、これと噛合うよう適宜の伝導機構を介しモーターと伝導して駆動されるよう枠体2側に設けておくピニオン24(図10)とで構成してある。
Cは、架台Bとは別に乾燥処理すべき液材を充填した小容器v…をそれの胴周面にと緩衝材y…を当接した状態として、載置して用意しておくための載置台であり、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室aが設置される無菌室内に配設してある。
このように構成してある本発明手段による実施例装置は、凍結乾燥室a…が複数基並列して配設してある場合には、水平な台面1上に枠体2を往復移動自在に装設した台車状の架台Bを用い、載置台Cの上面の台面上に集合させておいた胴周面に緩衝材yを当接させた小容器v…を、この架台Bの水平な台面1上に移し換えて、棚段b…の棚面上の小容器v…を載置すべき範囲である前述の巾wと奥行lとからなる区画範囲と対応するように、緩衝材yを胴周面に当接させた小容器v…を整列集合させ、この小容器群Vを、水平な台面1上に装架してある囲い枠状の枠体2で周囲を取り囲み、拡縮機構Kの作動により枠体2の内法寸法を縮小して、囲い込んだ小容器群Vを密に集合させて、緩衝材yを介し、小容器vの全体を枠体2に拘束した状態として、架台Bの移動により、所定の凍結乾燥室aの正面に移動させ、その架台Bの水平な台面1の上面と、凍結乾燥室a内の小容器v…を載置させようとする棚段bの棚面との高さを図2にあるように同等に揃えるよう調整し、次いで、凍結乾燥室aに装設してある装入口dを開いた状態において、該水平な台面1を架台B対し前方にスライドさせて、その水平な台面1の先端縁を、棚段bの前端縁に接触させるか充分に接近させ、しかる後に、昇降装置Lの作動で、枠体2の底面を台面1から少し上に浮かせて、枠体2を移動させて、凍結乾燥室a内に押し込み、この枠体2に囲い込まれている小容器群Vを、それの底面が棚面より少し浮いた状態として棚段bの棚面上に滑り込ませる。しかる後、枠体2を降下させることで小容器vを棚段bの上面に置くことができる。
図10は、このとき、枠体2内に囲い込んだ小容器vを枠体2に拘束させるために、枠体2の内法寸法を縮小させて、小容器v…を互いに密接した状態に集合させるための拡縮機構Kの一例を示している。
この例は、枠体2の後枠23を左右の側枠20・21に対し前後に可動に設けておき、これと、枠体2を前後に往復動させるために左右に一対に対向させて水平な台面1上に装架して、伝導ケース57・57間に支架しておく支え板80との間に、ねじ筒82の回動により長さ寸法が長短に変化するターンバックル状のネジジャッキ81を渡架装設し、これの作動で、枠体2の内法寸法が前後方向に拡縮して、これにより、前述の図6の如く枠体2内にゆるく整列させて囲い込んだ小容器vを、図7の如く互いに密接した状態に集合させるようにしている。このように、小容器vを密接した状態に集合させて枠体2に拘束させるための枠体2の内法寸法の拡縮作動は、前後方向か、左右方向の一方だけにおいて行われるようにしてよい。
この小容器vの搬出入の作業の際、凍結乾燥室aの外部の架台Bの水平な台面1上および載置台Cの台面40上には、テフロン(登録商標)等の低摩擦材を使用できることから、往復動機構zにより移送される個々の小容器v…を載置台Cの台面40上に、整列集合させ、これを架台Bの水平な台面1上へ移載するまでの工程には、載置台Cの台面40および架台Bの水平な台面1に、棚段bの棚面上の緩衝材yを胴周面に当接させた小容器v…を載置させる区画範囲の巾wと奥行lに対応させて、載置台Cの台面40に小容器v…を整列集合させるために設けておくガイド41を使用して良い。
これにより、載置台Cの台面40上に載置する緩衝材yを胴周面に当接させた小容器v…は、所定の巾wとなるように、固定ガイド41・41により集合・整列させ、その状態で、架台Bの台面1上の枠体2を載置台Cの台面40上のガイド41・41上に移動させ、枠体2が降下するにつれ、ガイド41・41を下げて枠体2に収納させ、枠体2の左右の間隔巾を詰め、又前枠22と後枠23を遮閉位置に動かし、小容器群Vを枠体2内に拘束し、その状態で枠体2を少し浮きあげ、および往復動機構zにより、水平な台面1上の受入部にスライドにより移載するのが円滑に行なえるようになる。
