JPH0616998B2 - 箱体の切断方法 - Google Patents

箱体の切断方法

Info

Publication number
JPH0616998B2
JPH0616998B2 JP63226151A JP22615188A JPH0616998B2 JP H0616998 B2 JPH0616998 B2 JP H0616998B2 JP 63226151 A JP63226151 A JP 63226151A JP 22615188 A JP22615188 A JP 22615188A JP H0616998 B2 JPH0616998 B2 JP H0616998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
box
box body
cut
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63226151A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0274280A (ja
Inventor
信博 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP63226151A priority Critical patent/JPH0616998B2/ja
Publication of JPH0274280A publication Critical patent/JPH0274280A/ja
Publication of JPH0616998B2 publication Critical patent/JPH0616998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knives (AREA)
  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、段ボール箱等の箱体を切断する箱体の切断方
法に関するものであり、特に箱体の切断線を荒らし、箱
体から物品を取り出すときに手を傷めることのないよう
にした箱体の切断方法に関するものである。
(従来の技術) 箱体の切断方法に関する従来の技術としては、特開昭6
3−11297号公報、実公昭52−27178号公報
に記載のもの等が知られている。
上記公報に記載されている従来の技術について説明する
と、特開昭63−11297号公報には、箱体を搬送す
るコンベヤと、このコンベヤの上方に配置され箱体の上
縁またはその近傍をコンベヤの搬送に伴って切断するカ
ッタとを備えた箱体の切断装置が記載されている。
また、実公昭52−27178号公報には、梱包の両側
底部および上部を切断する底部カッタおよび上部カッタ
を連設してなる梱包解体装置が記載されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の従来の技術は以下のような問題点
を有していた。
即ち、特開昭63−11297号公報に記載されている
箱体の切断装置、或いは実公昭52−27178号公報
に記載されている梱包解体装置は、箱体の切断線を荒ら
すようになしてないため、箱体から物品を取り出すとき
に手を傷めることがある。
従って、本発明の目的は、仕上げ工程によって切断線を
荒らすことにより、手を傷めることなく、箱体から物品
を取り出し得る、箱体の切断方法を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決した本発明の要旨は、 1)切断刃を箱体の上縁部の切断線に沿って斜めに箱体
に当てながら移動させる切断工程と、切断刃に設けた仕
上げ具が切断刃と共に移動する仕上げ工程とを備え、上
記切断工程によって上記箱体の上縁部を切断し上記切断
線を形成すると共に、上記仕上げ工程によって上記切断
線を荒らすことを特徴とする箱体の切断方法 2)切断刃を箱体の上縁部の切断線に沿って斜めに箱体
に当てながら移動させる切断工程と、同切断工程後に側
面がヤスリ状となった円盤を切断線に沿って回転させな
がら移動する仕上げ工程とを備え、上記切断工程によっ
て上記箱体の上縁部を切断し上記切断線を形成すると共
に、上記仕上げ工程によって上記切断線を荒らすことを
特徴とする箱体の切断方法 3)停止状態の箱体を切断する、請求項1又は2記載の
箱体の切断方法 にある。
(作用) 本発明の箱体の切断方法によれば、仕上げ工程によって
切断線を荒らすことによって、箱体から物品を取り出す
ときに手を傷めることのないようにすることができる。
又、切断刃は箱体の上縁部を斜めに当てて移動させるの
で、箱体の収納物品の切断刃が接触しにくく、物品を損
傷させることが少なく箱体を切断できる。
