JPH06176576A - 記憶装置、およびその記憶装置を内蔵したマイクロコンピュータ - Google Patents

記憶装置、およびその記憶装置を内蔵したマイクロコンピュータ

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JPH06176576A
JPH06176576A JP4351612A JP35161292A JPH06176576A JP H06176576 A JPH06176576 A JP H06176576A JP 4351612 A JP4351612 A JP 4351612A JP 35161292 A JP35161292 A JP 35161292A JP H06176576 A JPH06176576 A JP H06176576A
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signal line
storage element
transistor
bit
memory cell
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JP4351612A
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Masaaki Arioka
雅章 有岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速にデータの初期化が行える記憶装置、お
よび内蔵しているRAMとROMの容量比をソフトウェ
ア的に変更可能なマイクロコンピュータを得る。 【構成】 ワード信号線に平行に配置された初期化信号
線と、この初期化信号線からの信号によって制御ささる
転送手段と、初期値のデータを保持する固定記憶要素と
を設け、初期化時に転送手段を有効にして、固定記憶要
素の保持しているデータを転送手段を介して随時書換記
憶要素に転送する記憶装置、および、メモリセルを複数
のブロックに分割してそのブロック毎に独立の初期化信
号線を設けた記憶装置と、ブロック単位で転送手段を選
択的に有効にする制御手段を備えたマイクロコンピュー
タ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、短時間でデータの初
期化が可能な記憶装置、およびその記憶装置を内蔵した
マイクロコンピュータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の記憶装置を示すブロック図
である。図において、1は外部とアドレス、データ、お
よび制御信号のやり取りを行う入出力部であり、2はこ
の入出力部1から入力された行アドレスをデコードし
て、後述するメモリセルアレイのワード信号線の1つを
ハイレベル(以下Hという)にする行アドレスデコー
ダ、3は入出力部1から入力された列アドレスをデコー
ドして、メモリセルアレイのビット信号線の1つを選択
する列アドレスデコーダである。4はリード時にビット
信号線から出力される信号を増幅し、列アドレスデコー
ダ3によって選択されたビット信号の信号のみを入出力
部1に出力するとともに、ライト時には入出力部1から
送られてきたデータを行アドレスデータで選択されたビ
ット信号線に出力するセンスアンプ入出力部である。5
は複数のワード信号線とビット信号線とが交差配置さ
れ、その各交点にメモリセルが設けられたメモリセルア
レイである。
【0003】図10は前記メモリセルアレイ5の一例で
ある。従来のダイナミック型ランダムアクセスメモリ
(以下DRAMという)の内部構成を示す回路図であ
る。図において、6は行アドレスデコーダ2の接続され
ている複数本のワード信号線、7は例アドレスデコーダ
3に接続されている複数本のビット信号線であり、8は
このビット信号線7と平行に配置されたビット反転信号
線である。9はこのワード信号線6とビット信号線7あ
るいはビット反転信号線8との交点に設けられて、1ビ
ットのデータを記憶するメモリセルである。また、この
メモリセル9内において、10は1ビットデータを電荷
の有無で保持する、リード・ライト可能な随時書換記憶
要素としてのキャパシタであり、11はそのゲート端子
がワード信号線6に、ソースドレイン端子の一端がキャ
パシタ10に、他端がビット信号線7またはビット反転
信号線8に接続され、ワード信号線6からの信号に応じ
てキャパシタ10とビット信号線7またはビット反転信
号線8との接続をスイッチングするスイッチ手段として
のトランジスタであり、ここではnチャンネル金属酸化
膜半導体トランジスタ(以下NMOSTという)が用い
られている。
【0004】次に動作について説明する。このように構
