JPH06177157A - 化合物半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置およびその製造方法

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JPH06177157A
JPH06177157A JP32208792A JP32208792A JPH06177157A JP H06177157 A JPH06177157 A JP H06177157A JP 32208792 A JP32208792 A JP 32208792A JP 32208792 A JP32208792 A JP 32208792A JP H06177157 A JPH06177157 A JP H06177157A
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electrode
compound semiconductor
film
forming
nitride film
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Yoshikazu Nakagawa
義和 中川
Masayuki Sonobe
雅之 園部
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】GaAs基板11の表面は未反応の水素を含むSi
N膜18で覆われている。SiN膜18には、電極形成
用孔21,22,23が形成されている。各孔内にショ
ットキゲート電極13ならびにソースおよびドレイン用
電極16,17が形成されている。電極13,16,1
7と電極形成用孔21,22,23の各縁部との間には
隙間24,25,26が形成されている。GaAs基板11
の全面に形成されたSiON膜20は、隙間24,2
5,26に入り込んでいる。 【効果】GaAs基板11の表面に酸化物が生成しても、こ
の酸化物はSiN膜18中の水素により還元される。そ
のため、不所望な界面準位が現れることがない。また、
電極13,16,17の近傍のGaAs基板11の表面は、
窒化膜ではなくSiON膜20で覆われているから、長
期間使用してもゲートリーク電流が増大しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaAsのような化合物半
導体を用いたショットキゲート型電界効果トランジスタ
などの化合物半導体装置およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】GaAs化合物半導体は、電子の移動度やド
リフト速度がSiの数倍大きいため、高速スイッチング
デバイスなどの材料に適している。このGaAs化合物半導
体を用いた装置のうちで、現在最も研究が進んでおり、
実用に供されているのは、ショットキゲート型電界効果
トランジスタ(MESFET:MEtal Semiconductor Fi
eld Effect Transistor )である。
【0003】このGaAsMESFETの基本的な構成は、
図6に示されている。GaAs基板1の表面付近の所定領域
にはSiなどのN型不純物を拡散して形成したN型活性
領域2が形成されている。このN型活性領域2には、Ga
As基板1にショットキ接触するショットキゲート電極3
が形成されている。このショットキゲート電極3を挟ん
で、SiなどのN型不純物を高濃度に拡散した一対のN
+ 型高濃度不純物領域4,5がGaAs基板1内に形成され
ている。この一対のN+ 型高濃度不純物領域4,5には
ソースおよびドレイン用の電極6,7が形成されてい
る。この電極6,7は、N+ 型高濃度不純物領域4,5
にオーミック接触するものである。
【0004】この構成では、ショットキゲート電極3に
印加される電圧により、ショットキゲート電極3とGaAs
基板1との界面付近に形成される空乏層9の広がりを制
御できる。これにより、ソース−ドレイン間に流れる電
流が制御される。ショットキゲート電極3および電極
6,7が形成されたGaAs基板1の表面には、このGaAs基
板の表面の変質を防止するための表面保護膜8が形成さ
れている。GaAsは空気中の酸素と容易に結びつき易い不
安定な物質であるため、装置の特性を一定に保持するた
めには、表面保護膜8は不可欠である。
【0005】この表面保護膜8には、一般に、プラズマ
CVD(化学的気相成長法)により低温環境下(200
℃〜400℃)で形成した、SiO2 膜、SiN膜また
はSiON膜が従来から用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、表面保護膜8
にSiO2 膜を適用すると、GaAs基板1の表面付近のGa
Asと表面保護膜8中の酸素とが結びつき、不所望な表面
酸化膜が形成され易い。そのため、界面準位が多く発生
することになり、装置の特性の劣化を招くという問題が
ある。すなわち、N型活性領域2を流れる電流値がドリ
フトしたりする。
【0007】また、表面保護膜8にSiN膜を適用した
場合には、長期間に渡って装置を動作させているうち
に、ゲート電極3の下端部近傍からのゲートリーク電流
が増加してくることが経験的に判っている。そのため、
表面保護膜8にSiN膜を適用すると、装置の信頼性が
悪化するという問題がある。さらに、いずれの材料の表
面保護膜8もプラズマCVD法により形成されるため、
その形成時にGaAs基板1にダメージが与えられる。しか
も、表面保護膜8は、装置の製造工程中の最終工程にお
いて形成され、その後は熱処理も行われないから、基板
1に与えられたダメージは、そのまま残留することにな
る。このため、表面保護膜8を形成することで、装置の
特性が劣化するという問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、装置の特性を良好にすることができ、ま
た、装置の信頼性を向上することができる化合物半導体
装置およひその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の化合物半導体装置は、化合物半導体基板
と、この化合物半導体基板の表面を被覆するように形成
され、所定位置に電極形成用の孔を有するとともに、膜
中に水素を含む窒化膜と、上記電極形成用の孔内に形成
され、上記化合物半導体基板の表面に接触するととも
に、上記電極形成用の孔の縁部との間に所定の隙間が生
じるように形成された電極と、この電極と上記電極形成
用の孔の縁部との間の隙間に埋め込まれた酸化窒化膜と
を含むことを特徴とする。
【0010】また、本発明の化合物半導体装置の製造方
法は、化合物半導体基板の表面に、ECRプラズマCV
D法によって、膜中に水素を含む窒化膜を形成する工程
と、この窒化膜の所定位置に電極形成用の孔を形成する
工程と、この電極形成用の孔内に、この電極形成用の孔
の縁部との間に隙間が生じるように電極を形成する工程
と、この電極と上記電極形成用の孔の縁部との間の隙間
に酸化窒化膜を埋め込む工程とを含むことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、化合物半導体基板の表面は、
水素を含んだ窒化膜で被覆される。このため、たとえ化
合物半導体基板の表面付近で酸化物が生成したとして
も、この酸化物は窒化膜中の水素により還元される。こ
れにより、化合物半導体基板の表面に表面酸化膜が形成
されることを防止できるから、不所望な界面準位が形成
されることがない。
【0012】一方、電極が形成される位置には、上記の
窒化膜に電極形成用の孔が形成される。そして、この孔
内に電極が形成され、この電極と窒化膜との間には隙間
が設けられる。この隙間には、酸化窒化膜が埋め込まれ
る。これにより、電極の近傍の化合物半導体基板の表面
を窒化膜で被覆した場合に生じるリーク電流の増大の問
題が解決される。
【0013】なお、水素を含む窒化膜は、ECRプラズ
マCVD法により形成することができる。
【0014】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の化合
物半導体装置であるGaAsショットキゲート型電界効果ト
ランジスタ(以下「MESFET」という。)の基本的
な構成を示す断面図である。GaAs基板11の表面付近の
所定領域には、SiなどのN型不純物を拡散して形成し
たN型活性領域12が形成されている。このN型活性領
域12においてGaAs基板11の表面には、このGaAs基板
11にショットキ接触するショットキゲート電極13が
形成されている。このショットキゲート電極13を挟ん
で、N型不純物を高濃度に拡散して形成した一対のN+
型高濃度不純物領域14,15が形成されている。この
一対のN+ 型高濃度不純物領域14,15の表面には、
それぞれ、ソースおよびドレイン電極16,17が形成
されている。このソースおよびドレイン電極16,17
は、N+ 型高濃度不純物領域14,15にオーミック接
触するものである。
【0015】ショットキゲート電極13への印加電圧の
高低により、このショットキゲート電極13とGaAs基板
11との界面近傍に形成される空乏層19の広がりを制
御できる。これにより、ソース−ドレイン間の電流が制
御される。GaAs基板11の表面は、SiN膜18で被覆
されている。このSiN膜18はECR(電子サイクロ
トロン共鳴)プラズマCVD法により形成された膜であ
り、膜中に未反応の水素を多量に含んだものである。こ
のSiN膜18には、ショットキゲート電極13ならび
にソースおよびドレイン電極16,17を形成すべき位
置に、それぞれ、孔21,22,23が形成されてい
る。この孔21,22,23は、電極13,16,17
