JPH069812A - 自動車用プロテクター - Google Patents
自動車用プロテクターInfo
- Publication number
- JPH069812A JPH069812A JP16623392A JP16623392A JPH069812A JP H069812 A JPH069812 A JP H069812A JP 16623392 A JP16623392 A JP 16623392A JP 16623392 A JP16623392 A JP 16623392A JP H069812 A JPH069812 A JP H069812A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- resin
- parts
- protector
- pts
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で機械的強度、断熱性、耐熱性に優れ、
かつ耐塩カル性に優れる自動車用プロテクターを提供す
る。 【構成】 (A)25℃における98%硫酸中の濃度1
g/dlの相対粘度が2.3以上であるポリアミド樹脂
55〜90重量部、(B)MFRが0.5g/10分
以上であるポリプロピレン樹脂2〜98重量%および変
性ポリオレフィン98〜2重量%からなるポリオレフィ
ン樹脂 45〜10重量部[(A)+(B)=100重
量部]ならびに(C)繊維状物質 10〜150重量部
からなる樹脂組成物を、発泡倍率1.05〜3.05で
発泡成形して得る。
かつ耐塩カル性に優れる自動車用プロテクターを提供す
る。 【構成】 (A)25℃における98%硫酸中の濃度1
g/dlの相対粘度が2.3以上であるポリアミド樹脂
55〜90重量部、(B)MFRが0.5g/10分
以上であるポリプロピレン樹脂2〜98重量%および変
性ポリオレフィン98〜2重量%からなるポリオレフィ
ン樹脂 45〜10重量部[(A)+(B)=100重
量部]ならびに(C)繊維状物質 10〜150重量部
からなる樹脂組成物を、発泡倍率1.05〜3.05で
発泡成形して得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で機械的強度、断
熱性、耐熱性に優れ、かつ耐塩カル性に優れる、特に自
動車用燃料タンクの保護材として好適に使用できる合成
樹脂製プロテクターに関する。
熱性、耐熱性に優れ、かつ耐塩カル性に優れる、特に自
動車用燃料タンクの保護材として好適に使用できる合成
樹脂製プロテクターに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車用燃料タンクとして鋼板製
が主流であるが、軽量および耐衝撃性の点から樹脂製も
一部採用されつつある。該燃料タンクには、走行中にお
ける石撥ねによる損傷、あるいはエンジン排気管からの
輻射による加熱などの問題がある。かかる問題を解消す
るため、金属性のプロテクターが取り付けられる場合も
多い。
が主流であるが、軽量および耐衝撃性の点から樹脂製も
一部採用されつつある。該燃料タンクには、走行中にお
ける石撥ねによる損傷、あるいはエンジン排気管からの
輻射による加熱などの問題がある。かかる問題を解消す
るため、金属性のプロテクターが取り付けられる場合も
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属製
プロテクターでは、重量増加による燃費の低下、あるい
は寒冷地において冬季に散布される塩化カルシウムなど
の路面凍結防止剤による腐食、さらには断熱性の改善効
果が小さいなどの問題がある。本発明は、かかる状況に
鑑みてなされたものであり、軽量、かつ耐塩カル性およ
び断熱性に優れたプロテクターを提供することを目的と
する。
プロテクターでは、重量増加による燃費の低下、あるい
は寒冷地において冬季に散布される塩化カルシウムなど
の路面凍結防止剤による腐食、さらには断熱性の改善効
果が小さいなどの問題がある。本発明は、かかる状況に
鑑みてなされたものであり、軽量、かつ耐塩カル性およ
