JP2000174259A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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JP2000174259A
JP2000174259A JP10343970A JP34397098A JP2000174259A JP 2000174259 A JP2000174259 A JP 2000174259A JP 10343970 A JP10343970 A JP 10343970A JP 34397098 A JP34397098 A JP 34397098A JP 2000174259 A JP2000174259 A JP 2000174259A
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gate electrode
transistor
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JP10343970A
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English (en)
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Tomoyuki Oshima
知之 大島
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 しきい値電圧の異なる複数の電界効果トラン
ジスタを、同一の半導体基板上に、容易な工程で信頼性
高く形成することを目的とする。 【構成】 InGaAs/AlGaAs高電子移動度電
界効果トランジスタの製造方法において、基板上に、ゲ
ート電極の長手方向が[0−1−1]方向、および、
[0−11]方向を向いたゲート電極の形成予定領域を
除く領域にレジストパターンを形成し、ゲート電極の形
成予定領域をエッチングしてリセスを形成し、[0−1
−1]方向を向いたリセスの横方向のエッチング幅を
[0−11]方向を向いたリセスの横方向のエッチング
幅よりも大きくする工程と、ゲート金属を蒸着・リフト
オフしてトランジスタを形成する工程とを順次行うよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リセスゲート構
造を有する電界効果トランジスタにおいて、しきい値電
圧の異なるトランジスタを、同一の半導体基板上に形成
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】参考文献:「超高速化合物半導体デバイ
ス」編集:大森正道 発行所:培風館昭和61年 p.80 一般に、高電子移動度電界効果トランジスタの製造工程
では、そのしきい値電圧を制御するために、ゲート電極
の形成予定領域に溝を設けるリセスエッチングが行われ
る。
【0003】図3は、InGaAs/AlGaAs高電
子移動度電界効果トランジスタの概略図である。図3に
示す様なInGaAs/AlGaAs高電子移動度電界
効果トランジスタでは、基板上に形成された半導体層の
最上部のGaAs層をリセスエッチングすることでしき
い値電圧の制御を行う。リセスエッチング深さが深いほ
どしきい値電圧は浅く、リセスエッチング深さが浅いほ
どしきい値電圧は深くなる。
【0004】したがって、しきい値電圧の異なるトラン
ジスタを同一ウェハ上に形成するには、それぞれのトラ
ンジスタに対して、リセスエッチングからゲート電極形
成までの工程を個別に行う必要がある。
【0005】図10(a)乃至図10(e)にしきい値
電圧の異なるトランジスタを同一ウェハ上に形成するた
めの従来工程の概略図を示す。トランジスタのソース、
ドレインとなるオーミック電極を形成した後、トランジ
スタaのゲートパターンをホトリソグラフィにより形成
した後リセスエッチングを行い、ゲート電極を蒸着・リ
フトオフしてトランジスタaを形成する。続いて同様に
トランジスタbのゲートパターンをホトリソグラフィに
より形成した後リセスエッチングを行い、ゲート電極を
蒸着・リフトオフしてトランジスタbを形成する。第4
図の場合、リセスエッチング深さの浅いトランジスタa
のしきい値電圧は、リセスエッチング深さの深いトラン
ジスタbのしきい値電圧に対し深くすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ト