(実施例) 以下、先ず、本発明の箱体の切断方法を実施する場合に
好適な箱体の切断装置の一実施例について説明する。
第1図は箱体の切断装置一実施例を示す正面図、第2図
はその側面図、第3図はその平面図、第4図はその要部
詳細説明図で、第5〜13図は本実施例の構成の部分及
び他の構造例を示す図面である。第1〜3図は箱体の切
断装置の全体図面であり、カッタ(1),仕上げ具につい
ては、複雑となるため構成の一部及び位置のみを示して
いる。カッタ(1),仕上げ具の構成の全体図面は第4図
に、又これらの構成の部分、その周辺の構成は第5,
6,7,9,10,11,12図に、又回転刃及び仕上
げ具の他の例を第8図に、更に箱体の切断装置を2台使
用した例の配置図を第13図に示している。これらの図
面において、(1)は箱体(A)を切断するカッタ(特に
第2,4,7図参照)、(2)はカッタ(1)を上下方向に移
動する上下移動装置、(3)はカッタ(1)を左右方向に移動
する左右移動装置、(4)はカッタ(1)を箱体(A)の切断
線(C)に沿って移動する前後移動装置、(5)は箱体
(A)を左右方向に押し圧する箱体把持装置(第3図に
おいて箱体把持装置(5)は省略されている)であり、上
下移動装置(2)及び左右移動装置(3)によりカッタ(1)を
箱体(A)の大きさに応じた所定の位置に移動した後、
第5図に示す如く、カッタ(1)を箱体(A)の切断線
(C)に沿って移動して、停止状態の箱体(A)の上縁
部(B)を切断し得るようになしてある。
上記実施例における各部について説明すると、第4図〜
第7図に示す如く、箱体(A)の左右2箇所の上縁部
(B)を同時に切断し得るように、上記カッタ(1)が2
組設けられており、それぞれのカッタ(1)は、回転刃(1
1a)、モータ(11b)、リニアベアリング(11c)等を備
えるカッタ本体部(11)と、エアーシリンダ(12a)、ブ
ラケット(12b)、リニアベアリング(12c)等を備える
エアーシリンダ部(12)と押えローラ(13a)、スプリン
グ(13b)、リニアベアリング(13c)等を備える押えロ
ーラ部(13)等で構成されており、カッタ(1)は後述する
上下移動装置(2)によって上下方向に移動されるように
なしてあると共に、カッタ本体部(11)とエアーシリンダ
部(12)とはエアーシリンダ(12a)を介して互いの距離
を変更できるようになしてある。
尚、第10図には、2mm〜8mmの厚さの段ボールからなる
箱体(A)を切断する場合に好適な回転刃(11a)の実
施例を示すが、これらの実施例に限定されるものではな
い。即ち、回転刃(11a)は箱体(A)の天面に対して6
0゜の角度で取り付けられているが、好ましくは30゜〜1
20゜、より好ましくは45゜〜75゜の角度で取り付けられ
ていればよい。また、上下方向の切り込み深さとして、
5mm〜15mmの実施例が示されているが、好ましくは2mm
〜30mm、より好ましくは3mm〜20mmであればよい。ま
た、左右方向の切り込み深さとして、4mmの実施例が示
されているが、好ましくは1mm〜10mm、より好ましくは
3mm〜5mmであればよい。また、第6図に示す如く、押
えローラ(13a)の押し出し量は箱体(A)の上縁部
(B)に対して3mm〜15mm、好ましくは6mm〜10mmであ
ればよい。このように、丸刃のような回転刃(11a)に
よって箱体の上縁部に切断線を形成した後(切断工程の
後)、その後方に設けられた第9図に示す両側面をヤス
リ状にした円盤を切断線に沿って回転させながら移動さ
せることで、切断線(C)を荒らす(仕上げ工程)。本
実施例では、第9図に示す円盤が本発明の仕上げ具とな
る。この円盤は第4図中回転刃(11a)の後にある。第
4図にはそのため図示されていない。これによって、切
断線(C)の切断面のエッジ部が鋭利となり、箱体
(A)から物品を取り出すとき手を傷めることがないよ
うにしている。この荒らしの程度は切り屑が出ない程度
にしている。又円盤の厚みは、回転刃(11a)の厚みよ
り厚くすることが好ましい。
このように、回転刃(11a)による切断工程と、ヤスリ
状の円盤による荒らし工程とは時間的に分けて行う方法
の他に、第8図に示すような回転刃に仕上げ具を設けた
ものを使用すれば、箱体の切断と同時に、回転刃と共に
回転する仕上げ具によって切断線を荒らし、仕上げ工程
と切断工程と同時に行うこともできる。
第8図(a)、(b)は周囲に本発明の仕上げ具として
のスリットを設けた回転刃の例であり、斜線の部分に本
発明の切断刃としての刃を設けてある。また、第8図
(c)は側面に本発明の仕上げ具としての小突起を設け
た本発明の切断刃としての回転刃の例である。
また、押えローラ(13)はスプリング(13b)により押え
ローラ(13a)が箱体(A)の側面上部を左右方向に押
