JPH06179409A - 硬貨包装機における集積硬貨移送装置 - Google Patents

硬貨包装機における集積硬貨移送装置

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JPH06179409A
JPH06179409A JP32971692A JP32971692A JPH06179409A JP H06179409 A JPH06179409 A JP H06179409A JP 32971692 A JP32971692 A JP 32971692A JP 32971692 A JP32971692 A JP 32971692A JP H06179409 A JPH06179409 A JP H06179409A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積させた硬貨を安定した状態で硬貨受けに
受け取らせて包装位置へ移送させる。 【構成】 駆動歯車と従動歯車とを介して駆動モータに
よって回転されるカムシャフト29に、集積硬貨を受け
取る硬貨受けを待機位置、受け渡し位置及び包装位置間
にて移動させる硬貨受けカム35を設ける。集積硬貨に
巻き回した包装紙の上下端を加締る加締爪を駆動させ、
かつ受け渡し位置に移動された硬貨受けが集積硬貨を受
け取るまでの間にて待機状態にある加締カム36をカム
シャフト29に設ける。加締カム36を、駆動歯車の歯
と従動歯車の歯との当接状態を回動方向面と反回動方向
面との当接状態から反回動方向面と回動方向面との当接
状態にすべくカムシャフト29に駆動モータによる回転
方向と同一方向へ負荷を与える下りカム部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積部において集積さ
れた硬貨を包装部まで移送する硬貨包装機における集積
硬貨移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨包装機としては、例えば特開
平2−72013号公報に開示されたようなものがあ
る。これは、回転盤から繰り出された硬貨を集積ドラム
に集積させ、所定枚数集積させた集積硬貨を受け渡し位
置まで移送させるとともに、包装位置に配置された硬貨
受けを前記受け渡し位置に移動させ、この位置にて集積
硬貨が受け渡されるようになっている。さらに、集積硬
貨を受け取った硬貨受けは、その状態で包装位置まで移
動され、この位置にて、包装ローラが集積硬貨の周面を
支持した後、この集積硬貨の周面に包装紙を巻き回して
包装するようになっている。
【0003】また、前記硬貨受けは、支持機構によって
昇降可能に支持されており、この支持機構に当接する位
置に設けられた硬貨受けカムが、所定速度で駆動されて
回転するようになっている。つまり、当接する硬貨受け
カムは、前記硬貨受けが包装位置から受け渡し位置まで
の範囲を移動させるような形状をなしており、上方に位
置する受け渡し位置においては、硬貨受けカムの半径寸
法が大きく、逆に、包装位置では、その半径寸法が小さ
くされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述する従
来の硬貨包装機において、前記硬貨受けを支持する支持
機構を、設定された速度で移動させるためには、これに
当接する硬貨受けカムを設定された速度で回転させる必
要がある。このため、硬貨受けカムを駆動する駆動機構
部には複数の歯車を用いることによって、安定した設定
回動速度で硬貨受けカムを回転していた。
【0005】一方、噛み合う歯車を回動させるために
は、噛み合う一方の歯車の歯と他方の歯車の歯との間
に、若干の隙間(バックラッシュ)を設ける必要がある
が、ここで、上述する従来の移送装置において、集積ド
ラムに集積された集積硬貨を受け取るため硬貨受けを受
け渡し位置まで上昇させるとき、支持部材に当接する硬
貨受けカムは、その半径寸法が徐々に大きくなる形状を
成すとともに、硬貨受けカムを回転駆動させる駆動機構
部の歯車は、駆動する歯車の歯の回動方向面が、従動す
る歯車の歯の反回動方向面に当接することによってその
駆動を伝達するようになっている。
【0006】さらに、上方の硬貨受け渡し位置で集積硬
貨を支持した硬貨受けは、下方に位置する包装位置に降
下されるとき、硬貨受けカムの形状は、その半径寸法が
徐々に小さくなる形状となるため、支持機構に当接する
硬貨受けカムは、逆に支持機構によって回動方向に負荷
を受けることになり、前記駆動機構部の従動歯車の歯の
