JP2002019964A - 硬貨重積装置 - Google Patents

硬貨重積装置

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JP2002019964A
JP2002019964A JP2000206703A JP2000206703A JP2002019964A JP 2002019964 A JP2002019964 A JP 2002019964A JP 2000206703 A JP2000206703 A JP 2000206703A JP 2000206703 A JP2000206703 A JP 2000206703A JP 2002019964 A JP2002019964 A JP 2002019964A
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Kazuma Sugawara
原 一 馬 菅
Yusuke Inuki
貫 裕 介 井
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Glory Ltd
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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直径の異なる硬貨に対する適応範囲を拡大さ
せる。 【解決手段】 硬貨送入ローラ4の外周面の上端部が、
回転摩擦面40として、硬貨通路1の終端部に対応して
重積部3内に突出している。複数の硬貨Cが、搬送機構
2によって硬貨通路1の終端部まで直径方向で1列に搬
送されてくる。送入ローラ4の回転摩擦面40は、搬送
硬貨Cの底面と接しながら回転して、その回転方向の手
前側から奧側へ当該硬貨Cを乗り越えさせることで、当
該硬貨Cと摩擦面40との間に後続の搬送硬貨Cの先端
縁が進入可能となるよう、当該硬貨Cの後端縁を重積方
向である上方に変位させる。この動作を繰り返すこと
で、複数の搬送硬貨が順次、重積部3内に重積されて行
く。このように、円筒面状の回転摩擦面40を有した送
入ローラ4で硬貨の重積を行うことで、従来の歯付ロー
ラにおける歯の長さと硬貨の直径との関係で生ずる機能
的な制約を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨包装装置など
に用いられる硬貨重積装置であって、硬貨通路を1枚ず
つ搬送されてくる硬貨を厚さ方向に1列に重積するため
の硬貨重積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11には、従来の硬貨重積装置の要部
が示されている。図11に示す硬貨重積装置は、硬貨通
路1、搬送機構2、硬貨重積部3’及び硬貨送入部材1
40を備えている。
【0003】このうち、硬貨通路1は、複数の硬貨Cを
直径方向で1列に案内するためのものである。また、搬
送機構2は、搬送ベルト24によって、硬貨通路1に沿
って硬貨Cを搬送するためのものである。また、硬貨通
路1の終端部に対応して設けられた硬貨重積部3’は、
搬送機構2によって搬送されてきた硬貨Cを厚さ方向に
1列に重積するためのものである。この場合、硬貨Cは
硬貨通路1を略水平に搬送され、硬貨重積部3’に略垂
直上方へ重積されるようになっている。
【0004】そして、硬貨送入部材140は、硬貨通路
1の終端部まで搬送されてきた搬送硬貨Cを順次、重積
部3’内に重積させるためのものである。この送入部材
140は、周方向に配置された複数の歯部142を有
し、図の時計回り方向に回転自在となった歯付きローラ
の形態をなしている。各歯部142は、送入部材140
の回転方向の手前側に形成されて略半径方向に延びる押
圧面144と、同回転方向の奧側に形成されて略接線方
向に延びる持上面146とを有している。
【0005】そして、硬貨送入部材140は、搬送硬貨
Cの先端縁で歯部142の押圧面144を押圧されるこ
とで、当該硬貨Cの推進力によって受動的に回転させら
れる。そして、硬貨送入部材140は、その回転に伴っ
て、先に重積部3’内に送り込まれていた硬貨Cの後端
縁を、歯部142の持上面146によって持ち上げるこ
とで、当該硬貨Cと送入部材140との間に後続の搬送
硬貨Cの先端縁が進入できるようにする。以上のような
動作を繰り返すことで、複数の搬送硬貨Cが順次、重積
部3’内に重積されて行く。
【0006】なお、この硬貨重積装置は、重積部3’内
に重積される最上位の硬貨の上面を下方に押圧するため
の硬貨抑え機構151を備えている。この硬貨抑え機構
151は、軸155回りに揺動自在なレバー152と、
このレバー152の先端に設けられた当接ローラ153
とを有している。
【0007】この硬貨抑え機構151は又、図示しない
思案バネを有している。そして、この思案バネの作用を
受けるレバー152は、初めのうちはローラ153を介
して最上位の硬貨を下方に押圧するが、重積部3’内に
一定枚数の硬貨を重積した後では、その押圧が解除さ
れ、時計回り方向に大きく揺動して重積部3’から退避
するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
硬貨重積装置には、以下のような問題点がある。まず、
図12に示すように、硬貨送入部材140における歯部
142の長さ(当該歯部142の先端から、その右隣の
歯部142の押圧面144までの寸法)をTとする。す
ると、図12(a)に示すような大径の硬貨Cの場合、