よりも若干大きく形成されており、その縁部と電極1
3,16,17との間には隙間24,25,26が形成
されている。
【0016】基板11の全面にはさらにSiON膜20
が形成されており、このSiON膜20は隙間24,2
5,26内にも埋め込まれている。この構成によれば、
GaAs基板11の表面はSiN膜18で覆われており、し
かも、このSiN膜18は膜中に多量の水素を含んでい
る。そのため、たとえGaAs基板11の表面で酸化物が生
成しても、この酸化物はSiN膜18中の水素により還
元される。したがって、GaAs基板11の表面に表面酸化
膜が形成されたりすることがないから、不所望な界面準
位が生成したりすることはない。
【0017】一方、ショットキゲート電極13および電
極16,17とSiN膜18との間には隙間24,2
5,26が形成されており、そこにはSiON膜20が
埋め込まれている。すなわち、ショットキゲート電極1
3の下端部近傍のGaAs基板11の表面はSiN膜ではな
く、SiON膜20により被覆されている。これによ
り、ゲートリーク電流の増加を効果的に抑制することが
できる。
【0018】このように、不所望な界面準位が生成した
りすることがなく、ゲートリーク電流の増加も抑制され
るから、本実施例のMESFETは良好な特性を有する
ことができるととも、高い信頼性を有することができ
る。しかも、SiONとGaAsとの熱膨張係数は近似して
いるため、ショットキゲート電極13とGaAs基板11と
の間に大きな応力が作用することがない。したがって、
MESFETの特性の変動が抑制される。
【0019】なお、SiON膜18は、たとえばプラズ
マCVD法により形成されるが、このときに隙間24,
25,26からGaAs基板11に加わるダメージは、装置
の特性を劣化させる原因とはならない。なぜなら、N+
高濃度不純物領域14,15は電極16,17を低抵抗
で接続するための領域に過ぎず、また、ショットキゲー
ト電極13の近傍の領域は空乏層19が形成されるの
で、もともと電流が流れる領域ではないからである。
【0020】図2乃至図4は上記のMESFETの製造
方法を工程順に示す断面図である。先ず、図2(a) に示
すように、GaAs基板11の表面にECRプラズマCVD
法によりSiN膜18が形成される。このSiN膜18
の形成時には、N2 ガスとSiH4 ガスとが原料ガスと
して用いられる。このようにして形成されたSiN膜1
8中には未反応の水素が多量に含まれている。SiN膜
18を形成する際の主な条件は次のとおりである。
【0021】 基板温度 ・・・・ 20〜40℃ ガス圧 ・・・・ 0.1〜0.3Torr ガス流量比 ・・・・ SiH4 :N2 =1:1 次に、図2(b) に示すように、N+ 型高濃度不純物領域
14,15に対応したレジスト31がパターン形成さ
れ、このレジスト31をマスクとしてN型不純物として
のSiイオンが高濃度に注入される。
【0022】さらに、レジスト31が剥離された後に、
図2(c) に示すように、N型活性領域12に対応したレ
ジスト32がパターン形成される。そして、このレジス
ト32をマスクとしてSiイオンが低濃度で注入され
る。このイオン注入の後には、レジスト32が剥離さ
れ、さらに、窒素雰囲気中において780℃〜800℃
の高温下でアニール処理が行われる。これにより、図2
(d) に示すように、注入されたSiイオンが活性化さ
れ、N型活性領域12およびN+ 型高濃度不純物領域1
4,15が形成される。このとき、同時に、GaAs基板1
1とSiN膜18との界面に存在するGaAsの酸化物が、
SiN膜18中のH2 により還元されて除去される。
【0023】ECRプラズマ法によりSiN膜18が形
成されたときにGaAs基板11に与えられたダメージは、
注入イオンの活性化のための上記のアニール処理により
修復される。この状態から、図3(e) に示すように、レ
ジスト33がパターン形成され、このレジスト33をマ
スクとしたエッチングによって電極形成用孔22,23
が形成される。このときにレジスト33に形成される電
極形成用孔22,23に対応した窓34,35は、GaAs
基板11に近づくほど断面積が漸増するような逆テーパ
ー形状を有している。このような逆テーパー形状の窓3
4,35は、いわゆるイメージリバース方式によって形
成することができる。このイメージリバース方式につい
ては後述する。
【0024】図3(e) の状態から、次に、GaAs基板11
に向けて、垂直にオーミック金属が蒸着されてオーミッ
ク金属層36が形成され、図3(f) の状態となる。金属
を垂直に蒸着させるには、たとえば、電子ビーム加熱式
蒸着法や抵抗加熱式蒸着法を用いればよい。オーミック
金属層36は、たとえば下層側にAuGe(たとえば400
0Å)を堆積させ、上層側にNi(たとえば50Å)を堆
積させた2層構造の膜である。