成されたDRAMよりデータのリードを行う場合、まず
外部より入出力部1にアドレスが入力される。入出力部
1は入力されたアドレスを行アドレスと列アドレスとに
分け、それぞれ行アドレスデコーダ2および列アドレス
デコーダ3に出力する。行アドレスデコーダ2は受け取
った行アドレスのデコードを行い、デコード結果に基づ
いてワード信号線6のうちの1つをHにする。一方、列
アドレスデコーダ3は受け取った列アドレスをデコード
してビット信号線7のうちの1つを選択する。Hになっ
たワード信号線6に属するメモリセル9では、それぞれ
のトランジスタ11がオンとなってキャパシタ10がビ
ット信号線7に接続される。各ビット信号線7はそれぞ
れ、接続されたキャパシタ10に保持されていた電荷に
従って電源またはグランド側の電位に駆動され、中間電
位より若干の電位差を生ずる。センスアンプ入出力部4
はそれを増幅して、列アドレスデコーダ3によって選択
されたビット信号線7上のデータを入出力部1に転送
し、入出力部1はそのデータを外部に出力する。
【0005】また、このようなDRAMにデータをライ
トする場合には、外部より入出力部1にアドレスとデー
タが入力され、入出力部1はそのアドレスを行アドレス
と列アドレスに分けて行アドレスデコーダ2と列アドレ
スデコーダ3に出力する。行アドレスデコーダ2はその
行アドレスをデコードしてワード信号線6の1つをHに
し、列アドレスデコーダ3は列アドレスのデコード結果
に基づいてビット信号線7の1つを選択する。一方、デ
ータはセンスアンプ入出力部4に送られ、列アドレスデ
コーダ3によって選択されたビット信号線7に入力され
る。Hになったワード信号線6に属するメモリセル9で
はトランジスタ11がオンとなり、キャパシタ10がビ
ット信号線7に接続され、ビット信号線7に入力された
データの電位に応じてキャパシタ10が充電される。こ
れによってデータが指定されたメモリセル9にライトさ
れる。
【0006】次に、図11は前記メモリセルアレイ5の
一例としての、従来のスタティック型ランダムアクセス
メモリ(以下SRAMという)の内部構成を示す回路図
で、相当部分には図10と同一符号を付してその説明を
省略する。図において、12はリード・ライト可能な随
時書換記憶要素としての1対のインバータであり、互い
の入力端子と出力端子とが相互に接続され、その接続点
がそれぞれトランジスタ11を介してビット信号線7ま
たはビット反転信号線8に接続されている。この1対の
インバータ12は、オンしているものが相手をオフさ
せ、オフしているものが相手をオンさせるように作用す
るため、一旦安定したオン・オフ状態は、外部より強制
的に変更されるまで保持されるもので、その一方のオン
を“1”、他方のオンを“0”に対応させて1ビットデ
ータの保持を行うものである。
【0007】なお、基本的なアクセス動作は前記DRA
Mの場合と同様であるため、メモリセルアレイ5の動作
について以下に説明する。行アドレスデコーダ2のデコ
ード結果によってHになったワード信号線6に属するメ
モリセル9では、トランジスタ11がオンとなってイン
バータ12がビット信号線7およびビット反転信号線8
に接続される。リード時においては、インバータ12の
オン・オフ状態に基づいて保持されていたデータが、ビ
ット信号線7およびビット反転信号線8よりセンスアン
プ入出力部4に出力される。一方、ライト時において
は、センスアンプ入出力部4よりビット信号線7および
ビット反転信号線8に出力されたデータに従って、イン
バータ12のオン・オフ状態が強制的に設定される。
【0008】また、図12はこのような記憶装置を内蔵
した従来のマイクロコンピュータを示すブロック図であ
る。図において、13は命令を実行し、各種演算やデー
タの転送などを行う中央演算処理装置(以下CPUとい
う)であり、14はリード・ライト可能な記憶装置であ
るRAM、15はリードのみ可能な記憶装置であるRO
Mである。16は割り込み制御、ダイレクトメモリアク
セス制御等を行う周辺機能部、17は外部とのデータの
やり取りを行う入出力部であり、18はこれら各ブロッ
ク間で授受されるデータ、アドレス、制御信号の通路と
なるバスである。
【0009】次に動作について説明する。CPU13は
ROM15に記憶されているプログラムをリードしてそ
れを実行する。その時、CPU13は入出力部17を介
して外部に、あるいは周辺機能部16、RAM14等に
アクセスする。ここで、RAM14がデータの格納領域
として使用されているときには、そのデータをある一定
の初期値に書き換える必要が生じることがある。そのよ
うな場合、CPU13はRAM14とは別のROM15
や外部の二次記憶装置などの不揮発性の記憶装置より、
そこに保持されている初期値をリードしてRAM14に