その直径をd1として、理論上は(d1/2)<Tでな
いと、硬貨Cが左側に転落してしまい、持上面146に
よる持ち上げができなくなる。
【0009】一方、図12(b)に示すような小径の硬
貨Cの場合、その直径をd2として、理論上はT<d2
でないと、先行の硬貨Cと送入部材140との間に後続
の硬貨Cの先端縁が進入可能となるまで送入部材140
を回し切ることができなくなる。結局、理論上は(d1
/2)<T<d2でなければ、硬貨送入部材140の作
用による硬貨の重積ができないことになる。
【0010】従って、硬貨側の条件としてはd1<2×
d2となるから、理論上は直径が2倍以上異なる硬貨の
重積には対応できないことになる。そして、実際の装置
で円滑な重積動作が可能な硬貨の直径範囲はそれよりも
狭くなる。このように、歯付きローラ型の送入部材14
0を用いた従来の硬貨重積装置では、直径の異なる硬貨
に対する適応範囲の点で問題がある。
【0011】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、従来の歯付ローラにおける歯の長さと硬
貨の直径との関係で生ずる機能的な制約を回避して、直
径の異なる硬貨に対する適応範囲を拡大させることので
きるような硬貨重積装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の硬
貨を直径方向で1列に案内するための硬貨通路と、この
硬貨通路に沿って硬貨を搬送するための搬送機構と、前
記硬貨通路の終端部に対応して設けられ、前記搬送機構
によって搬送されてきた硬貨を厚さ方向に1列に重積す
るための硬貨重積部と、前記硬貨通路の終端部まで搬送
されてきた搬送硬貨を順次、前記重積部内に重積させる
ための硬貨送入部材とを備え、前記送入部材は、前記硬
貨通路の終端部に対応して前記重積部内に突出した略円
筒面状の回転摩擦面を有し、この回転摩擦面は、前記搬
送硬貨の一面と接しながら回転して、その回転方向の手
前側から奧側へ当該硬貨を乗り越えさせることで、当該
硬貨と当該摩擦面との間に後続の搬送硬貨の先端縁が進
入可能となるよう、当該硬貨の後端縁を前記重積方向に
変位させるように構成されている、ことを特徴とする硬
貨重積装置である。
【0013】この第1の発明によれば、まず、搬送機構
によって硬貨通路の終端部まで搬送されてきた搬送硬貨
の先端縁が送入部材の回転摩擦面に達すると、当該摩擦
面は、搬送硬貨の先端縁を持ち上げ、当該硬貨の一面と
接しながら回転して、その回転方向の手前側から奧側へ
当該硬貨を乗り越えさせる。このことにより、当該硬貨
と送入部材の摩擦面との間に後続の搬送硬貨(後続硬
貨)の先端縁が進入可能となるよう、当該硬貨(先行硬
貨)の後端縁が重積方向に変位させられる。そして、先
行硬貨と送入部材の摩擦面との間に進入した後続硬貨
も、先行硬貨と同様、摩擦面の回転に伴ってこれを乗り
越える。
【0014】以上の動作を繰り返すことで、複数の搬送
硬貨が順次、重積部内に重積されて行く。このようにし
て、従来の歯付ローラに代えて、略円筒面状の回転摩擦
面を有した送入部材を用いて硬貨の重積を行うことがで
きる。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、前記
送入部材の摩擦面を回転駆動するための駆動装置を更に
備えたものである。
【0016】この第2の発明によれば、第1の発明にお
いて、駆動装置によって送入部材の摩擦面を積極的に回
転させることができる。このため、搬送硬貨の推進力に
よって送入部材の摩擦面が受動的に回転される場合のよ
うな、硬貨同士の直径方向の押圧による周溝の噛み合い
といった事態の発生を回避することができる。
【0017】第3の発明は、第2の発明において、前記
送入部材は、前記摩擦面が、前記駆動装置による回転駆
動方向へ自由回転可能となるように構成されているもの
である。
【0018】この第3の発明によれば、第2の発明にお
いて、回転駆動による摩擦面の周速度を上回る速度で搬
送硬貨が進入してきた場合であっても、摩擦面の自由回
転によって速度差を吸収して、円滑な重積動作を確保す
ることができる。
【0019】第4の発明は、第1乃至第3の発明のいず
れかにおいて、前記送入部材の摩擦面に凹凸が形成され
ているものである。
【0020】この第4の発明によれば、第1乃至第3の
発明のいずれかにおいて、摩擦面の凹凸によって硬貨に
振動を与えることで、硬貨同士の間の噛み合いなどの干
渉状態を解き易くして、円滑な重積動作を確保すること
ができる。
【0021】第5の発明は、第1の発明において、硬貨
の直径に対応して、前記硬貨通路に対する前記送入部材
の位置を調節可能に構成されているものである。
【0022】この第5の発明によれば、第1の発明にお
いて、上記の「搬送硬貨の先端縁を持ち上げて当該硬貨
の一面と接しながら回転して、その回転方向の手前側か
ら奧側へ当該硬貨を乗り越えさせる」ような送入部材の
摩擦面の作用を、硬貨の直径変化に対応して常に確実に
行わせることができる。
【0023】第6の発明は、第1又は第5の発明におい
て、前記送入部材における摩擦面の回転方向の奧側に、
当該摩擦面を乗り越えた硬貨の先端縁が当接する当接面
を有した停止部材が設けられ、硬貨の直径に対応して、
さらに、前記送入部材における摩擦面の回転中心と、前
記停止部材の当接面との間の距離を調節可能に構成され
ているものである。
【0024】この第6の発明によれば、第1又は第5の
発明において、上記の「回転摩擦面を乗り越えた硬貨の
後端縁を重積方向に変位させる」ような送入部材の作用
