JPH0617962B2 - 連続発光ストロボ装置 - Google Patents

連続発光ストロボ装置

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JPH0617962B2
JPH0617962B2 JP59114121A JP11412184A JPH0617962B2 JP H0617962 B2 JPH0617962 B2 JP H0617962B2 JP 59114121 A JP59114121 A JP 59114121A JP 11412184 A JP11412184 A JP 11412184A JP H0617962 B2 JPH0617962 B2 JP H0617962B2
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light emission
discharge tube
circuit
capacitor
switching element
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、シャッタレリーズに同期してストロボ写真撮
影を行なうためのストロボ装置、詳しくは、フォーカル
プレーンシャッタを採用するカメラにおいて、ストロボ
同調秒時以上の高速秒時でも同調発光できるストロボ装
置に関する。
(従来技術) フォーカルプレーンシャッタを採用するカメラでは、フ
ォーカルプレーンシャッタの先幕と後幕とで形成される
スリットがフィルム前面を走行する関係で、ストロボ同
調秒時以上の高速秒時では、フォーカルプレーンシャッ
タが全開せず通常のストロボ撮影が行えないという不具
合があった。
そこで、上記のような不具合を解消するために、スリッ
トがフィルム面の前方を走行している間、ほぼ一定強度
で閃光発光を持続するようにした、いわゆる継続発光ス
トロボ装置が既に提案されている。例えば特開昭55-129
327号公報所記のものでは、主コンデンサの両端間に閃
光放電管,コイルおよびスイッチング素子からなる直列
回路を接続し、さらに上記閃光放電管とコイル(インダ
クタ)からなる直列回路と並列にダイオードを接続した
ことを基本回路としており、スイッチング素子をオン・
オフして主コンデンサから断続的にエネルギーを取り出
すことにより発光強度を一定に保とうとするものであ
る。即ち、閃光放電管に流れる電流をインダクタで制限
して、スイッチング素子でオン・オフするのであるが、
スイッチング素子がオフしている間はインダクタに蓄積
されたエネルギーをダイオードを通して閃光放電管に放
電させることにより、スイッチング素子がオフしている
間も減衰発光をさせようとしたものである。
しかし、上述したような従来の継続発光ストロボ装置で
は、インダクタに大きな容器のものが必要になり、その
ため閃光放電管を流れる電流を制限してしまい高い輝度
の一定強度の発光を得ることは難しいという欠点があっ
た。また、インダクタがあるためにスイッチング素子が
オフしてからの余分な発光が大きくなりすぎ、これを取
り除くために別回路を設ける必要があり、また、オート
ストロボとしては使用できなかった。また、特公昭48-4
0421号公報所記のものは、閃光エネルギーを蓄積する主
コンデンサの端子間に閃光放電管とスイッチング素子と
の直列回路を接続し、さらに上記閃光放電管と並列にコ
ンデンサを接続したことを基本回路としており、閃光放
電管の発光に際しては、別に設けられた制御回路によっ
て、上記スイッチング素子を時間的に交互にオン・オフ
して主コンデンサから閃光放電管回路に継続的にエネル
ギーを供給し、スイッチング素子のオフの期間には、閃
光放電管と並列に接続されたコンデンサの充電電荷を閃
光放電管を介して放電するようにして、一定時間にわた
って閃光放電管の発光強度を近似的に一定に保つように
したものである。
しかしながら、このような回路構成において、所望の発
光特性を得るには、上記スイッチング素子がオンのと
き、同素子がゼロでない有限の内部抵抗値をもつように
制御する必要がある。これは、主コンデンサに貯えられ
たエネルギーを用いて一定時間にわたって閃光放電管を
一定強度で発光させるには、閃光放電管の両端子間に加
えられる電圧が主コンデンサの両端子間の電圧より小さ
なものでなければならないからである。従って上記のよ
うな構成のストロボ装置であれば、主コンデンサの電圧
より小さな電圧を閃光放電管に印加するには、閃光放電
管と直列に接続されたスイッチング素子に抵抗成分をも
たせることがどうしても必要となる。このように、上述
したような従来の継続発光ストロボ装置では、発光エネ
ルギーに寄与しないスイッチング素子でのエネルギーの
損失は免れ得ないものとなっている。また、このストロ
ボ装置では高速秒時の閃光撮影は可能となるが、高速秒
時のみのストロボ装置専用のものとなり、オートストロ
ボ装置と兼用することができず使用範囲が狭くなってい
る。
そこで、これらの欠点を除去するために本出願人は先に
特願昭58-97622号を出願した。これは、従来からオート
ストロボ装置に設けられている調光用の転流回路を巧み
に利用し、主サイリスタと転流サイリスタとを非常に短
い周期で交互にオン・オフさせることにより、閃光放電
管のほぼ一定強度の発光を持続させるようにした継続発
光ストロボ装置である。即ち、閃光放電管と直列に接続
した第1のスイッチング素子と、主コンデンサに両端を
接続した第2および第3のスイッチング素子の直列回路
と、上記閃光放電管と第1のスイッチング素子との接続
点と、第2スイッチング素子と第3スイッチング素子と
の接続点との間に介挿された転流コンデンサとを基本構
成とするもので、第1,第2および第3スイッチング素
子を順次オン・オフさせることにより継続発光を得てい
る。ところが、このストロボ装置では、第1スイッチン
グ素子をオフさせるために、転流コンデンサに第3スイ