ライトする。この初期値のデータ量が大量であると、こ
のようなリード・ライトの処理を何度も繰り返して実行
することとなる。また、電源が投入された直後において
はまだ何等のデータのライトも行われていないので、R
AM14は有意なデータを保持しておらず、初期値をラ
イトしてやる必要がある。さらに、このRAM14とR
OM15のメモリ容量は固定されており、プログラムの
作成時にROM15の一部をRAM14として、あるい
はRAM14の一部をROM15として使用することは
困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の記憶装置は以上
のように構成されているので、RAM14のデータを初
期値に書き換える場合、別に不揮発性の記憶装置に保持
されている初期値をリードしてRAM14にライトする
必要があり、その初期値のデータ量が大量であれば、そ
のリード・ライトの処理を何度を繰り返して行う必要が
あり、初期化に長い時間を要するという問題点があっ
た。また、このような記憶装置を内蔵した従来のマイク
ロコンピュータでは、RAM14とROM15のメモリ
容量が固定されているため、プログラム作成上での制限
となるなどの問題点もあった。
【0011】請求項1〜4に記載の発明は、上記のよう
な問題点を解消するためになされたもので、データの初
期化を高速に行うことができる記憶装置を得ることを目
的とする。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、このRA
MおよびROMのメモリ容量比をソフトウェア的に変更
可能なマイクロコンピュータを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る記憶装置は、ワード信号線と平行に配置した初期化
信号線を設け、リード・ライト可能な1ビットデータの
随時書換記憶要素、リードのみが可能な1ビットデータ
の固定記憶要素、ワード信号線からの信号によって随時
書換記憶要素とビット信号線またはビット反転信号線と
の接続をスイッチングするスイッチ手段、および、初期
化信号線からの信号によって固定記憶要素の保持するデ
ータを随時書換記憶要素に転送する転送手段によってメ
モリセルを形成したものである。
【0014】また、請求項2に記載の発明に係る記憶装
置は、電荷を保持するキャパシタで随時書換記憶要素
を、記憶される1ビットデータに対応して電源あるいは
グランドに接続されるリード線で固定記憶要素をそれぞ
れ形成し、スイッチング手段として、ゲート端子がワー
ド信号線に接続されて、ソースドレイン端子間で随時書
換記憶要素をビット信号線またはビット反転信号線に接
続する第1のトランジスタを用い、転送手段として、ゲ
ート端子が初期化信号線に接続されて、ソースドレイン
端子間で随時書換記憶要素と固定記憶要素を接続する第
2のトランジスタを用いたものである。
【0015】また、請求項3に記載の発明に係る記憶装
置は、互いの入力端子と出力端子を接続した1対のイン
バータで随時書換記憶要素を、記憶される1ビットデー
タに対応して電源あるいはグランドに接続されるリード
線で固定記憶要素をそれぞれ形成し、スイッチング手段
として、ゲート端子がワード信号線に接続されて、ソー
スドレイン端子間で随時書換記憶要素をビット信号線ま
たはビット反転信号線に接続する第1のトランジスタを
用い、転送手段として、ゲート端子が初期化信号線に接
続されて、ソースドレイン端子間で随時書換記憶要素と
固定記憶要素を接続する第2のトランジスタを用いたも
のである。
【0016】また、請求項4に記載の発明に係る記憶装
置は、さらにワード信号線と平行な選択信号線を設け、
この選択信号線にゲート端子が接続された第3のトラン
ジスタのソースドレイン端子間で、第1のトランジスタ
および第2のトランジスタと随時書換記憶要素の間を接
続したものである。
【0017】また、請求項5に記載の発明に係るマイク
ロコンピュータは、メモリセルを複数のブロックに分割
して、その各ブロック毎に独立した初期化信号線を持た
せた記憶装置と、それら各初期化信号線に信号を出力し
てメモリセルの転送手段をブロック単位で選択的に有効
にする制御手段とを備えたものである。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明におけるメモリセルは、
内蔵する固定記憶要素が保持している初期値のデータ
を、初期化信号線からの信号によって制御される転送手
段を介して随時書換記憶要素に転送することにより、高
速にデータを初期化することができる記憶装置を実現す
る。
【0019】また、請求項2に記載の発明におけるメモ
リセルは、随時書換記憶要素に電荷を保持するキャパシ
