JPH06179815A - 無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物 - Google Patents
無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物Info
- Publication number
- JPH06179815A JPH06179815A JP4334274A JP33427492A JPH06179815A JP H06179815 A JPH06179815 A JP H06179815A JP 4334274 A JP4334274 A JP 4334274A JP 33427492 A JP33427492 A JP 33427492A JP H06179815 A JPH06179815 A JP H06179815A
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- JP
- Japan
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- inorganic filler
- polypropylene
- parts
- polyamide
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】(A)メルトフローレート(MFR:JIS
K 6758)が0.5〜4.0g/10minである
ポリプロピレン系樹脂1〜55重量%、(B)相対粘度
(96%H2SO4,25℃)[ηr]が2.0〜2.7
であるポリアミド99〜45重量%、(C)上記の
(A)+(B)=100重量部に対して不飽和カルボン
酸またはその誘導体でグラフトされた変性ポリプロピレ
ン系樹脂10〜30重量部及び(D)上記の(A)+
(B)=100重量部に対して無機フィラー1〜150
重量部を含んでなるポリプロピレン系組成物。 【効果】従来公知のポリプロピレンとポリアミドとの無
機フィラー強化ブレンド物に比べ、機械的物性を保持さ
せ外観性が極めて優れている。
K 6758)が0.5〜4.0g/10minである
ポリプロピレン系樹脂1〜55重量%、(B)相対粘度
(96%H2SO4,25℃)[ηr]が2.0〜2.7
であるポリアミド99〜45重量%、(C)上記の
(A)+(B)=100重量部に対して不飽和カルボン
酸またはその誘導体でグラフトされた変性ポリプロピレ
ン系樹脂10〜30重量部及び(D)上記の(A)+
(B)=100重量部に対して無機フィラー1〜150
重量部を含んでなるポリプロピレン系組成物。 【効果】従来公知のポリプロピレンとポリアミドとの無
機フィラー強化ブレンド物に比べ、機械的物性を保持さ
せ外観性が極めて優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性、強度等の機械的
物性に優れ、しかも外観性にとりわけ優れた無機フィラ
ー強化ポリプロピレン系組成物に関するものである。
物性に優れ、しかも外観性にとりわけ優れた無機フィラ
ー強化ポリプロピレン系組成物に関するものである。
【0002】このような特性により、本発明の樹脂組成
物は、例えば、自動車分野、家電分野等の特に外観性を
必要とする部品において有用である。
物は、例えば、自動車分野、家電分野等の特に外観性を
必要とする部品において有用である。
【0003】
【従来の技術】ポリプロピレンの剛性、強度及び耐熱性
の改良としてポリアミドをブレンドする技術は数多く、
例えば特公昭55−9662号公報、特開昭59−13
1644号公報等で報告されている。
の改良としてポリアミドをブレンドする技術は数多く、
例えば特公昭55−9662号公報、特開昭59−13
1644号公報等で報告されている。
【0004】また、その無機フィラー強化物は、さらに
剛性、強度、及び耐熱性等の物性を向上させるとして研
究、開発が重ねられ、これもまた数多く、例えば特開昭
60−203654号公報、特開昭63−305148
号公報等で報告されている。しかし通常無機フィラー例
えば、ガラス繊維、タルク及びマイカ等の強化樹脂はそ
の無機フィラーが樹脂の表面に現れ樹脂表面が著しく凹
凸し外観が不良となってしまう。
剛性、強度、及び耐熱性等の物性を向上させるとして研
究、開発が重ねられ、これもまた数多く、例えば特開昭
60−203654号公報、特開昭63−305148
号公報等で報告されている。しかし通常無機フィラー例
えば、ガラス繊維、タルク及びマイカ等の強化樹脂はそ
の無機フィラーが樹脂の表面に現れ樹脂表面が著しく凹
凸し外観が不良となってしまう。
【0005】ポリプロピレン、ポリアミドブレンド物に
限っても同様なことがいえ、改良する方法がなかったの
が現状であった。
限っても同様なことがいえ、改良する方法がなかったの
が現状であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
分野、家電分野等の外装部品等の外観の良好さを必要と
する部品においては、その良好さを無機フィラー強化物
においてもなるべく保持させる必要性があった。
分野、家電分野等の外装部品等の外観の良好さを必要と
する部品においては、その良好さを無機フィラー強化物
においてもなるべく保持させる必要性があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、無
機フィラー強化ポリプロピレン系組成物の外観性の低下
をなるべく抑えることを目的とし検討した結果、特定の
ポリプロピレン系樹脂と特定のポリアミドを組み合わせ
た無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物は、通常の
ポリプロピレンとポリアミドとの無機フィラー強化ブレ
ンド物のグロス値よりおよそ15〜20%程度高い値が
得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
機フィラー強化ポリプロピレン系組成物の外観性の低下
をなるべく抑えることを目的とし検討した結果、特定の
ポリプロピレン系樹脂と特定のポリアミドを組み合わせ
た無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物は、通常の
ポリプロピレンとポリアミドとの無機フィラー強化ブレ
ンド物のグロス値よりおよそ15〜20%程度高い値が
得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、(A)メルトフローレ
ート(MFR:JIS K 6758)が0.5〜4.
0g/10minであるポリプロピレン系樹脂1〜55
重量%、(B)相対粘度(96%H2SO4,25℃)
[ηr]が2.0〜2.7であるポリアミド99〜45
重量%、(C)上記の(A)+(B)=100重量部に
対して不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフトさ
れた変性ポリプロピレン系樹脂10〜30重量部及び
(D)上記の(A)+(B)=100重量部に対して無
機フィラー1〜150重量部を含んでなるポリプロピレ
ン系組成物に関する。
ート(MFR:JIS K 6758)が0.5〜4.
0g/10minであるポリプロピレン系樹脂1〜55
重量%、(B)相対粘度(96%H2SO4,25℃)
[ηr]が2.0〜2.7であるポリアミド99〜45
重量%、(C)上記の(A)+(B)=100重量部に
対して不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフトさ
れた変性ポリプロピレン系樹脂10〜30重量部及び
(D)上記の(A)+(B)=100重量部に対して無
機フィラー1〜150重量部を含んでなるポリプロピレ
ン系組成物に関する。
【0009】本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂
(A)は、プロピレン単独重合体もしくはプロピレンに
エチレン、1−ブテン及び1−ヘキセン等を共重合させ
たものを例示することができ、これらの一種または二種
以上のブレンド物である。そして本発明に用いられるポ
リプロピレン系樹脂(A)のメルトフローレート(MF
R:JIS K 6758)は0.1〜4.0g/10
min、好ましくは0.5〜3.0g/10minの範
囲になくてはならない。MFRが0.1g/10min
未満のものは、流動性があまりにも低くなりすぎ幅広い
成形品が得られず、4.0g/10minを越えるもの
は、外観性の改善効果がなくなる。本発明に用いられる
ポリアミド(B)は、ヘキサメチレンジアミン、デカメ
チレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4
−または2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、1,3−または1,4−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキシルメタ
ン)、m−またはp−キリシレンジアミン等の脂肪族、
脂環族、芳香族等のジアミンとアジピン酸、スペリン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸等の脂肪族、脂環族、芳香族等の
ジカルボン酸との重縮合によって得られるポリアミド、
ε−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸等の
アミノカルボン酸の縮合によって得られるポリアミド、
ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等のラクタム
から得られるポリアミドあるいはこれらの成分からなる
共重合ポリアミド、これらのポリアミドの混合物等が例
示される。具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン1
2、また、これらのナイロンのブレンド物等が挙げられ
る。これらの中では、融点、物理的特性が優れポリプロ
ピレンに対する改良効果が大きいと考えられるナイロン
6、ナイロン66が好ましい。そして本発明に用いられ
るポリアミド(B)の相対粘度(96%H2SO4,25
℃)[ηr]は2.0〜2.7、好ましくは2.2〜
2.5の範囲になくてはならない。[ηr]が2.0未
満のものは、分子量が低くなりすぎ機械的物性、成形性
に劣り、2.7を越えるものは、外観性の改善効果がな
くなる。
(A)は、プロピレン単独重合体もしくはプロピレンに
エチレン、1−ブテン及び1−ヘキセン等を共重合させ
たものを例示することができ、これらの一種または二種
以上のブレンド物である。そして本発明に用いられるポ
リプロピレン系樹脂(A)のメルトフローレート(MF
R:JIS K 6758)は0.1〜4.0g/10
min、好ましくは0.5〜3.0g/10minの範
囲になくてはならない。MFRが0.1g/10min
未満のものは、流動性があまりにも低くなりすぎ幅広い
成形品が得られず、4.0g/10minを越えるもの
は、外観性の改善効果がなくなる。本発明に用いられる
ポリアミド(B)は、ヘキサメチレンジアミン、デカメ
チレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4
−または2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、1,3−または1,4−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキシルメタ
ン)、m−またはp−キリシレンジアミン等の脂肪族、
脂環族、芳香族等のジアミンとアジピン酸、スペリン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸等の脂肪族、脂環族、芳香族等の
ジカルボン酸との重縮合によって得られるポリアミド、
ε−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸等の
