JP3064088B2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP3064088B2
JP3064088B2 JP4050660A JP5066092A JP3064088B2 JP 3064088 B2 JP3064088 B2 JP 3064088B2 JP 4050660 A JP4050660 A JP 4050660A JP 5066092 A JP5066092 A JP 5066092A JP 3064088 B2 JP3064088 B2 JP 3064088B2
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tank
rigid
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damping device
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一誠 藤田
洸二 香川
信男 西村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築物,海洋構造
物等に用いられる制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型構造物の制振装置として流体を利用
した制振装置が知られている。この従来の制振装置の1
例としてのU字形流体タンクを図8に示す。密閉された
空気室05a,05bをもつ堅形タンク部02a,02
bの底部が水平タンク部04に連通しており、空気室0
5a,05bがU字形流体タンクにおける1対のばねを
形成する。流体タンク内の液体は矢印x−x方向に振動
して、同流体タンクが搭載された制振対象構造物のx−
x方向の振動に対して制振作用をおよぼす。振動数の調
整は空気室05a,05bの圧力を調圧弁06a,06
bで変えて調節している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8にその1例を示し
たU字形液体タンクは、その固有振動数を制振対象物の
固有振動数にチューニングして制振する動吸振器であ
る。制振対象がx−x方向の振動の他にy−y方向にも
振動する場合には、x−x方向に配置されたU字形液体
タンクの外にy−y方向に配置された別のU字形流体タ
ンクを設置して、y−y方向の振動数にチューニングを
行う必要がある。
【0004】本発明は、従来の制振装置の前記問題点を
解決して、異なる複数の方向の振動を制振することがで
きる制振装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の制振装置は、共
通の水平タンク部と各々が前記水平タンク部に連通し同
タンク部の両側に立上った堅形タンク部を備え互いに交
叉する方向に配置された複数のU字形の液体タンク、前
記堅形タンク部の各々の上方の部分に設けられ互いに独
立すると共に密閉された空気室、及び前記堅形タンク部
の内側に仕切板で仕切られ前記堅形タンク部の各々と上
部で連通した各空気室の容積調節用の空間より成ること
を特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の制振装置では、水平タンク部を共有し
て交叉する異った方向に複数のU字形の液体タンクが配
置され、かつ、U字形の液体タンクの水平タンク部の両
側の堅形タンク部の各々の上に互いに独立すると共に密
閉された空気室が形成されているとともに、前記堅形タ
ンク部の内側に仕切板で仕切られ前記堅形タンク部の各
々と上部で連通した各空気室の容積調節用の空間が設け
られている
【0007】従って、各空気室内の圧力又は容積を変化
させてそのバネ室数を調節し、制振対象物のそれぞれの
方向の振動数に各U字形の液体タンク内の液の固有振動
を一致させるようにチューニングすることによって、異
る方向の振動を1個の制振装置によって吸収し制振する
ことができる。また、堅形タンク部の内側に仕切板で仕
切られて形成された各空気室の容積調節用の空間に注液
するなどによってその容積を変えることにより、空気ば
ね定数を調節してx−x方向、y−y方向の液体の固有
振動数を変えることができる。
【0008】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1及び図2に示
す。本実施例は直交する水平面内の2方向、即ちx−x
方向及びy−y方向の振動に対して制振作用を発揮する
ようにしたものである。
【0009】本実施例の制振装置は、x−x方向及びy
−y方向に長い辺を有する同形状の2個の矩形をその中
心を一致させて配置した平面形状を有し、両矩形の共通
する正方形の部分に水平タンク部3が形成されている。
本制振装置は、底板13、側板14及び上板15によっ
て閉鎖されており、前記2個の矩形の共通部分である正
方形の部分には底板13の上方に間隔をおいて正方形の
内底板12が設けられ、内底板12と底板13との間に
前記水平のタンク部3が形成される。
【0010】前記水平タンク部3のx−x方向の両側に
は、内底板12の端部より立上りその上端が頂板15の
下方に間隔をおいて位置する仕切板11が設けられ、同
仕切板11と側板14の間には水平タンク部3に連通し
て立上る堅形タンク部2a,2bが形成されている。同
様に水平タンク部3のy−y方向の両側にも、仕切板1
1の側板14との間に水平タンク部3に連通して立上る
2個の堅形タンク部2c,2dが形成されている。これ
によって、互いに交叉してx−x方向及びy−y方向に
配置され水平タンク部とその両側の堅形タンク部よりな
る2個のU字形タンク1が形成される。
【0011】前記内底板12には、対角線方向に延びて
互いに交叉する2個の鉛直方向の仕切板10,10が取
付けられ、同仕切板10の上端は上板15に取付けられ
ている。これによって、内底板12と仕切板11が上板
15に固定されると共に、2個の仕切板10,10で区
画される4個の三角形の部分は、仕切板11と上板15
との間の間隔を介してそれぞれ堅形タンク部2a,2