ランジスタの製造方法では、図10に示す様にトランジ
スタのゲート電極形成工程を2回に分けて行う必要があ
り、全体の工程が長くなるという問題があった。
【0007】また、トランジスタの製造工程において
は、不純物による汚染、大気による酸化を防ぐために、
ゲート電極形成後に素早く保護膜を形成する必要があ
る。しかしながら、図10に示す工程では、保護膜の形
成はトランジスタbを形成した後となってしまうため、
トランジスタaは不純物汚染、酸化等の影響を受けやす
く、特性が不安定になりやすいという問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明では、I
nGaAs/AlGaAs高電子移動度電界効果トラン
ジスタの製造方法において、基板上に、ゲート電極の長
手方向が[0−1−1]方向、および、[0−11]方
向を向いたゲート電極の形成予定領域を除く領域にレジ
ストパターンを形成し、ゲート電極の形成予定領域をエ
ッチングしてリセスを形成し、[0−1−1]方向を向
いたリセスの横方向のエッチング幅を[0−11]方向
を向いたリセスの横方向のエッチング幅よりも大きくす
る工程と、ゲート金属を蒸着・リフトオフしてトランジ
スタを形成する工程とを順次行うことようにしたため、
ゲート電極の長手方向が[0−1−1]方向と[0−1
1]方向を向いたトランジスタのしきい値電圧の異なる
トランジスタを同一ウェハ上に同時に形成することがで
き、工程が短く、特性上優れたトランジスタが得られ
る。
【0009】本願第二の発明では、InGaAs/Al
GaAs高電子移動度電界効果トランジスタの製造方法
において、第一の発明に示した工程を順次行った後に、
引っ張り応力のある保護膜を形成する工程を行い、ゲー
ト電極の長手方向が、[0−1−1]方向と、[0−1
1]方向を向いたトランジスタのしきい値電圧の差を大
きくすることができ第一の発明同様しきい値電圧の異な
るトランジスタを同時に形成できるため、工程が短く、
特性上優れたトランジスタが得られる。
【0010】本願第三の発明によれば、InGaAs/
AlGaAs高電子移動度電界効果トランジスタの製造
方法において、基板上にゲート電極の長手方向が[0−
11]方向、および、[0−11]方向を向いたゲート
電極の形成予定領域を除く領域にレジストパターンを形
成し、ゲート電極形成予定領域をエッチングしてリセス
を形成し、[0−1−1]方向を向いたリセスの横方向
のエッチング幅を、[0−11]方向を向いたリセスの
横方向のエッチング幅よりも大きくする工程と、[0−
1−1]方向から、基板の法線に対して角度を持ったイ
オンビームを入射し、ゲート電極の長手方向が前記[0
−1−1]方向を向いたトランジスタのリセス領域を選
択的にスパッタエッチングし、ゲート金属を蒸着・リフ
トオフしてトランジスタを形成するようにしたので、し
きい値電圧の異なるトランジスタを同一ウェハ上に同時
に形成することができ、工程が短く、特性上優れたトラ
ンジスタが得られる。
【0011】本願第四の発明によれば、InGaAs/
AlGaAs高電子移動度電界効果トランジスタの製造
方法において、基板上に、ゲート電極の長手方向が[0
−1−1]方向、および、[0−11]方向を向いた前
記ゲート電極の形成予定領域を除く領域にレジストパタ
ーンを形成し、ゲート電極の形成予定領域をエッチング
してリセスを形成し、[0−1−1]方向を向いたリセ
スの横方向のエッチング幅を、[0−11]方向を向い
たリセスの横方向のエッチング幅よりも大きくして、
[0−1−1]方向から、半導体に対して拡散しやすい
金属を、基板の法線に対して角度を持って蒸着する工程
と、[0−11]方向から、半導体に対して拡散しにく
い金属を、基板の法線に対して角度を持って蒸着する工
程とを行い、リフトオフを行い蒸着された二種の金属と
レジストパターンを除去し、その後熱処理を行い[0−
1−1]方向のゲートに蒸着した金属を拡散させ、ゲー
ト金属を蒸着・リフトオフしてトランジスタを形成する
工程とを順次行うようにしたので、しきい値電圧の異な
るトランジスタを同一ウェハ上に同時に形成することが
でき、特性上優れたトランジスタが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例について説明する。なお図面はこの発明が理解
できる程度に概略的に示してあるにすぎず、したがって
この発明を図示例に限定するものではない。