タを、固定記憶要素に記憶される1ビットデータに対応
して電源あるいはグランドに接続されるリード線を用
い、随時書換記憶要素とビット信号線またはビット反転
信号線の接続をゲート端子がワード信号線に接続された
第1のトランジスタを介して、随時書換記憶要素と固定
記憶要素の接続をゲート端子が初期化信号線に接続され
た第2のトランジスタを介してそれぞれ行うことによ
り、高速にデータを初期化することができるDRAMを
実現する。
【0020】また、請求項3に記載の発明におけるメモ
リセルは、随時書換記憶要素に互いの入力端子と出力端
子が接続された1対のインバータを、固定記憶要素に記
憶される1ビットデータに対応して電源あるいはグラン
ドに接続されるリード線を用い、随時書換記憶要素とビ
ット信号線またはビット反転信号線の接続をゲート端子
がワード信号線に接続された第1のトランジスタを介し
て、随時書換記憶要素と固定記憶要素の接続をゲート端
子が初期化信号線に接続された第2のトランジスタを介
してそれぞれ行うことにより、高速にデータを初期化す
ることができるSRAMを実現する。
【0021】また、請求項4に記載の発明におけるメモ
リセルは、選択信号線にゲート端子が接続された第3の
トランジスタを介して、第1のトランジスタおよび第2
のトランジスタと随時書換記憶要素の間の接続を行うこ
とにより、随時書換記憶要素の内容を破壊することなく
固定記憶要素の内容をリードすることを可能にする。
【0022】また、請求項5に記載の発明におけるマイ
クロコンピュータは、複数にブロック分割したメモリセ
ルの各ブロック毎に独立した初期化信号線を持たせ、そ
のブロック単位で転送手段を選択的に有効にすることに
より、内蔵している記憶装置のRAMとROMの容量比
をソフトウェア的に変更することを可能にする。
【0023】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの実施例1にてメモリセルアレイとして
用いられるDRAMの内部構成を示す回路図であり、同
一あるいは相当部分には図10と同一符号を付してその
説明を省略する。図において、19はワード信号線6と
平行に配置された初期化信号線であり、20はそのゲー
ト端子が初期化信号線19に接続され、ソースドレイン
端子の一端が随時書換記憶要素としてのキャパシタ10
に、他端が固定記憶要素となるリード線を介して電源も
しくはグランドに接続された、NMOSTによる転送手
段としての第2のトランジスタである。なお、スイッチ
手段としてのトランジスタ11はこの第2のトランジス
タに対応して第1のトランジスタという。
【0024】また、図2はこのような内部構成を持つメ
モリセルアレイを用いた、この実施例1による記憶装置
の構成を示すブロック図である。なお、図において、1
は前記初期化信号線19への出力を行う点で図9に同一
符号を付したものとは異なる入出力部、5は図1に示し
た内部構成を持つメモリセルアレイであり、その他の部
分は図9に同一符号を付したものと同一である。
【0025】次に動作について説明する。通常のリード
・ライトが行われる場合には、入出力部1からの信号で
初期化信号線19はローレベル(以下Lという)とな
る。従って、各メモリセル9の第2のトランジスタ20
はオフしているので、メモリセルアレイ5の回路構成は
図9に示した従来のものと同等となって全く同一の動作
をする。一方、データの初期化を行う場合には、入出力
部1からの信号で初期化信号線19はHとなるため、各
メモリセル9では第2トランジスタ20がオンとなる。
従って、キャパシタ10はこの第2のトランジスタ20
によって強制的に電源もしくはグランドに接続され、H
またはLの電位に充電されてデータの初期化が行われ
る。ここで、前記第2のトランジスタ20のソースドレ
イン端子の一端を電源またはグランドのいずれに接続す
るかは、初期値の“1”,“0”に従ってこのDRAM
を製作する際のプロセスで使用されるマスクパターンに
よって、通常のROMの場合と同様に決定される。
【0026】実施例2.なお、上記実施例1では、この
発明をDRAMに適用した場合について述べたが、図3
に示すようにSRAMに適用することも可能である。こ
の場合、随時書換記憶要素としてのインバータ12の入
力端子と出力端子の接続点の一方を、そのゲート端子が
初期化信号線9に接続された、転送手段としての第2の
トランジスタ20を介して、固定記憶要素となる電源も
しくはグランドへのリード線に接続している。この第2
のトランジスタ20をオフにしておけば、通常のリード
・ライトが可能であり、オンさせれば、インバータ12
は電源もしくはグランドの電位で規定される安定状態に
強制的に設定され、データの初期化が行われる。