し圧するようになしてあると共に、エアーシリンダ部(1
2)のブラケット(12b)に取り付けられたフック(12e)
と、押えローラ部(13)のリニアベアリング(13c)に取
り付けられたプレート(13d)とが、スプリング(12f)
を介して繋がれるように構成されており、エアーシリン
ダ部(12)の上下移動によって、押えローラ(13)が上下方
向に移動するようになしてある。尚、高さの低い箱体
(A)を切断する場合には、カッタ本体(11)とエアーシ
リンダ部(12)との下降によって押えローラ(13)が箱体把
持装置(5)と干渉する位置まで下降してしまうので、リ
ニアレール(21a)の下端に停止板(21d)を設け、押え
ローラ(13)が停止板(21d)より下方には下降しないよ
うになしてある。即ち、カッタ本体部(11)とエアーシリ
ンダ部(12)との下降によってスプリング(12f)を介し
て常時押し下げられている押えローラ(13)が停止板(21
d)に達すると、スプリング(12f)が圧縮され、押えロ
ーラ(13)はそれより下方には下降しない。
また、上下移動装置(2)は、リニアレール(21a)、タイ
ミングベルト(21b)、リニアベアリング(21c)等を備
える一対の昇降用マスト(21)、タイミングベルト(21
b)を駆動するためのモータ(22)及び駆動軸(23)、高さ
検出器(24)等で構成されており、エアーシリンダ部(12)
のリニアベアリング(12c)に取り付けられたプレート
(12d)を介してタイミングベルト(21b)の回動によっ
てカッタ(1)が上下方向に移動するようになしてある。
尚、一方の昇降用マスト(21)はリニアベアリング(21
c)を介して、後述する左右移動装置(3)のリニアレール
(31a)上を左右方向に移動されるようになしてある。
また、他方の昇降用マスト(21)は左右方向に対しては固
定されている。また、高さ検出器(24)は第11図及び第12
図に示す如く、エアーシリンダ(24a)、箱体検出プレ
ート(24c)、プレート取り付けロッド(24d)、ボス部
材(24e)、スプリング(24f)、長孔プレート(24g)
等で構成され、ブラケット(24h)を介してカッタ(1)の
エアーシリンダ部(12)のブラケット(12b)に取り付け
られており、エアーシリンダ(24a)のピストンロッド
(24b)の先端にはボス部材(24e)が取り付けられ、ボ
ス部材(24e)とブラケット(24h)とを貫通するプレー
ト取り付けロッド(24d)の下端には箱体検出プレート
(24c)が取り付けられている。また、箱体検出プレー
ト(24c)とボス部材(24e)との間にはスプリング(24
f)が、プレート取り付けロッド(24d)を巻回するよう
に設けられており、スプリング(24f)によって、箱体
検出プレート(24c)は常時下方へ押し下げられてい
る。また、長孔プレート(24g)は箱体検出プレート(2
4c)とボス部材(24e)とを連結している。
また、左右移動装置(3)は、リニアレール(31a)等を備
える幅寄せ用ベッド(31)、幅寄せ用ベッド(31)に平行に
配設されたボールねじ(32)、ボールねじ(32)のねじ軸
(32a)を駆動するモータ(33)等で構成されており、ボ
ールねじ(32)のね軸(32a)の回転転によってナット(3
2b)を備えるプレート(34)が左右方向に移動し、プレー
ト(34)の移動を介して、昇降用マスト(21)が左右方向に
移動するようになしてある。尚、左右移動装置(3)は後
述する前後移動装置(4)の走行台車(41)の走行によっ
て、前後方向に移動されるようになしてある。
また、前後移動装置(4)は、フレーム(6)の上面に配設さ
れたリニアレール(61)上を走行する走行台車(41)、走行
台車(41)を駆動するモータ(42)、ラック(43a)、ピニ
オン(43b)等で構成され、走行台車(41)にはカッタ
(1)、上下移動装置(2)、左右移動装置(3)が搭載されて
おり、上下移動装置(2)及び左右移動装置(3)によって予
め所定位置に移動されたカッタ(1)を走行台車(41)の走
行によって、前後方向、即ち、切断線(C)に沿った方
向(左右方向と略直交する方向)に移動するようになし
てある。
また、箱体把持装置(5)は、切断時の抵抗により箱体
(A)が転倒したり、動いたりするのを防ぐための突起
(51a)を備える一対の把持板(51)、エアーシリンダ(5
2)、案内軸(53)等で構成され、一対の把持板(51)によっ
て箱体(A)の側面下部を左右方向に押し圧するように
なしてある。また、箱体把持装置(5)のブラケット(54)
には固定ガイド(54a)が設けられている。尚、高さの
高い箱体(A)(例えば、高さが300mm以上)の場合に
は、上記一対の把持板(51)で箱体(A)の側面下部だけ