回動方向面が、駆動歯車の歯の反回動方向面に当接する
状態になり、このときの振動が駆動機構部から硬貨受け
カム、支持機構を介して硬貨受けに伝わり、この硬貨受
けに載置された集積硬貨の上部の硬貨が踊り、この集積
硬貨の集積状態が崩れてしまう恐れがあった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、安定した状態に集積硬貨を受け取って移送させるこ
とが可能な硬貨受けを有する硬貨包装機における集積硬
貨移送装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の硬貨包装機における集積硬貨移送装
置は、集積部にて所定枚数に集積されてシャッタ上に載
置された硬貨を、待機位置から上昇移動されて前記シャ
ッタの直下での受け渡し位置にて受け取り、その後、受
け渡し位置から下降し、包装ローラによる包装紙の包装
位置へ移送させる硬貨受けを有する硬貨包装機における
集積硬貨移送装置において、前記硬貨受けは、複数の歯
車を介して駆動モータによって回転されるカムシャフト
に設けられた硬貨受けカムによって前記待機位置、受け
渡し位置及び包装位置の間を移動されてなり、該カムシ
ャフトには、前記受け渡し位置に移動した前記硬貨受け
が前記集積硬貨を受け取るまでの間に、このカムシャフ
トに前記駆動モータによる回転方向へ負荷を与える下り
カム部が形成された制御カムが設けられてなることを特
徴としている。
【0009】また、第2の発明の硬貨包装機における集
積硬貨移送装置は、第1の発明のカムシャフトに、他の
機構を駆動させる駆動カムが設けられてなり、前記受け
渡し位置に移動した前記硬貨受けが前記集積硬貨を受け
取るまでの間にて、待機状態にある前記駆動カムの内の
一つが前記制御カムとされてなることを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】第1の発明の硬貨包装機における集積硬貨移送
装置によれば、駆動モータが駆動することにより、この
駆動モータの回転力が複数の歯車を介してカムシャフト
に伝達され、このカムシャフトが回転される。そして、
このカムシャフトが回転されると、カムシャフトに設け
られた硬貨受けカムによって硬貨受けが昇降される。
【0011】ここで、硬貨受け渡し位置へ移動された硬
貨受けが集積硬貨を受け取るまでの間に、カムシャフト
に設けられた制御カムによって、カムシャフトに駆動モ
ータによる回転方向と同一方向へ負荷が与えられ、従動
歯車の歯の回転方向面が駆動歯車の歯の反回転方向面に
当接することとなり、硬貨受けが集積硬貨を受け取った
際に発生する振動が防止される。
【0012】第2の発明の硬貨包装機における集積硬貨
移送装置によれば、硬貨受け渡し位置へ移動された硬貨
受けが集積硬貨を受け取るまでの間にて、待機状態にあ
る他の機構の駆動用のカムの内の一つが制御カムとされ
ているので、カムシャフトへ制御カムを別個に設ける必
要がなく、構造が簡略化される。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。図1は硬貨包装機1の全体構成の概略を示す斜視
図であり、略函体の態様をなした硬貨包装機1の上部に
は、硬貨を投入するホッパー(開口)2が設けられ、こ
のホッパー2の下部には、投入された硬貨を載置し、か
つ、下方に位置する回転盤4へこれら硬貨を移送する供
給コンベア3が設けられている。
【0014】回転盤4の外周所定位置には、この回転盤
4が回動することによって、硬貨がその遠心力で一枚ず
つ搬送される搬送路5が設けられ、この搬送路5の搬送
先には、搬送される硬貨を縦方向に積み上げ、これら硬
貨を保持するために螺旋状の突起7a,7bが形成され
た一対の集積ドラム6a,6bが設けられており、これ
ら集積ドラム6a,6bが所定量回動することによっ
て、積載された硬貨が降下するとともに、搬送路5より
一枚ずつ搬送される硬貨がこの上方から積載されるよう
になっている。
【0015】前記集積ドラム6a,6bの下部には、下
方に降下される集積硬貨を載置させる開閉可能なシャッ
タ8が設けられており、所定枚数集積された集積硬貨が
閉じられたシャッタ8上に載置されるとともに、下方待
機位置(後述詳細に説明する)から上昇移動されて、シ
ャッタ8直下で待機する硬貨受け19に、シャッタ8上
に載置される集積硬貨が、このシャッタ8の開放によっ
て受け渡され、移送されるようになっている。なお、こ
のシャッタ8上に載置された集積硬貨が硬貨受け19に
