JP2003238798A - ポリアミド系樹脂組成物およびその製造法 - Google Patents

ポリアミド系樹脂組成物およびその製造法

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Tomohide Nakagawa
知英 中川
Tsutomu Tamura
勉 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリアミド系樹脂の優れた強度、剛性、耐熱
性、耐薬品性および成形性を保持しつつ、低温から高温
まで極めて優れた耐衝撃性を持つポリアミド系成形品を
安価に得ること。 【解決手段】((A)ポリアミド樹脂、(B)無機強化
材、(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂
および(D)高級脂肪酸の金属塩またはエステルを含有
したポリアミド系樹脂組成物であって、該組成物のアイ
ゾット衝撃強度が200J/m以上であることを特徴と
するポリアミド系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド系樹脂組
成物およびその製造法に関するものであり、更に詳しく
は強度、剛性、伸度、耐衝撃性、耐熱性を同時に満足す
る成形体の製造に有用なポリアミド系樹脂組成物および
その製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂組成物は優れた機械的、
熱的、化学的、電気的特性を有するため従来より自動車
部品、電気電子部品、工業部品、スポーツ用部品等の用
途に幅広く用いられているが、低温での耐衝撃性が悪い
ため種々の衝撃改良樹脂を添加することがよく知られて
いる。(たとえば特開昭60−238360号)。しか
しこの方法では耐衝撃性は改良されるが、強度、剛性、
耐熱性が著しく低下する欠点が生ずる。この欠点を改良
するため無機強化材を添加しても、強度、剛性および耐
熱性は多少改善されるがそれらの改良効果は必ずしも充
分ではない。
【0003】そこで、前記問題を解決するため、各組成
物のモルフォロジー構造を特定したことによって、一応
は解決された(特許第2777762号公報)。ところ
が、さらに成形性を向上させるという要求があり、その
ために離型剤を配合したところ、耐衝撃性が著しく低下
するという問題が発生した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記新たに
発生した問題を解決することを背景になされたものであ
り、ポリアミド系樹脂の優れた強度、剛性、耐熱性、耐
薬品性および成形性を保持しつつ、低温から高温まで極
めて優れた耐衝撃性を持つポリアミド系成形品を安価に
得ることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、遂に本研究を完成す
るに至った。即ち本発明は、(A)ポリアミド樹脂、
(B)無機強化材、(C)前記ポリアミド樹脂とは異な
る熱可塑性樹脂および(D)高級脂肪酸の金属塩または
エステルを含有したポリアミド系樹脂組成物であって、
該組成物のアイゾット衝撃強度が200J/m以上であ
ることを特徴とするポリアミド系樹脂組成物。(A)
ポリアミド樹脂92〜30重量%、(B)無機強化材5
〜65重量%、(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱
可塑性樹脂3〜45重量%、(D)高級脂肪酸の金属塩
またはエステルを(A)+(B)+(C)からなる組成
物100重量部に対して0.03〜5重量部を含有する
前記記載のポリアミド系樹脂組成物。溶融混練機に
(A)ポリアミド樹脂および(C)前記ポリアミド樹脂
とは異なる熱可塑性樹脂を投入して溶融混練した後、更
に(B)無機強化材を投入し溶融混練してペレットαに
成形し、次いで該ペレットαと(D)高級脂肪酸の金属
塩またはエステルを混合することを特徴とする前記記
載のポリアミド系樹脂組成物の製造法。溶融混練機に
(A)ポリアミド樹脂、(B)無機強化材および(D)
高級脂肪酸の金属塩またはエステルを投入して溶融混練
した後、ペレットβを成形し、一方、溶融混練機に
(A)ポリアミド樹脂および(C)前記ポリアミド樹脂
とは異なる熱可塑性樹脂を投入し溶融混練してペレット
γを成形し、次いで、得られたペレットβとペレットγ
とを混合することを特徴とする前記記載のポリアミド
系樹脂組成物の製造法。溶融混練機に(A)ポリアミ
ド樹脂および(B)無機強化材を投入し溶融混練して、
ペレットσを成形し、一方、溶融混練機に(A)ポリア
ミド樹脂および(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱
可塑性樹脂を投入し溶融混練してペレットγを成形し、
次いで、得られたペレットσ、ペレットγおよび(D)
高級脂肪酸の金属塩またはエステルとを混合することを
特徴とする前記記載のポリアミド系樹脂組成物の製造
法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明について具体的に説明
する。本発明における(A)ポリアミド樹脂とは分子中
に酸アミド結合(−CONH―)を有するものであり、具体
的にはε―カプロラクタム、6−アミノカプロン酸、ω
―エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、11−ア
ミノウンデカン酸、9−アミノノナン酸α―ピロリド
ン、α―ピペリドンなどから得られる重合体または共重
合体もしくは混合物。ヘキサメチレンジアミン、ノナメ
チレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメ
チレンジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミ
ンとテレフタール酸、イソフタール酸、アジピン酸、セ
バシン酸などのジカルボン酸とを重縮合して得られる重
合体または共重合体もしくは混合物等を例示することが
出来るが、これらに限定されるものではない。本発明に
おいて上記ポリアミド樹脂の数平均分子量は7,000〜30,
000のものが好ましく用いられる。数平均分子量が7,000
未満ではタフネスが低下して好ましくない。また30,000
を超えると流動性が低下し好ましくない。
【0007】本発明における(B)無機強化材とは、ガ
ラス繊維、炭素繊維、セラミックス繊維、各種ウイスカ
ー等の繊維状無機強化材、シリカ、アルミナ、タルク、
カオリン、石英、粉状ガラス、マイカ、グラファイト等
の粉末状無機強化材を挙げることが出来るがこれらに限
定されるものではない。これらの無機強化材はポリアミ
ド系樹脂との接着性を良くするため カップリング剤の
処理がされていることが好ましい。カップリング剤とし
てはシラン系カップリング剤、チタネーチ系カップリン
グ剤、アルミニウム系カップリング剤等いずれのカップ
リング剤も使用できるが、好ましいのはシラン系カップ
リング剤であり、特に好ましいのはアミノシランカップ
リング剤およびエポキシシランカップリング剤である。
カップリング剤の添加量は無機強化材100重量部に対
し0.05重量部以上、好ましくは0.1重量部以上で
ある。
【0008】本発明における(B)無機強化材の配合量
は5〜65重量%、好ましくは10〜50重量%であ
る。無機強化材が5重量%未満では本発明のポリアミド
系樹脂組成物の強度、剛性等の物性が充分でない。一
方、無機強化材が65重量%を超えると成形品が脆くな
り、また成形時の流動性不良や成形品の外観不良が発生
するので好ましくない。
【0009】本発明における(C)前記ポリアミド系樹
脂以外の熱可塑性樹脂とは、前記ポリアミドとは異なる
ポリアミド樹脂は勿論のこと、ポリエチレン(PE)、ポ
リプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(TPX)、エ
チレン/プロピレンゴム((EPM)、エチレン/プロピレ
ン/ジェンゴム(EPDM)等のオレフィン系樹脂、エチレ
ン/αオレフィン共重合体、エチレン/アクリル酸エチ
ル共重合体(EEA)、エチレン/アクリル酸メチル共重
合体(EMA)、エチレン/メタクリル酸共重合体(EMA
A)、エチレン/酢酸ビニル(EVA)等のエチレン系共重
合体、AS樹脂、ABS樹脂、PS樹脂、スチレン/ブ
タジエン/スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレ
ン/イソプレンブロック共重合体(SIS)、スチレン/
エチレン/ブチレン/スチレンブロック共重合体(SEB
S)、等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ
ブチレンテレフタレート/ポリテトラメチレングリコー
ルのブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート/
ポリカプロラクトンのブロック共重合体等のポリエステ
ル系樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることが出来
るが、これらに限定されるものではない。なおこれらの
熱可塑性樹脂は二種類またはそれ以上を併用しても良
い。
【0010】本発明においては、前記(C)熱可塑性樹
脂は、ポリアミド系樹脂と反応する官能基を有している