を把持すると、箱体(A)が傾いた状態で把持されるこ
ともあるために、上記一対の把持板(51)とは別の一対の
把持板(図示省略)によって、箱体(A)の側面上部を
左右方向に押し圧して把持するようになすことが好まし
い。
次に、箱体の切断装置を2台用いた箱体の切断システム
について説明する。
第13図は上記システムの一実施例を示す配置図で、
(α)は箱体(A)の長手方向の2個の上縁部(B)を
切断するための第一の箱体の切断装置、(β)は箱体
(A)の幅方向の2個の上縁部(B)を切断するための
第二の箱体の切断装置、(7)は箱体(A)を搬送するた
めに(ローラ)コンベヤ(71)、(72)、(73)、・・・・を
備える搬送コンベヤ、(8)は箱体(A)を停止するため
のストッパ(81)、(82)、(83)、・・・・を備える箱体ス
トッパであり、第13図に示す箱体の切断装置(α)、
(β)は、カッタ(1)の一度の前後移動によって複数個
の箱体(A)を切断なし得るように第1図〜第3図に示
される箱体の切断装置よりカッタ(1)の前後方向に移動
できる寸法を大きくなしてある。尚、上記箱体の切断シ
ステムにおいてはカッタ(1)の一度の前後移動によって
切断される複数個の箱体(A)からなる切断単位を形成
した後、切断単位を形成した複数個の箱体(A)を箱体
把持装置(5)によって持した状態で箱体(A)の上縁部
(B)を切断するようになしてある。また、搬送コンベ
ヤ(7)の上流側にはデパレタイザ(図示省略)が配設さ
れている。
上記に説明した箱体の切断装置を使用しての箱体の切断
方法の実施例について、以下説明する。
本実施例では、先ず、上述のデパレタイザによってデパ
レタイズされた1個または複数個の箱体(A)が品種毎
に纒まって長手方向に搬送されコンベヤ(71)を通過し、
フォトスイッチ(PH11)によってカウントされながらコ
ンベヤ(72)に搬送され、ストッパ(82)によって順次停止
されると共に、制御CPU(図示省略)に予め登録され
ている、品種毎の一度に切断できる最大個数をフォトス
イッチ(PH11)が検出するか、或いは、切断すべき箱体
(A)の数量が上記最大個数より少ないときには、切断
すべき数量を検出すると、ストッパ(81)が上昇し後続の
箱体(A)を停止し、コンベヤ(72)へ箱体(A)の供給
が完了する。コンベヤ(72)に揃えられた同一品種の1個
または複数個の箱体(A)はストッパ(82)によって前詰
めされた後、コンベヤ(73)へ搬送され、先頭の箱体
(A)がストッパ(83)に到着したことを(PH13)が検出
すると、コンベヤ(73)は停止し、第一の箱体の切断装置
(α)のカッタ(1)によって、後述する如く、箱体
(A)の長手方向の2個の上縁部(B)が切断される。
第一の箱体の切断装置(α)によって切断された箱体
(A)はコンベヤ(74)に搬送され、ストッパ(84)で1個
ずつ切り離されてコンベヤ(75)からコンベヤ(76)へ直角
に搬送され、ストッパ(85)で停止された後、長手方向を
カットされた箱体(A)は、更に、第二の箱体の切断装
置(β)によって幅方向の2個の上縁部(B)が切断さ
れ、下流側のコンベヤ(77)へ搬出される。尚、上記の切
断の順序は幅方向を切ってから長手方向を切るようにし
てもよい。また、コンベヤ(74)、コンベヤ(75)はコンベ
ヤ(73)より高速とすることが好ましい。また、切断され
た箱体(A)の天面は適宜の手段、例えば、バキューム
ヘッドによる吸着、作業者による取り外し等によって取
り外される。
上述の如く、デパレタイザによってデパレタイズされた
箱体(A)が品種毎に複数個ずつ纒まって長手方向に搬
送されコンベヤ(73)上で停止すると、箱体の切断装置
(α)によって箱体(A)の長手方向の2個の上縁部
(B)が切断される。即ち、先ず箱体(A)を一定位置
に固定するために、箱体把持装置(5)の一対の把持板(5
1)によって箱体(A)の側面下部が左右方向に押し圧さ
れ、箱体(A)が一定位置に固定される。この時、固定
ガイド(54a)側の把持板(51)は常に一定位置まで押し
出され、他方の把持板(51)は箱体(A)の大きさに応じ
て、箱体(A)を固定ガイド(54a)側の把持板(51)に
押し圧するまで押し出されるようになしてある。尚、把
持板(51)にはそれぞれリミットスイッチ(図示省略)が
設けられており、把持板(51)による箱体(A)の押し圧
完了を上記リミットスイッチで検出することによって、
箱体(A)の一定位置への固定作業の完了が検出され
る。
箱体(A)が一定位置に固定されると、箱体(A)の切
断が開始される。即ち、回転刃(11a)が回転を開始
し、回転刃(11a)が後述の如く、箱体(A)の上縁部
(B)の延長線上まで上下方向及び左右方向に移動す
る。この時、長手方向の2個の上縁部(B)とも切断す