【0013】<実施例1>図1は、第1の実施例の説明
図である。この図を用いてInGaAs/AlGaAs
高電子移動度電界効果トランジスタの製造方法を示す。
まず用いる半導体基板について説明する。
【0014】図2は、InGaAs/AlGaAs高電
子移動度電界効果トランジスタのエピタキシャル層の説
明図である。図に示す通り、半絶縁性GaAs基板上
に、アンドープAl0.3Ga0.7Asバッファー層を1000
Å、N型Al0.3Ga0.7Asドナー層を200Å、アンド
ープIn0.2Ga0.8Asチャネル層を100Å、N型Al
0. 3Ga0.7Asドナー層を250Å、N型GaAsコンタ
クト層を500Å、順次エピタキシャル成長させた基板で
ある。
【0015】上述した半導体基板上に、オーミック電極
を形成する(図1参照)。オーミック電極として、例え
ば、AuGe合金を1000堆積する。次に電子線レジ
ストを塗布し、電子線描画法により0.1mmの開口幅を
有するゲート電極パターンを形成する。
【0016】図4は(001)GaAs基板上における
トランジスタa、トランジスタbの配置概略図である。
この図に示す様に、トランジスタaのゲート電極パター
ンはゲート電極の長手方向を[0−1−1]方向に、ト
ランジスタbのゲート電極パターンはゲート電極の長手
方向を[0−11]方向に形成する。
【0017】次に、クエン酸粉末:過酸化水素水:純水
=20g:40cc:2000ccを混合・撹拌するこ
とによって得られたエッチング液により、リセスエッチ
ングを行う。基板をエッチングする時間は50秒、エッ
チング液の温度は20℃とする。このエッチング液によ
る(001)面方位のGaAsのエッチング速度は約2
0/秒、(001)面方位のAl0.3Ga0.7Asのエッ
チング速度は約0.1/秒である。このため最表面の5
00のGaAsは25秒でエッチングされ、下層のAl
GaAsは残り25秒で2.5エッチングされる。エッ
チング深さは502.5となる。
【0018】一方、横方向のエッチングは(111)A
面、および、(111)B面のGaAsのエッチング速
度がそれぞれ、約10/秒、約20/秒となる。このた
め、トランジスタa、トランジスタbのエッチング断面
形状は図5に示す様になる。図5から、トランジスタ
a、トランジスタbで横方向のエッチング幅に大きな差
を生じることが分かる。トランジスタaでは横方向のエ
ッチング幅laは約900、トランジスタbでは横方向
のエッチング幅lbは約400となる。
【0019】次に、ゲート金属、例えば、Alを500
0蒸着・リフトオフして、InGaAs/AlGaAs
高電子移動度電界効果トランジスタを作成する(図1
(c)(d)参照)。
【0020】リセス構造を有する高電子移動度電界効果
トランジスタでは、横方向のリセスエッチング幅によ
り、しきい値電圧が大きく変化する。図6に横方向のリ
セスエッチング幅としきい値電圧との関係を示す。横方
向のリセスエッチング幅が大きいほど、ゲート電極から
の電界は深さ方向に伸びるためしきい値電圧は浅くな
る。したがって、トランジスタaのしきい値電圧は浅
く、トランジスタbのしきい値電圧は深くなる。リセス
エッチング時間を長くするほど、トランジスタaとトラ
ンジスタbの横方向のリセスエッチング幅の差は大きく
なり、したがって、しきい値電圧の差も大きくすること
ができる。
【0021】なお、本実施例では、リセスエッチングに
用いるエッチャントとして、クエン酸粉末、過酸化水素
水、純水を、20グラム、40cc、2000ccの比
率で混合した溶液を用いるものとして説明したが、(1
11)A面、および、(111)B面のGaAsのエッ
チングレートに差を生じるエッチング液であればどのよ
うなエッチング液を用いても同様の効果が得られる。
【0022】また、本実施例ではInGaAs/AlG
aAs高電子移動度電界効果トランジスタを例に説明し
たが、リセス構造を有するあらゆる電界効果トランジス
タの製造において適用が可能である。
【0023】<第2の実施例>図7は、第2の実施例の
説明図である。本図を用い第2の実施例による、InG
aAs/AlGaAs高電子移動度電界効果トランジス
タの製造方法を示す。
【0024】第2の実施例では、まず第1の実施例と同
様に、ゲート電極の形成する面方位を変えることで、し
きい値電圧の異なる電界効果トランジスタを作成する。
(図7(a)(b’)参照。) 次に、プラズマCVD法により、引っ張り応力を持つシ