【0027】実施例3.次に、この発明の実施例3を図
について説明する。図4はこの実施例3にてメモリセル
アレイとして用いられるSRAMの内部構成を示す回路
図で、同一または相当部分には図3と同一符号を付して
その説明を省略する。図において、21はワード信号線
6および初期化信号線19と平行に配置された選択信号
線であり、22はそのゲート端子が選択信号線21に接
続され、ソースドレイン端子の一端がインバータ12の
入力端子と出力端子の接続点の一方に、他端が第1のト
ランジスタ11および第2のトランジスタ20に接続さ
れた、NMOSTによる第3のトランジスタである。
【0028】また、図5はこのような内部構成を持つメ
モリセルアレイを用いた、この実施例3による記憶装置
の構成を示すブロック図である。なお、図において、1
は前記選択信号線21への出力を行う点で図2に同一符
号を付したものとも異なる入出力部、5は図4に示した
内部構成を持つメモリセルアレイであり、他の部分は図
2に同一符号を付したものと同一である。
【0029】次に動作について説明する。通常のリード
・ライトが行われる場合には、入出力部1からの信号に
よって選択信号線21はHとなり、初期化信号線19は
Lとなる。選択信号線21がHであれば各メモリセル9
において、第3のトランジスタ22はオンとなり、これ
によってインバータ12は第1のトランジスタ11に接
続される。一方、初期化信号線19のLによって第2の
トランジスタ20はオフとなり、インバータ12は電源
またはグランドから切り離された状態にある。従って、
メモリセルアレイ5の回路構成は図11に示した従来の
ものと同等となって全く同一の動作をする。また、デー
タの初期化を行う場合には、入出力部1からの信号で選
択信号線21をHのまま初期化信号線19をHとすれ
ば、各メモリセル9では第2のトランジスタ20と第3
のトランジスタ22がともにオンとなり、インバータ1
2は電源もしくはグランドに接続されて、その電位に応
じたオン・オフ状態に強制的に設定される。なお、この
時、外部から入出力部1にアドレスは入力されていない
ため、全てのワード信号線6はLであり、第1のトラン
ジスタ11は全メモリセル9でオフとなっている。従っ
て、インバータ12がビット信号線7およびビット反転
信号線8に接続されることはなく、これによってデータ
の初期化が完了する。
【0030】なお、この実施例3のSRAMによれば、
各メモリセル9で記憶しているデータを破壊することな
く初期値のデータをリードすることも可能である。即
ち、入出力部1からの信号で選択信号線21をLにした
後に初期化信号線19をHとする。選択信号線21がL
になると、各メモリセル9において第3のトランジスタ
22がオフとなるため、インバータ12は第1のトラン
ジスタ11および第2のトランジスタ20から切り離さ
れる。従って、その後はインバータ12のオン・オフ状
態に変化はなく、記憶しているデータはそのまま保存さ
れる。このような状態で初期化信号線19がHになると
第2のトランジスタ20はオンとなる。ここで外部より
アドレスを入力して従来の場合と同様のリード動作を行
えば、該当する第1のトランジスタ11がオンして、そ
のメモリセル9内の第3のトランジスタ22がビット反
転信号線8に接続される。これによって、インバータ1
2に記憶されているデータに変更を加えずに、初期値の
データを読みだすことが可能となる。
【0031】実施例4.次に、この発明の実施例4を図
について説明する。図6はこの実施例4に係るマイクロ
コンピュータの構成を示すブロック図である。図におい
て、24は基本的には図3に示した実施例2によるもの
と同等のSRAMによるメモリセルアレイ5を有する記
憶装置であるが、そのメモリセルアレイ5のメモリセル
9が複数のブロックに分割され、初期化信号線19がそ
の各ブロック毎に独立に設けられている。25はそのよ
うな記憶装置24の各初期化信号線19に信号を出力し
て、メモリセル9内の転送手段である第2のトランジス
タ20を前記ブロック単位で選択的に有効にする制御手
段である。
【0032】また、図7は上記記憶装置24と制御手段
25の内部構成を示すブロック図であり、記憶装置24
内の各部には、相当部分に部2と同一符号を付してその
説明を省略する。また、制御手段25内において、26
はCPU13によって値が書き込まれるレジスタであ
り、27はこのレジスタに書き込まれた値をデコードし
て、デコード結果を初期化信号線19のそれぞれに出力
する初期化信号デコーダである。また、図8は前記メモ
リセルアレイ5の内部構成を示す回路図で、ブロック分
けされたメモリセル9の各ブロック毎に初期化信号線1
9が独立に設けられている点を除けば、図3に示したも