を、硬貨の直径変化に対応して常に確実に行わせること
ができる。
【0025】第7の発明は、第1の発明において、前記
重積部が略垂直上方に向かって硬貨を重積するように構
成されると共に、当該重積部内に重積される最上位の硬
貨の上面を、自重によって常に下方に押圧するための硬
貨抑え機構を更に備えたものである。
【0026】この第7の発明によれば、第1の発明にお
いて、一定枚数の硬貨を重積した後では押圧が解除され
る従来の硬貨抑え機構を備える場合と異なり、重積部内
での硬貨の立ち上がりによる重積不良を最後まで確実に
防止することができる。
【0027】第8の発明は、第7の発明において、前記
抑え機構は、前記最上位の硬貨の上面に当接しながら、
硬貨の重積方向に移動可能な抑え部材と、この抑え部材
に対して、弾性部材を介して連結された重り部材とを有
するものである。
【0028】この第8の発明によれば、第7の発明にお
いて、重積部への後続硬貨の進入に伴って抑え部材が持
ち上げられる際、この抑え部材を介して重積硬貨に作用
する重り部材の慣性力を、弾性部材の介在によって緩和
することができる。このことにより、抑え機構全体の自
重による押圧作用を確保しつつ、重積部への後続硬貨の
進入を容易にすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図10は本発明に
よる硬貨重積装置を硬貨包装装置に用いた場合の実施の
形態を示す図である。
【0030】[第1の実施形態]まず、図1乃至図8に
より本発明の第1の実施形態について説明する。以下、
本実施形態の全体構成、各部の具体的構成、動作・作
用、並びに効果について順次説明する。
【0031】〈全体構成〉図3には、本実施形態の硬貨
重積装置を内蔵する硬貨包装装置が示されている。図3
に示す硬貨包装装置は、その上面側に、補充硬貨を投入
するためのホッパHと、硬貨の種類を設定するための金
種設定ダイヤルVとを備えている。また、この硬貨包装
装置は、下部前面側に、包装済みの硬貨を蓄積するため
の包装硬貨箱Bを備えている。また、同じく前面側に
は、硬貨を包装するための包装紙Pが、ロール状に巻か
れた状態で取り付けられている。
【0032】次に、図4及び図5には、図3に示す硬貨
包装装置の内部構造が簡略化して示されている。図4及
び図5に示すように、硬貨包装装置の内部には、上記ホ
ッパHに対応した回転円盤D1と、この回転円盤D1に
隣接した回転円盤D2とが設けられている。また、後者
の回転円盤D2から略接線方向に延びる、略水平な硬貨
通路1が設けられている。この硬貨通路1は、回転円盤
D2から順次供給された複数の硬貨を直径方向で1列に
案内するように構成されている。
【0033】また、図4に示すように、硬貨通路1に沿
って硬貨を搬送するための搬送機構2と、硬貨通路1の
終端部に対応した硬貨重積部3とが設けられている。後
者の硬貨重積部3は、搬送機構2によって搬送されてき
た硬貨を厚さ方向に(この場合、略垂直上方へ)1列に
重積するためのものである。
【0034】この硬貨重積部3は、硬貨包装装置の包装
部W内に形成されている。具体的には、当該包装部W内
に配置された3本の包装ローラR1,R2,R3同士の
間に硬貨重積部3が形成されている。なお、図4には示
さないが、包装部Wには、重積部3内に重積される硬貨
を下方に押圧するための硬貨抑え機構7(図1及び図2
参照)が設けられている。
【0035】次に、硬貨重積部3の下方に、一対の硬貨
送入ローラ(硬貨送入部材)4(図5参照)と、これら
の送入ローラ4を回転駆動するための駆動装置5とが設
けられている。前者の硬貨送入ローラ4は、硬貨通路1
の終端部まで搬送されてきた搬送硬貨を順次、重積部3
内に重積させるためのものである。なお、硬貨重積部3
の下方に、これらの送入ローラ4及び駆動装置5を間に
挟んで、上記包装硬貨箱Bが配置されている。
【0036】また、図5に示すように、通路幅調節機構
8、送入ローラ位置調節機構9及び退避機構100が、
それぞれ略水平面上での並進運動機構として設けられて
いる。このうち、通路幅調節機構8は、硬貨の直径に対
応して硬貨通路1の通路幅を調節するためのものであ
る。また、送入ローラ位置調節機構9は、硬貨の直径に
対応して、硬貨通路1に対する送入ローラ4の位置を調
節するためのものである。そして、退避機構100は、
包装済みの硬貨を重積部3から包装硬貨箱Bへ落下させ
る際に、送入ローラ4及び駆動装置5等を重積部3の下
方から退避させるためのものである。
【0037】〈各部の具体的構成〉次に、上記の(1)
硬貨通路1、(2)硬貨重積部3を含む包装部W、
(3)硬貨送入ローラ4及び駆動装置5、(4)硬貨抑
え機構7、(5)通路幅調節機構8及び送入ローラ位置
調節機構9、並びに(6)退避機構100の具体的構成
について順次説明する。
【0038】(1)硬貨通路 図5に示すように、上記硬貨通路1は、通路底板10、
固定通路部材12及び可動通路部材14によって形成さ
れている。このうち、通路底板10は、略平板状をな
し、中央部に矩形の硬貨落下孔10aが形成されてい
る。この落下孔10aは、通路幅に対応した硬貨よりも
小径の硬貨を選択的に落下させるためのものである。
【0039】また、固定通路部材12は、通路底板10
の一側縁に固定されている。一方、可動通路部材14
は、通路底板10上において固定通路部材12に対して
通路幅方向に移動することで硬貨通路1の通路幅を変化
させることができるように構成されている。具体的に
は、可動通路部材14は、通路幅方向外側に突出した突
