JPH06175138A - 液晶配向剤 - Google Patents

液晶配向剤

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JPH06175138A
JPH06175138A JP34987592A JP34987592A JPH06175138A JP H06175138 A JPH06175138 A JP H06175138A JP 34987592 A JP34987592 A JP 34987592A JP 34987592 A JP34987592 A JP 34987592A JP H06175138 A JPH06175138 A JP H06175138A
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JP
Japan
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liquid crystal
synthesis example
specific polymer
polymer
bis
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Application number
JP34987592A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kawamura
繁生 河村
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Michinori Nishikawa
通則 西川
Hirosuke Tsuda
▲裕▼輔 津田
Nobuo Bessho
信夫 別所
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 高いフッ素含有率のジアミンを含むことを特
徴とするポリアミック酸、ポリイミド系液晶配向剤。 【効果】 液晶の配向性が良好で、4°以上の高いプレ
チルト角を発現し、かつそのラビング圧依存性が小さ
い、種々の液晶表示素子用として好適な液晶配向膜が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶配合剤に関する。
さらに詳しくは、液晶の配向性が良好でプレチルト角が
大きい液晶配向剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、正の誘電異方性を有するネマチッ
ク型液晶を、ポリイミドなどからなる液晶配向膜を有す
る透明電極付き基板でサンドイッチ構造にし、液晶分子
の長軸が基板間で90°連続的に捻れるようにしてなる
TN型液晶セルを有する液晶表示素子(TN型表示素
子)が知られている。このTN型液晶素子における液晶
の配向は、ラビング処理が施された液晶配向膜により形
成されている。また、最近では、コントラストおよび視
覚依存性に優れた液晶表示素子であるSBE(Super tw
isted birefringency effect)表示素子が開発されてい
る。SBE表示素子は、液晶としてネマチック型液晶に
光学物質であるカイラル剤をブレンドしたものを用い、
液晶分子の長軸を基板間で180°以上連続的に捻るこ
とにより生じる複屈折効果を利用するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られているポリイミドなどからなる液晶配向膜を用いて
SBE表示素子を作製した場合、液晶配向膜のプレチル
ト角が小さいため、液晶を基板間で180°以上捻るこ
とができず、所要の表示機能を得ることは困難である。
このため、SBE表示素子においては、液晶を配向させ
るために、二酸化ケイ素を斜方蒸着して形成した液晶配
向膜を用いる必要があるが、この配向膜は製造工程が煩
雑で大量生産には適さないという問題があった。また、
TN型表示素子においても、液晶セル駆動時のリバース
チルト現象による表示不良を抑制するために、高いプレ
チルト角を有する液晶配向膜が望まれるようになってき
た。高いプレチルト角発覚のために、ポリマー中への長
鎖アルキル基の導入などが試みられているが、ラビング
時のラビング圧を大きくすると、プレチルト角が大きく
低下するという問題点を有していた。本発明の目的は、
前記従来の問題点を解決し、液晶の配向性が良好で、プ
レチルト角が大きく、またプレチルト角のラビング圧依
存が小さい、液晶配向剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点につき鋭意検
討した結果、フッ素原子含有率の高いジアミン化合物を
使用することにより、4.0°以上の高いプレチルト角
を発現させる液晶配向剤を得ることが可能となった。本
発明は、下記一般式(I)
【0005】
【化6】
【0006】で表わされるテトラカルボン酸二無水物
(以下、「化合物(I)」という)、および下記一般式
(II)〜(IV)から選ばれる
【0007】
【化7】
【0008】
【化8】
【0009】
【化9】
【0010】[式中、R4 、R5 、R6 、R7 はCn
2n+1(nは1以上の整数)で表わされるフッ素置換アル
キル基を示し、これらは互いに同一でも異なっていても
よく、R8 、R9 は−O−、−S−、−CH2 −、−O
CO−、−COO−、−NHCO−、−CONH−、−
CO−から選ばれる2価の有機基を示し、これらは互い
に同一でも異なっていてもよく、R10、R11、R12、R
13はアルキル基、アルコキシ基、Cn 2n+1(nは1以
上の整数)で表わされるフッ素置換アルキル基またはハ
ロゲン原子を示し、これらは互いに同一でも異なってい
てもよく、a、bは0または1、c、fは0〜3の整