リコン窒化膜を、保護膜として基板上全面に形成し、I
nGaAs/AlGaAs高電子移動度電界効果トラン
ジスタを形成する。この引っ張り応力を持つシリコン窒
化膜の膜厚は特に定めないが、100Åから10000Å程度と
するのが好適である。
【0025】III-V族化合物半導体では、結晶に応力を
加えることでピエゾ電荷が発生することが知られてい
る。ゲート電極の長手方向が[0−1−1]方向を向い
たトランジスタaの場合、図7(b)の状態では、チャ
ネル下に負のピエゾ電荷が発生するためしきい値電圧は
浅くなる。一方、ゲート電極の長手方向が[0−11]
方向を向いたトランジスタbの場合、図7(b’)の状
態では、チャネル下に正のピエゾ電荷が発生するためし
きい値電圧は深くなる。
【0026】ピエゾ電荷の発生量は、保護膜の応力が強
いほど多くなるため、応力の強いシリコン窒化膜を保護
膜として用いるほどトランジスタaとトランジスタbの
しきい値電圧の差を大きくすることができる。
【0027】本実施例では、保護膜としてシリコン窒化
膜を例に説明したが、引っ張り応力を持つ膜であれば、
シリコン酸化膜などあらゆる膜でも同様の効果を生じ
る。
【0028】<第3の実施例>図8に第3の実施例によ
る、InGaAs/AlGaAs高電子移動度電界効果
トランジスタの製造方法を示す。
【0029】第3の実施例では、第1の実施例に示した
図4と同様に、電子線描画法により0.1mmの開口幅を
有するゲート電極のレジストパターンを、トランジスタ
aについてはゲートの長手方向を[0−1−1]方向
に、トランジスタbについてはゲートの長手方向を[0
−11]方向に形成する。次に、やはり第1の実施例と
同様にリセスエッチングを行う。
【0030】第3の実施例ではここでArイオンによる
スパッタリングを行う。図8(a)に示す様に、Arイ
オンは[0−1−1]方向から、半導体基板の法線に対
して45°の角度で入射するようにする。この時、トラ
ンジスタaはリセスエッチング領域がArイオンにより
スパッタリングされるため、エッチング深さはさらに深
くなるが、トランジスタbではArイオンはレジストパ
ターンに遮蔽されリセス領域には到達しない。(図8
(b)参照。)このため、トランジスタaのリセスエッ
チング領域のみ選択的にエッチング深さを深くすること
ができ、その結果トランジスタaのしきい値電圧をトラ
ンジスタbのしきい値電圧に対してさらに浅くすること
ができる。この後に第1の実施例と同様にゲート電極を
蒸着・リフトオフにより形成する。
【0031】本実施例では、Arイオンをもちいたスパ
ッタリングを行うものとして説明したが、Ar以外のあ
らゆるイオンを用いても同様の効果が期待できる。
【0032】また、イオンの入射角も45°として説明
したが、トランジスタbのリセス領域がレジストパター
ンにより遮蔽されうる角度であれば、どのような角度で
あっても構わない。
【0033】<第4の実施例>図9は第4の実施例の説
明図である。図を参照して、InGaAs/AlGaA
s高電子移動度電界効果トランジスタの製造方法を示
す。
【0034】第4の実施例では、第1の実施例に示した
図4と同様に、電子線描画法により0.1mmの開口幅を
有するゲート電極のレジストパターンを、トランジスタ
aについてはゲートの長手方向を[0−1−1]方向
に、トランジスタbについてはゲートの長手方向を[0
−11]方向に形成する。
【0035】次に、やはり第1の実施例と同様にリセス
エッチングを行う。その後、第4の実施例ではゲート電
極の蒸着を2度に分けて行う。図9(a)に示すよう
に、[0−1−1]方向からPtを、[0−11]方向
からAlを、それぞれ半導体基板の法線に対して45°
の角度で入射するよう蒸着した後、リフトオフを行う。
【0036】図9(b)に示す通り[0−1−1]方向
からの蒸着では、トランジスタbのリセスエッチング領
域はレジストパターンに遮蔽されるためPtは蒸着され
ない。また、図9(c)に示す通りトランジスタaのみ
選択的にPtゲートを形成できる。また、[0−11]
方向からの蒸着では、トランジスタaのリセスエッチン
グ領域はやはりレジストパターンに遮蔽されるためAl
は蒸着されず、トランジスタbのみ選択的にAlゲート
を形成できる。
【0037】この後350℃、3分間の熱処理を行う。
この時、Ptは半導体中に拡散するためトランジスタa
のしきい値電圧は浅くなる。一方、Alの拡散は小さい
ためトランジスタbのしきい値電圧は変化しない。した