び断熱性に優れたプロテクターを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、ポリアミド樹脂に特定のポリオレフィン
樹脂および充填剤を配合することにより上記目的を達成
しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
を重ねた結果、ポリアミド樹脂に特定のポリオレフィン
樹脂および充填剤を配合することにより上記目的を達成
しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(A)25℃におけ
る98%硫酸中の濃度1g/dlの相対粘度が2.3以
上であるポリアミド樹脂 55〜90重量部、(B)M
FRが0.5g/10分以上であるポリプロピレン樹脂
2〜98重量%および変性ポリオレフィン98〜2重量
%からなるポリオレフィン樹脂 45〜10重量部
[(A)+(B)=100重量部]ならびに(C)繊維
状物質 10〜150重量部からなる樹脂組成物を、発
泡倍率1.05〜3.05で発泡成形してなる自動車用
プロテクターを提供するものである。以下、本発明を具
体的に説明する。
る98%硫酸中の濃度1g/dlの相対粘度が2.3以
上であるポリアミド樹脂 55〜90重量部、(B)M
FRが0.5g/10分以上であるポリプロピレン樹脂
2〜98重量%および変性ポリオレフィン98〜2重量
%からなるポリオレフィン樹脂 45〜10重量部
[(A)+(B)=100重量部]ならびに(C)繊維
状物質 10〜150重量部からなる樹脂組成物を、発
泡倍率1.05〜3.05で発泡成形してなる自動車用
プロテクターを提供するものである。以下、本発明を具
体的に説明する。
【0006】本発明に用いるポリアミド樹脂としては、
25℃における98%硫酸中の濃度1g/dlの相対粘
度(以下、相対粘度という)が2.3以上であれば、特
に制限なく種々のポリアミドが使用できる。具体的に
は、脂肪族ラクタムの開環重合によって得られるポリ
アミド、例えばナイロン6,ナイロン12など、脂肪
族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸あるいは芳香族ジカル
ボン酸との重縮合によって得られるポリアミド、例えば
ナイロン6・6,ナイロン6・10,ナイロン6・1
2,MXD−ナイロン6など、アミノ酸の重縮合によ
って得られるポリアミド、例えばナイロン11など、
前記ないしのポリアミドの繰り返し単位の共重合体
などが挙げられる。これらのポリアミド樹脂のなかで
も、特にナイロン6およびナイロン6・6が好適であ
る。
25℃における98%硫酸中の濃度1g/dlの相対粘
度(以下、相対粘度という)が2.3以上であれば、特
に制限なく種々のポリアミドが使用できる。具体的に
は、脂肪族ラクタムの開環重合によって得られるポリ
アミド、例えばナイロン6,ナイロン12など、脂肪
族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸あるいは芳香族ジカル
ボン酸との重縮合によって得られるポリアミド、例えば
ナイロン6・6,ナイロン6・10,ナイロン6・1
2,MXD−ナイロン6など、アミノ酸の重縮合によ
って得られるポリアミド、例えばナイロン11など、
前記ないしのポリアミドの繰り返し単位の共重合体
などが挙げられる。これらのポリアミド樹脂のなかで
も、特にナイロン6およびナイロン6・6が好適であ
る。
【0007】また、本発明のポリアミド樹脂は、相対粘
度が2.3以上であり、好ましくは2.7以上である。
ポリアミド樹脂の相対粘度が2.3未満では、耐衝撃強
度が低下し実用的でない。
度が2.3以上であり、好ましくは2.7以上である。
ポリアミド樹脂の相対粘度が2.3未満では、耐衝撃強
度が低下し実用的でない。
【0008】また、本発明に用いるポリオレフィン樹脂
は、MFRが0.5g/10分以上であるポリプロピレ
ン樹脂、および変性ポリオレフィンからなる樹脂であ
る。ポリプロピレン樹脂は、プロピレンの単独重合体お