数、d、eは0〜4の整数、をそれぞれ示す。]から選
ばれるフッ素原子を含有するジアミン化合物(以下、
「化合物(II)という」)、および下記一般式(V)
【0011】
【化10】
【0012】[式中、R3 は2価の有機基を示す。]で
示されるジアミン化合物(以下、「化合物(III)と
いう)」)とを反応させて得られる重合体(以下、「特
定重合体I」という)および/または該重合体をイミド
化した重合体(以下、「特定重合体II」という)を含
有することを特徴とする液晶配向剤に関する。
【0013】本発明に用いられる化合物(I)として
は、例えばブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二
無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボルナン−2
−酢酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフラン
テトラカルボン酸二無水物、4−(2,5−ジオキソテ
トラヒドロフラン−3−イル)テトラリン−1,2−ジ
カルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒ
ドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,
2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]−
オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸
二無水物などの脂肪族または脂環族テトラカルボン酸二
無水物;ピロメリット酸二無水物、3,3′,4,4′
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3′
4,4′−ビフェニルスルヘホンテトラカルボン酸二無
水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸
二無水物、3,3′4,4′−ビフェニルエーテルテト
ラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ジメチル
ジフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、3,
3′,4,4′−テトラフェニルシランテトラカルボン
酸二無水物、1,2,3,4−フランテトラカルボン酸
二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4′−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスル
ホン二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,3′
4,4′−パーフルオロイソプロピリデンジフタル酸二
無水物、3,3′4,4′−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、ビス(フタル酸)フェニルホスフィンオキ
サイド二無水物、p−フェニレン−ビス(トリフェニル
フタル酸)二無水物、m−フェニレン−ビス(トリフェ
ニルフタル酸)二無水物、ビス(トリフェニルフタル
酸)−4,4′−ジフェニルエーテル二無水物、ビス
(トリフェニルフタル酸)−4,4′−ジフェニルメタ
ン二無水物などの芳香族テトラカルボン酸二無水物を挙
げることができる。これらのうちでは、1,2,3,4
−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,
3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水
物、およびピロメリット酸二無水物が好ましく、2,
3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物が
特に好ましい。これらは1種単独で、または2種以上混
合して用いられる。
【0014】本発明に用いられる化合物(II)として
は、2,2−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパ
ン,
【0015】
【化11】
【0016】
【化12】
【0017】
【化13】
【0018】4,4′−ジアミノ−2,2′−ビス(ト
リフルオロメチル)ビフェニル、4,4′−ジアミノ−
2,2′−ビス(トリフルオロメチル)−ベンズアニリ
ド、4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)−オクタ
フルオロビフェニル、4,4′−ビス[(4−アミノ−
2−トリフルオロメチル)フェノキシ]−オクタフルオ
ロビフェニルなどを、特に好ましい例として挙げること
ができる。これらは1種単独で、または2種以上混合し
て用いられる。
【0019】本発明に用いられる一般式(V)中のR3
は2価の有機基であり、化合物(III)としては、例
えばp−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、3,5−ジアミノ安息香酸、4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニルエタ
ン、4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、4,
4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、1,5−ジアミノナフタレン、
3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル、