【0025】レジスト33に形成された窓34,35が
逆テーパー形状であるため、オーミック金属層36を垂
直蒸着により堆積させた図3(f) の状態では、電極形成
用孔22,23に形成されたオーミック金属層36と電
極形成用孔22,23との間には隙間25,26が形成
される。この隙間25,26は、100Å〜1000Å
程度となるようにすることが好ましい。この隙間25,
26の制御は、レジスト33の層厚を制御することによ
り行える。これは、窓34,35におけるレジスト22
の上面部の電極形成用孔22,23からの迫り出し量
は、レジスト33の層厚に依存するからである。
【0026】また、露光量やレジストのベーキング温度
・時間などの露光条件を変化させると、レジストの逆テ
ーパー形状部の角度を変化させることができるから、レ
ジスト33を形成するときの露光条件によって隙間2
5,26を制御することもできる。図3(f) の状態か
ら、リフトオフ法によりレジスト33とともにレジスト
33上のオーミック金属層36が除去される。そして、
電極形成用孔22,23内に残されたオーミック金属層
36にアロイ処理が施され、N+ 型高濃度不純物領域1
4,15にオーミック接触する電極16,17が形成さ
れる。アロイ処理は、たとえば、N2 雰囲気中で450
℃程度の温度下で5分〜10分間熱処理することにより
行える。
【0027】この状態から、次に、図3(g) に示すよう
に、レジスト38がパターン形成される。このレジスト
38も上述のイメージリバース方式によりパターニング
されたもので、電極形成用孔21に対応した逆テーパー
形状の窓39を有している。電極形成用孔21は、この
レジスト38をマスクとしたエッチングにより形成され
る。
【0028】次に、図4(h) に示すように、垂直蒸着法
により、ゲート金属層40が堆積させられる。このゲー
ト金属層40は、たとえば、下層をTi層(1000
Å)、中層をPt層(500Å)、上層をAu(250
0Å)などとした3層構造の膜である。この後に、図4
(i) に示すように、レジスト38とともにその上のゲー
ト金属層40がリフトオフされ、電極形成用孔21内に
は、N型活性層12にショットキ接触するショットキゲ
ート電極13が形成される。このショットキゲート電極
13と電極形成用孔21の縁部との間には、隙間24が
形成されている。この隙間24は、100Å〜1000
Åとなるようにすることが好ましい。この隙間24は、
上記の隙間25,26の場合と同様の方法で制御でき
る。
【0029】この状態から、次に、図4(j) に示すよう
に、GaAs基板11の全面にSiON膜20がプラズマC
VD法によって形成される。このとき、電極形成用孔2
1,22,23の各縁部と電極13,16,17との間
の隙間24,25,26に、SiON膜20が入り込む
ことになる。このようにして、図1に示されたMESF
ETが得られる。
【0030】図5は上述のイメージリバース方式につい
て説明するための簡略化した断面図である。まず、図5
(a) に示すように基板51の表面にポジ型レジスト60
を塗布し、図5(b) に示すように窓開けすべき領域にマ
スク52を施して露光する。この状態で現像処理を行う
と、図5(f) のように断面が台形上のレジストパターン
が得られる。
【0031】イメージリバース方式では、図5(b) の状
態から直ちに現像処理を行うのではなく、この状態か
ら、NH3 ガスおよびアミンガス雰囲気中で熱処理が施
される(または、単なる熱処理のみでもよい。)。この
処理により、図5(b) の工程で露光された領域53のレ
ジスト60は、その後に露光および現像処理を受けても
溶解しにくい物質に変化する。
【0032】そこで、図5(d) に示すように、全面露光
が施される。そして、その後に現像処理を行うと、図5
(e) に示すように、図5(b) の露光工程では遮蔽されて
いた領域54のレジスト60が溶解する。すなわち、図
5(f) の場合とは全く逆の状態のレジストパターンが得
られる。このレジストパターンは、最初の露光工程にお
いてマスク52で遮蔽された部分に逆テーパー形状の窓
55を有することになる。
【0033】以上のように本実施例の製造方法において
は、GaAs基板11を被覆するSiN膜18はECRプラ
ズマCVD法で形成されるから、その膜中に未反応の水
素を多量に含ませることができる。しかも、その形成時
にGaAs基板11に加わったダメージは、GaAs基板11に
注入された不純物イオンを活性化するためのアニール処
理の際に、同時に修復される。このとき、同時に、GaAs
基板11とSiN膜18との界面に存在するGaAs酸化物
が、SiN膜18中のH2 により還元されて除去され
る。
【0034】さらに、逆テーパー形状の窓を有するレジ
ストをパターン形成し、その状態でGaAs基板11に向け
て金属を垂直に蒸着することで、電極13,16,17
