JPH0616743U - U字型防振タンク - Google Patents

U字型防振タンク

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Publication number
JPH0616743U
JPH0616743U JP853791U JP853791U JPH0616743U JP H0616743 U JPH0616743 U JP H0616743U JP 853791 U JP853791 U JP 853791U JP 853791 U JP853791 U JP 853791U JP H0616743 U JPH0616743 U JP H0616743U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
vibration
damping
liquid
vertical
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP853791U
Other languages
English (en)
Inventor
一誠 藤田
洸二 香川
柳  和久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP853791U priority Critical patent/JPH0616743U/ja
Publication of JPH0616743U publication Critical patent/JPH0616743U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船舶その他の構造物の振動を防止する手段と
してU字型連通タンクに空気室を残して液体を満たした
防振タンクが使用されている。防振効果を高めるにはそ
の減衰力を最適にコントロールする必要があるが、従来
のものではこれが困難であり、また従来のものは防振タ
ンク自体が重構造になりやすいという欠点がある。この
欠点を解消することを目的とする。 【構成】 防振タンク1の液表面に防波板5を浮かべ、
タンクと防波板との間に減衰部材及び又はばね部材7を
設け、減衰部材の特性,個性,ばね部材の弾性を調節し
て最適なものに調節する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はU字型防振タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から構造物の防振手段の一つとして動吸振器が知られている。動吸振器の 基本的な構成は、図4に示すように、振動子010がばね011と支持台012 で支持され、その固有振動数は振動子の質量とばね011弾性で決まる。 これを主として船舶に用いられる減揺タンクに応用したのが図5に示すもので ある。すなわち、同図は縦断面図であって、左右の竪型タンク01a,01bの 下部が連通管06で連結されている。各竪型タンク01a,01bの上部から出 ている通気管03a,03bが、それぞれバルブ04a,04b及び空気供給管 07a,07bを経て圧力空気源08に連通している。 圧力空気源08から左右の竪型タンク01a,01bの液面上の空気室05a ,05bに圧力空気を送り込んだ後、バルブ04a,04bを完全に閉じると、 空気室05a,05bは互いに独立な気密室となり、液面の上下動に伴って中の 空気の圧力変動が流体表面に上下方向に作用し、弾性ばねの力として作用し、図 4に示したものと等価の制振作用をする。 空気室05a,05bの静圧力と固有振動数との関係を示したものが図6であ る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
振動子の質量つまり液量とばねの弾性つまり空気室の容積,空気室の静圧力を 適当に選んで動吸振器としての固有振動数を制振対象構造物の振動数f0 に一致 させると、図7に示すように、動吸振器の作用によって構造物の振動は破線から 実線のようになり、振動低減効果が得られるが、以下の問題が残っている。 (1) 振動低減の効果は同図に示すように、防振タンクがもつ、減衰の大きさに より変わる。減衰が小さい場合、共振峰は実線のように2つ出現するので一点鎖 線に示すよう最適な低減効果を得るように減衰を最適にコントロールする必要が ある。 (2) 動吸振器としての振動数は空気室の圧力を増減することによりコントロー ルするが圧力を高くしていくと振動数は図6に示すように漸増し、高い振動数を 得るためには、より高い圧力が必要となる。そのためには防振タンク自体の構造 が重構造となり製作コストも高くなる。 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、防振タンクのもつ減 衰の大きさを最適にコントロールすることが可能であり、またそれ自体が重構造 とならないようなU字型防振タンクを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そのため本考案は、U字型連通タンクの左右の竪型タンクの上部にそれぞれ空 気室を残して液体を満たしてなる防振タンクにおいて、前記液体の液面に防波板 を浮かべ、該防波板と前記竪型タンク部との間に減衰部材及び又はばね部材を設 けたことを特徴とする。
【0005】
【作用】
このような構成によれば、防振タンクの空気室又は液中に設けられた減衰部材 により、減衰部材の特性(減衰定数),減衰器の個数を調節し、減衰をコントロ ールできることになり、図7に示したように最適な振動低減効果を得る最適減衰 が容易に実現できる。 また防振タンクの空気室又は液中に設けられたばね部材により動吸振器として の弾性が付加されることになり、図6に示すように同一圧力でもより高い振動数 を実現できるので防振タンクの構造も軽構造化することができる。 また流体を拘束し、減衰部材及びばね部材が有効に働くように設ける防波板に より竪型タンク内液の自由表面に発生するスロッシングを防止することもできる 。