4,4′−ジアミノベンズアニリド、3,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノベンゾフェ
ノン、3,4′−ジアミノベンゾフェノン、4,4′−
ジアミノベンゾフェノン、2,2−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフル
オロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス−[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]スルホン、1,4−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノ
フェニル)−10−ヒドロアントラセン、2,7−ジア
ミノフルオレン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)
フルオレン、4,4′−メチレン−ビス(2−クロロア
ニリン)、2,2′,5,5′−テトラクロロ−4,
4′−ジアミノビフェニル、2,2′−ジクロロ−4,
4′−ジアミノ−5,5′−ジメトキシビフェニル、
3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフェニ
ル、1,4,4′−(p−フェニレンイソプロピリデ
ン)ビスアニリン、4,4′−(m−フェニレンイソプ
ロピリデン)ビスフニリンなどの芳香族ジアミン;ジア
ミノテトラフェニルチオフェンなどのヘテロ原子を有す
る芳香族ジアミン;メタキシリレンジアミン、1,3−
プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチ
レンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレン
ジアミン、4,4−ジアミノヘプタメチレンジアミン、
1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミ
ン、テトラヒドロジシクロペンタジエニレンジアミン、
ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダニレンジメチレン
ジアミン、トリシクロ[6,2,1,02,7 ]−ウンデ
シレンジメチルジアミン、4,4′−メチレンビス(シ
クロヘキシルアミン)などの脂肪族または脂環族ジアミ
ン;
【0020】
【化14】
【0021】[式中、R14はメチル基、エチル基、プロ
ピル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシク
ロアルキル基またはフェニル基などのアリール基のよう
な炭素数1〜12の炭化水素基を示し、pは1〜3、q
は1〜20のそれぞれ整数を示す。]などで表わされる
ジアミノオルガノシロキサンが挙げられる。これらのな
かで、p−フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン、1,5−ジアミノナフタレン、2,7
−ジアミノフルオレン、4,4′−ジアミノジフェニル
スルフィド、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、
9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,
2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパンが好ましく、特に、p−
フェニレンジアミン、1,5−ジアミノナフタレン、
2,7−ジアミノフルオレンが好ましい。これらは単独
で、または2種以上を組み合せて使用できる。
【0022】上記化合物(II)および化合物(II
I)の使用割合は、ジアミン化合物の総量に対して、化
合物(II)は好ましくは5〜99モル%、さらに好ま
しくは10〜90モル%であり、化合物(III)は好
ましくは99〜5モル%、さらに好ましくは90〜10
モル%である。これらの使用割合が上記範囲外ではプレ
チルト角が4.0°未満となる場合がある。
【0023】本発明に用いられる特定重合体Iは、化合
物(I)とジアミン化合物[化合物(II)および化合
物(III)]とを有機溶媒中で、通常0〜150℃、
好ましくは0〜100℃の反応温度で反応させることに
より得られる。化合物(I)とジアミン化合物の使用割
合は、ジアミン化合物中のアミノ基1当量に対して化合
物(I)の酸無水物基を0.2〜2当量とするのが好ま
しく、より好ましくは0.3〜1.2当量である。
【0024】上記有機溶媒としては、反応で生成する特
定重合体Iを溶解しうるものであれば特に制限はない。
例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、テレラメチル
尿素、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどの非プロト
ン系極性溶媒;m−クレゾール、キシレノール、フェノ
ール、ハロゲン化フェノールなどのフェノール系溶媒を
挙げることができる。有機溶媒の使用量は、通常、化合
物(I)および全ジアミン化合物の総量が、反応溶液の
全量に対して0.1〜30重量%になるようにするのが
好ましい。
【0025】本発明に用いられる特定重合体IIは、上
記した特定重合体Iを加熱して、また脱水剤およびイミ
ド化触媒の存在下でイミド化することにより得られる。
加熱によりイミド化する場合の反応温度は、通常60〜
200℃、好ましくは100〜170℃である。反応温
度が60℃未満では反応の進行が遅れ、また200℃を