c,2dの上部に連通し、各三角形の部分と堅形タンク
部2a,2b,2c,2dの各々とによって互いに独立
した4個の室が形成されている。6a,6b…は、各堅
形タンク部2a,2b,2c,2dの上方の部分に接続
された調節弁である。
【0012】以上のように構成された本実施例では、図
2に示すように水等の液体4を注入し、かつ、調圧弁6
a,6b…によって空気を堅形タンク部2a,2b,2
c,2d内に供給することによって、堅形タンク部2
a,2b,2c,2dの各々と前記仕切板11によって
区画された三角形の部分の各々とによって液体4の液面
の上方に互いに独立した空気室5a,5b,5c,5d
が形成される。これによって、x−x方向及びy−y方
向に2個のU字形液体タンク1が形成され、その固有振
動数をチューニングすることによって、x−x方向及び
y−y方向の振動を制振することができる。
【0013】本実施例における各空気室の空気ばね定数
A は、 κ:空気の比熱比( 1.402 ) P:空気室内の圧力 V:空気室の容積 A:タンク液面上の断面積 とすると、 KA =κPA2 /V で表される。
【0014】従って、各空気室5a,5b,5c,5d
内の圧力Pを調圧弁6a,6b…で調整して空気ばね室
数を変えることによって、図3に示すように、x−x方
向とy−y方向の液体の固有振動数を変えることができ
る。また、堅形タンク部2a,2b,2c,2dに上板
15に設けられた図示しないマンホールから固形物を投
入したり、堅形タンク部2a,2b,2c,2d及び前
記仕切板11で区画される三角形の部分に注液して各空
気室の容積を変えることによって、空気ばね室数を調節
してx−x方向y−y方向の液体の固有振動を変え
ることができる。
【0015】以上のようにして、x−x方向とy−y方
向の制振装置内の液体の固有の振動数を制振対象物の振
動に合わせるようにチューニングすることによって、図
4に示すようにx−x方向及びy−y方向の振動を有効
に制振することができる。
【0016】本発明の第2の実施例を、図5ないし図7
に示す。本実施例は、前記第1の実施例において、制振
装置の平面形状を丸形にすると共に、空気室5a,5
b,5c,5dの各々をバルブ9をもつ配管7を介して
副室8へ接続したものである。図5ないし図7におい
て、対応する部分については図1及び図2におけると同
符号が付されている。本実施例では副室8を設けたこと
によって空気室5a,5b,5c,5dの容積が増加し
たこととなり、空気ばね定数を小さくして液体の固有振
動数を低くすることができ、前記第1の実施例の作用及
び効果に加えて、更に低い振動数の振動を制振すること
ができる。
【0017】なお、前記第1及び第2実施例は、x−x
方向及びy−y方向に2個のU字形のタンクを形成して
いるが、3方向以上に3個以上のU字形のタンクを形成
するようにすることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、共通の
水平タンク部に連通し同タンク部の両側に立上った堅形
タンク部を備え互いに交叉する方向に配置された複数の
U字形の液体タンク、前記堅形タンク部の各々の上方の
部分に設けられ互いに独立すると共に密閉された空気
室、及び前記堅形タンク部の内側に仕切板で仕切られ前
記堅形タンク部の各々と上部で連通した各空気室の容積
調節用の空間より成る構成を採用したことにより、複数
の方向において、制振対象物のそれぞれの振動数に液体
の固有振動数をぞれぞれにチューニングすることができ
る。よって、1台の装置によって、複数の方向の制振を
行うことができ、従って大幅にコストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の図2のI−I矢視平断
面図である。
【図2】図1のII−II矢視縦断面図である。
【図3】同実施例の圧力と振動数の関係を示すグラフで
ある。
【図4】図4(a),(b)はそれぞれx−x方向及び
y−y方向における同実施例の制振効果を示すグラフで
ある。
【図5】本発明の第2の実施例の図6のV−V矢視平断
面図である。
【図6】同実施例の図5のVI−VI矢視縦断面図である。
【図7】同実施例の説明図である。
【図8】従来のU字形流体タンク方式の制振装置の説明
図である。
【符号の説明】
1 U字液体形タンク 2a,2b,2c,2d 堅形タンク部 3 水平タンク部 4 液体 5a,5b,5c,5d 空気室 6a,6b 調圧弁 7 配管 8 副室 9 バルブ 10,11 仕切板 12 内底板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−62272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/00 - 15/34 E04H 9/02 341 B63B 39/03

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の水平タンク部と各々が前記水平タ
    ンク部に連通し同タンク部の両側に立上った堅形タンク
    部を備え互いに交叉する方向に配置された複数のU字形
    の液体タンク、前記堅形タンク部の各々の上方の部分に
    設けられ互いに独立すると共に密閉された空気室、及び
    前記堅形タンク部の内側に仕切板で仕切られ前記堅形タ
    ンク部の各々と上部で連通した各空気室の容積調節用の
    空間より成ることを特徴とする制振装置。
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AT505862B1 (de) * 2007-09-27 2010-01-15 Bernard Ingenieure Zt Gmbh Flüssigkeitstilger zur reduktion von vertikalen und/oder horizontalen schwingungen an einer bau- oder maschinenkonstruktion

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