JPH06181692A - 竹の子砂糖漬菓子の製造法 - Google Patents
竹の子砂糖漬菓子の製造法Info
- Publication number
- JPH06181692A JPH06181692A JP4181544A JP18154492A JPH06181692A JP H06181692 A JPH06181692 A JP H06181692A JP 4181544 A JP4181544 A JP 4181544A JP 18154492 A JP18154492 A JP 18154492A JP H06181692 A JPH06181692 A JP H06181692A
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- JP
- Japan
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- sugar
- bamboo shoots
- bamboo
- cake
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- Pending
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- Confectionery (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 砂糖漬菓子において、従来原料として使用さ
れている、くりその他の果実、野菜を使用せずに、竹の
子を原料として、竹の子の風味を生かした砂糖漬菓子を
造ることを目的とする。 【構成】 軟化、アク抜き処理し、または該処理せず
に、剥皮し、食べやすい大きさに切断した竹の子を、糖
液に浸漬し、沸騰させてから、放置する糖液浸漬処理を
繰り返した後、糖液が含浸された竹の子を、半乾燥し
て、砂糖を散布してから乾燥する竹の子砂糖菓子の製造
法。
れている、くりその他の果実、野菜を使用せずに、竹の
子を原料として、竹の子の風味を生かした砂糖漬菓子を
造ることを目的とする。 【構成】 軟化、アク抜き処理し、または該処理せず
に、剥皮し、食べやすい大きさに切断した竹の子を、糖
液に浸漬し、沸騰させてから、放置する糖液浸漬処理を
繰り返した後、糖液が含浸された竹の子を、半乾燥し
て、砂糖を散布してから乾燥する竹の子砂糖菓子の製造
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、竹の子を原料とした砂
糖漬菓子の製造法に関する。
糖漬菓子の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生の小豆、うずらなどの豆類を、
水に10〜12時間浸漬した後、重曹を加えた水で煮
て、その組織を破壊し細胞膜の半透性を失わせてから、
水で豆の温度を低下させると共に渋切り等する前処理を
した後、薄い濃度の糖液に一夜浸漬し、次いで、煮詰め
て段階的に糖濃度を高くした、各糖液に順次浸漬して、
糖液を含浸させ、変形、変質をおこさないまでに砂糖の
含有量を高めた後、乾燥させてから、砂糖をまぶして甘
納豆を製造することは周知であり、また生の栗の砂糖掛
け(マロングラッセ)の製造においては、糖液にバニラ
を添加し、または砂糖をまぶす代わりに、ツヤ出し糖液
で薄く被膜を掛け、乾燥することも周知であり、なお、
アンズ、リンゴ、ジャガイモ、サツマイモ、ザボンの皮
または夏ミカンの皮等も砂糖漬菓子とすることも一般的
に知られているが、竹の子を原料とする糖菓はなかっ
た。
水に10〜12時間浸漬した後、重曹を加えた水で煮
て、その組織を破壊し細胞膜の半透性を失わせてから、
水で豆の温度を低下させると共に渋切り等する前処理を
した後、薄い濃度の糖液に一夜浸漬し、次いで、煮詰め
て段階的に糖濃度を高くした、各糖液に順次浸漬して、
糖液を含浸させ、変形、変質をおこさないまでに砂糖の
含有量を高めた後、乾燥させてから、砂糖をまぶして甘
納豆を製造することは周知であり、また生の栗の砂糖掛
け(マロングラッセ)の製造においては、糖液にバニラ
を添加し、または砂糖をまぶす代わりに、ツヤ出し糖液
で薄く被膜を掛け、乾燥することも周知であり、なお、
アンズ、リンゴ、ジャガイモ、サツマイモ、ザボンの皮
または夏ミカンの皮等も砂糖漬菓子とすることも一般的
に知られているが、竹の子を原料とする糖菓はなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、小豆など
を原料とする甘納豆や栗を原料とするマロングラッセで
はなく、竹の子を原料として、竹の子をどのように処理
すれば、竹の子の風味を損じることなく、かつ砂糖漬菓
子の食感をも持つ竹の子の糖菓が得られるかについて研
究した結果、本発明を達成したのである。
を原料とする甘納豆や栗を原料とするマロングラッセで
はなく、竹の子を原料として、竹の子をどのように処理
すれば、竹の子の風味を損じることなく、かつ砂糖漬菓
子の食感をも持つ竹の子の糖菓が得られるかについて研
究した結果、本発明を達成したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】砂糖漬菓子の製造法にお
いて、軟化、アク抜き、剥皮等の処理をされ、適宜大の
大きさに切断された竹の子を、また剥皮され、適宜大の
大きさに切断されてから、軟化、アク抜きの処理をされ
た竹の子を、適宜の割合で組み合わせた、蔗糖とブドウ
糖、蔗糖と水あめ、水あめと純白砂糖または転化糖と白
砂糖からなる糖液の糖度を、順次高糖度にかえた糖液毎
に浸漬し沸騰させた後、長時間放置する半乾燥状態に乾
燥して、砂糖を散布し、全乾燥状態に乾燥することを特
徴とする竹の子の砂糖漬菓子の製造法。
いて、軟化、アク抜き、剥皮等の処理をされ、適宜大の
大きさに切断された竹の子を、また剥皮され、適宜大の
大きさに切断されてから、軟化、アク抜きの処理をされ
た竹の子を、適宜の割合で組み合わせた、蔗糖とブドウ
糖、蔗糖と水あめ、水あめと純白砂糖または転化糖と白
砂糖からなる糖液の糖度を、順次高糖度にかえた糖液毎
に浸漬し沸騰させた後、長時間放置する半乾燥状態に乾
燥して、砂糖を散布し、全乾燥状態に乾燥することを特
徴とする竹の子の砂糖漬菓子の製造法。
【0005】堀りたての竹の子は、アク抜きしなくて
も、竹の子独特の旨味があるので、本発明は、堀りたて
の竹の子では、軟化、アク抜きのための茹で・水晒処理
を省略し、剥皮して使用し得るが、時間が立つに従っ
て、硬さを増すと共にエグ味が感じられるので、時間を
ある程度経過した竹の子では、茹で処理して竹の子を軟
化させ、かつ水晒してアク抜きをする必要がある。
も、竹の子独特の旨味があるので、本発明は、堀りたて
の竹の子では、軟化、アク抜きのための茹で・水晒処理
を省略し、剥皮して使用し得るが、時間が立つに従っ
て、硬さを増すと共にエグ味が感じられるので、時間を
ある程度経過した竹の子では、茹で処理して竹の子を軟
化させ、かつ水晒してアク抜きをする必要がある。
【0006】本発明での、茹で処理は、竹の子を米の研
ぎ汁、米糠、わかめ又はこんぶを適宜混和した水に入れ
て沸騰させ、煮熟して軟化させた竹の子を、直ちに冷水
で完全に冷却し、剥皮するものは剥皮して、水に晒して
アクを除くのである。そして煮熟・水晒処理での、竹の
子は、穂切りした皮付のまま処理するのが好ましく、ま
た煮熟時間は、竹の子の大きさ、堅さにより定められ
る。
ぎ汁、米糠、わかめ又はこんぶを適宜混和した水に入れ
て沸騰させ、煮熟して軟化させた竹の子を、直ちに冷水
で完全に冷却し、剥皮するものは剥皮して、水に晒して
アクを除くのである。そして煮熟・水晒処理での、竹の
子は、穂切りした皮付のまま処理するのが好ましく、ま
た煮熟時間は、竹の子の大きさ、堅さにより定められ
る。
【0007】糖液浸漬処理での竹の子の姿は、先切り竹
の子を、例えば、2または4等分に縦に切断したもの
を、さらに適宜の長さに横に切断された、半円形板状、
三角形板状、半円形輪郭状または4分の1円形湾曲状の
姿、また適宜の長さ(高さ)に横に切断された、円板形
状または輪形状の姿を意味し、何れにしても菓子として
食べやすい姿を意味する。
の子を、例えば、2または4等分に縦に切断したもの
を、さらに適宜の長さに横に切断された、半円形板状、
三角形板状、半円形輪郭状または4分の1円形湾曲状の
姿、また適宜の長さ(高さ)に横に切断された、円板形
状または輪形状の姿を意味し、何れにしても菓子として
食べやすい姿を意味する。
【0008】
【実施例】堀りたての、先端部を切りした孟宗竹の竹の
子を、米糠を添加した水に入れ、40〜60程度茹で煮
立ってから、充分に冷却した後、外皮を剥ぎ、次いで肉
質を傷つけないように除去し、根本の堅い部分を切り落
として、充分に水に晒して、アク抜きを行った後、食し
得る程度の厚さに横切した、円板形状、円輪郭形状の姿
の竹の子を、30%の糖液(蔗糖1とブドウ糖、転化糖
3と砂糖7または蔗糖8と水飴2)に入れ、1〜2分間
沸騰させてから、24時間放置し、次いで糖度を40%
に高めた新しい糖液に入れ、1〜2分間沸騰させた後、
再び24時間放置する処理を、糖度を10%ずつ高め、
繰り返して糖度80%までの糖液で処理を行った後、取
り出し、乾燥して、半乾燥状態のときに、粉糖をまぶし
てから全乾燥させて、竹の子砂糖漬菓子を得た。
子を、米糠を添加した水に入れ、40〜60程度茹で煮
立ってから、充分に冷却した後、外皮を剥ぎ、次いで肉
質を傷つけないように除去し、根本の堅い部分を切り落
として、充分に水に晒して、アク抜きを行った後、食し
得る程度の厚さに横切した、円板形状、円輪郭形状の姿
の竹の子を、30%の糖液(蔗糖1とブドウ糖、転化糖
3と砂糖7または蔗糖8と水飴2)に入れ、1〜2分間
沸騰させてから、24時間放置し、次いで糖度を40%