出部14aを有し、この突出部14aに形成された2列
の長孔14bを介して、通路幅方向に摺動自在に案内さ
れている。
【0040】そして、硬貨通路1の終端部側において固
定通路部材12に、通過センサS1、ストッパS及び計
数センサS2が順次設けられている。このうち、計数セ
ンサS2は硬貨通路1から送り出される硬貨の枚数を計
数するためのものである。また、通過センサS1は、所
定枚数目の硬貨の通過を検知し、後続の硬貨を停止させ
るべく通路1内にストッパSを進出させるためのもので
ある。
【0041】(2)硬貨重積部を含む包装部 硬貨重積部3を含む上記包装部Wは、具体的には図1及
び図2に示すような構造をなしている。すなわち、略垂
直方向の回転軸線を有した上記3本の包装ローラR1,
R2,R3が水平方向に間隔をおいて配置され、これら
の包装ローラR1,R2,R3同士の間に、それぞれ
(図2に1つだけ例示するような)柱状の案内部材G1
が設けられている。そして、これらの包装ローラR1,
R2,R3及び案内部材G1によって囲まれた柱状の空
間が硬貨重積部3を形成している。
【0042】ここで、硬貨搬送方向の奧側(図1の右
側)に配置された包装ローラR1は、上部に連結された
レバー116の揺動に伴って、天板110に形成された
円弧状スリット112に沿って移動可能となっている。
また、硬貨搬送方向の手前側(図1の左側)に配置され
た2つの包装ローラR2,R3のうち、一方の包装ロー
ラR2は、上記包装ローラR1と同じように、レバー1
18(図1)の揺動に伴って移動可能となっており、他
方の包装ローラR3は位置が固定されている。
【0043】次に、包装ローラR1の下方には停止部材
6が設けられている。この停止部材6は、包装ローラR
1と共に円弧状スリット112に沿って移動するが、包
装ローラR1の回転とは無関係に一定の向きを保つよう
になっている。また、停止部材6は、当接面60の形成
された停止部材本体62と、この本体62内に回動自在
に設けられた案内ローラ64とを有している(図1)。
【0044】停止部材6の上記当接面60は、略凹状の
円筒面をなし(図2)、後述するように硬貨送入ローラ
4を乗り越えた硬貨Cの先端縁が当接するようになって
いる。また、停止部材6の上記案内ローラ64は、当接
面60から僅かに突出して、当該当接面60に沿った硬
貨Cの垂直方向の移動を補助するようになっている。
【0045】次に、図2に示すように、包装ローラR2
の下方には、硬貨通路1から進入する硬貨Cを案内する
ためのガイド部材G2が設けられている。また、包装ロ
ーラR3の下方にも、上記ガイド部材G2と同様のガイ
ド部材(図示せず)が対称に設けられている。なお、包
装ローラR1,R2,R3に対して上記包装紙Pを繰り
出すための一対の包装紙ローラR4,R4が、包装ロー
ラR1,R2,R3に対して平行に配設されている。
【0046】(3)硬貨送入ローラ及び駆動装置 図1に示すように、各硬貨送入ローラ(硬貨送入部材)
4は、その外周面が円筒面状の回転摩擦面40を構成し
ている。この硬貨送入ローラ4は、少なくとも外周側
が、発泡ウレタン材などの摩擦材からなっている。そし
て、硬貨送入ローラ4は、その上端部が、硬貨通路1の
終端部に対応して重積部3内に突出するように配置され
ている。この場合、図2に示すように、硬貨重積部3の
底部に対応して設けられた平板状のローラ移動用部材9
0に、各送入ローラ4の上端部を上方に突出させるため
の開口部90aが形成されている。
【0047】なお、送入ローラ4の回転摩擦面40は、
後述するように、搬送硬貨Cの底面と接しながら回転し
て、その回転方向の手前側(図1の左側)から奧側(図
1の右側)へ当該硬貨Cを乗り越えさせることで、当該
硬貨Cと当該摩擦面40との間に後続の搬送硬貨Cの先
端縁が進入可能となるよう、当該硬貨Cの後端縁を重積
方向である上方に変位させるように構成されている。
【0048】次に、駆動装置5は、図1に示すように、
2つのプーリ50,52と、これらのプーリ50,52
同士の間に掛け渡されたベルト54とを有している。こ
の駆動装置5は又、一方のプーリ52が駆動軸に固定さ
れたモータ56を有している。そして、他方のプーリ5
0は、送入ローラ4に対して同軸に固定され、モータ5
6の回転がベルト54を介して送入ローラ4に伝達され
るようになっている。この場合、送入ローラ4は、図示
しない一方向クラッチ等によって、駆動装置5による回
転駆動方向へ自由回転可能となるように構成されてい
る。
【0049】なお、送入ローラ4の回転軸とモータ56
とは、上記ローラ移動用部材90の下側に設けられた支
持部材45に対して取り付けられている。また、一対の
送入ローラ4同士の間には、ローラ移動用部材90を貫
通して上昇可能な支持ロッドLが配置されている(図5
参照)。
【0050】(4)硬貨抑え機構 上記硬貨抑え機構7は、図1及び図2に示すように、重
積部3内に重積される最上位の硬貨C0の上面に当接す
る抑え部材70を有している。この抑え部材70は、全
体として略円柱形をなすと共に、重積部3の略中央に包
装ローラR1〜R3と平行に配置されている。なお、抑
え部材70の下端には、重積部3内において(後端縁が
持ち上げられた状態で)斜めに重積される硬貨Cに対応
して、傾斜した底面70aが形成されている。
【0051】抑え部材70は、横方向の支持部材72を
介して摺動部材74に連結されている。この摺動部材7
4は、天板110と底板114との間で略垂直に延びる
一対の案内棒73,73によって、摺動可能に貫通され
ている。また、摺動部材74の下方には、やはり一対の
