JP3239901B2 - 3次元免震支持方法及びその支持構造 - Google Patents
3次元免震支持方法及びその支持構造Info
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Description
物内の設置物を支持し、該設置物を振動から保護する3
次元免震支持方法及びその免震支持構造に関する。
伝えられる。該設置物が例えば超集積回路露光装置、電
子顕微鏡、単結晶引出し装置などのように、微振動に対
して極めて敏感に反応し該振動を嫌うものであるとき、
あるいは、コンピュータや磁気記録装置などのコンピュ
ータ周辺機器のような構造物内に設置された重要な装置
が地震動により転倒し、機能に著しい損傷を招来するお
それがあるとき、3次元免震対策が講じられる。このよ
うな3次元免震対策としては、例えば特開昭59−47
543号公報のように水平方向免震装置の上に支持架台
を水平に配置し、この支持架台に鉛直方向免震装置を介
して機器設置台を水平に設置してなる免震装置や、実開
昭63−98926号公報などに示されるように、水平
方向免震装置上にフレームを支持し、該フレーム上に鉛
直方向免震装置を配置し、該鉛直免震装置上に免震床を
支持してなる3次元免震床構造などが公知である。
向の振動吸収要素と鉛直方向の振動吸収要素とが一体的
に組み込まれた構成となっているので、該3次元免震装
置の設置される構造物の区画空間には、該空間毎に水平
方向の移動領域分の余裕空間(デッドスペ−ス)が必須
となること、また、水平要素と鉛直要素とが同時に組
み込まれることから、個々の装置が複数化・大型化する
こと、等の問題点を有する。本発明は上記実情に鑑みな
されたものであって、この種の微小振動対策あるいは転
倒防止対策を要する3次元免震支持方法において、従来
技術の持つ欠点を解消し、無駄な空間が無く、装置が小
型化し、装置の設計が容易となる3次元免震支持方法を
提供することを目的とする。要するに、本発明の目的と
するところは、従来の免震床より構造物内の区画空間内
の床の収まりが大幅に合理化される新規な3次元免震支
持方法並びにその方法を実現する3次元免震支持構造を
得ることにある。
する3次元免震支持方法であって、前記構造物は低・中
層をなすとともに、実質的に剛性に形成され、前記構造
物を基体上に、ゴムと補強板との積層構造を主体とし、
水平方向の振動の減衰機能を有する水平方向免震装置を
介して水平移動可能に支持し、前記構造物の区画空間内
の構造床上に前記設置物の載置される床体を配し、該床
体を水平方向の変位を規制されてなるとともに鉛直方向
の振動の減衰をなす鉛直方向免震装置を介して鉛直移動
可能に前記構造床上に支持することを特徴とする。 上記
構成において、水平方向免震装置は、以下の実施形態に
おいてはゴムと補 強板との積層構造に鉛体が封入されて
なる態様を採る。 本発明の3次元免震支持方法は更に、
上記構成に加え、鉛直方向免震装置は、上方に開口し内
部に高粘度の粘性体が充填された下部円筒体が構造床に
固定され、床体に連動する上部円筒体が前記下部円筒体
とスペーサを介して微小間隙を存して前記下部円筒体内
に垂設され、前記上部円筒体と前記下部円筒体との間に
は床体の荷重を支持するコイルばねが介装されてなるこ
とを特徴とする。 本発明はまた、構造物内に設置される
嫌振動性の設置物に対する3次元免震支持構造であっ
て、前記構造物は低・中層をなすとともに実質的に剛性
に形成されるとともに、前記構造物は基体上に、ゴムと
補強板との積層構造を主体とし、水平方向の振動の減衰
機能を有する水平方向免震装置を介して水平移動可能に
支持され、前記構造物の区画空間内には構造床上に前記
設置物の載置される床体が配されるとともに、該床体は
水平方向の変位を規制されてなるとともに鉛直方向の振
動の減衰をなす鉛直方向免震装置を介して鉛直移動可能
に前記構造床上に支持されてなることを特徴とする。 こ
の支持構造の構成において、水平方向免震装置は、ゴ
ムと補強板との積層構造に鉛体が封入されてなること、
鉛直方向免震装置は、上方に開口し内部に高粘度の粘
性体が充填された下部円筒体が構造床に固定され、床体
に連動する上部円筒体が前記下部円筒体とスペーサを介
して粘性体の充填される微小間隙を存して前記下部円筒
体内に垂設され、かつ、前記上部円筒体と前記下部円筒
体との間には床体の荷重を支持するコイルばねが介装さ
れてなることは、適宜採択される事項である。
平振動成分は構造物を支持する水平方向免震装置の積層
ゴム構造により入力振動周期を長周期化し、また、該水
平方向免震装置に一体に組み込まれた鉛体の変形、ある
いは別体の減衰装置によりエネルギー吸収をなして水平
振動を減衰吸収し、該水平振動の構造物への伝達を絶縁
する。また、構造物内に伝播される鉛直振動成分は構造
物の区画空間内の構造床上に 床体を支持する鉛直方向免
震装置の支持作用により入力振動周期を長周期化し、ま
た、その減衰作用により鉛直振動を減衰吸収し、該鉛直