よび他のα−オレフィンとの共重合体である。ここで共
重合体とはランダムまたはブロックの共重合体が含まれ
る。他のα−オレフィンとしては、例えばエチレン、ブ
テン−1などが挙げられる。また、これらのポリプロピ
レン樹脂は2種以上を併用することができる。さらに、
該樹脂には、オレフィン系の共重合体ゴム、例えばエチ
レン−プロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴムなどを少量含
有させたものであってもよい。プロピレン樹脂のMFR
は、0.5g/10分以上であり、特に2〜50g/1
0分が好適である。プロピレン樹脂のMFRが0.5g
/10分未満では、成形性が低下する。
は、MFRが0.5g/10分以上であるポリプロピレ
ン樹脂、および変性ポリオレフィンからなる樹脂であ
る。ポリプロピレン樹脂は、プロピレンの単独重合体お
よび他のα−オレフィンとの共重合体である。ここで共
重合体とはランダムまたはブロックの共重合体が含まれ
る。他のα−オレフィンとしては、例えばエチレン、ブ
テン−1などが挙げられる。また、これらのポリプロピ
レン樹脂は2種以上を併用することができる。さらに、
該樹脂には、オレフィン系の共重合体ゴム、例えばエチ
レン−プロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴムなどを少量含
有させたものであってもよい。プロピレン樹脂のMFR
は、0.5g/10分以上であり、特に2〜50g/1
0分が好適である。プロピレン樹脂のMFRが0.5g
/10分未満では、成形性が低下する。
【0009】変性ポリオレフィンは、ポリオレフィンに
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体をグラフトさせた
ものである。不飽和カルボン酸もしくはその誘導体のグ
ラフト量は、0.01〜10重量%が好ましく、特に
0.2〜5重量%が好適である。不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体のグラフト量が上記の範囲に満たない場
合は、組成物の相溶性および物性の改良効果が得られな
い。不飽和カルボン酸もしくはその誘導体としては、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸など、もしくはこれらの
酸無水物、エステル金属塩などが挙げられる。
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体をグラフトさせた
ものである。不飽和カルボン酸もしくはその誘導体のグ
ラフト量は、0.01〜10重量%が好ましく、特に
0.2〜5重量%が好適である。不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体のグラフト量が上記の範囲に満たない場
合は、組成物の相溶性および物性の改良効果が得られな
い。不飽和カルボン酸もしくはその誘導体としては、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸など、もしくはこれらの
酸無水物、エステル金属塩などが挙げられる。
【0010】また、上記ポリオレフィンは、エチレン、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1などのα−オレ
フィンの単独重合体、エチレンとα−オレフィンの共重
合体である。また、これらのポリオレフィンは、2種以
上を併用することができる。さらに、ポリオレフィン樹
脂に占めるプロピレン樹脂の組成割合は2〜98重量%
である。プロピレン樹脂の組成割合が2重量%未満で
は、耐熱剛性が低下する。一方、98重量%を超えると
ポリアミド樹脂との相溶性が低下する。
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1などのα−オレ
フィンの単独重合体、エチレンとα−オレフィンの共重
合体である。また、これらのポリオレフィンは、2種以