案内棒73,73によって摺動可能に貫通された重り部
材78が配置されている。この重り部材78は、摺動部
材74に対して、コイルばね(弾性部材)76を介して
連結されている。
【0052】以上のような構成により、硬貨抑え機構7
は、重積部3内に重積される最上位の硬貨C0の上面
を、自重によって常に(硬貨の重積枚数にかかわらず)
下方に押圧するようになっている。この場合、硬貨抑え
機構7の自重とは、抑え部材70、支持部材72、摺動
部材74、コイルばね76及び重り部材78の合計質量
に作用する重力のことである(但し、加速度が生じない
状態)。
【0053】(5)通路幅調節機構および送入ローラ位
置調節機構 図5において、可動通路部材14は上述したように、通
路幅方向外側に突出した突出部14aを有すると共に、
通路幅方向に摺動自在に案内されている。そして、上記
通路幅調節機構8は、可動通路部材14を通路幅方向外
側に付勢するバネ等の付勢部材(図示せず)と、可動通
路部材14の突出部14a先端に対応して設けられた通
路幅用カム8cとを有している。
【0054】そして、可動通路部材14の突出部14a
先端が、上記付勢部材の付勢力によって通路幅用カム8
cの輪郭面に対して押圧されるようになっている。この
場合、通路幅用カム8cの輪郭は、複数種類の硬貨の直
径に対応した多角形状をなしている。すなわち、通路幅
用カム8cの回転によって可動通路部材14を通路幅方
向に移動させることで、硬貨の直径に対応して硬貨通路
1の通路幅を調節することができるようになっている。
【0055】次に、送入ローラ位置調節機構9は、上記
通路幅用カム8cと同軸に設けられたローラ位置用カム
9cを有している。このローラ位置用カム9cも、上記
通路幅用カム8cと同様、複数種類の硬貨の直径に対応
した多角形状の輪郭を有している。そして、上記ローラ
移動用部材90には、ローラ位置用カム9cに対応した
当接部90cが形成されている。
【0056】また、ローラ移動用部材90には摺動部9
0bが設けられている。一方、上記支持部材45には斜
行案内部材92が取り付けられており、この斜行案内部
材92によって、摺動部90bが、図5の斜め左下(〜
右上)約45度の方向に摺動自在に案内されている。そ
して、ローラ移動用部材90を上記斜め左下方向に付勢
するバネ等の付勢部材(図示せず)が設けられている。
このことにより、ローラ移動用部材90の当接部90c
が、当該付勢部材の付勢力によってローラ位置用カム9
cの輪郭面に対して押圧されるようになっている。
【0057】すなわち、通路幅用カム8cと同期したロ
ーラ位置用カム9cの回転によって、斜行案内部材92
による案内方向にローラ移動用部材90を移動させるこ
とで、硬貨の直径に対応して硬貨通路1に対する送入ロ
ーラ4の位置を(後述するように)調節することができ
るようになっている。
【0058】なお、通路幅用カム8c及びローラ位置用
カム9cは、上述した多角形状輪郭のものに限らず、曲
線状の輪郭を有した無段階カムであってもよい。
【0059】(6)退避機構 上記退避機構100は、図4及び図5に示すように、モ
ータ102、原動リンク104及び従動リンク106を
有している。このうち原動リンク104の基端部はモー
タ102の駆動軸に連結され、同じく先端部は従動リン
ク106の一端部に連結されている。また、従動リンク
106の他端部は、上記支持部材45に連結されてい
る。そして、支持部材45は、図4及び図5の左右方向
に摺動自在に案内されている。
【0060】従って、原動リンク104、従動リンク1
06及び支持部材45によってスライダ・クランク機構
が形成されており、モータ102の回転によって支持部
材45を(斜行案内部材92及びローラ移動用部材90
と共に)図4及び図5の左右方向に移動することができ
るようになっている。
【0061】〈動作・作用〉次に、このような構成より
なる本実施形態の動作・作用について説明する。以下、
(1)硬貨重積時の動作・作用、(2)重積硬貨の包装
に関する動作・作用および(3)金種変更時の動作・作
用について順次説明する。
【0062】(1)硬貨重積時の動作・作用 まず、図6により、重積部3への硬貨重積時の動作・作
用について説明する。図6(a)には、搬送機構2の搬
送ベルト24によって硬貨通路1の終端部まで搬送され
てきた搬送硬貨C1の先端縁が、送入ローラ4の回転摩
擦面40に達した状態が示されている。この状態から、
当該摩擦面40は、搬送硬貨C1の先端縁を持ち上げ、
当該硬貨C1の底面と接しながら回転して(図6
(b))、その回転方向の手前側から奧側へ当該硬貨C
1を乗り越えさせる(図6(c))。
【0063】このことにより、当該硬貨C1と送入ロー
ラ4の摩擦面40との間に後続の搬送硬貨(後続硬貨)
C2の先端縁が進入可能となるよう、当該硬貨(先行硬
貨)C1の後端縁が重積方向に変位させられる。
【0064】そして、先行硬貨C1と送入ローラ4の摩
擦面40との間に進入した後続硬貨C2も、先行硬貨C
1と同様、摩擦面40の回転に伴ってこれを乗り越える
(図6(d);但し、図6(d)は、図6(c)の後の
状態から硬貨1枚分だけ先に飛んで、3枚目の搬送硬貨
としての後続硬貨C2が、2枚目の搬送硬貨としての先
行硬貨C1の下に送入される状態を示している)。
【0065】以上の動作を繰り返すことで、複数の搬送
硬貨が順次、(例えば図1及び図2に示すように)重積
部3内に重積されて行く。その間、硬貨抑え機構7は、
重積部3内に重積される最上位の硬貨C0の上面を(抑
え部材7の底面70aを介して)自重によって常に下方