アミノカルボン酸の縮合によって得られるポリアミド、
ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム等のラクタム
から得られるポリアミドあるいはこれらの成分からなる
共重合ポリアミド、これらのポリアミドの混合物等が例
示される。具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン1
2、また、これらのナイロンのブレンド物等が挙げられ
る。これらの中では、融点、物理的特性が優れポリプロ
ピレンに対する改良効果が大きいと考えられるナイロン
6、ナイロン66が好ましい。そして本発明に用いられ
るポリアミド(B)の相対粘度(96%H2SO4,25
℃)[ηr]は2.0〜2.7、好ましくは2.2〜
2.5の範囲になくてはならない。[ηr]が2.0未
満のものは、分子量が低くなりすぎ機械的物性、成形性
に劣り、2.7を越えるものは、外観性の改善効果がな
くなる。
【0010】本発明に用いられる不飽和カルボン酸また
はその誘導体で変性されたポリプロピレン系樹脂の主鎖
となるポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂
(A)と同様にプロピレン単独重合もしくはプロピレン
にエチレン、1−ブテン及び1−ヘキセン等を共重合さ
せたものを例示することができ、これらの一種または二
種以上のブレンド物である。不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸等の不飽和カルボン酸
またはその誘導体例えば酸ハライド、アミド、イミド、
無水物、エステル等が挙げられ、特に無水マレイン酸が
好ましい。
はその誘導体で変性されたポリプロピレン系樹脂の主鎖
となるポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂
(A)と同様にプロピレン単独重合もしくはプロピレン
にエチレン、1−ブテン及び1−ヘキセン等を共重合さ
せたものを例示することができ、これらの一種または二
種以上のブレンド物である。不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸等の不飽和カルボン酸
またはその誘導体例えば酸ハライド、アミド、イミド、
無水物、エステル等が挙げられ、特に無水マレイン酸が
好ましい。
【0011】また不飽和カルボン酸またはその誘導体で
変性されたポリプロピレン系樹脂(C)の製造方法には
特にとらわれず、従来公知の種々の方法を採用すること
ができる。特に、ポリプロピレン粉末に前記の不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体と通常のラジカル発生剤例え
ば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、ベンゾパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
等の有機化合物を加え、押出機を用いて、溶融混練する
方法が簡便であり、好適に用いられる。
変性されたポリプロピレン系樹脂(C)の製造方法には
特にとらわれず、従来公知の種々の方法を採用すること
ができる。特に、ポリプロピレン粉末に前記の不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体と通常のラジカル発生剤例え
ば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、ベンゾパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3
−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
等の有機化合物を加え、押出機を用いて、溶融混練する
方法が簡便であり、好適に用いられる。
【0012】本発明に用いられる無機フィラー(D)は
一般に外観性を損なうとされているものであり例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、ウオラストナイト、炭酸カルシ
ュウム、硫酸カルシウム、タルク、ガラスフレーク、ク
レー、カオリン、微粉末シリカ、マイカ、珪酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、木粉等のも
のを例示することができ、無機フィラーの種類によりそ
の表面をシラン化合物等で処理してあってもかまわな
い。
一般に外観性を損なうとされているものであり例えば、
ガラス繊維、炭素繊維、ウオラストナイト、炭酸カルシ
ュウム、硫酸カルシウム、タルク、ガラスフレーク、ク
レー、カオリン、微粉末シリカ、マイカ、珪酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、木粉等のも
のを例示することができ、無機フィラーの種類によりそ
の表面をシラン化合物等で処理してあってもかまわな
い。
【0013】本発明の無機フィラー強化ポリプロピレン
系組成物は、前記のポリプロピレン系樹脂(A)が1〜
55重量%、好ましくは10〜45重量%、ポリアミド
(B)が99〜45重量%、好ましくは、90〜55重
量%、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された
ポリプロピレン系樹脂(C)が(A)+(B)=100
重量部に対して10〜30重量部、無機フィラーが同じ
く(A)+(B)=100重量部に対して1〜150重
量部となる量から構成されている。ポリプロピレン
(A)が1重量%未満のものは、吸水による物性安定性
が劣り、55重量%を越えるものは、外観性に劣る。不
飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリプロ
ピレン系樹脂(C)が(A)+(B)=100重量部に
対して10重量部未満のものは、相溶性が劣り、30重
量部を越えるものは、諸物性に劣る。無機フィラー
(D)が(A)+(B)=100重量部に対して1重量
部未満のものは、その無機フィラーによる改質効果が得
られず、150重量部を越えるものは、脆く成形性が不
良なものとなってしまう。
系組成物は、前記のポリプロピレン系樹脂(A)が1〜
55重量%、好ましくは10〜45重量%、ポリアミド
(B)が99〜45重量%、好ましくは、90〜55重
量%、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された
ポリプロピレン系樹脂(C)が(A)+(B)=100
重量部に対して10〜30重量部、無機フィラーが同じ
く(A)+(B)=100重量部に対して1〜150重
量部となる量から構成されている。ポリプロピレン
(A)が1重量%未満のものは、吸水による物性安定性
が劣り、55重量%を越えるものは、外観性に劣る。不
飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリプロ
ピレン系樹脂(C)が(A)+(B)=100重量部に
対して10重量部未満のものは、相溶性が劣り、30重
量部を越えるものは、諸物性に劣る。無機フィラー
(D)が(A)+(B)=100重量部に対して1重量
部未満のものは、その無機フィラーによる改質効果が得
られず、150重量部を越えるものは、脆く成形性が不
良なものとなってしまう。
【0014】本発明のポリプロピレン系組成物を得るに
は、前記のポリプロピレン系樹脂(A)、ポリアミド
(B)、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性され
たポリプロピレン系樹脂(C)及び無機フィラー(D)
を前記の範囲で公知な種々の方法、例えば、ヘンシェル
ミキサー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブ
ラーブレンダー等で混合後、一軸押出機、二軸押出機、
ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練し、造粒あ
るいは粉砕する方法を採用すればよい。
は、前記のポリプロピレン系樹脂(A)、ポリアミド
(B)、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性され
たポリプロピレン系樹脂(C)及び無機フィラー(D)
を前記の範囲で公知な種々の方法、例えば、ヘンシェル
ミキサー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブ
ラーブレンダー等で混合後、一軸押出機、二軸押出機、
ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練し、造粒あ
るいは粉砕する方法を採用すればよい。
【0015】本発明のポリプロピレン系組成物に、耐熱
安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、スリップ剤、
核剤、難燃剤、油剤、顔料あるいは染料等の無機あるい
は、有機の添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で配
合してもよい。
安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、スリップ剤、
核剤、難燃剤、油剤、顔料あるいは染料等の無機あるい
は、有機の添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で配
合してもよい。
【0016】本発明の無機フィラー強化ポリプロピレン
系組成物の特徴は、特定のポリプロピレン、特定ポリア
ミド及び特定の変性ポリプロピレンを用い、無機フィラ
ー強化ブレンド物のグロス値が通常のブレンド物に比べ
およそ15〜20%程度高い表面光沢を有した樹脂組成
物である点にある。
系組成物の特徴は、特定のポリプロピレン、特定ポリア
ミド及び特定の変性ポリプロピレンを用い、無機フィラ
ー強化ブレンド物のグロス値が通常のブレンド物に比べ
およそ15〜20%程度高い表面光沢を有した樹脂組成
物である点にある。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これら
の実施例に制約されるものではない。
明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これら
の実施例に制約されるものではない。
【0018】本発明で用いた測定方法は次の通りであ
る。
る。
【0019】◎曲げ強度 JIS K 7203 ◎曲げ弾性率 JIS K 7203 ◎熱変形温度 JIS K 7207 荷重4.6kg ◎グロス JIS K 7105 60度鏡面光沢 実施例1 メルトフローレート(MFR:JIS K 6758)
が3.0g/10minであるポリプロピレン(以下P
P−1という)40重量%、96%硫酸中1%溶液にお