る必要がある場合には、エアーシリンダ(12a)、(12
a)によってカッタ本体部(11)、(11)を下位置、即ち切
断位置に下げている。また、何れかの上縁部(B)を切
断しない場合には、切断しない上縁部(B)側のカッタ
本体部(11)はエアーシリンダ(12a)によって上位置、
即ち切断しない位置に上げている。上述の如く、エアー
シリンダ(12a)、(12a)をそれぞれ独立して動作する
ことができるので、箱体(A)の長手方向の2個の上縁
部(B)を同時に切断したり、何れか一方のみを切断す
ることができる。従って、2台の箱体の切断装置
(α)、(β)を用いることによって、箱体(A)の4
個の上縁部(B)を全て切断することもできるが、必要
に応じて、1個の上縁部(B)のみを切断したり、2個
の上縁部(B)をL字状に切断したり、或いは3個の上
縁部(B)をコ字状に切断したりすること等ができる。
尚、以下では、4個の上縁部(B)を全て切断する場合
で説明する。
また、上下方向の位置合わせは、先ず上下移動装置(2)
によってカッタ(1)を予め決められた高さから下降さ
せ、箱体(A)の天面を高さ検出器(24)で検出すること
によってなされる。即ち、箱体(A)が箱体把持装置
(5)によって一定位置に固定されると、エアーシリンダ
(24a)がボス部材(24e)を押し下げ(第11図及び第12
図において実線で示す位置)、ボス部材(24e)に連結
している箱体検出プレート(24c)も押し下げられた状
態(第11図において二点鎖線で示す位置)となる。そし
て、上下移動装置(2)によってカッタ(1)のエアーシリン
ダ部(12)のブラケット(12b)が下降を開始することに
より、ブラケット(12b)に取り付けられている高さ検
出器(24)も下降する。箱体検出プレート(24c)が箱体
(A)の天面に接触すると、箱体検出プレート(24c)
はその位置で止まるが、カッタ(1)及びブラケット(24
h)は下降を続ける。そして、ブラケット(24h)に取り
付けられたフォトスイッチ(PH1)が箱体検出プレート
(24c)を検出した時に、上下移動装置(2)の駆動軸(23)
に取り付けられているエンコーダのパルスカウントを開
始する。切断される箱体(A)の上縁部(B)の形状、
寸法等によって例えば第10図に示す如く、予め切断時の
切り込み深さが設定されているので、パルスカウントが
上記の設定された値に達するまでカッタ(1)の下降が続
けられる。パルスカウントが上記の設定された値に達す
ると、カッタ(1)は適正な切り込み深さに位置したこと
になる。カッタ(1)が上下方向に対して位置決めされた
後、エアーシリンダ(24a)はボス部材(24e)を引き上
げ(第11図及び第12図において二点鎖線で示す位置)、
切断時に箱体検出プレート(24c)が箱体(A)と接触
しないようにする。(PH2)は切り込み深さ異常検出用
フォトスイッチ、(PH3)は箱体(A)の接近検出用反
射型フォトスイッチで、箱体(A)の天面の接近が検出
されると、上下移動装置(2)の下降速度が高速から低速
に切り替えられる。
また、一方のカッタ(1)は上述の下降動作と同時に左右
方向にも移動され、一定位置に固定された箱体(A)の
上縁部(B)の延長線上に位置するように移動する。
尚、左右方向の位置合わせは、固定ガイド(54a)側の
把持板(51)の反対側の把持板(51)に設けられているドグ
(55)をフォトスイッチ(PH4)が検出する位置まで昇降
用マスト(21)を幅寄せしてなされる。また、フォトスイ
ッチ(PH5)は左右移動装置(3)の幅寄せ速度を高速から
低速に切り替えるためのものである。
上述の如く、例え第8図(a)、(b)に示す回転刃
(11a)が箱体(A)の上縁部(B)の延長線上に位置
すると、第5図及び第6図に示す如くカッタ(1)は切断
線(C)に沿って矢印方向に移動して、回転刃(11a)
の刃(切断刃)が箱体(A)の上縁部(B)を切断し切
断線(C)を形成する(切断工程)と共に、回転刃(11
a)のスリット(仕上げ具)が上記切断刃と連動して移
動する(仕上げ工程)ことによって切断線(C)が荒ら
される。尚、回転刃(11a)が切断線(C)に沿って移
動する時、押えローラ(13a)がスプリング(13b)によ
って箱体(A)の側面上部を押し圧することにより、箱
体(A)に収納された物品を内側に寄せ、回転刃(11
a)から遠ざけるようになしてあるので、箱体(A)内
に収納された物品を傷めることなく、箱体(A)の上縁
部(B)を切断することができる。即ち、箱体(A)の
上縁部(B)は、腰が強く、押し圧されても内側に寄り
にくいので、箱体(A)内に収納された物品と箱体
(A)の側面のみを内側に寄せることができる。
箱体(A)の切断を完了すると、カッタ(1)は予め決め