とSiN膜18との間の隙間24,25,26が確保さ
れる。このようにして、図1に示す構造のMESFET
が得られる。しかも、このMESFETは良好な特性を
有することができ、また、その信頼性も良好なものとす
ることができる。
【0035】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、電極形成用孔の縁部
と電極との間に隙間を設けるために、逆テーパー形状の
窓を有するレジストを形成し、その状態で基板に垂直な
方向から金属を蒸着して電極を形成することとしてい
る。しかし、窒化膜に形成される電極形成用孔と電極と
の間の隙間を確保するには、他にも、たとえばSiN膜
を等方的なプラズマエッチングやウェットエッチングに
よってオーバーエッチングするような方法を採用するこ
ともできる。
【0036】また、上記の実施例では、化合物半導体と
してGaAsを例にとったが、本発明は他にも、たとえばI
nPのような化合物半導体を用いた装置にも適用するこ
とができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、化合物半
導体基板の表面を被覆する窒化膜中には水素が含まれて
いるため、化合物半導体基板の表面に表面酸化膜が形成
されることが防止される。これにより、不所望な界面準
位が現れることを防止できる。したがって、本発明の化
合物半導体装置は良好な特性を有することができる。
【0038】一方、化合物半導体基板に接触する電極と
窒化膜との間には隙間が設けられ、この隙間には酸化窒
化膜が埋め込まれる。すなわち、電極の近傍の化合物半
導体基板の表面は窒化膜で覆われていない。これによ
り、長期間に渡って本発明の化合物半導体装置を使用し
た場合でも、リーク電流が増大することがない。したが
って、本発明の化合物半導体装置は良好な信頼性を有す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるGaAsショットキゲート
型電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。
【図2】上記GaAsショットキゲート型電界効果トランジ
スタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図3】図2の工程に続く製造工程を工程順に示す断面
図である。
【図4】図3の工程に続く製造工程を工程順に示す断面
図である。
【図5】逆テーパー形状の窓を有するレジストを形成す
るためのいわゆるイメージリバース方式を説明するため
の断面図である。
【図6】従来のGaAsショットキゲート型電界効果トラン
ジスタの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11 GaAs基板 12 N型活性領域 13 ショットキゲート電極 16 電極 17 電極 18 水素を多量に含むSiN膜 20 SiON膜 21 電極形成用孔 22 電極形成用孔 23 電極形成用孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板と、 この化合物半導体基板の表面を被覆するように形成さ
    れ、所定位置に電極形成用の孔を有するとともに、膜中
    に水素を含む窒化膜と、 上記電極形成用の孔内に形成され、上記化合物半導体基
    板の表面に接触するとともに、上記電極形成用の孔の縁
    部との間に所定の隙間が生じるように形成された電極
    と、 この電極と上記電極形成用の孔の縁部との間の隙間に埋
    め込まれた酸化窒化膜とを含むことを特徴とする化合物
    半導体装置。
  2. 【請求項2】化合物半導体基板の表面に、ECRプラズ
    マCVD法によって、膜中に水素を含む窒化膜を形成す
    る工程と、 この窒化膜の所定位置に電極形成用の孔を形成する工程
    と、 この電極形成用の孔内に、この電極形成用の孔の縁部と
    の間に隙間が生じるように電極を形成する工程と、 この電極と上記電極形成用の孔の縁部との間の隙間に酸
    化窒化膜を埋め込む工程とを含むことを特徴とする化合
    物半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5514606A (en) * 1994-07-05 1996-05-07 Motorola Method of fabricating high breakdown voltage FETs
JP2009224760A (ja) * 2007-12-07 2009-10-01 Northrop Grumman Space & Mission Systems Corp 電界効果トランジスタ

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