上を併用することができる。さらに、ポリオレフィン樹
脂に占めるプロピレン樹脂の組成割合は2〜98重量%
である。プロピレン樹脂の組成割合が2重量%未満で
は、耐熱剛性が低下する。一方、98重量%を超えると
ポリアミド樹脂との相溶性が低下する。
【0011】また、ポリアミド樹脂とポリオレフィン樹
脂との合計量100重量部に占めるポリオレフィン樹脂
の組成割合は、10〜45重量部であり、15〜43重
量部が好ましく、特に25〜40重量部が好適である。
ポリオレフィン樹脂の組成割合が10重量部未満では、
耐塩カル性が改善されない。一方、45重量部を超える
と耐久性および耐熱性が低下する。
脂との合計量100重量部に占めるポリオレフィン樹脂
の組成割合は、10〜45重量部であり、15〜43重
量部が好ましく、特に25〜40重量部が好適である。
ポリオレフィン樹脂の組成割合が10重量部未満では、
耐塩カル性が改善されない。一方、45重量部を超える
と耐久性および耐熱性が低下する。
【0012】さらに、本発明に用いる繊維状物質として
は、通常用いられている充填材のうち繊維状のものであ
れば特に制限はなく、例えばガラス繊維、タルク、カー
ボンファイバー、金属繊維などが挙げられる。これらの
物質の2種以上を併用することもできる。これらのなか
でも、ガラス繊維が好ましく、特に径が6〜15μm、
長さが3〜6mm程度のチョップト繊維が好適である。
ポリアミド樹脂およびポリオレフィン樹脂の合計100
重量部に対する繊維状物質の配合割合は10〜150重
量部であり、15〜120重量部が好ましく、特に20
〜100重量部が好適である。繊維状物質の配合割合が
10重量部未満では耐熱性が低下する。一方、150重
量部を超えるとペレットの製造が困難となり好ましくな
い。
は、通常用いられている充填材のうち繊維状のものであ
れば特に制限はなく、例えばガラス繊維、タルク、カー
ボンファイバー、金属繊維などが挙げられる。これらの
物質の2種以上を併用することもできる。これらのなか
でも、ガラス繊維が好ましく、特に径が6〜15μm、
長さが3〜6mm程度のチョップト繊維が好適である。
ポリアミド樹脂およびポリオレフィン樹脂の合計100
重量部に対する繊維状物質の配合割合は10〜150重
量部であり、15〜120重量部が好ましく、特に20
〜100重量部が好適である。繊維状物質の配合割合が
10重量部未満では耐熱性が低下する。一方、150重
量部を超えるとペレットの製造が困難となり好ましくな
い。
【0013】以上の各成分を、当該技術分野において一
般に用いられているヘンシェルミキサー、タンブラー、
ニーダーおよびバンバリーミキサーなどの混合機を用い
て均一な組成物とすることができる。さらに、本発明の
組成物には、所望により通常用いられている種々の添加
剤、例えば滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、離型剤、可
塑剤、染料、顔料などを添加してもよい。
般に用いられているヘンシェルミキサー、タンブラー、
ニーダーおよびバンバリーミキサーなどの混合機を用い
て均一な組成物とすることができる。さらに、本発明の
組成物には、所望により通常用いられている種々の添加
剤、例えば滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、離型剤、可
塑剤、染料、顔料などを添加してもよい。
【0014】次いで、樹脂組成物を発泡成形することに
より、本発明の自動車用プロテクターが得られる。発泡
成形時の発泡倍率は1.05〜3.50であり、1.1
〜2.5が好ましく、特に1.2〜2.0が好適であ
る。発泡倍率が1.05未満では断熱性が低下する。一
方、3.50を超えると剛性が低下する。発泡成形する
方法としては、例えば発泡剤を添加して射出成形または
射出圧縮成形などによる方法、あるいは射出成形などの
成形時にガス注入を行なう方法などが挙げられる。これ
らのなかでも、発泡剤を使用する方法が好ましい。使用
する発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド、ア