ッチング素子、第1スイッチング素子を通じて継続発光
中にわたって繰り返し充電を行なっている。従って、こ
の充電電流は発光に寄与しない電流であり、この発光に
寄与しない電流分だけエネルギーロスとなっている。
(目的) 本発明は、上述の点に鑑み、二つの閃光放電管を交互に
発光させることにより、発光エネルギーのロスの少ない
よりなめらかな一定強度の発光が得られる継続発光スト
ロボ装置を提供するにある。
(概要) 本発明は上記目的を達成するために、主コンデンサと並
列に、第1の閃光放電管と第1のスイッチング素子の直
列回路と、第2の閃光放電管と第2のスイッチング素子
の直列回路とを接続し、上記閃光放電管とスイッチング
素子間の接続点間に転流コンデンサを接続し、まず、第
1の閃光放電管とスイッチング素子をオンにし、設定輝
度レベルに達すると、第2のスイッチング素子と第2の
閃光放電管をオンにすることにより、第1のスイッチン
グ素子をオフにし、これをくり返すことによって第1の
閃光放電管と第2の閃光放電管とに減衰発光と上昇発光
とを交互に行なうように構成し、上記動作を繰り返して
なめらかな一定強度の発光を得ることを特徴とするもの
で、また上記第1または第2のスイッチング素子をオフ
するための転流コンデンサとスイッチング素子を、上記
第1または第2のスイッチング素子に接続し、設定時間
発光後の余分な発光をなくしてエネルギーロスを少くし
たことを特徴とするなめらかな一定強度の継続発光スト
ロボ装置である。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図および第2図は、本発明の第1実施例を示す継続
発光ストロボ装置の主回路部100およびその制御回路部2
00をそれぞれ示している。このストロボ装置の電源に
は、周知のDC−CDコンバータからなる電源回路1が
配設されており、その正極出力端からは整流用のダイオ
ード2を介して正の動作電圧供給ラインl1(以下、ライ
ンl1と略称する)が導出され、また負極出力端からは負
の動作電圧供給ラインl0(以下、ラインl0と略称する)
が導出されると共に、上記ラインl0は接地されている。
両ラインl0,l1間には、ストロボ発光用の主電源となる
主コンデンサ3が接続されると共に、抵抗4とネオンラ
ンプ5との直列回路でなる充電完了検出回路が接続され
る。また、抵抗6と第1トリガーコンデンサ7と第1ト
リガトランス8の1次コイルとの直列回路が両ライン
l1,l0間に接続され、上記第1トリガコンデンサ7と抵
抗6の接続点は、第1閃光放電管X1の第1トリガサイリ
スタ9のアノードに接続され、同サイリスタ9のカソー
ドはラインl0に接続され、ゲートは抵抗10を介してライ
ンl0に接続されている。そして、この第1トリガサイリ
スタ9のゲートには、抵抗11およびコンデンサ12を介し
て第1閃光放電管X1の発光トリガ信号A1が供給されるよ
うになっている。
第1トリガトランス8の2次コイルの一端は、ラインl0
に接続され、他端はキセノン放電管などの第1の閃光放
電管X1のトリガ電極に接続されている。同閃光放電管X1
の一方の電極はコイル36を介してラインl1に接続されて
いて、他方の電極は第1のスイッチング素子である主サ
イリスタ26のアノードに接続されると共に、転流コンデ
ンサ24と抵抗25の接続点に接続されていて、同主サイリ
スタ26のカソードはラインl0に接続されている。また同
主サイリスタ26のゲートは抵抗27を介してラインl0に接
続されると共に、抵抗28,コンデンサ29を順次介してオ
アゲート30の出力端に接続されており、このオアゲート
30の入力端には発光開始信号C1と発光再開信号C2とが供
給されるようになっている。また、両ラインl0,l1間に
は、抵抗13と第2トリガコンデンサ14と第2トリガトラ
ンス15の1次コイルとの直列回路が接続されている。そ
して、抵抗13と第2トリガコンデンサ14との接続点は、
第2の閃光放電管X2のトリガ用の第2トリガサイリスタ
16のアノードに接続され、同サイリスタ16のカソードは
ラインl0に接続され、ゲートは抵抗17を介してラインl0
に接続されている。そして、同第2トリガサイリスタ16
のゲートには、抵抗18とコンデンサ19を介して第2の閃
光放電管X2の発光トリガ信号A2が供給されるようになっ
ている。
上記第2トリガトランス15の2次コイルの一端はライン
l0に接続され、多端はキノセン充電管などの第2の閃光
放電管X2のトリガ電極に接続されている。同閃光放電管
X2の一方の電極はコイル37を介してラインl1に接続され
て、他方の電極は第2のスイッチング素子である転流用
のサイリスタ31のアノードに接続されると共に、上記転
流コンデンサ24とダイオード23の接続点に接続されてい
て、同転流サイリスタ31のカソードはラインl0に接続さ
れている。また同サイリスタ31のゲートは抵抗32を介し
てラインl0に接続されると共に、抵抗33およびコンデン
サ34を通じて発光停止信号Dが供給されるようになって
いる。また、上記ダイオード23は転流コンデンサ24に充
電々流を供給するものであって、そのアノードは抵抗22
を通じてラインl1に接続され、カソードは上記転流コン
デンサ24に接続されている。
このように構成された主回路部100には、次に説明する
制御回路部200が接続されるようになっている。即ち、
制御回路部200は第2図に示すように、総発光時間設定
回路部201と発光輝度検知回路部202と測光回路部203と
を含んで構成されている。
なお、本実施例のストロボ装置は、通常の「閃光発光モ
ード」と「継続発光モード」とが選択できるようになっ
ており、「閃光発光モード」時には、通常のオートスト
ロボとして働き、「継続発光モード」時にはシャッタが
閉じるまでフラットな発光が持続するようになってい
る。
この第2図において、アンドゲート40の一方の入力端に
は図示しないカメラ本体からの継続発光開始信号x1が供
給されるようになっていて、同アンドゲート40の出力端
は、入力信号が低レベル(以下、Lレベルという。)か
ら高レベル(以下、Hレベルという。)に立上がったと
きに所定幅のHレベルのパルスを出力する、ワンショッ
トマルチバイブレータからなるパルス発生回路41の入力
端に接続されている。同パルス発生回路41の出力端はオ
アゲート42の一方の入力端に接続され、同オアゲート42
の出力端から発光トリガ信号A1と発光開始信号C1が送出
されるようになっている。上記アンドゲート40の他方の
入力端は、インバータ43の入力端とモード切換スイッチ
44の可動接片端子とに接続されている。同モード切換ス
イッチ44の第1の固定接点端子44Aは動作電圧+Bが印
加される端子に接続され、第2の固定接点端子44Bは接
地されている。
アンドゲート45の一方の入力端には、図示しないカメラ
本体からの閃光発光開始信号x2が供給されるようになっ
ていて、他方の入力端には上記インバータ43の出力端が
接続されている。同アンドゲート45の出力端は、上記パ
ルス発生回路41と同様のパルス発生回路46の入力端に接
続され、同パルス発生回路46の出力端は上記オアゲート
42の他方の入力端に接続されていると共に、フリップフ
ロップ回路(以下、FF回路と略称する。)47のセット
入力端に接続されている。同FF回路47の出力端はイン
バータ48を介してNPN形のスイッチングトランジスタ50
のベースに接続されている。また、動作電圧+Bが印加
される端子と接地端の間には、抵抗51とフィルム感度,
絞りなどの情報に対応して抵抗値が設定される可変抵抗
52との直列回路が接続されると共に、NPN型のフォト
トランジスタ53のコレクタ・エミッタと抵抗54と積分用
のコンデンサ55とを順次接続した直列回路が接続されて
いる。そして、上記抵抗51と可変抵抗52との接続点は電
圧比較回路を形成するオペアンプ56の非反転入力端に接
続され、同オペアンプ56の反転入力端には、上記抵抗54
とコンデンサ55との接続点が接続されている。
上記オペアンプ56の出力端はインバータ57を介して上記
パルス発生回路41と同様のパルス発生回路58の入力端に
接続され、同回路58の出力端は上記FF回路47のリセッ
ト入力端に接続されている。そして、パルス発生回路58
の出力端からは発光停止信号Dが送出されるようになっ
ている。なお、オペアンプ56の出力端とインバータ57の
入力端の間には保護用のダイオード59のカソードが接続
され、そのアノードは接地されている。
上記パルス発生回路41の出力端はFF回路60のセット入
力端に接続され、その出力端はインバータ61の入力端に
接続されている。また、上記パルス発生回路41の出力端
はFF回路83のセット入力端に接続され、同FF回路83
の出力端はアンドゲート84の一方の入力端に接続されて
いる。アンドゲート84の出力端は上記パルス発生回路41
と同様のパルス発生回路85の入力端に接続され、同パル
ス発生回路85の出力端からは第2の閃光放電管X2の発光
トリガ信号A2が送出されると共に、同出力端は上記FF
回路83のリセット端子に接続されている。
また、上記FF回路60の出力端はアンドゲート63の一方
の入力端に接続されている。同アンドゲート63の出力端
はプリセットカウンタ64のカウント入力端に接続され、
同プリセットカウンタ64の出力端はFF回路65のセット
入力端に接続され、このFF回路65の出力端はアンドゲ
ート66の一方の入力端に接続されている。
上記プリセットカウンタ64は、継続発光時における総発
光時間設定信号x3でプリセットされる。この信号x3はフ
ォーカルプレーンシャッタの先幕が走行開始してから後
幕が走り終る時間、即ち、フィルムが露光し始めてから
露光が終了する時間以上に設定されている。
また、アンドゲート63の他方の入力端は発振回路68の出
力端に接続されていて、同発振回路68と動作電圧+Bの
印加端子間には発振周波数設定用の抵抗69とコンデンサ
70が接続されている。
一方、発光輝度を検出する回路部202には、閃光放電管X
1,X2の反射傘の近傍に受光ダイオード71が配設されてい
て、これによって、閃光放電管の発光を電気信号に変換
するようになっている。即ち、オペアンプ72の反転入力
端には受光ダイオード71のカソードが接続され、同受光
ダイオード71のアノードは非反転出力端に接続されると
共に接地されている。また、このオペアンプ72の反転入
力端と自からの出力端の間には抵抗73が接続されてい
る。さらに、オペアンプ72の出力端は、スイッチング用
のNPN形のトランジスタ74のコレクタに接続されてお
り、このトランジスタ74のベースには前記インバータ61
の出力端が接続され、そのエミッタは接地されている。
そして、オペアンプ72の出力端は電圧比較回路を構成す
るオペアンプ75の反転入力端に接続されている。そし
て、動作電圧+Bが印加される端子と接地端子間に直列
に接続された抵抗76と可変抵抗77からなる分圧回路の、
抵抗76と可変抵抗77との接続点がオペアンプ75の非反転
入力端に接続されている。上記可変抵抗77はシャッタ秒
時などに応じてその抵抗値が設定される抵抗である。上
記オペアンプ75の出力端はインバータ78の入力端に接続
され、その出力端は、最初Hレベルの信号で出力がHレ
ベルとなり、次のHレベルの信号で出力がLレベルとな
るフリップフロップ回路79のセット入力端に接続され
る。同FF回路79の出力端は上記パルス発生回路41と同
様のパルス発生回路80の入力端に接続され、その出力端
から発光停止信号Dが供給されるようになっている。ま
た、FF回路79の出力端はインバータ81の入力端に接続
され、その出力端は上記パルス発生回路41と同様のパル
ス発生回路82の入力端に接続され、同パルス発生回路82
の出力端からは発光開始信号C2が送出されると共に、同
出力端はオアゲート67の一方の入力端に接続されてい
る。このオアゲートの他方の入力端は上記パルス発生回
路80の出力端に接続されると共に、その出力端は上記ア
ンドゲート66の一方の入力端に接続され、同アンドゲー
ト66の出力端からは制御回路部200のリセット端子すべ
てにリセット信号RESETが送出されるようになってい
る。なお、オペアンプ75の出力端とインバータ78の入力
端の間には、保護用のダイオード86のカソードが接続さ
れ、アノードは接地されている。
次に、このように構成された本実施例の継続発光ストロ
ボ装置の動作を、第3a図,第3b図のフローチャートと共
に説明する。
「閃光発光モード」の動作を先ず説明する。このモード
時にはモード切換スイッチ44の可動接片が第2の固定接
点端子44B側に切換えられる。すると、アンドゲート40
の他方の入力端がLレベルになるので、同アンドゲート
40は閉じられ、図示しないカメラ本体側からの継続発光
開始信号x1は受付けなくなる。従って、図示しないカメ
ラ本体から閃光発光開始信号x2が入力するとアンドゲー
ト45の出力がHレベルとなり、パルス発生回路46にHレ
ベルのワンショットパルスが生じ、このパルスはオアゲ
ート42を介して発光トリガ信号A1として、第1図のコン
デンサ12と抵抗11を介して第1の閃光放電管X1の第1ト
リガサイリスタ9を導通させる。また、発光開始信号C1
として、オア回路30,コンデンサ29,抵抗28を介して主
サイリスタ26を導通させる。よって、主コンデンサ3に
蓄積された電荷がコイル36,第1閃光放電管X1および主
サイリスタ26を通して放電され、第1閃光放電管X1は閃
光発光を開始する。また、パルス発生回路46のHレベル
の出力によってFF回路47がセットされ、同FF回路47
の出力がHレベルに反転され、インバータ48を通してト
ランジスタ50のベースをHレベルにするのでトランジス
タ50はオフとなる。そうすると、測光回路部203は動作
状態に入り、ホトトランジスタ53に発生した光電流がコ
ンデンサ55によって積分が開始される。可変抵抗52の抵
抗値はフィルム感度や絞り値情報によりあらかじめ設定
されている。コンデンサ55の積分電圧が抵抗51と可変抵
抗52の接続点の電圧である基準電圧(適正光量判定レベ
ル)を越えると、オペアンプ56の出力がLレベルに反転
してインバータ57の出力がHレベルになり、パルス発生
回路58の出力端からワンショットパルスが生じ発光停止
信号Dとして出力される。この信号は、第1図のコンデ
ンサ34,抵抗33を介して第1転流サイリスタ31を導通さ
せる。すると、転流コンデンサ24は、最初P側が(+),
Q側が(-)に充電されているので、この充電電荷は転流
サイリスタ31を通して放電々流として流れ、主サイリス
タ26に逆バイアスをかけ主サイリスタ26をオフにする。
従って、発光している第1の閃光放電管X1はここに発光
を停止し、適正な閃光発光撮影が終了する。
次に、「継続発光(フラット発光)モード」の場合につ
いて説明する。この場合にはモード切換スイッチ44の可
動接片が固定接点端子44A側に切換えられる。そうする
と動作電圧+Bがアンドゲート40の入力端に供給される
ので、このアンドゲート40は開かれるが、アンドゲート
45はインバータ43を介して接続されているので、Lレベ
ルの出力が同アンドゲート45の入力端に供給され、この
ため、同アンドゲート45は閉じられた状態になる。従っ
て、図示しないカメラ本体側からの継続発光開始信号x1
の入力が許容されるようになり、閃光発光開始信号x2
入力は許容されなくなる。そして、継続発光開始信号x1
がHレベルに立上がると、アンドゲート40の出力がHレ
ベルとなり、パルス発生回路41からHレベルのワンショ
ットパルスが出力される。このHレベルのパルスはオア
ゲート42を介して発光トリガ信号A1として第1図に示す
コンデンサ12と抵抗11とを介して第1トリガサイリスタ
9のゲートに印加され、同第1トリガサイリスタ9が導
通される。すると、第1トリガコンデンサ7の両端が第
1トリガトランス8の1次コイルを介して短絡され、同
第1トリガコンデンサ7に蓄積された電荷の放電電流が
第1トリガトランス8の1次コイルに流れ、2次コイル
に高電圧が発生し、この高電圧が第1の閃光放電管X1
トリガ電極に印加されて同閃光放電管X1は励起状態にな
る。また、これと同時に、オアゲート42からの発光開始
信号C1はオアゲート30,コンデンサ29,抵抗28を介して
主サイリスタ26を導通させる。主サイリスタ26が導通さ
れると、主コンデンサ3に充電されていた電荷は、コイ
ル36,上記励起状態の第1閃光放電管X1および主サイリ
スタ26のアノード・カソードを通して放電し、第1の閃
光放電管X1が発光を開始する。さらに、これと同時にパ
ルス発生回路41から出力されるHレベルのワンショット
パルスは、FF回路60をセットし、同FF回路60の出力
がHレベルとなる。このHレベルの出力はインバータ61
によってLレベルに反転されるので、トランジスタ74が
オフになり、発光輝度検出回路部202は作動状態にな
る。第1閃光放電管X1の発光による光を受光したフォト
ダイオード71には光電流が生じ、オペアンプ72からなる
フォトセンス・アンプ回路の出力電圧は電圧比較回路を
構成するオペアンプ75の反転入力端に印加される。そし
て、正電源の電圧+Bを抵抗76と可変抵抗77によって分
圧した基準電位とが比較され、この比較電圧が基準電位
に達するとオペアンプ75の出力は反転してLレベルとな
り、このLレベルの出力がインバータ78でHレベルに反
転されるので、FF回路79はセットされ、その出力端が
Hレベルとなり、パルス発生回路80からワンショットパ
ルスが発生し、第1閃光放電管X1の発光停止信号Dとな
る。なお、可変抵抗77は、フィルム感度,絞り値,被写
体距離,シャッタスピードなどの情報により変化し、発
光輝度検出回路202の基準電位(輝度判定レベル)を変
えるようになっている。
発光停止信号Dは、第1図のコンデンサ34,抵抗33を介
して転流サイリスタ31を導通する。すると、転流コンデ
ンサ24のP側が(+),Q側が(-)に蓄積されていた充電電
荷は、転流サイリスタ31を通じて放電し、主サイリスタ
26に逆バイアスをかける。すると、これによって第1閃
光放電管X1の発光は減衰し、減衰発光となる。このため
発光輝度が下がるので、オペアンプ75は反転してHレベ
ルとなる。また、パルス発生回路41からのパルスはFF
回路83をセットし、その出力端がHレベルとなりゲート
84を開にしている。したがって、パルス発生回路80の出
力端から上記発光停止信号Dと同時に出たパルスはアン
ドゲート84を介してパルス発生回路85に入力し、その出
力端から第2閃光放電管X2の発光トリガ信号A2が送出さ
れると共に、FF回路83をリセットしアンドゲート84を
閉じる。
この発光トリガ信号A2は、第1図のコンデンサ19,抵抗
18を介して第2閃光放電管X2の第2トリガサイリスタ16
を導通する。すると、第2トリガコンデンサ14に蓄積さ
れていた電荷は第2トリガトランス15の1次コイルを通
して放電し、同第2トリガトランス15の2次コイルに高
電圧が発生し、第2の閃光放電管X2のトリガ電極に印加
する。このとき、転流サイリスタ31がすでに導通してい
るので、第2閃光放電管X2は発光を開始する。すると、
発光輝度は再び上昇し、オペアンプ72の出力が再び発光
輝度検知回路部202の設定レベルに達すると、オペアン
プ75は反転してLレベルとなり、インバータ78を介して
FF回路79をセットする。このFF回路79は、最初のH
レベルの信号で出力がHレベルになり、次のHレベルの
信号でLレベルとなるフリップフロップ回路であるの
で、先程HレベルだったFF回路79はLレベルとなり、
インバータ81を介してHレベルとなりパルス発生回路82
からワンショットパルスを発生する。これが第1閃光放
電管X1の発光再開信号C2である。
この信号C2は、第1図のオアゲート30,コンデンサ29,
抵抗28を介して主サイリスタ26を再び導通する。また、
これ以前に上記転流コンデンサ24の電位は第1閃光放電
管の動作状態のときと逆にQ側が(+),P側が(-)にチャ
ージされているので、その充電電荷が主サイリスタ26を
通し放電し転流サイリスタ31に逆バイアスを印加して第
2閃光放電管X2を減衰発光に移す。
第1閃光放電管X1はその消イオン時間以内に再び主サイ
リスタ26が導通するので上昇発光を再開するようにな
る。即ち、第1,第2閃光放電管X1,X2は、一回目の発
光開始時のみトリガ−トランス8,15からのトリガ電圧
が印加されて発光するが、二回目以降は消イオン時間以
内に主サイリスタ26および転流サイリスタ31が点弧した
だけで上昇発光を再開するようになっている。
以後、以上の動作を繰り返して交互に発光することにな
り、この状態の発光波形は第7図に示すようにX1+X2
継続発光(フラット発光)となる。
次に、転流コンデンサ24の動作について今、少し詳しく
説明すると、最初、P側が(+)に、Q側が(-)に充電され
ている。そして第1閃光放電管X1が発光し、次に転流サ
イリスタ31に発光停止信号Dが入力され同サイリスタ31
が点弧する。すると、同サイリスタ31を通じて転流コン
デンサ24の充電電荷が放電され、主サイリスタ26は逆バ
イアスされて主サイリスタ26はオフになる。これがオフ
になると転流コンデンサ24のQ側端は−Vpとなるので、
第1閃光放電管X1を通じて第1閃光放電管X1→転流コン
デンサ24→転流サイリスタ31と流れる電流で充電され
る。同時に、第2閃光放電管X2が発光を開始するので、
主コンデンサ3→第2閃光放電管X2→転流サイリスタ31
→主コンデンサ3と電流が流れる。即ち、第1閃光放電
管X1を発光停止させるとき、転流コンデンサ24の電荷を
利用して主サイリスタ26を逆バイアスすると同時に、第
2閃光放電管X2と転流サイリスタ31によりバイパス回路
が作られ、主サイリスタ26には大きな逆バイアスをかけ
なくともこれを確実にオフ動作させることができるよう
になる。
一方、FF回路60の出力端がHレベルとなっているの
で、総発光時間設定回路部201のアンドゲート63は開
き、あらかじめ決められた周波数のパルスを発振する発
振回路68からのパルス列を通し、これをプリセットカウ
ンタ64に入力する。このプリセットカウンタ64はフォー
カルプレーンシャッタの先幕が走り始めてから後幕が走
り終るまでの時間、即ち、フィルムが露光開始してから
露光終了までの時間以上である総発光時間x3がプリセッ
トされている。そしてx3によって設定されたパルス数を
カウントした後、Hレベルの出力が発生するようになっ
ている。この出力はFF回路65に入力してこれをセット
し、出力端をHレベルとすることで、アンドゲート66を
開くようになっている。その後、パルス発生回路80また
は82のいずれかのHレベルのワンショットパルスが発生
すると、これがアンドゲート66を通して各回路のリセッ
ト端子RをリセットするRESET信号として伝達され、制
御回路部200が停止すると共に、第1閃光放電管X1およ
び第2閃光放電管X2の発光も停止する。
このように、本発明の第1実施例では第1,第2の閃光
放電管X1,X2の2灯を使用することにより第7図に示す
ように、よりなめらかな継続発光が得られ、第1閃光放
電管X1と第2閃光放電管X2の合成輝度が光量となるため
に光量増加となり、発光電流の一部を転流コンデンサの
次回の停止のための充電電流として使えるため、主コン
デンサに蓄積されたエネルギーの発光寄与分を大きくす
ることができ、ロスの少ないストロボ装置が得られる。
次に、第4図,第5図および第6図に基づいて本発明の
第2実施例を説明する。なお、この第2実施例において
前記第1実施例と同じ構成部分は同一符号を附し、その
説明は省略する。
第4図,第5図および第6図は、本発明の第2実施例を
示す主回路部300,その制御回路部400およびフローチャ
ートをそれぞれ示している。第1実施例と相違する主な
点は、主回路部300においては、抵抗141,ダイオード14
2,第2転流コンデンサ143および第2転流サイリスタ14
5からなる発光完了時に閃光放電管の発光をただちに停
止させる発光停止回路が付け加わった点である。
即ち、ラインl0,l1間には、第1図に示した回路部100の
ものに、さらに抵抗141,ダイオード142,第2転流コン
デンサ143および抵抗144からなる直列回路が接続され
る。そして、第2転流コンデンサ143と抵抗144の接続点
は第1閃光放電管X1と転流コンデンサ24の接続点に接続
され、ダイオード142のカソードと第2転流コンデンサ1
43の接続点は第2転流サイリスタ145のアノードに接続
される。同第2転流サイリスタ145のカソードはラインl
0に接続され、ゲートは抵抗146を介してラインl0に接続
される。さらに第2転流サイリスタ145のゲートは、抵
抗147,コンデンサ148およびオア回路149の直列回路が
接続され、オア回路149の入力端には発光停止信号B1,B2
が供給されるようになっている。
制御回路部400は、基本的には第2図のものと同じであ
り、総発光時間設定回路部201と発光輝度検知回路部202
と測光回路部203から主に構成される。
第1実施例と相違する点は、総発光時間設定回路部201
の出力信号と発光輝度検知回路202からの信号とを組み
合せて利用している点である。
即ち、FF回路65の出力端はアンドゲート88の一方の入
力端に接続され、また、同FF回路65の出力端はインバ
ータ89を介してアンドゲート87の一方の入力端に接続さ
れる。このアンドゲート87の他方の入力端には上記パル
ス発生回路80の出力端が接続され、同アンドゲート87の
出力端は前記転流サイリスタ31を導通させる第1閃光放
電管X1の発光停止信号Dを供給するようになっている。
この信号Dはまた第2閃光放電管X2の発光開始信号とも
なっている。また、アンドゲート87の出力端はアンドゲ
ート84の一方の入力端に接続されている。さらにパルス
発生回路80の出力端はアンドゲート88の他方の入力端に
接続され、同アンドゲート88の出力端からは全てのリセ
ット端子に伝達されるRESET信号および第2転流サイリ
スタ145を導通させるための発光停止信号B2が送出され
るようになっている。また、アンドゲート84の他方の入
力端はFF回路83の出力端と接続され、同アンドゲート
84の出力端はパルス発生回路85に接続され、同パルス発
生回路85の出力端からは第2閃光放電管X2の発光トリガ
信号A2が送出されるようになっている。また、パルス発
生回路85の出力端からはFF回路83へリセット信号が送
られるようになっている。そして測光回路部203からの
出力信号はインバータ57およびパルス発生回路58を介し
その出力端から発光停止信号B1が送出されるようになっ
ている。
以上のように構成される本発明の第2実施例は、次のよ
うに作動する。
「閃光発光モード」では、先ずモード切換スイッチ44の
可動接片を固定接点端子44Bに接続するこれによりゲー
ト40は閉じられ、カメラ本体側からの継続発光信号x1
受付けなくなり、ゲート45が開となる。そして、図示し
ないカメラ本体側から閃光発光信号x2が入力すると、ア
ンドゲート45の出力がHレベルになるので、パルス発生
回路46にHレベルのワンショットパルスが生じ、このパ
ルスはオアゲート42を介して発光トリガ信号A1となり、
第4図のコンデンサ12,抵抗11を介して第1トリガサイ
リスタ9を導通させ、第1閃光放電管X1は励起される。
同時に、オアゲート42からの発光開始信号C1はオアゲー
ト30,コンデンサ29,抵抗28を介して主サイリスタ26を
導通させるので、第1閃光放電管X1は発光を開始する。
また、パルス発生回路46のパルスによってFF回路47が
セットされ、インバータ48を介してLレベルの出力がト
ランジスタ50をオフにし、測光回路部203は作動状態に
入る。被写体からの反射光の受光によりホトトランジス
タ53に発生した光電流はコンデンサ55に蓄積されて積分
を開始する。可変抵抗52の抵抗値はフィルム感度や絞り
情報により前以って設定されており、コンデンサ55の積
分電圧が抵抗51,52の接続点の電圧である基準電圧を越
えると、オペアンプ56の出力がLレベルに反転し、イン
バータ57でHレベル信号となり、パルス発生回路58の出
力端から発光停止信号B1が生ずる。またこれと共に、F
F回路47はリセットされる。
発光停止信号B1は第4図のオアゲート149,コンデンサ1
48および抵抗147を介して第2転流サイリスタ145を導通
させるので、第2転流コンデンサ143にチャージされた
電荷が同サイリスタ145を通して放電し主サイリスタ26
に逆バイアスをかけ、第1閃光放電管X1の発光を停止さ
せる(第6a図参照)。
次に、「継続発光モード」の場合について説明する。こ
の場合には、モード切換スイッチ44の可動接片が固定接
点端子44A側に接続される。すると、動作電圧+Bがア
ンドゲート40の一方の入力端に加わり、アンドゲート40
は開、アンドゲート45は閉となり、図示しないカメラ本
体側からの継続発光開始信号x1はゲート40への入力を許
容され、閃光発光開始信号x2はゲート45への入力を許容
されなくなる。継続発光開始信号x1がHレベルに立上が
ると、アンドゲート40の出力がHレベルになり、パルス
発生回路41からHレベルのワンショットパルスが出力さ
れる。このHレベルのパルスはオアゲート42を介して発
光トリガ信号A1を出力し、第4図に示すコンデンサ12,
抵抗11を介し、第1トリガサイリスタ9を導通し、第1
閃光放電管X1を励起する。同時にオアゲート42からの出
力は発光開始信号C1として、第4図に示すオアゲート3
0,コンデンサ29および抵抗28を介し主サイリスタ26を
導通し、主コンデンサ3にチャージされた電荷はコイル
36,第1閃光放電管X1および主サイリスタ26を通して流
れ、第1閃光放電管X1が発光を開始する。一方、これと
同時にパルス発生回路41から出力されたHレベルのワン
ショットパルスはFF回路60をセットし、同FF回路60
の出力がHレベルとなり、インバータ61で反転してLレ
ベルとなり、トランジスタ74をオフにする。これで発光
輝度検出回路部202は作動状態に入る。第1閃光放電管X
1の発光による上昇発光を受光したフォトダイオード71
はその発光量に応じた光電流を生じ、オペアンプ72から
なるフォトセンス・アンプ回路の出力電圧は電圧比較回
路を構成するオペアンプ75の反転入力端に印加され、フ
ィルム感度,絞り値,シャッタスピード,被写体距離な
どの情報により抵抗値を設定された可変抵抗77と抵抗76
の分圧回路で設定される基準電位である輝度判定レベル
と比較される。この比較電圧が基準電位を越えると、オ
ペアンプ75の出力は反転してLレベルとなり、このLレ
ベルの出力はインバータ79で反転してHレベルとなりF
F回路79をセットする。FF回路79の出力はパルス発生
回路80からワンショットパルスを出力させ、アンドゲー
ト87に入力する。アンドゲート87は総発光時間設定回路
部201が所定のパルス列(時間)にならないと閉となら
ないので、パルス発生回路80からの出力はそのままアン
ドゲート87を通り発光停止信号Dとなり、第4図のコン
デンサ34,抵抗33を介して転流サイリスタ31を導通す
る。これにより転流コンデンサ24に充電されていた電荷
は主トリガサイリスタ26に逆バイアスをかけ、第1閃光
放電管X1の発光は停止する。また、上記アンドゲート87
の出力はアンドゲート84の一方の入力端に印加される。
上記第1閃光放電管X1の発光が減衰発光となると、その
発光輝度が下がるため、この時再びオペアンプ75は反転
してHレベルとなる。
一方、パルス発生回路41のワンショットパルス出力はF
F回路83をセットし、その出力側はHレベルとなり、ア
ンドゲート84は開となる。従って、上記アンドゲート87
を通った発光停止信号Dと同時の出力はこのアンドゲー
ト84を介してパルス発生回路85からワンショットパルス
を発生する。これが第2閃光放電管X2の発光トリガ信号
A2であり、第4図のコンデンサ19,抵抗18を介して第1
トリガサイリスタ16を導通し、第2トリガコンデンサ14
にチャージされた電荷を第2トリガトランス15の1次コ
イルに放電し、その2次コイルに高電圧を発生させて第
2閃光放電管X2のトリガ電極に印加する。また、上記信
号Dにより転流サイリスタ31が導通状態になっているの
で、第2閃光放電管X2は主コンデンサ3にチャージされ
ていた電荷をコイル37,第2閃光放電管X2,転流サイリ
スタ31を通して流れるので発光を開始する。
すると、発光輝度は再び上昇し、オペアンプ72の出力が
発光輝度検知回路部202の設定レベルに達すると、オペ
アンプ75の出力が反転してLレベルとなり、インバータ
78でHレベルとなってFF回路79に入力する。このFF
回路79は最初のHレベルの信号で出力がHレベルとな
り、次のHレベルの信号で出力がLレベルとなるフリッ
プフロップ回路であるので、先程がHレベルの出力とな
っていたのでLレベルの出力となる。このLレベルの信
号はインバータ81を介してHレベルとなり、パルス発生
回路82からワンショットパルスを発生する。これが第2
閃光放電管X2の発光停止信号C2であり、第4図のオア回
路30,コンデンサ29および抵抗28を介して主サイリスタ
26を導通させる。この時、転流コンデンサ24は閃光放電
管X1,転流コンデンサ24,サイリスタ31と流れる電流で
充電されていたので、Q側が(+),P側が(-)の形で充電
されており、サイリスタ26が導通することにより転流コ
ンデンサ24にチャージされた電荷で転流サイリスタ31に
逆バイアスをかけて第2閃光放電管X2の発光を停止させ
る。
閃光放電管X1はその消イオン時間以内に再び主サイリス
タ26が導通されるので再び発光を開始する。
以上の動作を第6b図に示す如く、繰り返すことにより第
1,第2閃光放電管X1,X2は交互に発光し継続発光(フ
ラット発光)となる。
そして、フォーカルプレーンシャッタの先幕が走り始
め、後幕が走り終る時間、即ち、フィルムが露光し始め
てから露光が終了する時間以上に設定された総発光時間
設定信号x3でプリセットされたプリセットカウンタ64
は、発振回路68からの一定パルス列のパルスをカウント
した後にHレベルの信号を出力するので、その出力はF
F回路65をセットし、そのHレベルの出力はアンドゲー
ト88を開く、このアンドゲート88はパルス発生回路80か
らのワンショットパルスを通し、リセット信号RESETと
なり、各作動回路をリセットするので、制御回路部400
は最初の状態に戻ると共に、上記リセット信号は発光停
止信号B2となって、第4図のオアゲート149,コンデン
サ148および抵抗147を介して第2転流サイリスタ145を
導通させ、どちらの閃光放電管が発光していたとしても
直ちにその発光を停止させる。
この実施例では、抵抗141,ダイオード142,第2転流コ
ンデンサ143および第2転流サイリスタ145から構成され
る発光停止回路を、第1図に示す実施例のものに附加し
たことにより転流コンデンサ24の容量はより任意に選択
することができる。即ち、第8図の波形群aは転流コン
デンサ24の容量が小さいときの、第1,第2閃光放電管
X1,X2の各発光波形および継続(X1+X2)の発光波形で
あり、第8図の波形群bは転流コンデンサ24の容量を大
きくしたときの各発光波形である。このように発光波形
は第1実施例のものよりよりなめらかなものとすること
ができると共に、任意の設定時間経過後に継続発光を直
ちに停止することができる。即ち、第9図は第1実施例
の発光強度の特性図であるが、第1,第2閃光放電管
X1,X2は信号C2またはDが断たれた後も残留電圧による
発光が継続しているので、継続発光時の発光完了時間t1
以後にも若干の余分な発光が行なわれている。これに対
し、第2実施例のものでは、第2転流コンデンサ143と
第2転流サイリスタ145からなる発光停止回路が附加さ
れているので、その発光強度の特性図は第10図のように
なり、余分な発光がなく、エネルギーのロスはさらに少
ないものとなっている。また、転流コンデンサ24の他に
第2の転流コンデンサ143を使用しているので、閃光発
光時の近距離特性を改善することもできる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、閃光放電管を二
本使用して交互に発光・減衰を繰り返すことにより、一
定強度の継続発光ストロボが得られ、転流コンデンサを
双方向に交互に使用することで、発光電流の一部を転流
コンデンサの次回停止のための充電電流として使えるた
め、主コンデンサにチャージされたエネルギーの発光寄
与分を大きくすることができ、エネルギーロスの少いス
トロボ装置が得られる。
また、閃光放電管2灯を交互に点灯することで継続発光
されているので、一灯のものにくらべよりなめらかなむ
らのない発光波形が得られ、その合成輝度が光量となる
ため、光量増加がなされる。
さらに、信号系回路が簡単になると共に、一方の閃光放
電管が発光してバイパス回路を形成するため、確実にス
イッチング素子であるサイリスタを作動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第一実施例を示す継続発光ストロボ
装置の主回路部を示す電気回路図、 第2図は、上記第1図の主回路部を作動させる制御回路
部の電気回路図、 第3a図,第3b図は、上記第1,2図に示した第一実施例
のフローチャート、 第4図は、本発明の第二実施例を示す継続発光ストロボ
装置の主回路部を示す電気回路図、 第5図は、上記第4図の主回路部を作動させる制御回路
部の電気回路図、 第6a図,第6b図は、上記第4,5図に示した本発明の第
二実施例のフローチャート、 第7図は、上記第一実施例のストロボ装置の発光波形
図、 第8図は、上記第二実施例のストロボ装置の発光波形
図、 第9図は、上記第一実施例の継続発光ストロボ装置の発
光強度を示す特性図、 第10図は、上記第二実施例の継続発光ストロボ装置の発
光強度を示す特性図である。 X1……第1閃光放電管 X2……第2閃光放電管 3……主コンデンサ 24……転流コンデンサ 26……主サイリスタ(第1のスイッチング素子) 31……転流サイリスタ(第2のスイッチング素子) 143……第2転流コンデンサ 145……第2転流サイリスタ (第2転流用スイッチング素子)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主コンデンサと並列に接続された第1の放
    電管と第1のスイッチング素子の第1の直列回路と、 上記主コンデンサと並列に接続された第2の放電管と第
    2のスイッチング素子の直列回路と、 上記第1の放電管と第1のスイッチング素子の接続点
    と、第2の放電管と第2のスイッチング素子の接続点と
    の間に接続された転流コンデンサと、 上記第1および第2の放電管の発光輝度を検出するため
    の測光素子と、 上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
    に接続され、上記第1のスイッチング素子をオンするこ
    とによって、上記第1の放電管の発光を開始させ、その
    後、上記測光素子の出力が所定輝度に応じた値に達する
    と上記第2のスイッチング素子をオンとすることによっ
    て、上記第1のスイッチング素子をオフにすると共に上
    記第2の放電管を発光開始させ、上記第1のスイッチン
    グのオフ後に上記転流用コンデンサを上記第1の放電管
    を介して充電させ、上記第1および第2のスイッチング
    素子のオンオフをシャッタ開口中に亘って消イオン時間
    内に交互に行い、上記第1および第2の放電管を交互に
    発光させる発光制御手段と、 を具備し、実質的に一定光量の発光を得るようにしたこ
    とを特徴とする連続発光ストロボ装置。
  2. 【請求項2】上記第1の放電管を励起する第1のトリガ
    回路と、上記第2の放電管を励起する第2のトリガ回路
    と、を具備し、上記発光制御手段は、上記第1および第
    2の放電管の繰り返し行われる発光動作の内、それぞれ
    最初の発光のみに同期して上記励起を行わせることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続発光ストロボ
    装置。
  3. 【請求項3】上記第1または第2のスイッチング素子を
    オフさせるための第2転流用スイッチング素子と第2の
    転流用コンデンサを上記第1または第2のスイッチング
    素子に接続したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の連続発光ストロボ装置。
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JPS597937A (ja) * 1982-07-06 1984-01-17 Minolta Camera Co Ltd 複数の閃光放電管を有する電子閃光発光装置

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Publication number Publication date
JPS60257435A (ja) 1985-12-19

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