に押圧している。
【0066】なお、硬貨重積部3に重積する硬貨の設定
枚数をX枚(例えば50枚)とすると、次のようにして
硬貨の重積動作が終了する。すなわち、図5に示す上記
計数センサS2が(X―1)枚目(49枚目)の硬貨を
計数し、その次のX枚目(50枚目)の硬貨の通過を通
過センサS1が検知すると、硬貨通路1内にストッパS
が進出する。その直後に、搬送機構2による硬貨の搬送
と硬貨送入ローラ4の回転も停止され、X枚の硬貨の重
積動作が終了する。
【0067】(2)重積硬貨の包装に関する動作・作用 次に、図1、図2、図4及び図5により、重積硬貨の包
装に関する動作・作用について簡単に説明する。
【0068】まず、硬貨重積部3内に所定枚数の硬貨が
重積された後、図1に示す支持ロッドLが、重積硬貨を
下方から押圧して所定の硬貨包装位置まで上昇させる。
これに伴って、傾斜状態で階段状に重積されていた重積
硬貨が水平に揃えられる。次に、図1及び図2に示すレ
バー116,118によって包装ローラR1,R2を移
動させることで、3本の包装ローラR1,R2,R3同
士を相対的に接近させて重積硬貨を挟持する。
【0069】次に、3本の包装ローラR1,R2,R3
の回転駆動により、重積硬貨を一体的に回転させる。こ
の回転を利用して、一対の包装紙ローラR4,R4によ
って繰り出される包装紙P(図2)が、2本の包装ロー
ラR1,R2間から重積硬貨の周囲に巻き付けられる。
巻き付けの終了した包装紙Pの上下端は、所定のかしめ
装置(図示せず)によってかしめられる。この時点で、
上記支持ロッドLは下方に退避している。
【0070】次に、図4及び図5に示す退避機構100
によって、送入ローラ4及び駆動装置5を、上記の支持
部材45、斜行案内部材92及びローラ移動用部材90
と共に図4及び図5の右方に退避させる。この退避の完
了後、上述した包装ローラR1,R2,R3同士による
硬貨の挟持を解くことで、包装済みの硬貨が重積部3か
ら(例えば、図示しないシュートを通じて)包装硬貨箱
B内に落下する。
【0071】(3)金種変更時の動作・作用 次に、図2、図5、図7及び図8により、直径の異なる
硬貨へ金種変更を行う場合の動作・作用について説明す
る。なお、この金種変更動作は、例えば図3に示す硬貨
包装装置における金種設定ダイヤルV(又は他の押しボ
タン等のスイッチ)の操作に基づいて、機械的ないし電
気的に行われる。
【0072】まず、硬貨通路1の通路幅に関しては、図
5において、通路幅用カム8cを硬貨の直径に応じた回
転位置まで回転させ、可動通路部材14を通路幅方向に
移動させることで、硬貨の直径に対応した幅に調節され
る。
【0073】次に、硬貨送入ローラ4と停止部材6の位
置に関しては、図7に小径硬貨C’に対応した位置が示
され、図8に大径硬貨C"に対応した位置が示されてい
る。このうち、図7(a)及び図8(a)には、搬送機
構2のプーリ22と送入ローラ4との中心間距離A1、
及び送入ローラ4の中心と停止部材6の停止面60との
間の距離A2が示されている。
【0074】また、図7(b)及び図8(b)には、上
記プーリ22に対する送入ローラ4及び停止部材6の水
平方向の位置関係が示されている。特に、図8(b)に
は、一対の送入ローラ4に関する中心位置の移動軌跡が
矢印M1で示され、停止部材6における停止面60の中
心の移動軌跡が矢印M2で示されている。
【0075】まず、送入ローラ4の位置については、図
5において、ローラ位置用カム9cを(通路幅用カム8
cと共に)硬貨の直径に応じた回転位置まで回転させ、
斜行案内部材92による案内方向(図8(b)の矢印M
1方向)にローラ移動用部材90を移動させることで、
硬貨の直径に対応した位置に調節される。具体的には、
図7(a)及び図8(a)に示す中心間距離A1が硬貨
直径の大小に対応して増減すると共に、送入ローラ4の
通路幅方向の位置もずらされる。後者の通路幅方向の位
置は、図5に示すように、可動通路部材14の移動に対
応して、送入ローラ4が常に、ほぼ硬貨通路1の中心線
上に位置するように移動される。
【0076】次に、停止部材6の位置については、図2
において、レバー116を硬貨の直径に応じた揺動位置
まで揺動させることで、(包装ローラR1と連動して)
硬貨の直径に対応した位置に調節される。具体的には、
図7(a)及び図8(a)に示す送入ローラ4との距離
A2が硬貨直径の大小に対応して増減すると共に、停止
部材6の通路幅方向の位置もずらされる。後者の通路幅
方向の位置は、図7(b)及び図8(b)に示すよう
に、停止部材6が常に送入ローラ14の位置に略対応す
るように移動される。
【0077】〈効 果〉次に、本実施形態によって奏さ
れる効果について説明する。
【0078】本実施形態によれば、上記のようにして、
従来の歯付ローラに代えて、円筒面状の回転摩擦面40
を有した送入ローラ4を用いて硬貨の重積を行うことが
できる。このため、従来の歯付ローラにおける歯の長さ
と硬貨の直径との関係で生ずる機能的な制約を回避し
て、直径の異なる硬貨に対する適応範囲を拡大させるこ
とができる。
【0079】また、駆動装置5によって送入ローラ4の
摩擦面40を積極的に回転させることができるので、搬
送硬貨Cの推進力によって送入ローラ4の摩擦面40が
受動的に回転される場合のような、硬貨同士の直径方向
の押圧による周溝の噛み合いといった事態の発生を回避
することができる。なお、ここでいう「周溝」とは、例
えばユーロ2セント硬貨に見られるような、硬貨の周面
に形成された周方向の溝部のことをいう。
【0080】また、送入ローラ位置調節機構9によっ