超えると特定重合体IIの分子量が大きく低下すること
がある。また、脱水剤およびイミド化触媒の存在下でイ
ミド化する場合の反応は、前記した有機溶媒中で行なう
ことができる。反応温度は、通常0〜180℃、好まし
くは60〜150℃である。
【0026】脱水剤としては無水酢酸、無水プロピオン
酸、無水トリフルオロ酢酸などの酸無水物を用いること
ができる。また、イミド化触媒としては、例えばピリジ
ン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの3級
アミンを用いることができるが、これらに限定されるも
のではない。脱水剤の使用量は、特定重合体Iの繰り返
し単位1モルに対して1.6〜20モルとするのが好ま
しい。また、イミド化触媒の使用量は、使用する脱水剤
1モルに対し0.5〜10モルとするのが好ましい。
【0027】なお、前記有機溶媒には、貧溶媒であるア
ルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、ハロ
ゲン化炭化水素類、炭化水素類を生成する重合体が析出
しない程度で併用することができる。かかる貧溶媒とし
ては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、シクロヘキサノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、トリエチレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メタ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジエチル、マロ
ン酸ジエチル、ジエチルエーテル、エチレングリコール
メチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、
エチレングリコール−n−プロピルエーテル、エチレン
グリコール−i−プロピルエーテル、エチレングリコー
ル−n−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,4−ジクロロブタン、トリクロロエタン、クロ
ルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを挙
げることができる。
【0028】このようにして得られる特定重合体Iまた
はIIの固有粘度[ηinh =(1nηrel/C、C=
0.5g/dl、30℃、N,−メチル−2−ピロリド
ン中、以下同条件にて固有粘度を測定]は、通常0.0
5〜10dl/g、好ましくは0.05〜5dl/gで
ある。
【0029】本発明の液晶配合剤は、特定重合体Iおよ
び/またはIIを含有するが、これらの特定重合体の分
子量を調節し、最適な基板への塗布性を実現するため
に、モノアミン化合物(I)、(II)および(II
I)の反応時に添加してもよい。この際に用いるモノア
ミンとしては、例えばアニリン、シクロヘキシルアミ
ン、n−ブチルアミン、n−ペンチルアミン、n−ヘキ
シルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミ
ン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン、n−ウンデ
シルアミン、n−ドデシルアミン、n−トリデシルアミ
ン、n−テトラデシルアミン、n−ペンタデシルアミ
ン、n−ヘキサデシルアミン、n−ヘプタデシルアミ
ン、n−オクタデシルアミン、n−エイコシルアミンな
どを挙げることができる。
【0030】また、本発明の液晶配合剤は、特定重合体
Iおよび/またはIIと基板との接着性を改善する目的
で、官能性シラン含有化合物を含有することができる。
官能性シラン化合物としては、例えば3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシラン、2
−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミ
ノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシ
シラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N
−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシリルプロピ
ルトリエチレントリアミン、N−トリメトキシシリルプ
ロピルトリエチレントリアミン、10−トリメトキシイ
シリル−1,4,7−トリアザデカン、10−トリエト
キシシリル−1,4,7−トノアザデカン、9−トリメ
トキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−
トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテー
ト、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシエチレ
ン)−3−アミノプロピルトリエトキシシランなどが挙
げられる。
【0031】本発明の液晶配向剤を用いて得られる液晶
表示素子は、例えば次の方法によって製造することがで
きる。まず、透明導電膜が設けられた基板の透明導電膜
側に、本発明の液晶配向剤をロールコーター法、スピン
ナー法、印刷法などで塗布し、80〜250℃、好まし
くは120〜200℃の温度で加熱して塗膜を形成させ
る。この塗膜は、通常0.001〜1μm、好ましくは
0.005〜0.5μmである。形成された塗膜は、ナ
イロンなどの合成繊維からなる布を巻き付けたロールで
ラビング処理を行なうことにより、液晶配向膜とされ