そして、この状態から、架台Bの台面1において、枠体2の内法寸法を縮小して、小容器v…を枠体2の内周面に完全に拘束し、整列形状に維持せしめて、棚段bの棚面上の、小容器v…を配置すべき区画範囲に移載させるようにする。
このようにして、胴周面に緩衝材yを当接させた小容器v…を、所定の整列・集合状態として棚段bの棚面の所定の区画範囲に押し込んだところで、その状態において、図3に示している如く、拡縮機構Kの作動で枠体2の左右の側枠20・21をそれぞれ僅かに外側に変位させて、それらの間隔巾を、拡巾させ(w+△w)、同時に、枠体2の先端側(前端側)の前枠22をそれの上縁に設けたヒンジ中心に前方に回動させて、枠体2の前面を、胴周面に緩衝材yを当接させた小容器v…が通過するように開放するとともに後枠23もそれの上縁に設けたヒンジ中心に後方に回動させて枠体2の後面を小容器v…が通過するように開放させ、この状態において、往復動機構zを作動させて枠体2を手前に引き戻す。これにより棚段bの上面に移載した小容器v…及びそれの胴周面に当接した緩衝材yは、枠体2に対する拘束が解放され、かつ、枠体2前後方向には、小容器v…及びそれの胴周面に当接した緩衝材yの通過を許容するトンネル状となっていることで、棚段bの棚面上に、移載した状態のままそっくり残り、枠体2だけが図4の如く架台Bの水平な台面1上に引き戻される。
次に、この状態において、架台Bの水平な台面1を手前(後方)にスライドさせ、それの後端縁を図4にあるように、載置台Cの前端縁に近接させて接続状態とする。
次に、架台Bの台面1に設けた枠体2を載置台Cの台面40上のガイド41・41上に移動させ、枠体2が降下するにつれ、41・41を下げ、枠体2内に収納させ、枠体2の側枠20・21の間隔巾を詰め、又前枠22と後枠23を遮閉位置に動かし、小容器群Vを枠体2に拘束させ、その状態で枠体2を少し浮きあげ往復動機構zにより、枠体2に拘束した小容器v…およびそれに当接した緩衝材yを架台Bの水平な台面1上に移載し、架台Bを次回に搬入すべき位置に移動させ、前述の工程を繰り返して所定の棚段bの所定範囲に小容器v…を搬入する。
胴周面に緩衝材yを当接した小容器v…の搬入を終えて、凍結乾燥機Aの稼動により凍結乾燥の工程を行ない、その工程が終了したときは、小容器v…がバイアルの場合には、棚段b…を昇降機Eの作動で、各棚段b…を下降させて半打栓の状態にあるゴム栓を全打栓の状態とする工程を行ない、しかるのち、上述の搬入工程と逆順で、棚段b…の棚面上から、水平な台面1上に取り出し、胴周面に当接した緩衝材yを取り除き次いで、アルミ冠巻締め工程(全打栓されたゴム栓をアルミ冠で蔽い固定する工程)へのコンベア台に移す。小容器v…が凍結乾燥室a内での全打栓の工程に適さないアンプル等の場合には、凍結乾燥工程を終了したところで、凍結乾燥室aから搬出して、これらの開放口を密閉する工程に移す。
次に、図11乃至図20は、上述の本発明手段の別の実施例を示している。この例は、架台Bを移動自在の台車に構成し、それの上面に水平な台面1を設け、その台面1上に、内法寸法が拡縮するようにした枠体2を前後に移動し、かつ、昇降するように装設した例である。
架台Bは、図11乃至図13に示している如く、本体50が柱材と桁材らにより略長方形の篭状の枠体に組立てられ、それの底面側にモーターM1により駆動される走行輪51・51が軸支してあって、この走行輪51・51の駆動により左右方向に走行する。
本体50には、それの内腔の底部に、前記走行輪51・51の駆動用のモーターM1と、そのモーターM1を作動させるバッテリー52が装架してある。
また、本体50の内腔の底部寄りの部位には、架枠53が本体50に対して固定して装架してあり、この架枠53上に、支持台54がモーターM2により駆動されるネジジャッキ55の作動で昇降するよう支架してある。
そして、この支持台54の上面に、テーブル状に形成した水平な台面1が、前後にスライド自在に支架せしめてあって、モーターM5により駆動されるスクリュー軸56の作動で、所望量前後にスライドする。