ゾビスホルムアルデヒド、N,N’−ジニトロソペンタ
メチレンテトラミンなどが挙げられる。また、発泡剤の
添加量は、通常上記樹脂組成物100重量部に対して
0.2〜1.0重量部である。発泡倍率は、成形温度お
よび成形圧力を調整することにより適当な値を選択でき
る。
より、本発明の自動車用プロテクターが得られる。発泡
成形時の発泡倍率は1.05〜3.50であり、1.1
〜2.5が好ましく、特に1.2〜2.0が好適であ
る。発泡倍率が1.05未満では断熱性が低下する。一
方、3.50を超えると剛性が低下する。発泡成形する
方法としては、例えば発泡剤を添加して射出成形または
射出圧縮成形などによる方法、あるいは射出成形などの
成形時にガス注入を行なう方法などが挙げられる。これ
らのなかでも、発泡剤を使用する方法が好ましい。使用
する発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド、ア
ゾビスホルムアルデヒド、N,N’−ジニトロソペンタ
メチレンテトラミンなどが挙げられる。また、発泡剤の
添加量は、通常上記樹脂組成物100重量部に対して
0.2〜1.0重量部である。発泡倍率は、成形温度お
よび成形圧力を調整することにより適当な値を選択でき
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度および
熱変形温度は、それぞれASTMD790、ASTM
D256AおよびASTM D648に準拠した。ま
た、熱伝導率は迅速熱伝導率計(昭和電工製ショウサー
ムQTM)により測定した。さらに、耐塩カル性は、試
験片を98℃熱水に3時間侵せきした後、50kg/c
m2 の引張荷重を加えて100℃恒温槽に放置し、5重
量%の塩化カルシウム液を30分毎に2mg塗布して破
壊するまでの時間を測定した。
明する。なお、曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度および
熱変形温度は、それぞれASTMD790、ASTM
D256AおよびASTM D648に準拠した。ま
た、熱伝導率は迅速熱伝導率計(昭和電工製ショウサー
ムQTM)により測定した。さらに、耐塩カル性は、試
験片を98℃熱水に3時間侵せきした後、50kg/c
m2 の引張荷重を加えて100℃恒温槽に放置し、5重
量%の塩化カルシウム液を30分毎に2mg塗布して破
壊するまでの時間を測定した。
【0016】また、ポリアミド樹脂として、相対粘度が
2.9であるナイロン6・6(以下、PA−1とい
う)、相対粘度が2.9であり、かつナイロン6の含有
量が10重量%であるナイロン6・6−ナイロン6共重
合体(以下、PA−2という)および相対粘度が2.9
であるナイロン6(以下、PA−3という)を使用し
た。さらに、比較のため相対粘度が2.2であるナイロ
ン6・6(以下、PA−4という)を使用した。
2.9であるナイロン6・6(以下、PA−1とい
う)、相対粘度が2.9であり、かつナイロン6の含有
量が10重量%であるナイロン6・6−ナイロン6共重
合体(以下、PA−2という)および相対粘度が2.9
であるナイロン6(以下、PA−3という)を使用し
た。さらに、比較のため相対粘度が2.2であるナイロ
ン6・6(以下、PA−4という)を使用した。
【0017】また、ポリプロピレン樹脂として、MFR
が3.0g/10分であるポリプロピレン(昭和電工製
ショウアロマーMA210)(以下、PP−1とい
う)、MFRが16g/10分であるプロピレン−エチ
レンブロック共重合体(昭和電工製ショウアロマーMK
511)(以下、PP−2という)およびMFRが2.
0g/10分であるプロピレン−エチレンブロック共重
合体(昭和電工製ショウアロマーMK711)(以下、
PP−3という)を使用した。
が3.0g/10分であるポリプロピレン(昭和電工製
ショウアロマーMA210)(以下、PP−1とい
う)、MFRが16g/10分であるプロピレン−エチ
レンブロック共重合体(昭和電工製ショウアロマーMK
511)(以下、PP−2という)およびMFRが2.