る。上記基板としては、例えばフロートガラス、ソーダ
ガラスなどのガラス、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポ
リカーボネートなどのプラスチックフィルムなどからな
る透明基板を用いることができる。上記透明導電膜とし
ては、SnO2 からなるNESA膜、In2 3 −Sn
2 からなるITO膜などに用いることができ、これら
の透明導電膜のパターンニングには、フォト・エッチン
グ法、予めマスクを用いる方法などが用いられる。
【0032】液晶配向剤の塗布に際しては、基板および
透明導電膜と塗膜との接着性をさらに良好にするため
に、基板および透明導電膜上に、予め官能シラン含有化
合物、チタネートなどを塗布することもできる。液晶配
向膜が形成された基板は、その2枚を液晶配向膜をラビ
ング方向が直交または逆平行となるように対向させ、基
板の間の周辺部をシール剤でシールし、液晶を充填し、
充填孔を封止して液晶セルとし、その両面に偏向方向が
それぞれ基板の液晶配向膜のラビング方向と一致または
直交するように張り合わせることにより液晶表示素子と
される。
【0033】上記シール剤としては、例えば硬化剤およ
びスペンサーとしての酸化アルミニウム球を含有したエ
ポキシ樹脂などを用いることができる。上記液晶として
は、ネマティック型液晶、スメクティック型液晶、その
中でもネマティック型液晶を形成させるものが好まし
く、例えばシッフベース系液晶、アゾキシ型液晶、ビフ
ェニル系液晶、フェニルシクロヘキサン系液晶、エステ
ル系液晶、ターフェニル系液晶、ビフェニルシクロヘキ
サン系液晶、ピリミジン系液晶、ジオキサン系液晶、ビ
シクロオクタン系液晶、キュバン系液晶などが用いられ
る。また、これらの液晶に、例えばコレスチルクロライ
ド、コレステリルノナエート、コレステリルカーボネー
トなどのコレステリック液晶や商品名C−15、CB−
15(メルク社製)として販売されているようなカイラ
ル剤などを添加して使用することもできる。さらに、p
−デシロキシベンジリデン−p−アミノ−2−メチルブ
チルシンナメートなどの強誘電性液晶も使用することが
できる。液晶セルの外側に使用される偏向板としては、
ポリビニルアルコールを延伸配向させながら、ヨウ素を
吸収させたH膜と呼ばれる偏向膜を酢酸セルロース保護
膜で挟んだ偏向板、またはH膜そのものからなる偏向板
などを挙げることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもの
ではない。なお、実施例中におけるプレチルト角の測定
は、[T.J. Schffer, et al., J.Appl. Phys., 19, 201
3. (1980) ]に記載の方法に準拠し、He−Neレーザ
ー光を用いる結晶回転法により行なった。また、液晶セ
ルの配向性評価は、電圧をオン・オフさせたときの液晶
セル中の異常ドメインの有無を偏向顕微鏡で観察し、異
常ドメインの認められない場合を良好と判断した。
【0035】合成例1 2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水
物13.76g、p−フェニレンジアミン1.66g、
および2,2−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフル
オロメチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロ
パン29.58gをγ−ブチロラクトン405gに溶解
させ、60℃で6時間反応させた。次いで、反応混合物
を大過剰のメタノールに注ぎ、反応生成物を沈殿させ
た。その後、メタノールで洗浄し、減圧下40℃で15
時間乾燥させて、固有粘度0.92dl/gの特定重合
体Ia40.58gを得た。
【0036】合成例2 合成例1で得られた特定重合体Ia40.00gを80
0gのγ−ブチロラクトンに溶解し、21.59gのピ
リジンと16.72gの無水酢酸を添加し、115℃で
4時間イミド化反応させた。次いで、反応生成液を合成
例1と同様に沈殿させ、固有粘度0.94dl/gの特
定重合体IIa35.65gを得た。
【0037】合成例3 合成例1において、酸無水物を16.83g、p−フェ
ニレンジアミンを4.06g、および2,2−ビス[4
−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)
フェニル]ヘキサフルオロプロパンを24.11gとし
た以外は、合成例1と同様にして特定重合体Ibを得、
さらにこの特定重合体Ibを用いて合成例2と同様にし
てイミド化反応を行ない、固有粘度0.96dl/gの
特定重合体IIb36.30gを得た。
【0038】合成例4 合成例1において、酸無水物を21.65g、p−フェ
ニレンジアミンを7.83g、および2,2−ビス[4
−(4−アミン−2−トリフルオロメチルフェノキシ)
フェニル]ヘキサフルオロプロパンを15.52gとし
た以外は、合成例1と同様にして特定重合体Icを得、
さらにこの特定重合体Icをを用いて合成例2と同様に
してイミド化反応を行ない、固有粘度0.98dl/g
の特定重合体IIc36.55gを得た。
【0039】合成例5 合成例1において、酸無水物を13.53g、ジアミン
を1,5−ジアミノナフタレン2.39g、および2,
2−ビス[4−(4−アミン−2−トリフルオロメチル
フェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンを2
9.08gとした以外は、合成例1と同様にして特定重
合体Idを得、さらにこの特定重合体Idを用いて合成
例2と同様にしてイミド化反応を行ない、固有粘度0.