がって、トランジスタaのしきい値電圧を、トランジス
タbのしきい値電圧に対してさらに浅くすることができ
る。
【0038】本実施例では、トランジスタaに対しては
Ptを、トランジスタbに対してはAlをゲート金属と
して用いるものとして説明したが、それぞれ熱処理によ
り拡散する金属、および、拡散しない金属の組み合わせ
であれば、あらゆる金属の組み合わせであっても同様の
効果が期待できる。
【0039】また、蒸着の入射角も45°として説明し
たが、他方のトランジスタのリセス領域がレジストパタ
ーンにより遮蔽されうる角度であれば、どのような角度
であっても構わない。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、第1の実施
例によれば、ゲート電極の長手方向の結晶方位を変える
ことで、しきい値電圧の異なる高電子移動度電界効果ト
ランジスタを同時に作成することができる。したがっ
て、ゲート電極形成工程をしきい値電圧の異なるトラン
ジスタ毎に個別に行う場合に対し、工程を短縮すること
ができるためコストダウンが図られるという効果を奏す
る。
【0041】更に、しきい値電圧の異なる高電子移動度
電界効果トランジスタを同時に作成できるため、トラン
ジスタ形成後すぐに保護膜を形成することが可能であ
り、トランジスタ特性の安定化が図られるという効果を
奏する。
【0042】また、第2の実施例によれば、ゲート電極
を形成する面方位を変えて形成したトランジスタに対し
て、引っ張り応力のある保護膜を形成することで、しき
い値電圧の差を第1の実施例より大きくすることができ
る。
【0043】第1の実施例の場合、しきい値電圧の差を
大きくするためにエッチング時間を極端に長くすると、
横方向のエッチングが大きくなるため、ソース抵抗の増
加によってトランジスタ特性が劣化するという問題が生
じる。第2の実施例では、横方向のエッチングを極端に
大きくすること無く、しきい値電圧の差を大きくできる
ため、トランジスタ特性が向上するという効果を奏す
る。
【0044】また、第3の実施例によれば、イオンによ
るスパッタリングを[0−1−1]方向から行うことで
トランジスタaのしきい値電圧をトランジスタbのしき
い値電圧に対してさらに浅くすることができる。
【0045】第2の実施例のように保護膜として応力の
強い膜を用いる場合、保護膜が剥がれるなど、トランジ
スタの信頼性上問題を生じる場合があるが、第3の実施
例では保護膜としては応力の弱い膜を用いることが可能
であり、トランジスタの信頼性が向上するという効果を
奏する。
【0046】また、第4の実施例によれば、トランジス
タaには熱処理により拡散する金属を、トランジスタb
には拡散しない金属をそれぞれ選択的に形成することが
でき、熱処理によりトランジスタaのしきい値電圧をト
ランジスタbのしきい値電圧に対してさらに浅くするこ
とができる。
【0047】第3の実施例のようなイオンスパッタリン
グでは、ダメージによりトランジスタ特性が劣化する場
合がある。第4の実施例では、ダメージを与える工程が
実質的にないため、トランジスタの特性が向上するとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の説明図である。
【図2】InGaAs/AlGaAs高電子移動度電界
効果トランジスタのエピタキシャル層の説明図である。
【図3】InGaAs/AlGaAs高電子移動度電界
効果トランジスタの概略図である。
【図4】(001)GaAs基板上におけるトランジス
タa、トランジスタbの配置概略図である。
【図5】トランジスタa、トランジスタbのエッチング
断面形状を示す図である。
【図6】横方向のリセスエッチング幅としきい値電圧の
関係を示す図である。
【図7】第2の実施例の説明図である。
【図8】第3の実施例の説明図である。
【図9】第4の実施例の説明図である。
【図10】従来工程の概略図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 InGaAs/AlGaAs高電子移動
    度電界効果トランジスタの製造方法において、 基板上に、ゲート電極の長手方向が[0−1−1]方
    向、および、[0−11]方向を向いた前記ゲート電極
    の形成予定領域を除く領域にレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記ゲート電極の形成予定領域をエッチングしてリセス