られた位置、即ち上下移動装置(2)によって上端の位
置、また左右移動装置(3)によって右端の位置、また前
後移動装置(4)によって前端の位置に戻り、箱体把持装
置(5)が箱体(A)を開放すると共に、コンベヤ(73)が
駆動され、ストッパ(83)が下降し、箱体(A)は下流側
のコンベヤ(74)、(75)、(76)を経て、第二の箱体の切断
装置(β)まで搬送され、第一の箱体の切断装置(α)
で箱体(A)の長手方向の2個の上縁部(B)を切断し
たのと同様にして、箱体(A)の幅方向の2個の上縁部
(B)も切断される。4個の上縁部(B)を切断された
箱体(A)は第一の箱体の切断装置(α)からコンベヤ
(74)に搬出したと同様にして、コンベヤ(77)へ搬出され
る。尚、次に切断される箱体(A)も、同一の箱体
(A)の場合には、カッタ(1)を予め決められた位置ま
で戻さず、即ち上下移動装置(2)によって略150mm上方の
位置、また左右移動装置(3)によって略50mm右方の位
置、また前後移動装置(4)によって前端の位置に戻すの
が好ましい。
以上、本発明の箱体の切断方法を実施する場合に好適な
箱体の切断装置の実施例及び本発明の箱体の切断方法の
実施態様について説明したが、これらに制限されるもの
ではない。例えば、移動状態の箱体(A)を切断するよ
うにしてもよい。
また、本発明の切断工程の切断刃は、実施例に示される
回転刃(11a)に限定されるものではない。第9図の円
盤の仕上げ具を使用すれ切断刃として広く使用されてい
る非回転のナイフ状カッタでも行える。
また、前後移動装置(4)の走行台車(41)の移動をチェー
ン及び該チェーンを駆動するモータ等によってなしても
よい。
(発明の効果) 本発明の箱体の切断方法は、上述の如く、仕上げ工程に
よって切断線を荒らすようになしてあるので、手を傷め
ることなく、箱体から物品を取り出すことができる。
又、切断刃は箱体上縁部を斜めに当てて切断させるので
箱体の収納物品を損傷させることが少なくできる。
そして、停止状態の箱体を切断することにより、箱体が
ふらついたり、変形したりすることがなく、箱体に収納
されている物品を傷つけたり、箱体を切り損なったりす
ることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の箱体の切断方法を実施する場合に好適
な箱体の切断装置の一実施例を示す正面図、第2図はそ
の側面図、第3図はその平面図、第4図はその要部詳細
側面図、第5図はその押えローラ部近傍の要部詳細平面
図、第6図はその押えローラ部近傍の要部詳細側面図、
第7図はそのカッタと上下移動装置の要部詳細側面図、
第8図(a)はその回転刃の一例の正面図とその側面
図、第8図(b)は第8図(a)のX部の拡大図、第8
図(c)はその回転刃の他の例の正面図とその側面図、
第9図はその回転やすりの正面図とその側面図、第10図
はその切断時の回転刃と箱体との位置関係説明図、第11
図はその高さ検出器近傍の要部詳細側面図、第12図はそ
の高さ検出器近傍の要部詳細正面図、第13図はその箱体
の切断装置を2台用いた箱体の切断システムを示す配置
図である。 (1):カッタ (A):箱 体 (C):切断線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断刃を箱体の上縁部の切断線に沿って斜
    めに箱体に当てながら移動させる切断工程と、切断刃に
    設けた仕上げ具が切断刃と共に移動する仕上げ工程とを
    備え、上記切断工程によって上記箱体の上縁部を切断し
    上記切断線を形成すると共に、上記仕上げ工程によって
    上記切断線を荒らすことを特徴とする箱体の切断方法。
  2. 【請求項2】切断刃を箱体の上縁部の切断線に沿って斜
    めに箱体に当てながら移動させる切断工程と、同切断工
    程後に側面がヤスリ状となった円盤を切断線に沿って回
    転させながら移動する仕上げ工程とを備え、上記切断工
    程によって上記箱体の上縁部を切断し上記切断線を形成
    すると共に、上記仕上げ工程によって上記切断線を荒ら
    すことを特徴とする箱体の切断方法。
  3. 【請求項3】停止状態の箱体を切断する、請求項1又は
    2記載の箱体の切断方法。
JP63226151A 1988-09-08 1988-09-08 箱体の切断方法 Expired - Lifetime JPH0616998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63226151A JPH0616998B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 箱体の切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63226151A JPH0616998B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 箱体の切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0274280A JPH0274280A (ja) 1990-03-14
JPH0616998B2 true JPH0616998B2 (ja) 1994-03-09

Family

ID=16840660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63226151A Expired - Lifetime JPH0616998B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 箱体の切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0616998B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106628458A (zh) * 2016-12-29 2017-05-10 楚天智能机器人(长沙)有限公司 一种基于智能拆包系统的拆包去膜方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552529B2 (ja) * 1974-12-05 1980-01-21

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552529U (ja) * 1978-06-21 1980-01-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552529B2 (ja) * 1974-12-05 1980-01-21

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106628458A (zh) * 2016-12-29 2017-05-10 楚天智能机器人(长沙)有限公司 一种基于智能拆包系统的拆包去膜方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0274280A (ja) 1990-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0525739B2 (ja)
US4931113A (en) Veneer edge joinder method and apparatus
GB2259492A (en) Positioning elongate objects.
US7458302B2 (en) Panel turning device
JP2008221426A (ja) 餅の切断方法と切断装置
JPH0616998B2 (ja) 箱体の切断方法
EP1138455A2 (en) A method and device for making a series of cuts at different angles in one or more panels using a panel sawing machine
JPH0530690B2 (ja)
JPH0530689B2 (ja)
JPH085475B2 (ja) 箱体の切断方法
JPH0563376B2 (ja)
JP3821910B2 (ja) 板材加工方法およびその装置
JPH0764347B2 (ja) 箱体の切断方法
JPH04342431A (ja) 厚板ガラスの切断装置
CN113877938B (zh) 一种全自动拆pin方法及其装置
JPH0285125A (ja) 箱体の切断方法及びその装置
JPH05259Y2 (ja)
JPH074087Y2 (ja) 主軸移動型旋盤における長尺製品受取装置
JPH11130026A (ja) 結束体切断装置
JPH0522350Y2 (ja)
JPH0413064Y2 (ja)
JPS5816802Y2 (ja) 木材の切断機に於ける不良品の取り出し装置
JP2925032B2 (ja) ワーク搬入、搬出装置
JP2002113630A (ja) 自動搬出装置およびこの装置を用いた鋼材搬出方法
JP3309249B2 (ja) 角材の加工方法及び角材の加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080309

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 15