92dl/gの特性重合体IId35.43gを得た。
【0040】合成例6 合成例1において、酸無水物を13.35g、ジアミン
を4,4′−ジアミノジフェニルメタン2.95g、お
よび2,2−ビス[4−(4−アミン−2−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパ
ンを28.70gとした以外は、合成例1と同様にして
特定重合体Ieを得、さらにこの特定重合体Ieを用い
て合成例2と同様にしてイミド化反応を行ない、固有粘
度0.99dl/gの特性重合体IIe36.07gを
得た。
【0041】合成例7 合成例1において、酸無水物を13.36g、ジアミン
を2,7−ジアミノフルオレン2.92g、および2,
2−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチル
フェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンを2
8.72gとした以外は、合成例1と同様にして特定重
合体Ifを得、さらにこの特定重合体Ifを用いて合成
例2と同様にしてイミド化反応を行ない、固有粘度0.
95dl/gの特定重合体IIf36.60gを得た。
【0042】合成例8 合成例1において、酸無水物を13.01g、p−フェ
ニレンジアミンを1.57、および含フッ素ジアミンを
一般式(VI)で示される化合物30.41gとした以
外は、合成例1と同様にして特定重合体Igを得、さら
にこの特定重合体Igを用いて合成例2と同様にしてイ
ミド化反応を行ない、固有粘度0.94dl/gの特定
重合体IIg35.30gを得た。
【0043】合成例9 合成例1において、酸無水物を13.04g、p−フェ
ニレンジアミンを1.57g、および含フッ素ジアミン
を一般式(VII)で示される化合物30.39gとし
た以外は、合成例1と同様にして特定重合体Ihを得、
さらにこの特定重合体Ihを用いて合成例2と同様にし
てイミド化反応を行ない、固有粘度0.914dl/g
の特定重合体IIh36.40gを得た。
【0044】合成例10 合成例1において、酸無水物を13.82g、p−フェ
ニレンジアミンを1.67g、および含フッ素ジアミン
を一般式(VIII)で示される化合物29.52gと
した以外は、合成例1と同様にして特定重合体Iiを
得、さらにこの特定重合体Iiを用いて合成例2と同様
にしてイミド化反応を行ない、固有粘度0.914dl
/gの特定重合体IIi36.40gを得た。
【0045】合成例11 合成例1において、酸無水物を20.53g、p−フェ
ニレンジアミンを2.48g、および含フッ素ジアミン
を4,4′−ジアミノ−2,2′−ビス(トリフルオロ
メチル)ビフェニル21.99gとした以外は、合成例
1と同様にして特定重合体Ijを得、さらにこの特定重
合体Ijを用いて合成例2と同様にしてイミド化反応を
行ない、固有粘度0.92dl/gの特定重合体IIj
36.54gを得た。
【0046】合成例12 合成例1において、酸無水物を18.19g、p−フェ
ニレンジアミンを2.19g、および含フッ素ジアミン
を4,4′−ジアミノ−2,2′−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンズアニリド24.62gとした以外は、合
成例1と同様にして特定重合体Ikを得、さらにこの特
定重合体Ikを用いて合成例2と同様にしてイミド化反
応を行ない、固有粘度0.92dl/gの特定重合体I
Ik36.54gを得た。
【0047】合成例13 合成例1において、酸無水物を15.87g、p−フェ
ニレンジアミンを1.92g、および含フッ素ジアミン
を4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)−オクタフ
ルオロビフェニル27.21gとした以外は、合成例1
と同様にして特定重合体Ilを得、さらにこの特定重合
体Ilを用いて合成例2と同様にしてイミド化反応を行
ない、固有粘度0.96dl/gの特定重合体IIl3
5.44gを得た。
【0048】合成例14 合成例1において、酸無水物を13.68g、p−フェ
ニレンジアミンを1.65g、および含フッ素ジアミン
を4,4′−ビス[(4−アミノ−2−トリフルオロメ
チル)フェノキシ]オクタフルオロビフェニル29.6
7gとした以外は、合成例1と同様にして特定重合体I
mを得、さらにこの特定重合体Imを用いて合成例2と
同様にしてイミド化反応を行ない、固有粘度0.93d
l/gの特定重合体IIm34.85gを得た。
【0049】合成例15 合成例1において、酸無水物をピロメリット酸二無水物
8.26g、p−フェニレンジアミンを1.54g、
2,2−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメ
チルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンを
15.20g、および反応溶媒をN−メチル−2−ピロ
リドン225gとした以外は、合成例1と同様にして特
定重合体Inを得、さらにこの特定重合体Inを用いて
合成例2と同様にしてイミド化反応を行ない、固有粘度
1.08dl/gの特定重合体IIn17.25gを得
た。
【0050】合成例16 合成例1において、酸無水物をシクロブタン二無水物
7.68g、p−フェニレンジアミンを1.59g、
2,2−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメ
チルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンを
15.73g、および反応溶媒をN−メチル−2−ピロ
リドン225gとした以外は、合成例1と同様にして特
定重合体Ioを得、さらにこの特定重合体Ioを用いて
合成例2と同様にしてイミド化反応を行ない、固有粘度
1.03dl/gの特定重合体IIo18.20gを得
た。
【0051】合成例17 合成例1において、酸無水物を15.76g、p−フェ
ニレンジアミンを1.90g、およ含フッ素ジアミンを
2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ヘキサフルオロプロパン27.34gとした以外
は、合成例1と同様にして特定重合体Ipを得、さらに
この特定重合体Ipを用いて合成例2と同様にしてイミ
ド化反応を行ない、固有粘度0.94dl/gの特定重
合体IIp34.25gを得た。
【0052】実施例1 合成例1で得られた重合体Ia5gをγ−ブチロラクト
ン120gに溶解させて、固形分濃度4重量%の溶液と
し、この溶液を孔径1μmのフィルターで濾過し、液晶
配合剤溶液を調製した。この溶液を、ITO膜からなる
透明電極付きガラス基板の上に、透明電極面に回転数3
000rpmで3分間スピンナーを用いて塗布し、18
0℃で1時間乾燥し、乾燥膜厚0.05μmの塗膜を形
成した。この塗膜にナイロン製の布を巻き付けたロール
を有するラビングマシーンにより、ロール毛足押し込み
長0.6mm、ロールの回転数500rpm、ステージ
の移動速度1cm/秒でラビング処理を行なった。次
に、一対のラビング処理された基板の液晶配合膜を有す
るそれぞれの外縁に、直径17μmの酸化アルミニウム
球入りエポキシ樹脂接着剤をスクリーン印刷塗布した
後、一対の基板を液晶配向膜面が相対するように、しか
もラビング方向が逆平行になるように重ね合わせて圧着
し、接着剤を硬化させた。次いで、液晶注入口より一対
の基板間に、ネマティック型液晶(メルク社製、ZLI
−2293)を充填した後、エポキシ系接着剤で液晶注
入口を封止し、基板の外側の両面に偏向板を、偏向板の
偏向方向がそれぞれの基板の液晶配向膜のラビング方向
と一致するように張り合わせ、液晶表示素子を作製し
た。得られた液晶表示素子の配向性は良好であり、プレ
チルト角を測定したところ、7.2°であった。
【0053】実施例2〜16 実施例1において、合成例2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16で
得られた特定重合体IIa、IIb、IIc、IId、
IIe、IIf、IIg、IIh、IIi、IIj、I
Ik、IIl、IIm、IIn、IIoを用いた以外