また、このテーブル状の水平な台面1の左右の両側には、前後に長い角筒状の伝導ケース57・57が、図14に示している如く、前記水平な台面1よりも長く形成して配位してあって、前述の支持台54の左右の両端部に設けたブラケット540・540に、摺動部材58・58を介して前後に摺動自在に組付けてある。
この角筒状の左右の伝導ケース57・57の後端部(図14において右端部)の間には、伝導軸59が渡架軸支され、それの伝導ケース57・57の外面側に突出する左右の軸端部にはそれぞれピニオン60・60が組付けてある。
これらピニオン60・60は、前述の支持台54の左右の両端部にそれぞれ設けたブラケット540・540の各外端部に固定して組付けた前後に長いラック61・61にそれぞれ噛合い、一方のピニオン60から突出する前記伝導軸59の外端にベベルギヤG1を設けて、これを、一方の伝導ケース57の後端部の外側に支持機枠62を介して支架せるモーターM3の出力軸に伝導するベベルギヤG2に噛み合わせることで、そのモーターM3の作動により回転して、ラック61・61上を転動し、左右の伝導ケース57・57を前後に摺動させるようになる。そして、この伝導ケース57・57に枠体2を支持せしめておくことで、枠体2を前後に往復動させる往復動機構zを構成するようにしている。
前記ラック61・61は図14にあるように、平面視において左右の伝導ケース57・57の各外側において、その伝導ケース57・57と並列するように設けてある。
枠体2は、左右の側枠20・21と前枠22および後枠23とで囲い枠状に形成するが、それの左右の側枠20・21は、図14に示しているように、水平な台面1の上面に載置される緩衝材yを当接させた小容器v…の胴部の下半側に対向する押し板状に形成して、前述の左右の伝導ケース57・57の前半側の各内面側に配位し、その伝導ケース57・57に対し、左右方向に一定の距離を動くよう組付け支架してある。
この左右の側枠20・21は、図17・19に示している如く、その側枠20・21を支持する支持杆63が、伝導ケース57に組付けた組付部材630に左右方向に沿い摺動するように支持され、かつ、バネ76により、伝導ケース57・57内に引き込まれるように付勢されている。かつ、この支持杆63の内端側には、回転軸64中心に回転する偏芯カム輪65の外周面が当接してあって、回転軸64の駆動によりカム輪65が、図17において180度回動して支持杆63を押し込むことで、側枠20を図17において鎖線に示している位置に押し出し、カム輪65がさらに180度回転することで、側枠20を図17において実線に示す位置に引き込ますようにしてあり、これにより枠体2の内法寸法を拡縮させる拡縮機構Kを構成している。
図14において鎖線に示しているM4は、前記カム輪65を回動させるモーターで、前述の伝導ケース57・57のうちのピニオン60・60駆動用のモーターM3が組付けられた側と反対側に位置する伝導ケース57の後端部に組付けてある。該モーターM4は、通電によりシリンダーが出入りする電動シリンダーであり、それの作動で、伝導ケース57内に設けた伝導機構66を介しカム輪65の回転軸64を駆動する。
図14において、伝導機構66は、伝導軸67を介して、前記ピニオン駆動用のモーターM3を組付けた側の伝導ケース57内に該伝導機構66と対称させて設けた伝導機構(図示省略)と伝導していて、モーターM4が作動することで伝導機構66と同調してこの伝導機構が作動し、モーターM3を組付けた側の伝導ケース57の内面側に設けた枠体2の側枠21を拡縮作動さすカム輪を駆動する。
また、上述の支持杆63の外端側に支持させる枠体2の左右の側枠20・21は、図20・図21にあるように、前述の伝導ケース57に組付部材630を介して左右に可動に支持した支持杆63の外端側に取付台70を固定装設し、その取付台70に、上下方向のレール状のスライド溝を設けて、これに上下にスライド自在にスライド台71を嵌合し、そのスライド台71に側枠20・21を組付け支持させて、支持杆63に対し上下可動に支持せしめてあり、かつ、その側枠20・21の内部には、支持杆63に軸支した回転軸72の外端側が突入し、その突入端部に取付けたピニオン73が配設してある。そして、このピニオン73と噛み合う上下方向のラック74が側枠20・21に固定装設してあって、回転軸72を、それと伝導機構(図示省略)を介し出力軸が伝導するモーター(図示省略)により駆動することで、ピニオン73を正逆に回転させることにより、側枠20・21を上下に動かすようにし、これにより、枠体2を水平な台面1に対し浮き上がらせる昇降装置Lを構成するようにしてある。
また、枠体2の前枠22および後枠23は、前記左右の側枠20・21間に形成される間隔の前端側および後端側とにそれぞれ配位して、その間隔の前後を塞ぐように側枠20・21に組付けるが、これら前枠22および後枠23の上縁側の左右の各端部に、左右方向に突出するヒンジ68・68をそれぞれ設けて、これを、前述の左右の伝導ケース57・57に軸支し、このヒンジ68・68中心とする回動で垂直な姿勢とすることで、左右の側枠20・21間の間隔の前後をそれぞれ塞ぐ状態となり、また、水平な姿勢とすることで、左右の側枠20・21間の間隔の前後を、胴周面に緩衝材yを当接させた小容器v…が通過するのを許容するよう開放した状態となるようにしてある。
この前枠22および後枠23をヒンジ68・68中心に回動させる作動は、図18および図19に示している如く、前枠22または後枠23に設けたヒンジ68・68の、伝導ケース57内に突入する端部に、ベベルギヤG3を組付け、これと噛合うベベルギヤG4を、伝導ケース57内に配設せる伝導軸69に組付け、その伝導軸69を前述の伝導機構66に伝導することで、モーターM3の作動により左右の側枠20・21の間隔巾を拡縮させるときに、同調して前枠22および後枠23が開閉作動を行なうようにしてある。
そして、この左右の側枠20・21と前枠22および後枠23とで組立てられる枠体2と、これを前後に動かす往復動機構zと、浮き上がらせる昇降装置Lと、前記側枠20・21の間隔巾を拡縮させるカム輪65等の拡縮機構Kと、前記前枠22および後枠23を開閉させるベベルギヤG3・G4等の機構とで、水平な台面1上に載架せる胴周面に緩衝材yを当接した小容器v…を、凍結乾燥室a内の棚段bの棚面に対して搬入出させるローディング装置を構成している。
以上説明したように、本発明手段においては、凍結乾燥すべき薬剤を充填した小容器v…を、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室a内の棚段b…の棚面上に対して搬入する際、および凍結乾燥の工程を終えた小容器v…を前記棚段bの棚面上から搬出する際に、トレイを使用しないで、また、棚段b…の棚面にガイド41を設けない形態としておいて、小容器v…を整列・集合させた状態として、棚段bの棚面上に搬入でき、また、搬出できるようにしているのだから、
1.小容器の移載時、小容器同士の擦り合いが無くなり、破瓶、摩擦塵の発生がなくなる。
2.また、小容器とガイド、棚板面との摩擦摺接による搬入出操作の不調・破損、摩擦塵が生じないようになる。
本発明手段に用いる小容器のローディング装置の概要平面図である。 同上装置の使用状態における一部破断した側面図である。 同上装置の搬入作動時の平面図である。 同上装置の搬出作動時の平面図である。 本発明手段に用いる緩衝材の1例の斜視図である。 同上緩衝材を、枠体内に囲い込んだ小容器に当接させた状態の平面視における説明図である。 同上状態の枠体の内法寸法の縮小により、囲い込んだ小容器を、緩衝材を介して緊密に集合させた状態の説明図である。 緩衝材を小容器の胴周面に嵌挿する筒状に成形した例の斜視図である。 同上の緩衝材を小容器の胴周面に嵌挿した状態の一部破断した正面図である。 本発明手段によるローディング装置の要部の斜視図である。 本発明手段を実施せる凍結乾燥機における小容器のローディング装置の別の実施例の前面図である。 同上実施例の後面図である。 同上実施例装置の一部破断した側面図である。 同上装置の要部の平面図である。 同上装置の要部の一部破断した側面図である。 同上装置の要部の一部破断した後面図である。 同上装置の側枠の拡縮機構部分の縦断後面図である。 同上装置の前枠・後枠の開閉作動機構部分の縦断側面図である。 同上装置の前枠・後枠の開閉作動機構部分の縦断後面図である。 同上装置の枠体の昇降装置部の縦断側面図である。 同上昇降装置部の横断平面図である。