振動の床体への伝達を絶縁する。
説明する。第1図及び第2図はその一実施例を示す。図
において、Eは地盤であって、Kは本発明の免震支持方
法並びに免震支持構造の対象とする低・中層の構造物で
ある。
杭Pの頭部を剛的に接合する基盤B上に複数の水平方向
免震装置1を介して設置される。構造物Kは、単層又は
複層(本実施例においては3層)の剛構造よりなり、構
造物K自体の振動吸収能は低く、その区画空間2すなわ
ち各部屋においては、該構造物Kの躯体を構成する床
(これを構造床という)3上に複数の鉛直方向免震装置
4を介して床体5が載置固定される。
いわゆる鉛プラグ封入ゴム弾性支承体(以下「支承体」
という)が採用される。すなわち、該支承体1は上下取
付け鋼板10,11の間に補強鋼板12とゴム板13と
を多層に挟みこんで加硫接着してなり、該支承体1の中
心に鉛体15が封入されてなるもので、構造物Kの荷重
を支持するとともに、水平方向には自在に変位して入力
振動周期を長周期化し、その鉛体15の変形に伴うエネ
ルギー吸収により水平振動を減衰吸収するものである。
粘性せん断抵抗型ダンパー(以下「ダンパー」という)
が採用される。すなわち該ダンパー4は、構造床3に固
定された基板20上に下部円筒体21が液密に立設さ
れ、該円筒体21内に高粘度の粘性体22が充填され
る。一方、上板24には支持体25を介して上部円筒体
26が下部円筒体21と微小間隙を存して下部円筒体2
1内に垂設される。27は該微小間隙を保持するととも
に床体5を常に水平に維持するためのスペーサである。
該間隙には粘性体が介在され、上部円筒体26の上下動
に伴う上・下部円筒体21,26間の相対変位によって
生じる粘性せん断抵抗により、この上下振動を減衰吸収
する。
イルばね28が介装され、これにより上部の荷重を支持
するとともに、入力振動周期を長周期化する。床体5は
支持脚30、フロアパネル31からなるいわゆるフリー
アクセスフロアであって、前記鉛直方向免震装置4の上
板24並びに該上板24に固定された取り付け部材32
に固定支持されたH形鋼フレ−ム33に固定支持され
る。該床体5上には、超集積回路露光装置、電子顕微
鏡、単結晶引出し装置、コンピュータやその周辺機器等
の設置物が設置される。
地震、車輛交通等により地盤Eに振動が生起されると、
該振動は地盤E中を伝わり、基盤Bに到達する。 基盤B
に到達した振動は水平方向免震装置1を介して構造物K
へと伝達されるが、水平方向免震装置1により基盤Bと
構造物Kとは水平方向の振動が絶縁されているため、該
水平振動は前記免震装置1により吸収され、鉛直方向の
振動のみが構造物Kに伝達される。すなわち、該水平方
向免震装置の支承体1はゴム13と補強鋼板12との積
層構造を採ることにより基盤Bに作用する水平移動に対
して良好に追従し、かつ、封入鉛体15に純水平せん断
変形が与えられることにより、この変形に伴うエネルギ
ー吸収により構造物Kの水平振動を速やかに減衰させ
る。この支承体1の良好な水平方向への追従性は、該構
造物K自体が剛性を有することと相まって、その上に載
置された構造物Kに対し、並進性を補償する。すなわ
ち、第3図に示すように、本支承体1によれば純水平せ
ん断変形がなされ、揺動運動(ローリング)等の他の変
位成分は除去される。
構造床3を介して鉛直方向免震装置4内にその振動波が
入るが、この振動変位はコイルばね28によって支持さ
れた上部及び下部円筒体21,25間の相対変位とな
る。しかして、これらの円筒体21,25間に介在する
コイルばね28により前記振動波の固有周期を長周期化
し、粘性体22の粘性せん断抵抗により振動を速やかに
吸収する。この結果、床体5上に載置された設置物には
振動が伝わらず、相対的な静止状態が維持され、有害な
振動加速度が働くことはない。
Kの区画空間2内に配された床体5はそれ自体には水平
変位を惹起させる水平力を受けないので、水平変位を吸
収する手段もしくはそれに追従する余裕空間が不用とな
る。
はなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変
更が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技術
的範囲に包含されるものである。 先の実施例では構
造物Kは基盤B上に水平方向免震装置1を介して支持さ
れたが、この態様に限らず、他の構造物、例えば既設構
造物上に水平方向免震装置1を介して設置する態様を採
ることができる。 水平方向免震装置1として、積層
ゴム支承とダンパーとの併用、あるいは高減衰積層ゴム
支承の他の支承体を採用することができる。 鉛直方
向免震装置4は実施例では部屋の床全体を支持したが、
部屋の一部の床を支持する態様を採ることができる。
構成を採り作用を奏するものであるので、嫌振動性の設
置物等が設置される構造物の床体において、その床体は
水平方向への余裕空間を考慮する必要がなく、空間の有
効利用を図ることができ、合理的な免震構造物の設計を
なすことができる。また、その床体においては、鉛直方
