JPH06168019A - Ｎｃ自動プログラミング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種加工用のＮＣ自動プログラミング装置に
おいて、加工図形形状の入力作業の操作性を向上させ
る。 【構成】 加工図形形状および文字を手書き入力し、か
つ表示する図形入力・表示手段１と、手書き入力された
図形形状および文字の内容を解釈する入力図形情報解析
手段２と、上記両手段により入力されたＮＣ加工用図形
データ４から、各種加工用ＮＣデータ６を生成するＮＣ
データ生成手段５とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種加工用のＮＣ自動
プログラミング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】各種加工用のＮＣデータを作成するため
には、加工すべき図形形状をＮＣ自動プログラミング装
置に入力する必要がある。特開昭６１−１５３７０４号
公報に示すように表示部にタッチパネルを設けて入力す
る方式のものもあるが、一般的な図形形状の入力を行う
従来のＮＣ自動プログラミング装置について図４および
図５を参照しながら説明する。

【０００３】図４はＮＣ自動プログラミング装置の斜視
図である。図４に示すように、加工する図形形状を入力
するための座標データ入力装置２１および文字データ入
力装置２２と、そのデータの入力手順の情報および入力
された図形形状の情報をオペレータに通知する図形表示
装置２３とから構成されていた。なお、図中の２４は演
算装置、２５はＮＣデータ出力装置である。

【０００４】図５はＮＣ自動プログラミング装置のブロ
ック図である。図５に示すように、図形入力手段３１と
図形表示手段３２とが分離されており、前記図形入力手
段３１により入力されたＮＣ加工用図形データ３３をＮ
Ｃデータ生成手段３４に渡すことにより演算され、各種
加工用ＮＣデータ３５を生成するようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
ＮＣ自動プログラミング装置では図形形状を入力する場
合、座標データおよび文字データの入力装置２１、２２
と入力した図形表示装置２３とが分離しているため、オ
ペレータは入力、表示のそれぞれの装置２１、２２、２
３に視線を移動する必要があり、作業操作性が悪かっ
た。

【０００６】また、線分や円弧などの図形データ入力処
理のコマンド選択が不可欠であったり、前記の線分や円
弧などの図形パラメータを座標データ入力装置２１や文
字データ入力装置２２から逐次入力する必要があるた
め、座標データ入力装置２１や文字データ入力装置２２
の操作時の入力装置の持ち換えに時間を要し、作業操作
性が悪かった。

【０００７】また、座標データ入力装置２１や文字デー
タ入力装置２２に慣れる必要もあった。

【０００８】本発明は、上記の問題点を解決するもの
で、加工図形形状の入力作業の操作性向上を図ることを
目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のＮＣ自動プログラミング装置は、加工すべき
図形形状を入力し、かつ表示する図形入力・表示手段
と、この図形入力・表示手段で入力された手書き図形お
よび文字の内容を解釈する入力図形情報解析手段と、上
記両手段により入力されたＮＣ加工用図形データから、
各種加工用ＮＣデータを生成するＮＣデータ生成手段と
を備えたものである。

【００１０】

【作用】本発明は上記構成において、図形入力・表示手
段により加工すべき図形を構成する線分および円弧など
の図形形状と、その形状のサイズなどを規定する文字情
報とを手書き入力し、入力図形情報解析手段により前記
入力された手書き図形形状とサイズなどの図形規定情報
と、あらかじめ登録された図形入力知識情報からＮＣ加
工用図形データを生成し、ＮＣデータ生成手段により前
記ＮＣ加工用図形データから各種加工用ＮＣデータを生
成する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図３
を参照しながら説明する。

【００１２】図１はＮＣ自動プログラミング装置のブロ
ック図、図２はＮＣ自動プログラミング装置の斜視図、
図３は加工図形の入力例を示す平面図である。図１にお
いて、図形入力・表示手段１は座標データおよび文字デ
ータの入力装置と図形表示装置とを一つに組み合わせた
もので、例えば図２に示す手書き情報入力・表示装置１
１がある。前記図形入力・表示手段１には入力図形情報
解析手段２と図形入力知識情報３が接続されている。な
お、４はＮＣ加工用図形データ、５はＮＣデータ生成手
段、６は各種加工用ＮＣデータで従来例と同様に構成さ
れている。

【００１３】上記構成において、まず、図形入力・表示
手段１により加工すべき図形形状を図２に示す手書き情
報入力・表示装置１１上に専用のペンを用いてフリーハ
ンドで描画する。このとき手書き情報入力・表示装置１
１には、入力ボード上をペンでトレースした部分が表示
され、通常の紙と鉛筆で図を描くのと同一の操作イメー
ジとなる。

【００１４】例えば、図３（ａ）に示すように手書き線
分図形５２と、その図形要素の形状（長さ）を規定する
「２０」という手書き文字情報５３等から構成されるＮ
Ｃ加工すべき手書き入力図形５１を入力後、手書き情報
入力・表示装置１１にデータ解析実行コマンドを入力す
ると、演算装置１２に内蔵した入力図形情報解析手段２
は、あらかじめ登録されている図形入力知識情報３を参
照して、手書き線分や手書き円弧を、それぞれの図形要
素上に文字で指定された長さの線分と半径の円弧である
と解釈した後、図５（ｂ）に示すような図形５４を生成
し、その図形５４を手書き入力図形に替わって図形入力
表示手段１に表示する。このとき、水平方向および鉛直
方向にある程度近い線分は、それぞれ水平線分、垂直線
分であると解釈する図形入力知識情報３を備えている
と、通常の単純なＮＣ加工図形の形状入力にとって便利
である。

【００１５】以上のように作成されたＮＣ加工用図形デ
ータ４をＮＣデータ生成手段５に渡すことにより、演算
装置１２で各種加工用ＮＣデータ６を生成する。生成さ
れた各種加工用ＮＣデータ６はＮＣデータ出力装置１３
により出力される。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、座標データおよび文字データの入力装置と図形
表示装置とを一つに組み合わせることにより、オペレー
タは入力・表示のそれぞれの装置に視線を移動する必要
が無くなり作業操作性の向上を図ることができる。

【００１７】また、ペン入力による手書き図形と手書き
文字情報を解析することにより、線分や円弧等の図形デ
ータ入力のコマンド選択を不要とするとともに、フリー
ハンドによるラフな図形入力が可能となる。また、手書
き文字情報から線分や円弧などの図形パラメータの入力
を可能にすることで、従来のようなデータ入力操作時の
座標データ入力装置と文字データ入力装置間の持ち換え
を無くし、作業操作性の効率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のＮＣ自動プログラミング装
置のブロック図

【図２】同ＮＣ自動プログラミング装置の斜視図

【図３】（ａ）は加工図形の手書き入力例を示す平面図 （ｂ）は生成後の加工図形を示す平面図

【図４】従来のＮＣ自動プログラミング装置の斜視図

【図５】同ＮＣ自動プログラミング装置のブロック図

【符号の説明】

１ 図形入力・表示手段 ２ 入力図形情報解析手段 ４ ＮＣ加工用図形データ ５ ＮＣデータ生成手段 ６ 各種加工用ＮＣデータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】加工図形形状を入力し、かつ表示する図形
   入力・表示手段と、入力されたＮＣ加工用図形データか
   ら各種加工用ＮＣデータを作成するＮＣデータ生成手段
   とを備えたＮＣ自動プログラミング装置。
2. 【請求項２】図形入力・表示手段により入力される手書
   き図形および手書き文字を解釈する入力図形情報解析手
   段を追加して備えた請求項１記載のＮＣ自動プログラミ
   ング装置。