JP2511141B2 - 防振タンク - Google Patents
防振タンクInfo
- Publication number
- JP2511141B2 JP2511141B2 JP9855389A JP9855389A JP2511141B2 JP 2511141 B2 JP2511141 B2 JP 2511141B2 JP 9855389 A JP9855389 A JP 9855389A JP 9855389 A JP9855389 A JP 9855389A JP 2511141 B2 JP2511141 B2 JP 2511141B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- tank
- liquid
- air
- pressure
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、船舶の上部構造物などの振動の防止や、橋
梁、高層建築など陸上構造物の振動の防止に適用される
防振タンクに関する。
梁、高層建築など陸上構造物の振動の防止に適用される
防振タンクに関する。
従来から構造物の防振手段の１つとして、動吸振器が
知られている。動吸振器の基本的な構成は第４図に示す
ようになっており、振動子110がばね111を介して支持台
112に支持されて、その固有振動数は、振動子110の質量
とばね111の剛性とで決まる。
知られている。動吸振器の基本的な構成は第４図に示す
ようになっており、振動子110がばね111を介して支持台
112に支持されて、その固有振動数は、振動子110の質量
とばね111の剛性とで決まる。
上述の動吸振器を主として船舶に用いられる減揺タン
クに応用したのが、第５図に示すものである。
クに応用したのが、第５図に示すものである。
第５図は上記減揺タンクの横断面図であって、左右の
竪形タンク101a,101bの下部が連通管106で連結されてい
る。
竪形タンク101a,101bの下部が連通管106で連結されてい
る。
各竪形タンク101a,101bの上部から出ている通気管103
a,103bが、それぞれバルブ104a,104bおよび空気供給管1
07a,107bを経て圧力空気源108に連通している。
a,103bが、それぞれバルブ104a,104bおよび空気供給管1
07a,107bを経て圧力空気源108に連通している。
圧力空気源108から左右の竪形タンク101a,101bにおけ
る液面上の空気室105a,105bに圧力空気を送り込んだ
後、バルブ104a,104bを完全に閉じると、空気室105a,10
5bは互いに独立な気密室となり、液面の上下動に伴って
内部の空気の圧力変動が液体表面へ上下方向に作用し、
弾性ばねの力として作用する。
る液面上の空気室105a,105bに圧力空気を送り込んだ
後、バルブ104a,104bを完全に閉じると、空気室105a,10
5bは互いに独立な気密室となり、液面の上下動に伴って
内部の空気の圧力変動が液体表面へ上下方向に作用し、
弾性ばねの力として作用する。
すなわち、第４図のものと等価な働らきが行なわれ
る。
る。
空気室105a,105bの静圧力と固有振動数との関係を示
しものが第２図である。
しものが第２図である。
ところで、振動子の質量（液量）とばね剛性（空気室
容積、空気室静圧力）とを適当に選んで動吸振器の固有
振動数を起振力の振動数（NR）に一致させると、第３図
に示すように動吸振器の作用によって構造物の振動特性
は実線Ａで示すものから破線Ｂで示すもののようにな
り、振動低減効果が得られるが、以下の問題点が残って
いる。
容積、空気室静圧力）とを適当に選んで動吸振器の固有
振動数を起振力の振動数（NR）に一致させると、第３図
に示すように動吸振器の作用によって構造物の振動特性
は実線Ａで示すものから破線Ｂで示すもののようにな
り、振動低減効果が得られるが、以下の問題点が残って
いる。
空気圧力の変動は、液体表面の上下動に規則的に対応
することが必要とされる。しかるに液体表面の上下動と
空気圧力変動とに関して、上下動の振動数を種々変えて
実験を繰返し実施した結果、或る特定の振動数において
は、液体表面に多数の波の発生する現象が観察され、こ
の現象が発生したときには、液体表面の上下動に対し
て、所要の規則的な空気圧力変動が得られないことが判
明した。
することが必要とされる。しかるに液体表面の上下動と
空気圧力変動とに関して、上下動の振動数を種々変えて
実験を繰返し実施した結果、或る特定の振動数において
は、液体表面に多数の波の発生する現象が観察され、こ
の現象が発生したときには、液体表面の上下動に対し
て、所要の規則的な空気圧力変動が得られないことが判
明した。
本発明は、このような問題点の解決をはかろうとする
もので、Ｕ字形連通タンクにおける左右の竪形タンク内
の液面に波が発生しないようにして、所要の規則的な空
気圧力変動を得られるようにした、防振タンクを提供す
ることを目的とする。
もので、Ｕ字形連通タンクにおける左右の竪形タンク内
の液面に波が発生しないようにして、所要の規則的な空
気圧力変動を得られるようにした、防振タンクを提供す
ることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の防振タンクは、
Ｕ字形連通タンクにおいて、左右の竪形タンクの上部に
それぞれ空気室を残して液体が収容されるとともに、同
液体の表面を覆うように浮かんだ防波板が設けられてい
ることを特徴としている。
Ｕ字形連通タンクにおいて、左右の竪形タンクの上部に
それぞれ空気室を残して液体が収容されるとともに、同
液体の表面を覆うように浮かんだ防波板が設けられてい
ることを特徴としている。
上述の本発明の防振タンクでは、タンク内の液の左右
振動に対して左右竪形タンクにおける空気室の空気は弾
性ばねとして作用し、これにより振動系が構成される。
振動に対して左右竪形タンクにおける空気室の空気は弾
性ばねとして作用し、これにより振動系が構成される。
したがって、空気室圧力を選んでタンク内液体の振動
数を起振力の振動数に合わせると、動吸振器の作用が得
られる。
数を起振力の振動数に合わせると、動吸振器の作用が得
られる。
また、液体表面を覆う防波板がけられているので、液
体表面の波の発生が防止され、これにより空気室の圧縮
膨張がタンク水平部の液体の左右振動に同期して規則的
に行なわれるようになる。
体表面の波の発生が防止され、これにより空気室の圧縮
膨張がタンク水平部の液体の左右振動に同期して規則的
に行なわれるようになる。
すなわち、液体表面の上下動で規則的な圧力変動を生
じるようになって、弾性ばねとして効果的に作用するこ
とができる。
じるようになって、弾性ばねとして効果的に作用するこ
とができる。
以下、図面により本発明の一実施例としての防振タン
クについて説明すると、第１図はその横断面図、第２図
はタンク振動数と空気室静圧力との関係を示すグラフで
ある。
クについて説明すると、第１図はその横断面図、第２図
はタンク振動数と空気室静圧力との関係を示すグラフで
ある。
第１図に示すように、左右の竪形タンク1a,1bと、こ
れらのタンク1a,1bの下部を連通する連通管６とで、Ｕ
字形連通タンク１が構成されている。
れらのタンク1a,1bの下部を連通する連通管６とで、Ｕ
字形連通タンク１が構成されている。
そして、左右の竪形タンク1a,1bの上部にそれぞれ空
気室3a,3bを残すようにして、タンク１内に液体２が収
容されている。なお、空気室3a,3bの内部の静圧力は、
吸排気管5a,5bを介して、図示しない圧力源で調整され
る。
気室3a,3bを残すようにして、タンク１内に液体２が収
容されている。なお、空気室3a,3bの内部の静圧力は、
吸排気管5a,5bを介して、図示しない圧力源で調整され
る。
また、左右の竪形タンク1a,1bにおいて、液体２の表
面を覆うように浮かんだ防波板4a,4bが設けられてい
る。これらの防波板4a,4bは、それぞれ竪形タンク1a,1b
内で液体２の自由表面をほぼいっぱいに覆う広さを有
し、単一の浮体として構成されている。
面を覆うように浮かんだ防波板4a,4bが設けられてい
る。これらの防波板4a,4bは、それぞれ竪形タンク1a,1b
内で液体２の自由表面をほぼいっぱいに覆う広さを有
し、単一の浮体として構成されている。
上述の構成により、この防振タンクでは、その内部液
体２の左右振動の固有振動数は、液量、空気室静圧力お
よび空気室容積で決定される。これらを所要量に選ん
で、所要の振動数に調整して、防振しようとする構造物
に据付ければ、動吸振器として作用して、構造物の水平
振動を低減する効果が得られる。なお、第２図のグラフ
は、この防振タンクの固有振動数と空気室静圧力との関
係を示している。
体２の左右振動の固有振動数は、液量、空気室静圧力お
よび空気室容積で決定される。これらを所要量に選ん
で、所要の振動数に調整して、防振しようとする構造物
に据付ければ、動吸振器として作用して、構造物の水平
振動を低減する効果が得られる。なお、第２図のグラフ
は、この防振タンクの固有振動数と空気室静圧力との関
係を示している。
また、この防振タンクでは、特に左右の竪形タンク1
a,1b内における液体２の自由表面を覆うように浮かんだ
防波板4a,4bが設けられているので、上記自由表面にお
ける波の発生が防止され、これにより液体２はきわめて
規則的に動くことができるようになる。
a,1b内における液体２の自由表面を覆うように浮かんだ
防波板4a,4bが設けられているので、上記自由表面にお
ける波の発生が防止され、これにより液体２はきわめて
規則的に動くことができるようになる。
したがって液面の上下動に伴う空気室3a,3bの空気圧
変動が規則的に起きるようになり、これにより防振タン
クとしての動吸振効果の向上がもたらされるのであっ
て、簡素な構造で大型動吸振器の実用化が可能となるの
である。
変動が規則的に起きるようになり、これにより防振タン
クとしての動吸振効果の向上がもたらされるのであっ
て、簡素な構造で大型動吸振器の実用化が可能となるの
である。
以上詳述したように、本発明の防振タンクによれば、
次のような効果ないし利点が得られる。
次のような効果ないし利点が得られる。
（１）タンクの内部液体の左右振動の固有振動数は、液
量、空気室静圧力および空気室容積で決定されるので、