ことが好ましく、該官能基とはポリアミド系樹脂の末端
基であるカルボキシル基、アミノ基および主鎖のアミド
基と反応しうる極性基であり、具体的にはカルボン酸
基、酸無水物基、エポキシ基、オキサドリン基、アミノ
基、イソシアネート基等が例示されるが、これらの中で
も酸無水物基がポリアミド系樹脂と最も反応性に優れて
おり好ましい。
【0011】本発明における前記(C)熱可塑性樹脂の
配合量は2〜45重量%、好ましくは5〜40重量%で
ある。配合量が2重量%未満では耐衝撃性の改良効果が
少なく、一方、45重量%を超えると剛性が低下して好
ましくない。
【0012】本発明における(D)高級脂肪酸の金属塩
またはエステルとは具体的にステアリン酸、ラウリル
酸、ナフテン酸、モンタン酸等の高級脂肪酸の金属塩、
即ちカルシウム、マグネシウム、バリウム、リチウム、
亜鉛等の金属塩またはエステル化物である。これらの中
で特に好ましいものはステアリン酸マグネシウム、モン
タン酸カルシウム、およびモンタン酸エステルの部分鹸
化ワックス等である。これらの高級脂肪酸の金属塩また
はエステルの添加量は(A)ポリアミド樹脂+(B)無
機強化材+(C)熱可塑性樹脂からなる組成物100重
量部に対して0.03〜5重量部、好ましくは0.05
〜3重量部である。添加量が0.03重量部未満の場合
成形品の離型剤としての効果が少なく、また5重量部を
超えると金型等の汚染が起きるので好ましくない。
【0013】本発明におけるポリアミド系樹脂組成物が
強度、剛性、および耐熱性と耐衝撃性を同時に満足する
特性を得るためには、ポリアミド系樹脂組成物の製造法
が極めて重要である。本発明においては少なくとも下記
3方法が挙げられ、(1)溶融混練機に(A)ポリアミ
ド樹脂および(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可
塑性樹脂を投入して溶融混練した後、更に(B)無機強
化材を投入し溶融混練してペレットαに成形し、次いで
該ペレットαと(D)高級脂肪酸の金属塩またはエステ
ルを混合する方法。(2)溶融混練機に(A)ポリアミ
ド樹脂、(B)無機強化材および(D)高級脂肪酸の金
属塩またはエステルを投入して溶融混練した後、ペレッ
トβを成形し、一方、溶融混練機に(A)ポリアミド樹
脂および(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性
樹脂を投入し溶融混練してペレットγを成形し、次い
で、得られたペレットβとペレットγとを混合する方
法。(3)溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および
(B)無機強化材を投入し溶融混練して、ペレットσを
成形し、一方、溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂およ
び(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂更
にを投入し溶融混練してペレットγを成形し、次いで、
得られたペレットσ、ペレットγおよび(D)高級脂肪
酸の金属塩またはエステルとを混合する方法等が挙げら
れる。
【0014】本発明においては溶融混練機の中で(A)
成分と(B)成分および(C)成分の反応が起きるた
め、溶融混練機に各成分を投入する順序が極めて重要で
ある。また(D)成分の高級脂肪酸の金属塩またはエス
テル化物は他成分と共に溶融混練機に投入し、混練する
と他成分の反応に悪い影響を与え、結果的にポリアミド
系樹脂組成物の物性を低下させてしまうので好ましくな
い。さらに(D)成分の離型剤としての効果は(D)成分
を溶融練り混みをするよりもペレットに混合した方が良
好な離型性が得られる。
【0015】本発明の方法で製造されたポリアミド系樹
脂組成物は(B)無機強化材と(C)熱可塑性樹脂が
(A)ポリアミド樹脂の連続相の中にそれぞれ独立した
分散相として均一に分散し、かつ(C)成分の熱可塑性
樹脂は約2μ以下の分散粒径となる。このようなモルフ
ォロジー構造によって本発明のポリアミド系樹脂組成物
は優れた物性を発現する。
【0016】本発明における溶融混練機としては単軸押
出機、二軸押出機、加圧ニーダー、バンバリー等を使う
ことが出来るが、特に好ましい溶融混練装置はベント式
二軸押出機である。ベント式二軸押出機では(A)と
(C)の成分はホッパーから投入し、(B)成分はベン
ト口から投入することによって連続した製造が出来るた
め経済的である。また二軸押出機はスクリュー形状の組
み合わせによって強い剪断力を得ることが出来るので効
率的な均一分散が可能となる。
【0017】本発明のポリアミド系樹脂組成物には各種
の用途目的に応じて難燃剤、光または熱安定剤としてフ
ェノール系酸化防止剤やリン化合物、耐候性改良剤とな
るカーボンブラックや銅酸化物、帯電防止剤、顔料、染
料等を添加しても良い。
【0018】以上、かかる構成よりなる本発明ポリアミ
ド系樹脂組成物は、アイゾット衝撃強度が200J/m
以上、好ましくは250J/m以上である。また、該組
成物から得られる成形品は優れた強度、剛性、耐熱性と
耐衝撃性を同時に満足する特性が得られ、また成形品の
外観も良好であるので幅広い用途分野で使用することが
出来る。
【0019】
【実施例】次に実施例および比較例を用いて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 実施例1〜5、比較例1〜4 (A)ポリアミド系樹脂として、NY-6(東洋紡績(株)
製東洋紡ナイロン、T-800)、NY-66(東レ(株)製CM3001
N)、MXD-6(東洋紡績(株)製東洋紡ナイロン、T-600(メタ
キシリレンシ゛アミン/アシ゛ヒ゜ン酸)を用いた。(B)成分であるシラ
ンカップリング剤を処理したガラス繊維は、旭カ゛ラスファイハ
゛ー(株)社製MAFT710、(C)熱可塑性樹脂としては、マ
レイン酸変性EPR(三井化学(株)製、MH5020)、(D)
成分としてステアリン酸マグネシウウム(試薬)および
モンタン酸エステル(BASF(株)製、LuwaxE)を用いた。
またその他の添加剤としてヒンダードフェノール系の熱
安定剤(チハ゛カ゛イキ゛ー(株)製、イルカ゛ノックスB1171)を用いた。
【0020】溶融混練装置は二つのベント口を持つ45
φ二軸押出機(東芝機械(株)製)を用い、次の3種類の
製造法でコンパウンドを行った。 の1法:溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および
(C)熱可塑性樹脂を投入して溶融混練した後、更に
(B)無機強化材を投入し溶融混練してペレットαに成
形し、次いで該ペレットαと(D)高級脂肪酸の金属塩
またはエステルを混合した。(本発明前記(1)法) の2法:溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂、(B)
無機強化材および(D)高級脂肪酸の金属塩またはエス
テルを投入して溶融混練した後、ペレットβを成形し、
一方、溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および(C)
熱可塑性樹脂を投入し溶融混練してペレットγを成形
し、次いで、得られたペレットβとペレットγとを混合
した。(本発明前記(2)法) の3法:溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および
(B)無機強化材を投入し溶融混練して、ペレットσを
成形し、一方、溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂およ
び(C)熱可塑性樹脂を投入し溶融混練してペレットγ
を成形し、次いで、得られたペレットσ、ペレットγお
よび(D)高級脂肪酸の金属塩またはエステルとを混合
した。(本発明前記(3)法) 法:(A)ポリアミド樹脂と(B)熱可塑性樹脂およ
び(D)高級脂肪酸の金属塩またはエステル化物を押出
機のホッパーから投入し、第一ベント口から(B)カッ
プリング剤処理をしたガラス繊維を投入し溶融混練後、
ペレットを製造した。 法:(A),(B),(C),(D)の全組成を押出機のホッ
パーから投入し、溶融混練しペレットを製造した。(全
組成同時投入、練込み法)
【0021】なお、二軸押出機のシリンダー温度は24
0℃〜290℃である。得られたペレットは射出成形機
でASTM規格のテストピースを成形し、物性測定に供し
た。射出成形機の成形条件はシリンダー温度280℃、
金型温度80℃である。
【0022】物性評価法については、引張り強度、引張
り弾性率、引張り伸度はASTMD-638に準じ、曲げ強度
はASTMD-790、アイゾット衝撃強度はASTMD-256に
それぞれ準じて測定した。得られた結果を表1および表
2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】 表1および表2より明らかなように、実施例1と比較例
1、実施例3と比較例2、実施例4と比較例3および実
施例4と比較例4とはそれぞれ同一組成であるが、製造
法の違いで物性が大きく変化していることが判る。即ち
実施例の本発明法と比較して比較例の練込み法や同時添
加法では衝撃強度が大きく低下し、また伸度も小さく、
強靭性が低下していることが判る。実施例2および実施
例5では(D)成分をモンタン酸エステルに代えても実
施例1と同様に優れた物性が得られていることが判る。
【0025】
【発明の効果】本発明ポリアミド系樹脂組成物からなる
成形品は優れた強度、剛性、耐熱性、耐薬品性および成
形性を保持しつつ、低温から高温まで極めて優れた耐衝
撃性を有するため、これらの特性が要求される用途分野
が広がり、例えば自動車の外装、内装部品、具体的には
バックミラー部品、ホイルキャップ、ドアーハンドル、
シートベルト部品等に、また電動工具部品、電気部品、
工業用部品、スポーツ用部品、その他建築・雑貨用途
等、広範囲に用いることができるので、産業界に寄与す
ること大である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 Fターム(参考) 4F070 AA12 AA17 AA47 AA50 AA54 AC11 AC13 AC27 AC28 AC40 AC42 AC43 AE01 4J002 BB002 BB032 BB042 BB072 BB122 BB142 BB152 BC022 BF032 BG022 BG042 BN152 CF002 CF062 CF072 CG012 CL001 CL002 CL011 CL021 CL031 CL051 DA026 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 EG027 EG037 EG047 EG087 EH027 EH037 FA046 FB096 GL00 GN00 GQ00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリアミド樹脂、(B)無機強化
    材、(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂
    および(D)高級脂肪酸の金属塩またはエステルを含有
    したポリアミド系樹脂組成物であって、該組成物のアイ
    ゾット衝撃強度が200J/m以上であることを特徴と
    するポリアミド系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(A)ポリアミド樹脂92〜30重量%、
    (B)無機強化材5〜65重量%、(C)前記ポリアミ
    ド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂3〜45重量%、(D)
    高級脂肪酸の金属塩またはエステルを(A)+(B)+
    (C)からなる組成物100重量部に対して0.03〜
    5重量部を含有する請求項1記載のポリアミド系樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および
    (C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂を投
    入して溶融混練した後、更に(B)無機強化材を投入し
    溶融混練してペレットαに成形し、次いで該ペレットα
    と(D)高級脂肪酸の金属塩またはエステルを混合する
    ことを特徴とする請求項1記載のポリアミド系樹脂組成
    物の製造法。
  4. 【請求項4】溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂、
    (B)無機強化材および(D)高級脂肪酸の金属塩また
    はエステルを投入して溶融混練した後、ペレットβを成
    形し、一方、溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および
    (C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂を投
    入し溶融混練してペレットγを成形し、次いで、得られ
    たペレットβとペレットγとを混合することを特徴とす
    る請求項1記載のポリアミド系樹脂組成物の製造法。
  5. 【請求項5】溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂および
    (B)無機強化材を投入し溶融混練して、ペレットσを
    成形し、一方、溶融混練機に(A)ポリアミド樹脂およ
    び(C)前記ポリアミド樹脂とは異なる熱可塑性樹脂を
    投入し溶融混練してペレットγを成形し、次いで、得ら
    れたペレットσ、ペレットγおよび(D)高級脂肪酸の
    金属塩またはエステルとを混合することを特徴とする請
    求項1記載のポリアミド系樹脂組成物の製造法。
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