0g/10分であるプロピレン−エチレンブロック共重
合体(昭和電工製ショウアロマーMK711)(以下、
PP−3という)を使用した。
【0018】また、変性ポリオレフィンとして、MFR
が1.0g/10分であるアイソタクチックポリプロピ
レンに、無水マレイン酸0.35重量%をグラフトした
変性ポリプリピレン(以下、M−1という)および酢酸
ビニル含有量が5重量%であり、かつグリシジルメタク
リレート2重量%をグラフトした変性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(以下、M−2という)を使用した。
が1.0g/10分であるアイソタクチックポリプロピ
レンに、無水マレイン酸0.35重量%をグラフトした
変性ポリプリピレン(以下、M−1という)および酢酸
ビニル含有量が5重量%であり、かつグリシジルメタク
リレート2重量%をグラフトした変性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(以下、M−2という)を使用した。
【0019】また、繊維状物質として、繊維径が10μ
m、繊維長が3mmであるチョップドガラス繊維(旭フ
ァイバーグラス製03JAFT2)を使用した。また、
発泡剤として、アゾジカルボンアミド(永和化成工業製
ビニホールAC#3)、さらに、熱安定剤としてフェノ
ール系熱安定剤(チバ・ガイギ製イルガノックス109
8)を使用した。
m、繊維長が3mmであるチョップドガラス繊維(旭フ
ァイバーグラス製03JAFT2)を使用した。また、
発泡剤として、アゾジカルボンアミド(永和化成工業製
ビニホールAC#3)、さらに、熱安定剤としてフェノ
ール系熱安定剤(チバ・ガイギ製イルガノックス109
8)を使用した。
【0020】実施例1〜13、比較例1〜8 表1および表2に種類および配合量が示されたポリアミ
ド樹脂、ポリプロピレン樹脂、変性ポリオレフィンおよ
び繊維状物ならびに樹脂分100重量部に対して熱安定
剤0.3重量部および発泡剤0.5重量部を配合した
(ただし、比較例1のみは発泡剤の添加なし)。さら
に、温度280℃、圧力700kg/cm2にて射出成
形し、縦12cm、横12cm、厚さ3mmのプロテク
ターを作製した。得られた各プロテクターの発泡倍率、
曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度、耐熱性、熱伝導率お
よび耐塩カル性を測定した。これらの結果を表1および
表2に示す。
ド樹脂、ポリプロピレン樹脂、変性ポリオレフィンおよ
び繊維状物ならびに樹脂分100重量部に対して熱安定
剤0.3重量部および発泡剤0.5重量部を配合した
(ただし、比較例1のみは発泡剤の添加なし)。さら
に、温度280℃、圧力700kg/cm2にて射出成
形し、縦12cm、横12cm、厚さ3mmのプロテク
ターを作製した。得られた各プロテクターの発泡倍率、
曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度、耐熱性、熱伝導率お
よび耐塩カル性を測定した。これらの結果を表1および
表2に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】本発明の自動車用プロテクターは、軽
量、かつ断熱性および耐塩カル性に優れており、工業的
価値は極めて大きい。
量、かつ断熱性および耐塩カル性に優れており、工業的
価値は極めて大きい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 53/00 LLY 7142−4J // C08L 23/00 LCV 7107−4J 77/00 LQS 9286−4J C08L 77:00
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)25℃における98%硫酸中の濃
度1g/dlの相対粘度が2.3以上であるポリアミド
樹脂 55〜90重量部、(B)MFRが0.5g/1
0分以上であるポリプロピレン樹脂2〜98重量%およ
び変性ポリオレフィン98〜2重量%からなるポリオレ
フィン樹脂 45〜10重量部[(A)+(B)=10
0重量部]ならびに(C)繊維状物質 10〜150重
量部からなる樹脂組成物を、発泡倍率1.05〜3.0
5で発泡成形してなる自動車用プロテクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16623392A JPH069812A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 自動車用プロテクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16623392A JPH069812A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 自動車用プロテクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069812A true JPH069812A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15827583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16623392A Pending JPH069812A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 自動車用プロテクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069812A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06179815A (ja) * | 1992-12-15 | 1994-06-28 | Tosoh Corp | 無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物 |
FR2727666A1 (fr) * | 1994-12-01 | 1996-06-07 | Ecia Equip Composants Ind Auto | Facade avant en materiau recyclable pour vehicule automobile |
JP2007508426A (ja) * | 2003-10-10 | 2007-04-05 | エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク | ポリプロピレンおよびポリアミドの組成物 |
CN107141781A (zh) * | 2017-06-06 | 2017-09-08 | 常州大学 | 一种ldpe/pa6共混发泡材料及其制备方法 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP16623392A patent/JPH069812A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06179815A (ja) * | 1992-12-15 | 1994-06-28 | Tosoh Corp | 無機フィラー強化ポリプロピレン系組成物 |
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