のと同一である。なお、この図8では、メモリセル9を
4つのブロックに分割したものが示されている。
【0033】次に動作について説明する。CPU13は
バス18を介してレジスタ26に値を書き込み、その値
はレジスタ26より初期化信号デコーダ27に送られ
る。初期化信号デコーダ27はその値をデコードし、そ
のデコード結果に基づいて所定の初期化信号線19をH
にする。全ての初期化信号線19がHとなった場合、各
メモリセル9には初期値がライトされる。その後、前記
レジスタ26に書き込んだ値を消去すれば各初期化信号
線19はLに戻り、メモリセルアレイ5はSRAMとし
て通常のリード・ライトが可能となる。これにより、当
該マイクロコンピュータは図12に示した従来のものと
同様に動作してプログラムの処理を行う。
【0034】ここで、このメモリセルアレイ5の一部を
ROMとして使用する場合には、該当するブロックの初
期化信号線19をHにするための値を、CPU13より
レジスタ26に送り、その値を書き込んだままとしてお
く。これによってその初期化信号線19は通常Hとなる
ため、該当するブロックのメモリセル9では第2のトラ
ンジスタ20がオンしたままとなり、従って、インバー
タ12には初期値のデータが設定されてデータをライト
することはできなくなる。一方、入出力部1へ外部より
アドレスを与えれば、第1のトランジスタ11はオンす
るので、当該ブロックのメモリセル9からは初期値のデ
ータをリードすることができる。
【0035】このように、このマイクロコンピュータで
は、初期化信号線19がLのブロックのメモリセル9は
RAMとして、Hのブロックのメモリセル9はROMと
してそれぞれ動作するため、レジスタ26に書き込む値
を変更することで、RAMで動作するブロックの数とR
OMで動作するブロックの数とをソフトウェア的に変更
することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、初期化信号線からの信号によって制約される転
送手段を介して、固定記憶要素の保持している初期値の
データを随時書換記憶要素に転送するように構成したの
で、データの初期化を著しく高速化できる効果がある。
【0037】また、請求項2に記載の発明によれば、随
時書換記憶要素をキャパシタで、固定記憶要素を初期値
のデータに対応して電源あるいはグランドに接続される
リード線で形成し、随時書換記憶要素とビット信号線ま
たはビット反転信号線の接続をゲート端子がワード信号
線に接続された第1のトランジスタで、随時書換記憶要
素と固定記憶要素の接続をゲート端子が初期化信号線に
接続された第2のトランジスタで行うように構成したの
で、高速にデータの初期化が行えるDRAMが得られる
効果がある。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記実施例2におけるキャパシタを、互いの入力端子と出
力端子とが相互に接続された1対のインバータで代替す
るように構成したので、高速にデータの初期化が行える
SRAMが得られる効果がある。
【0039】また、請求項4に記載の発明によれば、第
1のトランジスタおよび第2のトランジスタと随時書換
記憶要素との接続を、選択信号線にゲート端子が接続さ
れた第3のトランジスタを介して行うように構成したの
で、随時書換記憶要素の内容を破壊せずに、固定記憶要
素の内容をリードすることが可能となる効果がある。
【0040】また、請求項5に記載の発明によれば、メ
モリセルを複数のブロックに分割してそのブロック毎に
独立の初期化信号線を設け、ブロック単位で転送手段を
選択的に有効にするように構成したので、内蔵している
記憶装置のRAMとROMの容量比をソフトウェア的に
変更することが可能なマイクロコンピュータが得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による記憶装置におけるメ
モリセルアレイの内部構成を示す回路図である。
【図2】上記実施例による記憶装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】この発明の実施例2による記憶装置におけるメ
モリセルアレイの内部構成を示す回路図である。
【図4】この発明の実施例3による記憶装置におけるメ
モリセルアレイの内部構成を示す回路図である。
【図5】上記実施例による記憶装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】この発明の実施例4によるマイクロコンピュー
タの構成を示すブロック図である。
【図7】上記実施例における記憶装置および制御手段の
内部構成を示すブロック図である。
【図8】上記実施例の記憶装置におけるメモリセルアレ