いて25℃で測定した相対粘度[ηr]が2.2である
ナイロン6(ユニチカ(株)製:A1020BRL、以
下Ny6−1という)60重量%、無水マレイン酸グラ
フトされた変性ポリプロピレン(以下変性PPという)
15重量部とをタンブラーブレンダーで15分混合後、
L/D=36mm、57mmφの東芝機械(株)二軸押
出機で樹脂温度240℃で溶融させサイドフィード口よ
りガラス繊維(日本電気硝子製:ECS03T−48
8、以下GFという)を30重量部添加し混練り、造粒
した。このペレットを三菱重工(株)150MSII型射
出成形機で樹脂温度260℃で射出成形して試験片を作
製した。物性の測定結果を表1に示す。
が3.0g/10minであるポリプロピレン(以下P
P−1という)40重量%、96%硫酸中1%溶液にお
いて25℃で測定した相対粘度[ηr]が2.2である
ナイロン6(ユニチカ(株)製:A1020BRL、以
下Ny6−1という)60重量%、無水マレイン酸グラ
フトされた変性ポリプロピレン(以下変性PPという)
15重量部とをタンブラーブレンダーで15分混合後、
L/D=36mm、57mmφの東芝機械(株)二軸押
出機で樹脂温度240℃で溶融させサイドフィード口よ
りガラス繊維(日本電気硝子製:ECS03T−48
8、以下GFという)を30重量部添加し混練り、造粒
した。このペレットを三菱重工(株)150MSII型射
出成形機で樹脂温度260℃で射出成形して試験片を作
製した。物性の測定結果を表1に示す。
【0020】実施例2 GFの添加量を40重量部とした以外は、実施例1と同
様に行った。物性の測定結果を表1に示す。
様に行った。物性の測定結果を表1に示す。
【0021】比較例1 PP−1とNy6−1の配合比を変える以外は、実施例
1と同様に行った。物性の測定結果を表1に示す。
1と同様に行った。物性の測定結果を表1に示す。
【0022】比較例2 MFRが10g/10minであるポリプロピレン(以
下PP−2という)40重量%、96%硫酸中1%溶液
において25℃で測定した相対粘度[ηr]が3.4で
あるナイロン6(ユニチカ(株)製:A1030BR
T、以下Ny6−2という)60重量%とする以外は、
実施例1と同様に行った。物性の測定結果を表1に示
す。
下PP−2という)40重量%、96%硫酸中1%溶液
において25℃で測定した相対粘度[ηr]が3.4で
あるナイロン6(ユニチカ(株)製:A1030BR
T、以下Ny6−2という)60重量%とする以外は、
実施例1と同様に行った。物性の測定結果を表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系組成物は、従
来公知のポリプロピレンとポリアミドとの無機フィラー
強化ブレンド物に比べ、機械的物性を保持させ外観性が
極めて優れているので、自動車部品、電気機器部品、機
械部品、工業用部品、雑貨部品等の剛性等の一般物性と
ともに外観性を要求される用途において好適である。
来公知のポリプロピレンとポリアミドとの無機フィラー
強化ブレンド物に比べ、機械的物性を保持させ外観性が
極めて優れているので、自動車部品、電気機器部品、機
械部品、工業用部品、雑貨部品等の剛性等の一般物性と
ともに外観性を要求される用途において好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)メルトフローレート(MFR:JI
S K 6758)が0.5〜4.0g/10minで
あるポリプロピレン系樹脂1〜55重量%、(B)相対
粘度(96%H2SO4,25℃)[ηr]が2.0〜
2.7であるポリアミド99〜45重量%、(C)上記
の(A)+(B)=100重量部に対して不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体でグラフトされた変性ポリプロピ
レン系樹脂10〜30重量部及び(D)上記の(A)+
(B)=100重量部に対して無機フィラー1〜150
重量部を含んでなるポリプロピレン系組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4334274A JPH06179815A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4334274A JPH06179815A (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06179815A true JPH06179815A (ja) | 1994-06-28 |
Family
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Cited By (1)
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WO2018061264A1 (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物、及び樹脂成形体 |
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-
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- 1992-12-15 JP JP4334274A patent/JPH06179815A/ja active Pending
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