て、硬貨の直径に対応して、硬貨通路1に対する送入ロ
ーラ4の位置を調節することで、上記の「搬送硬貨の先
端縁を持ち上げて当該硬貨の一面と接しながら回転し
て、その回転方向の手前側から奧側へ当該硬貨を乗り越
えさせる」ような送入ローラ4の摩擦面40の作用を、
硬貨の直径変化に対応して常に確実に行わせることがで
きる。
【0081】また、硬貨の直径に対応して、さらに、送
入ローラ4の中心と、停止部材6の当接面60との間の
距離A2を調節可能に構成されているので、上記の「回
転摩擦面40を乗り越えた硬貨Cの後端縁を上方(重積
方向)に変位させる」ような送入ローラ4の作用を、硬
貨の直径変化に対応して常に確実に行わせることができ
る。
【0082】次に、重積部3内に重積される最上位の硬
貨C0の上面を、自重によって常に(硬貨の重積枚数に
かかわらず)下方に押圧する硬貨抑え機構7を備えてい
るので、一定枚数の硬貨を重積した後では押圧が解除さ
れる従来の硬貨抑え機構を備える場合と異なり、重積部
3内での硬貨の立ち上がりによる重積不良を最後まで確
実に防止することができる。また、重積後の硬貨を支持
ロッドLによって硬貨包装位置まで上昇させる際も、当
該支持ロッドLと硬貨抑え機構7とで上下から重積硬貨
を挟持することで、重積硬貨のずれや落下などを確実に
防止することができる。
【0083】また、この抑え機構7によれば、重積部3
への後続硬貨の進入に伴って抑え部材70が持ち上げら
れる際、この抑え部材70を介して重積硬貨に作用する
重り部材78の慣性力を、コイルばね76の介在によっ
て緩和することができる。このことにより、抑え機構7
全体の自重による押圧作用を確保しつつ、重積部3への
後続硬貨の進入を容易にすることができる。
【0084】[第2の実施形態]次に、図9により本発
明の第2の実施形態について説明する。
【0085】〈構 成〉本実施形態は、図9に示すよう
に、上記の硬貨送入ローラ4に代えて、凹凸の形成され
た回転摩擦面40’を有する硬貨送入ローラ4’を備え
た点で上記第1の実施形態と異なり、その他の構成は図
1乃至図8に示す上記第1の実施形態と同様である。
【0086】具体的には、図9に示すように、本実施形
態の硬貨送入ローラ4’における回転摩擦面40’は、
複数の略平坦な面取り部42を周方向に間隔をおいて形
成することで、凹凸状になされている。なお、このよう
な面取り部42に限らず、何らかの凹部や凸部を周方向
に間隔をおいて形成すればよく、また全体を正12角形
などの正多角形状に形成するようにしてもよい、〈作用
効果〉次に、このような構成よりなる本実施形態の作用
効果について説明する。本実施形態によれば、回転摩擦
面40’の凹凸によって硬貨Cに振動を与えることで、
硬貨C同士の間の噛み合いなどの干渉状態を解き易くし
て、円滑な重積動作を確保することができる。なお、そ
のような硬貨C同士の間の噛み合いとしては、上述した
周溝同士の噛み合いの他、一方の表面レリーフと他方の
周縁との噛み合いなどが考えられる。
【0087】[第3の実施形態]次に、図10により本
発明の第3の実施形態について説明する。
【0088】〈構 成〉本実施形態は、図10に示すよ
うに、上記の硬貨送入ローラ4に代えて、硬貨送入ベル
ト4Aを硬貨送入部材として備えた点で上記第1の実施
形態と異なり、その他の構成は図1乃至図8に示す上記
第1の実施形態と同様である。
【0089】具体的には、図10に示すように、上下一
組のプーリ44,46同士の間に上記の硬貨送入ベルト
4Aが掛け渡され、下方のプーリ46が上記駆動装置5
によって回転駆動されるようになっている。そして、送
入ベルト4Aの外側面48のうち、上方のプーリ44の
上端部に対応した部分48aが、上記送入ローラ4の摩
擦面40に相当する円筒面状の回転摩擦面として機能す
るようになっている。
【0090】〈変形例〉なお、本実施形態においても、
上記第2の実施形態と同様の観点から、硬貨送入ベルト
4Aの外側面48に何らかの凹凸を形成するようにして
もよい。
【0091】[その他の実施形態]以上の実施形態にお
いて、硬貨を略垂直上方に集積する場合について説明し
たが、本発明はこれに限られるものではない。すなわ
ち、硬貨を略垂直下方に重積したり、略水平方向に重積
したりすることも可能である。そのうち、略垂直下方に
重積する場合の構成を例にとって説明すれば、次の通り
である。
【0092】すなわち、上記実施形態の硬貨送入部材
4,4’,4Aと硬貨重積部3の向きを上下反対にする
と共に、上記硬貨抑え機構7に代えて、重積部3内の硬
貨を上方へ押圧する押圧機構を設ける。そして、この押
圧機構によって、硬貨送入部材4,4’,4Aの回転摩
擦面40,40’,48aに対して最上位の硬貨を押し
付けた状態で、上記の実施形態と同様の動作によって、
下方への硬貨の重積を行うようにする。
【0093】また、硬貨重積部3は、3本の包装ローラ
R1,R2,R3で囲まれたものに限らず、複数のロッ
ドで囲まれたものや、円筒などの筒体に近いもので囲ま
れたものであってもよい。また、上記の硬貨通路1は、
水平なものや真っ直ぐなものに限らず、傾斜したものや
屈曲したものであってもよい。さらに、上記の搬送手段
2としては、ベルト24を用いたものに限らず複数のロ
ーラ等を用いたものであってもよい。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、従来の歯付ローラに代
えて、略円筒面状の回転摩擦面を有した送入部材によっ
て硬貨の重積を行うことができる。このため、従来の歯