受け渡される位置を、硬貨受け19の受け渡し位置とす
る。
【0016】集積硬貨を下方より支持する硬貨受け19
は、その下方に位置する3本の包装ローラ10、11、
12間まで降下され、所定の間隔で待機される包装ロー
ラ10、11、12が、集積硬貨の周面を3方向から挟
み込むようになっている。また、硬貨受け19が集積硬
貨を支持し、包装ローラ10、11、12間まで降下さ
れる位置を包装位置とする。
【0017】包装位置にある硬貨受け19に支持される
集積硬貨を包装するため、前記包装ローラ10、11、
12の近傍には、供給ローラ14が設けられ、供給ロー
ラ14が回動されると、これに当接する位置に設けられ
た従動ローラ15も回動され、包装紙13が繰り出され
るようになっている。そして、この包装紙13は、包装
ローラ10、11、12と集積硬貨との間に移送され、
包装ローラ10、11、12が回動することにより集積
硬貨の周面へ巻き回されるようになっている。また、所
定量繰り出された包装紙13は前記供給ローラ14及び
従動ローラ15の近傍に設けられたカッタ16によりカ
ットされるようになっている。
【0018】また、包装ローラ10、11、12の外側
位置には、加締爪52、53が配置されており、これら
加締爪52、53は、包装ローラ10、11、12によ
って挟み込まれた集積硬貨の上下端に移動され、この集
積硬貨に巻き回される包装紙13を上下方向から加締る
ようになっている。そして、包装紙13によって包装さ
れた集積硬貨は、本機下方位置に設けられたロールシュ
ート18によって排出されるようになっている。なお、
これらの駆動の制御は、それぞれ複数のカム(図示略)
によって行われるようになっている。
【0019】次に、硬貨受け19及び加締爪52、53
についてさらに詳細に説明する。図2は、上述した硬貨
受け19を待機位置から受け渡し位置及び包装位置まで
の間を移動させる構成を示しており、図3は、一対の加
締爪52、53を駆動させる構成を示し、図4は図2、
図3の平面図である。
【0020】図2に示されるように、集積硬貨を下方よ
り支持する硬貨受け19は、支持アーム20に固定され
ており、この支持アーム20は、垂直に設けられた棒材
21に沿って、上下方向に摺動自在に設けられている。
支持アーム20には切欠部22が形成されており、この
切欠部22には、支持部材24の一端に設けられたロー
ラ23が係合されている。また、この支持部材24は、
その他端がカムフレーム25cに設けられた軸26の軸
線を中心として回動自在に支持されており、この軸26
の軸線を中心として支持部材24が回動されることによ
り、前記硬貨受け19が昇降されるようになっている。
また、この支持部材24には、その中間部にローラ27
が回動自在に設けられており、このローラ27が後述す
る支持機構28の硬貨受けカム35に当接されている。
【0021】次に、支持機構28について説明する。図
4に示すように、カムフレーム25a、25bには、カ
ムシャフト29が回動自在に支持されており、このカム
シャフト29の一端には、従動歯車30が固定されてい
る。また、カムフレーム25の近傍には、減速機構(図
示略)を有する駆動モータ31が設けられており、この
駆動モータ31の回転軸33には、駆動歯車34が設け
られている。そして、この駆動歯車34が前記従動歯車
30に噛み合わされており、駆動モータ31の軸33の
回転力がこれら駆動歯車34及び従動歯車30によって
カムシャフト29に伝達されるようになっている。
【0022】さらに、カムシャフト29には、硬貨受け
カム35、加締カム36、包装ローラ移動カム(図示
略)、さらには、集積硬貨の包装動作に使用されるその
他のカム(図示略)が固定されており、これらカムが、
上述したように、前記駆動モータ31が駆動されること
によって、回転軸33、駆動歯車34、従動歯車30、
カムシャフト29を介して、図2、図3より見て反時計
回りに、設定された回転速度で回転されるようになって
いる。そして、これら駆動モータ31、回転軸33、駆
動歯車34、従動歯車30、カムシャフト29から、駆
動機構部37が構成されている。
【0023】また、硬貨受けカム35は、図2、図4に
示されるように、前記ローラ27が当接する位置に配置
されており、硬貨受けカム35が回転することによっ
て、ローラ27を介して、支持部材24が軸26を中心
として、図2より見て正逆方向に回動されるようになっ
ている。なお、シャッタ8上に集積された集積硬貨を受
け取るため上昇されるまで、前記硬貨受け19は包装ロ
ーラ10、11、12の下方位置にて待機するようにな