は、実施例1と同様にして液晶表示素子を作製し、その
液晶表示素子の配向性およびプレチルト角を測定し、結
果を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】実施例16〜20 実施例1において、合成例2で得られた特定重合体II
aを用い、ラビング時のロール毛足押し込み長(ラビン
グ圧に比例する)を0.2、0.4、0.8、1.0m
mに変化させた以外は、実施例1と同様にして液晶表示
素子を作製し、その液晶表示素子の配向性およびプレチ
ルト角を測定し、結果を表2に示した。
【0056】
【表2】
【0057】実施例21〜24 実施例1において、合成例11で得られた特定重合体I
Ijを用い、ラビング時のロール毛足押し込み長(ラビ
ング圧に比例する)を0.2、0.4、0.8、1.0
mmに変化させた以外は、実施例1と同様にして液晶表
示素子を作製し、その液晶表示素子の配向性およびプレ
チルト角を測定し、結果を表3に示した。
【0058】
【表3】
【0059】実施例25〜28 実施例1において、合成例13で得られた特定重合体I
Ilを用い、ラビング時のロール毛足押し込み長(ラビ
ング圧に比例する)を0.2、0.4、0.8、1.0
mmに変化させた以外は、実施例1と同様にして液晶表
示素子を作製し、その液晶表示素子の配向性およびプレ
チルト角を測定し、結果を表4に示した。
【0060】
【表4】
【0061】比較例1 合成例17で得られた特定重合体IIpを用いた以外
は、実施例1と同様にして液晶表示素子を作製し、その
評価を行なったところ、プレチルト角は2.7°であっ
た。
【0062】
【発明の効果】本発明の液晶配向剤によれば、配向性が
良好で、4°以上の高いプレチルト角を発現し、かつそ
のラビング圧依存性が小さい、SBEまたはTN型表示
用として好適な液晶配向膜が得られる。また、本発明の
液晶配向剤を用いて形成した液晶配向膜を有する液晶表
示素子は、使用する液晶を選択することにより、SH
(Super Homeotropic)表示素子、強誘電表示素子にも好
適に使用することができる。さらに、本発明の液晶配合
剤を用いて形成した配向膜を有する液晶表示素子は、液
晶の配向性および信頼性に優れ、種々の装置に有効に使
用でき、例えば卓上計算機、腕時計、置時計、係数表示
板、ワードプロセッサ、パーソナルコンピューター、液
晶テレビなどの表示装置に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 ▲裕▼輔 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 別所 信夫 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 で示されるテトラカルボン酸二無水物および下記一般式
    (II)〜(IV) 【化2】 【化3】 【化4】 [式中、R4 、R5 、R6 、R7 はCn 2n+1(nは1
    以上の整数)で表わされるフッ素置換アルキル基を示
    し、これらは互いに同一でも異なっていてもよく、
    8 、R9 は−O−、−S−、−CH2 −、−OCO
    −、−COO−、−NHCO−、−CONH−、−CO
    −から選ばれる2価の有機基を示し、これらは互いに同
    一でも異なっていてもよく、R10、R11、R12、R13
    アルキル基、アルコキシ基、Cn 2n+1(nは1以上の
    整数)で表わされるフッ素置換アルキル基またはハロゲ
    ン原子を示し、これらは互いに同一でも異なっていても
    よく、a、bは0または1、c、fは0〜3の整数、
    d、eは0〜4の整数、をそれぞれ示す。]から選ばれ
    るフッ素原子を含有するジアミン化合物、および下記一
    般式(V) 【化5】 [式中、R3 は2価の有機基を示す。]で示されるジア
    ミン化合物とを反応させて得られる重合体および/また
    は該重合体をイミド化した重合体を含有することを特徴
    とする液晶配向剤。
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