付ローラにおける歯の長さと硬貨の直径との関係で生ず
る機能的な制約を回避して、直径の異なる硬貨に対する
適応範囲を拡大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による硬貨重積装置の第1の実施形態を
示す要部縦断面図。
【図2】図1に示す硬貨重積装置の要部に対応した斜視
図。
【図3】図1に示す硬貨重積装置を内蔵した硬貨包装装
置の例を示す斜視図。
【図4】図3に示す硬貨包装装置の簡略化した縦断面
図。
【図5】図3に示す硬貨包装装置の簡略化した水平断面
図。
【図6】図1に示す硬貨重積装置における硬貨の重積動
作を(a)〜(d)の順に示した図。
【図7】図1に示す硬貨重積装置において、硬貨送入ロ
ーラと停止部材の小径硬貨に対応した位置を示す図であ
って、(a)は図1の中央部に対応した図、(b)は
(a)の要部を一部水平断面で示す平面図。
【図8】(a)、(b)は、それぞれ大径硬貨に対応し
た場合の図7(a)、図7(b)と同様の図。
【図9】本発明による硬貨重積装置の第2の実施形態に
おける要部を示す縦断面図。
【図10】本発明による硬貨重積装置の第3の実施形態
における要部を示す縦断面図。
【図11】従来の硬貨重積装置の要部を示す図。
【図12】(a)は、図11に示す硬貨重積装置におけ
る、硬貨送入部材と大径硬貨との関係を示す図、(b)
は、同じく小径硬貨との関係を示す図。
【符号の説明】
1 硬貨通路 10 通路底板 12 固定通路部材 14 可動通路部材 2 搬送機構 3 硬貨重積部 4,4’ 硬貨送入ローラ(硬貨送入部材) 40,40’ 回転摩擦面 4A 硬貨送入ベルト(硬貨送入部材) 48a 回転摩擦面 5 駆動装置 6 停止部材 60 当接面 7 硬貨抑え機構 70 抑え部材 76 コイルばね(弾性部材) 78 重り部材 8 通路幅調節機構 9 送入ローラ位置調節機構 100 退避機構 W 包装部 R1,R2,R3 包装ローラ C 硬貨 C0 最上位の硬貨 C1 先行硬貨 C2 後続硬貨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E001 AA01 AB01 BA01 CA10 DA03 EB14 EC04 FA15 FA23 FA44 3E054 AA03 BA04 CA08 EA01 FA04 FA07 FB07 FE03 GA01 GB02 GC02 3F029 BA09 CB04 CB14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の硬貨を直径方向で1列に案内するた
    めの硬貨通路と、 この硬貨通路に沿って硬貨を搬送するための搬送機構
    と、 前記硬貨通路の終端部に対応して設けられ、前記搬送機
    構によって搬送されてきた硬貨を厚さ方向に1列に重積
    するための硬貨重積部と、 前記硬貨通路の終端部まで搬送されてきた搬送硬貨を順
    次、前記重積部内に重積させるための硬貨送入部材とを
    備え、 前記送入部材は、前記硬貨通路の終端部に対応して前記
    重積部内に突出した略円筒面状の回転摩擦面を有し、 この回転摩擦面は、前記搬送硬貨の一面と接しながら回
    転して、その回転方向の手前側から奧側へ当該硬貨を乗
    り越えさせることで、当該硬貨と当該摩擦面との間に後
    続の搬送硬貨の先端縁が進入可能となるよう、当該硬貨
    の後端縁を前記重積方向に変位させるように構成されて
    いる、ことを特徴とする硬貨重積装置。
  2. 【請求項2】前記送入部材の摩擦面を回転駆動するため
    の駆動装置を更に備えた、ことを特徴とする請求項1記
    載の硬貨重積装置。
  3. 【請求項3】前記送入部材は、前記摩擦面が、前記駆動
    装置による回転駆動方向へ自由回転可能となるように構
    成されている、ことを特徴とする請求項2記載の硬貨重
    積装置。
  4. 【請求項4】前記送入部材の摩擦面に凹凸が形成されて
    いる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の硬貨重積装置。
  5. 【請求項5】硬貨の直径に対応して、前記硬貨通路に対
    する前記送入部材の位置を調節可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨重積装置。
  6. 【請求項6】前記送入部材における摩擦面の回転方向の
    奧側に、当該摩擦面を乗り越えた硬貨の先端縁が当接す
    る当接面を有した停止部材が設けられ、 硬貨の直径に対応して、さらに、前記送入部材における
    摩擦面の回転中心と、前記停止部材の当接面との間の距
    離を調節可能に構成されている、ことを特徴とする請求
    項1又は5記載の硬貨重積装置。
  7. 【請求項7】前記重積部が略垂直上方に向かって硬貨を
    重積するように構成されると共に、 当該重積部内に重積される最上位の硬貨の上面を、自重
    によって常に下方に押圧するための硬貨抑え機構を更に
    備えた、ことを特徴とする請求項1記載の硬貨重積装
    置。
  8. 【請求項8】前記抑え機構は、 前記最上位の硬貨の上面に当接しながら、硬貨の重積方
    向に移動可能な抑え部材と、 この抑え部材に対して、弾性部材を介して連結された重
    り部材とを有する、ことを特徴とする請求項7記載の硬
    貨重積装置。
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