符号の説明
A…凍結乾燥機、B…架台、C…載置台、E…昇降機、K…拡縮機構、L…昇降装置、M1・M2・M3・M4・M5…モーター、V…小容器群、a…凍結乾燥室、b…棚段、b−1・b−2・b−3・b−n…棚段、c…開閉扉、d…装入口、h…窪み、l…奥行、s−1・s−2…シート、v…小容器、w…間隔巾、y…緩衝材、z…往復動機構、1…台面、10…ラック、2…枠体、20・21…左右の側枠、22…前枠、23…後枠、24…ピニオン、30…走行輪、40…台面、41…ガイド、50…本体、51…走行輪、52…バッテリー、53…架枠、54…支持台、540…ブラケット、55…ネジジャッキ、56…スクリュー軸、57…伝導ケース、58…摺動部材、59…伝導軸、60…ピニオン、61…ラック、62…支持機枠、63…支持杆、630…組付部材、64…回転軸、65…カム輪、66…伝導機構、67…伝導軸、68…ヒンジ、69…伝導軸、70…取付台、71…スライド台、72…回転軸、73…ピニオン、74…ラック、75…伝導機構、76…バネ、80…支え板、81…ジャッキ、82…ねじ筒。

Claims (3)

  1. 薬液等の被乾燥液材が充填された小容器vを、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室aの前面に配置せる架台Bの水平な台面1上にその台面1に沿う水平な方向に移動自在に装置せる枠体2内に、整列・集合させ、その枠体2の移動により、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に装入せしめる凍結乾燥機の小容器のローディング方法において、枠体2内に整列・集合させる小容器vの一列毎の列間隔に、帯状乃至紐状に形成した緩衝材yを介装して枠体2の水平方向における内容積を縮小せしめることで、枠体2内に整列・集合させた小容器vの全てを枠体2に対し拘束させ、この状態で、枠体2を水平台面1に対し少し浮かせて、往復動機構zにより枠体2を凍結乾燥室a内の棚段bの棚面上に押し込むことで小容器vを搬入することを特徴とする凍結乾燥機における小容器のローディング方法。
  2. 薬液等の被乾燥液材が充填された小容器vを、水平な台面1上に移動自在に裁置せる枠体2内に、整列・集合させ、その枠体2の移動により、凍結乾燥機の凍結乾燥室a内の乾燥棚段b上に装入せしめる凍結乾燥機の小容器の搬入方法において、枠体2内に整列・集合させる小容器vのそれぞれの胴周面に、リング状・はかま状・帯状・板状・紐状に形成した緩衝材yを、巻き付け装着して、枠体2の前後または左右またはそれらの両方の内法寸法を縮小させることで、枠体2内に整列・集合させた小容器vの全てを枠体2に対し拘束させ、その状態において、枠体2を水平台面1に対し少し浮かせ往復動機構zにより枠体2を凍結乾燥室a内の棚段b上に押し込むことで、小容器vを搬入することを特徴とする凍結乾燥機における小容器のローディング方法。
  3. 上面に多数の小容器vを整列させて載置し得る水平な台面1を装備して、凍結乾燥機Aの凍結乾燥室aの開閉扉cの前面に配置される架台Bと、その架台Bに設けた水平な台面1上に、往復動機構zにより前後に往復動自在に載架せる内法寸法が前後あるいは左右または前後および左右に拡縮自在で拡縮機構Kを備える小容器整列保持用の枠体2と、その枠体2内に整列・集合させる小容器vの行列間に介装するか、各小容器vの胴周面に巻き付け装着する膨縮自在の緩衝材yと、前記、枠体2と架台Bの水平な台面1との間に、枠体2の底面を水平な台面1に対し少し浮かせるよう装設する昇降装置Lと、からなり、小容器vを緩衝材yを介し枠体2に拘束し、枠体2ごと水平な台面1から浮かせて凍結乾燥室aの棚段b上に搬入するようにしたことを特徴とする凍結乾燥機における小容器のローディング装置。
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