に高めた新しい糖液に入れ、1〜2分間沸騰させた後、
再び24時間放置する処理を、糖度を10%ずつ高め、
繰り返して糖度80%までの糖液で処理を行った後、取
り出し、乾燥して、半乾燥状態のときに、粉糖をまぶし
てから全乾燥させて、竹の子砂糖漬菓子を得た。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、ブンタンの果皮、レン
コン等の砂糖菓子と異なり、竹の子の風味を有する珍し
い砂糖菓子が得られたのである。
コン等の砂糖菓子と異なり、竹の子の風味を有する珍し
い砂糖菓子が得られたのである。
Claims (1)
- 【請求項1】砂糖漬菓子の製法において、軟化させ、ア
ク抜きし、剥皮した竹の子を、適宜大の大きさに切断し
た後、順次高糖度へと変えた糖液に浸漬し、沸騰してか
ら、放置することを繰り返す浸漬処理した後、取り出し
てこれを半乾燥状態に乾燥して、これに砂糖をまぶした
後、乾燥することを特徴とする竹の子砂糖漬菓子の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181544A JPH06181692A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 竹の子砂糖漬菓子の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181544A JPH06181692A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 竹の子砂糖漬菓子の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06181692A true JPH06181692A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=16102644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4181544A Pending JPH06181692A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 竹の子砂糖漬菓子の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06181692A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007053986A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Toyo Olive Co Ltd | オリーブ砂糖漬食品の製造法 |
JP2007082412A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Tatsuo Sato | タケノコの調理方法および調理済みタケノコ |
KR101255157B1 (ko) * | 2009-12-16 | 2013-04-22 | 담양군 | 죽순 과자 및 이의 제조방법 |
JP2016123285A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 三菱商事フードテック株式会社 | 新食感を有する糖漬け植物性食品、それに用いる浸漬液及び該食品の製造方法 |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4181544A patent/JPH06181692A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007053986A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Toyo Olive Co Ltd | オリーブ砂糖漬食品の製造法 |
JP4547318B2 (ja) * | 2005-08-25 | 2010-09-22 | 東洋オリーブ株式会社 | オリーブ砂糖漬食品の製造法 |
JP2007082412A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Tatsuo Sato | タケノコの調理方法および調理済みタケノコ |
KR101255157B1 (ko) * | 2009-12-16 | 2013-04-22 | 담양군 | 죽순 과자 및 이의 제조방법 |
JP2016123285A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 三菱商事フードテック株式会社 | 新食感を有する糖漬け植物性食品、それに用いる浸漬液及び該食品の製造方法 |
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