向のみの設計で十分であるので、嵩高にならず、特に複
数層に床体を設置するときは構造物の全高を大幅に小さ
くでき、資材の節減を図ることができる。
系の全体図である。
Claims (6)
- 【請求項1】構造物内に設置される嫌振動性の設置物に
対する免震支持方法であって、 前記構造物は低・中層をなすとともに実質的に剛性に形
成され、 前記構造物を基体上に、ゴムと補強板との積層構造を主
体とし、水平方向の振動の減衰機能を有する水平方向免
震装置を介して水平移動可能に支持し、 前記構造物の区画空間内の構造床上に前記設置物の載置
される床体を配し、該床体を水平方向の変位を規制され
てなるとともに鉛直方向の振動の減衰をなす鉛直方向免
震装置を介して鉛直移動可能に前記構造床上に支持す
る、 ことを特徴とする3次元免震支持方法。 - 【請求項2】 水平方向免震装置は、ゴムと補強板との積
層構造に鉛体が封入されてなる請求項1に記載の3次元
免震支持方法。 - 【請求項3】 鉛直方向免震装置は、上方に開口し内部に
高粘度の粘性体が充填された下部円筒体が構造床に固定
され、床体に連動する上部円筒体が前記下部円筒体とス
ペーサを介して粘性体の充填される微小間隙を存して前
記下部円筒体内に垂設され、かつ、前記上部円筒体と前
記下部円筒体との間には床体の荷重を支持するコイルば
ねが介装されてなる請求項1又は2のいずれかに記載の
3次元免震支持方法。 - 【請求項4】構造物内に設置される嫌振動性の設置物に
対する免震支持構造であって、 前記構造物は低・中層をなすとともに実質的に剛性に形
成されるとともに、 前記構造物は基体上に、ゴムと補強板との積層構造を主
体とし、水平方向の振動の減衰機能を有する水平方向免
震装置を介して水平移動可能に支持され、 前記構造物の区画空間内には構造床上に前記設置物の載
置される床体が配されるとともに、該床体は水平方向の
変位を規制されてなるとともに鉛直方向の振動の減衰を
なす鉛直方向免震装置を介して鉛直移動可能に前記構造
床上に支持され てなる、 ことを特徴とする3次元免震支持構造。 - 【請求項5】 水平方向免震装置は、ゴムと補強板との積
層構造に鉛体が封入されてなる請求項4に記載の3次元
免震支持構造。 - 【請求項6】 鉛直方向免震装置は、上方に開口し内部に
高粘度の粘性体が充填された下部円筒体が構造床に固定
され、床体に連動する上部円筒体が前記下部円筒体とス
ペーサを介して粘性体の充填される微小間隙を存して前
記下部円筒体内に垂設され、かつ、前記上部円筒体と前
記下部円筒体との間には床体の荷重を支持するコイルば
ねが介装されてなる請求項4又は5のいずれかに記載の
3次元免震支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03782191A JP3239901B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 3次元免震支持方法及びその支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03782191A JP3239901B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 3次元免震支持方法及びその支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06200615A JPH06200615A (ja) | 1994-07-19 |
| JP3239901B2 true JP3239901B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=12508188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03782191A Expired - Fee Related JP3239901B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 3次元免震支持方法及びその支持構造 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3239901B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7097183B2 (ja) * | 2018-01-17 | 2022-07-07 | 大成建設株式会社 | 防振基礎 |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP03782191A patent/JP3239901B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06200615A (ja) | 1994-07-19 |
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