っており、この待機する位置が待機位置とされている。
【0024】また、図3及び図4に示すように、カムシ
ャフト29に固定された加締カム36には、逆L字型に
形成された支持部材39の突出された突出端に回動自在
に設けられたローラ38が当接されている。支持部材3
9は、その中間部が、カムフレーム25bに固定された
軸40に回動自在に支持されており、支持部材39の一
端には、ローラ46が回動自在に設けられている。
【0025】また、この支持部材39の上方には、一端
にローラ47が回動自在に設けられた支持部材42が配
置されており、この支持部材42はその他端がカムフレ
ーム25bに固定された軸41によって回動自在に支持
されている。そして、支持部材39の他端部及び支持部
材42の中間部には、ピン43、44によってアーム4
5が回動自在に連結されている。
【0026】また、支持部材39、42の一端側には、
棒材51に摺動自在に支持されかつ図示しないバネによ
って互いに近接する方向へ付勢されたアーム48、49
が設けられており、これらアーム48、49には、その
先端にそれぞれ加締爪52、53が設けられている。そ
して、前記支持部材42の一端に設けられたローラ47
が、上方に配置されたアーム48の下端48aに当接さ
れており、支持部材39の一端に設けられたローラ46
が、下方に配置されたアーム49に形成された当接部5
0の上面側に当接されている。
【0027】そして、上記アーム48、49、ローラ3
8、支持部材39、42、アーム45によって構成され
た開閉機構54によれば、前記駆動機構部37によるカ
ムシャフト29の回転にともない加締カム36が回転さ
れると、この加締カム36に当接されたローラ38が、
加締カム36の形状によって移動されるようになってい
る。
【0028】そして、このローラ38がカムシャフト2
9から離間する方向へ移動されると、このローラ38の
移動により、支持部材39が軸40を中心として図3中
反時計回りに回動され、この支持部材39の回動にとも
ない支持部材42が逆方向つまり時計回り方向へ回動さ
れ、これら支持部材39、42の一端が、ローラ46、
47を介して前記アーム48、49をバネの付勢力に反
して離間させる方向へ摺動させるようになっている。
【0029】また、これとは逆に、ローラ38がカムシ
ャフト29方向へ移動すると、このローラ38の移動に
より、支持部材39が軸40を中心として図3中時計回
りに回動され、この支持部材39の回動にともない支持
部材42が反時計回りに回動され、これら支持部材3
9、42の一端同士が互いに近接する方向へ移動され、
アーム48、49がバネの付勢力によって近接する方向
へ摺動され、これらアーム48、49の先端に設けられ
た加締爪52、53が、集積硬貨の周面に巻き回される
包装紙13の上下端を加締るようになっている。
【0030】即ち、駆動機構部37の駆動により、開閉
機構54がアーム48、49を摺動し、これらアーム4
8、49の加締爪52、53を開閉させて包装紙13の
加締動作を行わせるようになっている。
【0031】次に、図5、図6を参照して、硬貨受け1
9及び加締爪52、53の動作を詳細に説明する。上述
したように、ホッパー2に投入された硬貨は、回転盤4
上に載置され、回転盤4が回転することによってその外
周に設けられた搬送路5へ送り込まれ、一枚ずつ搬送さ
れる。搬送された硬貨は、集積ドラム6a、6bの螺旋
状の突起7a、7bに一枚ずつ支持されるとともに、集
積ドラム6a、6bが所定範囲内にて回動することによ
って、突起7a、7bに支持された硬貨が所定位置まで
下方に降下され、次に搬送される硬貨の受け入れ体制に
はいる。
【0032】そして、指定枚数集積された集積硬貨は、
集積ドラム6a、6bが一回転することによって、その
下方に位置するシャッタ8上に移動される。駆動機構部
37の駆動モータ31が駆動されると、回転軸33、駆
動歯車34、従動歯車30及びカムシャフト29を介し
て、硬貨受けカム35が設定された回転速度で図2中反
時計回りに回転され、シャッタ8上にある集積硬貨を受
け取るため、待機位置にて待機していた硬貨受け19が
支持機構28によって上昇される。
【0033】そして、上記のように構成された硬貨包装
機1は、カムシャフト29が回転されることによって硬
貨受けカム35、加締カム36、包装ローラ移動カム
(図示略)及びその他のカムがそれぞれ一回転すると、
集積硬貨の包装が完了させることができる。
【0034】次に、図2、図3、図5、図6、を参照し
て、本発明の1実施例である集積硬貨の移動動作を詳細
に説明する。まず、図2、図3、図5(1)に示す硬貨
受けカム35、加締カム36の位置が駆動開始位置とな
り、この駆動開始位置では、硬貨受け19は待機位置に
ある。なお、この駆動開始位置をXとする。図5
(1)、図6に示す駆動開始位置Xから駆動モータ31
が駆動され、硬貨受けカム35が図5中反時計回りに回
転されると、図5(2)、図6に示すA点までは、硬貨
受けカム35に当接するローラ27を介して、支持部材
24が図2中時計回りに回動され、硬貨受け19が棒材
21に沿って上昇され、この硬貨受け19が集積硬貨受
け渡し位置に達する。
【0035】ここで、駆動開始位置Xから駆動モータ3
1が駆動されると、駆動機構部37の歯車が噛み合う箇
所では、駆動歯車の歯の回転方向面が従動する歯車の歯
の回転方向と反対方向面に当接する状態になることで、
その駆動が硬貨受けカム35に伝達され、硬貨受けカム
35は反時計回りに回転される。
【0036】また、A点における加締爪52、53は、
ローラ38の半径方向への移動がないため、図6に示す
ように加締カム36のカム曲線が待機状態となる線を示
し、加締爪52、53が駆動されることはない。図6に
示すように、硬貨受けカム35の回動がA点を通過する
と、硬貨受け19は受け渡し位置にて待機状態となり、
C点でシャッタ8が開放されると、硬貨受け19が集積
硬貨を受け取る。さらに、硬貨受けカム35の回動がD
点を経過すると、集積硬貨を支持した硬貨受け19は、
受け渡し位置から降下される。
【0037】ここで、本実施例によれば、硬貨受けカム
35の回動がA点を通過してC点にてシャッタ8が開放
されるまでの間における硬貨受け19の待機状態中に、
加締カム36は、ローラ38の当接位置における半径寸
法が次第に減少する下りカム部とされているので、この
加締カム36には、前記アーム48、49を互いに近接
する方向へ付勢するバネの付勢力によって、駆動モータ
31による回転方向と同一方向(図5中反時計回り)へ
回転させる負荷が作用され、この加締カム36に作用さ
れる負荷がカムシャフト29に伝達される。
【0038】これにより、カムシャフト29に固定され
た従動歯車30が駆動歯車34とのバックラッシュの分
だけ回転され、従動歯車30の歯の回転方向面が駆動歯
車34の歯の反回転方向面へ当接することとなる。
【0039】即ち、従来では、集積硬貨を受け取った硬
貨受け19がD点を通過して下降を開始する際に、集積
硬貨の重量が硬貨受け19、支持部材24、硬貨受けカ
ム35を介してカムシャフト29に伝わり、このカムシ
ャフト29を図2中反時計回りへ回転させる負荷として
作用するため、このカムシャフト29が従動歯車30と
駆動歯車34とのバックラッシュの分だけ図2中反時計
回りへ一気に回転されて、従動歯車30の歯の回転方向
面と駆動歯車34の歯の反回転方向面とが当接し、この
ときに発生する衝撃によって硬貨受け19に受け渡され
た集積硬貨の上方にて振動が生じ、集積硬貨の集積状態
が崩れる恐れがあるが、本実施例では、前述したよう
に、硬貨受け19が集積硬貨を受け取るC点以前にカム
シャフト29に図2中反時計回りへ負荷を与えて、予め
従動歯車30の歯の回転方向面と駆動歯車34の歯の反
回転方向面とを当接しておくことより、従来生じていた
集積硬貨への振動を回避することができる。
【0040】そして、硬貨受けカム35の回転がD点を
経過すると、硬貨受け19は集積硬貨を支持した状態で
E点つまり包装位置まで降下し、包装ローラ10、1
1、12が図示しない包装ローラ移動カムによって、3
方向より集積硬貨を挟み込み、集積硬貨に包装紙13が
包装されることになる(図6において、E点以降のカム
線図は省略する。)
【0041】このように、本実施例の硬貨包装機におけ
る集積硬貨移送装置によれば、硬貨受け19が集積硬貨
を受け取る以前にカムシャフト29に図2中反時計回り
へ負荷を与えて、予め従動歯車30の歯の回転方向面と
駆動歯車34の歯の反回転方向面とを当接しておくこと
より、従来のように、硬貨受け19が集積硬貨を受け取
った際に従動歯車30がバックラッシュの分だけ一気に
回転して、この従動歯車30の歯の回転方向面が駆動歯
車34の歯の反回転方向面と当接することによって発生
する硬貨受け19の振動の発生を確実に防止することが
でき、この硬貨受け19に受け渡された集積硬貨の振動
による飛び跳ねを防止し、良好な集積状態を維持させた
まま、この集積硬貨を包装位置へ移送させることができ
る。
【0042】なお、本実施例では、A点から硬貨受け1
9が集積硬貨を受け取るC点の間に、カムシャフト29
に駆動モータ31により回転方向と同一方向へ負荷を与
える手段として、加締カム36を用いたが、これに限定
されるものではなく、上述したA〜C点で、待機状態と
なる他のカムを用いても良い。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の硬貨包
装機における集積硬貨移送装置によれば、下記の効果を
得ることができる。第1の発明によれば、硬貨受けが集
積硬貨を受け取る以前に、制御カムによってカムシャフ
トに、駆動モータによる回転方向と同一方向へ負荷を与
えて、予め従動歯車の歯の回転方向面と駆動歯車の歯の
反回転方向面とを当接しておくことより、従来のよう
に、硬貨受けが集積硬貨を受け取った際に従動歯車がバ
ックラッシュの分だけ一気に回転して、この従動歯車の
歯の回転方向面が駆動歯車の歯の反回転方向面に当接す
ることによって発生する硬貨受けの振動を確実に防止す
ることができ、この硬貨受けに受け渡された集積硬貨の
振動による飛び跳ねを防止し、良好な集積状態を維持さ
せたまま、この集積硬貨を移送させることができる。
【0044】また、第2の発明によれば、制御カムとし
て、カムシャフトに設けられて他の機構を駆動させる他
のカムの内、受け渡し位置に移動した硬貨受けが集積硬
貨を受け取るまでの間にて待機状態にあるものを制御カ
ムとしたことより、別個に制御カムを設ける必要がな
く、その構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である硬貨包装機の全体構成を
説明する硬貨包装機の斜視図である。
【図2】硬貨受けの支持機構の構成を説明する支持機構
の側面図である。
【図3】加締爪の開閉機構の構成を説明する開閉機構の
側面図である。
【図4】支持機構、開閉機構及び他の機構を駆動させる
駆動機構部の構成を説明する駆動機構部の平面図であ
る。
【図5】硬貨受けカム及び加締カムの回動位置を示すそ
れぞれ動作図である。
【図6】硬貨受けカム及び加締カムのカム線図である。
【符号の説明】
1 硬貨包装機 6a,6b 集積ドラム(集積部) 8 シャッタ 10、 11、12 包装ローラ 13 包装紙 19 硬貨受け 29 カムシャフト 31 駆動モータ 30 従動歯車(歯車) 34 駆動歯車(歯車) 35 硬貨受けカム 36 加締カム(制御カム)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積部にて所定枚数に集積されてシャッ
    タ上に載置された硬貨を、待機位置から上昇移動されて
    前記シャッタの直下での受け渡し位置にて受け取り、そ
    の後、受け渡し位置から下降し、包装ローラによる包装
    紙の包装位置へ移送させる硬貨受けを有する硬貨包装機
    における集積硬貨移送装置において、 前記硬貨受けは、複数の歯車を介して駆動モータによっ
    て回転されるカムシャフトに設けられた硬貨受けカムに
    よって前記待機位置、受け渡し位置及び包装位置の間を
    移動されてなり、 該カムシャフトには、前記受け渡し位置に移動した前記
    硬貨受けが前記集積硬貨を受け取るまでの間に、このカ
    ムシャフトに前記駆動モータによる回転方向へ負荷を与
    える下りカム部が形成された制御カムが設けられてなる
    ことを特徴とする硬貨包装機における集積硬貨移送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カムシャフトには、他の機構を駆動
    させる駆動カムが設けられてなり、前記受け渡し位置に
    移動した前記硬貨受けが前記集積硬貨を受け取るまでの
    間にて、待機状態にある前記駆動カムの内の一つが前記
    制御カムとされてなることを特徴とする請求項1記載の
    硬貨包装機における集積硬貨移送装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6243251U (ja) * 1985-09-03 1987-03-16
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JPH0272013A (ja) * 1988-08-26 1990-03-12 Laurel Bank Mach Co Ltd 硬貨包装機の集積硬貨受け渡し装置

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