【0006】
【実施例】 本考案の第1実施例を図面について説明すると、図1はU字型連通タンクの縦 断面図である。同図においてU字型連通タンク1の左右にそれぞれ竪型タンク1 a,1bがあり、両者は互いに連通管4a,4bで接続されている。タンク1の 内部には液体2が満たされており、竪型タンク1a,1bの上部には空気室3a ,3bがそれぞれ形成されている。空気室3a,3bの内部の静圧力は連通管4 a,4bを介して図示省略の圧力源で調整される。 空気室3a,3bには流体を拘束する防波板5が設けられ,また防波板5と空 気室天井との間には減衰部材6が設けられている。また図示の減衰部材6に代え てばね部材7を設けることもできる。
【0007】 図2は本考案の第2実施例を示し、空気室天井と防波板との間には減衰部材6 とばね部材7とが組み合わせて用いられ、その他の部分の構造は第1実施例と同 様である。 図3は本考案の第3実施例を示し、竪型タンクの底面と防波板との間にばね部 材7a,7bが設けられている。このばね部材に代えて減衰部材6を用いること もできる。 なお以上述べた各実施例では液体の上部に空気室を形成した例を示したが、液 体上部の空気層は必ずしも密閉した空気室に限る必要はなく、開放U字管型の防 振タンクにおいても本考案が有効に適用され、振動減衰の調整、振動数の調整に 効果がある。
【0008】
【考案の効果】
本考案によれば防振タンクの空気室又は液中に減衰部材又はばね部材,又はこ れらを組み合わせて設けることにより、下記の効果を得ることができる。 (1) 減衰の調節範囲を拡大することができる。 (2) 小さい圧力で高い振動数を得ることができる。 よって、防振タンクの特性(振動数,減衰力)のコントロールの自由度が増し 、性能向上が期待できる。 要するに本考案によれば、U字型連通タンクの左右の竪型タンクの上部にそれ ぞれ空気室を残して液体を満たしてなる防振タンクにおいて、前記液体の液面に 防波板を浮かべ、該防波板と前記竪型タンク部との間に減衰部材及び又はばね部 材を設けたことにより、防振タンクのもつ減衰の大きさを最適にコントロールす ることが可能であり、またそれ自体が重構造とならないようなU字型防振タンク を得るから、本考案は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すU字型連通タンクの
縦断面図である。
【図2】本考案の第2実施例を示す同じく縦断面図であ
る。
【図3】本考案の第3実施例を示す同じく縦断面図であ
る。
【図4】公知の動吸振器の基本的な構成を示す縦断面図
である。
【図5】船舶に用いられる公知の減揺タンクを示す縦断
面図である。
【図6】図5における圧力と動吸振器の振動数との関係
を示すグラフである。
【図7】図4における動吸振器の振動低減効果を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 U字型連通タンク 1a,1b 竪型タンク 2 液体 3a,3b 空気室 4a,4b 連通管 5 防波板 6 減衰部材 7 ばね部材 01a,01b 竪型タンク 03a,03b 通気管 04a,04b バルブ 05a,05b 空気室 06 連通管 07a,07b 空気供給管 08 空気源 010 振動子 011 ばね 012 支持台

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字型連通タンクの左右の竪型タンクの
    上部にそれぞれ空気室を残して液体を満たしてなる防振
    タンクにおいて、前記液体の液面に防波板を浮かべ、該
    防波板と前記竪型タンク部との間に減衰部材及び又はば
    ね部材を設けたことを特徴とするU字型防振タンク。
JP853791U 1991-01-30 1991-01-30 U字型防振タンク Withdrawn JPH0616743U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP853791U JPH0616743U (ja) 1991-01-30 1991-01-30 U字型防振タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP853791U JPH0616743U (ja) 1991-01-30 1991-01-30 U字型防振タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0616743U true JPH0616743U (ja) 1994-03-04

Family

ID=11695905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP853791U Withdrawn JPH0616743U (ja) 1991-01-30 1991-01-30 U字型防振タンク

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JP (1) JPH0616743U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02111526U (ja) * 1989-02-18 1990-09-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02111526U (ja) * 1989-02-18 1990-09-06

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19950518