イの内部構成を示す回路図である。
【図9】従来の記憶装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の記憶装置におけるメモリセルアレイの
一例の内部構成を示す回路図である。
【図11】従来の記憶装置におけるメモリセルアレイの
他の一例の内部構成を示す回路図である。
【図12】従来のマイクロコンピュータの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
6 ワード信号線 7 ビット信号線 8 ビット反転信号線 9 メモリセル 10 随時書換記憶要素(キャパシタ) 11 スイッチ手段(第1のトランジスタ) 12 随時書換記憶要素(インバータ) 19 初期化信号線 20 転送手段(第2のトランジスタ) 21 選択信号線 22 第3のトランジスタ 24 記憶装置 25 制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード信号線と、前記各ワード信
    号線に交差するように配置された複数のビット信号線お
    よびビット反転信号線と、それぞれが前記各ワード信号
    線と前記各ビット信号線との交点に設けられたメモリセ
    ルとを備えた半導体記憶装置において、前記ワード信号
    線と平行に初期化信号線を配置し、前記メモリセルが、
    リード・ライト可能な1ビットデータの随時書換記憶要
    素と、リードのみが可能な1ビットデータの固定記憶要
    素と、前記ワード信号線からの信号に応じて、前記随時
    書換記憶要素と前記ビット信号線またはビット反転信号
    線との接続をスイッチングするスイッチ手段と、前記初
    期化信号線からの信号に応じて、前記固定記憶要素の保
    持するデータを前記随時書換記憶要素に転送する転送手
    段を有することを特徴とする記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記随時書換記憶要素を電荷を保持する
    キャパシタで、前記固定記憶要素を記憶される1ビット
    データに対応して電源あるいはグランドに接続されるリ
    ード線で、前記スイッチング手段を、ゲート端子が前記
    ワード信号線に、ソースドレイン端子の一端が前記随時
    書換記憶要素に、他端が前記ビット信号線またはビット
    反転信号線に接続された第1のトランジスタで、前記転
    送手段を、ゲート端子が前記初期化信号線に、ソースド
    レイン端子の一端が前記随時書換記憶要素に、他端が前
    記固定記憶要素に接続された第2のトランジスタで、そ
    れぞれ形成したことを特徴とする請求項1に記載の記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 前記随時書換記憶要素を互いの入力端子
    と出力端子を相互に接続した1対のインバータで、前記
    固定記憶要素を記憶される1ビットデータに対応して電
    源あるいはグランドに接続されるリード線で、前記スイ
    ッチング手段を、ゲート端子が前記ワード信号線に、ソ
    ースドレイン端子の一端が前記随時書換記憶要素に、他
    端が前記ビット信号線またはビット反転信号線に接続さ
    れた第1のトランジスタで、前記転送手段を、ゲート端
    子が前記初期化信号線に、ソースドレイン端子の一端が
    前記随時書換記憶要素に、他端が前記固定記憶要素に接
    続された第2のトランジスタで、それぞれ形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ワード信号線と平行にさらに選択信
    号線を設け、前記選択信号線にゲート端子が接続された
    第3のトランジスタを介して、前記第1のトランジスタ
    および第2のトランジスタと前記随時書換記憶要素との
    間の接続を行うことを特徴とする請求項3に記載の記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 それぞれが、前記随時書換記憶要素、固
    定記憶要素、スイッチ手段、および転送手段を有する複
    数のメモリセルより成り、前記メモリセルを複数のブロ
    ックに分割して、前記初期化信号線を前記各ブロック毎
    に互いに独立に有する記憶装置と、前記各初期化信号線
    に信号を出力し、前記メモリセルの転送手段を前記ブロ
    ック単位で選択的に有効にする制御手段とを備えたマイ
    クロコンピュータ。
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