    を形成し、前記[0−11]方向を向いたリセスの横方
    向のエッチング幅を前記[0−11]方向を向いたリセ
    スの横方向のエッチング幅よりも大きくする工程と、 ゲート金属を蒸着・リフトオフしてトランジスタを形成
    する工程とを順次行うことにより、前記ゲート電極の長
    手方向が前記[0−1−1]方向と前記[0−11]方
    向を向いたトランジスタのしきい値電圧の異なるトラン
    ジスタを同一ウェハ上に同時に形成することを特徴とす
    る電界効果トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 InGaAs/AlGaAs高電子移動
    度電界効果トランジスタの製造方法において、 請求項1に記載した工程を順次行った後に、引っ張り応
    力のある保護膜を形成する工程を行い、前記ゲート電極
    の長手方向が前記[0−1−1]方向と、前記[0−1
    1]方向を向いたトランジスタのしきい値電圧の差を大
    きくすることを特徴とする電界効果トランジスタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 InGaAs/AlGaAs高電子移動
    度電界効果トランジスタの製造方法において、 基板上にゲート電極の長手方向が[0−1−1]方向、
    および、[0−11]方向を向いた前記ゲート電極の形
    成予定領域を除く領域にレジストパターンを形成する工
    程と、 前記ゲート電極形成予定領域をエッチングしてリセスを
    形成し、前記[0−1−1]方向を向いたリセスの横方
    向のエッチング幅を、前記[0−1−1]方向を向いた
    リセスの横方向のエッチング幅よりも大きくする工程
    と、 前記[0−11]方向から、前記基板の法線に対して角
    度を持ったイオンビームを入射し、前記ゲート電極の長
    手方向が前記[0−1−1]方向を向いたトランジスタ
    の前記リセス領域を選択的にスパッタエッチングする工
    程と、 ゲート金属を蒸着・リフトオフしてトランジスタを形成
    する工程とを順次行うことにより、しきい値電圧の異な
    るトランジスタを同一ウェハ上に同時に形成することを
    特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 InGaAs/AlGaAs高電子移動
    度電界効果トランジスタの製造方法において、 基板上に、ゲート電極の長手方向が[0−1−1]方
    向、および、[0−11]方向を向いた前記ゲート電極
    の形成予定領域を除く領域にレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記ゲート電極の形成予定領域をエッチングしてリセス
    を形成し、前記[0−1−1]方向を向いたリセスの横
    方向のエッチング幅を、前記[0−11]方向を向いた
    リセスの横方向のエッチング幅よりも大きくする工程
    と、 前記[0−1−1]方向から、半導体に対して拡散しや
    すい金属を、前記基板の法線に対して角度を持って蒸着
    する工程と、 前記[0−11]方向から、半導体に対して拡散しにく
    い金属を、前記基板の法線に対して角度を持って蒸着す
    る工程と、 リフトオフを行い前記蒸着された金属とレジストパター
    ンを除去する工程と、 熱処理を行い前記[0−1−1]方向のゲートに蒸着し
    た金属を拡散させる工程と、 ゲート金属を蒸着・リフトオフしてトランジスタを形成
    する工程とを順次行うことにより、しきい値電圧の異な
    るトランジスタを同一ウェハ上に同時に形成することを
    特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008177511A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Mitsubishi Electric Corp 電界効果トランジスタ
JP2014053531A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Mitsubishi Electric Corp 電界効果トランジスタ及びその製造方法

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