これらを所要量に選んで、所要の振動数に調整し、防振
しようとする構造物に据付ければ、動吸振器として作用
して、構造物の水平振動を低減する効果が得られる。
量、空気室静圧力および空気室容積で決定されるので、
これらを所要量に選んで、所要の振動数に調整し、防振
しようとする構造物に据付ければ、動吸振器として作用
して、構造物の水平振動を低減する効果が得られる。
（２）この防振タンクでは、特に左右の竪形タンク内に
おける液体の自由表面を覆うように浮かんだ防波板が設
けられているので、上記自由表面における波の発生が防
止され、これにより液体は極めて規則的に動くことがで
きる。したがって液面の上下動に伴う空気室3a,3bの空
気圧変動が規則的に生じるようになって、防振タンクと
しての動吸振効果の向上がもたらされる。
おける液体の自由表面を覆うように浮かんだ防波板が設
けられているので、上記自由表面における波の発生が防
止され、これにより液体は極めて規則的に動くことがで
きる。したがって液面の上下動に伴う空気室3a,3bの空
気圧変動が規則的に生じるようになって、防振タンクと
しての動吸振効果の向上がもたらされる。
（３）簡素な構造で大型動吸振器の実用化が可能にな
る。
る。
第１図は本発明の一実施例としての防振タンクの横断面
図、第２図は上記防振タンクの固有振動数と空気室静圧
力との関係を示すグラフであり、第３図は動吸振器の作
用を説明するグラフであり、第４図は従来の動吸振器の
概念を示す模式図であり、第５図は従来の動吸振器を船
舶の減揺タンクに応用した場合を示す横断面図である。 １……Ｕ字形連通タンク、1a,1b……左右の竪形タン
ク、２……液体、3a,3b……空気室、4a,4b……防波板、
5a,5b……給排気管、６……連通管。
図、第２図は上記防振タンクの固有振動数と空気室静圧
力との関係を示すグラフであり、第３図は動吸振器の作
用を説明するグラフであり、第４図は従来の動吸振器の
概念を示す模式図であり、第５図は従来の動吸振器を船
舶の減揺タンクに応用した場合を示す横断面図である。 １……Ｕ字形連通タンク、1a,1b……左右の竪形タン
ク、２……液体、3a,3b……空気室、4a,4b……防波板、
5a,5b……給排気管、６……連通管。
Claims (1)
- 【請求項１】Ｕ字形連通タンクにおいて、左右の竪形タ
ンクの上部にそれぞれ空気室を残して液体が収容される
とともに、同液体の表面を覆うように浮かんだ防波板が
設けられていることを特徴とする、防振タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9855389A JP2511141B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 防振タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9855389A JP2511141B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 防振タンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02278034A JPH02278034A (ja) | 1990-11-14 |
| JP2511141B2 true JP2511141B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=14222879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9855389A Expired - Lifetime JP2511141B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 防振タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2511141B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6226192B2 (ja) * | 2014-02-28 | 2017-11-08 | 三菱重工業株式会社 | 減揺装置及び船舶 |
| CN105697634B (zh) * | 2016-04-19 | 2017-12-01 | 中国船舶重工集团公司第七○二研究所 | 基于悬吊式液态载荷的船用可调式减振系统 |
| JP7026935B2 (ja) * | 2017-12-28 | 2022-03-01 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 | 旋回流を利用した減揺装置、及び旋回流を利用した減揺方法 |
-
1989
- 1989-04-18 JP JP9855389A patent/JP2511141B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02278034A (ja) | 1990-11-14 |
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