JP2552538Y2 - 浮体式耐震構造物 - Google Patents
浮体式耐震構造物Info
- Publication number
- JP2552538Y2 JP2552538Y2 JP1989109997U JP10999789U JP2552538Y2 JP 2552538 Y2 JP2552538 Y2 JP 2552538Y2 JP 1989109997 U JP1989109997 U JP 1989109997U JP 10999789 U JP10999789 U JP 10999789U JP 2552538 Y2 JP2552538 Y2 JP 2552538Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floating
- water tank
- type seismic
- seismic isolation
- water
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は浮体式耐震構造物に関する。
浮体式耐震構造物としては、従来、例えば、第2図縦
断面図に示すように、地盤GLに凹設された水槽01の漲水
02上に浮体構造物03を浮かべるものが知られている。
断面図に示すように、地盤GLに凹設された水槽01の漲水
02上に浮体構造物03を浮かべるものが知られている。
しかしながら、このような構造では、下記のような欠
点がある。
点がある。
(1)水平地震動に対しては、水槽01が狭く、浮体構造
物03が水槽01の壁面04から十分離れていない場合、壁面
04の水平加速度に対する浮体構造物03の加速度応答の減
衰が小さく、地震動の影響を受け易い。
物03が水槽01の壁面04から十分離れていない場合、壁面
04の水平加速度に対する浮体構造物03の加速度応答の減
衰が小さく、地震動の影響を受け易い。
(2)直下型の上下地震動に対しては、水槽01の底面05
の上下加速度が浮体構造物03に伝達され、地震動の影響
をそのまま受ける。
の上下加速度が浮体構造物03に伝達され、地震動の影響
をそのまま受ける。
本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもの
で、水槽の壁面水平加速度,底面上下加速度が水槽内の
水に浮かぶ浮体構造物に伝達しにくい、高性能かつ経済
的な浮体式耐震構造物を提供することを目的とする。
で、水槽の壁面水平加速度,底面上下加速度が水槽内の
水に浮かぶ浮体構造物に伝達しにくい、高性能かつ経済
的な浮体式耐震構造物を提供することを目的とする。
そのために本考案は地盤に凹設された水槽内の水に浮
かぶ中空の排水量型防震容器を特徴とする。
かぶ中空の排水量型防震容器を特徴とする。
〔作用〕 上述の構成により、水槽の壁面水平加速度,底面上下
加速度が水槽内に浮かぶ浮体構造物に伝達しにくい、高
性能かつ経済的な浮体式耐震建造物を得ることができ
る。
加速度が水槽内に浮かぶ浮体構造物に伝達しにくい、高
性能かつ経済的な浮体式耐震建造物を得ることができ
る。
本考案の一実施例を図面について説明すると、第2図
と同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、第1
図縦断面図において、1は浮体構造物03の側外板2,底外
板3に複数の吸振材4を介して外装された排水量型防震
容器で、本実施例では吸振材4はばね,空気袋又は弾性
ラバーで形成されている。
と同一の符番はそれぞれ同図と同一の部材を示し、第1
図縦断面図において、1は浮体構造物03の側外板2,底外
板3に複数の吸振材4を介して外装された排水量型防震
容器で、本実施例では吸振材4はばね,空気袋又は弾性
ラバーで形成されている。
このような構造において、地震による水槽01の壁面水
平加速度,底面上下加速度に対しては、漲水02と接する
排水量型防震容器1が吸振材4と協働して振動加速度応
答を示し、十分に振動を吸振するので、浮体構造物03の
側外板2,底外板3に地震による振動、特に加速度の大き
い高周波振動は伝わらず、いわゆる免震性を得ることが
できる。
平加速度,底面上下加速度に対しては、漲水02と接する
排水量型防震容器1が吸振材4と協働して振動加速度応
答を示し、十分に振動を吸振するので、浮体構造物03の
側外板2,底外板3に地震による振動、特に加速度の大き
い高周波振動は伝わらず、いわゆる免震性を得ることが
できる。
なお、長周期の地震動については、公知の索係留装置
等により耐震を図ることができる。
等により耐震を図ることができる。
このような構造によれば、水槽の壁面水平加速度,底
面上下加速度が排水量型防震容器及び吸振材により吸収
され浮体構造物の側外板,底外板に伝達しないので、下
記効果が奏せられる。
面上下加速度が排水量型防震容器及び吸振材により吸収
され浮体構造物の側外板,底外板に伝達しないので、下
記効果が奏せられる。
(1)浮体構造物を免震性にすることが可能で、従って
地震動を避けたい精密機器等を収容する建屋等に適用す
ると、その効果が顕著になる。
地震動を避けたい精密機器等を収容する建屋等に適用す
ると、その効果が顕著になる。
(2)水槽の広さを小さくすることができ、従って水槽
の構築費が節約可能となる。
の構築費が節約可能となる。
要するに本考案によれば、地盤に凹設された水槽内の
水に浮かぶ中空の排水量型防震容器により、水槽の壁面
水平加速度,底面上下加速度が水槽内に浮かぶ浮体構造
物に伝達しにくい、高性能かつ経済的な浮体式耐震建造
物を得るから、本考案は産業上極めて有益なものであ
る。
水に浮かぶ中空の排水量型防震容器により、水槽の壁面
水平加速度,底面上下加速度が水槽内に浮かぶ浮体構造
物に伝達しにくい、高性能かつ経済的な浮体式耐震建造
物を得るから、本考案は産業上極めて有益なものであ
る。
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 第2図は公知の浮体式耐震構造物を示す縦断面図であ
る。 1…排水量型防震容器、2…側外板、3…底外板、4…
吸振材、01…水槽、02…漲水、03…浮体構造物、04…壁
面、05…底面、GL…地盤、
る。 1…排水量型防震容器、2…側外板、3…底外板、4…
吸振材、01…水槽、02…漲水、03…浮体構造物、04…壁
面、05…底面、GL…地盤、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−198923(JP,A) 実開 昭63−114897(JP,U) 実開 平3−5596(JP,U) 実開 昭64−11898(JP,U) 実開 平1−93594(JP,U) 実開 平1−72491(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】地盤に凹設された水槽内の水に浮かぶ中空
の排水量型防震容器と、上記排水量型防震容器内に複数
の吸振材を介して支持された耐震構造物を備えたことを
特徴とする浮体式耐震構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989109997U JP2552538Y2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | 浮体式耐震構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989109997U JP2552538Y2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | 浮体式耐震構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0349198U JPH0349198U (ja) | 1991-05-13 |
JP2552538Y2 true JP2552538Y2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=31658555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989109997U Expired - Lifetime JP2552538Y2 (ja) | 1989-09-20 | 1989-09-20 | 浮体式耐震構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2552538Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006116030A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Sankyo Denshi Kogyo Kk | 回胴式遊技機 |
JP2006116029A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-05-11 | Sankyo Denshi Kogyo Kk | 回胴式遊技機 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63114897U (ja) * | 1987-01-20 | 1988-07-23 | ||
JPH01198923A (ja) * | 1988-02-03 | 1989-08-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 浮体式耐震建造物 |
JP3005596U (ja) * | 1994-02-28 | 1995-01-10 | 株式会社キングピン | オートバイの原動部等搭載の本体枠取付構造を有する車輌 |
-
1989
- 1989-09-20 JP JP1989109997U patent/JP2552538Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0349198U (ja) | 1991-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |