JPH06167135A - パレット式駐車装置 - Google Patents

パレット式駐車装置

Info

Publication number
JPH06167135A
JPH06167135A JP31993392A JP31993392A JPH06167135A JP H06167135 A JPH06167135 A JP H06167135A JP 31993392 A JP31993392 A JP 31993392A JP 31993392 A JP31993392 A JP 31993392A JP H06167135 A JPH06167135 A JP H06167135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
station
empty
vehicle
loading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31993392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2992790B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Tominaga
浩之 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP4319933A priority Critical patent/JP2992790B2/ja
Publication of JPH06167135A publication Critical patent/JPH06167135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2992790B2 publication Critical patent/JP2992790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 入庫ステーション1で車両が載置されたパレ
ットPを入庫口5を経て駐車空間に供給する一方、車両
が載置されたパレットPを駐車空間から出庫口9を経て
出庫ステーション2に供給するようにしたパレット式駐
車装置に対し、パレットPの入出庫ステーション1,2
への供給を空き空間を招くことなく連続して行うように
し、その供給のための待ち時間を短縮し、車両入出庫の
効率を向上させる。 【構成】 出庫ステーション2の空パレットPを入庫ス
テーションに戻す空パレット循環経路を設け、出庫口へ
のパレットPの供給と同期して出庫ステーション2から
空パレットPを循環経路に移動させ、入庫口へのパレッ
トPの入庫と同期して循環経路から空パレットPを入庫
ステーションに移動させるパレット移送装置37を設
け、パレットPを次のパレットPの供給動作に合せて入
出庫口から移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両をパレットに載
置して入出庫するようにしたパレット式駐車装置に関
し、特に、入出庫の効率を向上させる対策に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパレット式駐車装置において
は、例えば実開平3―130865号公報に示されるよ
うに、駐車空間に対し車両の入出庫が以下のように行わ
れる。まず、車両を入庫させる場合、入出庫口に入った
入庫車両をリフトの昇降台上の空パレットに移載し、こ
の昇降台を駐車空間の所定の駐車階まで昇降させて入庫
車両をパレットごと該駐車階で待機中の走行台車に受渡
しし、この走行台車を目的の駐車区画まで走行させて入
庫車両をパレットと共に該駐車区画に格納する。一方、
車両の出庫の場合には、上記とは逆に、空状態の走行台
車を目的の駐車区画まで走行させて出庫車両をパレット
ごと駐車区画から受け取り、この走行台車をリフトの昇
降台まで走行させて出庫車両をパレットと共に昇降台に
移載し、この昇降台を入出庫口まで昇降させて、出庫車
両を入出庫口から出庫させるようになされている。
【0003】しかし、上記従来の駐車装置では、車両の
入庫が連続すると、その都度、空パレットを駐車空間か
ら入出庫口まで呼び出す必要があり、この間、入庫待ち
となって入庫の効率が悪くなる。一方、出庫が連続する
場合には、出庫後の空パレットを一旦元の駐車空間に戻
した後、次の車両を出庫させねばならず、この間、出庫
待ちを必要とする。つまり、車両の入庫や出庫が連続す
る場合にその効率が悪いという問題がある。
【0004】そこで、車両の入庫口と出庫口とを別々に
して、両者の間に空パレットの循環経路を設け、出庫口
で空になったパレットを循環経路で貯留しながら入庫口
に供給するようにすることにより、入出庫の効率を向上
させることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、その場合、
問題が全て解決されたわけではない。すなわち、上記の
場合、出庫の終了した空パレットは循環経路で貯留され
るが、この空パレットの循環経路への移動に伴い、出庫
口にパレットが全く無い状態が生じる。一方、入庫側に
おいても、入庫車両を載置したパレットがリフト側に移
動した後、循環経路から空パレットが出庫口に供給され
るが、この空パレットが入庫口に移動するまでの間は、
入庫口にパレットが無い状態となる。換言すると、次の
パレットが入庫口或いは出庫口に供給されるまでに時間
がかかり、その待ち時間が生じる。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、パレットの供給形態を改良することに
より、パレットの入出庫口への供給を空き空間を招くこ
となく連続して行うようにして、その供給のための待ち
時間を短縮することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、請求項1の発明では、入出庫ステーションからパレ
ットが移動するのと同期して、その入出庫ステーション
に次のパレットを供給するようにした。
【0008】具体的には、この発明では、車両をパレッ
トに載置して駐車空間に対し入出庫させるようにしたパ
レット式駐車装置において、空パレットに入庫車両を載
置する入庫ステーションと、この入庫ステーションで車
両が載置されたパレットを駐車空間に入庫する入庫口
と、車両の載置されたパレットを駐車空間から出庫させ
る出庫口と、この出庫口から出庫された車両をパレット
から降ろす出庫ステーションとを設ける。
【0009】さらに、上記出庫ステーションで空になっ
たパレットを入庫ステーションに供給する空パレット循
環経路と、上記出庫ステーションで空になったパレット
を、出庫口から次の車載パレットが供給されるのと同期
して出庫ステーションから空パレット循環経路に搬出す
るとともに、上記入庫口にパレットが入庫されるのと同
期して空パレット循環経路から空パレットを入庫ステー
ションに移動させるパレット移送手段とを設ける。
【0010】請求項2の発明では、上記入庫ステーショ
ンで車両が載置されたパレットが横移動して入庫口に入
庫される一方、車両が載置されたパレットは出庫口から
横移動して出庫ステーションに供給されるように構成す
る。
【0011】そして、上記空パレット循環経路は、出庫
ステーションで空になったパレットを出庫口と反対側に
横移動させる出庫側横移動部と、空パレットを入庫口と
反対側から横移動させて入庫ステーションに供給する入
庫側横移動部とを備えてなる構成とする。
【0012】請求項3の発明では、上記パレット移送手
段は、パレット裏面の所定位置に設けられパレット移動
方向と直角な方向に延びかつ少なくとも一端が開放され
た係合溝部と、パレット搬送路の所定位置に設けられ、
先端に上記パレットの係合溝部に開放端部から係合可能
な係止部を有する旋回アームと、この旋回アームを旋回
駆動させるアーム旋回駆動手段とを備え、上記旋回アー
ムの旋回により、係止部をパレットの係合溝部に開放端
部から係合させて該パレットを横移動させるように構成
する。
【0013】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、車両
を駐車空間に入庫させる場合、入庫車両が入庫ステーシ
ョンでパレットに載置されると、このパレットは入庫口
から駐車空間に供給される。一方、車両の出庫の場合に
は、車両を載置したパレットが出庫口を経て駐車空間か
ら出庫ステーションに供給され、この出庫ステーション
でパレットから車両が降ろされる。そして、この出庫ス
テーションで空になったパレットは空パレット循環経路
に沿って上記入庫ステーションに供給され、入庫車両の
入庫に供される。
【0014】そのとき、パレット移送手段により、上記
出庫ステーションで空になったパレットは、駐車空間か
ら次のパレットが出庫口を経由して出庫ステーションに
供給されるのと同期して該出庫ステーションから上記空
パレット循環経路に移動する。また、空パレットが空パ
レット循環経路から入庫ステーションに供給されるとき
には、該空パレットは入庫口にパレットが入庫されるの
と同期して入庫ステーションに移動する。このようにパ
レットが次に続くパレットの供給動作と同期して入出庫
ステーションから移動するので、連続する2つのパレッ
ト間に空き空間がなくなって、入出庫ステーションに供
給されるパレットを待つ時間がなくなり、よって車両入
出庫の効率をさらに向上させることができる。
【0015】請求項2の発明では、入庫ステーションで
車両が載置されたパレットは横移動して入庫口に供給さ
れ、車両が載置されたパレットは出庫口から横移動して
出庫ステーションに供給される。そして、出庫ステーシ
ョンで空になったパレットは空パレット循環経路の出庫
側横移動部において出庫口と反対側に横移動し、また、
入庫側では入庫側横移動部において空パレットが入庫口
と反対側から横移動して入庫ステーションに供給され
る。こうしてパレットの移動方向が空パレット循環経路
での搬送方向と一致しているので、空パレット循環経路
から入庫ステーションへの空パレットの供給及び出庫ス
テーションからの空パレットの空パレット循環経路への
引込みが容易になり、その構成が簡単になる。
【0016】請求項3の発明では、パレットが旋回アー
ムに対して所定位置にあるときに、アーム旋回駆動手段
により旋回アームを回動させると、その先端の係止部が
上記パレットの係合溝部に開放端部から係合し、アーム
のさらなる回動に伴い、係止部が係合溝部内を移動しな
がらパレットが横移動する。そして、旋回アームが90
°回動した時点で係止部の移動方向が変わって、係止部
は係合溝部を元の方向に戻り、旋回アームが略180°
回動すると、係止部が係合溝の開放端部から抜け出てパ
レットの横移動が終了する。従って、この旋回アームの
係止部を目的のパレットに続く次のパレットの係合溝部
に係合させて該パレットを横移動させると、この次のパ
レットの横移動により前のパレットが押されて一緒に横
移動することとなり、よって、2つのパレットを同期し
て移動させるためのパレット移送手段が簡易に得られ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係るパレット式駐車装置
の全体構成を示し、1は路面上に設けられた入庫ステー
ション、2は入庫ステーション1前方の路面上に所定間
隔をあけて設けられた出庫ステーションであって、これ
ら入出庫ステーション1,2を含む路面の下方には図示
しないが多数の駐車区画を有する駐車空間が形成され、
この駐車区画の各々に車両をパレットPごと格納するよ
うになっている。
【0018】上記入庫ステーション1の左側方には駐車
空間に連通する入庫リフタ3が設置されている。この入
庫リフタ3は上記駐車空間との間を昇降する昇降台(図
示せず)を内部に収容するハウジング4を有し、このハ
ウジング4の入庫ステーション1側には入庫口5が開口
されており、入庫ステーション1において入庫車両をパ
レットP上に載置し、この車載パレットPを前後1対の
レール6,6(図5参照)上を横移動させて入庫リフタ
3の入庫口5を経て昇降台上に移し換え、この昇降台を
下降移動させて車両をパレットPと共に駐車空間の目的
の駐車区画に格納するようにしている。
【0019】また、出庫ステーション2の左側方には駐
車空間に連通する出庫リフタ7が設置されている。この
出庫リフタ7も駐車空間との間を昇降する昇降台(図示
せず)を内部に収容するハウジング8を有し、このハウ
ジング8の出庫ステーション2側には出庫口9が開口さ
れており、目的の駐車区画から運び出された車両をパレ
ットPごと昇降台に移載し、この昇降台の上昇によりパ
レットPを出庫口9から前後1対のレール6,6(図3
及び図4参照)上を横移動させて出庫ステーション2に
位置付け、この出庫ステーション2で車両をパレットP
から降ろすようになっている。
【0020】上記入出庫ステーション1,2右側(入出
庫口5,9と反対側)の路面下方には、空パレットPを
所定台数貯留する貯留空間10が形成されている。ま
た、上記出庫ステーション2で空になったパレットPを
上記貯留空間10を経て入庫ステーション1に供給する
空パレット循環経路11が設けられている。この空パレ
ット循環経路11は、図2に模式的に示すように、出庫
ステーション2で空になったパレットPをレール6,6
上で出庫口9と反対側たる右側にさらに横移動させて貯
留空間10に収容する出庫側横移動部11aと、この出
庫側横移動部11aの終端に連続し、空パレットPを下
降移動させる下降移動部11bと、この下降移動部11
bの終端に連続し、空パレットPを後方(入庫側)に水
平移動させる水平移動部11cと、該水平移動部11c
の終端に連続し、空パレットPを上昇移動させる上昇移
動部11dと、この上昇移動部11dの終端に連続し、
空パレットPを入庫口5と反対側たる右側の貯留空間1
0から左方向にレール6,6上で横移動させて入庫ステ
ーション1に供給する入庫側横移動部11eとからな
る。
【0021】図6〜図9に示す如く、上記空パレット循
環経路11の下降移動部11bには空パレットPを支持
して下降させる下降コンベア装置12が設置されてい
る。この下降コンベア装置12は、貯留空間10前部の
前後両端に亘って立設されたフレーム13を有し、この
フレーム13前後の上下端部には左右方向に平行に延び
る軸14,14が支持され、この各軸14の両端にはス
プロケット15,15が取り付けられ、この上下のスプ
ロケット15,15間にはチェーンコンベア16が巻き
掛けられている。また、このチェーンコンベア16には
空パレットPを支持する複数の支持金具17,17,…
が所定間隔をあけて取り付けられている。そして、前後
のチェーンコンベア16,16は貯留空間10の床面に
設置したモータ19に伝動チェーン18を介して駆動連
結されており、前後のチェーンコンベア16,16の上
端にある対向支持金具17,17間で、出庫ステーショ
ン2から横送りされた空パレットPを受け取り、モータ
19の作動により前後のチェーンコンベア16,16を
各々の対向側にある支持金具17,17が下降移動する
よう互いに同期して回行させて、空パレットPを下降移
動させるようにしている。
【0022】また、上記上昇移動部11dには空パレッ
トPを支持して上昇させる上昇コンベア装置20が設置
されている。この上昇コンベア装置20は、上記下降コ
ンベア装置12と同様のもので、貯留空間10後部の前
後両端に亘って立設されたフレーム21を有し、このフ
レーム21前後の上下端部には左右方向に平行に延びる
軸22,22が支持され、この各軸22の両端にはスプ
ロケット23,23が取り付けられ、この上下のスプロ
ケット間23,23にはチェーンコンベア24が巻き掛
けられ、このチェーンコンベア24には複数の支持金具
25,25,…が所定間隔をあけて取り付けられてい
る。そして、前後のチェーンコンベア24,24は貯留
空間10の床面に設置したモータ27にチェーン26を
介して駆動連結されており、前後のチェーンコンベア2
4,24の下端にある対向支持金具25,25間で、後
述の水平コンベア装置28の下流コンベア部31から移
送された空パレットPを受け取り、モータ27の作動に
より前後のチェーンコンベア24,24を各々の対向側
にある支持金具25,25が上昇移動するよう互いに同
期して回行させて空パレットPを上昇移動させ、その上
昇端でパレットPをレール6,6上に移載するようにし
ている。
【0023】さらに、水平移動部11cには空パレット
Pを支持して後方に水平移動させる水平コンベア装置2
8が設置されている。この水平コンベア装置28は、上
記下降コンベア装置12真下の床面上に設置された上流
コンベア部29と、上昇コンベア装置20真下の床面上
に設置された下流コンベア部31と、貯留空間10の前
後中間部の床面上に上記上下流コンベア部29,31同
士を接続するように設置された中流コンベア部30とか
らなる。各コンベア部29〜31は基本的に同じ構成
で、これらコンベア部29〜31は、貯留空間10の下
部に支持された前後1対の支持軸32,32を有し、こ
の両支持軸32,32間にはチェーンコンベア33が掛
け渡されている。また、後側の支持軸32はモータ35
にチェーン34を介して駆動連結されている。そして、
モータ35の作動によりチェーンコンベア33の上側ス
パンを後方に移動させるようになっており、下降コンベ
ア装置12の下降端に移動した空パレットPを上流コン
ベア部29の上側スパンで受け取って後方に搬送し、こ
のパレットPを中流コンベア部30の上側スパンを経て
下流コンベア部31の上側スパンに移載し、さらに、こ
の下流コンベア部31から上昇コンベア装置20の下降
端位置にある支持金具25,25間に受け渡す。
【0024】本発明の特徴として、上記出庫リフタ7と
出庫ステーション2との間のパレット搬送路には、出庫
ステーション2で空になったパレットPを、出庫口9か
ら次の車載パレットPが供給されるのと同期して該出庫
ステーション2から空パレット循環経路11に搬出する
第1パレット移送装置37が設置されている。すなわ
ち、図3及び図4に示すように、各パレットPの裏面
(下面)にはその左右両側にパレット移動方向と直角な
前後方向に延びる1対の係合部材39L ,39R が一体
に形成されている。この係合部材39L ,39R の各々
は下方に開放された断面コ字状の部材で、その内部には
それぞれ前後方向に延びかつ前端が開放された係合溝部
40L ,40R が形成されている。
【0025】また、出庫リフタ7と出庫ステーション2
との間のパレット搬送路における床面上の所定位置に
は、水平面内で旋回する旋回アーム41が旋回軸42に
支持されている。上記旋回軸42は、旋回アーム41を
旋回駆動させるアーム旋回駆動手段としてのモータ等か
らなるアクチュエータ43に駆動連結されており、非作
動時は旋回軸42よりも前側(図3で上側)の停止位置
に停止している旋回アーム41を、このアクチュエータ
43の回転駆動により図3で反時計回り方向に略360
°に亘り回動させる。
【0026】また、アーム41の先端部には、上記パレ
ットPの右側係合溝部40R にその前端部(図3で上端
部)から係合可能な係止部としての係止ローラ44が回
転自在に軸支されている。そして、上記旋回アーム41
の旋回により、係止ローラ44を所定位置にあるパレッ
トPの右側係合溝部40R に前端部から係合させて該パ
レットPを右方向(図3で右方)に横移動させるように
なっている。
【0027】一方、上記空パレット循環経路11と入庫
ステーション1との間のパレット搬送路、つまり空パレ
ット循環経路11の入庫側横移動部11eには、入庫口
5にパレットPが入庫されるのと同期して空パレット循
環経路11から空パレットPを入庫ステーション1に移
動させる第2パレット移送装置38が設けられている。
図5に示すように、この第2パレット移送装置38は基
本的に上記第1パレット移送装置37と同じ構成であ
り、ここでは第1パレット移送装置37と同じ部分につ
いては同じ符号を付して詳細な説明を省略する。そし
て、第1パレット移送装置37と異なる部分として、こ
の第2パレット移送装置38においては、非作動時に旋
回軸42よりも前側停止位置に停止している旋回アーム
41がアクチュエータ43の駆動により図5で時計回り
方向に略360°に亘り旋回するようになっており、こ
の旋回アーム41の旋回により、係止ローラ44を所定
位置にあるパレットPの左側係合溝部40L に前端部か
ら係合させて該パレットPを左方向(図5で左方)に横
移動させる。
【0028】次に、上記実施例の作用について説明す
る。基本的なパレットPの動きとしては、入庫車両が入
庫ステーション1でパレットPに載置されると、このパ
レットPは入庫リフタ3に移動して、その入庫口5から
駐車空間に供給される。一方、出庫の場合には、目的の
車両を載置したパレットPが駐車空間から出庫リフタ7
の出庫口9を経て出庫ステーション2に供給され、この
出庫ステーション2でパレットPから車両が降ろされ
る。
【0029】そして、上記出庫ステーション2で空にな
ったパレットPは空パレット循環経路11に沿って上記
入庫ステーション1に供給され、入庫車両の入庫に供さ
れ、その途中、空パレット循環経路11の貯留空間10
において空パレットPが貯留される。すなわち、出庫ス
テーション2の空パレットPは空パレット循環経路11
の出庫側横移動部11aを出庫リフタ7と反対側たる右
方向へ横移動した後、貯留空間10に入って下降移動部
11bにおける下降コンベア装置12で下降移動し、そ
の下降端で水平移動部11cにおける水平コンベア装置
28に移載されて、その上流、中流及び下流の各コンベ
ア部29〜31により後方に水平移動する。この後、空
パレットPは上記下流コンベア部31から上昇移動部1
1dにおける上昇コンベア装置20に移って上昇し、そ
の上昇端から上昇移動部11dに移って入庫リフタ3側
に向かって左方向へ横移動し、入庫ステーション1に供
給される。
【0030】上記車両を駐車空間に対し入庫させる際、
入庫ステーション1に空パレットPが位置付けられたと
きには、予め、該入庫ステーション1に連続する空パレ
ット循環経路11の終端部つまり入庫側横移動部11e
の所定位置にも空パレットPが位置付けられており、入
庫ステーション1及び入庫側横移動部11eにそれぞれ
空パレットP,Pが2つ続けて並んだ状態とされる。こ
の状態で、入庫車両が入庫ステーション1にある空パレ
ットPに載置され、この車両のパレットPへの載置が済
むと、上記空パレット循環経路11の入庫側横移動部1
1eに設置された第2パレット移送装置38が作動し、
そのアクチュエータ43の駆動により旋回アーム41が
図5に示す如く前側停止位置から時計回り方向に回動
し、この旋回アーム41の略90°の回動により、先端
の係止ローラ44が上記空パレット循環経路11終端部
に位置する移動方向後側のパレットPの左側係合溝部4
0L(パレット移動方向では前側)に前端部から係合す
る。そして、この係合の後、さらにアーム41が回動し
て係止ローラ44は係合溝部40L に係合したままで後
方向に摺動し、同時にパレットPがレール6,6により
案内されながら左方向に横移動して、入庫ステーション
1にある移動方向前側のパレットPを押す。アーム41
が旋回軸42を通る前後方向の直線上に移動した時点
(停止位置から180°回動した時点)で係止ローラ4
4はパレットPの係合溝部40L 内を今度は前方向に後
戻りし、アーム41が略270°回動し終わると、係止
ローラ44が係合溝部40L の前端側から抜け出してパ
レットPの移動が停止する。このことで空パレット循環
経路11の終端部にあった空パレットPは入庫ステーシ
ョン1に移動し、また、入庫ステーション1で車両を載
置されたパレットPは上記空パレットPにより押されて
入庫リフタ3の入庫口5へ移送され、その昇降台により
駐車空間に供給される。尚、上記係止ローラ44がパレ
ットPの係合溝部40L から抜け出た後、アーム41は
さらに90°回動して元の前側停止位置に停止する。
【0031】このように空パレット循環経路11の終端
部及び入庫ステーション1にそれぞれ位置する2つのパ
レットP,Pが同期して移動するので、入庫ステーショ
ン1で車両が載置されたパレットPが入庫リフタ3の入
庫口5に供給されるのと同時に、直ちに空パレット循環
経路11から空パレットPが入庫ステーション1に供給
されることとなり、連続する2つのパレットP,P間に
空き空間がなくなって、入庫ステーション1に供給され
るパレットPを待つ時間がなくなり、車両入庫の効率を
向上させることができる。
【0032】一方、車両の出庫の際、出庫させる車両を
載置したパレットPが出庫ステーション2に位置付けら
れたときは、予め、該出庫ステーション2に続く出庫リ
フタ7の昇降台にも次の出庫車両を載置したパレットP
が位置付けられており、出庫ステーション2及び出庫リ
フタ7の昇降台にそれぞれ出庫用パレットP,Pが2つ
続けて並んだ状態とされる。この状態で、出庫ステーシ
ョン2に位置するパレットPから出庫車両が降りて該パ
レットPが空になると、上記出庫ステーション2と出庫
リフタ7との間のパレット搬送路に設置された第1パレ
ット移送装置37が作動し、そのアクチュエータ43の
駆動により旋回アーム41が図3にて示す如く前側停止
位置から反時計回り方向に回動する。この旋回アーム4
1の90°の回動により、先端の係止ローラ44が上記
昇降台上に位置するパレットPの右側係合溝部40R
(パレット移動方向の前側)に前端部から係合する。そ
して、この係合の後、さらにアーム41が回動して、係
止ローラ44は係合溝部40R に係合したままで後方向
に摺動し、同時にパレットPがレール6,6により案内
されながら右方向に横移動して、出庫ステーション2に
位置する移動方向前側のパレットPを押す。アーム41
が旋回軸42を通る前後方向の直線上に移動した時点
(180°回動位置)で係止ローラ44のパレットPの
係合溝部40R での移動方向が前方向に変化し、アーム
41が略270°回動し終わると、係止ローラ44が係
合溝部40R の前端側から抜け出してパレットPの移動
が停止する。このことで出庫リフタ7の昇降台上にあっ
たパレットPは出庫ステーション2に移動し、また、出
庫ステーション2で車両を降ろした空パレットPはこの
パレットPにより押されて空パレット循環経路11の出
庫側横移動部11aへ移送される。尚、上記アーム41
はさらに回動して元の前側停止位置に停止する。
【0033】このように出庫リフタ7及び出庫ステーシ
ョン2にそれぞれ位置する2つのパレットP,Pが同期
して移動するので、出庫ステーション2で空になったパ
レットPが空パレット循環経路11の出庫側横移動部1
1aに搬出されるのと同時に、昇降台から次の出庫用パ
レットPが出庫ステーション2に供給され、この場合に
も、連続する2つの出庫用パレットP,P間に空き空間
がなくなって、出庫ステーション2に供給されるパレッ
トPを待つ時間がなくなり、車両出庫効率の向上が図れ
る。
【0034】尚、上記実施例では、出庫ステーション2
で空になったパレットPを出庫リフタ7と反対側に横移
動させ、入庫側では、空パレットPを入庫リフタ3と反
対側から横移動させて入庫ステーション1に供給するよ
うにしているが、出庫ステーション2での空パレットP
をそのまま昇降させて貯留し、入庫側では入庫ステーシ
ョン1にその上下方向から空パレットPを供給するよう
にしてもよい。但し、2つのパレットP,Pを同期して
移送させるための機構を簡易にできる点で、上記実施例
のようにパレットPを横移動させる方が好ましい。
【0035】また、上記実施例は、地下に駐車空間があ
る駐車装置の場合であるが、この発明は、地上や建物内
に駐車空間があるパレット式駐車装置に対しても適用す
ることができるのは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、車両の入庫時には、入庫ステーションで車両が載
置されたパレットを入庫口を経て駐車空間に供給する一
方、出庫時には、車両が載置されたパレットを駐車空間
から出庫口を経由して出庫ステーションに供給するよう
にしたパレット式駐車装置に対し、出庫ステーションで
空になったパレットを入庫ステーションに供給する空パ
レット循環経路を設け、出庫ステーションで空になった
パレットを出庫口から次のパレットが供給されるのと同
期して出庫ステーションから空パレット循環経路に移動
させ、かつ入庫口にパレットが入庫されるのと同期して
空パレット循環経路から空パレットを入庫ステーション
に移動させるパレット移送手段を設けたことにより、パ
レットを次のパレットの供給動作と同期して入出庫ステ
ーションから移動させることができ、連続する2つのパ
レット間に空き空間をなくして、入出庫ステーションに
供給されるパレットを待つ時間を短縮でき、車両入出庫
の効率をさらに向上させることができる。
【0037】請求項2の発明によると、出庫ステーショ
ンで空になったパレットを空パレット循環経路の出庫側
横移動部において出庫口と反対側に横移動させ、入庫側
では入庫側横移動部において空パレットを入庫口と反対
側から横移動して入庫ステーションに供給するようにし
たことにより、パレットの移動方向を空パレット循環経
路での搬送方向と一致させて、空パレット循環経路から
入庫ステーションへの空パレットの供給及び出庫ステー
ションからの空パレットの空パレット循環経路への引込
みを容易に行い得、その構成の簡単化を図ることができ
る。
【0038】請求項3の発明によると、旋回アームの先
端係止部をパレット裏面の係合溝部に開放端部から係合
させ、旋回アームの旋回によりパレットを横移動させる
ようにしたことにより、この旋回アームの係止部を次の
パレットの係合溝部に係合させて該パレットを横移動さ
せると、この次のパレットにより前のパレットを一緒に
横移動させることができ、2つのパレットを同期して移
動させるためのパレット移送手段が簡易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を概略的に示す斜視図で
ある。
【図2】空パレット循環経路を模式的に示す斜視図であ
る。
【図3】第1パレット移送装置の平面図である。
【図4】第1パレット移送装置の側面図である。
【図5】第2パレット移送装置を示す図3相当図であ
る。
【図6】空パレット循環経路の主要部を示す平面図であ
る。
【図7】空パレット循環経路の主要部を示す正面図であ
る。
【図8】図6のVIII―VIII線拡大断面図である。
【図9】図6のIX―IX線拡大断面である。
【符号の説明】
1 入庫ステーション 2 出庫ステーション 3 入庫リフタ 5 入庫口 7 出庫リフタ 9 出庫口 10 貯留空間 11 空パレット循環経路 11a 出庫側横移動部 11e 入庫側横移動部 12 下降コンベア装置 20 上昇コンベア装置 28 水平コンベア装置 37,38 パレット移送装置(パレット移送手段) 40L ,40R 係合溝部 41 旋回アーム 43 アクチュエータ(アーム旋回駆動手段) 44 係止ローラ(係止部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両をパレットに載置して駐車空間に対
    し入出庫させるようにしたパレット式駐車装置におい
    て、 空パレットに入庫車両を載置する入庫ステーションと、 上記入庫ステーションで車両が載置されたパレットを駐
    車空間に入庫する入庫口と、 車両の載置されたパレットを駐車空間から出庫させる出
    庫口と、 上記出庫口から出庫された車両をパレットから降ろす出
    庫ステーションと、 上記出庫ステーションで空になったパレットを入庫ステ
    ーションに供給する空パレット循環経路と、 上記出庫ステーションで空になったパレットを、出庫口
    から次の車載パレットが供給されるのと同期して出庫ス
    テーションから空パレット循環経路に搬出するととも
    に、上記入庫口にパレットが入庫されるのと同期して空
    パレット循環経路から空パレットを入庫ステーションに
    移動させるパレット移送手段とを設けたことを特徴とす
    るパレット式駐車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパレット式駐車装置にお
    いて、 入庫ステーションで車両が載置されたパレットが横移動
    して入庫口に入庫される一方、車両が載置されたパレッ
    トは出庫口から横移動して出庫ステーションに供給され
    るように構成され、 空パレット循環経路は、出庫ステーションで空になった
    パレットを出庫口と反対側に横移動させる出庫側横移動
    部と、空パレットを入庫口と反対側から横移動させて入
    庫ステーションに供給する入庫側横移動部とを備えてな
    ることを特徴とするパレット式駐車装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパレット式駐車装置にお
    いて、 パレット移送手段は、パレット裏面の所定位置に設けら
    れパレット移動方向と直角な方向に延びかつ少なくとも
    一端が開放された係合溝部と、 パレット搬送路の所定位置に設けられ、先端に上記パレ
    ットの係合溝部に開放端部から係合可能な係止部を有す
    る旋回アームと、 上記旋回アームを旋回駆動させるアーム旋回駆動手段と
    を備え、 上記旋回アームの旋回により、係止部をパレットの係合
    溝部に開放端部から係合させて該パレットを横移動させ
    るように構成したことを特徴とするパレット式駐車装
    置。
JP4319933A 1992-11-30 1992-11-30 パレット式駐車装置 Expired - Fee Related JP2992790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4319933A JP2992790B2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 パレット式駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4319933A JP2992790B2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 パレット式駐車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06167135A true JPH06167135A (ja) 1994-06-14
JP2992790B2 JP2992790B2 (ja) 1999-12-20

Family

ID=18115866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4319933A Expired - Fee Related JP2992790B2 (ja) 1992-11-30 1992-11-30 パレット式駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2992790B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249600A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Ohbayashi Corp 立体駐車設備
WO2020241457A1 (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 株式会社デンソー 駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249600A (ja) * 2012-05-30 2013-12-12 Ohbayashi Corp 立体駐車設備
WO2020241457A1 (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 株式会社デンソー 駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備
JPWO2020241457A1 (ja) * 2019-05-24 2021-12-02 株式会社デンソー 駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2992790B2 (ja) 1999-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09125733A (ja) 地下立体駐車装置
JPH06167135A (ja) パレット式駐車装置
JP2002114314A (ja) 立体自動倉庫
JP3008220B2 (ja) 車両組立装置
JPH10220055A (ja) 平面往復式駐車装置
JP3192600B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JPH09144356A (ja) 車両搬送装置及び該装置を備えた駐車装置
JP3189748B2 (ja) 被格納物収納装置
JPH0280769A (ja) 循環式駐車設備
JP2890226B2 (ja) 駐車装置
JP2001019117A (ja) 搬送装置
JP2742742B2 (ja) 立体駐車装置
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JPH07217247A (ja) エレベータ方式立体駐車装置
JP2990050B2 (ja) 車両搬送台車を備えた駐車装置
JP2000160869A (ja) 機械式立体駐車装置
JPH0683866U (ja) システム駐車場
JP3478374B2 (ja) 物品収納設備
JP4065631B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP3447889B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JPH06270028A (ja) 板状物供給設備
JP2003072674A (ja) 船舶用自動車収容装置
JP2002339588A (ja) 平面往復式駐車装置
JPH11247485A (ja) 機械式駐車装置
JPH04354633A (ja) 車両搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990907

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees